2 Exadata Cloudターゲットの検出
コンソールを使用したExadata Cloudターゲットの検出
Enterprise Manager 13.5リリース更新12以降では、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerターゲットの検出は、Oracle Autonomous VMクラスタおよびOracle Storage Serverの検出と統合されています。
Enterprise Manager 13.5リリース更新14以降、Enterprise ManagerでOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureターゲットの検出が使用可能になりました。
Enterprise Manager 13.5リリース更新18以降では、Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureターゲットの検出は、Oracle Autonomous VMクラスタの検出と統合されています。
X8MおよびX9MタイプのExadata VMクラスタ・ターゲットは、マルチVMクラスタです。
開始前に、前提条件のタスクが完了していることを確認してください。
Exadata Cloudターゲットを検出するステップを次に示します:
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検出ウィザードを開きます。
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Enterprise Managerホームページから、「設定」メニュー(右上隅)、「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」の順に選択します。
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「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用した追加」をクリックします。
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「ガイド付きプロセスを使用した追加」ダイアログ・ボックスの「ガイドされた検出」列で、
「Exadataインフラストラクチャ」
を選択して「追加」をクリックします。
「Exadataインフラストラクチャ検出」ページが開きます。
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モニタリング・エージェントの詳細を指定します。
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「モニタリング・エージェント」で、OCI REST APIエンドポイントにアクセスできるエージェントを選択します。「エージェントのインストール」を参照してください。
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オプションで、エージェントを「バックアップ・エージェント」として指定することもできます。モニタリング・エージェントとして指定されているエージェントが停止している場合は、バックアップ・エージェントが、ターゲットをモニターするために自動的に割り当てられます。
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Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の詳細を指定します。
Oracle Cloud Infrastructureにサインアップすると、Oracleによって1つのリージョンにテナンシが作成されます。これがホーム・リージョンです。これには、アカウント情報およびアイデンティティ・リソースが含まれています。サブスクライブされたリージョンは、後で別の地理的な場所のリソースにアクセスするためにサブスクライブしたリージョンです。
ガイド付き検出プロセスでは、一度に1つのサブスクライブ済リージョンでExadata Cloudリソースの検出が実行されることに注意してください。
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テナンシがプロビジョニングされる「ホーム・リージョン」を選択します。対象のリージョンがメニューにリストされていない場合は、「その他」を選択します。
ホーム・リージョンとして「その他」を選択すると、隣のテキスト・ボックスにリージョン識別子を指定できるようになります。「リージョン識別子」列から、Oracle Cloud Infrastructureドキュメント: リージョンおよび可用性ドメインにリストされているリージョンに対応するものを選択します
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Oracle Cloud Infrastructureの名前付き資格証明で、メニューから、前提条件タスクの一環として特定したOCIアカウントに関連付けられている名前付き資格証明を選択します。
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検出を実行するサブスクライブ済リージョンを選択します。このメニューで使用可能なオプションは、ホーム・リージョン、OCIの名前付き資格証明およびモニタリング・エージェントの選択に基づいて更新されます。
「次」をクリックします。
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検出するExadata Cloudターゲットを選択します。
「検出されたターゲット」で、検出するExadata Cloudインフラストラクチャのホスト・ターゲットを選択します。表の列(「デプロイメント・タイプ」、すでに管理されているターゲットなど)は、適切なターゲットの選択に役立ちます。Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerターゲットの場合、デプロイメント・タイプは
Cloud@Customer
です。Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureターゲットの場合、デプロイメント・タイプはOracle Cloud Infrastructure
です。デフォルトでは、Exadata Cloudターゲットのターゲット・タイプはExadataインフラストラクチャ
です。 -
ストレージ・サーバーの詳細を指定します(オプション)。
検出の開始前に、VMクラスタ・ホストのいずれかにモニタリング・エージェントをインストールした場合、ストレージ・サーバーの資格証明列にストレージ・サーバーの資格証明の設定ボタンが表示されます。ボタンをクリックします。ストレージ・サーバーの資格証明の設定ダイアログ・ボックスが開きます。
ストレージ・サーバーの資格証明のメニューから、前提条件タスクの一環として識別したストレージ・サーバーに関連付けられている名前付き資格証明を選択します。
OCI VMクラスタでは、ストレージ・サーバーを監視するエージェントがあるVMクラスタを選択します。
「モニタリング・メカニズム」で、
ExaCli
または「RESTful API」
から選択します。「RESTful API」
を選択した場合は、「HTTPSプロトコル」を指定し、該当する場合は「信頼自己署名証明書」を有効にします。「保存」をクリックします。
この時点で、検出するExadata Cloudインフラストラクチャ・ホスト・ターゲットの選択に基づいて、その基にあるすべてのVMクラスタ、Autonomous VMクラスタ、およびストレージ・サーバーが自動的に検出されます。
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この後で、インフラストラクチャ・ターゲットにさらに子ターゲットが追加された場合は、それらが含まれるように検出プロセスを再実行できます。
「次」をクリックします。
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ターゲットの選択を確認します。
前のステップで選択したインフラストラクチャ・ターゲットに基づいて、サマリーが表示されます。ストレージ・サーバーの詳細を指定した場合は、サマリーにExadataグリッド・ターゲットも含まれます。
検出を完了するには、「送信」をクリックします。
検出プロセスの完了後に、検出のサマリーが表示されます。すべてのターゲットとその検出ステータスを記録できます。リストされるターゲット・タイプは、Oracle Exadata Storage Serverグリッド、Exadataインフラストラクチャ、Oracle Exadata Storage Server、Exadata VMクラスタおよびAutonomous Exadata VMクラスタです。
ターゲットのホーム・ページを表示するには、すべてのExadataシステムを表示をクリックします。「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページが表示されます。
Exadata Cloudターゲット・ホームページの探索
検出の完了後に、Exadataインフラストラクチャ・ターゲットのホームページにアクセスして、各種のビューを探索します。
Exadataターゲットへのアクセスとそのリストの表示の詳細は、「すべてのExadataターゲット」を参照してください。
トピック:
Exadataインフラストラクチャ・ホームページ
Enterprise Managerホームに移動して、「ターゲット」アイコン、「Exadata」の順にクリックします。このアクションによって、オンプレミスとクラウドの両方の、Enterprise Managerで監視されるすべてのExadataシステムがリストされているページに移動します。Exadataインフラストラクチャ・ターゲット名のリンクをクリックして、ホームページを開きます。「Exadataインフラストラクチャ」ターゲット・ホームページが表示されます。
ホーム・ページのチャートは、24時間ごとにリフレッシュされる構成データに基づいてレンダリングされます。最新のデータを表示するには、「ターゲット」メニューをクリックし、「構成 - 最新」を選択して、「リフレッシュ」をクリックします。
マルチVMクラスタを含むOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureターゲットのホームページ:

