18.4.5 データ同期化の管理
「データ同期化」を有効にすると、ローカル表の内容をRESTサービスのデータと自動的に同期できます。
- データ同期化について
データ同期化では、開発者は、ローカル表のコンテンツをRESTサービスのデータと自動的に同期化できます。 - 「データ同期化」ページへのアクセス
RESTデータ・ソースを選択し、ページの右側で「同期化の管理」を選択して、「データ同期化」ページにアクセスします。 - データ同期化の構成
ローカル表をRESTサービスのデータと自動的に同期するようにデータ同期化を構成します。 - 同期化設定のクリア
同期化設定をクリアします。 - 同期化の使用状況の表示
ローカル同期化表をデータ・ソースとして現在使用しているアプリケーション・コンポーネントのレポートを表示します。 - RESTデータ・ソース同期ログの管理
RESTデータ・ソース同期ログについて学習します。
関連項目:
Oracle Application Express管理ガイドのバックグラウンド・ジョブの構成
親トピック: RESTデータ・ソースの管理
18.4.5.1 データ同期化について
データ同期化では、開発者は、ローカル表のコンテンツをRESTサービスのデータと自動的に同期化できます。
データ同期化は、手動でトリガーすることも、スケジューラ・ジョブを使用して定期的にトリガーすることもできます。スケジュールどおりにRESTソース同期化を実行するには、アプリケーションの解析対象スキーマにCREATE JOB
権限を付与する必要があります。
Application Expressでは、RESTデータ・ソースのデータ・プロファイルの表示列に基づいてローカル表を作成できます。この表はデータベース・スキーマの表示オブジェクトであるため、開発者は、索引の追加、物理プロパティの変更または別の列の追加を行うことができます。
表がデータ・プロファイルと同期していない場合、データ同期化は表とデータ・プロファイルの両方に存在する列を対象に動作し続けます(他の列は無視されます)。ただし、Application Expressでは、データ・プロファイルに表の列を同期化するためのSQL DDL文が生成されます。これらの文は、サポートするオブジェクトとしてアプリケーションに追加できます。
データ同期化のユースケース
RESTデータ・ソースのデータ同期化を使用する一般的なユースケースには、次のものがあります。
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RESTサービスから取得された大きいデータ・セットに関する効率的なレポートの提供
一部のRESTサービスは、ページ区切りを含む大量の結果データを返すことがあります。レポート要件でより大きなデータ・セットが必要な場合は、複数のHTTPリクエストが発行され、レスポンス時間が遅くなる可能性があります。索引やその他のデータベース機能を使用して、レポート問合せを高速化することもできません。この場合は、データ同期化を有効にしてリモート・データをローカル表に同期し、ローカル表に基づくレポートを作成することをお薦めします。
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RESTサービスからの、PL/SQLパッケージまたはその他のロジックで使用するデータの収集
RESTサービスからのデータをローカル表にレプリケートすると、開発者は、ローカル表についてあらゆる種類の処理を実行したり様々なレポートを作成できます。
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REST APIからの長期間にわたるデータの収集
一部のREST APIでは、最近の期間のデータのみが提供されます。長期間のレポートを作成する場合、開発者は、データ同期化を使用してRESTデータをフェッチし、ローカル表に格納できます。このユースケースでは、後続の2つのRESTリクエストで重複するデータ・セットが返されるため、主キーによるマージ機能も必要になる場合があります。
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Application Expressコンポーネントのインテリジェント・キャッシュの使用
RESTデータ・ソースには、すでにキャッシュ・メカニズムが用意されています。Application Expressは、JSONレスポンスをCLOBとしてキャッシュ表にキャッシュします。Application ExpressコンポーネントでRESTデータ・ソースが使用され、キャッシュが失効していない場合は、HTTPリクエストが保存され、キャッシュされたJSONが使用されます。ただし、JSONは解析する必要があります(つまり、データ・セットが大きいと、JSON解析のオーバーヘッドが大きくなります)。索引またはその他のデータベース・テクノロジを使用して問合せを高速化することはできません。JSONは解析されなくなり、レポート問合せをサポートするように表を最適化できるため、名前付きローカル表内のキャッシュにより、より適切なレベルのキャッシュが作成されます。
親トピック: データ同期化の管理
18.4.5.2 「データ同期化」ページへのアクセス
RESTデータ・ソースを選択し、ページの右側で「同期化の管理」を選択して、「データ同期化」ページにアクセスします。
「データ同期化」ページにアクセスするには:
親トピック: データ同期化の管理
18.4.5.3 データ同期化の構成
ローカル表をRESTサービスのデータと自動的に同期するようにデータ同期化を構成します。
データ同期化を構成するには:
親トピック: データ同期化の管理
18.4.5.4 同期化設定のクリア
同期化設定をクリアします。
同期化設定をクリアすると、同期化処理が停止し、同期化に関連するすべてのRESTデータ・ソース属性がリセットされます。Application Expressコンポーネントは、ローカル同期化表を使用している場合、RESTサービスを直接使用するようにリセットされます。
同期化設定をクリアするには:
親トピック: データ同期化の管理
18.4.5.5 同期化の使用状況の表示
ローカル同期化表をデータ・ソースとして現在使用しているアプリケーション・コンポーネントのレポートを表示します。
同期化の使用状況レポートを表示します。
親トピック: データ同期化の管理
18.4.5.6 RESTデータ・ソース同期ログの管理
RESTデータ・ソース同期ログについて学習します。
- RESTデータ・ソース同期ログについて
RESTデータ・ソース同期ログには、以前に実行された同期化の詳細が記録されます。 - 同期ログのパージ
RESTデータ・ソース同期ログをパージします。
関連項目:
Oracle Application Express管理ガイドのRESTソース同期ログの管理
親トピック: データ同期化の管理
18.4.5.6.1 RESTデータ・ソース同期ログについて
RESTデータ・ソース同期ログには、以前に実行された同期化の詳細が記録されます。
同期化が正常に実行されると、「データ同期化」ページの「ログ」の下にRESTデータ・ソース同期ログが表示されます。
RESTデータ・ソース同期ログには、ステータス(成功または失敗)、処理された行数、作成されたHTTPリクエストの数など、以前に実行された同期化の詳細が含まれます。同期ログからWebサービス・ログにドリルダウンして、この同期化に対して行われた個々のHTTPリクエストを確認できます。
親トピック: RESTデータ・ソース同期化ログの管理