11 ダッシュボードの使用

Enterprise Managerダッシュボードは、企業からリアルタイム・データを収集し、それらを解釈しやすいウィジェットに表示するデータ・ビジュアライゼーション・ツールです。ダッシュボードを使用すると、ITインフラストラクチャや特定の領域またはターゲットを一目でモニターし、外れ値をすばやく識別して是正措置を講じることができます。

Enterprise Manager「ダッシュボード」にアクセスするには、「エンタープライズ」メニューから「ダッシュボード」を選択します。「ダッシュボード」ページに、即時利用可能なダッシュボードおよびカスタム・ダッシュボード(ある場合)のリストが表示されます。このページでは、次の操作が可能です。

  • 「ダッシュボードの作成」をクリックして、カスタム・ダッシュボードを作成します。詳細は、「カスタム・ダッシュボードの作成」を参照してください。
  • 「ダッシュボードのインポート」をクリックして、ダッシュボードをインポートします。詳細は、「ダッシュボードのエクスポートおよびインポート」を参照してください。
  • 「ウィジェットの表示」をクリックして、使用可能で即時利用可能なウィジェットおよびカスタム・ウィジェットのリストを表示します。「ウィジェット」ページでは、次を実行できます:
    • ウィジェットのリストをフィルタするには、「作成者」ドロップダウン・リストでオプションを選択します。たとえば、「作成者」ドロップダウン・リストで「Oracle」を選択すると、即時利用可能なウィジェットのみが表示されます。
    • カスタム・ウィジェットのアクションアイコンをクリックし、使用可能なオプションをクリックしてウィジェットの複製または削除などのタスクを実行します。これらのオプションは、即時利用可能なウィジェットでは現在無効になっています。
  • 「フィルタの表示」をクリックして、使用可能なフィルタのリストを表示します。
  • 列見出しの「昇順ソート」または「降順ソート」アイコン(昇順ソートまたは降順ソート)をクリックして、ダッシュボードのリストをソートします。
  • 名前または説明にテキストを含むダッシュボードを表示するには、「検索...」フィールドにテキストを入力します。
  • ダッシュボードの名前をクリックして開きます。
  • ダッシュボードのアクションアイコンをクリックし、使用可能なオプションをクリックして、表示または編集モードでのダッシュボードのオープン、ダッシュボードの複製、ダッシュボードの削除などのタスクを実行します。即時利用可能なダッシュボードの場合、このメニューで「開く」および「複製」オプションのみが有効になります。

ノート:

Enterprise Managerダッシュボードに加えて、メトリック分析および視覚化に使用されるオープンソース・テクノロジであるGrafanaを使用してダッシュボードを作成できます。Oracle Enterprise Manager App for Grafanaでは、OMSリポジトリのメトリック・データを抽出してグラフィカルに表示して、パフォーマンスやメトリック情報にすばやく直感的にアクセスできます。Oracle Enterprise Manager App for Grafanaの有効化の詳細は、Oracle Enterprise Manager App for Grafanaの有効化を参照してください。

即時利用可能なEnterprise Managerダッシュボード

即時利用可能なEnterprise Managerダッシュボードには、エンタープライズ内のアセットまたはグループの一部であるターゲットのヘルス、コンプライアンスおよびその他の詳細のサマリーが表示されます。これらのダッシュボードのデータはウィジェットに編成され、グラフなどのビジュアライゼーション・オプションを使用して表示されるため、迅速かつ簡単に解釈できます。

次の即時利用可能なダッシュボードがダッシュボード・ページにリストされ、ダッシュボードの名前をクリックしてアクセスし、ウィジェットで使用可能なデータをモニターできます。

  • ターゲット・サマリー: ターゲットのヘルスおよびパフォーマンスの概要が表示されます。このダッシュボードでは、1つのターゲットを選択し、その可用性、オープン・インシデントのサマリーおよび過去24時間の主要メトリックをモニターできます。また、ウィジェットの下にあるタブには、メトリック・データの履歴、インシデントのリスト、コンプライアンス標準およびターゲットのジョブが表示されます。このダッシュボードでは、ウィジェットのタイトルおよびコンテンツをクリックすると、対応するEnterprise Managerのページに移動し、データをさらに取得できます。たとえば、ターゲット・サマリー・ダッシュボードでデータベース・インスタンスをモニターする場合は、「可用性」ウィジェットのタイトルをクリックして「可用性(ステータス履歴)」ページに移動し、データベースの詳細な可用性情報を取得します。
  • エンタープライズ・サマリー: エンタープライズ内のアセットとそのヘルスおよびコンプライアンスの概要が表示されます。このダッシュボードのウィジェットは、「概要」「インフラストラクチャ」および「コンプライアンス」の3つの主要カテゴリで編成されています。ウィジェットには、ターゲットのステータス、ホストおよびデータベースの数などのインベントリ・データ、コンプライアンス情報、インシデントとジョブの数、パッチの推奨事項、バージョン詳細などの情報が表示されます。
  • グループ・サマリー: 特定のグループ内のターゲットのヘルス、上位メトリックおよびコンプライアンス情報の概要が表示されます。このダッシュボードを使用するための前提条件タスクとして、管理者ユーザーがグループを作成する必要があります。グループの作成の詳細は、グループの作成および編集を参照してください。

    このダッシュボードにアクセスして「グループ」ドロップダウン・リストでグループを選択すると、ターゲット・ステータス、ターゲット・タイプ、インシデント・トレンド、コンプライアンス情報およびインベントリ・データをモニターできます。また、ホスト、データベースおよびWebLogicサーバーの上位メトリックをモニターすることもできます。

  • フェデレーション・サマリー - サイト別: フェデレーテッドEnterprise Managerサイトのリスト全体のターゲット、インシデント、ジョブおよびコンプライアンス・データの統合ビューが表示されます。複数のサイトに存在するグループでさらにフィルタできます。
  • フェデレーション・サマリー - グループ別: フェデレーテッドEnterprise Managerサイトのリスト全体で、選択したグループのターゲット、インシデント、ジョブおよびコンプライアンス・データの統合ビューが表示されます。