「概要」タブでは、このページの「Exadataインフラストラクチャ」セクションに、このターゲットに関する次の詳細が表示されます。
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タイプ: Exadataターゲットのタイプ(
Cloud@Customer
または専用インフラストラクチャ
)。 -
リージョン: OCIリージョン(
US East (Ashburn)
など) -
テナンシ: Exadata Cloudターゲットが配置されているOCIテナンシの名前
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コンパートメントOCID: ターゲット・リソースが配置されているコンパートメントのOCID
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OCID: Exadataインフラストラクチャ・ターゲットのOCID
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作成日: ターゲットが作成された時間の詳細
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シェイプ: ターゲットの作成に使用されたシェイプ
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ライフサイクル状態:
active
であるか別の状態にあるかを知るためのターゲットの状態。 -
DBサーバー: 基盤となるデータベース・サーバーの数
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ストレージ・サーバー: 基盤となるストレージサーバーの数
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VMクラスタ: 基盤となるVMクラスタの数
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Autonomous VMクラスタ: 基盤となるAutonomous VMクラスタの数
「概要」タブのページにある「リソース」セクションには、VMクラスタのOCPU、メモリー(GB)、Exadata Storage (TB)およびローカル・ストレージ(GB)の可用性と使用状況のデータが表示されます。ターゲット・タイプがOracle Cloud Infrastructureの単一のVMクラスタの場合、ローカル・ストレージ(GB)のチャートは使用できません。
「リソース使用率」タブ:


