8 リカバリ・アプライアンス・ラックの構成

この章では、リカバリ・アプライアンス・ラックのハードウェア・コンポーネントの構成方法について説明します。内容は次のとおりです。

ノート:

この章の手順では、Oracle Exadata Deployment Assistantにより生成されるファイルを使用します。このユーティリティは、この章の手順を開始する前に実行する必要があります。

自動サービス・リクエストのサポート

自動サービス・リクエストはリカバリ・アプライアンスのオプション・コンポーネントです。自動サービス・リクエストのためにリカバリ・アプライアンスを構成するには、最初にASRマネージャをインストールする必要があります。

自動サービス・リクエストを使用するための前提条件

Oracle Exadata Deployment Assistantで使用することを目的として自動サービス・リクエストが選択されていることを確認します。リカバリ・アプライアンスはOracle Advanced Support GatewayまたはOracle Platinum Gatewayとともに使用することはできません。

ASRマネージャ・ホストのIPアドレスおよびルート・パスワードを知っている必要があります。

既存のASRマネージャのインストールの確認

ASRマネージャがすでにサイトで動作している場合、バージョンが4.5以上であることを確認します。それ以外の場合、アップグレードする必要があります。

ASRマネージャのバージョン番号を取得するには:

  • Linuxシステムの場合:

    # rpm -qa | grep SUNWswasr
    SUNWswasr-2.7-1
    
  • Solarisシステムの場合:

    # pkginfo -l SUNWswasr
    PKGINST: SUNWswasr
    NAME: SASM ASR Plugin
    CATEGORY: application
    ARCH: all
    VERSION: 2.6
    BASEDIR: /
    VENDOR: Sun Microsystems, Inc.
         .
         .
         .
    

これらの例の出力は、ASRマネージャを4.5以上に更新する必要があることを示しています。

ASRマネージャのインストール

ASRマネージャがまだインストールされていない場合、「自動サービス・リクエストの設定」の手順に従います。ASRマネージャをOracle ASRバックエンドに登録した後、リカバリ・アプライアンスを構成するためにこれらの手順に戻ります。

テープ・ハードウェアの設置

Oracle Secure Backupのテープ・バックアップは、リカバリ・アプライアンスのオプションです。QLogic ZLE8362ファイバ・カードおよびトランシーバをサイトにインストールする必要があります。これらは出荷前に工場ではインストールされません。

QLogicファイバ・カードはラックに同梱してOracleから出荷されます。トランシーバはサプライヤから直接出荷されます。

テープ・ネットワーキング・ハードウェアをインストールするには:

  1. 各計算サーバーのPCIeスロット1にファイバ・カードを挿入します。
  2. カードが正しく設置されていることを確認し、隣接するカードとの位置を合せます。
  3. トランシーバをSANスイッチまたはテープ・ライブラリに挿入し、これらをケーブルでファイバ・カードに接続します。

    SANスイッチまたはテープ・ライブラリがまだインストールされていない場合は、サプライヤに連絡します。

関連項目:

PCIeカードの交換の完全な手順については、Oracle SupportのドキュメントID 1592317.1を参照してください。

ラックの構成前のネットワーク構成の確認

checkip.shスクリプトを使用して、既存のネットワークと新しいZDLRAラックの間でIPアドレスの競合がないことを確認します。

checkip.shスクリプトは、インストール前チェックを実行して、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)で指定したIPアドレスおよびホスト名がDNSで定義されていること、NTPサーバーおよびゲートウェイが使用可能であること、およびプライベート・アドレスがping可能でないことを確認します。ハードウェアが到着する前にこのスクリプトを実行すると、ドメイン・ネーム・システム(DNS)やNTPなどの誤って構成されたネットワーク・サービスによって生じる追加の遅延を回避できます。

checkip.shスクリプトは、OEDAを実行したクライアントのオペレーティング・システムと一致する形式で作成されます。このスクリプトはエンジニアド・システム・ラックが到着する前に実行されるため、通常、このスクリプトはエンジニアド・システム・サーバーではなく、クライアント上で実行します。クライアントは、エンジニアド・システムがデプロイされる同じネットワークにアクセスできる必要があります。このスクリプトは、OEDAによって生成されたZIPファイルでも使用できます。

  1. OEDAが実行されたクライアントで、OEDAによって生成されたcheckip.shスクリプトおよびXMLファイルCustomerName_hostname.xmlを、OEDA config.shスクリプトと同じディレクトリ(1つ上のディレクトリ・レベル)にコピーします。
  2. クライアント・マシンまたは既存のサーバーでcheckip.shスクリプトを実行します。

    次のようなコマンドを使用します。ここで、configuration_fileは、インストールするラックに対してOracle Exadata Deployment Assistantによって生成された構成の名前です。

    # ./checkip.sh -cf configuration_file
    Microsoft Windowsマシンからコマンドを実行する場合、コマンドはcheckip.cmdになります。

    このエンジニアド・システム・ラックが既存のインストールの追加である場合は、既存のエンジニアド・システム・サーバーからcheckip.shスクリプトを実行します。これにより、スクリプトでファブリック内の使用中のIPアドレスを識別できます。既存のIPアドレスを識別しないと、新しいエンジニアド・システム・ラックをインストールした後にIPの競合が発生する可能性があります。既存のサーバーで実行可能なcheckip.shを作成するには、既存のエンジニアド・システム・サーバーと同じオペレーティング・システムを使用するサーバーまたはクライアントでOEDAを実行する必要があります。OEDAはIPv6アドレスをサポートします。

    スクリプトの出力は、GOODERRORなどのステータス・メッセージを含むファイルです。

解決できない競合がある場合は、割り当てられたOracle担当者と連携して問題を修正してください。

RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの構成

RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの初期構成を実行する必要があります。

InfiniBandスイッチの構成

リカバリ・アプライアンスでは、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36の2つのリーフ・スイッチは、ibaおよびibbと識別されます。両方のスイッチに、次の構成手順を実行します。

InfiniBandスイッチの構成

U20のリーフ・スイッチ1のデフォルトの識別子はiba、U22のリーフ・スイッチ2のデフォルトの識別子はibbです。

Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチを構成するには、次のようにします。

  1. 1つのラック設置の場合、InfiniBandリーフ・スイッチ上のポート8BからInfiniBandケーブルを抜きます。これが邪魔にならないように吊るすには、フック・アンド・ループ・テープを使用します。

    このケーブルは、マルチラック設置の場合にスパイン・スイッチに接続するために事前に設置されています。ただし、1つのラック設置の場合、これはモニタリング・ソフトウェアではダウンリンクとして表示される可能性があります。

  2. ラップトップとInfiniBandスイッチのUSBシリアル・アダプタの間をシリアル・ケーブルで接続します。必要に応じて、次の端末設定を使用します。
    TERM=vt100; export TERM
    
  3. Oracle ILOMにログインします。
    localhost: ilom-admin
    password: welcome1
    
  4. ファームウェアのバージョンが2.1.5-1以上であることを確認します。
    -> version
    

    スイッチのバージョンが2.1.5-1より前のものである場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

  5. ドメイン名なしで、スイッチのホスト名を設定します。次の例では、名前ra1swを1つ目のゲートウェイ・スイッチ(iba)に割り当てています。
    -> set /SP hostname=ra1sw-iba
    -> show /SP hostname
    /SP
    Properties:
    hostname = ra1sw-iba
    

    スイッチの名前は、インストレーション・テンプレートを参照してください。

  6. DNSサーバー名とドメイン名を設定します。次の構文では、希望する検索順序で、IP_addressesに最大3つのIPアドレスをカンマで区切って指定できます。
    -> set /SP/clients/dns auto_dns=enabled
    -> set /SP/clients/dns nameserver=IP_addresses
    -> set /SP/clients/dns searchpath=domain_name
    
  7. 設定を確認します。
    -> show /SP/clients/dns
    /SP/clients/dns
    Targets:
    Properties:
    auto_dns = enabled
    nameserver = 10.196.23.245, 138.2.202.15
    retries = 1
    searchpath = example.com
    timeout = 5
         .
         .
         .
    
  8. スイッチ管理ネットワークの設定を構成します。次のコマンドで、pending_ippending_gwおよびpending_nmはネットワーク管理者によって定義されたIPアドレスです。
    -> cd /SP/network
    -> set pendingipaddress=pending_ip
    -> set pendingipgateway=pending_gw
    -> set pendingipnetmask=pending_nm
    -> set pendingipdiscovery=static
    -> set commitpending=true
    
  9. 設定を確認します。
    -> show
    /SP/network
    Targets:
    test
    Properties:
    commitpending = (Cannot show property)
    dhcp_server_ip = none
    ipaddress = 10.196.16.152
    ipdiscovery = static
    ipgateway = 10.196.23.254
    ipnetmask = 255.255.248.0
    macaddress = 00:E0:4B:38:77:7E
    pendingipaddress = 10.196.16.152
    pendingipdiscovery = static
    pendingipgateway = 10.196.23.254
    pendingipnetmask = 255.255.248.0
    state = enabled
         .
         .
         .
    
