LinuxへのEssbaseのインストール

前提条件を確認して対応すると、EssbaseのLinuxへのインストールを開始できます。

前提条件と注意事項

インストールする前に、次に示す前提条件と注意事項、および前提条件と考慮事項に示す前提条件と注意事項も確認してください。

  • サポートされているバージョンのOracle Fusion Middleware Infrastructureがインストールされている必要があります。Fusion Middlewareのインストールの前提条件を参照してください。インストールには、サポートされているバージョンのLinuxサーバーを使用する必要があります。
  • GCC-C++ (データベース・クライアントのGNUコンパイラ・コレクション)というCコンパイラがLinuxマシンにインストールされている必要があります。
  • Essbaseインタフェース(UI)ベースのインストーラまたは構成ツールを使用する場合は、XtermなどのグラフィカルX Linuxインタフェースが必要です。
  • Oracle Essbaseには、Oracle JDK 8の最新バージョンがインストールされている必要があります。Fusion MiddlewareのOracle Javaの要件を参照してください。Essbaseは前提条件としてFusion Middlewareを必要とするため、EssbaseFusion Middlewareで使用されるJavaの最小要件に厳密に準拠します。インストールを実行するユーザーのPATH環境変数にJava 8がある必要があります。
  • Essbaseをインストールすると、定義されている自分のロールと権限に基づいて必要なサービスにアクセスできるようになります。
  • インストールを起動するときに、コマンド・ラインでオプションの引数を入力できます。インストール・オプション - 構文とコマンドを参照してください。
Essbaseインストーラの実行
  1. Essbase 21cのインストーラ・ソフトウェアをまだダウンロードしていない場合はダウンロードします。
  2. Essbaseのインストールjarファイルを実行します。

    例:

    $ java -jar essbase-21.1.x.x.x-nnn-linux64.jar

    インベントリの場所のパラメータ-invPtrLoc <file>を追加でき、<file>の値にはoraInst.locファイルのフルパスと名前を入力できます(このファイルはFusion MiddlewareがインストールされているOracleホーム・フォルダにあります)。インベントリの場所の指定を参照してください。

    前述のjavaコマンドを実行すると、インストーラ・ソフトウェアが抽出されます。抽出されない場合は、Oracle Java 8を使用していることを確認してください。
  3. 「ようこそ」ページを確認し、「次へ」をクリックします。
  4. 次に示すウィンドウの例のようなインストール・インベントリ・ページが表示された場合は、次のステップを実行します。
    1. 「インベントリ・ディレクトリ」で、Fusion Middlewareで使用されているものと同じディレクトリ(<Oracle Home>など)を選択します。
      インベントリ・フィールドが表示されたインベントリの場所のページ

    2. オペレーティング・システム・グループで、自分のユーザー名に対応したプライマリ・オペレーティング・システム・グループが検出されます(dbaなど)。デフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。インベントリの場所がエラーになった場合は、インベントリの場所の指定を参照してください。
  5. 「インストール場所」で、Fusion Middlewareに使用したものと同じ<Oracle Home>ディレクトリ(たとえば/scratch/user/oracle_home)を入力します。「次」をクリックします。
    「インストール場所」ページ

  6. インストールのサマリー(次に例を示しています)を確認し、「インストール」をクリックします。
    インストール・サマリーのページ

  7. インストールの進行状況ページでステータスを監視できます。100%に達したら、「次へ」をクリックします。
  8. インストール完了ページが表示されます。
    インストール完了のページ

    1. すぐに構成に進むには、Essbase構成ツールを実行するチェック・ボックスを選択します。後で構成を実行する場合(たとえば、ここでRCUスキーマを事前作成する場合など)は、このチェック・ボックスを選択しないままにしておきます。
    2. 「終了」をクリックします。