Export Query Tracking (集約ストレージ)

MaxL export query_tracking文は、Essbase集約ストレージ(ASO)キューブからテキスト・ファイルに問合せトラッキング・データをエクスポートするために役立ちます。

問合せトラッキングでは、ASOキューブに対するユーザー取得統計が捕捉されます。それにより、Essbaseで、集約のパフォーマンス向上のためにビューベースの最適化を実行できるようになります。

ASOキューブがリフレッシュまたは再起動されるときは、問合せデータはキューブ内に保持されません。最適化手法として、リフレッシュまたは再起動の前に、問合せトラッキング・データをテキスト・ファイルにエクスポートできます。リフレッシュまたは再起動の後に集約ビューを再構築するには、テキスト・ファイルから問合せトラッキング・データをインポートします。Essbaseにより、問合せデータを使用して最も適切な一連の集約ビューが選択されて生成されます。

問合せトラッキング・データをエクスポートする前に、問合せトラッキングを有効にして作業する必要があります。

ASOキューブに対しては、問合せトラッキングはデフォルトで有効になっています。それが有効になっているかどうかを確認するには、次のMaxL文を実行します(例ではASOSamp Basicキューブを使用)。

query database ASOSamp.Basic get cube_size_info;

問合せトラッキングを有効にする必要がある場合は、alter database (集約ストレージ)文をenable query_tracking構文で使用します。

キーワード

MaxL export query_trackingを使用すると、次の方法でASO問合せトラッキング情報をエクスポートできます。問合せトラッキング・データのエクスポートに必要な最小アプリケーション権限は、データベース・マネージャです。エクスポートされた問合せデータが含まれるテキスト・ファイルを編集しないようにします。

export query_tracking DBS-NAME to server file...

指定された集約ストレージ・キューブから、指定されたファイルに問合せデータをエクスポートします。管理者が別のエクスポート場所を指定していないかぎり、ファイルは<Application Directory>/app/appname/dbnameフォルダに作成されます。ご使用の環境内の<Application Directory>の場所が不明な場合は、Essbaseプラットフォーム内の環境の場所を参照してください。

export query_tracking DBS-NAME to file...

serverキーワードは省略できますが、結果は同じです。

ノート:

問合せトラッキングと問合せトレースは異なります。

問合せトラッキングを使用すると、集約ストレージ・キューブに対するユーザー取得統計を取得できるため、Essbaseは、集計のパフォーマンスを向上させるためにビューベースの最適化を実行できます。これは、デフォルトではオンになっています。関連するMaxL文には、次のものがあります:

import query_tracking
export query_tracking
alter database enable query_tracking
query database appname.dbname get cube_size_info

問合せトレースを使用すると、ブロック・ストレージ・キューブ(ハイブリッド・モードを含む)のEssbase問合せパフォーマンス・メトリックを監視できます。これは、デフォルトではオフになっています。有効にすると、Essbaseはトレース・レポートにメトリックを記録します。関連する構成パラメータ: TRACE_REPORT、QUERYTRACE、QUERYTRACETHRESHOLD、LONGQUERYTIMETHRESHOLD。

export query_tracking ASOsamp.Basic to server file 'query_data_aso_sample.txt';

ASOsamp.Basicデータベースの問合せデータが、指定されたファイルにエクスポートされます。エクスポート場所は、キューブ・ディレクトリ(ASOSamp/Basic/)、または管理者がFILEGOVPATHに指定したEssbaseサーバー・ディレクトリです。