16.7 ショートカットの使用

ショートカットを使用すると、HTMLまたはPL/SQLファンクションを繰り返しコーディングする必要がなくなります。

16.7.1 ショートカットとは

頻繁に使用されるコードを定義した後、多くの箇所でそのコードを参照するようにショートカットを使用することで、コードの重複を削減します。たとえば、ショートカットを作成して、ボタン、HTMLテキスト、PL/SQLプロシージャ、HTMLなどのページ・コントロールを定義できます。

次の位置でショートカットを使用できます。

  • 「HTMLテキスト(ショートカットあり)」として定義されたリージョンのリージョン・ソース属性。

  • リージョンのヘッダーおよびフッターのテキスト属性。

  • アイテム・ラベル属性、要素の前のテキスト、要素の後のテキストおよびデフォルト値属性。

  • リージョン・テンプレート属性。

ショートカットの参照

ショートカットを定義すると、そのショートカットが使用される位置に固有な特定の構文を使用して起動できます。

ショートカットを参照するには、次の構文を使用します。

"MY_SHORTCUT"

ショートカットの名前は、大文字で指定し、引用符で囲む必要があります。

16.7.2 サポートされるショートカット・タイプ

Oracle Application Expressは、6つのショートカット・タイプをサポートしています。

ショートカットの作成時に、ショートカット・タイプを選択します。サポートされているショートカット・タイプは、次のとおりです。

  • PL/SQLファンクション本体

  • HTMLテキスト

  • エスケープされた特殊文字を持つHTMLテキスト

  • イメージ

  • エスケープされた一重引用符を持つJavaScriptのテキスト

  • Message

  • エスケープされた一重引用符を持つJavaScriptのメッセージ

エスケープされた一重引用符を持つJavaScriptのテキスト

このタイプのショートカットを使用して、JavaScriptリテラル文字列内部のショートカットを参照します。このショートカットは、テキスト文字列を定義します。ショートカットが参照されると、JavaScriptに必要な一重引用符がエスケープされます。

Message

このタイプのショートカットを使用して、実行時に変換可能なメッセージを参照します。このショートカットにはショートカット・ボディがないため、ショートカット名と、対応するメッセージ名が一致する必要があります。実行時、ショートカット名は、現在の言語に翻訳可能なメッセージのテキストに展開されます。

エスケープされた一重引用符を持つJavaScriptのメッセージ

このタイプのショートカットを使用して、JavaScriptリテラル文字列内部のショートカットを参照し、実行時に変換可能なメッセージを参照します。

16.7.3 ショートカットを最初から定義

ショートカット・ページで、ショートカットを定義します。

ショートカットを定義するには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「ショートカット」を選択します。
  3. 「作成」をクリックします。
  4. 「ショートカットの作成」で、「最初から」を選択して「次へ」をクリックします。
  5. 「ショートカットの属性」で、次のステップを実行します。
    1. 名前 - ショートカットを参照する名前を入力します。
    2. タイプ - ショートカット・タイプを選択します。オプションは次のとおりです。
      • PL/SQLファンクション本体

      • HTMLテキスト

      • エスケープされた特殊文字を持つHTMLテキスト

      • イメージ

      • エスケープされた一重引用符を持つJavaScriptのテキスト

      • メッセージ

      • エスケープされた一重引用符を持つJavaScriptのメッセージ

    3. ショートカット - ショートカットのテキストを入力します。ショートカットは、30,000文字未満の長さにする必要があります。
    4. エラー・テキスト - ショートカットの処理中にエラーが発生した場合に表示するテキストを入力します。
    5. ビルド・オプション - このコンポーネントのビルド・オプションを選択します。
  6. 「作成」をクリックします。

    新しいショートカットはショートカット・ページ(ショートカット・リポジトリとも呼ばれる)に追加されます。

16.7.4 既存のショートカットのコピー

ショートカット・リポジトリから既存のショートカットをコピーします。

既存のショートカットをコピーするには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「ショートカット」を選択します。
  3. 「作成」をクリックします。
  4. 「作成メソッド」で、「既存のショートカットのコピーとして」を選択して、「次」をクリックします。
  5. 「コピー元アプリケーション」で、ショートカットをコピーするアプリケーションを選択して「次」をクリックします。
  6. 「新しいショートカット」で、次のステップを実行します。
    1. コピー先 - コピーされるショートカットの新しい名前を入力します。
    2. コピー - 「はい」「いいえ」または「コピーおよびサブスクライブ」を選択します。
    3. 「ショートカットのコピー」をクリックします。

    新しいショートカットはショートカット・ページ(ショートカット・リポジトリとも呼ばれる)に追加されます。

16.7.5 既存のショートカットの編集

作成したショートカットは、ショートカットの編集ページで属性を編集することで変更できます。

既存のショートカットを編集するには、次のようにします。

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「ショートカット」を選択します。
  3. ショートカットを選択します。

    ショートカットの編集ページが表示されます。

  4. 属性を編集します。

    属性についてさらに学習するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

関連項目:

ヘルプの表示

16.7.6 ショートカット・レポートへのアクセス

ショートカットのサブスクリプションと履歴レポートを表示します。

ショートカット・レポートにアクセスするには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「ショートカット」を選択します。
  3. 次のいずれかのタブをクリックします。
    • サブスクリプション - アプリケーションにすべてのサブスクライブされたショートカットを表示するサブスクライブされたショートカット・ページが表示されます。

    • 履歴 - 最近変更されたショートカットの履歴を日付ごとに表示するショートカット履歴ページが表示されます。

    ノート:

    「サブスクリプション」タブおよび「履歴」タブが表示されるのは、ショートカットを作成した後のみです。