  10. いずれかの値が正しくない場合は、set pendingipparameterコマンド、commitpending=trueコマンドの順に繰り返します。
InfiniBandスイッチでの時間の設定

InfiniBandスイッチで時間を設定するには、次のようにします。

  1. インストレーション・テンプレートに表示されている値を使用して、タイムゾーンを設定します。次のコマンドでは、現在の設定の表示、タイムゾーンの変更、新しい設定の確認を行っています。
    -> show /SP/clock 
    -> set /SP/clock timezone=zone identifier
    -> show /SP/clock
    

    インストレーション・テンプレートは、Oracle Exadata Deployment Assistantによって生成されます。Oracle Exadata Deployment Assistantの使用を参照してください。

  2. SPクロックを現在時刻に設定します。使用する時間の形式はMMddHHmmCCyyで、月、日にち、時間、分、世紀および年を示しています。次のコマンドでは、現在の設定の表示、時間の変更、新しい設定の確認を行っています。
    -> show /SP/clock
    -> set /SP/clock datetime=MMddHHmmCCyy
    -> show /SP/clock
    
  3. NTPを構成します。次のコマンドは、プライマリ(1)とセカンダリ(2)の両方のNTPサーバーを構成しています。
    -> set /SP/clients/ntp/server/1 address=IP_address
    -> set /SP/clients/ntp/server/2 address=IP_address
    -> set /SP/clock usentpserver=enabled
    

    ノート:

    ネットワークでNTPが使用されていない場合は、「リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアのインストール」でソフトウェアをインストールする前に、1台目の計算サーバー(U16)をNTPサーバーとして構成します。

  4. プライマリNTPサーバーのIPアドレスを確認します。
    -> show /SP/clients/ntp/server/1
    /SP/clients/ntp/server/1
       Targets:
    
       Properties:
          address = 10.204.74.2
    
       Commands:
          cd
          set
          show
    
  5. セカンダリNTPサーバーのIPアドレスを確認します。
    -> show /SP/clients/ntp/server/2
    /SP/clients/ntp/server/2
       Targets:
    
       Properties:
          address = 10.196.16.1
         .
         .
         .
    
  6. 時間を確認します。
    -> show /SP/clock
    /SP/clock
       Targets:
    
       Properties:
          datetime = Mon Nov 04 11:53:19 2013
          timezone = EST (US/Eastern)
          usentpserver = enabled
         .
         .
         .
スパイン・スイッチでのシリアル番号の設定

マルチラック構成で、スパイン・スイッチのILOMでラック・マスター・シリアル番号を設定します。リーフ・スイッチを構成する場合は、この手順をスキップします。

スパイン・スイッチでシリアル番号を設定するには:

  1. システム識別子を40文字以下に設定します。
    -> set /SP system_identifier="Oracle ZDLRA X5 serial_number"
    

    無効なプロパティ値に関するエラーは、文字数が多すぎることを示します。

  2. 値が設定されていることを検証します。
    -> show /SP system_identifier
         /SP
           Properties:
             system_identifier = Oracle ZDLRA X5 AK012345678
InfiniBandスイッチの状態の確認

InfiniBandスイッチの状態を確認するには、次のようにします。

  1. ファブリック管理シェルを開きます。

    -> show /SYS/Fabric_Mgmt
    NOTE: show on Fabric_Mgmt will launch a restricted Linux shell.
    User can execute switch diagnosis, SM Configuration and IB
    monitoring commands in the shell. To view the list of commands,
    use "help" at rsh prompt.
    Use exit command at rsh prompt to revert back to
    ILOM shell.
    FabMan@hostname->
    

    プロンプトが->からFabMan@hostname->に変わります

  2. スイッチの全般的な状態を確認します。

    FabMan@ra1sw-iba-> showunhealthy
    OK - No unhealthy sensors
    
  3. 環境全般を確認します。

    FabMan@ra1sw-iba-> env_test
    NM2 Environment test started:
    Starting Voltage test:
    Voltage ECB OK
    Measured 3.3V Main = 3.28 V
    Measured 3.3V Standby = 3.42 V
    Measured 12V = 12.06 V
         .
         .
         .
    

    レポートには、ファン1、2、3があり、ファン0と4がないことが表示されます。「All OK and Passed」という結果は、環境が正常であることを示します。

  4. スイッチのInfiniBandサブネット・マネージャの現在の優先度を確認します。リーフ・スイッチのsmpriorityの値は5、スパイン・スイッチのsmpriorityの値は8である必要があります。次に示すサンプル出力は、リーフ・スイッチの優先度が正しいことを示しています。

    FabMan@ra1sw-iba-> setsmpriority list
    Current SM settings:
    smpriority 5
    controlled_handover TRUE
    subnet_prefix 0xfe80000000000000
    
  5. 優先度の設定が正しくない場合は、リセットします。

    1. サブネット・マネージャを無効にします。

      FabMan@ra1sw-iba->disablesm
      Stopping partitiond daemon.             [ OK ]
      Stopping IB Subnet Manager..            [ OK ]
      
    2. 優先度をリセットします。この例では、リーフ・スイッチに優先度を設定しています。

      FabMan@ra1sw-iba->setsmpriority 5
      Current SM settings:
      smpriority
      5 controlled_handover TRUE
      subnet_prefix 0xfe80000000000000
      
    3. サブネット・マネージャを再起動します。

      FabMan@ra1sw-iba->enablesm
      Starting IB Subnet Manager.             [ OK ]
      Starting partitiond daemon.             [ OK ]
      
  6. ファブリック管理シェルとOracle ILOMシェルからログアウトします。

    FabMan@ra1sw-iba-> exit
    -> exit
    
  7. Linuxにrootとしてログインし、スイッチを再起動します。

    localhost: root
    password: welcome1
    [root@localhost ~]# reboot
    
  8. ラップトップをInfiniBandスイッチから取り外します。

  9. 2つ目のInfiniBandリーフ・スイッチで、この手順を繰り返します。

サブネット・マネージャ・マスターとしてのスパイン・スイッチの設定

ラック・ユニット1 (U1)にあるInfiniBandスイッチは、スパイン・スイッチと呼ばれます。リカバリ・アプライアンスでスパイン・スイッチを使用できるのは、別のリカバリ・アプライアンスに接続している場合のみです。ラックの基本コンポーネントには含まれていません。

ラックを配線した後、次のステップを実行します。

スパイン・スイッチはInfiniBandサブネットのサブネット・マネージャ・マスターです。サブネット・マネージャ・マスターの優先度は8です。

スパイン・スイッチの優先度の設定を確認するには、次のようにします。

  1. rootユーザーとしてスパイン・スイッチにログインします。

  2. setsmpriority listコマンドを実行します。

    このコマンドにより、smpriorityの値は8であることが示されます。smpriorityの値が異なる場合は、次のようにしてください。

    1. disablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを停止します。

    2. setsmpriority 8コマンドを使用して優先度を8に設定します。

    3. enablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを再起動します。

他の2つのInfiniBandスイッチはリーフ・スイッチです。リーフ・スイッチは、ラック・ユニット20および22 (U20とU22)にあります。これらは、優先度が5のスタンバイ・サブネット・マネージャです。ステータスは、前述のステップ22.bのコマンドに値5を代入して確認できます。

サブネット・マネージャ・マスターを確認するには、次のようにします。

  1. 任意のInfiniBandスイッチにrootユーザーとしてログインします。

  2. サブネット・マネージャ・マスターの場所が表示されます。

    # getmaster
    20100701 11:46:38 OpenSM Master on Switch : 0x0021283a8516a0a0 ports 36 Sun DCS 36
    QDR switch ra01sw-ib1.example.com enhanced port 0 lid 1 lmc 0
    

    前述の出力は、適切な構成を示しています。サブネット・マスター・マネージャは、スパイン・スイッチra01sw-ib1.example.comで実行されます。

スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、サブネット・マネージャ・マスターをリセットします。

  1. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。

  2. サブネット・マネージャ・マスターのリーフ・スイッチにrootユーザーとしてログインします。

  3. スイッチのサブネット・マネージャを無効にします。サブネット・マネージャ・マスターが別のスイッチに移動します。

    関連項目:

    次のWebサイトの『Sun Datacenter InfiniBand Switch 36 User's Guide』のサブネット・マネージャの無効化に関する項を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E19197-01/835-0784-05/z4001de61813698.html#z40003f12047367

  4. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターになるまでステップ23を繰り返します。

  5. この手順の実行中に無効になったリーフ・スイッチのサブネット・マネージャを有効にします。

    関連項目:

    次のWebサイトの『Sun Datacenter InfiniBand Switch 36 User's Guide』のサブネット・マネージャの有効化に関する項を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E19197-01/835-0784-05/z4001de61707660.html#z40003f12047359

ノート:

4つ以上のラックを配線してInfiniBandネットワークを構成している場合、スパイン・スイッチでのみ、サブネット・マネージャを実行します。リーフ・スイッチのサブネット・マネージャは無効化します。

Cisco Nexus 9336C-FX2スイッチの構成

エンジニアド・システム・ラックに付属するRoCE Network Fabricスイッチは、インストール中に最小限の構成が実行されます。

最初のシステム構成時には、スイッチのリセットと構成を実行できます。

  1. 利用可能なRJ45ケーブルを使用して、RoCE Network Fabricスイッチ・シリアル・コンソールからラップトップなどのデバイスに接続します。
  2. ログ出力によって、端末セッションがラップトップ上に記録されていることを確認します。
    出力結果を使用して、スイッチが正しく構成されていることを確認できます。
  3. スイッチの電源をオンにします。
  4. adminユーザーとしてログインします。
    User Access Verification
    dbm0sw-rocea0 login: admin
    Password: ********
    

    ノート:

    adminユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。
  5. 既存の構成を消去します。
    dbm0sw-rocea0# write erase
    
    Warning: This command will erase the startup-configuration.
    
