TTC_Timeout

TTC_Timeout属性は、TimesTenクライアントとサーバーの使用によって完了するネットワーク処理に対して、最大時間制限を秒単位で設定します。また、TTC_Timeout属性では、タイムアウトする前にTimesTenクライアント・アプリケーションがそれに対応するTimesTenサーバープロセスの結果を待機する最大秒数も指定します。たとえば、クライアント・アプリケーションが長い問合せを実行する場合には、タイムアウト時間を増やすことができます。

クライアント/サーバー接続のクライアント側でのオペレーティング・システムselect()コールでは、TTC_Timeoutの値が使用されます。SQLExecute()関数およびOCIStmtExecute()関数はそうではありません。

0の値はクライアント/サーバー処理がタイムアウトしないことを示します。この属性を設定しない場合、デフォルトのタイムアウト時間は60秒です。最大のタイムアウト時間は99,999秒です。タイムアウトになると、操作は中断し、クライアント・アプリケーションはタイムアウト・エラーを受信し、接続は終了し、ソケットはクローズします(SQLDisconnectへのコールはありません)。

アクティブ・スタンバイ・ペアのフェイルオーバー・シナリオの場合、最小値は60秒です。

タイムアウト値は、接続が確立された後にttIsql clienttimeoutコマンドをコールすることによって設定できます。データベースへの接続を確立した後で問合せのタイムアウトが設定された場合、ネットワークのタイムアウト値が0よりも大きく、問合せのタイムアウト値がネットワークのタイムアウト値以上であるとき、クライアント・ドライバはエラーを返します。SQLStateはS1000に設定されます。

クライアント/サーバーのプロセス間通信に共有メモリーが使用されている場合、この属性はサポートされません(設定は無視されます)。

TTC_TimeoutSQLQueryTimeoutおよびPLSQL_TIMEOUTの間の関係の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「SQLおよびPL/SQLのタイムアウト値の選択」を参照してください。

TTC_Timeoutは、接続リクエストおよび切断リクエストに対してTTC_ConnectTimeoutで上書きでき、その他のすべてのSQL実行リクエストに対してTTC_SqlTimeoutMS (ミリ秒レベル)で上書きできます。「TTC_ConnectTimeout」および「TTC_SqlTimeoutMS」を参照してください。

SQLQueryTimeout/SQLQueryTimeoutMsec値はTransactionTimeout値より小さくする必要があります。TransactionTimeout値はTTC_Timeout値より小さくする必要があります。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

この属性は、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

設定

TTC_Timeoutは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定

CまたはJavaプログラム、あるいはUNIXおよびLinuxシステムのTimesTen Classicのodbc.iniファイル、またはTimesTen Scaleoutのデータベース定義(.dbdef)ファイル

TTC_Timeout

タイムアウト前にTimesTenクライアントが操作の完了を待機する秒数を表す、0から99999までの値です。(デフォルト値は60です。)アクティブ・スタンバイ・ペアのフェイルオーバー・シナリオでの最小値は60です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ

「Oracle TimesTen Client DSN Setup」ダイアログの「Network Timeout」フィールド。

タイムアウト前にTimesTenクライアントが操作の完了を待機する秒数を表す、0から99999までの値です。(デフォルト値は60です。)アクティブ・スタンバイ・ペアのフェイルオーバー・シナリオでの最小値は60です。