仕訳の作成

仕訳を使用して勘定科目残高に調整を入力し、データに加えた変更の監査証跡を管理します。

仕訳ラベルと説明、残高の種類、視点を入力して仕訳を作成し、金額を調整します。仕訳のクラスや、仕訳のフィルタとソートに使用できる仕訳グループも入力できます。作成した仕訳ステータスは「作業中」になります。

仕訳グリッドとPOVの間でエンティティ、ICPおよびすべてのカスタム・ディメンションをドラッグできます。仕訳明細行内のすべてのディメンションが同じである場合、ディメンションはPOVヘッダー情報に移動されます。これらが同じではない場合、仕訳明細に残ります。勘定科目ディメンションは明細行に残り、他のすべてのディメンションはヘッダーに残ります。単一エンティティの仕訳を作成する場合、仕訳行にドラッグせずにPOVヘッダーからエンティティ・ディメンションを使用できます。

仕訳データを入力する際は、仕訳をスキャンして、入力が有効であることを検証できます。その後、必要な変更を加えてから、仕訳を転記できます。仕訳のスキャンを参照してください。

この手順を開始する前に、Smart Viewパネルで、Oracle Hyperion Financial Managementデータ・ソースに接続していることを確認してください。

仕訳を作成するには:

  1. アクションを実行します:
    • 「Smart View」パネルで「Financial Management」アプリケーションを右クリックし、「仕訳の作成」を選択します。

      あるいは図14-1で示すように、「Smart View」パネルで「Financial Management」アプリケーションを選択し、「アクション」パネルから「仕訳の作成」を選択します。

      図14-1 Smart Viewのアクション・パネルの「仕訳の作成」コマンド


      Smart Viewのアクション・パネルの「仕訳の作成」コマンド

      次の「仕訳の作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      図14-2 「仕訳の作成」ダイアログ・ボックス


      「仕訳の作成」ダイアログ・ボックス
    • アド・ホック・グリッドまたはフォームから仕訳の基にするセルまたはセルの範囲を選択し、「HFMアド・ホック」リボンまたは「HFM」リボンで「仕訳の作成」「HFMアド・ホック」リボンまたは「HFM」リボンの「仕訳の作成」ボタンをクリックします。

      あるいは、仕訳の基にするセルまたはセル範囲を右クリックして、「Smart View」「仕訳」「仕訳の作成」の順に選択します。

      ノート:

      この方法を使用した仕訳の作成に関する詳細は、「アド・ホック・グリッドまたはデータ・フォームからの仕訳作成のガイドライン」を参照してください。

      仕訳が作成され、仕訳プロパティの編集に直接進むことができます。

      ノート:

      POVにさらに変更を加える場合は、「リフレッシュ」または「保存」をクリックしないでください。「リフレッシュ」または「保存」をクリックすると、POVがこの仕訳に対してロックされます。

  2. 視点を変更するには、「仕訳の作成」で、ディメンション名の横にあるテキスト・ボックスの矢印をクリックしてメンバーを選択します。

    「仕訳の作成」ダイアログ・ボックス(図14-2)の上部にあるPOVに表示されるディメンションは、常に「シナリオ」、「年」、「期間」および「値」のディメンションです。

    仕訳を作成する際は、「シナリオ」、「年」、「期間」および「値」の値が調整額を入力する値となるようにします。

  3. 「テンプレート」から、次のいずれかのオプションを選択します。
    • 新しい空白の仕訳を作成するには、「空の仕訳」を選択します。

      「空の仕訳」を選択する場合、「フィルタ」領域のオプションは使用できないので注意してください。

      ステップ5に進みます。

    • 標準の仕訳テンプレートを使用するには、「標準テンプレート」を選択してから、リストからテンプレートを選択します。

      標準テンプレートには、頻繁に入力する調整用の勘定科目およびエンティティが含まれています。

      オプション: 標準テンプレートのリストをフィルタ処理するには、ステップ4に進みます。それ以外の場合、ステップ5に進みます。

    • 繰返しの仕訳テンプレートを使用するには、「繰返しテンプレート」を選択してから、リストからテンプレートを選択します。

      繰返しテンプレートを使用して、仕訳を自動的に作成できます。繰返しテンプレートを使用して仕訳を作成すると、仕訳が作成されたことを知らせるメッセージが表示されます。この仕訳ステータスは「承認済」です。

      オプション: 繰返しテンプレートのリストをフィルタ処理するには、ステップ4に進みます。それ以外の場合、ステップ5に進みます。

    ノート:

    選択した仕訳テンプレートのタイプにより、作成している仕訳の「タイプ」 プロパティが決まります。また、これは1回かぎりの選択です。仕訳が作成されると、仕訳の「タイプ」プロパティを表示することはできますが、編集はできません。

  4. オプション: 標準テンプレートまたは繰返しテンプレートのリストをフィルタ処理するには、次の基準から1つ以上のフィルタを設定し、「フィルタの適用」「仕訳の作成」ダイアログ・ボックスの「フィルタの適用」ボタン。をクリックします。
    • エンティティ: 「検索」ボタン、テンプレートをエンティティでフィルタ処理するための検索ボタンをクリックし、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスでフィルタ処理するメンバーを選択します。

      またはメンバー名を、修飾型の書式で、セミコロン(;)で区切ってテキスト・ボックスに直接入力します。たとえば、EastSalesの場合はEastRegion.EastSalesと入力します。

    • グループ: 仕訳グループ名をセミコロン(;)で区切って入力します。パーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。割り当てる仕訳グループは、アプリケーションに存在する必要があります。

    • ラベル - 仕訳ラベルを入力します。ラベルには最大20文字まで入力できます。パーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。入力できない文字は次のとおりです: . + - */ # {} ; , @

    • 説明: 説明を入力します。パーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。

    • 残高タイプ: 「すべて」「貸借一致」「貸借不一致」または「エンティティで貸借一致」からタイプを選択します。「すべて」を選択すると、すべての残高タイプが自動的に選択されます。

    フィルタをクリアしてテンプレート・リスト全体を表示するには、「フィルタのリセット」「仕訳の作成」ダイアログ・ボックスの「フィルタのリセット」ボタンをクリックします。

  5. 「仕訳の作成」をクリックします。

    仕訳が表示されますが、仕訳の基本プロパティはまだ定義されていません。仕訳プロパティの編集の手順に進みます。

    残高一致の標準テンプレートを使用した仕訳の例を、図14-3に示します。この仕訳のPOVは、「シナリオ」=実績、「年」=2008、「期間」=1月、「値」=<Entity Curr Adjs>です。

    図14-3 標準テンプレートを使用した残高一致の仕訳の例


    残高一致の標準テンプレートを使用し、「仕訳の作成」をクリックした後の初期状態の仕訳の例EastSalesエンティティの仕訳には2行あり、1行はSales、もう1行はSalesDiscountsです。

    さらに、Oracle Journalsのリボンが表示され、ここの「編集」ボタンを使用することで、この手順で作成した仕訳のプロパティを編集できます。


    最初に仕訳を作成した後のOracle Journalsのリボン。
  6. 仕訳プロパティの編集に進みます。