    Do you wish to proceed anyway? (y/n)  [n] y
  6. 自動セットアップを実行できるよう、システムを再起動します。
    dbm0sw-rocea0# reload
    
    This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y
    
    2017 Aug 31 01:09:00 dbm0sw-rocea0 %$ VDC-1 %$ %PLATFORM-2-PFM_SYSTEM_RESET: Manual system restart from Command Line Interface
    
    
    CISCO SWITCH Ver7.59
    Device detected on 0:1:2 after 0 msecs  
    ...
  7. 標準セットアップに切り替え、堅牢なパスワード基準を強制するかどうかを尋ねられた場合はnoと入力してから、adminユーザーの新規パスワードを入力します。
    Running S93thirdparty-script...
    
    Populating conf files for hybrid sysmgr ...
    Starting hybrid sysmgr ...
    inserting /isan/lib/modules/klm_cisco_nb.o ... done
    
    Abort Auto Provisioning and continue with normal setup ? (yes/no) [n]: yes
    
             ---- System Admin Account Setup ----
    
    Do you want to enforce secure password standard (yes/no) [y]: no
    
      Enter the password for "admin": 
      Confirm the password for "admin": 
    
  8. 基本システム構成ダイアログが表示されたら、基本構成ダイアログに入力することを選択します。
            ---- Basic System Configuration Dialog VDC: 1 ----
    
    This setup utility will guide you through the basic configuration of
    the system. Setup configures only enough connectivity for management
    of the system.
    
    Please register Cisco Nexus9000 Family devices promptly with your
    supplier. Failure to register may affect response times for initial
    service calls. Nexus9000 devices must be registered to receive 
    entitled support services.
    
    Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
    to skip the remaining dialogs.
    
    Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
    
  9. 基本構成では、スイッチ名の入力を求められるまで、デフォルトの入力内容を使用できます。

    この例では、スイッチにはtest123sw-rocea0という名前が付けられています。

      Create another login account (yes/no) [n]: 
      Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Configure read-write SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Enter the switch name : test123sw-rocea0
    
    
  10. バンド外管理構成を構成するように求められたら、yesと応じて、プロンプトが表示されたら、適切なネットワーク・アドレスを指定します。
    Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration? (yes/no) [y]: yes
         Mgmt0 IPv4 address : 100.104.10.21
         Mgmt0 IPv4 netmask : 255.255.248.0
      Configure the default gateway? (yes/no) [y]:
         IPv4 address of the default gateway : 100.104.10.1
  11. 詳細IPオプションを構成するよう求められたら、yesと答えます。
    Configure advanced IP options? (yes/no) [n]: yes
  12. 静的ルートを構成するよう求められたら、yesと答えます(これは後で変更できます)。
    Configure static route? (yes/no) [n]: yes
  13. プロンプトが表示されたら、宛先の接頭辞とマスク、およびその他の値を入力します。
       Destination prefix : 10.100.100.0
    
       Destination prefix mask : 255.255.255.0
    
       Next hop IPv4 address : 10.100.100.1
    
  14. DNSのIPv4アドレスを構成します。
    Configure the DNS IPv4 address? (yes/no) [n]: yes
       DNS IP address: 10.100.100.2
  15. デフォルト・ドメイン名の構成はスキップします(これは後で構成する)。
    Configure the default domain name? (yes/no) [n]: no
    
  16. SSHおよびNTPサーバーを構成するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。
    Enable the telnet service? (yes/no) [n]: no
    Enable the ssh service? (yes/no) [y]: yes
       Type of ssh key you would like to generate (dsa/rsa) [rsa]: rsa
       Number of rsa key bits <1024-2048> [1024]: 1024
     
    Configure the NTP server? (yes/no) [n]: yes
         NTP server IPv4 address : 10.100.100.3
  17. CoPPシステム・プロファイルを指定するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。strictと入力します。
     Configure default interface layer (L3/L2) [L2]: 
     Configure default switchport interface state (shut/noshut) [noshut]: 
     Configure CoPP system profile (strict/moderate/lenient/dense) [strict]: strict
  18. 構成を確認した後、構成を保存します。
    The following configuration will be applied:
       no password strength-check
       switchname test123sw-rocea0
       ip route 100.104.8.0 255.255.248.0 100.104.10.1
       vrf context management
       ip route 0.0.0.0/0 100.104.10.1
       exit
        no feature telnet
        ssh key rsa 1024 force
        feature ssh
        ntp server 100.104.10.1
        system default switchport
        no system default switchport shutdown
        copp profile strict
       interface mgmt0
       ip address 100.104.10.21 255.255.248.0
       no shutdown
    
    Would you like to edit the configuration? (yes/no) [n]: 
    
    Use this configuration and save it? (yes/no) [y]: yes
    
    [########################################] 100%
    Copy complete.
  19. スイッチのscpサーバー機能を有効にします。
    test123sw-rocea0# feature scp-server
  20. 実行中の構成をフラッシュに保存します。
    test123sw-rocea0# copy running-config startup-config
    [########################################] 100%
    Copy complete.
    
  21. スイッチにゴールデン構成を適用します。
    1. ターゲット構成のスイッチの構成ファイルを削除します。

      ノート:

      置き換えるファイルを削除しない場合、ファイルを上書きしようとすると「権限が拒否されました」というエラーが発生します。

      スイッチにログインし、構成モードに移行してから、次のようなコマンドを実行します。

      test123sw-rocea0# delete bootflash:roce_leaf_switch.cfg
      Do you want to delete "/roce_leaf_switch.cfg" ? (yes/no/abort) [y] y
      test123sw-rocea0# 
    2. スイッチへのSSHアクセスがあり、最新のRDMAネットワーク・ファブリックのパッチZIPファイルが含まれているサーバーにログインします。

      使用可能なRDMAネットワーク・ファブリック・パッチを検索するには、My Oracle Supportドキュメント888828.1でRDMAネットワーク・スイッチを検索します。Oracle Exadata System Softwareリリースの最新パッチをダウンロードして使用します。

    3. RDMAネットワーク・ファブリックのパッチZIPファイルを解凍し、ディレクトリをpatchmgrユーティリティの場所に変更します。
    4. RDMA Network Fabricパッチ・バンドル内にあるゴールデン構成ファイルを見つけます。

      このファイルは、roce_switch_templatesディレクトリ内にあります。

      次に、各ゴールデン構成ファイルを示します。

      • シングル・ラックのリーフ: roce_leaf_switch.cfg
      • マルチラックのリーフ: roce_leaf_switch_multi.cfg
      • マルチラックのスパイン: roce_spine_switch_multi.cfg
      • Secure Fabricがサポートされたシングル・ラックのリーフ: roce_sf_leaf_switch.cfg
      • Secure Fabricがサポートされたマルチラックのリーフ: roce_sf_leaf_switch_multi.cfg
      • 23個のホスト・ポートを持つように構成されたシングル・ラックのリーフ: roce_leaf_switch_23hosts.cfg
      • 23個のホスト・ポートを持つように構成されたマルチラックのリーフ: roce_leaf_switch_23hosts_multi.cfg
      • 14個のスイッチ間リンクで構成されたマルチラック・リーフ: roce_leaf_switch_14uplinks_multi.cfg
      • 14個のスイッチ間リンクおよびSecure Fabricのサポートで構成されたマルチラック・リーフ: roce_sf_leaf_switch_14uplinks_multi.cfg
      • 23個のホスト・ポートおよび14個のスイッチ間リンクで構成されたマルチラック・リーフ: roce_leaf_switch_23hosts_13uplinks_multi.cfg
    5. ゴールデン構成ファイルをスイッチにコピーします。

      次の例で、100.104.10.21は構成するスイッチのIPアドレスを表しています。

      # scp roce_leaf_switch.cfg admin@100.104.10.21:/
      User Access Verification
      Password:
      roce_leaf_switch.cfg 100% 23KB 23.5KB/s 00:00
    6. スイッチにゴールデン構成ファイルを適用します。
      スイッチに直接接続しているときに、run-scriptコマンドを使用します。
      test123sw-rocea0# run-script bootflash:roce_leaf_switch.cfg | grep 'none'

      ノート:

      このコマンドは、シングルラックのスイッチでは最大1-2分、マルチラックのスイッチでは最大3-4分かかる場合があります。
    7. スイッチ構成を検証します。
      最新のRDMA Network Fabricパッチ・バンドルが格納されていて、スイッチへのSSHアクセスが可能なサーバーでpatchmgrユーティリティを使用します。

      次に示すコマンドのroceswitch.lstは、スイッチのホスト名またはIPアドレスが含まれているファイルです。

      # ./patchmgr --roceswitches roceswitch.lst --verify-config
  22. スイッチ構成をバックアップします。

    『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』ROCEスイッチの設定のバックアップに関する項に示されたステップを実行します。

  23. オプション: Cisco 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチのクロックの設定と同じ手順を使用して、クロックを設定します。

