Service Managerからのデプロイメントの管理

Service Managerについて

Service Managerは、ホスト・サーバーで実行されているデプロイメントおよび関連付けられたサービスを制御および管理できるようにする、Oracle GoldenGate MA内の主要なウォッチドッグ・サービスです。

OGGCAから、次の3つの異なるモードで実行するようにService Managerを構成できます。

  • 手動
  • デーモンとして
  • XAGエージェントと統合

その主な機能には、次のタスクが含まれます。

  • マイクロサービスのステータスの表示および管理
  • デプロイメント構成の管理
  • Service Manager構成の管理
  • デプロイメントを起動および停止
  • デプロイメントに関連付けられたマイクロサービスへのアクセス
  • Administration Service、Distribution Service、Performance Metrics ServiceおよびReceiver Serviceの詳細にアクセス
  • Oracle GoldenGateユーザーの追加および管理
  • 証明書の追加および管理
  • 外部アイデンティティ・プロバイダの認可プロファイルの追加および管理
  • エラーを診断するためのログ情報のモニター
  • デバッグ・ログの有効化および管理

Service Managerにログインします

Oracle GoldenGate MAデプロイメントの使用を開始するには、Service Managerに接続する必要があります。

  1. Webブラウザを開いて、Oracle GoldenGate Configuration Assistantで作成したService Managerに接続します。URLはhttp://host:portのようになります。hostはService Managerを実行しているサービスの名前またはIPで、portはService Managerのポート番号です。セキュアなデプロイメントの場合、URLはhttps://localhost:9001のようになります。

  2. デプロイメント時に作成したユーザー名とパスワードを入力してサインインします。

Service Managerの起動および停止

Oracle GoldenGate Microservices Architecture内のService Managerの起動および停止プロセスは、環境内でService Managerがどのように構成されているかによって異なります。

  • Service Managerが手動モードで構成されている場合、Service Managerを起動または停止するために実行できるスクリプトが$DEPLOYMENT_HOME/servicemanager/binディレクトリにあります。$DEPLOYMENT_HOMEは、Oracle GoldenGateがインストールされているディレクトリです。

    • Service Managerを起動する場合: $DEPLOYMENT_HOME/servicemanager/bin/startSM.sh
    • Service Managerを停止する場合: $DEPLOYMENT_HOME/servicemanager/bin/stopSM.sh

    ノート:

    Service Managerを起動または停止する場合は、$OGG_ETC_HOMEおよび$OGG_VAR_HOMEをService Managerのサブディレクトリに設定する必要もあります。

  • Service Managerがデーモンとして構成される場合、手動の相互作用の起動または停止に必要なスクリプトは作成されません。Service Managerの起動または停止は、オペレーティング・システムが行います。

    OEL 7およびOEL 8の場合:

    systemctl start OracleGoldenGate
    
    systemctl status OracleGoldenGate
    
    systemctl stop OracleGoldenGate
  • Service Managerが、Oracle Cluster Ready Service (CRS)内のXAGエージェントとともに実行するように構成される場合、起動および停止プロセスはCRSスタックによって処理されます。

トピック:

デプロイメントへのユーザーの追加

各デプロイメントには、特定のロールを持つユーザーの独自のセットがあります。ホストにService Managerを作成するときに作成される管理者アカウント・ユーザーは、Service Managerとその他のマイクロサービスにログインできます。また、このユーザーは、Oracle GoldenGateプロセスに対してアクセスまたは操作を行う特定のロールを持つユーザーを作成できます。この管理者アカウント・ユーザーは、この既存のService Managerに追加されたすべてのデプロイメントにアクセスできます。

ただし、Service ManagerまたはAdministration Serviceから作成された他のすべてのユーザーは、特定のデプロイメントに関連付けられます。これらのユーザーは、同じホスト・サーバー上の他のデプロイメントでは使用できません。

