18.5 リモート・サーバーの管理

RESTデータ・ソースのサーバー情報をリモート・サーバー・オブジェクトとして格納します。

18.5.1 リモート・サーバーについて

RESTデータ・ソース・サーバー情報を格納するリモート・サーバー・オブジェクトを作成します。

Oracle Application Expressでは、RESTデータ・ソース・サーバー情報(REST APIなど)をリモート・サーバー・オブジェクトとして格納します。リモート・サーバーは複数のRESTデータ・ソース間で共有できます。リモート・サーバー・プロパティを変更すると、そのオブジェクトを参照するすべてのRESTソースに影響します。たとえば、リモート・サーバーのベースURLを変更して、関連付けられているすべてのRESTソースをテストから本番システムに移動できます。リモート・サーバーはワークスペースレベルで格納されるため、リモート・サーバーはワークスペース内のすべてのアプリケーションに表示されます。

リモート・サーバーのタイプ

リモート・サーバーを作成する場合、次のいずれかのタイプを選択します。
  • RESTデータ・ソース: リモートREST APIを使用するためのリモート・サーバー。

  • 認証: 認証用のリモート・サーバー。

  • プリント・サーバー: 外部プリント・サーバー用のリモート・サーバー。

Application ExpressによるRESTデータ・ソース情報の格納方法

Oracle Application Expressでは、RESTデータ・ソースのエンドポイントURLが2つの部分に分割されます。最初の部分はサーバー固有の部分で、リモート・サーバーと呼ばれる個別のエンティティとして格納されます。それぞれが使用するサーバー、ポートおよびURLパス接頭辞(コンテキスト・ルート)が同じである場合は、複数のRESTデータ・ソースを持つ1つのリモート・サーバーを再利用できます。リモート・サーバーはワークスペースレベルで格納され、すべてのアプリケーションに表示されます。

エンドポイントURLの2番目の部分は、RESTデータ・ソースに固有です。複数のRESTデータ・ソースが1つのリモート・サーバーを共有できることから、ベースURL、認証などの情報を共有します。リモート・サーバーの属性を変更すると、その変更はリモート・サーバーを使用しているすべてのRESTデータ・ソースに影響を与えます。リモート・サーバーにより、RESTデータ・ソースのコレクションを移動することが容易になります。たとえば、リモート・サーバー・オブジェクト内のURLを変更することで、テスト・システムから本番システムに移行できます。

リモート・サーバー情報のエクスポートおよびインポート

アプリケーションをエクスポートする際に、参照されているリモート・サーバーがエクスポート・ファイルに追加されます。アプリケーションを別のワークスペースにインポートすると、ターゲット・ワークスペースにすでに同じ静的IDのリモート・サーバーが含まれているかどうかがApplication Expressによって確認されます。リモート・サーバーがすでに存在する場合、アプリケーションはこれを使用します。そうでない場合は、インポート・ファイルからのリモート・サーバーが、ターゲット・ワークスペースに作成されます。

18.5.2 リモート・サーバーの作成

共有コンポーネントからリモート・サーバーを作成します。

リモート・サーバー・オブジェクトを作成するには:

  1. リモート・サーバー・ページにナビゲートします。
    • 「ワークスペース・ユーティリティ」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. 「ワークスペース・ユーティリティ」をクリックします。

      3. 「リモート・サーバー」をクリックします。

    • 「共有コンポーネント」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. アプリケーションを選択します。

      3. アプリケーションのホームページで、ページの中央にある「共有コンポーネント」をクリックします。

      4. 「ワークスペース・オブジェクト」で、「リモート・サーバー」を選択します。

  2. リモート・サーバー・ページで、「作成」をクリックします。
  3. 名前: リモート・サーバー・オブジェクトの名前を入力します。リモート・サーバーの名前は、アプリケーション内で一意である必要があります。
  4. 静的ID: リモート・サーバーの静的IDを入力します。
  5. サーバー・タイプ: 次のいずれかを選択します。
    • RESTデータ・ソース: サーバーがリモートREST APIを使用する場合は、このオプションを選択します。
    • 認証: 認証にサーバーを使用する場合は、このオプションを選択します。
    • プリント・サーバー: 外部プリント・サーバーにサーバーを使用する場合は、このオプションを選択します。
  6. ベースURL: リモート・サーバーのベースURLを入力します。
  7. インストール時にプロンプトを表示: Oracle Application Expressで、アプリケーションを別のワークスペースにインストールした後にベースURLのプロンプトを表示するには、「オン」を選択します。
  8. コメント: ここにコメントまたはノートを入力します。これらのコメントは、アプリケーションの実行時には表示されません。
  9. 「作成」をクリックします。

