2. はじめに
  3. Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール、アップグレード、パッチ適用およびアンインストール
  4. Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1 Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

Linux、UNIXおよびMicrosoft Windowsオペレーティング・システムにOracle Autonomous Health Frameworkをインストールする方法を学習します。

ノート:

AHFバージョン23.7.0以降、AHFフル・インストーラはJava 11に付属しています。

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール、アップグレード、パッチ適用およびアンインストール

2.5.1.1 Oracle Autonomous Health Frameworkの構成の前提条件

Oracle Autonomous Health Frameworkを構成するための前提条件を確認します。

  • AHFソフトウェア・ディレクトリの最小ディスク・ストレージ領域: 3 GB以上

    AHFソフトウェア・ディレクトリは、AHFソフトウェアが配置されるahf_loc (ahf_home)フラグ値です(/opt/oracle.AHFなど)。

  • AHFデータ・ディレクトリの最小ディスク・ストレージ領域: 5 GB以上

    ただし、顧客の環境と要件に基づいて設定することをお薦めします。たとえば、クラスタで多数のノードまたは多数のデータベースが実行されている場合、または顧客がレポート/コレクションを長期間保持する場合です。

    AHFデータ・ディレクトリは、AHFデータおよびコレクションが生成されるdata_dir (ahf_data)フラグ値です(/u01/oracle/grid/oracle.AHF/dataや/opt/oracle.AHF/dataなど)。

  • /tmpの場所の最小ディスク・ストレージ領域: 2 GB以上

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.2 LinuxへのOracle Autonomous Health Frameworkのインストール

Oracle Autonomous Health Frameworkをrootとしてインストールして、完全な機能を取得します。Oracle Autonomous Health Frameworkをroot以外のユーザーとしてインストールすると、機能が少なくなります。

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.2.1 (推奨) rootユーザーとしてのデーモン・モードでのLinuxまたはUNIXへのインストール

Oracle Autonomous Health Frameworkの完全な機能を取得するには、rootとしてインストールします。

ノート:

Oracle Autonomous Health Frameworkをインストールするには、Perlバージョン5.10以上が必要です。

Oracle Autonomous Health Frameworkは、どのユーザーがアクセスを許可されているかを判断するために、アクセス制御リスト(ACL)を保持します。デフォルトでは、GRID_HOME所有者およびORACLE_HOME所有者は、それぞれの診断にアクセスできます。他のユーザーは、診断収集を実行できません。

Oracle Autonomous Health Frameworkがすでにインストールされている場合、再インストールすると既存の場所へのアップグレードが実行されます。

rootとしてインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle Autonomous Health Frameworkのzipファイルをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを必要なマシンにコピーして、ファイルを解凍します。
  2. 環境が正しく設定されていることを確認するには、次のコマンドを入力します。
    umask
env | more

    umaskコマンドで22、022または0022の値が表示されることを確認します。

  3. ahf_setupコマンドを実行します。
    ahf_setup
    Oracle OrachkまたはOracle Exachkのみを実行し、Oracle Trace File Analyzerプロセスを実行しない場合は、-extract -notfasetupのインストール・オプションを使用します。

インストールにより、ローカル・インストールまたはクラスタ・インストールを実行するように求められます。

クラスタ・インストールでは、すべてのクラスタ・ノードへのrootに対するパスワードなしのSSHユーザー等価が必要です。パスワードなしのSSHユーザー等価をまだ構成していない場合、インストールにより、パスワードなしのSSHユーザー等価がオプションで設定され、終了時に削除されます。

パスワードなしのSSHを使用しない場合は、ローカル・インストールを使用して各ホストにOracle Autonomous Health Frameworkをインストールします。tfactl syncnodesコマンドを実行して、関連するSSL証明書を生成してデプロイします。

Oracle Autonomous Health Frameworkが使用可能である必要があるため、Oracle Clusterwareが停止した場合、Oracle ClusterwareはOracle Autonomous Health Frameworkを管理しません。

インストールによって、Oracle Autonomous Health Frameworkが自動起動するように構成されます。自動起動の実装は、プラットフォームによって異なります。Linuxではinitまたはinitの代替(upstartやsystemdなど)が使用され、Microsoft WindowsではWindowsサービスが使用されます。