各デプロイメントには、特定のロールを持つユーザーの独自のセットがあります。OGGCAを使用してホストにService Managerを作成するときに作成される管理者アカウント・ユーザーは、Service Managerとその他のマイクロサービスにログインできます。また、このユーザーは、Oracle GoldenGateプロセスに対してアクセスまたは操作を行う特定のロールを持つユーザーを作成できます。この管理者アカウント・ユーザーは、この既存のService Managerに追加されたすべてのデプロイメントにアクセスできます。ただし、Service ManagerまたはAdministration Serviceから作成された後続のユーザーはすべて、特定のデプロイメントに関連付けられます。これらのユーザーは、同じホスト・サーバー上の他のデプロイメントでは使用できません。その他のユーザーはMAデプロイメントに固有のものであり、セキュリティ・ユーザーはすべてのMAデプロイメントに個別にユーザーを作成する必要があります。

Service ManagerまたはAdministration Serviceからユーザーを作成するには:

  1. Service ManagerまたはAdministration Serviceにログインします。

  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「管理者」を選択します。

  3. 「ユーザー」(+)をクリックしてユーザーを追加します。

  4. 一意のユーザー名を入力します。

  5. 「ロール」リスト・ボックスからいずれかのロールを選択します。オプションは、「ユーザー」「オペレータ」「管理者」および「セキュリティ」です。

    ロールID 権限レベル

    ユーザー

    情報のみのサービス・リクエストを許可します。これは、MAのいずれに対しても操作を変更したり、操作に影響を与えたりすることはありません。問合せ/読取り専用情報の例には、パフォーマンス・メトリック情報およびリソースのステータスと監視情報が含まれます。

    オペレータ

    ユーザーは、リソースの作成、開始および停止などの操作アクションのみを実行できます。オペレータは、MAサーバーの操作パラメータまたはプロファイルを変更することはできません。
    管理者 全面的なアクセス権がユーザーに与えられ、セキュリティに関連しない一般的なサーバーの操作パラメータおよびプロファイルを変更することもできます。

    セキュリティ

    セキュリティ関連オブジェクトの管理権限を付与し、セキュリティ関連のサービス・リクエストを呼び出します。このロールにはすべての権限があります。
  6. 「タイプ」リスト・ボックスからユーザー・タイプとして「パスワード」または「証明書」を選択します。

    ユーザー・タイプとして「パスワード」を選択した場合、認証はユーザー名とパスワードに基づいて実行されます。

    ユーザー・タイプとして「証明書」を選択した場合、ユーザーはクライアント証明書を提示して自身を認証します。「証明書」オプションを選択したら、(CN="certuser"など、提示される証明書内の)共通名を入力する必要があります。

    ノート:

    証明書はユーザーとともに使用され、Oracle GoldenGateサービスによって保存されません。認証のために提示された場合、Oracle GoldenGateサービスはまず提示された証明書が信頼できることを認証し、次に証明書内の共通名が有効なユーザーとして登録されていることを確認します。該当する場合、適切なユーザー・ロールが割り当てられます。

  7. ユーザーを説明する情報を入力します。

  8. 発行をクリックします。ユーザーが登録されます

トピック:

ユーザーの編集

ユーザー・ロールは変更できません。必要に応じて、ユーザーを削除してから追加する必要があります。ただし、次のユーザー属性を変更または編集できます。

  • 「ユーザー・タイプ」を「基本」から「証明書」に切り替えることも、その逆に切り替えることもできます。
  • 必要に応じてユーザーのパスワードを変更することもできます。

ユーザー属性を編集するには:

  1. Service ManagerまたはAdministration Serviceから「管理者」ページに移動します。

  2. 「ユーザー」表の「アクション」列で「ユーザーの編集」(鉛筆)をクリックします。

  3. 必須属性を変更します。

  4. 「発行」をクリックして、ユーザー属性の変更を確認します。

外部IDプロバイダへのユーザー認証および認可の委任

外部IDプロバイダへのユーザー認証および認可の委任について学習します。

トピック:

IDCSアクセス資格証明を設定するための認可プロファイルの構成

Oracle GoldenGateは、外部アイデンティティ・プロバイダであるOracle Identity Cloud Service (IDCS)と相互運用して、デプロイメントに関連付けられているユーザー資格証明の認証および認可を行います。

OGGCAの「管理者アカウント」画面でOracle Identity Cloud Service (IDCS)のユーザー資格証明を設定した後、次のステップを実行してIDCSの認可プロファイルを設定する必要があります。この認可プロファイルを使用すると、IDCSサーバーに接続およびアクセスし、Oracle GoldenGateに対してユーザーを認可できます。