18.5.3 リモート・サーバーの編集または削除

共有コンポーネントからリモート・サーバーを編集または削除します。

リモート・サーバーを編集するには:

  1. 資格証明ページにナビゲートします。
    • 「ワークスペース・ユーティリティ」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. 「ワークスペース・ユーティリティ」をクリックします。

      3. 「リモート・サーバー」をクリックします。

    • 「共有コンポーネント」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. アプリケーションを選択します。

      3. アプリケーションのホームページで、ページの中央にある「共有コンポーネント」をクリックします。

      4. 「セキュリティ」で、「リモート・サーバー」を選択します。

  2. リモート・サーバー・ページで、リモート・サーバーの名前をクリックします。
    「リモート・サーバーの編集」ダイアログが表示されます。
  3. 現在のリモート・サーバーを削除するには、「削除」をクリックします。そうでない場合、対象となる属性を編集します。

    ヒント:

    アプリケーション内で参照されているリモート・サーバーは削除できません。

  4. 「一般」属性を編集するには:
    1. 名前: わかりやすい名前を入力します。
    2. 静的ID: ここにリモート・サーバー・オブジェクトの名前を入力します。リモート・サーバーの名前は、アプリケーション内で一意である必要があります。
    3. サーバー・タイプ: 次のいずれかを選択します。
      • RESTデータ・ソース

      • 認証

    4. ベースURL: リモート・サーバーのベースURLを入力します。
    5. インストール時にプロンプトを表示: 「オン」の場合、アプリケーションが別のワークスペースにインストールされた後、Application ExpressによりベースURLが要求されます。
    6. HTTPSホスト名: HTTPSリクエストに対してリモート・サーバーの証明書の共通名(CN)と照合するホスト名。これは、*.example.comのようなドメイン名でもある場合があります。NULLである場合、特定のURL内のホスト名が使用されます。
      「HTTPSホスト名」は、Oracle Database 12.2以上を使用している場合にのみ表示されます。
    7. コメント: コメントまたはノートを入力します。これらのコメントは、アプリケーション・ビルダー内でのみ表示され、アプリケーションの実行時には表示されません。
    8. 変更を保存するには、「変更の適用」をクリックします。

18.5.4 リモート・サーバーの使用状況の表示

リモート・サーバーの使用状況レポートを表示します。

リモート・サーバーの使用状況を表示するには:

  1. リモート・サーバー・ページにナビゲートします。
    • 「ワークスペース・ユーティリティ」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. 「ワークスペース・ユーティリティ」をクリックします。

      3. 「リモート・サーバー」をクリックします。

    • 「共有コンポーネント」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. アプリケーションを選択します。

      3. アプリケーションのホームページで、ページの中央にある「共有コンポーネント」をクリックします。

      4. 「ワークスペース・オブジェクト」で、「リモート・サーバー」を選択します。

  2. リモート・サーバー・ページで、「使用状況」をクリックします。
    使用状況ページに、現在のワークスペース内でリモート・サーバー・ページが使用されている場所が表示されます。

18.5.5 リモート・サーバーの履歴の表示

リモート・サーバーの履歴レポートを表示します。

リモート・サーバーへの最近の変更を表示するには:

  1. リモート・サーバー・ページにナビゲートします。
    • 「ワークスペース・ユーティリティ」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. 「ワークスペース・ユーティリティ」をクリックします。

      3. 「リモート・サーバー」をクリックします。

    • 「共有コンポーネント」からの場合:
      1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

      2. アプリケーションを選択します。

      3. アプリケーションのホームページで、ページの中央にある「共有コンポーネント」をクリックします。

      4. 「ワークスペース・オブジェクト」で、「リモート・サーバー」を選択します。

  2. リモート・サーバー・ページで、「履歴」をクリックします。
    履歴ページに、現在のワークスペースのリモート・サーバーへの最近の変更が表示されます。