Ciscoイーサネット・スイッチの構成

リカバリ・アプライアンスに付属するCisco Catalyst 4948イーサネット・スイッチには、IPBASEK9-MZファームウェアが内蔵されています。インストール中にスイッチの最低限の構成が行われます。次の手順では、Ciscoイーサネット・スイッチを構成して1つの大規模な仮想LANにします。

Cisco Catalyst 4948イーサネット・スイッチの構成

ZDLRAラックに同梱されているCisco Catalyst 4948イーサネット・スイッチは、インストール時に最小限で構成されます。

最小構成では、IPルーティングが無効になり、次の設定が行われます。

  • ホスト名
  • IPアドレス設定
  • サブネット・マスク
  • デフォルトのゲートウェイ
  • ドメイン名
  • ネーム・サーバー
  • NTPサーバー
  • 時刻
  • タイムゾーン

スイッチを構成する前に、次の点に注意してください。

  • 実行中の構成が確認され、ネットワーク管理者によって必要な変更が実行されるまで、Ciscoイーサネット・スイッチを接続しないでください。

  • ZDLRAラックですべてのコンポーネントのIPアドレスを構成するまで、Ciscoイーサネット・スイッチを顧客のネットワークに接続しないでください。これは、発送時にコンポーネントに設定されるデフォルトのアドレスによる重複するIPアドレスの競合を防ぐためです。

Cisco 4948E-Fスイッチは、ポート49 - 52を使用して、顧客ネットワークへの複数のuplinkをサポートしています。これは、冗長な接続性のためにスイッチ設定が複雑で、顧客のネットワーク管理者によって実行する必要があります。

次の手順は、Ciscoイーサネット・スイッチの構成方法を示しています。構成はネットワーク管理者と一緒に行う必要があります。

  1. Ciscoスイッチ・コンソールからラップトップまたは類似する装置にシリアル・ケーブルを接続します。Oracle提供のロールオーバー・ケーブルは、Ciscoシリアル・コンソール・ポートにあらかじめ取り付けられています。適切なアダプタを入手し、それをロールオーバー・ケーブルの末端に接続します。ILOMポートで使用されるOracle P/N 530-3100 RJ45-DB9アダプタも機能し、ネットワーク・ケーブルの末端に接続されます。

  2. ログ出力によって、端末セッションがラップトップ上に記録されていることを確認します。出力結果を使用して、スイッチが正しく構成されていることを確認できます。デフォルトのシリアル・ポート速度は、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビット、ハンドシェイクなしです。

    Switch con0 is now available
    Press RETURN to get started.
    
  3. enableモードに変更します。

    Switch> enable
    Password: ******
    Switch# 

    ノート:

    パスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  4. スイッチの現在のバージョンを確認します。

    Switch# show version 
    Cisco IOS Software, Catalyst 4500 L3 Switch Software (cat4500e-
    IPBASEK9-M), Version 15.2(3)E2, RELEASE SOFTWARE (fc1)
    Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
    Copyright (c) 1986-2014 by Cisco Systems, Inc.
    Compiled Tue 11-Mar-14 18:28 by prod_rel_team
    
    ROM: 12.2(44r)SG12
    zdlra1sw-ip uptime is 1 minute
    System returned to ROM by reload
    System image file is "bootflash:cat4500e-ipbasek9-mz.152-3.E2.bin"
    Hobgoblin Revision 22, Fortooine Revision 1.40
    ...
    
    Configuration register is 0x2102
    
    Switch#

    リカバリ・アプライアンス X6とともに購入および出荷されたCisco 4948E-Fスイッチ・ファームウェアのバージョンは、IPBASEK9-MZであり、telnetおよびsshのサポートが含まれています。現在は、完全なリリース・バージョン文字列はcat4500e-ipbasek9-mz.152-3.E2.binです。

  5. 単一のVLANのネットワークを構成します。次の例では、IPv4アドレス指定を使用していることを前提とします。

    Switch# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    Switch(config)# interface vlan 1
    Switch(config-if)# ip address 10.7.7.34 255.255.255.0
    Switch(config-if)# end
    Switch# *Sep 15 14:12:06.309:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Switch# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2474 bytes to 1066 bytes [OK ]
    
  6. スイッチでIPルーティングが必要な場合、デフォルトのIPルーティング設定を使用し、デフォルトのゲートウェイを構成します。 10.7.7.1を、インストールのゲートウェイのIPアドレスと置き換えます。

    Switch#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    Switch(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 10.7.7.1
    Switch(config)#end
    *Sep 15 14:13:26.013:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Switch#write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2502 bytes to 1085 bytes [OK ]
  7. スイッチのホスト名を設定します。

    この例では、名前がra1sw-ipに設定されています。

    プロンプト名としてシステム・ホスト名が使用されます。

  8. 最大3つのDNSサーバーを構成します。この例で使用されているドメイン名とIPアドレスを、インストールの値に置き換えます。

    ra1sw-ip#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line.End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)#ip domain-name example.com
    ra1sw-ip(config)#ip name-server 10.7.7.3
    ra1sw-ip(config)#ip name-server 198.51.100.5 
    ra1sw-ip(config)#ip name-server 10.8.160.1
    ra1sw-ip(config)#end 
    *Sep 15 14:26:37.045:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    ra1sw-ip#write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2603 bytes to 1158 bytes [OK ]
    
    

    使用できるDNSサービスがない場合でも、SSHキーを構成できるようにドメイン名を設定する必要があります。

  9. (オプション)パスワードを設定します。

    ra1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)# enable password password
    ra1sw-ip(config)# enable secret password 
    ra1sw-ip(config)# end
    ra1sw-ip# write memory 
    *Sep 15 14:25:05.893:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2502 bytes to 1085 bytes [OK ]
    
  10. Telnetアクセスが無効であることを確認します。Telnetは安全ではないため、やむを得ない理由がないかぎり、有効にしないでください。Telnetを有効にするには、パスワードを設定します。無効にするには、パスワードを削除します。

    ra1sw-ip#configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)#line vty 0 15
    ra1sw-ip(config)#login
    % Login disabled on line 1, until 'password' is set
    % Login disabled on line 2, until 'password' is set
     ...
    % Login disabled on line 16, until 'password' is set
    ra1sw-ip(config)#end
    

    ログイン・コマンドで次のような出力が返された場合は、telnetアクセスは無効になっています。かわりにプロンプトが表示された場合は、telnetアクセスがまだ無効にされていないため、ここで無効にする必要があります。

    ra1sw-ip(config-line)#no password
    ra1sw-ip(config-line)#end
    ra1sw-ip#write memory 
    Building configuration...
    Compressed configuration from 3786 bytes to 1468 bytes [OK ]
    
  11. イーサネット・スイッチでセキュア・シェル(SSH)を構成するには:

    ra1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)# crypto key generate rsa
    % You already have RSA keys defined named ra1sw-ip.example.com.
    % Do you really want to replace them? [yes/no]: yes
    Choose the size of the key modulus in the range of 360 to 2048 for
    your General Purpose Keys. Choosing a key modulus greater than 512
    may take a few minutes.
    How many bits in the modulus [512]: 768
    
    % Generating 768 bit RSA keys, keys will be non-exportable...[OK]
    ra1sw-ip(config)# username admin password 0 welcome1
    ra1sw-ip(config)# line vty 0 15
    ra1sw-ip(config-line)# transport input ssh
    ra1sw-ip(config-line)# exit
    ra1sw-ip(config)# aaa new-model
    
    ra1sw-ip(config)# ip ssh time-out 60
    ra1sw-ip(config)# ip ssh authentication-retries 3
    ra1sw-ip(config)# ip ssh version 2
    ra1sw-ip(config)# end
    *Sep 15 14:26:37.045: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
    ra1sw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2603 bytes to 1158 bytes[OK]
  12. クロックとタイムゾーンを設定します。スイッチは、協定世界時(UTC)形式の内部時間を維持します。

    • UTCを使用するには、次のコマンドを使用します。

      no clock timezone global configuration
      
    • タイムゾーンを使用するには、次のコマンドを使用します。

      clock timezone zone hours-offset [minutes-offset]
      

      前述のコマンドのzoneは有効な標準時を表示するタイムゾーン、hours-offsetはUTCからの時間オフセット、minutes-offsetはUTCからの分オフセットです。

    • 夏時間(またはサマータイム)はデフォルトでは無効になっています。サマータイムの時間を設定するには、次のコマンドを使用します。

      clock summer-time zone recurring [week day monthhh:mm week day month \
      hh:mm[offset]]
      

      前述のコマンドでは、zoneはサマータイムが有効になっている場合に表示されるタイムゾーン(たとえば、EDT)、weekは月単位の週(1から5の数値またはlast)、dayは週単位の日(Sunday、Monday、...)、monthは月(January、February、...)、hh:mmは24時間形式の時間と分、offsetはサマータイム中に追加される分数です。デフォルトのオフセットは、60分です。

    • クロックの時間を手動で設定するには、次のコマンドを使用します。ここでは、指定された時間は、構成済のタイムゾーンに関連します。

      clock set hh:mm:ss month day year
      

      前述のコマンドでは、hh:mm:ssは24時間形式の時間、dayは月単位の日、monthは月の名前、yearは4桁の年です。

    ローカル時間とタイムゾーンを設定する場合は、コマンドの順序が重要です。たとえば、ローカル時間をアメリカ東部時間に設定するには、次のようにします。

    ra1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)# clock timezone EST -5 
    ra1sw-ip(config)# clock summer-time EDT recurring
    ra1sw-ip(config)# end
    ra1sw-ip# clock set 21:00:00 August 09 2018
    ra1sw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 3784 bytes to 1465 bytes [OK ]
    ra1sw-ip# show clock
    21:00:06.643 EST Mon Aug 9 2018
    