このタイプのユーザー認証および認可を構成するには、Oracle GoldenGateで認可プロファイルを作成する必要があります。

認可プロファイルへのアクセス

次のステップを使用して、デプロイメントにこのタイプの認可プロファイルを設定します。
  1. Service Managerの「概要」ページの「デプロイメント」セクションで、デプロイメント名またはService Manager名をクリックします。
  2. 「デプロイメントの詳細」または「サービス・マネージャの詳細」ページで、「認可プロファイル」タブをクリックします。
  3. 「プロファイル」セクションの横にあるプラス記号(+)をクリックして、認可プロファイルの作成を開始します。プロファイルについて、次の詳細を入力します。
    • プロファイル名: 認可プロファイルの名前。
    • 説明(オプション): 作成するプロファイルの簡単な要約。
    • プロファイルの有効化: デプロイメントのプロファイルをアクティブにします。
    • 認可プロファイル・タイプ: IDCS
    • テナント検出URI: IDPサーバーのOpenID検出ドキュメント・エンドポイント(/.well-known/openid-configuration)。
    • クライアントID: IDPアプリケーションのクライアントID
    • クライアント・シークレット: IDPアプリケーションのクライアント・シークレット(セキュアに格納されます)
  4. 「グループ・マッピング」セクションで、IDCSグループのOracle GoldenGateユーザー・ロールへのユーザー・マッピングを構成します。IDCSグループの名前とそれに対応するユーザー・ロールを入力する必要があります。これらの値では、大文字と小文字が区別されます。IDCSで各ロールを持つグループの名前をマップするユーザー・ロール・オプションを次に示します。
    • セキュリティ・ロール
    • 管理者ロール
    • オペレータ・ロール
    • ユーザー・ロール
  5. 「発行」をクリックすると、認可プロファイルが作成されます。
  6. デプロイメントの認可プロファイルを有効にするには、有効にする認可プロファイルを選択し、「プロファイルの有効化」トグル・スイッチをクリックします。

デプロイメントの証明書の管理

デプロイメントの証明書の管理について学習します。

トピック:

Oracle GoldenGateデプロイメントへの証明書の適用

証明書は次のものに適用できます。

  • 特定のデプロイメント: これらの証明書はそのデプロイメントに対してローカルです。セキュア・デプロイメント用の様々なタイプの証明書の作成を参照してください。

  • 同じService Managerに追加されたデプロイメント間で共有: これらは、Service Managerの「証明書管理」ページから作成される共有証明書です。これらの証明書は、1つのService Managerによって監視される複数のデプロイメントで共有できます。

  • 異なるソース・デプロイメントとターゲット・デプロイメント: これらは、ソース・デプロイメントとターゲット・デプロイメントが異なる外部証明書と呼ばれます。unresolvable-reference.html#GUID-00744E00-2C19-4232-BC59-3C49E82A7A9Aを参照してください。

ノート:

「証明書管理」ページの「CA証明書」セクションを使用して非CA自己署名証明書を信頼できる証明書として追加することはサポートされていないため、エラーになります。

デプロイメントでの証明書の置換え

証明書は更新できません。新しい証明書に置き換えることのみができます。必ず、置き換える予定の証明書の有効期限について詳細を確認してください。証明書を置き換えるには、次の手順を使用します。
  1. Service Managerの左側のナビゲーション・ペインで「証明書管理」タブをクリックします。
  2. ドロップダウン・リストからデプロイメントを選択して、サーバー証明書、クライアント証明書およびCA証明書に関する情報を表示します。
  3. 次の図で示すように、証明書ストア表の「アクション」列から「詳細」アイコンをクリックしてその証明書について詳細(証明書の開始日や有効期限など)を表示します。
    証明書の詳細(証明書の開始日と終了日など)が表示されている「証明書管理」ページ
  4. 「置換」(鉛筆)アイコンをクリックして、サーバー証明書を置き換えます。
  5. 「アクション」列の「削除」アイコンをクリックして、証明書を削除します。

