Alter Object
MaxL alter object文は、Essbaseデータベースに関連するアーティファクトを名前変更、ロック解除またはコピーするために役立ちます。
構文

図altobj.gifの説明
-
MaxL alter objectで操作できるEssbase 21cのオブジェクトのタイプ(OBJ-TYPE)は、
outline
、calc_script
、report_file
、rules_file
、text
、partition_file
、lro
およびworksheet
です。
キーワード
MaxL alter objectを使用して、次の方法でアーティファクトを編集します:
- alter object OBJ-NAME of OBJ-TYPE rename to
-
アーティファクトの名前を変更します。パーティション・ファイル、ワークシート、またはアウトラインには適用されません。
例:
alter object sample.basic.Calcdat of type text rename to 'c_data';
Sample.Basicディレクトリにある
calcdat.txt
という名前のテキスト・ファイルをc_data.txt
という名前に変更します。alter object sample.basic.genref of type rules_file rename to 'level';
Sample.Basicディレクトリにある
genref.rul
という名前のルール・ファイルを、level.rul
という名前に変更します。 - alter object OBJ-NAME of OBJ-TYPE unlock
-
別のユーザーまたはプロセスによってロックされたアーティファクトのロックを解除します。別名表およびワークシートには適用されません。タイプが
lro
のアーティファクト、つまり、拡張子.LRO
が付いたファイルのロック解除は、保管済のリンク・レポート・オブジェクトにのみ適用されます。ノート:
すべてのデータベース・アーティファクトのロックを解除するには、
alter database DBS-NAME unlock all objects;
を使用します。例:
alter object samppart.company.company of type partition_file unlock;
Samppart Companyデータベース向けのパーティション定義ファイルのロックが解除されます。
- alter object OBJ-NAME of OBJ-TYPE copy to
-
サーバー・アーティファクトのコピーを作成します。パーティション・ファイル、ワークシート、またはアウトラインには適用されません。新しい名前のアーティファクトがすでに存在する場合、コピーは失敗します。
例:
alter object Sample.Basic.'dl_skip' of type rules_file copy to Sample.Basic.'dl_noskip';
- alter object OBJ-NAME of OBJ-TYPE force copy to
-
サーバー・アーティファクトのコピーを作成します。パーティション・ファイル、ワークシート、またはアウトラインには適用されません。新しい名前のアーティファクトがすでに存在する場合は置換されません。管理者がforceキーワード付きの文を発行すると、ロックされたアーティファクトはロック解除され、コピーされて、再度ロックされます。
例:
alter object Sample.Basic.'dl_skip' of type rules_file force copy to Sample.Basic.'dl_noskip';
ノート
-
指定したアーティファクトは、データベース・ディレクトリに存続している必要があります。
-
タイプが
partition_file
のアーティファクトの名前を変更したりコピーしようとすると、エラーが返されます。