Oracle Autonomous Health FrameworkをrootとしてLinuxまたはSolarisにインストールすると、Oracle OrachkまたはOracle Exachkデーモンが自動的に設定および実行されます。

デーモンは週に1回、午前3時に完全なローカルOracle Orachkチェックを実行し、oratier1またはexatier1プロファイルを介して毎日午前2時に最も影響のあるチェックの一部を実行します。デーモンは、毎日実行されるoratier1またはexatier1プロファイル実行を1週間後に自動的にパージします。また、デーモンは2週間後にローカル実行全体を自動的にパージします。自動起動を有効にした後に、デーモンの設定を変更できます。

自動起動を削除するには、次のようにします。
  • orachk -autostop
  • exachk -autostop
変更されていないデフォルト・スケジューラをすべて削除するには:
  • orachk -autostop unset
  • exachk -autostop unset
自動起動するには、次のようにします。
  • orachk -autostart
  • orachk -autostart

インストーラにより、診断通知を受信できる受信者の電子メール・アドレスを1つ以上指定するように求められます。Oracle Autonomous Health Frameworkは、Oracle OrachkおよびOracle Exachkのコンプライアンス・チェックの結果、またはOracle Autonomous Health Frameworkが重要な障害を検出したときに受信者に通知します。

デフォルト・スケジューラを起動しロードするには:
  • orachk -autostart reset
  • exachk -autostart reset

関連トピック

親トピック: LinuxへのOracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.2.2 root以外のユーザーとしての非デーモン・モードでのLinuxまたはUNIXへのインストール

rootとしてインストールできない場合は、Oracle Autonomous Health FrameworkをOracleホーム所有者としてインストールします。

ノート:

  • Oracle Autonomous Health Frameworkをインストールするには、Perlバージョン5.10以上が必要です。
  • クラスタ全体のインストールは、root以外のユーザーとして実行できません。

Oracle Autonomous Health Frameworkを非デーモン・モードでroot以外のユーザーとしてインストールすると、機能が少なくなります。したがって、次のタスクを完了できません。

  • 自動診断収集

  • リモート・ホストからの診断収集

  • Oracleホーム所有者が読み取りできないファイル(たとえば、/var/log/messages)や特定のOracle Grid Infrastructureログの収集

Oracleホーム所有者としてインストールするには、–ahf_locオプションを使用し、オプションで-notfasetupオプションを指定して、Oracle Trace File Analyzerプロセスを実行しないようにします。 
ahf_setup -ahf_loc install_dir [-notfasetup]

詳細は、ahf_setup -hを実行します。

親トピック: LinuxへのOracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.2.3 SELinux対応システムでのAHFの実行

SELinux対応システムでAHFを実行するには、この手順に従います。

SELinuxモード
  • Disabled: SELinuxは無効です。
  • Permissive: SELinuxは、強制ではなく警告を出力します。
  • Enforcing: SELinuxセキュリティ・ポリシーが強制されます。
SELinuxを有効または無効にできます。有効にすると、SELinuxをenforcingモードまたはpermissiveモードで実行できます。SELinuxのステータスを確認するには、getenforceコマンドまたはsestatusコマンドを実行します。getenforceコマンドは、Enforcing、PermissiveまたはDisabledを返します。
/usr/sbin/getenforce
Permissive
sestatusコマンドは、使用されているSELinuxステータスおよびSELinuxポリシーを返します。
/usr/sbin/sestatus
SELinux status: enabled
SELinuxfs mount: /sys/fs/selinux
SELinux root directory: /etc/selinux
Loaded policy name: targeted
Current mode: permissive
Mode from config file: permissive
Policy MLS status: enabled
Policy deny_unknown status: allowed
Memory protection checking: actual (secure)
Max kernel policy version: 31

PermissiveモードまたはEnforcingモードでのAHFのインストール

AHFインストーラはポリシーをロードし、関連するコンテキストを設定します。

DisabledモードでのAHFのインストール

AHFは正常にインストールされます。ただし、後でモードをPermissiveまたはEnforcingに切り替えると、SELinuxはAHFプロセスのブロックを開始します。