クライアント証明書の追加

クライアント証明書を追加するには:
  1. 「クライアント証明書」セクションの横にあるプラス(+)記号をクリックします。「クライアント証明書の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. クライアント証明書の次の詳細を入力します。
    • 一意の名前: 証明書の名前。
    • 証明書PEM: 証明書の.pemファイルを入力するか、.pemファイルをアップロードします。
    • 秘密キーPEM: .pemファイルの秘密キーを入力またはアップロードします。
    • CA証明書: CA証明書を入力またはアップロードします。
  3. 「追加」をクリックします。

CA証明書の追加

CA証明書を追加するには:
  1. 「CA証明書」の横にあるプラス(+)記号をクリックします。「CA証明書の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. CA証明書の次の詳細を入力します。
    • CA証明書の一意の名前
    • 証明書PEMの値は、ボックスに入力するか、アップロードできます。
    • 証明書の場所は共有できます。Service ManagerのCA証明書は常に共有され、ローカルにすることはできません。CA証明書を追加または置換する場合、「共有」オプションが常に強制的に選択されます。
  3. 「追加」をクリックします。

Service Managerの構成の変更

Service Managerの構成を変更する方法について学習します。

トピック:

Service Managerの情報ページへのアクセス

Service Managerを変更するには:
  1. Service Managerの「概要」ページの「デプロイメント」セクションから「サービス・マネージャ」を選択します。
  2. Service Managerの情報ページを使用し、これらのタブを使用してService Managerの構成を編集します。Service Managerの編集可能なタブは、デプロイメントのタブと同じです。

    Service Managerのオプションを設定するには、次のタブを使用します。

「詳細」タブ

このタブを使用して、選択したデプロイメント構成を確認します。OGGCAで構成したすべてのデプロイメント・ディレクトリが表示されます。Oracleデータベースの場合、Oracle GoldenGateホーム(OGG_HOME)ディレクトリのみ編集できます。これにより、最初に構成したものとは異なるインストールを使用できます。

SQL ServerおよびDb2 z/OSの場合は、『Oracle Cloud MarketplaceでのOracle GoldenGateの使用』ガイドのDb2 z/OSの環境変数の設定DB2 z/OS用の設定およびSQL Serverの設定の項に記載されているステップに従う必要があります。

ノート:

これらのデータベースのいずれかを使用する場合は、SQL ServerおよびDB2 z/OSの設定を行って、Administration Serviceが起動されるようにすることが重要です。

「構成」タブ

このタブを使用して、選択したデプロイメント環境変数を確認および変更します。OGGCAで構成した環境変数が表示されます。新しい変数の追加、既存の変数の変更および選択した変数の削除を実行できます。Oracleデータベースの場合は、TNS_ADMINが設定されていることを確認します。詳細は、「環境変数の指定」を参照してください。

証明書

このタブを使用して、サーバー証明書、クライアント証明書およびCA証明書を追加および管理します。「証明書」タブと「証明書管理」ページには異なる点があります。デプロイメント名またはService Managerをクリックしてこのタブに移動するため、「証明書」タブはデプロイメントまたはService Managerに関連付けられています。一方、「証明書管理」ページでは、そのページでデプロイメントまたはService Managerを選択して証明書を管理できます。

詳細は、「デプロイメントの証明書の管理」を参照してください。

認可プロファイル

このタブを使用して、ユーザーおよびグループの管理をOracle Identity Cloud Service (IDCS)などの外部IDプロバイダに委任します。OpenID/OAuth2.0プロトコルを使用した外部アイデンティティ管理(IDM)システムとの統合により、Oracle GoldenGateユーザーには次が提供されます。

  • シングル・サインオン・エクスペリエンス
  • IDCSとのOracle GoldenGateクラウド統合のデプロイしやすさ。

詳細は、「外部IDプロバイダへのユーザー認証および認可の委任」を参照してください。

デプロイメントの構成の変更

デプロイメントの構成を変更する方法について学習します。

トピック:

デプロイメントの情報ページへのアクセス

Service Managerを変更するには:
  1. Service Managerの「概要」ページの「デプロイメント」セクションから「サービス・マネージャ」を選択します。
  2. Service Managerの情報ページを使用し、これらのタブを使用してService Managerの構成を編集します。Service Managerの編集可能なタブは、デプロイメントのタブと同じです。

