アクティブ・スタンバイ・ペアに対するその他の変更

アクティブ・スタンバイ・ペアに特定の変更を加える前に、レプリケーション・エージェントを停止する必要があります。

アクティブ・スタンバイ・ペアに次の変更を加えるには、レプリケーション・エージェントを停止する必要があります。

  • アクティブ・スタンバイ・ペアが作成された後にキャッシュ・グループを含めるか除外する。

    ノート: アクティブ・スタンバイ・ペアを作成する前にすでに存在しているキャッシュ・グループを追加する方法の詳細は、「アクティブ・スタンバイ・ペア内のキャッシュ・グループのレプリケート」を参照してください。

  • サブスクライバを追加または削除する。

  • STORE句の値を変更する。

  • ネットワーク操作を変更する(ADD ROUTE句またはDROP ROUTE句)。

上記のリストに従ってアクティブ・スタンバイ・ペアを変更するには、次のタスクを実行します。

  1. アクティブ・データベースでレプリケーション・エージェントを停止します。「レプリケーション・エージェントの起動および停止」を参照してください。

  2. アクティブ・スタンバイ・ペアにキャッシュ・グループが含まれている場合、アクティブ・データベースでキャッシュ・エージェントを停止します。

  3. ALTER ACTIVE STANDBY PAIR文を使用して、レプリケーション・スキームを変更します。「アクティブ・スタンバイ・ペアを変更する方法を示す例」を参照してください。

  4. アクティブ・データベースでレプリケーション・エージェントを起動します。「レプリケーション・エージェントの起動および停止」を参照してください。

  5. アクティブ・スタンバイ・ペアにキャッシュ・グループが含まれている場合、アクティブ・データベースでキャッシュ・エージェントを起動します。

  6. スタンバイ・データベースおよびサブスクライバを破棄します。

  7. アクティブ・データベースをスタンバイ・データベースに複製します。ttRepAdmin -duplicateユーティリティまたはttRepDuplicateEx C関数を使用して、データベースを複製できます。アクティブ・スタンバイ・ペアにキャッシュ・グループが含まれている場合、キャッシュ・グループを保持するには、ttRepAdmin-keepCGコマンドライン・オプションを使用します。「データベースの複製」を参照してください。

  8. スタンバイ・データベースでレプリケーション・エージェント・ポリシーを設定し、レプリケーション・エージェントを起動します。「レプリケーション・エージェントの起動および停止」を参照してください。

  9. スタンバイ・データベースがSTANDBY状態になるまで待機します。状態を確認するには、ttRepStateGet組込みプロシージャを使用します。

  10. アクティブ・スタンバイ・ペアにキャッシュ・グループが含まれている場合、ttCacheStart組込みプロシージャまたはttAdmin -cacheStartユーティリティを使用して、スタンバイ・データベースのキャッシュ・エージェントを起動します。

  11. スタンバイ・データベースからすべてのサブスクライバを複製します。「サブスクライバへのマスター・データベースの複製」を参照してください。アクティブ・スタンバイ・ペアにキャッシュ・グループが含まれている場合、ttRepAdmin-noKeepCGコマンドライン・オプションを使用し、サブスクライバでキャッシュ・グループを通常のTimesTen表に変換します。「データベースの複製」を参照してください。

  12. サブスクライバでレプリケーション・エージェント・ポリシーを設定し、各サブスクライバ・データベースでエージェントを起動します。「レプリケーション・エージェントの起動および停止」を参照してください。

アクティブ・スタンバイ・ペアを変更する方法を示す例

これらの例では、アクティブ・スタンバイ・ペアの追加、削除および変更を実際に示します。

次の例は、アクティブ・スタンバイ・ペアへのサブスクライバの追加を示しています

ALTER ACTIVE STANDBY PAIR
  ADD SUBSCRIBER sub1;

次の例は、アクティブ・スタンバイ・ペアからのサブスクライバの削除を示しています。

ALTER ACTIVE STANDBY PAIR
  DROP SUBSCRIBER sub1
  DROP SUBSCRIBER sub2;

次の例は、サブスクライバのPORTおよびTIMEOUT設定の変更を示しています。

サブスクライバsub1およびsub2PORTおよびTIMEOUT設定を変更します。

ALTER ACTIVE STANDBY PAIR
  ALTER STORE sub1 SET PORT 23000 TIMEOUT 180
  ALTER STORE sub2 SET PORT 23000 TIMEOUT 180;

次の例は、アクティブ・スタンバイ・ペアへのキャッシュ・グループの追加を示しています。

ALTER ACTIVE STANDBY PAIR
  INCLUDE CACHE GROUP cg0;