9.6.6 対話グリッドの列属性の管理

列属性を編集すると、対話グリッド列の表示、機能および動作を制御できます。

ノート:

一部の設定は、レポート開発者が実行時に構成し、プライマリまたは代替レポートの一部として保存します(列の表示順序、レポートがソートされる列、列幅など)。保存オプションについてさらに学習するには、対話グリッド・レポートの保存を参照してください。

9.6.6.1 共通のグリッド列属性の編集

列ヘッダーの変更、列のレンダリング方法の決定、ユーザーが列値を編集できるかどうかの指定、およびユーザーが列を操作できる方法の制御を行うには、グリッド列の属性を編集します。

対話グリッドの列属性を編集するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します

    プロパティ・エディタに属性が表示されます。

    ノート:

    属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  4. 対象となる属性を編集します。
  5. 列ヘッダーを編集するには:
    1. 「ヘッダー」を検索します。
    2. ヘッダー: レポートの列ヘッダーのテキストを入力します。
    3. 位置合せ: ヘッダーの位置合せを選択します。位置合せの選択は、選択したレポート・テンプレートでサポートされている必要があることに注意してください。
    4. 代替ラベル: ダイアログおよび単一行ビューで使用する代替ラベルを入力します。ヘッダーにHTMLタグなどの正しく表示されない余分な書式設定が含まれる場合に代替ラベルを使用します。
  6. 列値の表示方法(および編集可能グリッドの場合は列値の編集方法)を制御するには:
    1. 「識別」を検索します。
    2. タイプ: 列のレンダリング方法を選択します。

      選択したタイプによって様々な設定を使用できます。たとえば、編集可能グリッドの場合は、タイプ「表示のみ」を選択して、列を編集不能にします。非表示にする必要のある主キー列、またはテンプレートにのみ使用されるその他の列(アイコンや詳細ビュー、リンク・ターゲット、タイプ「HTML式」の列など)に対して、タイプ「非表示」を選択します。

  7. ユーザーが列を操作する方法を制御するには:
    1. 「ユーザーの有効化」を検索します。
    2. ソート/コントロール・ブレーク/集計: エンド・ユーザーがソート、コントロール・ブレークおよび集計でこの列を使用できるかどうかを指定します。「オン」または「オフ」を選択します。

    ヒント:

    これらの操作を有効化すると、特に大きいデータ・セットでパフォーマンスの問題が発生したり、必要な場合に列索引が使用できない可能性があります。

  8. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.6.2 非表示、ソート、コントロール・ブレークおよび集計の有効化

「ユーザーの有効化」の「列」属性を構成して、コントロール・ブレークおよび集計の列をエンド・ユーザーが非表示、ソートまたは使用可能にするかどうかを制御できます。

非表示、ソート、コントロール・ブレークおよび集計を有効化するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します

    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  4. グループまたは属性を検索するには:
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  5. プロパティ・エディタで、「ユーザーの有効化」を見つけます。次の「はい」または「いいえ」を指定します
    1. ソート: エンド・ユーザーがソートでこの列を使用できるかどうかを指定します。
    2. コントロール・ブレーク/集計: エンド・ユーザーがコントロール・ブレークおよび集計でこの列を使用できるかどうかを指定します。
    3. 非表示: エンド・ユーザーがこの列を非表示にできるかどうかを指定します。
    これらの操作を有効化すると、特に大きいデータ・セットでパフォーマンスの問題が発生したり、必要な場合に列索引が使用できない可能性があることに注意してください。
  6. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。
  7. ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.6.3 フィルタのLOVとしての列定義

