7.4 GG for DAAによるOracle Cloud Infrastructure (OCI)ストリーミングへのリアルタイム・レプリケーション
このトピックでは、Oracle GoldenGate for Distributed Applications and Analytics (GG for DAA)を使用してリアルタイムでOCIストリーミングにメッセージを取り込む方法を手順を追って説明します。
親トピック: クイックスタート
7.4.1 依存性ファイルのインストール
Oracle GoldenGate for Big Dataは、レプリケーション・プロセスでクライアント・ライブラリを使用します。レプリケーション・プロセスを設定する前に、Oracle GoldenGate for Big Dataで使用可能な依存性ダウンローダ・ユーティリティを使用してこれらのライブラリをダウンロードする必要があります。依存性ダウンローダは、Mavenおよび他のリポジトリから依存性jarファイルをダウンロードするシェル・スクリプトのセットです。
必要な依存性ファイルをインストールするには:
- 依存性ダウンローダのインストール場所に移動します:
GG_HOME/opt/DependencyDownloader/
。 - 必要なバージョンを指定してkafka.shを実行します。
図7-19 必要なバージョンを使用したkafka.shの実行
ディレクトリは
GG_HOME/opt/DependencyDownloader/dependencies
に作成されます。たとえば、/u01/app/ogg/opt/DependencyDownloader/dependencies/kafka_2.7.0
です。
7.4.2 Kafkaプロデューサのプロパティ・ファイルの作成
Oracle GoldenGate for Big Dataは、Kafkaプロデューサ構成ファイルにアクセスして、メッセージをOCIストリーミングに公開する必要があります。Kafkaプロデューサ構成ファイルには、OCIストリーミングによって提供されるkafka接続設定が含まれています。OCIストリーミングKafka接続設定を取得するには、「アナリティクスとAI」/「ストリーミング」/「ストリーム・プール」/「ストリーム・プール詳細」/「Kafka接続設定」に移動します。AUTH_TOKENを作成する必要もあります。
Kafkaプロデューサ構成ファイルを作成するには:
- Oracle GoldenGate for Big Dataで、
GGBD_Deployment_Home/etc/conf/ogg
に移動します。 - OCIストリーミング用のKafkaプロデューサ構成ファイルを作成します。構成ファイルの例:
bootstrap.servers=cell-1.streaming.us-phoenix-1.oci.oraclecloud.com:9092 security.protocol=SASL_SSL sasl.mechanism=PLAIN value.serializer=org.apache.kafka.common.serialization.ByteArraySerializer key.serializer=org.apache.kafka.common.serialization.ByteArraySerializer sasl.jaas.config=org.apache.kafka.common.security.plain.PlainLoginModule required username="paasdevgg/oracleidentitycloudservice/user.name@oracle.com/ocid1.streampool.oc1.phx.amaaaaaa3p5c3vqa4hfyl7uv465pay4audmoajughhxlsgj7afc2an5u3xaq" password="YOUR-AUTH-TOKEN";
7.4.3 Oracle GoldenGate for Big DataでのReplicatの作成
Oracle GoldenGate for Big DataでReplicatを作成するには:
- Oracle GoldenGate for Big Data UIの「管理サービス」タブで、「+」記号をクリックしてReplicatを追加します。
図7-20 「管理サービス」タブの「+」をクリックします。
- Replicatのタイプを選択して、「次へ」をクリックします。
ここには、クラシックと調整済の2つの異なるReplicatタイプがあります。クラシックReplicatは単一のスレッド・プロセスですが、調整済Replicatは、トランザクションをパラレルに適用するマルチスレッド・プロセスです。
KafKaの場合、複数の脅威でメッセージを送信するとデータの一貫性の問題が発生する可能性があるため、OracleではクラシックReplicatをお薦めします。図7-21 Replicatのタイプを選択して、「次へ」をクリックします。
- 基本情報を入力し、「次へ」をクリックします:
- プロセス名: Replicatの名前
- 証跡名: 必要な証跡ファイルの名前
- ターゲット: Kafka
図7-22 プロセス名、証跡名およびターゲット名
- 「パラメータ・ファイル」の詳細を入力し、「次へ」をクリックします。「パラメータ・ファイル」では、ソースからターゲットへのマッピングを指定するか、ワイルドカード選択でそのままにしておくことができます。
図7-23 「パラメータ・ファイル」の詳細を指定し、「次へ」をクリックします。
- Oracle GoldenGate for Big Dataによって、プロパティ・ファイルが自動的に移入されます。次のフィールドを更新します。
gg.handler.kafkahandler.kafkaProducerConfigFile
=「Kafkaプロデューサのプロパティ・ファイルの作成」で作成されたociストリーミング・プロデューサ・ファイルの名前gg.handler.kafkahandler.topicMappingTemplate
=ターゲット・トピックの名前 gg.classpath=「依存性ファイルのインストール」でダウンロードされた依存性ファイルへのパス
- 「Create and Run」をクリックします。
図7-24 プロパティ・ファイルが更新されます。
- Replicatが正常に起動すると、Replicatは実行状態になります。「アクション」/「詳細」/「統計」に移動して、レプリケーション統計を確認できます。
図7-25 レプリケーション統計
ノート:
- ターゲットKafkaトピックが存在しない場合は、OCIストリーミングKafka接続設定で自動トピック作成を選択した場合、Oracle GoldenGate for Big Dataによって自動作成されます。テンプレート・キーワードを参照してください。
- OCIストリーミング・レプリケーションのパフォーマンスを向上させるには、ブログOracle GoldenGate for Big DataのKafkaハンドラのパフォーマンスを改善する方法を参照してください
- Oracle GoldenGate for Big Dataは、KafkaへのSSLおよびkerberos認証をサポートしています。詳細は、「スキーマの伝播」を参照してください。
- Kafka接続の問題の場合、Oracleサポートにお問い合せください。