即時利用可能なダッシュボードで、「アクション」をクリックし、次のいずれかのオプションをクリックします:

  • 複製: 即時利用可能なダッシュボードの複製を作成し、目的の要件を満たすようにカスタマイズします。
  • 印刷: ダッシュボードを印刷します。
  • 自動リフレッシュ: 自動的にダッシュボードのデータをリフレッシュする頻度を指定します。
  • リフレッシュ: ダッシュボードのデータをリフレッシュします。

即時利用可能なウィジェットで、ウィジェット内のデータまたは値をクリックして、それに対応するEnterprise Managerページに移動します。たとえば、「データベース」ウィジェットの数値をクリックすると、データベース・ターゲットのみがリスト表示されるように調整された「すべてのターゲット」ページが表示されます。

即時利用可能なダッシュボードのカスタマイズ

Enterprise Managerの即時利用可能なダッシュボードは、特定の要件を満たすようにカスタマイズできます。

即時利用可能なダッシュボードをカスタマイズして、フィルタおよびウィジェットを追加すること、不要なウィジェットを削除すること、ウィジェットのサイズを変更すること、重要なデータを含むウィジェットが目立つようにレイアウトを変更できます。
ダッシュボードをカスタマイズしてウィジェットを追加するには、次の手順を実行します。
  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. カスタマイズする即時利用可能なダッシュボードで、アクションアイコンをクリックし、「複製」をクリックします。

    ノート:

    「ダッシュボード」ページで「複製」をクリックして、即時利用可能なターゲット・サマリー・ダッシュボードを複製することはできません。このダッシュボードを複製するには、まずダッシュボードを開き、「ターゲット・タイプ」および「ターゲット名」を指定し、右上隅の「アクション」をクリックして、「複製」をクリックします。
  3. 「ダッシュボードの複製」ダイアログで、重複するダッシュボードの名前を指定し、「OK」をクリックします。
  4. 「ダッシュボード」ページで複製ダッシュボードの名前をクリックして開きます。
  5. 「アクション」をクリックし、「編集」をクリックして編集モードに移動します。

    編集モードでは、各ウィジェットの右上隅にあるアクションアイコンをクリックしてウィジェットを削除したり、そのサイズを変更したり、ウィジェットを移動してレイアウトを変更できます。

  6. オプションで、「フィルタ」タブで、ダッシュボードに追加するフィルタをクリックまたはドラッグ・アンド・ドロップし、ドロップダウン・リストでオプションを選択して、選択したオプションのコンテキスト内でデータを絞り込んで表示します。
  7. 「ウィジェット」タブでカスタム・ウィジェットを作成するか、即時利用可能なウィジェットをクリックまたはドラッグ・アンド・ドロップしてダッシュボードに追加します。

    詳細は、次を参照してください:

    Enterprise Manager 13.5リリース更新16以降、Exadata Cloudターゲットのカスタム・ウィジェットを使用してダッシュボードを作成するための事前定義済の名前付き問合せの一部が非推奨になりました。Oracle Supportの通知2982587.1を参照してください。

  8. 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。
ダッシュボードは表示モードです。表示モードで、ウィジェットのアクションアイコンをクリックし、「CSVにエクスポート」をクリックしてウィジェット・データをCSVファイルにエクスポートします。ウィジェットがこの機能をサポートしていない場合、「CSVにエクスポート」オプションは無効になります。

ダッシュボードのコンテンツを変更する場合は、ダッシュボードの右上隅にある「アクション」をクリックし、「編集」をクリックして編集モードに移行します。

カスタム・ダッシュボードの作成

ウィジェット・ライブラリに即時利用可能なウィジェットを追加し、カスタム問合せベースのウィジェットを作成および追加することで、カスタム・ダッシュボードを作成できます。

ダッシュボードを作成する前に、CREATE_ANY_DASHBOARD権限を持っていることを確認する必要があります。Enterprise Managerスーパー管理者は、emcli grant_privsコマンドを使用して、CREATE_ANY_DASHBOARD権限をユーザーまたはロールに付与できます。またスーパー管理者は、「セキュリティ」ユーザー・インタフェースで「ダッシュボード」リソース・タイプを使用して、「ダッシュボードの作成」権限を付与することもできます。
カスタム・ダッシュボードを作成するには、次の手順を実行します。
  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. 「ダッシュボードの作成」をクリックします。
    右側に「情報」「ウィジェット」および「フィルタ」タブがある、無題の空白のダッシュボードが表示されます。
  3. 「情報」タブをクリックし、ダッシュボードの名前を指定して、任意でダッシュボードの説明を追加します。
  4. オプションで、「フィルタ」タブをクリックし、ダッシュボードに追加するフィルタをクリックまたはドラッグ・アンド・ドロップし、ドロップダウン・リストでオプションを選択して、選択したオプションのコンテキスト内でデータを絞り込んで表示します。
  5. 「ウィジェット」タブをクリックします。
    ウィジェット・ライブラリ内のウィジェットのリストは、ウィジェットの追加の下に表示されます。名前または説明にテキストを含むウィジェットを表示するには、「検索...」フィールドにテキストを入力できます。

    オプションで、ウィジェットの表ビューの起動アイコン(ウィジェット表ビューの起動)をクリックして、ウィジェット・ライブラリを表形式で表示します。「ウィジェット・ライブラリ表ビュー」ページで、「作成者」ドロップダウン・リストでオプションを選択するか、「検索...」フィールドにテキストを入力してウィジェットのリストをフィルタし、「ウィジェット・ライブラリに変更を適用」をクリックしてフィルタ済リストを「ウィジェット」タブに表示します。たとえば、「ウィジェット・ライブラリ表ビュー」ページで、「作成者」ドロップダウン・リストでユーザー名を選択し、「ウィジェット・ライブラリに変更を適用」をクリックして、そのユーザーが作成したウィジェットのみを「ウィジェット」タブに表示します。

