キャッシュ・エージェントの停止(dbCacheStop)

dbCacheStopコマンドは、キャッシュ・エージェントを停止します。

ttGridAdmin dbCacheStop name [-instance hostname[.instancename]]
          [-nowait | -wait [timeout]]

オプション

dbCacheStopコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

name

データベースの名前。

-instance hostname[.instancename]

指定した場合、キャッシュ・エージェントは、グリッドのすべてのインスタンスではなく、指定したインスタンスでのみ停止されます。

-instanceを使用する場合、hostnameが必要です。instancenameは、ホストに複数のインスタンスがある場合にのみ必須です。(「グリッド・オブジェクトとオブジェクト・ネーミング」を参照してください。)

-nowait | -wait [timeout]

このコマンドは状態の変更を開始し、それはグリッドのアクティブ管理インスタンスに記録されます。

-nowaitオプションを指定すると、コマンドは状態の変更を待機しないですぐに戻ります。これは、デフォルトの動作です。

-waitオプションを指定すると、データベース要素がグリッド内の各インスタンスでクローズされている場合、コマンドは状態の変更が完了することを待機します。必要に応じて、待機をtimeout秒の制限の対象にできます。それ以外の場合、またはtimeoutが0に設定されている場合、制限はありません。

大規模なグリッドでは、一般的に、-waitを使用することはお薦めしません。そのようにする場合は、タイムアウトを設定することをお薦めします。(「データベース管理操作」を参照してください。)

管理インスタンスから、ttGridAdmin dbCacheStopコマンドを使用して、database1データベース内のすべてのデータ・インスタンスでキャッシュ・エージェントを停止します。

% ttGridAdmin dbCacheStop database1
Database database1 : Stopping cache agents. 

% ttGridadmin dbStatus database1 -element
Database database1 element level status as of Mon Dec  7 15:35:13 PST 2020
 
Host  Instance  Elem Status CA Status Date/Time of Event  Message 
----- --------- ---- ------ --------- ------------------- ------- 
host3 instance1    1 opened stopped   2020-12-07 15:35:13         
host4 instance1    2 opened stopped   2020-12-07 15:35:13         
host5 instance1    3 opened stopped   2020-12-07 15:35:13         
host6 instance1    4 opened stopped   2020-12-07 15:35:13         
host7 instance1    5 opened stopped   2020-12-07 15:35:13         
host8 instance1    6 opened stopped   2020-12-07 15:35:13

-instanceオプションを使用して、特定のデータ・インスタンスのキャッシュ・エージェントを停止できます。

% ttGridAdmin dbCacheStop database1 -instance host4.instance1
Database database1 : Stopping cache agents. 

% ttGridadmin dbStatus database1 -element
Database database1 element level status as of Mon Dec  7 15:20:48 PST 2020
 
Host  Instance  Elem Status CA Status Date/Time of Event  Message 
----- --------- ---- ------ --------- ------------------- ------- 
host3 instance1    1 opened started   2020-11-23 08:37:35         
host4 instance1    2 opened stopped   2020-12-07 15:20:48         
host5 instance1    3 opened started   2020-11-23 08:37:35         
host6 instance1    4 opened started   2020-11-23 08:37:35         
host7 instance1    5 opened started   2020-11-23 08:37:35         
host8 instance1    6 opened started   2020-11-23 08:37:35 

ノート:

実行中のキャッシュ・エージェントが1つのみの場合は、自動リフレッシュを使用してキャッシュ・グループを削除または変更した直後に最後のキャッシュ・エージェントを停止しないでください。かわりに、キャッシュ・グループを管理するために作成および使用されたOracle Databaseオブジェクト(変更ログ表やトリガーなど)をキャッシュ・エージェントがクリーンアップできるように、最低でも2分は待機してください。複数のキャッシュ・エージェントが実行されている場合、これは問題ではありません。