キャッシュ・ユーザー名およびパスワードの変更

TimesTenキャッシュ管理ユーザーまたはそのコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーのユーザー名またはパスワードを変更できます。

  1. TimesTenキャッシュ管理ユーザーまたはパスワードを変更する場合は、次を実行します:

    ノート:

    TimesTenキャッシュ管理ユーザーとそのコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーのどちらも、パスワードはいつでも変更できます。

    TimesTenキャッシュ管理ユーザーの名前は、そのコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーと同じである必要がありますが、パスワードは異なってもかまいません。「TimesTenユーザーの作成」を参照してください。

    1. TimesTenデータベースで、TimesTenキャッシュ管理ユーザーのパスワードを変更する場合は、アクティブ・マスターでALTER USER文を使用します。

      Command> ALTER USER cacheadmin IDENTIFIED BY newpwd;
    2. バックエンドOracleデータベースで、ALTER USER文を使用してコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーのパスワードを変更できます。TimesTenを操作している場合、Passthrough 3を使用してこれを直接Oracle Database上で実行できます。

      Command> passthrough 3; 
      Command> ALTER USER cacheadmin IDENTIFIED BY newpwd;

      ノート:

      コンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーのパスワードを変更した場合は、TimesTenキャッシュ管理ユーザーとしてTimesTenデータベースに再接続して、TimesTenキャッシュ管理ユーザーおよびそのコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーのパスワードを指定します。

    3. TimesTenキャッシュ管理ユーザーを変更する場合は、既存のユーザーを削除して新しいユーザーを作成する前に、まずTimesTenキャッシュ管理ユーザーが所有するすべてのキャッシュ・グループを削除する必要があります。Oracleキャッシュ管理ユーザー名は、TimesTenデータベースにキャッシュ・グループがない場合にのみ変更できます。

      ノート:

      または、別のユーザーをTimesTenキャッシュ管理ユーザーとして使用する場合は、そのユーザーに適切な権限があり、適切な権限を持つコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーがいることを確認してください。

      さらに、TimesTenキャッシュ管理ユーザーには、同じ名前を持つコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーが必要なため、次のいずれかを実行する必要があります:

      • 現在のコンパニオンOracleキャッシュ管理ユーザーが所有するすべての表を削除し、ユーザーを削除してから、新しいTimesTenキャッシュ管理ユーザーと同じ名前でユーザーを再作成します。

      • TimesTenキャッシュ管理ユーザーと同じ名前で、同じ機能を提供する別のOracleユーザーを選択します。

      「TimesTenユーザーの作成」を参照してください。

    4. TimesTen Classicで、TimesTenキャッシュ管理ユーザーの名前またはパスワードがsys.odbc.ini (またはodbc.ini)ファイルで定義されている場合、アクティブ・マスターとスタンバイ・マスターの両方でsys.odbc.ini (またはodbc.ini)ファイルのTimesTenキャッシュ管理ユーザーの新しい名前またはパスワードを更新します。

  2. Oracleキャッシュ管理ユーザーまたはそのパスワードを変更する場合は、次を実行します:

    1. バックエンドOracleデータベースで、ALTER USER文を使用してOracleキャッシュ管理パスワードを変更できます。Oracleキャッシュ管理ユーザーのパスワードはいつでも変更できます。

      TimesTenを操作している場合、Passthrough 3を使用してこれを直接Oracle Database上で実行できます。

      Command> passthrough 3; 
      Command> ALTER USER cacheadmin IDENTIFIED BY newpwd;
    2. Oracleキャッシュ管理ユーザーを変更する場合は、OracleデータベースでOracleキャッシュ管理ユーザーを削除して新しいユーザーを作成する前に、まずそのOracleキャッシュ管理ユーザーが管理するTimesTenデータベースのキャッシュ・グループをすべて削除する必要があります。TimesTenでキャッシュ・グループを削除すると、そのキャッシュ・グループに関連付けられているすべてのメタデータが削除されます。

      Oracleデータベースで新しいOracleキャッシュ管理ユーザーを作成する場合、「Oracle Databaseユーザーおよびデフォルト表領域の作成」に記載されているOracleキャッシュ管理ユーザーの作成手順と同じ手順を実行する必要があります。

    3. Oracleキャッシュ管理ユーザーの新しいユーザー名またはパスワードを設定します。

      • TimesTen Classicで、アクティブなマスター・データベースでttCacheUidPwdSet組込みプロシージャを実行します。

        Command> call ttCacheUidPwdSet('cacheadmin','newpwd');
      • TimesTen Scaleoutで、ttGridAdmin dbCacheCredentialSetコマンドを実行します。

        ノート:

        『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』パフォーマンスを参照してください。

        % ttGridAdmin dbCacheCredentialSet database1
        Provide Oracle user id: cacheadmin
        Provide Oracle password: oracle