  6. ダッシュボードにウィジェットを追加します。これを行うには:
    • 即時利用可能なウィジェットをダッシュボードにドラッグ・アンド・ドロップします。
    • 「ウィジェット」タブの「ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加」アイコン(ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加)をクリックし、「問合せベースのウィジェットの作成」をクリックして、カスタム問合せベースのウィジェットを作成します。詳細は、「カスタム問合せベースのウィジェットの作成」を参照してください。

      Enterprise Manager 13.5リリース更新16以降、Exadata Cloudターゲットのカスタム・ウィジェットを使用してダッシュボードを作成するための事前定義済の名前付き問合せの一部が非推奨になりました。Oracle Supportの通知2982587.1を参照してください。

    即時利用可能なウィジェットを追加する場合は、表示される関連データの入力を手動で構成することが必要になる場合があります。このような場合、ダッシュボードにウィジェットを追加すると、「<ウィジェット名>に対する<名前>の入力の構成(必須)」ダイアログが表示されます。このダイアログには次のオプションがあります。
    • 既存のフィルタとのリンク: 入力内容をダッシュボード内の既存のフィルタにリンクする場合に選択します。なお、このオプションは、入力内容に関連するフィルタがすでにダッシュボードに追加されている場合にのみ表示されます。
    • 新規フィルタの追加: 入力内容を「フィルタ」ライブラリ内の使用可能なフィルタにリンクする場合に選択します。
    • 入力の指定: このウィジェットのコンテキストでのみ入力内容として固定値を指定する場合に選択します。

    ノート:

    集計ターゲット名など、必要なウィジェット入力の一部は集計ターゲット名フィルタに自動的にリンクされ、<ウィジェット名>に対する<名前>入力の構成(必須)ダイアログは表示されません。たとえば、「グループ - ターゲット・タイプ - 円」ウィジェットを追加する場合、ウィジェットの入力を構成するように求められず、集計ターゲット名フィルタがフィルタ・パネルに自動的に追加されます。フィルタに自動的にリンクされるウィジェット入力を変更する場合は、「ウィジェットの編集」タブで変更できます。

    右側のウィジェットの編集タブには、追加したウィジェットの詳細が表示されます。これには、アスタリスクで示された、必須入力内容のリストが含まれています。一部の入力内容はウィジェットの追加時に構成され、その他の入力内容は「編集」アイコン(編集)をクリックすることで構成する必要があります。「編集」アイコンをクリックすると、<ウィジェット名>に対する<名前>入力の構成...ダイアログ・ボックスが表示され、ダッシュボード内の既存のフィルタへの入力のリンク、新しいフィルタの追加、または入力としての固定値の指定を実行できます。

    カスタム・ウィジェットを追加した場合は、追加のオプション「ウィジェットの編集」をクリックしてウィジェット・ビルダーに移動し、入力パラメータまたはビジュアライゼーション・オプションを編集します。

  7. 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。

「変更の保存」をクリックすると、ダッシュボードは表示モードになります。表示モードで、ウィジェットのアクションアイコンをクリックし、「CSVにエクスポート」をクリックしてウィジェット・データをCSVファイルにエクスポートします。ウィジェットがこの機能をサポートしていない場合、「CSVにエクスポート」オプションは無効になります。

ダッシュボードのコンテンツを変更する場合は、ダッシュボードの右上隅にある「アクション」をクリックし、「編集」をクリックして編集モードに移行します。

作成したダッシュボードの表示や編集を、他のEnterprise Managerユーザーに許可できます。権限を付与するには、emcli grant_privsコマンドと、DashboardID ("id"属性で識別されるダッシュボード・メタデータの一部)を使用します。権限レベルには、次のものがあります。
  • VIEW_DASHBOARD: ユーザーがダッシュボードを表示できるようにします。
  • EDIT_DASHBOARD: ユーザーがダッシュボードを表示および編集できるようにします。
  • FULL_DASHBOARD: ユーザーがダッシュボードを表示、編集および削除できるようにします。

EMCLIコマンドの例を次に示します。

$ emcli grant_privs -name="<USER>" -privilege="EDIT_DASHBOARD;DASHBOARD_ID=<DashboardID>"

即時利用可能なメトリック・ウィジェットの使用

即時利用可能なメトリック・ウィジェットをダッシュボードに追加し、Enterprise Managerに格納されているメトリックをビジュアル化および表示できます。

即時利用可能なメトリック・ウィジェットにより、Enterprise Manager管理リポジトリにアップロードされたメトリック・データにアクセスしてそれを取得し、視覚的な形式で表示します。ウィジェットでメトリック・データを視覚化すると、モニターと解釈が容易になります。メトリック・データは、ウィジェットでそれを表示する期間に応じて、次のソースからフェッチされます:

  • 2日未満の期間のメトリック・データはRAWデータからフェッチされます。
  • 2日から14日の期間のメトリック・データは、時間単位のロールアップ表からフェッチされます。
  • 14日を超える期間のメトリック・データは、日単位のロールアップ表からフェッチされます。

次のシナリオでは、新しいダッシュボードを作成し、「ターゲット・メトリック - 折れ線」メトリック・ウィジェットを使用して特定のプラガブル・データベース(PDB)の「アクティブ・セッション: CPU」メトリックを表示する方法を示します。

  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. 「ダッシュボードの作成」をクリックして新しいダッシュボードを作成します。

    無題の空白のダッシュボードが表示されます。

  3. 「情報」タブで、ダッシュボードの名前を指定し、オプションでダッシュボードの説明を追加します。
  4. 「ウィジェット」タブで、検索フィールドにターゲット・メトリック - 折れ線と入力し、即時利用可能なウィジェットのリスト内でそのウィジェットを表示します。
  5. 「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットをクリックするかドラッグ・アンド・ドロップして新しいダッシュボードに追加します。