CPUおよびメモリーの使用状況情報は、ExadataインフラストラクチャのVMクラスタについて表示されます。「CPU」使用状況タブには、割当て済OCPU、データベース数、データベースCPU使用率、各VMクラスタ内のすべてのデータベースにわたってプロビジョニングされた合計OCPUなどの情報が表示されます。同様に、「メモリー」使用状況タブには、割当済メモリー(GB)、データベース数、各VMクラスタのメモリー使用量などの情報が表示されます。
この情報は、各VMクラスタ・ホストにEMエージェントがインストールされているときに、各VMクラスタで使用できます。
「CPU使用率」タブの「データベース」列およびデータベースのCPU使用率列の下または「メモリー使用量」タブの「データベース」列および「メモリー使用量」列に表示される値が"-
"の場合、エージェントが対応するデータベースにインストールされていないか、そのVMクラスタにデータベースが検出されていないため、この情報は使用できません。
「メンバー」タブ:

このページの「メンバー」セクションには、メンバー・ターゲットとその子ターゲット、ターゲット・タイプ、ステータスおよびバージョンのリストが表示されます。
「ネットワーク」タブ:

「ネットワーク」タブには、ネットワーク名、ネットワークOCID、状態などの各Exadata VMクラスタのネットワーク情報が表示されます。また、コントロール・プレーン・サーバーのIPアドレス、使用されているIPv4マスクおよび使用されているゲートウェイも提示されます。
「ネットワーク」タブは、ターゲット・タイプCloud@Customerでのみ使用できます。
「インシデント」タブ:

「インシデント」タブでは、各メンバー・ターゲットについて、アラートとその詳細(問題の重大度、インシデントの要約、ターゲット名、ターゲット・タイプ、インシデントのステータス、そのエスカレーション・レベル、インシデントの経過時間、その最終更新日など)を表示できます。
ターゲット・ナビゲーション・ツリー
Exadataインフラストラクチャ・ターゲット・ホームページの画面の左上隅にある「ターゲット・ナビゲーション」アイコンをクリックすると、ナビゲーション・ツリーが表示されます。
このナビゲーション・ツリーには、自動ストレージ管理(ASM)、Exadata VMクラスタ、Autonomous Exadata VMクラスタ、データベースおよびExadataグリッドなど、すべてのメンバー・ターゲットがリストされます。各メンバー・ターゲットを展開してさらに探索します。メンバー・ターゲット・リンクをクリックすると、メンバー・ターゲット・ホームページにアクセスして、その詳細を表示できます。
Exadata VMクラスタ・ホームページ
Oracle Exadataインフラストラクチャのホームページで、ターゲット・ナビゲーション・アイコンをクリックし、ツリーをナビゲートして「Exadata VMクラスタ」ターゲット・リンクをクリックするとホームページが開きます。

