グリッド設定の変更(gridModify)

gridModifyコマンドは、メンバーシップ・サーバーへの認証済アクセスのユーザーを定義し、グリッドのプロパティを変更します(グリッドの以前のモデルの保持期間や、グリッドの以前のモデルの保持数など)。

ttGridAdmin gridModify [-membershipUser user]
                       [-retainDays numdays]
                       [-retainVersions n]
                       [-warnThresh percent]

オプション

gridModifyコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

-membershipUser user

インスタンスがメンバーシップ・サーバーへの認証済アクセスに使用するユーザー名を指定します。

指定しない場合、メンバーシップ・サーバーへのアクセスには認証は必要ありません。

指定した場合、コマンドを実行すると、パスワードの入力を要求されます。

また、次の「ノート」も参照してください。

-retainDays numdays

モデルの古いバージョンがnumdays日間保持され、その後自動的に削除されることを指定します。numdays0の場合、モデルの古いバージョンは経過期間に基づいて自動的には削除されません。デフォルトは30です。

また、次の「ノート」も参照してください。

-retainVersions n

モデルの古いバージョンをn個保持することを指定します。最新のn個のバージョンよりも古いものは削除されます。n0の場合、モデルの古いバージョンは、バージョンの数に基づいて自動的に削除されません。デフォルトは10です。

また、次の「ノート」も参照してください。

-warnThresh percent

管理インスタンスは、グリッドおよびモデルのメタデータを格納します。アクティブ管理インスタンス上のメタデータがこの容量率を超えて一杯になると、ttGridAdminコマンドは警告を発します。デフォルトは、90%で一杯になります。

この例では、メンバーシップ・サーバーへのアクセスに使用するインスタンスのユーザー名とパスワードを定義します。コマンドを実行すると、パスワードの入力を要求されます。

% ttGridAdmin gridModify -membershipUser pat
Enter membership password:
Password accepted
Grid Definition modified.

この例では、gridModifyを実行してモデルの古いバージョンを保持する日数を変更する前後に、gridDisplayの出力の一部を示しています。

% ttGridAdmin gridDisplay
Grid name:                  grid1
...
Retain Days:                30
Retain Versions:            10
...

% ttGridAdmin gridModify -retainDays 20
Grid Definition modified.

% ttGridAdmin gridDisplay
Grid name:                  grid1
...
Retain Days:                20
Retain Versions:            10
...

ノート

  • -membershipUserオプションは、以前に定義したユーザー名とパスワードをすべて上書きします。

  • -membershipUserオプションのパスワードは空にできません。最大長は30文字で、印刷可能な文字のみで構成する必要があります。

  • -retainDays-retainVersionsの両方を指定できます。その場合、モデルの古いバージョンは、numdays日よりも古く、かつ古いバージョンがn個よりも多くあれば、自動的に削除されます。一方のオプションを0に指定した場合は、他方のオプションのみが有効になります。両方が0の場合、モデルの古いバージョンは自動的に削除されません。