  13. ローカル・タイムゾーンを設定した後、NTPサーバーを2つまで構成できます。この例で使用されているIPアドレスを、インストールの値に置き換えます。

    ra1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands,one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)# ntp server 10.7.7.32 prefer
    ra1sw-ip(config)# ntp server 198.51.100.19
    ra1sw-ip(config)# end
    *Sep 15 14:51:08.665:%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console
    ra1sw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2654 bytes to 1163 bytes [OK ]
    ra1sw-ip# show ntp status
    <output will vary per network>
         .
    ra1sw-ip# show clock
    21:00:23.175 EST Mon Aug 9 2018
    

    Ciscoスイッチがネットワークに接続してNTPにアクセスできる場合、NTPサーバーがローカル時間と同期化します。

    show clockの前に表示される記号は、その時間が次のものであることを意味します。

    • * 正式ではありません
    • . 正式ですが、NTPが同期されていません。
    • 正式です(空白)。
  14. 次のコマンドを使用してイーサネット構成を検証します。

    ra1sw-ip# show running-config
    Building configuration...
    Current configuration : 3923 bytes
    !
    version 15.2
    no service pad
    service timestamps debug datetime msec
    service timestamps log datetime msec
    no service password-encryption
    service compress-config
         .
         .
         .
    
    

    ノート:

    設定が正しくない場合は、適切なステップを繰り返します。設定を消去するには、同じコマンドの前にnoと入力します。たとえば、デフォルトのゲートウェイを消去するには、次のコマンドを使用します。

    ra1sw-ip#configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)# no ip default-gateway 10.7.7.1
    ra1sw-ip(config)# end
    ra1sw-ip#
    *Sep 15 14:13:26.013: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
    ra1sw-ip(config)# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2502 bytes to 1085 bytes[OK]
    
  15. 現在の構成を保存します。

    ra1sw-ip#copy running-config startup-config
    Destination filename [startup-config]?
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2654 bytes to 1189 bytes[OK]
  16. 次のコマンドを使用して、セッションを終了します。

    ra1sw-ip# exit
    
    ra1sw-ip con0 is now available
    
    Press RETURN to get started.
  17. Ciscoコンソールからケーブルを取り外します。

    この段階では、Ciscoスイッチを管理ネットワークに接続しないでください。このスイッチを接続するのは、必要なIPアドレスを使用してOracleによってシステムが構成され、現場サービス・エンジニアとの協力によりネットワークへの接続に必要なその他の変更を加えた後になります。

  18. Ciscoスイッチを確認するには、ラップトップ・コンピュータをポート48に接続し、内部管理ネットワークのIPアドレスにpingを実行して構成を確認します。

    スイッチを管理ネットワークに接続しないでください。

Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチの構成

ZDLRAラックに同梱されているCisco Nexus 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチは、インストール時に最小限で構成されます。

Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348スイッチは、QSFP+ポートを使用して、顧客ネットワークへの複数のuplinkをサポートしています。これは、冗長な接続性のためにスイッチ設定が複雑で、顧客のネットワーク管理者によって実行する必要があります。

初めてこのスイッチを構成する場合でも、交換スイッチを構成する場合でも、次の手順を使用します。

Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチの初期スイッチ構成の実行

初期構成の間に、スイッチをリセットし、基本システム構成ダイアログを使用してスイッチを構成します。

スイッチを構成する前に、次の点に注意してください。

  • 実行中の構成が確認され、ネットワーク管理者によって必要な変更が実行されるまで、Ciscoイーサネット・スイッチを接続しないでください。

  • ZDLRAラックですべてのコンポーネントのIPアドレスを構成するまで、Ciscoイーサネット・スイッチを顧客のネットワークに接続しないでください。これは、発送時にコンポーネントに設定されるデフォルトのアドレスによる重複するIPアドレスの競合を防ぐためです。

構成はネットワーク管理者と一緒に行う必要があります。

  1. 使用可能なRJ45ケーブルを使用して、Ciscoスイッチ・シリアル・コンソールからラップトップまたは類似する装置に接続します。
  2. ログ出力によって、端末セッションがラップトップ上に記録されていることを確認します。
    出力結果を使用して、スイッチが正しく構成されていることを確認できます。デフォルトのシリアル・ポート速度は、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビット、ハンドシェイクなしです。
  3. スイッチの電源をオンにします。
  4. adminユーザーとしてログインします。
    User Access Verification
    exadatax7-adm0 login: admin
    Password: ********
    

    ノート:

    adminユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。
  5. 既存の構成を消去します。
    exadatax7-adm0# write erase
    
    Warning: This command will erase the startup-configuration.
    
    Do you wish to proceed anyway? (y/n)  [n] y
  6. 自動セットアップを実行できるよう、システムを再起動します。
    exadatax7-adm0# reload
    
    This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y
    
    2017 Aug 31 01:09:00 exadatax7-adm0 %$ VDC-1 %$ %PLATFORM-2-PFM_SYSTEM_RESET: Manual system restart from Command Line Interface
    
    
    CISCO SWITCH Ver7.59
    Device detected on 0:1:2 after 0 msecs  
    ...
  7. 標準セットアップに切り替え、堅牢なパスワード基準を強制するかどうかを尋ねられた場合はnoと入力してから、adminユーザーの新規パスワードを入力します。
    Running S93thirdparty-script...
    
    Populating conf files for hybrid sysmgr ...
    Starting hybrid sysmgr ...
    inserting /isan/lib/modules/klm_cisco_nb.o ... done
    
    Abort Auto Provisioning and continue with normal setup ? (yes/no) [n]: yes
    
             ---- System Admin Account Setup ----
    
    Do you want to enforce secure password standard (yes/no) [y]: no
    
      Enter the password for "admin": 
      Confirm the password for "admin": 
    
  8. 基本システム構成ダイアログが表示されたら、基本構成ダイアログに入力することを選択します。
            ---- Basic System Configuration Dialog VDC: 1 ----
    
    This setup utility will guide you through the basic configuration of
    the system. Setup configures only enough connectivity for management
    of the system.
    
    Please register Cisco Nexus9000 Family devices promptly with your
    supplier. Failure to register may affect response times for initial
    service calls. Nexus9000 devices must be registered to receive 
    entitled support services.
    
    Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
    to skip the remaining dialogs.
    
    Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
    
  9. 基本構成では、スイッチ名の入力を求められるまで、デフォルトの入力内容を使用できます。

    この例では、スイッチにはtest123sw-adm0という名前が付けられています。

      Create another login account (yes/no) [n]: 
      Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Configure read-write SNMP community string (yes/no) [n]: 
      Enter the switch name : test123sw-adm0
    
    
  10. バンド外管理構成を構成するよう求められたら、noと答えます。
    Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration? (yes/no) [y]: no
  11. 詳細IPオプションを構成するよう求められたら、yesと答えます。
    Configure advanced IP options? (yes/no) [n]: yes
  12. 静的ルート(これは後で構成する)を構成するよう求められたら、noと答えます。
    Configure static route? (yes/no) [n]: no
  13. プロンプトが表示されたら、宛先の接頭辞とマスク、およびその他の値を入力します。
       Destination prefix : 10.100.100.0
    
       Destination prefix mask : 255.255.255.0
    
       Next hop IPv4 address : 10.100.100.1
    
  14. DNS IPv4アドレスの構成はスキップします(これは後で構成する)。
    Configure the DNS IPv4 address? (yes/no) [n]: no
    
  15. デフォルト・ドメイン名の構成はスキップします(これは後で構成する)。
    Configure the default domain name? (yes/no) [n]: no
    
  16. SSHおよびNTPサーバーを構成するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。
    Enable the telnet service? (yes/no) [n]: no
    Enable the ssh service? (yes/no) [y]: yes
       Type of ssh key you would like to generate (dsa/rsa) [rsa]: rsa
       Number of rsa key bits <1024-2048> [1024]: 1024
     
    Configure the ntp server? (yes/no) [n]: yes
         NTP server IPv4 address : 10.100.100.3
  17. CoPPシステム・プロファイルを指定するよう求められるまで、デフォルトの回答を使用します。lenientと入力します。
     Configure default interface layer (L3/L2) [L2]: 
     Configure default switchport interface state (shut/noshut) [noshut]: 
     Configure CoPP system profile (strict/moderate/lenient/dense) [strict]: lenient
  18. 構成を確認した後、構成を保存します。
    The following configuration will be applied:
       no password strength-check
       switchname test123sw-adm0
      ...
    