    ダッシュボードにウィジェットを追加するときに、特定のPDBの「アクティブ・セッション: CPU」メトリックが表示されるように入力を構成する必要があります。選択できるオプションの詳細を次に示します。

    1. ターゲット・メトリック - 折れ線に対するターゲット・タイプ入力の構成(必須)ダイアログで、ターゲット・タイプの入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「プラガブル・データベース」オプションを選択します。
    2. ターゲット・メトリック - 折れ線に対するターゲット名入力の構成(必須)ダイアログで、ターゲット名の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで特定のPDBを選択します。
    3. ターゲット・メトリック - 折れ線に対するメトリック名入力の構成(必須)ダイアログで、メトリック名の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「待機件数」を選択します。
    4. ターゲット・メトリック - 折れ線に対するメトリック列入力の構成(必須)ダイアログで、メトリック列の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「アクティブ・セッション: CPU」を選択します。

    これらの入力を構成すると、「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットがダッシュボードに追加され、指定したPDBのCPUを使用するアクティブ・セッションの数が折れ線グラフで表示されます。右側にある「ウィジェットの編集」タブに、ウィジェットの詳細が表示されます。これには、そのウィジェットに対して構成されている入力のリストが含まれています。入力構成を変更するには、その入力の横にある「編集」アイコン(編集)をクリックします。たとえば、「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットでは、時間入力はデフォルトでダッシュボード時間にリンクされますが、この入力を編集して別の期間を指定できます。

  6. 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。
単一ターゲットのメトリック・データを表示する「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットと同様に、ターゲット・タイプの履歴メトリック・データを表示する「グループ - メトリック- 折れ線」ウィジェットも使用できます。グループ - メトリック - 折れ線ウィジェットの場合は、そのウィジェットの追加時に構成する必要がある必須入力に加え、次のオプション入力を構成してメトリック・データをさらにカスタマイズできます:
  • 集約ターゲット・タイプ: デフォルトでは「グループ」オプションが選択されていますが、集約ターゲット・タイプを変更することを選択できます。メンバーがいると定義されているターゲット・タイプは、集約ターゲット・タイプとしてリストされます。
  • ターゲット数: データが表示される上位ターゲットの数はデフォルトでは5ですが、これを変更して、より多くのターゲットまたはより少ないターゲットについてデータを表示できます。上位ターゲット数<n>は、時間単位のロールアップ表から問い合せた、最も高い平均メトリック値に基づいて決まります。
  • ロールアップ列: 履歴メトリック表から選択する必要がある事前集計列。履歴メトリック・データは、平均、最小、最大などの標準関数を使用して事前集計されます。「平均」がデフォルトの関数ですが、「ロールアップ列」入力を編集して、「最小」または「最大」関数を選択できます。
  • キー集計関数: 特定のタイムスタンプについてターゲットの複数のキー・メトリック値を集計するために使用される関数。「平均」はデフォルトの関数ですが、「キー集計関数」入力を編集して、「最小」「最大」または「合計」関数を選択できます。

    キー集計関数の使用方法を示すシナリオを次に示します。Windowsホスト・ターゲットには、C:D:などの複数のドライブ(キー)があり、C:ドライブのファイルシステムは1.5GBを使用し、D:ドライブのファイルシステムは2GBを使用します。ホスト・ターゲットのキー・メトリックである使用済ファイルシステム・メトリックを選択し、「キー集計関数」として「合計」を選択して、指定した時点のWindowsホストでの合計ファイルシステム使用量(1.5 + 2 = 3.5GB)を表示できます。

  • 時間: 時間入力はデフォルトで過去7日間に設定されますが、メトリック・データを表示する期間として別の期間を指定できます。

ダッシュボードのエクスポートおよびインポート

カスタム・ダッシュボードとそのウィジェットおよびフィルタをエクスポートし、別の環境にインポートできます。

ノート:

即時利用可能なダッシュボードをエクスポートおよびインポートすることはできません。

ダッシュボードのエクスポート

カスタム・ダッシュボードは、JavaScript Object Notation (JSON)形式でエクスポートできます。

  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. エクスポートするダッシュボードのアクションアイコンをクリックして、「エクスポート」をクリックします。
    または、エクスポートするダッシュボードの名前をクリックし、右上隅にある「アクション」をクリックして、「エクスポート」をクリックします。

ダッシュボードの構成情報を含むJSONファイルがダウンロードされます。

ダッシュボードのインポート

ダッシュボードのエクスポート時にダウンロードされた構成情報JSONファイルを使用して、ダッシュボードをインポートできます。

ダッシュボードをインポートすると、そのウィジェットおよびフィルタもインポートされます。

ダッシュボードをインポートするには:

  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. 「ダッシュボードのインポート」をクリックします。
  3. インポートするダッシュボードの構成情報JSONファイルを選択し、「開く」をクリックします。
    「ダッシュボードのインポート」ダイアログが表示されます。
  4. 「ダッシュボードのインポート」ダイアログで、メッセージを確認し、「インポート」をクリックします。
ダッシュボードがインポートされます。インポートされたダッシュボードまたはウィジェットがすでに存在する場合は更新されます。

カスタム問合せベースのウィジェットの作成

カスタム問合せベースのウィジェットを作成して、新規または既存のダッシュボードに追加できます。

ウィジェットの作成前に、CREATE_SAVED_SEARCHES権限が付与されていることを確認する必要があります。Enterprise Managerスーパー管理者は、emcli grant_privsコマンドを使用して、ユーザーまたはロールにCREATE_SAVED_SEARCHES権限を付与できます。また、スーパー管理者は、「セキュリティ」ユーザー・インタフェースで「保存済検索」リソース・タイプを使用して、「保存済検索の作成」権限を付与することもできます。

