9.6.9 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
開発者は、構文をURLのRequest
値およびItemNames
セクションで使用して、対話グリッド・レポートにリンクします。
対話グリッドのデータは、宣言的なフィルタで決まります。開発者は、エンド・ユーザーに対する対話グリッド・レポート設定を変更することによって、レポート・パラメータを設定できます。ただし、この設定は、エンド・ユーザーが作業中のレポートのみに影響します。保存済のレポート設定には影響しません。開発者は、この項で説明する構文を使用して、対話グリッド・レポートにリンクできます。
ノート:
追加の対話グリッド・レポート・リージョンを追加する場合、古い単一の対話グリッド・レポートのリンク構文を必ず変更してください。変更しなければ、リンクでエラーが発生します。複数の対話グリッド・レポート・リージョン、RequestまたはName構文があるページへのリンクは、リージョンの静的IDで完全修飾する必要があります。アプリケーションの外部(電子メールなど)から対話グリッド・レポートへのリンクを開くには、アプリケーションの「セッション管理」、「ディープ・リンク」属性を有効にする必要がある場合があります。セッション管理を参照してください。
- 対話グリッドのRequest構文
- 対話グリッドのName構文およびValue構文
- 対話グリッドのClearCache構文
- 対話グリッド・レポートにリンクする際の制限
- 有効な対話グリッドのリンクの例
- 無効な対話グリッド・リンクの例
- 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
親トピック: 対話グリッドの管理
9.6.9.1 対話グリッドのRequest構文
特定の保存済対話グリッド・レポートにリンクするには、次のRequest
構文を使用します。
IG[region static ID]_<report_alias>
次の例を検討してください:
IG[EMP]_dept20
ノート:
URLでのRequest
の使用はオプションです。複数の保存済レポートにリンクするには、各Request
をカンマで区切ります。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.2 対話グリッドのName構文およびValue構文
フィルタを作成するには、次のitemNames
構文およびitemValues
構文を使用します。
IG[region static ID]<operator>_<target column alias>
次の例を検討してください:
IG[EMP]C_ENAME:KING
ノート:
ページ上の対話グリッド・レポート・リージョンが1つのみの場合、itemName
はリージョンの静的IDで完全修飾する必要はありません。演算子が定義されていない場合、等号演算子によるフィルタが追加されます。
リンク内の対話グリッド・レポートにフィルタを作成するには、前述のitemNames
構文を使用して、URLのItem Namesセクションの対応する場所にフィルタ値を追加します。
対話グリッドにフィルタを含む行テキストを作成するには、Item Name構文でターゲット列の別名としてROWFILTER
を使用し、URLのitemValues
にフィルタ値を追加します。リンクは、タイプがSTRING
またはNUMBER
のレポートに表示されるすべての列を検索するRow Text Containsフィルタを追加します。
次の例を検討してください:
IG[EMP]_ROWFILTER:SALES
有効な演算子は、次のとおりです。
-
C
= 含む -
EQ
= 等しい(これがデフォルトです) -
GTE
= 以上 -
GT
= 次より大きい -
LT
= 次より小さい -
LTE:
より小さいか、等しい -
N
= NULL -
NC
= 含まない -
NEQ
= 等しくない -
NN
= NULLではない -
NIN
= 次に含まれない(バックスラッシュ(\)を前後に使用してカンマ区切り値をエスケープしてください) -
IN
= 次に含まれる(バックスラッシュ(\)を前後に使用してカンマ区切り値をエスケープしてください) -
ROWFILTER
= 次を含む行テキスト(これは、タイプがSTRINGまたはNUMBERのレポートに表示されるすべての列を検索します)
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.3 対話グリッドのClearCache構文
ヒント:
保存済レポートの別名を指定しないでRequest
でClearCache
を使用すると、プライマリ・デフォルト・レポートがクリアされます。複数の対話グリッド・レポートがあるページで、特定の対話グリッド・レポート・リージョンをクリアするには、保存済レポートの別名とともにリージョンの静的IDをRequest
で指定します。
URLのClearCache
セクションで次の構文を使用して、対話グリッド・レポートのリセットまたはページ区切りのクリアを行います。
-
RR
- 対話グリッド・レポートをリセットします。これは、エンド・ユーザーがターゲット・ページで対話グリッド・レポートの「アクション」メニューから「リセット」オプションを選択した場合に相当します。レポートは、開発者が指定したか、またはユーザーが保存したデフォルトのレポート設定に戻ります。 -
CR
- 対話グリッド・レポートをクリアします。これにより、すべてのレポート・フィルタがクリアされます。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.4 対話グリッド・レポートにリンクする際の制限
対話グリッド・レポートにリンクする場合は、次の制限に注意してください。
-
Request
値がURLで定義されていない場合、すべてのプライマリ・デフォルト・レポート設定が変更されます。 -
Request
が定義されておらず、かつ、itemNames
セクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列名が含まれていない場合、ターゲット・ページに複数の対話グリッド・レポートが存在すると、エラーが発生します。 -
Request
値が定義されておらず、かつ、itemNames
セクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列名が含まれていない場合、ターゲット・ページ内の対話グリッド・レポート・リージョンが1つのみであれば、プライマリ・デフォルト・レポートにフィルタが作成されます。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.5 有効な対話グリッドのリンクの例
この項では、有効なリンクの例について説明します。
有効なリンクの例1
この例には、Request
値のないリンクが含まれていますが、URLのitemNames
セクションに、リージョンの静的IDで修飾されたフィルタ列が含まれています。この例では、参照されるリージョンのItem Nameのプライマリ・デフォルト・レポートにフィルタを作成しています。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.::::IG[EMP]_ENAME:KING
有効なリンクの例2
この例では、リンクにRequest
値はありません。clear cacheセクションにはRR
またはCR
があり、すべての対話グリッド・レポート・リージョンのプライマリ・デフォルト・レポートをリセットまたはクリアします。
f?p=&APP_ID.:1:&SESSION.:::RR:
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.6 無効な対話グリッド・リンクの例
この項では、無効なリンクの例について説明します。
無効なリンクの例1
このリンクには、Request
値がなく、かつ、URLのItem Nameセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列が含まれていません。この例では、ターゲット・ページに複数の対話グリッド・レポート・リージョンが存在すると、エラーが発生します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.::::ENAME:KING
無効なリンクの例2
この例には、2つのRequest値がカンマで区切られたリンクがあり、かつ、URLのItem Nameセクションに、リージョンの静的IDで完全修飾されたフィルタ列が含まれていません。この例では、フィルタを作成する必要がある場所が明確でないため、エラーが発生します。
f?p=&APP_ID.:2:&SESSION.:IG[test]_employee,IG[test2]_dept10:::ENAME:KING
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.7 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
URLのRequest
値でIG[region static ID]_<report_alias>
を使用して、保存済のプライマリ・デフォルト、代替デフォルトおよびパブリック・レポートにリンクを設定できます。
親トピック: 対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.7.1 対話グリッドの保存済レポートの別名の編集
保存済レポートの別名を編集して、保存済レポートへのわかりやすいURLリンクを作成します。
保存済レポートの別名を編集するには:
親トピック: 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.7.2 プライマリ・レポートへのリンクの例
次の例では、プライマリ・レポート(report_alias=PRIMARY
)にリンクする方法を示します。
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定しています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IG_PRIMARY
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IG_PRIMARY::RR,CR:
この例では、プライマリ・レポートへのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。さらに、プライマリ・レポートでENAME = 'KING'
フィルタを作成しています。
f?p=100:1:&APP_SESSION.:IG_PRIMARY::RR,CR:IG_ENAME:KING
親トピック: 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定
9.6.9.7.3 保存済のレポートへのリンクの例
次の各例では、保存済レポート(report_alias=12345
)へのリンクを設定する方法を示します。
この例では、保存済のレポートへのリンクを設定しています。
f?p=100:1:&SESSION.:IG_12345
この例では、保存済レポート12345
へのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。
f?p=100:1:&SESSION.:IG_12345::RR,CR:
この例では、保存済レポート12345
へのリンクを設定し、レポート設定のリセットおよびクリアを行っています。さらに、保存済レポート12345
でENAME = 'KING'
フィルタを作成しています。
f?p=100:1:&SESSION.:IG_12345::RR,CR:IG_ENAME:KING
親トピック: 共有対話グリッド・レポートへのリンクの設定