    Would you like to edit the configuration? (yes/no) [n]: 
    
    Use this configuration and save it? (yes/no) [y]: yes
    
    [########################################] 100%
    Copy complete.
  19. VLAN 1 IPアドレスを追加します。
    test123sw-adm0(config)# feature interface-vlan
    test123sw-adm0(config)# interface vlan 1
    test123sw-adm0(config-if)# ip address 10.100.100.110/24
    test123sw-adm0(config-if)# no shutdown
    test123sw-adm0(config-if)# exit
  20. ポート1-47のスパニング・ツリー・ポート・タイプを設定します。
    test123sw-adm0(config)# interface E1/1-47
    test123sw-adm0(config-if)# spanning-tree port type edge
    test123sw-adm0(config-if)# exit
  21. 48個すべてのポートでswitchportを設定し、ポート48をネットワーク・ポートに設定します(ホスト・ポートのかわり)。
    test123sw-adm0(config)# interface E1/1-48
    test123sw-adm0(config-if)# switchport
    test123sw-adm0(config-if)# exit
    test123sw-adm0(config)# interface E1/48
    test123sw-adm0(config-if)# spanning-tree port type network
    test123sw-adm0(config-if)# ip route 0.0.0.0/0 10.100.100.1
  22. DNS情報を構成します。
    test123sw-adm0(config)# ip domain-name example.com
    test123sw-adm0(config)# ip name-server 10.100.100.2
    test123sw-adm0(config)# exit
  23. 現在の構成を保存します。
    test123sw-adm0# copy running-config startup-config
    [########################################] 100%
    Copy complete.
    
  24. オプション: 次のトピックで説明するように、クロックを設定します。
Cisco 93108-1Gまたは9348イーサネット・スイッチのクロックの設定

初期構成の実行後、スイッチで使用される時間を調整できます。

  1. adminユーザーとしてログインします。
  2. 現在の時間を表示します。
    test123sw-adm0(config)# show clock
    20:44:52.986 UTC Thu Aug 31 2017
    Time source is NTP
  3. タイムゾーンを適切に設定します。
    test123sw-adm0(config)# clock timezone PST -8 0
    
  4. 変更後の時間を表示します。
    test123sw-adm0(config)# show clock
    12:46:22.692 PST Thu Aug 31 2017
    Time source is NTP
  5. 構成を保存します。
    test123sw-adm0# copy running-config startup-config 
    [########################################] 100%
    Copy complete.

イーサネット・スイッチでのスパニング・ツリーの無効化

デフォルトでは、Ciscoスイッチでスパニング・ツリーは有効になっています。スパニング・ツリーが有効なスイッチをネットワークに追加すると、ネットワーク問題が発生する可能性があります。防止策として、スイッチをネットワークに接続する前に、アップリンク・ポートのVLANからスパニング・ツリーを無効にすることができます。または、ネットワークへの接続の前後に、特定のプロトコル設定を使用してスパニング・ツリー・プロトコルをオンにすることもできます。

アップリンク・ポートのVLANでスパニング・ツリーを無効にするには:

  1. アップリンク・ポートのVLANのスパニング・ツリーを無効にします。
    rasw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    rasw-ip(config)# no spanning-tree vlan 1
    rasw-ip(config)# end
    rasw-ip# write memory
    Building configuration...
    Compressed configuration from 2654 bytes to 1163 bytes[OK]
    
  2. スパニング・ツリーが無効であることを確認します。
    rasw-ip# show spanning-tree vlan 1
    Spanning tree instance(s) for vlan 1 does not exist.
    

デフォルトのプロトコル設定を使用してスパニング・ツリー・プロトコルを再度有効にするには:

  • 次の例に示すコマンドを使用します。

    ra1sw-ip# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    ra1sw-ip(config)# spanning-tree vlan 1
    ra1sw-ip(config)# end
    ra1sw-ip# write memory

関連項目:

データ・センターのイーサネット・ネットに必要な特定のプロトコル設定を使用したスパニング・ツリー・プロトコルの有効化方法の詳細は、『Cisco Switch Configuration Guide』を参照してください。

配電ユニットの構成

配電ユニット(PDU)を静的IPアドレスで構成して、モニタリング・ネットワークに接続します。

PDUへのネットワーク・アドレスの割当て

PDUネットワーク・アドレスを構成するには:

  1. RS-232ケーブルを使用して、ラップトップをCiscoイーサネット・スイッチのSER MGTポートに接続します。
  2. 次の設定を使用するようラップトップの端末エミュレータを構成します。
    • 9600ボー

    • 8ビット

    • 1ストップ・ビット

    • パリティ・ビットなし

    • フロー制御なし

  3. パスワードwelcome1を使用してadminユーザーとしてPDUメーター・ユニットにログインします。

    ネットワークの構成後にこのパスワードを変更します。

  4. IPアドレス、サブネット・マスクおよびデフォルトのゲートウェイに関するネットワーク設定を入力します。
    pducli -> set net_ipv4_dhcp=Off
    set OK
    pducli -> set net_ipv4_ipaddr=ip_address
    set OK
    pducli -> set net_ipv4_subnet=subnet_mask
    set OK
    pducli -> set net_ipv4_gateway=default_gateway
    set OK
    
  5. (オプション)DNSサーバーのIPアドレスを使用してPDUを構成します。
    pducli -> set net_ipv4_dns1=domain_name_1
    set OK
    pducli -> set net_ipv4_dns2=domain_name_2
    set OK
    
  6. PDUメーター・ユニットをリセットします。
    pducli -> reset=yes
    set OK
    
  7. RS-232ケーブルをSER MGTポートから削除します。
  8. これらのステップを2つ目のPDUメーター・ユニットで繰り返します。

PDUシステム時間設定の構成

PDUを構成するには:

  1. ラップトップをイーサネット・スイッチに接続します。
  2. ブラウザを開き、PDUのIPアドレスを使用してPDUに接続します。
    https://pdu_ip_address
    

    セキュリティに関するノートに同意します。メーター概要ページが表示されます。

  3. 左上のネット構成をクリックし、ユーザーadminとしてパスワードwelcome1を使用してログインします。
  4. システム時間タブを選択します。
  5. 現在の日時を使用して手動設定を構成し、「送信」をクリックします。
  6. NTPサーバー設定を構成し、「送信」をクリックします。
    • 「有効化」オプションを選択します。

    • インストール・テンプレートにリストされているNTPサーバーのIPアドレスを入力します。

    • メニューから「タイムゾーン」を選択します。

  7. PDU情報タブを選択します。
  8. 次の各値を入力し、「送信」をクリックします。
    • 名前: インストール・テンプレートにリストされているPDUホスト名(ra5sw-pdua0など)

    • 製品識別子(大/小文字を区別): ZDLRA X5

    • ラックのシリアル番号: AK12345678のようなシリアル番号

    • 場所 (オプション): サイト識別子

  9. メーター概要ページで、モジュール情報を選択します。
  10. ファームウェア・バージョンが2.01以上であることを確認します。そうでない場合は、この手順が終了した後にファームウェアをアップグレードします。
  11. 「ログアウト」をクリックし、PDUからログアウトします。
  12. これらのステップを2つ目のPDUメーター・ユニットで繰り返します。
  13. Ciscoイーサネット・スイッチからPDUメーター・ユニットの接続を解除し、データ・センター管理ネットワークに接続します。

PDUファームウェアのアップグレード

PDUファームウェアが古い(2.01より前のバージョンである)場合、現在のバージョンをダウンロードしてインストールします。

PDUファームウェアをアップグレードするには:

  1. 拡張PDUの現在のバージョンをMy Oracle Supportからラップトップにダウンロードします。
  2. ラップトップでダウンロードしたファイルを解凍します。
  3. ブラウザを開き、PDUのIPアドレスを使用してPDUに接続します。
    https://pdu_ip_address
    

    セキュリティに関するノートに同意します。メーター概要ページが表示されます。

  4. 左上のネット構成をクリックし、ユーザーadminとしてパスワードwelcome1を使用してログインします。
  5. ファームウェア更新タブを選択します。
  6. 「参照」をクリックし、ラップトップでダウンロードして解凍したファームウェアからMKAPP_V2.x.DLを選択します。
  7. 「送信」をクリックし、ファームウェアを更新します。

    更新が完了すると、PDUが自動的に再起動します。

  8. ブラウザをPDUに再接続します。
  9. メーター概要ページでモジュール情報をクリックし、ファームウェアが正常に機能されたことを確認します。
  10. 「ログアウト」をクリックし、PDUからログアウトします。
  11. これらのステップを2つ目のPDUメーター・ユニットで繰り返します。

計算サーバーの状態の確認

U16およびU17の2台の計算サーバーを確認するには、次のようにします。

  1. 両方の計算サーバーがまだ起動していない場合はこれらの電源をオンにし、BIOSが初期化され、Linuxオペレーティング・システムがロードされるのを待機します。

  2. シリアル・ケーブルを使用して、ラップトップを1台目の計算サーバーのシリアルMGTポートに接続します。

  3. 次の設定を使用するようラップトップの端末エミュレータを構成します。

    • 9600ボー

    • 8ビット

    • 1ストップ・ビット

    • パリティ・ビットなし

    • ハンドシェークなし

    • フロー制御なし

  4. パスワードにwelcome1を使用して、rootユーザーとしてログインします。

    • 1台目の計算サーバー(ラップトップに接続されているもの)で、Oracle ILOMコンソールを開き、ログインします。

      -> start /SP/console
      
    • 2台目の計算サーバーで、SSHを使用してログインします。デフォルトの工場出荷時のIPアドレスは192.168.1.109です。

  5. ラック・マスターとホストのシリアル番号が正しく設定されていることを確認します。最初の番号はラックのシリアル番号と一致する必要があり、2番目の番号はサーバーの前面のSysSNラベルと一致する必要があります。