問合せベースのウィジェットを作成するためのその他の前提条件として、次の知識が必要です:

  • SQL問合せ、およびその作成方法と編集方法
  • Oracle Enterprise Manager管理リポジトリのビュー

SQL問合せでは、Oracle Enterprise Manager管理リポジトリのビューから、ウィジェットで表示するデータが取得されます。これらのビューでは、管理リポジトリに格納されているターゲット、メトリックおよびモニタリング情報にアクセスできます。管理リポジトリ・ビューの詳細は、Oracle Enterprise Manager管理リポジトリ・ビュー・リファレンス管理リポジトリ・ビューに関する項を参照してください。

ウィジェット・ビルダーにアクセスしてカスタム問合せベースのウィジェットを作成する手順は、次のとおりです。

  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. 「ダッシュボードの作成」をクリックするか、既存のダッシュボードを編集モードで開きます。
  3. ウィジェット・タブのウィジェットの追加で、ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加アイコン(ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加)をクリックし、問合せベース・ウィジェットの作成をクリックします。

    ウィジェット・ビルダーに、無題で空白のウィジェットが表示されます。

次のタイプのデータ・ソースを入力として使用して、問合せベース・ウィジェットを作成できます。

ウィジェット・ビルダーでウィジェットへの入力を指定する場合、使用可能なビジュアライゼーション・オプションを使用して、様々なシナリオをサポートするデータを表示します。

ノート:

  • ウィジェット・ビルダーでは、カスタムの問合せベース・ウィジェットのみを編集できます。
  • カスタムの問合せベース・ウィジェットに加えた変更は、そのウィジェットが含まれているすべてのダッシュボードでのその使用に影響します。たとえば、カスタムの問合せベース・ウィジェットが2つのダッシュボードで使用されているときに、どちらかのダッシュボードでそのウィジェットを編集してそのパラメータ構成に変更を加えると、もう一方のダッシュボードでそのウィジェットにデータが表示されなくなる可能性があります。

作成したウィジェットの表示や編集は、別のEnterprise Managerユーザーに許可できます。その権限を付与するには、emcli grant_privsコマンドと、SavedSearchID ("id"属性で識別される保存済検索メタデータの一部)を使用します。権限レベルには、次のものがあります。

  • VIEW_SAVED_SEARCH: ユーザーは保存済検索を表示できます。
  • EDIT_SAVED_SEARCH: ユーザーは保存済検索を表示および編集できます。
  • FULL_SAVED_SEARCH: ユーザーは保存済検索を表示、編集および削除できます。

EMCLIコマンドの例を次に示します。

$ emcli grant_privs -name="<USER>" -privilege="EDIT_SAVED_SEARCH;SAVED_SEARCH_ID=<SavedSearchID>"

カスタムSQLを使用したウィジェットの作成

  1. ウィジェット・ビルダーに移動します。
  2. オプションで、左上隅の「フィルタ・パネルを開く/閉じる」アイコン(フィルタ・パネルを開く/閉じる)をクリックして、ダッシュボードに追加されたフィルタを表示し、必要に応じて変更します。
  3. SQLセレクタ・ドロップダウン・リストから、「カスタムSQL」を選択します。

    「カスタムSQL」オプションがデフォルトで選択され、「SQL問合せ」フィールドにサンプル問合せが追加され、対応するウィジェットが表示されます。サンプル問合せでは、SELECT文は、MGMT$TARGET管理リポジトリ・ビューから列名を問い合せ、ウィジェット内の構成済ターゲット・タイプのいくつかのターゲットのインベントリを表示します。ビジュアライゼーション・オプションもデフォルトで選択され、サンプル問合せで取得されたデータがビジュアル化されます。

  4. 「SQL問合せ」 フィールドで、サンプル問合せを新しい問合せに置き換えるか、ウィジェットのカスタム入力パラメータを追加することで特定の要件を満たすようにSQL問合せをカスタマイズします。
    必要に応じて、カスタム入力パラメータを追加するには、その問合せのカスタマイズする部分を、疑問符(?)で示された標準バインド・パラメータ・マーカーに置き換えます。これは、JDBCでのバインド・パラメータのサポートに似ています。カスタム入力パラメータには2つのタイプがあります。ターゲット・タイプなどの入力を指定する標準入力パラメータと、基本的にはウィジェットでデータを表示する期間(開始時間と終了時間)を指定する複合パラメータである時間入力パラメータです。

    ノート:

    これは高度な概念であり、ウィジェット・ビルダーおよびバインド・パラメータをよく理解している必要があります。初めてカスタムSQLを使用してウィジェットを作成する場合は、ステップ5に進むことをお薦めします。
    • 標準入力パラメータを追加しカスタム値を指定するには:
      1. 問合せの、標準入力パラメータの追加先となる部分を、標準バインド・パラメータ・マーカー(?)に置き換えます。次の例では、ウィジェットで表示するターゲット・タイプについてカスタム入力値を追加できるように、カスタムSQL問合せ内のターゲット・タイプをバインド・パラメータ・マーカーに置き換えます。

        太字のターゲット・タイプを置き換えて、

        SELECT
            TARGET_GUID,
            TARGET_NAME
        FROM
            MGMT$TARGET TGT
        WHERE
            TARGET_TYPE = (            
        		'oracle_database','weblogic_j2eeserver',
        		'host','oracle_apache','rac_database','oracle_exadata','exalytics_machine'            
        	)
        ORDER BY
            TARGET_NAME

