Create Replicated Partition

MaxL create replicated partition文は、2つのEssbaseデータベース間でレプリケート・パーティションを作成または検証するために役立ちます。

レプリケート・パーティションでは、ターゲット・キューブに格納するように、ソース(元の)キューブの一部がコピーされます。ユーザーは、ソースと同じようにターゲット・キューブにアクセスできます。管理者は、ソース・データからターゲット・データを定期的にリフレッシュする必要があります。

キーワード

MaxL create replicated partition文を使用して、次の方法でパーティションを作成します:

create replicated partition

レプリケート・パーティションを作成します。レプリケート・パーティションは、データ・ターゲットに格納されているデータ・ソースの一部のコピーです。

create or replace replicated partition...

パーティション定義を作成するか、既存のパーティション定義を置き換えます。

create replicated partition ... area ...

領域の指定では、他のキューブと共有するパーティション領域を定義します。オプションで、area-aliasを使用して領域にニックネームを付けます。

create replicated partition ... to DBS-NAME

to句を使用して、現在のソース・キューブと2つ目のキューブ(ターゲット)の間でパーティション定義を作成します。

create replicated partition ... from DBS-NAME

from句を使用して、現在のターゲット・キューブと2つ目のキューブ(ソース)の間でパーティション定義を作成します。

create replicated partition ... at HOST-NAME

at句をホスト名とともに使用して、リモート・キューブの検出URL (/agentで終わる)を指定します。

create replicated partition ... as USER-NAME identified by PASSWORD

as句を使用して、両方のキューブに接続できるデフォルトのパーティション・ユーザーの名前とパスワードを指定します。Essbaseでは、次の目的でログイン情報を使用します。

  • レプリケート・パーティションおよび透過パーティション向けにソースとターゲット間でデータを送信します。エンド・ユーザーが権限付きデータを参照しないようにするために、セキュリティ・フィルタを適用できます。

  • すべてのパーティション・タイプのアウトラインを同期します。

create replicated partition ... using USER-NAME identified by PASSWORD for creation

using句を使用して、デフォルトのパーティション・ユーザーとして設定されているユーザーとは異なるユーザーを使用してパーティションを作成します。これは、デフォルトのパーティション・ユーザーとして読取り専用ユーザー・アカウントを指定する場合に便利です。

create replicated partition ... mapped...

マップするセクションのメンバー名が2つのキューブで異なる場合に、mapped句を使用して、両方のキューブの共有セクションに対するメンバー名マッピングを定義します。

create replicated partition ... outline...

必要に応じて、outline句を使用して、アウトライン同期を続行する方向を指定します。デフォルトの方向は、データ・リフレッシュの方向と同じです。

create replicated partition ... update...

update句を使用して、レプリケート・タイプのパーティション・ターゲットのデータ更新を許可または拒否します。更新の許可を指定しない場合、デフォルトでは、レプリケート・パーティションは更新できません。

create replicated partition ... comment

comment句を使用して、パーティション定義のソース側を説明するコメントを作成します。

create replicated partition ... remote comment

remote comment句を使用して、パーティション定義のターゲット側を説明するコメントを作成します。

create replicated partition ... validate only

validate only句を使用して、この文で説明される既存のパーティション定義を、実際には作成せずに検証します。

ノート

  • スペースで区切っていれば、複数の領域指定が許可されます。スペースで区切っていれば、複数のマッピングが許可されます。マッピングに含まれるすべての領域の別名は、ターゲットに関連付けられている必要があり、mapped句の方向はソースからターゲットにする必要があります。

  • 1つ目のDBS-NAMEはローカル・キューブで、2つ目のDBS-NAMEはリモート・キューブです。

  • リモート・サイト パーティションを作成することは、現在のキューブがソースであることを意味します。リモート・サイトからパーティションを作成するということは、現在のキューブがターゲットであることを意味します。

  • 集約ストレージ・キューブをレプリケート・パーティションのターゲットにできますが、ソースにはできません。

create or replace replicated partition source.source
area 'DimensionA' sourceAreaA
area 'DimensionB' sourceAreaB
to target.target at "https://myserver.example.com:9001/essbase/agent"
as admin identified by 'password'
area 'ParentMemberA' targetAreaA
area 'ParentMemberB' targetAreaB
mapped targetAreaA (ChildA) to (Child_a)
mapped targetAreaB (ChildB) to (Child_b)
; 

キューブSourceからキューブTargetにパーティションが作成されます。これらの間のパーティション領域は、ソースではDimensionAとDimensionBで、それぞれ、ターゲット上のParentMemberAとParentMemberBに対応します。2つのパーティション領域でのメンバー名の違いは、mapped句を使用してパーティション作成中に解決されます。領域の別名は、各領域にメンバーが明示的にマッピングされるように、各領域の指定の後に使用されます。

create or replace replicated partition sampeast.east
area '@IDESCENDANTS("Eastern Region"), @IDESCENDANTS(Qtr1)'
to samppart.company at "https://myserver.example.com:9001/essbase/agent"
as partitionuser identified by 'password'
area '@IDESCENDANTS(East) @IDESCENDANTS(Qtr1)'
update disallow;

レプリケート・パーティションが、ソース・キューブ(sampeast.east)の領域からターゲット・キューブ(samppart.company)の領域に作成されます。

create or replace replicated partition sampeast.east
area '@IDESCENDANTS("Eastern Region"), @IDESCENDANTS(Qtr1)' 
to samppart.company at "https://myserver.example.com:9001/essbase/agent"
as admin identified by 'password'
area '@IDESCENDANTS(East) @IDESCENDANTS(Qtr1)' myalias
mapped myalias (Year) to (Yr) 
update allow validate only;

作成するレプリケート・パーティションの構文が検証されます。有効性のチェック後にパーティションを作成するには、単純にvalidate only句を削除します。前の例で使用されているmyaliasの説明は、AREA-ALIASの定義を参照してください。