RNUM

MaxL言語のRNUMターミナルは、一時的なEssbase集約ストレージ(ASO)データ・ロード・バッファを制約するためのリソース使用量の指定を表します。

この指定は、.01から1.0の間(両方の値を含む)の数値である必要があります。指定されていない場合のデフォルト値は1.0です。小数点の後は2桁のみが有意になります(たとえば0.029は0.02と解釈されます)。データベース上で作成される、すべてのロード・バッファの合計リソース使用量は1.0を超えられません(たとえば、サイズが0.9のバッファが存在する場合は、0.1より大きいサイズの別のバッファを作成できません)。送信操作では、サイズが0.2のロード・バッファが内部的に作成されます。そのため、デフォルト・サイズの1.0のロード・バッファが指定されると、ロード・バッファ・リソースが不足するために送信操作は失敗します。

数値(MaxL構文のノートを参照)

集約ストレージ・キャッシュの指定されたresource_usageと実際のリソース使用量は、ASOCACHECONCURRENTCONSUMINGTHREADSに指定するスレッド数に応じて異なります。実際のリソース使用量を計算するための式は次のとおりです。

 (1/ASOCACHECONCURRENTCONSUMINGTHREADS)*resource_usage

Essbaseで割り当てられる実際の集約ストレージ・キャッシュ・サイズは、MB単位で、次のように計算されます。

ASODEFAULTCACHESIZE*actual resource usage

キューブに次の構成が設定されていると仮定します。

ASOCACHECONCURRENTCONSUMINGTHREADS 5
ASODEFAULTCACHESIZE 500

前述の設定では、データ・ロード・バッファを5つまで初期化でき、それぞれに最大resource_usageとして1.0を指定します。

次のMaxL文を使用して、3つのロード・バッファを初期化します:

alter database AsoSamp.Basic initialize load_buffer with buffer_id 1 resource_usage 1.0;
alter database AsoSamp.Basic initialize load_buffer with buffer_id 2 resource_usage 0.5;
alter database AsoSamp.Basic initialize load_buffer with buffer_id 3 resource_usage 0.1;

次のMaxL文では、実際のリソース使用量が表示されます。

query database AsoSamp.Basic list load_buffers;
buffer_id internal active resource_usage aggregation_method ignore_missings ignore_zeros
----------------------------------------------------------------------------------------+
1 	  FALSE    FALSE  	     0.2  AGGREGATE_SUM      FALSE 	    FALSE
2 	  FALSE    FALSE  	     0.1  AGGREGATE_SUM      FALSE 	    FALSE
3 	  FALSE    FALSE 	     0.02 AGGREGATE_SUM      FALSE 	    FALSE

参照元

alter database (集約ストレージ)、ロード・バッファを初期化する場合