「概要」タブ:
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「一般」セクション: 「一般」セクションには、このExadata VMクラスタについて次のような詳細が表示されます:
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サービス・タイプ: VMクラスタに関連付けられたサービスのタイプ。たとえば、Exadata Database Serviceまたは「Autonomous Database」です。
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デプロイメント・タイプ: Exadata VMクラスタのデプロイメントのタイプたとえば、Cloud@Customer、Oracle Cloud InfrastructureまたはMulticloud@Azureです。
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インフラストラクチャ・タイプ: 基礎となるインフラストラクチャのタイプ。たとえば、「共有」または「専用」です。
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ライセンス・タイプ: たとえば、「ライセンス持込み」です。
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作成日: Exadata VMクラスタ・ターゲットが作成された時間の詳細
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コンパートメントOCID: Exadata VMクラスタ・ターゲット・リソースが配置されているコンパートメントのOCID
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OCID: Exadata VMクラスタ・ターゲットのOCID
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VMクラスタ・ネットワーク: Exadata VMクラスタに関連付けられているネットワーク。この情報は、ターゲット・タイプCloud@Customerでのみ使用できます。
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Exadataインフラストラクチャ: 親ターゲット
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グリッド・インフラストラクチャのバージョン: Exadata VMクラスタに関連付けられているストレージ・グリッドのバージョン。
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Exadataイメージ・バージョン: Exadataクラウド・ターゲットの作成に使用されたExadataイメージのバージョン
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ステータス: Exadata VMクラスタのステータス
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「リソース割当て」セクション: このセクションには、Exadata VMクラスタの詳細(VM数、OCPU、メモリー(GB)、Exadataストレージ(GB)、ローカル・ストレージ(GB)、Exadataスナップショットのストレージ、ローカル・バックアップのストレージなど)が示されます。
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「データベース・バージョン」セクション: このセクションには、Exadata VMクラスタで使用可能なデータベースに関する情報が示されます。
「リソース使用率」タブ:

「Exadataインフラストラクチャ」ホームページと同様に、「リソース使用状況」タブには、割当済OCPU、データベースの数、データベースのCPU使用率、Exadata VMクラスタ内のデータベースにCPUが過剰にプロビジョニングされているかどうかなどのCPU使用状況情報が表示されます。データベース別のCPU割当てを表示することもできます。各データベースを表しているグラフにカーソルを重ねると、VMに割り当てられたCPUと、VM上のデータベースの現在のCPU使用率が表示されます。
「メンバー」タブ:

このページの「メンバー」タブには、Exadata VMクラスタのメンバーとその子ターゲット、ターゲット・タイプ、ステータスおよびバージョンのリストが表示されます。
Oracle Autonomous Exadata VMクラスタ・ホームページ
Oracle Exadataインフラストラクチャのホームページで、ターゲット・ナビゲーション・アイコンをクリックし、ツリーをナビゲートして「Autonomous Exadata VMクラスタ」ターゲット・リンクをクリックするとホームページが開きます。

「概要」タブ:
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「一般」セクション: 「一般」セクションには、このAutonomous Exadata VMクラスタについて次のような詳細が表示されます:
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サービス・タイプ: Autonomous Exadata VMクラスタ・ターゲットのタイプ
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Deployment Type: Autonomous Exadata VMクラスタのデプロイメントのタイプ
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インフラストラクチャ・タイプ: Autonomous Exadata VMクラスタがデプロイされているインフラストラクチャのタイプ
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ライセンス・タイプ: たとえば、
License Included
です -
作成日: Autonomous Exadata VMクラスタ・ターゲットが作成された時間の詳細
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コンパートメントOCID: Autonomous Exadata VMクラスタ・ターゲット・リソースが配置されているコンパートメントのOCID
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OCID: Autonomous Exadata VMクラスタ・ターゲットのOCID
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VMクラスタ・ネットワーク: Autonomous Exadata VMクラスタに関連付けられているネットワークこの情報は、ターゲット・タイプCloud@Customerでのみ使用できます。
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Exadataインフラストラクチャ: 親ターゲット
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ステータス: Autonomous Exadata VMクラスタのステータス
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「リソース割当て」セクション: このセクションでは、Autonomous Exadata VMクラスタの詳細(ノード数、OCPU合計、使用可能なOCPU、再利用可能OCPU、メモリー(GB)、Autonomous Container Database、Autonomous Databaseストレージ(TB)、OCPU当たりのデータベース・メモリー(GB)、Exadataストレージ(GB)、ローカル・ストレージ(GB)、およびローカル・バックアップのストレージなど)が示されます(この情報はターゲット・タイプCloud@Customerのみで使用できます)。
「メンバー」タブ:

このページの「メンバー」タブには、Oracle Autonomous Exadata VMクラスタのメンバーとその子ターゲット、ターゲット・タイプ、ステータスおよびバージョンのリストが表示されます。