Export Data (集約ストレージ)
MaxL export data文は、Essbase集約ストレージ・データベースからデータをエクスポートするために役立ちます。
この文を使用して、計算値を含まない、レベル0データを集約ストレージ・キューブからエクスポートします。エクスポート・データ・ファイルは、FILEGOVPATH構成を使用して代替パスが指定されていないかぎり、キューブ・ディレクトリに書き込まれます。レポート・ライターを使用するには、レポート・ファイルを使用してデータをエクスポートします。
データのエクスポートに必要な最小権限は、データベース・アクセスです。
キーワード
MaxL export databaseを使用すると、次の方法で集約ストレージ・データベースからデータをエクスポートできます。
- export database DBS-NAME level0 data...
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レベル0の入力データをテキスト・ファイルにエクスポートします。集約、上位レベルのデータまたは動的に計算されたメンバーのデータはエクスポートできません。
ノート:
データをエクスポートしても、データベースからデータはクリアされません。
- export database DBS-NAME input data...
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この文では、export database DBS-NAME level0 data...と同じアクションが実行されます。
- export database DBS-NAME ... data anonymous
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データを匿名化した形式でエクスポートします。匿名化によって、機密データ開示のリスクがなくなります。また、これは技術サポートにサンプル・データを提供する必要がある場合に使用できます。Essbaseは、ブロック内の各データについて、実際のデータ値を
1
に置き換えます。例:
export database ASOSamp.Basic data anonymous to data_file 'expobscured.txt';
- export database DBS-NAME ... using … report_file …
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データベースのサブセットをエクスポートする、保管済レポート・スクリプトを実行します。
例:
export database ASOSamp.Basic using server report_file 'A01' to data_file 'REPORTa01.TXT';
ノート
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この文では、データベースを起動する必要があります。
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集約ストレージ・データベースのエクスポートは、次のように制限されます。
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レベル0のデータのみをエクスポートできます(レベル0のデータは、集約ストレージ・データベースの入力データと同じです)。
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集約ストレージ・データベースでは、上位レベル・データのエクスポートは実行できません。
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集約ストレージ・データベースの列型エクスポートは実行できません。
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データを並行してエクスポートするには、1から8個のエクスポート・ファイル名のカンマ区切りリストを指定します。この数は、一般に、並列エクスポートを実行するためにコミットするマシン上のプロセッサ数と等しくなります。Essbaseで使用するスレッド数は、通常、指定するファイル名の数に応じて決まります。ただし、データ・ブロックの数が少ない小規模な集約ストレージ・データベースでは、複数ファイルへの並列エクスポートがリクエストされていても、単一のファイルのみが作成される(事実上シリアル・エクスポートが実行される)場合があります。この場合、エクスポート・ファイル名が入力として渡される最初のファイル名になります。
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データ・エクスポートの間、エクスポート・プロセスではユーザーが接続し読取り専用操作を実行することが許可されます。
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スレッドのデータが2 GBを超える場合、Essbaseは、エクスポート・データを複数ファイルに分割して、ファイル名に数字を付加することがあります。
追加のエクスポート・ファイルの命名規則では
_1
、_2
などが追加のファイル名に付加されます。指定した出力ファイル名にピリオドが含まれる場合、ピリオドの前に数字が付加されます。それ以外の場合は、ファイル名の末尾に付加されます。たとえば、指定したファイル名が
exportfile.txt
の場合、次の追加ファイルはexportfile_1.txt
になります。
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例1
次の例では、ASOsamp.Basicのすべてのレベル0のデータがエクスポート・ファイルにエクスポートされます。
export database ASOsamp.Basic data to server data_file 'myfilesamp.txt';
エクスポート場所は、キューブ・ディレクトリ(
ASOSamp/Basic/myfilesamp.txt
)、または管理者がFILEGOVPATHに指定したEssbaseサーバー・ディレクトリです。
例2
次の例では、レポート・スクリプトBottom.rep
を使用して、ソート済データのサブセットがASOsamp.Basicから出力ファイルBottom.rpt
にエクスポートされます。
export database ASOsamp.Basic using report_file 'Bottom.rep' to data_file 'Bottom.rpt';
サンプル・レポート・スクリプトと出力
例2では、Bottom.rep
がASOsamp.Basicに基づいた次のレポート・スクリプト・ファイルであると想定します。
//Bottom.rep
<Sym
<Column (Measures, Years)
<Row (Geography, Products)
<ICHILDREN Geography
<ICHILDREN Products
<Bottom (3, @DataColumn(1))
!
このレポート・スクリプトでは、次のレポート(Bottom.rpt
)が作成されます。
Measures Years Time Transaction Type Payment Type Promotions Age Income Level Stores
North East All Merchandise 43,250,241
Products 43,250,241
High End Mercha~ 11,379,402
South All Merchandise 32,790,838
Products 32,790,838
High End Mercha~ 8,436,598
Geography All Merchandise 76,041,079
Products 76,041,079
High End Mercha~ 19,816,000