    Service Managerのオプションを設定するには、次のタブを使用します。

「詳細」タブ

このタブを使用して、選択したデプロイメント構成を確認します。OGGCAで構成したすべてのデプロイメント・ディレクトリが表示されます。Oracleデータベースの場合、Oracle GoldenGateホーム(OGG_HOME)ディレクトリのみ編集できます。これにより、最初に構成したものとは異なるインストールを使用できます。

SQL ServerおよびDb2 z/OSの場合は、『Oracle Cloud MarketplaceでのOracle GoldenGateの使用』ガイドのDb2 z/OSの環境変数の設定DB2 z/OS用の設定およびSQL Serverの設定の項に記載されているステップに従う必要があります。

ノート:

これらのデータベースのいずれかを使用する場合は、SQL ServerおよびDB2 z/OSの設定を行って、Administration Serviceが起動されるようにすることが重要です。

「構成」タブ

このタブを使用して、選択したデプロイメント環境変数を確認および変更します。OGGCAで構成した環境変数が表示されます。新しい変数の追加、既存の変数の変更および選択した変数の削除を実行できます。Oracleデータベースの場合は、TNS_ADMINが設定されていることを確認します。詳細は、「環境変数の指定」を参照してください。

証明書

このタブを使用して、サーバー証明書、クライアント証明書およびCA証明書を追加および管理します。「証明書」タブと「証明書管理」ページには異なる点があります。デプロイメント名またはService Managerをクリックしてこのタブに移動するため、「証明書」タブはデプロイメントまたはService Managerに関連付けられています。一方、「証明書管理」ページでは、そのページでデプロイメントまたはService Managerを選択して証明書を管理できます。

詳細は、「デプロイメントの証明書の管理」を参照してください。

認可プロファイル

このタブを使用して、ユーザーおよびグループの管理をOracle Identity Cloud Service (IDCS)などの外部IDプロバイダに委任します。OpenID/OAuth2.0プロトコルを使用した外部アイデンティティ管理(IDM)システムとの統合により、Oracle GoldenGateユーザーには次が提供されます。

  • シングル・サインオン・エクスペリエンス
  • IDCSとのOracle GoldenGateクラウド統合のデプロイしやすさ。

詳細は、「外部IDプロバイダへのユーザー認証および認可の委任」を参照してください。

デプロイメントおよびマイクロサービスのステータスの管理

デプロイメントおよびマイクロサービスのステータスの管理について学習します。

トピック:

デプロイメントの状態の変更

デプロイメントの状態は、Service Managerの「概要」ページの「デプロイメント」セクションの「ステータス」列に表示されます。「実行中」または「停止済」のいずれかの状態になります。

ノート:

Service Managerがシステム・デーモンとして登録されている場合、Service Managerおよび他のサーバーはホスト・サーバーの起動(再起動)時に自動的に起動されます。

デプロイメントの状態を変更するには:

  1. 管理者アカウント資格証明を使用してService Managerにログインします。
  2. Service Managerの「概要」ページの「デプロイメント」セクションで、起動または停止する必要があるデプロイメントを見つけます。
  3. 「アクション」列で、使用可能なオプションから選択できます。
    • 開始: デプロイメントが停止状態の場合、このオプションを使用するとデプロイメントを開始できます。
    • 停止: デプロイメントが実行中の場合、このオプションを使用すると停止できます。
    • 再開: デプロイメントは実行されているが、再開時に適用される特定の変更がある場合、このオプションを使用するとデプロイメントを再開できます。

    表示されるオプションは、デプロイメントの現在の状態によって異なります。

  4. デプロイメントに関連付けられているすべてのマイクロサービスがデプロイメントと同じ状態であることを確認します。デフォルトでは、デプロイメント・プロセスが成功すると、すべてのマイクロサービスが「実行中」状態になります。

デプロイメントでのマイクロサービスの状態の変更

デプロイメントに関連付けられたマイクロサービスの状態を切り替えて、エラーを管理したり、マイクロサービスのデプロイメント構成に変更を適用できます。マイクロサービスの状態は次のいずれかになります。

