11.5 コンピュート・リソースについて

コンピュート・リソースという語は、データベースなどのサービスや、インタープリタが接続するその他すべてのバックエンド・サービスを指します。

ノート:

「コンピュート・リソース」ページにアクセスするには、管理者ロールが必要です。

「コンピュート・リソース」ページには、コンピュート・リソースのリストが、各リソースの名前、タイプ、コメント、最終更新の詳細とともに表示されます。各コンピュート・リソースの詳細を表示するには、コンピュート・リソース名をクリックします。「Oracleリソース」ページに接続詳細が表示されます。

11.5.1 Oracleリソース

「Oracleリソース」ページに、「コンピュート・リソース」ページで選択したコンピュート・リソースの詳細が表示されます。選択したコンピュート・リソースのPythonインタープリタのメモリー設定(GB)を構成できます。

ノート:

メモリー設定を構成するには、管理者権限が必要です。
インタプリタのメモリー設定を管理するには:
  1. 名前—選択したリソースの名前が表示されます。
  2. コメント—コメントがあれば表示されます。
  3. メモリー—このフィールドでは、インタプリタのメモリー設定(GB)を構成できます。インタプリタでは、Markdown、Python、SQL、スクリプトおよびR言語がサポートされています。
    • リソースがdatabasename_gpuの場合は、メモリー設定(GB)を8から200までの範囲にする必要があります。gpuの場合のメモリー設定では、インタプリタ・コンテナで使用できるホストRAMの量を構成します。GPU VRAMは構成できず、コンテナでは、使用可能なすべてのGPUメモリーにアクセスできます。NVIDIA A10 TensorコアGPUの場合、これは24GBです。
    • リソースがdatabasename_highの場合は、メモリー設定(GB)を8から96までの範囲にする必要があります。
    • リソースがdatabasename_mediumの場合、メモリー設定(GB)を4から8までの範囲にする必要があります
    • リソースがdatabasename_lowの場合、メモリー設定(GB)を2から4までの範囲にする必要があります

    ノート:

    メモリー設定は、Pythonインタープリタにのみ適用されます。
  4. 接続タイプ—リソースのデータベース接続が表示されます。
  5. ネットワーク別名—ネットワーク接続の別名が表示されます。

11.5.1.1 リソース・サービスとノートブック

このトピックでは、リソース・サービスごとの、1つのAutonomous Databaseインスタンスで同時実行できるノートブックの数を示します。

「リソース・サービスとノートブックの数」の表に、様々なリソース・サービス・レベル(GPU、高、中および低)での、実行のために割り当てられるコンピュート・リソースを示します。GPUコンピュート機能は、Pythonインタプリタにのみ適用されます。

表11-2 リソース・サービスとノートブックの数

リソース・サービス OCPU (Oracle CPU)、ECPUおよびGPU メモリー 同時ノートブック、UDFの数
GPU

ノート:

この「GPU」設定には、データベース・サーバー側での設定が含まれます。
NVIDIA A10 Tensorコア1つ デフォルトでは、8 GB (DDR4)。200 GBまで拡張可能 同時実行できるノートブックの数は、次のことによって決まります:
  • ADBインスタンスがデプロイされているリージョンのGPUリソース、および
  • ノートブックの実行時に使用可能なGPUリソースの数

リクエスト時にGPUリソースを使用できない場合、エラー・メッセージが表示されます。後で再試行する必要があります。

ノート:

GPUリソースは、有料のOracle Autonomous Database Serverlessでのみ使用できます。OMLに割り当てられているECPUが16未満の場合、GPUリソースは使用できません。
OCPU最大8個 8 GB (最大16 GB) 最大3
最大4 (OCPU) 4 GB (最大8 GB) 最大(1.25 × OCPU数)

ノート:

同時実行できるノートブックの数は、対応するAutonomous DatabaseインスタンスにプロビジョニングされているOCPUの数 x 1.25という式で計算されます。OCPUはOracle CPUを表します。

たとえば、データベースに4つのOCPUがプロビジョニングされている場合、中レベルでは、ノートブックの最大実行数は5 (1.25 x 4)になります。

1 2 GB (最大4 GB) 最大100
TP

このサービスは、Oracle Autonomous Transaction Processing (ATP)データベースで使用できます。

ユーザー指定 2 GB 最大60
TPURGENT

このサービスは、Oracle Autonomous Transaction Processing (ATP)データベースで使用できます。

ユーザー指定 2 GB。 最大60
ECPU設定。ADB-Serverless上のOMLアプリケーションには、データベースとは別のECPU仕様があります。 ユーザー指定
  • 低—2 GB
  • 中—4 GB
  • 高—8 GB
  • GPU—8 GB (デフォルト)。管理者によって最大200 GBまで拡張できます。

この割当ては、PDBに1つのVMが割り当てられていることを前提としています。

すべてのプロセスでCPUリソースを共有します。UDFの実行は状況によって異なります。
  • コンピュート・レベルでデータ処理を実行する場合、データ・サイズによってはより多くのメモリーが必要になることがあります。

    ノート:

    管理者は、「Oracleリソース」でさらにメモリーを割り当てることができます。
  • 「低」リソース・レベルで十分な場合は、約60個のUDFを同時に実行できます。
  • 「高」リソース・レベルが必要な場合は、約16個のUDFを同時に実行できます。

データベース・サービスと同時実行性の詳細は、Autonomous Databaseのデータベース・サービス名を参照してください