データベースのオープン(dbOpen)

dbOpenコマンドは、データベースをオープンして、アプリケーションがそのデータベースに接続できるようにします。

ttGridAdmin dbOpen name 
                   [-nowait | -wait [timeout]]

オプション

dbOpenコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

name

オープンするデータベースの名前。

-nowait | -wait [timeout]

このコマンドは状態の変更を開始し、それはグリッドのアクティブ管理インスタンスに記録されます。

-nowaitオプションを指定すると、コマンドは状態の変更を待機しないですぐに戻ります。これは、デフォルトの動作です。

-waitオプションを指定すると、データベース要素がグリッド内の各インスタンスでオープンされている場合、コマンドは状態の変更が完了することを待機します。必要に応じて、待機をtimeout秒の制限の対象にできます。それ以外の場合、またはtimeoutが0に設定されている場合、制限はありません。

大規模なグリッドでは、一般的に、-waitを使用することはお薦めしません。そのようにする場合は、タイムアウトを設定することをお薦めします。(「データベース管理操作」を参照してください。)

この例では、すべてのインスタンスで要素がオープンされることを待機しないでデータベースをオープンし、ステータスをチェックします(データベースが正常にオープンされた後)。

% ttGridAdmin dbOpen database1
Database database1 open started
...
% ttGridAdmin dbStatus database1
Database database1 summary status as of Mon Nov 13 19:24:39 PST 2017
 
created,loaded-complete,open
Completely created elements: 4 (of 4)
Completely loaded elements: 4 (of 4)
Completely created replica sets: 2 (of 2)
Completely loaded replica sets: 2 (of 2)
 
Open elements: 4 (of 4)

ノート

  • データベースは、ロードされているか、またはロード中である必要があります(dbCreateによって自動的に実行されます)。

  • データベースには、分散マップが必要です(dbDistribute -apply)。

  • dbOpenを非同期に(待機しないで)実行する場合は、dbStatusコマンドを使用して、データベースがオープンされているかどうかを確認できます。

  • データベースをdbOpenでオープンしていた場合、それを再度オープンしようとすると、通常エラーが発生します。ただし、いずれかの要素が「open failed」状態の場合は、dbOpenを再試行できます。このようにすると、「open failed」状態の要素が「loaded」状態に変更され、その結果、TimesTen Scaleoutはそれ自体を再度オープンすることを試みます。