25.4 レガシー・マップの作成

アプリケーション・ビルダーには、マップ・チャートを生成するための組込みウィザードが用意されています。マップ・チャートの作成方法は、マップを既存ページに追加するか、マップを新しいページに追加するかによって異なります。

ノート:

マップ・チャートはまだサポートされていますが、レガシー・コンポーネントとして分類されており、今後のリリースでは非推奨になる可能性があります。詳細は、Oracle Application Expressリリース・ノートイメージ・フォルダからのAnyChart Flashコンポーネントの削除を参照してください。

25.4.1 マップ・チャートのサポートについて

Oracle Application Expressのマップ・チャートのサポートは、AnyChart AnyMap対話モード・マップ・コンポーネントをベースにしています。

開発者は、Macromedia FlashベースのフレキシブルなソリューションであるAnyMapを使用して、地理関連データを視覚化できます。マップ・チャートはブラウザでレンダリングされ、使用するにはFlash Player 9以上が必要です。AnyChartの詳細は、http://www.anychart.comを参照してください

AnyChartでは、*.amap拡張子を持つファイルにマップ・データが格納され、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、北アメリカおよび南アメリカの300個のマップ・ファイルがサポートされています。目的のマップをレンダリングするには、ウィザードでマップ・ソース(たとえば、「ドイツ」)を選択します。マップXMLによって、目的のマップ・ソースの.amapファイル(germany.amap)が自動的に参照されます。使用可能なマップについては、AnyChart User's Guide (http://6.anychart.com/products/anymap/docs/)のMap Referenceを参照してください

25.4.2 マップのSQL問合せの作成について

特定の構文を使用するSQL問合せを指定して、マップ・チャートを定義します。

SQL問合せを指定するマップ・チャートを定義する場合は、次の構文を使用します。

SELECT link, label, value
FROM   ...

内容は次のとおりです。

  • linkはURLです。

  • labelは、データを関連付けるマップ上のポイントを示すテキストです。マップの「リージョンID」または「リージョン名」をラベルとして使用する必要があります。

  • valueは、マップ上のポイントと関連付けるデータを定義する数値列です。

次に、ページを新規作成する例を示します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「ページの作成」をクリックします。

  4. 「チャート」をクリックします。

  5. 「マップ・チャート」を選択します。

  6. 「マップ・タイプ」で、「アメリカ合衆国」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「マップ・ソース」で、「国マップ」を展開し、「州」を選択します。

  8. 「ページ属性」で、適切な属性を指定し、「次へ」をクリックします。

  9. 「ナビゲーションのプリファレンス」で、このページに含めるナビゲーションのタイプを指定し、「次へ」をクリックします。ナビゲーション・オプション(ナビゲーション・メニューまたはタブなど)はカレント・アプリケーションのテーマに応じて決まります。

  10. 「マップ属性」で、適切な属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    問合せページが表示されます。

  11. スクロール・ダウンして、「マップ問合せ例」および「マップ参照情報」リージョンを展開して確認します。

  12. スクロール・ダウンして、ページ下部にある「マップ参照情報」リージョンを展開して確認します。

    次のいずれかの方法でSQL問合せを指定します。

    • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。マップのSQL問合せの作成についてを参照してください。

    • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    問合せを作成するときには、「マップ参照情報」リージョンの説明に従ってリージョン名の情報を組み込む必要があります。次の例では、フロリダ(Florida)とアラスカ(Alaska)の情報を含めています。

    SELECT null link, region label, value Populations
    FROM (
    SELECT 'Florida' region, 18328340 value FROM dual
    UNION ALL
    SELECT 'Alaska' region, 686293 value FROM dual)
    

    ノート:

    データベース表に格納されている地理情報を参照する場合、その情報は、マップ・ソースに関連付けられているリージョン情報に対応している必要があります。詳細は、AnyChart User's Guide (http://6.anychart.com/products/anymap/docs/)を参照してください