対話グリッド列をLOVとして定義して、組込みフィルタ・ツールの速度を向上できます。

レポート列をLOVとして定義するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します
    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  4. プロパティ・エディタで、「列フィルタ」グループを見つけます。次のように指定します。
    1. 有効: エンド・ユーザーがこの列をフィルタできるかどうかを指定します。「オン」または「オフ」を選択します。
    2. LOVタイプ: ユーザーが列ヘッダーまたは「フィルタ」ダイアログでクリックしたときのフィルタのLOVを導出する方法を選択します。オプションは次のとおりです。
      • なし: フィルタに表示されている値を無効にします。このオプションは、大きい列に適しています(一般に、値が50文字を超えていたり、リストが特定のレコードの選択にあまり向いていない場合など)。かわりに、エンド・ユーザーは値の一部を入力して結果を表示できます。

      • 固有の列: VARCHAR2列およびNUMBER列について固有列の値が表示されます。DATE列およびTIMESTAMP列では、組込みの事前定義の日付範囲が使用されます。

      • SQL問合せ: 値はSQL問合せ定義から導出されます。

      • 共有コンポーネント: 値は既存の値リストから導出されます。

      • 静的値: 値は静的な値リストから導出されます。

      • SQL問合せを戻すPL/SQLファンクション本体: 値は、SQL問合せを戻すPL/SQLファンクション本体から導出されます。

      • LOVの使用: 値は値リストから導出されます。

  5. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.6.4 対話グリッドでの列リンクの作成

レポートからアプリケーション内の別のページまたはURLへのリンクを作成するには、「列属性」を使用します。

別のページへの列リンクを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
  3. 目的の列を選択します。

    プロパティ・エディタに列属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

    ヒント:

    グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択します。

  4. 「識別」を検索します。「タイプ」から、「リンク」を選択します。
  5. 「リンク」を検索して、「リンクが定義されていません」をクリックします。

    「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログが表示されます。選択したターゲット・タイプによって、次のステップが決まります。

  6. 別のページへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで:
    1. タイプ: 「このアプリケーションのページ」を選択します。
    2. ページ: ターゲット・ページ番号を指定します。
    3. アイテムの設定: 「名前」および「値」を選択して、アイテムのセッション・ステートを指定します。
    4. 「クリア/リセット」の「キャッシュのクリア」 - キャッシュをクリアするページ番号を指定します。複数ページを指定するには、ページ番号のカンマ区切りリストを入力します。
    5. 「クリア/リセット」の「アクション」 - 次のいずれかを選択します。
      • なし - ページのロード時にアクションはクリア/リセットされません。

      • リージョンのクリア - ページのリージョン設定をすべてクリアします。

      • リージョンのリセット - ソート順序、非表示の列などを含め、ページのすべてのリージョンをデフォルトの状態にリセットします。

      • ページ区切りのリセット - このオプションでは、下位互換性が有効になります。

    6. 詳細、リクエスト: 使用するリクエストを指定します。
    7. 「OK」をクリックします。
  7. 別のアプリケーションの別のページへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで:
    1. タイプ: 「別のアプリケーションのページ」を選択します。
    2. アプリケーション - アプリケーションを選択します。
    3. ページ: ターゲット・ページ番号を指定します。
    4. アイテムの設定: 「名前」および「値」を選択して、アイテムのセッション・ステートを指定します。
    5. 「クリア/リセット」の「キャッシュのクリア」 - キャッシュをクリアするページ番号を指定します。複数ページを指定するには、ページ番号のカンマ区切りリストを入力します。
    6. 「クリア/リセット」の「アクション」 - 次のいずれかを選択します。
      • なし - ページのロード時にアクションはクリア/リセットされません。

      • リージョンのクリア - ページのリージョン設定をすべてクリアします。

      • リージョンのリセット - ソート順序、非表示の列などを含め、ページのすべてのリージョンをデフォルトの状態にリセットします。

      • ページ区切りのリセット - このオプションは下位互換性のために用意されています。

    7. 詳細、リクエスト: 使用するリクエストを指定します。
    8. 「OK」をクリックします。
  8. URLへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで:
    1. タイプ: 「URL」を選択します。
    2. URL: URLアドレスを入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
  9. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。