        バインド・パラメータ・マーカーにします

        SELECT
            TARGET_GUID,
            TARGET_NAME
        FROM
            MGMT$TARGET TGT
        WHERE
            TARGET_TYPE = ?           
        ORDER BY
            TARGET_NAME
      2. 右下隅の「設定」タブで、「入力の追加+」をクリックします。
      3. 無題のウィジェットに対する入力の構成(必須)ダイアログで、次のようにします。
        1. 時間入力: このチェック・ボックスが選択されていないことを確認します。なお、このチェック・ボックスは、時間入力パラメータを指定する場合のみ選択する必要があります。詳細は、「時間入力パラメータを追加しカスタム値を指定するには」を参照してください。
        2. 入力名: 入力の名前を指定します。たとえば、TargetTypeです。
        3. 入力ラベル: 入力の表示名を指定します。入力名がこのフィールドに表示されます。これは、必要に応じて変更できます。
        4. パラメータ索引: SQL問合せにおいて入力パラメータ値をバインド・パラメータ・マーカーにマップするための索引値を指定します。
        5. デフォルト設定: デフォルト設定を確認し、必要に応じて変更します。

          ノート:

          「デフォルト設定」を更新して入力パラメータを構成すると、このウィジェットが別のダッシュボードに追加されるたびに同じ設定が適用されます。ウィジェットの作成およびウィジェット・ライブラリへの追加後に値を編集できる入力パラメータを構成するには、このダイアログの「ウィジェット入力の構成」セクションのオプションを使用します。
          • 必須: 必須のウィジェット入力ではないことを示す場合、選択を解除します。デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されており、入力パラメータを構成しない場合、データはウィジェットに表示されません。
          • 複数値の許可: 入力パラメータに対して複数の値を構成できるようにする場合に選択します。例:
            WHERE
                TARGET_TYPE IN (select /*+ Cardinality(theArray 10)*/ COLUMN_VALUE from (TABLE (CAST(? AS MGMT_MEDIUM_STRING_TABLE)) theArray) )
          • ウィジェット・ユーザーが入力をフィルタにリンクすることを許可します: 固定入力パラメータ値のみを指定する場合、このチェック・ボックスの選択を解除します。このチェック・ボックスはデフォルトで選択されており、選択を解除した場合、入力をフィルタにリンクするために使用できるフィールドはダイアログに表示されません。
          • ウィジェット・ユーザーが入力を指定することを許可します: 入力をフィルタにリンクする場合のみ、このチェック・ボックスの選択を解除します。このチェック・ボックスはデフォルトで選択されており、選択を解除すると、固定入力パラメータ値を指定するために使用できるフィールドはダイアログに表示されません。
        6. ウィジェット入力の構成: 標準入力パラメータの値を指定します。
          • <名前>の入力を既存のフィルタとリンクします: 入力パラメータをウィジェットの既存のフィルタにリンクします。
          • <名前>の入力を指定します: 固定入力値を指定する場合に選択します。
          • 未構成: 入力を構成解除したままにする場合、このオプションを使用します。
        7. 「変更の保存」をクリックします。
    • 時間入力パラメータを追加しカスタム値を指定するには:
      1. カスタムSQL問合せ内の時間入力パラメータに対するバインド・パラメータ・マーカーを追加します。次に例をいくつか示します:
        • WHERE
          WHERE mtx.collection_timestamp > CAST(TO_UTC_TIMESTAMP_TZ(?) at time zone tgt.timezone_region AS DATE) 
          AND mtx.collection_timestamp < CAST(TO_UTC_TIMESTAMP_TZ(?) at time zone tgt.timezone_region AS DATE)
          
          この例では、mtx.collection_timestampがターゲット・タイム・ゾーン内にあり、(?で表される開始時間と終了時間の両方の)バインド変数は、collection_timestampと比較するためにターゲット・タイム・ゾーンにキャストされるUTCタイム・ゾーン文字列です。時間入力パラメータに対してWHERE句を構成する場合:
          • 索引付けまたはパーティション化されたタイムスタンプ列に対してファンクションを使用することは避けてください。これは、索引またはパーティションの使用を無効化する可能性があるためです。上限値または下限値でタイムスタンプを制限する場合は、ファンクションを等価演算のその側に適用します。
          • TIMESTAMP値およびDATE値に組込みのタイム・ゾーン情報が含まれていないが、あるタイム・ゾーンから別のタイム・ゾーンにキャストできることを確認します。
        • SELECT
          SELECT FROM_TZ(CAST(mmh.rollup_timestamp as TIMESTAMP), mmh.timezone_region) AT TIME ZONE 'UTC' from mgmt$metric_hourly mmh
          WHERE ...

          この例では、列選択文を使用して、ある特定のタイム・ゾーン(timezone_region)の時間をUTCタイム・ゾーンに変換し、TIMESTAMP WITH TIME ZONE形式で値を返します。

          ノート:

          Enterprise Managerの様々な列および表にTIMESTAMPおよびDATEが異なる方法で格納されるため、選択したTIMESTAMP値およびDATE値が、正しいタイム・ゾーンで返されることを確認する必要があります。
      2. 右下隅の「設定」タブで、「入力の追加+」をクリックします。
      3. 無題のウィジェットに対する入力の構成(必須)ダイアログで、次のようにします。
        1. 時間入力: このチェック・ボックスを選択します。
        2. 入力名: このフィールドは編集できず、timeと表示されます。
        3. 入力ラベル: 必要に応じて、デフォルトの表示名であるTimeを編集します。
        4. 開始時間の索引: SQL問合せにおいて時間入力パラメータの開始時間値をバインド・パラメータ・マーカーにマップするための索引値を指定します。
        5. 終了時間の索引: SQL問合せにおいて時間入力パラメータの終了時間値をバインド・パラメータ・マーカーにマップするための索引値を指定します。
        6. デフォルト設定: デフォルト設定を確認し、必要に応じて変更します。

          ノート:

          「デフォルト設定」を更新して入力パラメータを構成すると、このウィジェットが別のダッシュボードに追加されるたびに同じ設定が適用されます。ウィジェットの作成およびウィジェット・ライブラリへの追加後に値を編集できる入力パラメータを構成するには、このダイアログの「ウィジェット入力の構成」セクションのオプションを使用します。

