ttDBCompactConfig

ttDBCompactConfig組込みプロシージャは、自動データベース圧縮を有効にします。デフォルトでは、TimesTenは自動的にはデータベースを圧縮しません。

必要な権限

このプロシージャを実行するにはADMIN権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。

TimesTen Scaleoutアプリケーションでこの組込みプロシージャをコールできます。

TimesTen Scaleoutの場合、このプロシージャは、コール元の要素に対してローカルに実行されます。

関連ビュー

このプロシージャには、次の関連ビューがあります。

SYS.GV$DB_COMPACT_CONFIG

SYS.V$DB_COMPACT_CONFIG

構文

ttDBCompactConfig([[value][,[value]][,[value]]])

パラメータ

ttDBCompactConfigには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

quantum

TT_INTEGER

圧縮するデータ・ブロックの数を指定します。0から100000の値を指定できます。値0は自動データベース圧縮が無効であることを意味します。

compactsPerSecond

TT_INTEGER

1秒当たりの実行可能な圧縮操作の数。0から100の値を指定できます。値0は自動データベース圧縮が無効であることを意味します。

threshold

TT_INTEGER

圧縮が必要になるデータベースの最小容量を指定します。この値を超えると自動データベース圧縮が発生します。単位はquantumパラメータと同じです。0から100000 (100k)の値を指定できます。値0は、データベース内に圧縮する対象がある場合は常に圧縮操作が実行されることを意味します。

結果セット

ttDBCompactConfigは次の結果セットを返します。

説明

quantum

TT_INTEGERNOT NULL

現在アクティブなquantumの設定。

compactsPerSecond

TT_INTEGERNOT NULL

現在アクティブなcompactsPerSecondの設定。

threshold

TT_INTEGERNOT NULL

現在アクティブなthresholdの設定。

自動データベース圧縮の現在の設定を表示するには、次のように実行します。

CALL ttDbCompactConfig;
< 0,0,0 >
1 row found.

ノート:

これらはデフォルトの設定です。最初の2つのパラメータのいずれかが0の場合、自動データベース圧縮は無効になっています。

1秒に1回1,000ブロックの自動データベース圧縮を有効にするには、次のように実行します。

CALL ttDbCompactConfig (1000,1,0);
< 1000,1,0 >
1 row found.

1秒に10回5,000ブロックの自動データベース圧縮を有効にするには、次のように実行します。

CALL ttDbCompactConfig (5000,10,0);
< 5000,10,0 >
1 row found.

1秒に5回2,000ブロックの自動データベース圧縮を有効にするが、圧縮する分量がこの値以上ある場合にのみ圧縮を実行するには、次のように実行します。

CALL ttDbCompactConfig (2000,5,2000);
< 2000,5,2000 >
1 row found.

自動データベース圧縮を有効にした後で(デフォルトでは無効であることに注意してください)、これ以上は圧縮を実行しないようにするには、次のように実行します。

CALL ttDbCompactConfig (0,0,0);

カンマをプレースホルダとして使用し、一度に1つまたは2つの値のみを設定できます。

CALL ttDBCompactConfig(2000,5,2000);
< 2000, 5, 2000 >
1 row found.
call ttDBCompactConfig(3000);
< 3000, 5, 2000 >
1 row found.
call ttDBCompactConfig(,10);
< 3000, 10, 2000 >
1 row found.
call ttDBCompactConfig(,,2500);
< 3000, 10, 2500 >
1 row found.
call ttDBCompactConfig(3500,,3000);
< 3500, 10, 3000 >
1 row found.

ノート

  • この組込みプロシージャを使用してパラメータ値を設定した後には、チェックポイントを開始してパラメータ変更の永続性を確認してください。ttCkptプロシージャの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「チェックポイント処理」を参照してください。チェックポイントの組込みプロシージャの詳細は、この章のttCkptを参照してください。

  • カンマをプレースホルダとして使用して1つ、2つまたは3つの入力値を指定するか、入力なしで現在の値を表示することができます。

  • ttDBCompactConfigによるパラメータ値の変更はロールバックできません。

関連項目

ttDBConfig