AHFを実行するには、SELinuxポリシーをロードします。
ahfctl loadpolicy
Checking if policy exists 
Please wait while the policy is being loaded, it might take couple of minutes.
Successfully loaded SELinux policy
Restarting TFA...
ポリシーが正常にロードされているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
/usr/sbin/semodule -l | grep inittfa-policy
SELinuxポリシーをアンロードするには、次のようにします。
ahfctl unloadpolicy
Please wait while the policy is being removed, it might take couple of minutes.
Successfully removed Contexts and Policy

親トピック: LinuxへのOracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.3 Microsoft WindowsへのAHFのインストール

Oracle Trace File AnalyzerをMicrosoft Windowsサービスとしてインストールします。AHFコンプライアンス・フレームワーク(Oracle Orachk/Oracle Exachk)をオンデマンドで実行します。

ノート:

ディレクトリ名にスペースがある場合(Program Filesなど)、Oracle Autonomous Health Frameworkをディレクトリにインストールできません。

Strawberry Perl for Windowsバージョン5.30以降、(または)グリッド・ホームにあるPerl 5バージョン28のバイナリ、およびNET Frameworkバージョン4.0.30319以降

ノート:

AHF通知電子メールおよびMOS機能は、Microsoft Windowsシステムではサポートされていません。AHFでは、Windowsシステムへのインストール中に次のメッセージが表示されません。
Do you want to add AHF Notification Email IDs ? [Y]|N :
Do you want AHF to store your My Oracle Support Credentials for Automatic
Upload ? Y|[N] :
  1. ダウンロードしたzipファイルを必要なマシンの一時的な場所にコピーして解凍します。
  2. 管理者としてコマンド・プロンプトを開き、Perlホームと、Oracle Autonomous Health Frameworkをインストールする場所を指定してインストーラ・スクリプトを実行します。次に例を示します。
    installahf.bat -perlhome D:\oracle\product\12.2.0\dbhome_1\perl -ahf_loc c:\AHF

    installahf.bat -perlhome D:\oracle\product\12.2.0\dbhome_1\perlを実行し、インストール中にインストーラによって入力を求められたときに、AHFの場所を指定することもできます。

  3. Oracle Grid InfrastructureにAHFをインストールするには、次のようにします。
    installahf.bat -crshome crshome_path

クラスタ全体のAHF設定を行うには、各ホストでローカル・インストールを実行し、tfactl syncnodesコマンドを実行して、関連するSSL証明書を生成してデプロイします。

関連トピック

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.4 Oracle Big Data ApplianceへのAHFのインストール

ahf_setupコマンドを実行して、Oracle Big Data ApplianceでOracle Autonomous Health Frameworkを実行します。

  1. rootユーザーとして、Oracle Autonomous Health FrameworkのzipファイルをOracle Big Data Appliance上のディレクトリにダウンロードします。
  2. ahf_setupコマンドを実行し、オプションで–extractオプションを指定できます。
    ahf_setup -ahf_loc install_dir

    詳細は、ahf_setup -helpを実行します。

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.5 Oracle Exadata Dom0へのAHFのインストール

Oracle Exadata dom0でAHFスケジューラを実行するには、次のステップを実行します。

  • スタンドアロン: AHFビットのみを抽出します。
  • 標準: コンプライアンス・チェックなどの重要な機能のスケジューリングの構成を含む、完全インストールを実行します。

Exadata dom0上のスタンドアロン(デフォルト)モードのAHF

スタンドアロン(デフォルト)モードでdom0にAHFをインストールするには:

# ./ahf_setup

AHF Installer for Platform Linux Architecture x86_64

AHF Installation Log : /tmp/ahf_install_242000_45942_2024_02_27-22_19_10.log

Starting Autonomous Health Framework (AHF) Installation

AHF Version: 24.2.0 Build Date: 202402262228

Default AHF Location : /opt/oracle.ahf

Do you want to install AHF at [/opt/oracle.ahf] ? [Y]|N :