    # ipmitool sunoem cli "show /System" | grep serial
         serial_number = AK12345678
         component_serial_number = 1234NM567H
    
  6. モデルとラックのシリアル番号が正しく設定されていることを確認します。

    # ipmitool sunoem cli "show /System" | grep model
         model = ZDLRA X5
    # ipmitool sunoem cli "show /System" | grep ident
         system_identifier = Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance X5 AK12345678
    
  7. 管理ネットワークが動作していることを検証します。

    # ethtool eth0 | grep det
    Link detected: yes
    
  8. ILOM管理ネットワークが動作していることを検証します。

    # ipmitool sunoem cli 'show /SP/network' | grep ipadd
    ipaddress = 192.168.1.108
    pendingipaddress = 192.168.1.108
    
  9. Oracle ILOMがオプションのQLogic PCIeカード(設置されている場合)を検出できることを確認します。

    # ipmitool sunoem cli "show /System/PCI_Devices/Add-on/Device_1"
    Connected. Use ^D to exit.
    -> show /System/PCI_Devices/Add-on/Device_1
      /System/PCI_Devices/Add-on/Device_1
      Targets:
    
      Properties:
        part_number = 7101674
        description = Sun Storage 16 Gb Fibre Channel PCIe Universal FC HBA,
                      Qlogic
        location = PCIE1 (PCIe Slot 1)
        pci_vendor_id = 0x1077
        pci_device_id = 0x2031
        pci_subvendor_id = 0x1077
        pci_subdevice_id = 0x024d
    
      Commands:
        cd
        show
    
    -> Session closed
    Disconnected
    

    QLogic PCIeカードの詳細は、「テープ・ハードウェアの設置」を参照してください。

  10. すべてのメモリー(256GB)が存在することを確認します。

    # grep MemTotal /proc/meminfo
    MemTotal: 264232892 kB
    [

    値は、BIOSのバージョンに応じて若干異なる可能性があります。ただし、値がこれより小さい場合は、Oracle ILOMイベント・ログを使用して、問題のあるメモリーを特定します。

  11. 4台のディスクが表示されていて、オンラインであり、スロット0からスロット3の番号が付いていることを確認します。

    # cd /opt/MegaRAID/MegaCli/
    # ./MegaCli64 -Pdlist -a0 | grep "Slot\|Firmware state"
    Slot Number: 0
    Firmware state: Online, Spun Up
    Slot Number: 1
    Firmware state: Online, Spun Up
    Slot Number: 2
    Firmware state: Online, Spun Up
    Slot Number: 3
    Firmware state: Online, Spun Up
    
  12. ハードウェアの論理ボリュームが正しく設定されていることを確認します。4台のディスクがありホット・スペアのないRAID5として仮想ディスク0を探します。

    [root@db01 ~]# cd /opt/MegaRAID/MegaCli
    [root@db01 MegaCli]# ./MegaCli64 -LdInfo -lAll -a0
    Adapter 0 -- Virtual Drive Information:
    Virtual Drive: 0 (Target Id: 0)
    Name :DBSYS
    RAID Level : Primary-5, Secondary-0, RAID Level Qualifier-3
    Size : 1.633 TB
    Physical Sector Size: 512
    Logical Sector Size : 512
    VD has Emulated PD : No
    Parity Size : 557.861 GB
    State : Optimal
    Strip Size : 1.0 MB
    Number Of Drives : 4
    Span Depth : 1
         .
         .
         .
    
  13. ハードウェア・プロファイルが正しく動作していることを確認します。

    # /opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile
    [SUCCESS] The hardware and firmware matches supported profile for
    server=ORACLE_SERVER_X5-2
    

    この出力は、動作が正しいことを示します。ただし、次のように表示された場合は、続行する前に修正する必要がある問題があることを示します。

    [WARNING] The hardware and firmware are not supported. See details below
    [InfinibandHCAPCIeSlotWidth]
    Requires:
    x8
    Found:
    x4
    [WARNING] The hardware and firmware are not supported. See details above
    

    より詳細な出力を取得するなど、使用可能なオプションをレビューするには、--help引数を使用します。

  14. 1台目の計算サーバーに接続している場合のみ:

    1. 1台目の計算サーバーのIPアドレスを確認します。

      # ifconfig eth0
      eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:10:E0:3C:EA:B0
           inet addr:172.16.2.44 Bcast:172.16.2.255 Mask:255.255.255.0
           inet6 addr: fe80::210:e0ff:fe3c:eab0/64 Scope:Link
           UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
           RX packets:7470193 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
           TX packets:4318201 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
           collisions:0 txqueuelen:1000
           RX bytes:872195171 (831.7 MiB) TX bytes:2444529519 (2.2 GiB)
      
    2. 2台目の計算サーバーのIPアドレスを確認します。

      # ibhosts
      Ca : 0x0010e0000159c61c ports 2 "node4 elasticNode 172.16.2.40,172.16.2.40 ETH0"
      Ca : 0x0010e000015a46f0 ports 2 "node10 elasticNode 172.16.2.46,172.16.2.46 ETH0"
      Ca : 0x0010e0000159d96c ports 2 "node1 elasticNode 172.16.2.37,172.16.2.37 ETH0"
      Ca : 0x0010e0000159c51c ports 2 "node2 elasticNode 172.16.2.38,172.16.2.38 ETH0"
      Ca : 0x0010e000015a5710 ports 2 "node8 elasticNode 172.16.2.44,172.16.2.44 ETH0"
  15. サーバーから切断します。

    • 1台目の計算サーバー: exit

    • 2台目の計算サーバー: logout

  16. 2台目の計算サーバーで、これらのステップを繰り返します。

ストレージ・サーバーの状態の確認

Recovery Appliance X5以上のバージョンには3台から18台までのストレージ・サーバー、Recovery Appliance X4のラックには3台から14台までのストレージ・サーバーを設置できます。ラックの一番下の段から開始して、各サーバーを確認します。

ストレージ・サーバーを確認するには、次のようにします。

  1. すべてのストレージ・サーバーの電源がオンでない場合はこれらをオンにし、BIOSが初期化され、Linuxオペレーティング・システムがロードされるのを待機します。
  2. SSHを使用して、ラップトップを1台目のストレージ・サーバーのシリアルMGTポートに接続します。工場出荷時のIPアドレスを使用します。

    「工場出荷時のIPアドレスの設定」を参照してください。

  3. パスワードにwelcome1を使用して、rootユーザーとしてログインします。

    端末エミュレーション設定は、計算サーバーの場合と同じです。「計算サーバーの状態の確認」を参照してください。

  4. ラック・マスターとホストのシリアル番号が正しく設定されていることを確認します。最初の番号はラックのシリアル番号と一致する必要があり、2番目の番号はサーバーの前面のSysSNラベルと一致する必要があります。
    # ipmitool sunoem cli "show /System" | grep serial
         serial_number = AK01234567
         component_serial_number = 1234NM5678
    
  5. モデルとラックのシリアル番号が正しく設定されていることを確認します。
    # ipmitool sunoem cli "show /System" | grep model
         model = ZDLRA X5
    # ipmitool sunoem cli "show /System" | grep ident
         system_identifier = Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance X5 AK01234567
    
  6. 管理ネットワークが動作していることを検証します。
    # ethtool eth0 | grep det
    Link detected: yes
    
  7. ILOM管理ネットワークが動作していることを検証します。
    # ipmitool sunoem cli 'show /SP/network' | grep ipadd
    ipaddress = 192.168.1.101
    pendingipaddress = 192.168.1.101
    
  8. すべてのメモリーが存在することを確認します。X5は96 GB、X8は384 GBです。
    # grep MemTotal /proc/meminfo
    MemTotal: 98757064 kB
    [

    値がこれより小さい場合は、Oracle ILOMイベント・ログを使用して、問題のあるメモリーを特定します。

  9. ハードウェア・プロファイルが正しく動作していることを確認します。
    # /opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile
    [SUCCESS] The hardware and firmware matches supported profile for
    server=ORACLE_SERVER_X5-2L_EXADATA_HIGHCAPACITY
    

    この出力は、動作が正しいことを示します。ただし、次のように表示された場合は、続行する前に修正する必要がある問題があることを示します。

    [WARNING] The hardware and firmware are not supported. See details below
    [InfinibandHCAPCIeSlotWidth]
    Requires:
    x8
    Found:
    x4
    [WARNING] The hardware and firmware are not supported. See details above
    

    より詳細な出力を取得するなど、使用可能なオプションをレビューするには、--help引数を使用します。

  10. 12台のディスクが表示されていて、オンラインであり、スロット0からスロット11の番号が付いていることを確認します。
    # cd /opt/MegaRAID/MegaCli
    # ./MegaCli64 -Pdlist -a0 | grep "Slot\|Firmware state" 
    Slot Number: 0
    Firmware state: Online, Spun Up
    Slot Number: 1
    Firmware state: Online, Spun Up
         .
         .
         .
    
