2 Oracle Machine Learningユーザー・インタフェースのスタート・ガイド

この項では、Oracle Machine Learningユーザー・インタフェースを開始する方法と、Apache Zeppelinベースの機械学習ノートブックをNotebooks EA (Early Adopter)とともに使用して、データ探索とデータ・ビジュアライゼーション、データ準備および機械学習を実行する方法について説明します。

2.1 Oracle Machine Learningユーザー・インタフェースのスタート・ガイド

ここでは、Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース(UI)を開始する方法を示します。

  1. Oracle Machine Learning UIへのアクセス権を要求します。OMLユーザー資格証明を作成し、Oracle Machine Learning UIアカウントへのアクセス権を提供するには、サービス管理者に連絡してください。
  2. 資格証明を使用してOracle Machine Learning UIアカウントにアクセスします。パスワードを忘れた場合は、管理者にパスワードのリセットを依頼してください。

    ノート:

    新しいパスワードを受け取ったら、すぐに変更する必要があります。詳細は、Oracle Machine Learningのパスワード・ポリシーを参照してください。
  3. 最初にログインしたときに、ワークスペースとプロジェクトが自動的に作成されます。ノートブックの作成を開始できます。デフォルト・ワークスペースで追加のプロジェクトを作成したり、対応するプロジェクトで新しいワークスペースを作成できます。

    ノート:

    Oracle Cloud Free Tierを使用している場合、Oracle Autonomous Databaseをプロビジョニングする必要があります。詳細は、Autonomous Databaseのプロビジョニングを参照してください。

2.2 Oracle Machine Learningユーザー・インタフェースへのアクセス

Oracle Machine Learningユーザー・インタフェースには、Autonomous Databaseからアクセスできます。

Autonomous DatabaseからOracle Machine Learningユーザー・インタフェース(UI)にアクセスするには、次のようにします。

  1. Autonomous Databaseインスタンスを選択し、「Autonomous Databaseの詳細」ページで「データベース・アクション」をクリックします。データベース・アクション
  2. 「データベース・アクション」ページで、「開発」セクションに移動し、「Oracle Machine Learning」をクリックします。Oracle Machine Learningのサインイン・ページが開きます。Oracle Machine Learning
  3. Oracle Machine Learningのサインイン・ページで、ユーザー名とパスワードを入力します。
  4. 「サインイン」をクリックします。

これにより、Oracle Machine Learningユーザー・アプリケーションが開きます。

2.2.1 Oracle Machine Learningのパスワード・ポリシーについて

すべてのOracle Machine Learningユーザーは、パスワード・ポリシーに従って強力で安全なパスワードを作成する必要があります。

Oracle Machine Learningのパスワードを変更する場合は、必ず次の条件に従ってください。
  • パスワードの長さは12文字から30文字にする必要があります。1つ以上の大文字、1つの小文字、および1つの数字を含める必要があります。

  • パスワードにユーザー名を含めることはできません。

  • 同じユーザー名に使用した最後の4つのパスワードはいずれも使用できません。

  • パスワードに二重引用符(")を含めることはできません。

  • 24時間以内に設定されたパスワードと同じパスワードは使用できません。

2.3 Oracle Machine Learning Notebooksについて

Oracle Machine Learning Notebooksは、ノートブックの作成、スケジュール実行およびバージョニングをサポートするWebベースのコラボレーション・インタフェースです。Markdownを使用して作業を文書化し、データの探索、視覚化および準備、機械学習モデルの構築、評価およびデプロイのためにSQL、R、Pythonのコードを実行できます。Oracle Machine Learning Notebooksには、ユーザー指定のサードパーティのPythonおよびRライブラリを含むカスタムのconda環境を作成するためのCondaインタープリタも用意されています。

Oracle Machine Learning Notebooksの重要な機能:
  • データ・サイエンティスト、ビジネス・アナリストやデータ・アナリスト、アプリケーション開発者やダッシュボード開発者、データベース管理者およびITプロフェッショナルの間でのコラボレーションを可能にします

  • Oracle Autonomous Databaseプラットフォームのスケーラビリティおよびパフォーマンスを利用します

  • ノートブックの個別実行および繰返し実行用のジョブとしてノートブックのスケジューリングをサポートします

  • ノートブックのバージョニングを可能にします

  • SQL、PL/SQL、Python、R、MarkdownおよびCondaのインタープリタをサポートします

2.3.1 Oracle Machine Learning Notebooksを使用する場合の一般的なアクション

Oracle Machine Learning Notebooksを開始する際には、表にリストされているタスクを参考にしてください。

タスク 詳細情報
Oracle Machine Learningユーザー・インタフェースへのアクセス Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース(UI)へのアクセス
ワークスペースの作成 プロジェクトおよびワークスペースの作成
プロジェクトの作成 プロジェクトおよびワークスペースの作成
ノートブックの作成 ノートブックの作成
AutoML実験の作成および実行 AutoML UI実験の作成
SQLインタープリタを使用したノートブックの実行 ノートブックのパラグラフでのSQLインタープリタの使用
Pythonインタープリタを使用したノートブックの実行 ノートブックのパラグラフでのPythonインタープリタの使用
Rインタープリタを使用したノートブックの実行 ノートブックのパラグラフでのRインタープリタの使用
Condaインタープリタを使用したノートブックの実行 ノートブックのパラグラフでのCondaインタープリタの使用
Markdownインタープリタの使用 MarkdownインタープリタをコールしてMarkdownプレーン・テキストから静的htmlを生成
データ・モニターの作成 データ・モニターの作成
モデル・モニターの作成 モデル・モニターの作成
スクラッチパッドの使用 スクラッチパッドの使用
ノートブックをスケジュールするジョブの作成 ノートブックをスケジュールするジョブの作成

2.4 Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース・ホームページ

Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース・ホームページには、重要なインタフェース、ヘルプ・リンク、および高レベルの最近のアクティビティのログへのクイック・リンクが用意されています。

図2-1 Oracle Machine Learning UIホームページ

OML Notebooksホームページ

ホームページでは、次の機能にアクセスできます。

  • 次の項目への「使用方法」ヘルプ・リンク:
    • スタート・ガイド
    • AutoMLの使用
    • モデルのデプロイ
    • モニター・データ
    • ノートブックの作成
    • ジョブの作成
    • 権限の管理
    • 試してみる
  • 次の項目への「クイック・アクション」リンク:
    • AutoML
    • モデル
    • データ・モニター
    • モデル・モニター
    • スクラッチパッド
    • ノートブック
    • ジョブ
  • 「最近のアクティビティ」のログ。

  • アプリケーション・ナビゲーション。ホームページの左上隅にあるハンバーガーをクリックします。

  • 新規プロジェクトの選択と作成、最近のプロジェクトへのアクセス、ワークスペースの管理、およびワークスペース権限の設定を行うオプション。ホームページの右上隅にあるタイルをクリックします。

  • ホームページの右ペインにある「最近のノートブック」

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