ttIsqlのeditコマンドの使用

ttIsql editコマンドを使用してファイルを編集するか、またはテキスト・エディタでttIsqlコマンドを編集します。

ttIsql editコマンドは、emacsgeditviなどのテキスト・エディタを起動します。「ttIsqlのeditコマンドのデフォルトのテキスト・エディタの変更」を参照してください。

ttIsql editコマンドの構文は次のとおりです。

Command> edit [ file | !history_search_command ]

一度に1つのパラメータのみを使用できます。history_search_commandパラメータは、!文字の後にコマンドの数または検索文字列を続けたもので定義します。!文字を指定しないと、ttIsql editコマンドはパラメータをfileとして解釈します。fileは編集するファイルの名前です。パラメータまたは!!を指定しない場合は、最後のttIsqlコマンドが編集されます。

fileパラメータを指定した場合は、エディタによって指定されたファイルが編集されます。TimesTenが現在の作業ディレクトリに指定されたfileパラメータと完全に一致するファイルを見つけられない場合、file.sqlを検索します。どちらのファイルも存在しない場合は、エディタによって指定されたファイルが現在の作業ディレクトリに作成されます。fileパラメータにはパスを指定できます。

次の例では、new.sqlファイルを編集します。

edit new.sql;

次の例では、/scriptsディレクトリのnew.sqlファイルを編集します。

edit /scripts/new.sql;

fileパラメータを指定してttIsql editコマンドを実行した場合、ttIsqlは、エディタの終了後にファイルの内容を実行しません。

現在のttIsqlセッションの履歴リストに格納されているSQL文を編集できます。ttIsql editコマンドをコールする場合は、!文字に続けてコマンドの数または検索文字列を指定します。一時ファイル(任意の場所に保存可能)にあるttIsqlコマンドがエディタによって開かれます。ttIsql historyコマンドの使用方法の詳細は、「ttIsqlのコマンド履歴の使用」を参照してください。

次の例では、ttIsqlコマンド2を編集します。

edit !2;

次の例では、検索文字列createが含まれている最後のttIsqlコマンドを検索して編集します。

edit !create;

次の例では、CREATE TABLE文を実行した後に、editコマンドを使用してテキスト・エディタでCREATE TABLE文を編集します。

Command> CREATE TABLE t1 
(c1 VARCHAR(10) NOT INLINE NOT NULL, c2 VARCHAR(144) INLINE NOT NULL);
Command> edit;

前の例は、!!パラメータを指定してttIsql editコマンドを使用したものに相当します。

Command> CREATE TABLE t1 
(c1 VARCHAR(10) NOT INLINE NOT NULL, c2 VARCHAR(144) INLINE NOT NULL);
Command> edit !!;

ttIsql editコマンドをhistory_search_commandパラメータを指定して実行した場合、ttIsqlは、エディタの終了後にファイルの内容を実行します。ファイルの内容は、1つのttIsqlコマンドとして実行されます。ファイルの内容を実行しない場合は、ファイルの内容を削除し、エディタを終了する前にファイルを保存します。

ttIsqlのeditコマンドのデフォルトのテキスト・エディタの変更

ttIsql _EDITOR定義の別名を定義することによってデフォルトのエディタを指定できます。

次の例では、デフォルトのエディタをviに設定します。

DEFINE _EDITOR=vi

_EDITOR定義の別名を定義しない場合は、ttIsqlVISUAL環境変数で指定されているエディタを使用します。_EDITOR定義の別名およびVISUAL環境変数が設定されていない場合、ttIsqlは、EDITOR環境変数で指定されたエディタを使用します。_EDITORVISUALおよびEDITORが設定されていない場合、LinuxおよびUNIXではviが使用され、Windowsではnotepad.exeが使用されます。