          デフォルト設定の詳細は、「標準入力パラメータを追加しカスタム値を指定するには」を参照してください。

        7. ウィジェット入力の構成: 時間入力パラメータの値を指定します。
          • ダッシュボード時間とのリンク: 時間入力パラメータ値を、ダッシュボード用に選択した時間範囲にリンクする場合に選択します。
          • 時間の入力を指定します: カスタム時間範囲を指定する場合に、このオプションを選択します。
          • 未構成: 入力を構成解除したままにする場合、このオプションを使用します。
        8. 「変更の保存」をクリックします。

    標準または時間入力パラメータをSQL問合せに追加すると、「設定」タブ内の構成済ウィジェット入力に入力パラメータおよび値を表示できます。SQL問合せの横にあるパラメータ索引マッピングに、入力パラメータにマップされたバインド索引を表示することもできます。

  5. SQL問合せに加えた変更を確認し、「実行」をクリックします。
    「実行」をクリックすると、問合せが実行され、データがウィジェットに表示されます。ウィジェットの下に、ウィジェットのRAWデータの様々な属性を含む表が表示され、RAWデータを表示しないをクリックして非表示にできます。
  6. 右下隅にある他のタブを使用して、次のタスクを実行します:

    ノート:

    右上隅にあるJSONをクリックして、JSONエディタの「情報」「ビジュアライゼーション」および「設定」タブで詳細を指定または編集できます。JSONエディタでは、ウィジェットのデータをビジュアル化するための柔軟性が高く、より多くのオプションが提供されますが、ウィジェットJSONの編集に精通している場合にのみ使用することをお薦めします。JSONエディタの詳細は、Oracle Supportにお問い合せください。
    • 情報: ウィジェットの名前と説明を追加します。
    • 視覚化: チャート・タイプを選択し、追加オプションを指定または変更して視覚化をカスタマイズします。

      チャート・タイプとして「表」を選択した場合は、一部の列を削除するか、「すべての列」チェック・ボックスを選択してすべての列を表示できます。折れ線チャートなど、Y軸およびX軸を持つチャート・タイプには、次の追加のビジュアライゼーション・オプションがあります。

      • Y軸: Y軸に投影するデータ属性を選択します。Y軸は数値のデータ属性をサポートし、それらのみがリストされます。
      • X軸: X軸に投影するデータ属性を選択します。
      • シリーズ: チャート内の個別のシリーズで描画するデータ属性を選択します。このオプションを使用するには、問合せで特定のデータ属性のGROUP BY句を追加し、ウィジェットのデータのカテゴリを表示します。このオプションは、グラフでも使用できます。
      • 色付け: チャートに色の個別値を表示するデータ属性を選択します。このオプションは、グラフでも使用できます。
      • Y軸のタイトル: Y軸に投影されるデータ属性のタイトルを指定します。
      • 凡例: ウィジェット内の凡例の場所を指定します。このオプションは、グラフでも使用できます。
      • 積上げ: チャートに表示されるデータ属性を色で積み重ねる場合にこのオプションを選択します。
      • 単色を使用: 視覚化に「面」チャートを使用する場合、データの存在を表す面は単色になります。このオプションはデフォルトで選択されます。
  7. 「保存」をクリックしてウィジェットを保存します。

ウィジェットを保存すると、ダッシュボードに追加され、ウィジェットタブにもリストされます。ウィジェットの右上隅にあるアクションアイコンをクリックし、「編集」をクリックして「ウィジェットの編集」タブにウィジェットを表示し、「ウィジェットの編集」をクリックしてウィジェット・ビルダーに移動し、入力パラメータまたはビジュアライゼーション・オプションを編集します。

事前定義済SQLを使用したウィジェットの作成

  1. ウィジェット・ビルダーに移動します。
  2. オプションで、左上隅の「フィルタ・パネルを開く/閉じる」アイコン(フィルタ・パネルを開く/閉じる)をクリックして、ダッシュボードに追加されたフィルタを表示し、必要に応じて変更します。
  3. SQLセレクタドロップダウン・リストから、事前定義済SQLにリストされているオプションを選択します。

    事前定義済SQLはOracle定義の名前付きSQL問合せであり、リクエストされたデータがウィジェットに表示されます。事前定義済SQL問合せを選択すると、問合せが「SQL問合せ」フィールドに参照用に表示されます。SQLセレクタ・ドロップダウン・リストの横にあるツールチップをクリックすると、説明が表示されます。

    Enterprise Manager 13.5リリース更新16以降、Exadata Cloudターゲットのカスタム・ウィジェットを使用してダッシュボードを作成するための事前定義済の名前付き問合せの一部が非推奨になりました。Oracle Supportの通知2982587.1を参照してください。

  4. オプションで、カスタムSQLに変換するチェック・ボックスを選択して事前定義済SQL問合せをカスタムSQL問合せに変換し、それをカスタマイズします。このチェック・ボックスを選択すると、SQL問合せ内の入力パラメータにマップされた索引値が、そのSQL問合せの横にあるパラメータ索引マッピングに表示され、構成済ウィジェット入力が、右下隅の「設定」タブに表示されます。カスタムSQL問合せの使用については、「カスタムSQLを使用したウィジェットの作成」を参照してください。
  5. 右下隅の「設定」タブで、ウィジェット入力の横にある「編集」アイコン(編集)をクリックして入力を構成し、必要に応じてウィジェットに関連データを表示します。必須入力内容のリストはアスタリスクで示されています。

    たとえば、SQLセレクタ・ドロップダウン・リストでグループ- 過去7日間のインシデント数を選択すると、「グループ・タイプ」および「グループ名」ウィジェット入力が「設定」タブにリストされ、構成されている必要があります。次に、グループ- 過去7日間のインシデント数のウィジェット入力パラメータを構成する方法を示します。