  11. 4台のNVME論理デバイスがあることを確認します。
    # ls -l /dev | grep nvme | grep brw
    brw-rw---- 1 root disk 259, 0 Nov 12 19:10 nvme0n1
    brw-rw---- 1 root disk 259, 1 Nov 12 19:10 nvme1n1
    brw-rw---- 1 root disk 259, 2 Nov 12 19:10 nvme2n1
    brw-rw---- 1 root disk 259, 3 Nov 12 19:10 nvme3n1
    
  12. AICカードの正常なステータスを確認します。
    # nvmecli --identify --all | grep -i indicator
    Health Indicator      : Healthy
    Health Indicator      : Healthy
    Health Indicator      : Healthy
    Health Indicator      : Healthy
    
  13. ブート順がUSB (Oracle Unigen)、RAIDおよびPXEの順であることを確認します。
    [# ubiosconfig export all > /tmp/bios.xml
    [# grep -m1 -A20 boot_order /tmp/bios.xml
    <boot_order>
      <boot_device>
        <description>USB:USBIN0:ORACLE SSM UNIGEN-UFD PMAP</description>
        <instance>1</instance>
      </boot_device>
      <boot_device>
        <description>RAID:PCIE6:(Bus 50 Dev 00)PCI RAID Adapter</description>
        <instance>1</instance>
      </boot_device>
      <boot_device>
        <description>PXE:NET0:IBA XE Slot 3A00 v2320</description>
        <instance>1</instance>
      </boot_device>
      <boot_device>
        <description>PXE:NET1:IBA XE Slot 4001 v2196</description>
        <instance>1</instance>
      </boot_device>
    
  14. ブート順が正しくない場合は、サーバーを再起動し、BIOS設定でブート順を修正します。
    # ipmitool chassis bootdev bios
    # shutdown -r now
    
  15. SSHを終了するかログアウトします。
  16. 次のストレージ・サーバーでこれらのステップを繰り返し、すべてのストレージ・サーバーの確認が完了するまで続けます。

RoCEネットワーク・ファブリック構成の検証

この手順では、RoCEネットワーク・ファブリック構成の確認方法について説明します。

  1. 適切なoracle-rdma-releaseソフトウェアのバージョンがデータベース・サーバーで使用されていることを確認します。
    [root@dbm01adm08 ~]# rpm -qa |grep oracle-rdma-release
    oracle-rdma-release-0.11.0-1.el7ora.x86_64

    oracle-rdma-releaseソフトウェアおよびアダプタのファームウェアのバージョンは、リカバリ・アプライアンスのストレージ・サーバーで自動的に保持されます。

  2. データベース・サーバーのアダプタ・ファームウェア・バージョンを確認します。

    CheckHWnFWProfileスクリプトを使用して、RDMAネットワーク・ファブリック・アダプタのファームウェア・バージョンを確認します。

    # /opt/oracle.SupportTools/CheckHWnFWProfile -action list
  3. ラック内のすべてのRDMAネットワーク・ファブリックのケーブルの接続を目視確認します。
    ポート・ライトが点灯し、LEDの電源が投入されていることを確認します。各コネクタを押して接続を確認しないでください。
  4. My Oracle Support Doc ID 2587717.1に記載されているステップを完了します。

InfiniBand Network Fabricネットワークの確認

この手順では、InfiniBand Network Fabricネットワークの確認方法について説明します。

  1. ラック内のすべてのRDMAネットワーク・ファブリック・ケーブル接続を視覚的に確認します。ポート・ライトが点灯し、LEDの電源が投入されていることを確認します。各コネクタを押して接続を確認しないでください。

  2. ラックのコンポーネントにrootユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを使用して、InfiniBand Network Fabricトポロジを確認します。

    # cd /opt/oracle.SupportTools/ibdiagtools
    # ./verify-topology [-t rack_size]

    次の例は、ネットワーク・コンポーネントが正しい場合の出力を示しています。

    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[SUCCESS ]
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring....................[SUCCESS ]
    

    前述のコマンドのrack_sizeは、ラックのサイズです。ラックがリカバリ・アプライアンスのハーフ・ラックまたはリカバリ・アプライアンスのクォーター・ラックの場合は、-t rack_sizeオプションが必要です。必要に応じて値halfrackまたはquarterrackを使用します。

    次の例は、誤ったRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチをケーブルに接続した場合の出力を示しています。

    #./verify-topology
    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[SUCCESS ]
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring....................[ERROR ]
    
    Switches 0x21283a87cba0a0 0x21283a87b8a0a0 have 6 connections between them.
    They should have at least 7 links between them
    

    次の例は、データベース・サーバーに誤ったRDMAネットワーク・ファブリック・ケーブルがある場合の出力を示しています。

    #./verify-topology
    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[ERROR ]
    Node db01 has 1 endpoints.(Should be 2)
    Port 2 of this node is not connected to any switch
    --------fattree End Point Cabling verification failed-----
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[ERROR ]
    Internal QDR Switch 0x21283a87b8a0a0 has fewer than 4 compute nodes
    It has only 3 links belonging to compute nodes                  [SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring...................[SUCCESS ]
    

    次の例は、スイッチおよびシステムに誤った接続がある場合の出力を示しています。

    #./verify-topology
    [DB Machine Infiniband Cabling Topology Verification Tool ]
    Is every external switch connected to every internal switch......[SUCCESS ]
    Are any external switches connected to each other................[SUCCESS ]
    Are any hosts connected to spine switch..........................[SUCCESS ]
    Check if all hosts have 2 CAs to different switches..............[ERROR ]
    
    Node burxdb01 has 1 endpoints.(Should be 2) 
    Port 2 of this node is not connected to any switch
    --------fattree End Point Cabling verifation failed-----
    Leaf switch check:cardinality and even distribution..............[ERROR ]
    Internal QDR Switch 0x21283a87b8a0a0 has fewer than 4 compute nodes 
    It has only 3 links belonging to compute nodes...................[SUCCESS ]
    Check if each rack has an valid internal ring....................[ERROR ]
    
    Switches 0x21283a87cba0a0 0x21283a87b8a0a0 have 6 connections between them
    They should have at least 7 links between them

Oracle Exadata Database Machineフル・ラックおよびOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのサブネット・マネージャ・マスターの設定

Recovery Appliance X3-2システムおよびRecovery Appliance X2-2システムには、3つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。リカバリ・アプライアンス X4-2以降では、リカバリ・アプライアンスシステムには2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。

ノート:

この手順は、RoCE Network Fabricを使用するリカバリ・アプライアンス X8Mラックには適用されません。

ラック・ユニット1 (U1)にあるスイッチは、スパイン・スイッチと呼ばれます。他の2つのスイッチは、リーフ・スイッチと呼ばれます。リーフ・スイッチの場所は、次のとおりです。

  • リカバリ・アプライアンス2ソケット・システム (X3-2以上): ラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット22 (U22)

  • リカバリ・アプライアンス X2-2ラック: ラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット24 (U24)

  • リカバリ・アプライアンス Eight-Socket Systems (X2-8以上)フル・ラック: ラック・ユニット21 (U21)およびラック・ユニット23 (U23)

スパイン・スイッチは、InfiniBand Network Fabricサブネットのサブネット・マネージャ・マスターです。サブネット・マネージャ・マスターの優先度は8で、次の手順で検証できます。

  1. rootユーザーとしてスパイン・スイッチにログインします。

  2. setsmpriority listコマンドを実行します。

    このコマンドにより、smpriorityの値は8であることが示されます。smpriorityの値が異なる場合は、次のようにしてください。

    1. disablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを停止します。

    2. setsmpriority 8コマンドを使用して優先度を8に設定します。

    3. enablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを再起動します。

リーフ・スイッチは優先度が5のスタンバイ・サブネット・マネージャです。これは、前述の手順のsetsmpriorityコマンドに値5を代入して確認できます。

ノート:

Sun Fire X4170 Oracle Database Serverを備えたリカバリ・アプライアンスハーフ・ラックには、優先度が5に設定された2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。

サブネット・マネージャ・マスターを調べるには、任意のInfiniBand Network Fabricスイッチにrootユーザーとしてログインして、getmasterコマンドを実行します。サブネット・マネージャ・マスターの場所が表示されます。次に、getmasterコマンドの出力例を示します。

# getmaster
20100701 11:46:38 OpenSM Master on Switch : 0x0021283a8516a0a0 ports 36 Sun DCS 36
QDR switch dm01sw-ib1.example.com enhanced port 0 lid 1 lmc 0

前述の出力は、適切な構成を示しています。サブネット・マスター・マネージャは、スパイン・スイッチdm01sw-ib1.example.comで実行されます。

スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、次の手順を実行してサブネット・マネージャ・マスターを設定します。

  1. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。

  2. サブネット・マネージャ・マスターのリーフ・スイッチにrootユーザーとしてログインします。

  3. スイッチのサブネット・マネージャを無効にします。サブネット・マネージャ・マスターが別のスイッチに移動します。

  4. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターになるまでステップ23を繰り返します。

  5. この手順の実行中に無効になったリーフ・スイッチのサブネット・マネージャを有効にします。

ノート:

  • 4つ以上のラックを配線してInfiniBand Network Fabricネットワークを構成している場合、サブネット・マネージャはスパイン・スイッチでのみ実行する必要があります。リーフ・スイッチでは、サブネット・マネージャを無効化する必要があります。
  • Sun Fire X4170 Oracle Database Serverを使用したリカバリ・アプライアンスハーフ・ラックおよびリカバリ・アプライアンスクオータ・ラックには、2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあり、どちらも優先度は5に設定されています。GUIDが再下位のものがマスターです。

関連項目: