ttDBConfig
ttDBConfig
組込みプロシージャを使用すると、ユーザーはTimesTenデータベース・システム・パラメータの値を設定または表示できます。
必要な権限
このプロシージャを実行するにはADMIN
権限が必要です。
TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用
このプロシージャは、TimesTen Classicでサポートされています。
このプロシージャはTimesTen Scaleoutでサポートされますが、コール元の要素でローカルに実行されます。
構文
ttDBConfig(['param'[,'value']])
パラメータ
ttDBConfig
には、次のパラメータがあります。
パラメータ | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
値を設定するまたは現在の値を確認する対象のシステム・パラメータ。この引数の許容値は次のとおりです。
|
|
|
システム・パラメータの値。 値を指定しない場合、このプロシージャは指定したパラメータの現在の値を返します。 |
パラメータ/値のペア
次の名前/値のペアが結果セットで返されます。
名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|
|
MBで表されるサイズ |
キャッシュ・エージェントに再利用バッファの最大サイズを指定します。キャッシュ・エージェントは値が変更されたかどうかを定期的に確認します。サイズは一時パーティションのサイズより大きくできません。 詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』の「自動リフレッシュ処理時にメモリーを再利用する際のパフォーマンスの向上」を参照してください。 |
|
|
Oracle Databaseサーバーに変更を適用するためのAWT伝播で、PL/SQLまたはSQL配列メソッドを使用するかどうかを指定します。 ttDBConfig でこのパラメータを設定すると、接続属性値がオーバーライドされます。
デフォルト: |
|
バッチ内の行数 |
単一のバッチに含まれる行数に対するしきい値を設定します。最大の行数に達すると、TimesTenがトランザクションに残りの行を含めますが(TimesTenはトランザクションを解除しません)、バッチにそれ以上のトランザクションを追加しません。 ノート: Oracle TimesTenテクニカル・サポートからのアドバイスがないかぎり、このパラメータの値は変更しないでください。 |
|
|
有効の場合、自動リフレッシュ処理と動的ロード処理が連携して動作する方法が変更され、自動リフレッシュ処理と動的ロード処理の間の競合が減少します。
デフォルト: 詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』の「増分自動リフレッシュを使用した動的な読取り専用キャッシュ・グループに対する競合の削減」を参照してください。 |
|
秒数 |
パラレル・レプリケーションの追跡間で可能なドリフトの秒数を指定します。コミット依存を無効にして自動パラレル・レプリケーションを使用している場合、一部の追跡が他の追跡よりも進んでいることがあります。このしきい値を過ぎると、TimesTenは、すべてのレプリケーション追跡が互いに追いつくように、これらを同期化します。デフォルトでは、これはゼロに設定され、追跡間のドリフトのチェックは無効になっています。 |
|
PL/SQLカーソルの最大数 |
1つのセッションで一度にオープンできるPL/SQLカーソルの最大数を指定します。1から65535までの値を指定できます。これはセッションが過剰な数のカーソルをオープンしないようにするために使用します。 デフォルト: 50 PL/SQLカーソル。 詳細は、「PLSQL_OPEN_CURSORS」接続属性の説明を参照してください。 |
|
キャッシュするセッション・カーソルの数 |
キャッシュするセッション・カーソルの数を指定します。ユーザーは、キャッシュ内で現在不要な領域を解放するように設定を調整できます。
デフォルト: 50 PL/SQLカーソル。 詳細は、「PLSQL_SESSION_CACHED_CURSORS」接続属性の説明を参照してください。 |
|
MBで表されるサイズ |
レプリケーション・エージェントに再利用バッファの最大サイズを指定します。レプリケーション・エージェントは値が変更されたかどうか定期的に確認します。サイズは一時パーティションのサイズより大きくできません。 詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』の「自動リフレッシュ処理時にメモリーを再利用する際のパフォーマンスの向上」を参照してください。 |
結果セット
ttDBConfig
は、次の結果セットを返します。
列 | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
指定するパラメータの名前。 |
|
|
指定されたパラメータの現在の値。 値を指定した場合は、新しい値となります。 |
例
CacheParAwtBatchSize
の現在の値を取得するには次のように実行します。
CALL ttDBConfig('CacheParAwtBatchSize'); <CACHEPARAWTBATCHSIZE, 125> 1 row found.
RepAgentCommitBufSize
の値を50MBに設定するには、次のように実行します。
CALL ttDBConfig('RepAgentCommitBufSize', '50'); <REPAGENTCOMMITBUFSIZE, 50> 1 row found.
CacheAgentCommitBufSize
の現在の値を100に設定するには、次のように実行します。
CALL ttDBConfig('CacheAgentCommitBufSize', '100'); < CACHEAGENTCOMMITBUFSIZE, 100 > 1 row found.
ノート
-
この組込みプロシージャを使用してパラメータ値を設定した後には、チェックポイントを開始してパラメータ変更の永続性を確認してください。
ttCkpt
プロシージャの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の「チェックポイント処理」を参照してください。チェックポイントの組込みプロシージャの詳細は、この章のttCkptを参照してください。 -
ttDBConfig
によるパラメータ値の変更はロールバックできません。 -
入力パラメータなしで
ttDBConfig
をコールすると、サポートされているすべてのパラメータの名前と値が返されます。
関連項目
- 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』の「AWTのスループットの向上」、「AWTキャッシュ・グループのパラレル伝播におけるバッチ・サイズの構成」および「自動リフレッシュ処理時にメモリーを再利用する際のパフォーマンスの向上」。