    1. 「設定」タブの「グループ・タイプ」入力の横にある「編集」アイコン(編集)をクリックします。
    2. 無題のウィジェットに対するグループ・タイプ入力の構成(必須)ダイアログで、次のいずれかのセクションで「グループ・タイプ」入力を指定できます:
      • デフォルト設定: 入力のデフォルトの構成設定をレビューし、フィルタを選択します。デフォルトでは、ウィジェット・ユーザーによるグループ・タイプ入力とフィルタのリンクの許可およびウィジェット・ユーザーによるグループ・タイプ入力の指定の許可チェック・ボックスが選択されており、デフォルト・フィルタおよび値を選択して、入力を使用可能なフィルタとリンクできます。これは、ダッシュボードに同じフィルタを使用するウィジェットを追加する場合に便利であり、この構成設定は将来のウィジェットに適用されます。
      • ウィジェット入力の構成: このウィジェットにのみ適用される特定の入力を構成する場合に、次のいずれかのオプションを選択します:
        • グループ・タイプの入力を既存のフィルタとリンクします: 既存のフィルタと入力をリンクする場合に、このオプションを選択します。このオプションは、ウィジェットを作成するダッシュボードにすでにフィルタが追加されている場合にのみ表示されます。
        • グループ・タイプの入力を指定します: ウィジェットの入力として固定値を指定する場合に、このオプションを選択します。
        • 未構成: 入力を構成解除したままにする場合、このオプションを使用します。
    3. 変更の保存をクリックして、「グループ・タイプ」入力の構成を保存します。

    「グループ・タイプ」入力を構成すると、「グループ名」入力の横にある「編集」アイコン(編集)が有効になり、同じステップ・セットを実行して構成する必要があります。入力パラメータを構成すると、データがウィジェットに表示されます。ウィジェットの下に、ウィジェットのRAWデータの様々な属性を含む表が表示され、RAWデータを表示しないをクリックして非表示にできます。

  6. 右下隅にある他のタブを使用して、次のタスクを実行します:

    ノート:

    右上隅にあるJSONをクリックして、JSONエディタの「情報」「ビジュアライゼーション」および「設定」タブで詳細を指定または編集できます。JSONエディタでは、ウィジェットのデータをビジュアル化するための柔軟性が高く、より多くのオプションが提供されますが、ウィジェットJSONの編集に精通している場合にのみ使用することをお薦めします。JSONエディタの詳細は、Oracle Supportにお問い合せください。
    • 情報: ウィジェットの名前と説明を追加します。
    • 視覚化: チャート・タイプを選択し、追加オプションを指定または変更して視覚化をカスタマイズします。

      チャート・タイプとして「表」を選択した場合は、一部の列を削除するか、「すべての列」チェック・ボックスを選択してすべての列を表示できます。折れ線チャートなど、Y軸およびX軸を持つチャート・タイプには、次の追加のビジュアライゼーション・オプションがあります。

      • Y軸: Y軸に投影するデータ属性を選択します。Y軸は数値のデータ属性をサポートし、それらのみがリストされます。
      • X軸: X軸に投影するデータの属性を選択します。
      • シリーズ: チャート内の個別のシリーズで描画するデータ属性を選択します。通常、カスタムSQL問合せのGROUP BY句をシリーズに使用できます。このオプションは、グラフでも使用できます。
      • 色付け: チャートに色の個別値を表示するデータ属性を選択します。このオプションは、グラフでも使用できます。
      • Y軸のタイトル: Y軸に投影されるデータ属性のタイトルを指定します。
      • 凡例: ウィジェット内の凡例の場所を指定します。このオプションは、グラフでも使用できます。
      • 積上げ: チャートに表示されるデータ属性を色で積み重ねる場合にこのオプションを選択します。
      • 単色を使用: 視覚化に「面」チャートを使用する場合、データの存在を表す面は単色になります。このオプションはデフォルトで選択されます。
  7. 「保存」をクリックしてウィジェットを保存します。

ウィジェットを保存すると、ダッシュボードに追加され、ウィジェットタブにもリストされます。ウィジェットの右上隅にあるアクションアイコンをクリックし、「編集」をクリックして「ウィジェットの編集」タブにウィジェットを表示し、「ウィジェットの編集」をクリックしてウィジェット・ビルダーに移動し、入力パラメータまたはビジュアライゼーション・オプションを編集します。

ウィジェット・グループの追加

ダッシュボード内のウィジェットをグループ化するウィジェット・グループ・コンテナを追加できます。

ウィジェット・グループを使用して、関連ウィジェットを新規または既存のダッシュボードにグループ化できます。たとえば、コンプライアンス関連のすべてのウィジェットを含むウィジェット・グループをダッシュボードに追加できます。

ウィジェット・グループをダッシュボードに追加する手順は、次のとおりです。

  1. ダッシュボード・ページに移動します。
  2. 「ダッシュボードの作成」をクリックするか、既存のダッシュボードを編集モードで開きます。
  3. ウィジェット・タブのウィジェットの追加で、ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加アイコン(ウィジェット・グループおよびウィジェットの追加)をクリックし、ウィジェット・グループの追加をクリックします。

    空白のウィジェット・グループ・コンテナがダッシュボードに追加されます。

  4. グループ化するウィジェットをウィジェット・グループ・コンテナにドラッグ・アンド・ドロップします。
  5. ウィジェット・タブの「ウィジェットの編集」をクリックして、ウィジェット・グループの名前を表示および指定し、必要に応じてグループ内のウィジェットの入力をレビューおよび構成します。

    オプションで、ウィジェット・グループのアクションアイコンをクリックして、サイズや配置の変更、削除または複製、グループ内のすべてのウィジェットのグループ解除などのタスクを実行します。ウィジェット・グループ内の単一のウィジェットのアクションアイコンをクリックし、「グループ化解除」をクリックしてそのウィジェットをグループから削除します。

  6. 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。