    「作成」をクリックします。

25.4.3 新しいページへのレガシー・マップ・チャートの追加

ページの作成ウィザードを実行して、ページにマップ・チャートを追加します。

新しいページにマップ・チャートを追加するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
  3. 「ページの作成」をクリックします。
    ページの作成ウィザードが表示されます。
  4. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ユーザー・インタフェース: ページのユーザー・インタフェースを選択します。

      この属性は、古いテーマを使用し、デスクトップおよびモバイル・ユーザー・インタフェースが定義されているアプリケーションに対してのみ表示されます。

    2. ページ・タイプの選択: 「レガシー・ページ」を選択して、「マップ・チャート」を選択します。

  5. 「マップ」で、マップ・タイプ(たとえば、「ヨーロッパ」)を選択し、「次へ」をクリックします。
  6. 「マップ・ソース」でツリーを展開し、作成するマップを選択します。
  7. 「ページ属性」で、次のステップを実行します。
    1. ページ番号 - チャート・オブジェクトを表示するページを選択します。
    2. ページ名 - 新しいページを作成する場合は、名前を入力します。
    3. ページ・モード: ページ・モードを選択します。
    4. ブレッドクラム: ページでブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかどうか、およびどのブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかを選択します
    5. 「次」をクリックします。
  8. 「ナビゲーション・メニュー」で、ナビゲーション・プリファレンスを指定して「次へ」をクリックします。
  9. 「マップ属性」で、適切な属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    ノート:

    属性についてさらに学習するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  10. 問合せは次のいずれかの方法で指定します。
    • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。
    • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    関連属性を指定します。選択したマップ・ソースに関連付けられているマップ参照情報を表示するには、ページの下部にある「マップ参照情報」リージョンを展開します。

    データを地理的な位置に関連付けるには、「リージョン名」または「リージョンID」列の情報をマップ問合せに組み込む必要があります。

  11. 「作成」をクリックします。

25.4.4 ページ・デザイナでのレガシー・マップ・チャートの追加

マップ・チャートを追加するには、そのマップ・チャートをページ・デザイナで手動で作成します。

既存のページにマップ・チャートを追加するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. ページ下部のギャラリで、次の手順を実行します。
    1. 「ギャラリ・メニュー」から「レガシー・コンポーネントの表示」を選択します。
    2. 「マップ・チャート」リージョンを右クリックして「追加先」を選択し、適切な場所を選択します。

    ヒント:

    マップ・チャート [レガシー]リージョンを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置にドラッグすることもできます。

  3. ページ・デザイナでは、次に行う処理が示されます。エラーがある場合は、「メッセージの表示」アイコンがページ開発者ツールバーに表示されます。
    1. ページ・デザイナ・ツールバーの「メッセージの表示」アイコンをクリックします。
      「メッセージ」ダイアログに、対処する必要があるエラーが表示されます。
    2. エラーを選択すると、プロパティ・エディタの関連する属性がハイライトされます。
  4. プロパティ・エディタの「リージョン」タブで、次の属性を編集します。

    属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

    1. タイトル - リージョンのタイトルを入力します。

    2. 「レイアウト」は、次のようにします。

      • 順序 - このアイテムの表示順序を入力します。

      • 親リージョン - このリージョンが属する親リージョンを選択します。

      • 位置 - このリージョンの表示に使用されるテンプレートの位置を選択します。

    3. 「外観」は、次のようにします。

      • テンプレート - リージョン・テンプレートを選択します。

      • アイテム表示位置 - メイン・リージョン・コンテンツに対して相対的に、ページ・アイテムの表示位置を指定します。

    4. レイアウト - 「順序」、「親リージョン」および「位置」を指定します。

    5. 外観 - テンプレートを指定します。

  5. マップ・チャート属性を表示します。プロパティ・エディタで、「属性」タブを選択します。

    プロパティ・エディタで、次のマップ属性を編集します。

    1. マップ、レベル1 - 使用可能なリストからマップ・レベルを選択します(「ヨーロッパ」など)。

    2. マップ、レベル2 - 使用可能なリストからマップ・レベルを選択します(「デンマーク」など)。

    3. ソース、SQL問合せ - チャート・シリーズに対するSQL問合せを入力します。

    4. 必要に応じて、その他の属性を編集します。

      ヒント:

      属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。