  • 実行中
  • 停止済
  • 無効

デプロイメントに関連付けられたマイクロサービスの状態を変更するには:

  1. Service Managerの「概要」ページの「サービス」セクションから、特定のマイクロサービスの「アクション」列に移動します。
  2. 使用可能なオプションから選択して、マイクロサービスの状態を変更します:
    • 開始/停止: マイクロサービスが実行中の場合、「停止」オプションが使用可能であり、停止している場合は「開始」オプションが表示されます。
    • 無効化/有効化: マイクロサービスが「停止済」状態の場合のみ、「無効化」オプションを使用してサービスを無効化できます。マイクロサービスが無効になっている場合、「アクション」ボタンが「有効化」ボタンに変わります。これは、マイクロサービスの状態を変更するには、まずこれを有効化する必要があることを意味します。

マイクロサービス構成の詳細の管理

マイクロサービス構成の詳細の管理について学習します。

トピック:

マイクロサービス構成の表示および編集

Service Managerの「概要」ページを使用して、マイクロサービスの構成と再開オプションを表示および編集します。

ノート:

すべてのマイクロサービスについて構成および再開オプションは同じですが、値が異なる場合があります。

マイクロサービスの構成詳細にアクセスするには:

  1. Service Managerの「概要」ページの「サービス」セクションの「詳細」列で、「詳細を表示」アイコンをクリックします。「サービス情報」ページが表示されます。
  2. 「サービス情報」ページの「詳細」タブで、「サービス構成」セクションの鉛筆アイコンをクリックして、マイクロサービスの次の構成オプションを編集します:
    • ポート: このフィールドを使用して、対応するマイクロサービスのポート番号を変更します。
    • U-Mask: ファイル・モード作成マスク
    • 強制の構成: このトグル・スイッチを使用して、構成データの強制的な格納を有効または無効にします。
    • 有効: マイクロサービスが有効かどうかを表示します。トグル・スイッチを選択して、マイクロサービスを有効にできます。
    • ステータス: サービスのステータスが表示されます。

マイクロサービスの再開オプションの表示および編集

マイクロサービスの再開オプションを使用すると、マイクロサービスの再開が必要な場合の動作を定義できます。「サービス情報」ページから再開オプションを変更するには:
  1. 「サービス情報」ページの「再開オプション」セクションで鉛筆アイコンをクリックします。
  2. マイクロサービスの次の再開オプションを表示または編集します:
    • 有効: trueに設定すると、エラーが発生した場合、サービスは自動的に再開を試みます。
    • 成功時: falseに設定すると、サービスは失敗した場合にのみ再開されます。
    • 遅延: プロセスの異常終了の検出から再開までの一時停止時間(分)。
    • 再試行: サービスを再開する最大試行回数。これを超えると再試行を中止します。
    • 期間: 再試行回数がカウントされる時間間隔。デフォルトは120分です。
    • 失敗時に無効化: trueに設定すると、実行期間中のすべての実行試行に失敗した場合、サービスは無効になります。

Oracle GoldenGateのプロセス、証跡およびパスのモニター

Oracle GoldenGateのプロセス、証跡およびパスをモニターする方法について学習します。

トピック:

「診断」ページからのログ情報の検索および読取り

ログ情報を使用すると、Service Manager用に記録されたすべてのメッセージをモニターできます。これには、Service Managerで管理されるプロセス、証跡、パス、マイクロサービスおよびデプロイメントが含まれます。

すべてのデプロイメントおよびマイクロサービスに関連付けられているすべてのプロセス、証跡およびパスの集合ログ情報には、Service Managerの「診断」ページからアクセスできます。ログ情報には、次のような詳細が含まれます。

  • ExtractプロセスとReplicatプロセスのラグ情報。最後のレコードが処理された時間とデータ・ソースでのそのタイムスタンプとの間のレイテンシ値を提供します。
  • ハートビート履歴表からのハートビート表アクティビティ。「自動ハートビート表を使用したラグのモニター」も参照してください。
  • Oracle GoldenGateのプロセス、証跡およびパスのステータス・メッセージ
  • Oracle GoldenGateのプロセス、証跡およびパスのエラー・メッセージ
  • デプロイメントおよびマイクロサービスのステータス
  • デプロイメントまたはマイクロサービスのエラー・メッセージ
  • ハートビート

