7.4 ページ属性の管理

ページ属性を編集して、ページ名またはタイトル、ヘッダーおよびフッター・テキスト、ナビゲーション・メニュー、ページ・レベルのJavaScriptまたはCSSファイルの追加、エラー処理、選択した認可スキームなど、特定のページの基本情報と機能を制御します。

7.4.1 ページ属性の編集

ページ属性を編集するには、ページ・デザイナでページを表示し、そのページ名を選択します。

ページ属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、ページ名を選択します。
  3. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  4. 変更内容を保存するには、「保存」または「ページの保存と実行」をクリックします。

7.4.2 ページ・デザイナを使用したJavaScriptの組込み

JavaScriptグループのページ属性を編集することによって、ページにJavaScriptを含めます。

JavaScriptにページを含めることは、ページに固有のファンクションに有効な方法であり、ファンクションを.jsファイルに組み込む前にテストを行う有効な方法です。

JavaScriptコードをページに追加するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、ページ名を選択します。
    プロパティ・エディタにページ属性が表示されます。
  3. プロパティ・エディタで、「JavaScript」グループを検索します。
  4. 「JavaScript」で、次の属性を編集します。
    1. ファイルURL: このページにロードするコードのJavaScriptファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して.minを、または#MIN_DIRECTORY#を使用してdignified/を通常ページ・ビューのファイルURLに含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。アプリケーションのバージョンをファイルURLに含める場合、置換文字列#APP_VERSION#にアクセスすることもできます。
    2. ファンクションおよびグローバル変数の宣言 - このページで参照されるファンクションまたはグローバル変数宣言などのJavaScriptコードを入力します。複数のページで同じJavaScriptが必要な場合、重複を避け、ブラウザで静的ファイルをキャッシュするため、外部JavaScriptファイルにコードを挿入することを検討してください。

      ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

      ヒント:

      スクリプトの開始タグや閉じタグを含めないでください。JavaScriptコードのみ含めます。

      ショートカットを参照するには、次の方法を使用します。

      "SHORTCUTNAME"

    3. ページ・ロード時に実行: ページのロード時に実行するJavaScriptコードを入力します。このコードはOracle Application Expressによって生成されたJavaScriptコードの後に実行されます。

    ヒント:

    属性についてさらに学習したり、例を表示するには、属性を選択して、中央ペインの「ヘルプ」タブをクリックします。

    たとえば、「ファンクションおよびグローバル変数の宣言」属性に次を追加すると、testと呼ばれるファンクションが作成され、カレント・ページのどこからでも使用できるようになります。

    function test(){
        alert('This is a test.');
      }
    
  5. 「保存」をクリックします。

7.4.3 ページへのセッション再結合の構成

「セッションを再結合」属性を構成し、このアプリケーション・ページへのURLにセッションIDが含まれているかどうかを判断します。

リージョンの再結合属性は、既存のセッションの結合(ディープ・リンクと同等)に対するサポートを制御します。

警告:

セッションの再結合を有効にすると、攻撃者が既存のエンド・ユーザー・セッションを乗っ取ることが可能になるため、アプリケーションのセキュリティが侵害される可能性があります。さらに学習するには、「セッションを再結合」についてを参照してください。

セッションの再結合をページ・レベルで使用するには、管理者がインスタンス・レベルで「セッションを再結合」を有効にする必要があります。アプリケーションおよびページ設定は、より制限の多いインスタンス・レベルの設定によってオーバーライドされます。

ページに対してセッションの再結合を構成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、ページ名を選択します。
    プロパティ・エディタにページ属性が表示されます。
  3. プロパティ・エディタで、「セキュリティ」グループを検索します。
  4. 「セキュリティ」、「セッションを再結合」で、次のオプションを選択します。
    • アプリケーション・デフォルト - アプリケーション・レベルで定義されている設定を継承します。

    • 無効 - URLにセッションIDが含まれていない場合、Application Expressは新しいセッションを作成します。

    • パブリック・セッションに対して有効 - URLがパブリック・ページのもので、セッションIDが含まれていない場合、Application Expressはそのアプリケーションに対して確立された既存のセッションCookieの利用を試みます。Application Expressは、セッションがまだ認証されていない場合にのみCookieを使用して結合します。

      「パブリック・セッションに対して有効」には、「フレームへの埋込み」が「同じ起点から許可」、または「拒否」に設定されている必要があります。これはURLペイロードの条件に関連付けられませんが、セッション・ステート保護されるURLにも適用されます。

    • すべてのセッションに対して有効 - URLにセッションIDが含まれておらず、次の条件が満たされる場合、Application Expressはそのアプリケーションに対して確立された既存のセッションCookieの利用を試みます。

      • セッション・ステート保護がそのアプリケーションに対して有効で、URLに有効なチェックサムが含まれています。パブリック・ブックマークの場合、最も制限的なアイテム・レベルの保護は「制限なし」または「チェックサムが必要 - アプリケーション・レベル」である必要があります。

      • URLにペイロードは含まれていません(リクエスト・パラメータ、クリア・キャッシュまたはデータ値ペア)。

        この設定では、アプリケーションの「フレームへの埋込み」が「同じ起点から許可」または「拒否」に設定されている必要もあります。

    ヒント:

    「アプリケーション・デフォルト」オプションは、アプリケーション・レベルで定義されている設定を継承します。ブラウザ・セキュリティを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

関連項目:

7.4.4 ダイアログ属性の構成

ページ・デザイナでダイアログ属性を構成します。

ヒント:

ダイアログ・ページの作成は、複数ステップのプロセスです。さらに学習するには、ダイアログ・ページの作成を参照してください。

ダイアログ属性を構成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、ページ名を選択します。
    プロパティ・エディタにページ属性が表示されます。
  3. プロパティ・エディタで、「外観」を検索し、「ページ・モード」が「モーダル・ダイアログ」または「非モーダル・ダイアログ」のいずれかに設定されていることを確認します。
  4. 「ダイアログ」を見つけて、次の属性を構成します。
    1. 高さ
    2. 最大幅
    3. 属性
    4. CSSクラス
    5. チェーン

    ヒント:

    属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  5. 変更内容を保存するには、「保存」または「ページの保存と実行」をクリックします。

7.4.5 保存されていない変更についてユーザーに警告するためのページの構成

保存されていない変更を含むページからナビゲートする場合にユーザーに警告するには、保存されていない変更の警告ページ属性を有効にします。

「保存されていない変更の警告」ページ属性を有効にするには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、ページ名を選択します。
    プロパティ・エディタにページ属性が表示されます。
  3. プロパティ・エディタで、「ナビゲーション」グループを検索します。
  4. 「保存されていない変更の警告」で、保存されていない変更を含むページから移動する場合にユーザーに警告するには、「オン」を選択します。
  5. 「保存」をクリックします。

ヒント:

「保存されていない変更の警告」属性は、apex.page.warnOnUnsavedChanges APIを使用して実装されます。