3.3 ワークスペース権限の付与

自分のワークスペースにアクセスする権限を付与することにより、Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース(UI)で他のユーザーとコラボレーションできます。ワークスペースはプロジェクトで構成されます。プロジェクトはノートブックと実験で構成されています。

「管理者」「開発者」「参照者」などの各種権限を付与することにより、自分のワークスペースを他のユーザーが表示したり、自分のプロジェクトやノートブックで他のユーザーが様々なタスク(ノートブックの編集、作成、更新、削除、実行、表示など)を実行したりできるように設定できます。権限タイプの詳細は、「ワークスペース権限タイプについて」を参照してください。

注意:

権限タイプ「管理者」または「開発者」を付与した場合、付与した人のアカウントでそのユーザーはいつでも表を削除および作成し、スクリプトを実行できます。「参照者」権限タイプを持つユーザーは、ノートブックの表示のみでき、ノートブックを実行または変更する権限はありません。

別のユーザーに権限を付与するには:

  1. Oracle Machine Learning UIホームページの右上隅にあるプロジェクトおよびワークスペースのドロップダウン・リストをクリックして、「ワークスペース権限」を選択します。
    「権限」ダイアログ・ボックスが開きます。
  2. 「権限」ダイアログ・ボックスで、「ユーザー名」ドロップダウン・リストからユーザーを選択します。
  3. 「権限」ドロップダウン・リストで、選択したユーザーに付与する権限タイプを選択します。
    • 管理者
    • 開発者
    • 参照者
  4. 「追加」をクリックします。
    選択したユーザーに、割り当てた権限が付与されます。「権限」ダイアログ・ボックスに、ユーザーとその権限タイプが表示されます。
  5. 「OK」をクリックします。これで、ユーザーに権限を付与するタスクは完了です。ユーザーおよび関連付けられた権限を削除するには、ユーザーを選択して、「削除」をクリックします。

3.3.1 ワークスペース権限タイプについて

Oracle Machine Learning UIでは、3つのタイプの権限を使用できます。権限タイプに応じて、ユーザーがワークスペース、プロジェクトおよびノートブックで様々なタスクを表示または実行できるように設定できます。

権限は、特定のワークスペースで共有オブジェクトに付与される権限です。ここでは、共有オブジェクト(ノートブックなど)で許可される操作について説明します。たとえば、Developer権限が付与されているユーザーは、共有ノートブックのスケジュール済ジョブのみを表示できます。これらのジョブは実行できません。ただし、Developer権限を持つユーザーは、自分が作成したノートブックでスケジュールされたジョブを常に表示および実行できます。次の表に、3つのタイプの権限と、許可されているアクションを示します。

ノート:

権限は、プロジェクトではなくワークスペースに付与されます。
権限タイプ 権限に基づくアクション
管理者
  • プロジェクト: 作成、更新、表示および削除。

  • ワークスペース: 表示のみ。

  • ノートブック: 作成、更新、複製、実行、エクスポート、インポートおよび削除。

    ジョブ: ジョブのスケジュールおよび実行。

開発者
  • プロジェクト: 表示のみ。

  • ワークスペース: 表示のみ。

  • ノートブック: ノートブックの作成、更新、実行、複製、インポート、エクスポートおよび削除。

    ノート:

    Developer権限を持つユーザーは、ユーザーが作成したノートブックのみを更新、実行、複製、インポート、エクスポートおよび削除できます。
  • ジョブ: 共有ノートブックのジョブの表示および実行のみ。

    ノート:

    Developer権限を持つユーザーは、共有ノートブックのジョブを作成できません。
参照者
  • プロジェクト: 表示のみ。

  • ワークスペース: 表示のみ。

  • ノートブック: 表示のみ。

  • ジョブ: 共有ノートブックのジョブおよびジョブ実行の表示のみ。

管理者が実行できるタスクは、Oracle Machine Learningの管理タスクを参照してください。