20.1.4 インスタンス設定の構成
Oracle Application Expressインスタンスを構成する際のセキュリティに関するベスト・プラクティスには、ワークスペースの作成を自動化するかどうかの決定、電子メールの有効化および構成、記憶域オプションの構成およびウォレットの作成が含まれます。
ノート:
開発環境のセキュリティとパフォーマンスを確保するために、一部の管理サービス機能はOracle Cloudで実行されているApplication Expressインスタンスでは使用できません。関連項目:
Oracle Application Express管理ガイドのインスタンス設定の構成に関する項
親トピック: セキュリティに関する管理者のベスト・プラクティスの理解
20.1.4.1 ワークスペース作成時の自動化の有効化について
管理者は、新規ワークスペースの割当て(または作成)時に自動化の量を決定します。
割当ての動作方法を決定するには、インスタンス管理者は、インスタンスの設定ページで次のいずれかのオプションを選択します。
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手動: インスタンス管理者が新しいワークスペースを作成し、ワークスペース管理者にサインイン資格証明を通知します。
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リクエスト: ユーザーがワークスペースをリクエストします。管理者がリクエストを承認すると、ユーザーは電子メール検証リンクを含む電子メールを受信します。ユーザーが電子メール検証リンクをクリックすると、ワークスペースが作成されます。
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自動: 「リクエスト」と同様に動作しますが、リクエストは自動的に承認され、管理者が確認する必要はありません。
ノート:
ユーザーが「サインイン」ページのリンクを使用してワークスペースをリクエストできるようにするには、インスタンス管理者がプロビジョニング方法として「リクエスト」または「自動」を選択して、電子メールを構成する必要があります。「プロビジョニング方法」が「手動」に設定されている場合は、サインイン・ページにリンクが表示されません。
関連項目:
Oracle Application Express管理ガイドのワークスペース・リクエストの承認プロセスについておよびプロビジョニング・モードの選択
親トピック: インスタンス設定の構成
20.1.4.2 電子メールの有効化および構成について
Oracle Application Expressアプリケーションから電子メールを送信するには、インスタンス管理者は電子メールSMTP設定を定義し、Oracle Database 11g R2以上に対してセキュアな接続を使用するように「SSL/TLSの使用」属性を設定する必要があります。
関連項目:
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『Oracle Application Express管理ガイド』の電子メールの構成に関する説明
親トピック: インスタンス設定の構成
20.1.4.3 記憶域オプションの構成について
管理者は、ワークスペースや自動拡張表領域をリクエストした際に新しいスキーマを要求したり、指定日数に達したアップロード済ファイルを削除する記憶域オプションを構成できます。
関連項目:
『Oracle Application Express管理ガイド』の記憶域の構成に関する項
親トピック: インスタンス設定の構成
20.1.4.4 ウォレットの作成について
ウォレットは、SSLに必要な認証および署名された資格証明(秘密キー、証明書および信頼できる証明書)の格納に使用されるパスワード保護されたコンテナです。次の場合は、ウォレットを作成する必要があります。
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SSL有効URLを呼び出す(たとえば、Webサービスを起動して)場合。
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タイプがSSL有効URLのリージョンを作成する場合。
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「SSL/TLSの使用」属性を「はい」に設定してセキュアSMTPを構成する場合。
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「認証付きSSL」を使用するように構成されたLDAP認証スキームを持つアプリケーションを使用する場合。
関連項目:
Oracle Application Express管理ガイドの「ウォレット情報の構成」
親トピック: インスタンス設定の構成