このページでは次のタスクを実行できます。

  • 「ログ情報」表の列によるソート
  • 「リフレッシュ」ボタンを使用したログのリフレッシュ
  • 日付、重大度およびメッセージを検索基準として使用した、特定のログ・メッセージの検索

ページの一番下にある「通知」タブに注意してください。ここには、トランザクション・エラーのためにログでは更新されないサービスからのメッセージが表示されます。たとえば、データベース資格証明を使用したデータベースへのログインに失敗した場合などです。

Service Managerの「アプリケーション・ナビゲーション」ペインから「診断」ページにアクセスします。完全なログ情報がページに表示されます。

トピック:

ログ・メッセージの検索
特定のメッセージを検索する必要がある場合は、次のステップに従って検索することもできます。
  1. 「検索」ボックスに検索基準を入力します。検索基準には、メッセージの日付重大度またはメッセージ文字列自体を指定できます。検索ボックスに複数の検索基準を追加できます。
  2. 「日付」を選択すると、次のオプションが表示されます:
    • 開始日: 指定した開始日以降のログ情報が表示されます。
    • 終了日: 指定した終了日までのログ情報が表示されます。
    • 範囲: 開始日から終了日までの範囲のログ情報が表示されます。


    画面には、「開始日」日付を指定した「日付」検索基準が表示されています。

  3. ログのメッセージの「重大度」を選択した場合は、次の重大度レベルから選択できます:


    画面には、様々な重大度レベルのメッセージが表示されます。これらのいずれかの重大度レベルを選択して、ログ・メッセージを検索できます。

    • 警告
    • 致命的
    • レポート
    • 情報
    • デバッグ
    • 成功
    • エラー
  4. 検索基準を削除する場合は、「フィルタのクリア」をクリックします。

デプロイメントでのマイクロサービスのログ情報の検索および読取り

デプロイメント内の特定の1つのマイクロサービスに関連付けられたログ・メッセージを表示および検索できます。このオプションは、ログ情報を絞り込んで、デプロイメント内の選択したマイクロサービスのメッセージを表示します。この方法でログ情報にアクセスするには:
  1. Service Managerの「概要」ページの「サービス」セクションで、「詳細」列の「詳細を表示」アイコンをクリックします。
  2. 「サービス情報」ページで「ログ」タブをクリックします。マイクロサービス固有のログ情報がこのページに表示されます。
  3. 特定のログ・メッセージを表示するには、「検索」ボックスで検索基準を選択します。
  4. 「ログ・メッセージの検索」の説明に従って、検索基準の値を入力します。

デバッグ・ログの管理

デバッグ・ログの管理について学習します。

トピック:

デバッグ・ロギングの有効化

デバッグ・ロギングを有効にするには、次の手順を実行します。
  1. 「サービス・マネージャ」ページのナビゲーション・ペインで「デバッグ・ログ」オプションをクリックします。
  2. 「デバッグ・ログの有効化」トグル・スイッチをクリックして、デバッグ情報のロギングを開始します。

デバッグ・ログの使用

このページからデバッグ・ログ・ファイルを表示、ダウンロードおよび削除できます。少し時間を置いてからデバッグ・ログを削除することをお薦めします。デバッグ・ログのローカル・コピーを保持して問題のデバッグを支援できます。その後、デバッグ・ログを削除してホスト・サーバーの領域の問題を回避します。
  1. デバッグ・ログのローカル・コピーを保存するには、「デバッグ・ログ・ファイルのダウンロード」オプションをクリックします。
  2. このページでデバッグ・ログを表示するには、「デバッグ・ログ・ファイルのロード」オプションをクリックします。
  3. 「デバッグ・ログ・ファイルの削除」ボタンをクリックして、デバッグ・ログを削除します。
  4. 必要に応じて、「検索基準」ボックスを使用して、デバッグ・ログの特定のエントリを検索します。
  5. 自動的にリフレッシュされない場合は、「リフレッシュ」をクリックして最新のログ情報を取得します。