AHF Location : /opt/oracle.ahf

AHF Data Directory : /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data

Extracting AHF to /opt/oracle.ahf

Setting up AHF CLI and SDK

AHF is deployed at /opt/oracle.ahf

EXAchk is available at /opt/oracle.ahf/bin/exachk

AHF binaries are available in /opt/oracle.ahf/bin

Do you want to start TFA and EXAchk schedulers Y|[N] :

AHF is successfully Installed

Moving /tmp/ahf_install_242000_45942_2024_02_27-22_19_10.log to /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/scam02db01/diag/ahf/

AHFスタンドアロン(デフォルト)インストールから標準インストールへの変換

AHFスタンドアロン(デフォルト)インストールを標準インストールに変換するには:

# ./ahf_setup -upgradetotypical -silent

AHF Installer for Platform Linux Architecture x86_64

AHF Installation Log : /tmp/ahf_install_242000_123646_2024_02_27-22_50_39.log

Starting Autonomous Health Framework (AHF) Installation

AHF Version: 24.2.0 Build Date: 202402262228

AHF Location : /opt/oracle.ahf

Installed AHF Version: 24.1.1 Build Date: 202402210742

AHF Data Directory : /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data

Extracting AHF to /opt/oracle.ahf

Setting up AHF CLI and SDK

AHF is deployed at /opt/oracle.ahf

EXAchk is available at /opt/oracle.ahf/bin/exachk

AHF binaries are available in /opt/oracle.ahf/bin

Configuring TFA Services

Discovering Nodes and Oracle Resources

Successfully generated certificates.

Starting TFA Services
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/oracle-tfa.service to /etc/systemd/system/oracle-tfa.service.
Created symlink from /etc/systemd/system/graphical.target.wants/oracle-tfa.service to /etc/systemd/system/oracle-tfa.service.

.---------------------------------------------------------------------------------.
| Host       | Status of TFA | PID    | Port | Version    | Build ID              |
+------------+---------------+--------+------+------------+-----------------------+
| scam02db01 | RUNNING       | 143538 | 5000 | 24.2.0.0.0 | 240200020240226222853 |
'------------+---------------+--------+------+------------+-----------------------'

Running TFA Inventory...

Adding default users to TFA Access list...

.----------------------------------------------------------------.
|                  Summary of AHF Configuration                  |
+-----------------+----------------------------------------------+
| Parameter       | Value                                        |
+-----------------+----------------------------------------------+
| AHF Location    | /opt/oracle.ahf                              |
| TFA Location    | /opt/oracle.ahf/tfa                          |
| Exachk Location | /opt/oracle.ahf/exachk                       |
| Data Directory  | /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data                 |
| Repository      | /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/repository      |
| Diag Directory  | /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/scam02db01/diag |
'-----------------+----------------------------------------------'

Starting EXAchk Scheduler from AHF

AHF is successfully Installed

Moving /tmp/ahf_install_242000_123646_2024_02_27-22_50_39.log to /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/scam02db01/diag/ahf/

-silentオプションは、ユーザープロンプトを回避するために使用されます。

AHFはスタンドアロンから標準にアップグレードされ、スタンドアロン・データ・ディレクトリ/optは/EXAVMIMAGESに移動されます。

ローカルExadata dom0上のAHFスケジューラ - ローカルにインストールして最後に同期

Exadata dom0でAHFスケジューラを実行するには:

# ./ahf_setup -scheduler

AHF Installer for Platform Linux Architecture x86_64

AHF Installation Log : /tmp/ahf_install_242000_240604_2024_02_27-22_32_31.log

Starting Autonomous Health Framework (AHF) Installation

AHF Version: 24.2.0 Build Date: 202402262228

AHF Location : /opt/oracle.ahf

AHF Data Directory : /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data

Do you want to add AHF Notification Email IDs ? [Y]|N : N

Extracting AHF to /opt/oracle.ahf

Setting up AHF CLI and SDK

Configuring TFA Services

Discovering Nodes and Oracle Resources

Successfully generated certificates.

Starting TFA Services

.---------------------------------------------------------------------------------.
| Host       | Status of TFA | PID    | Port | Version    | Build ID              |
+------------+---------------+--------+------+------------+-----------------------+
| scam02db01 | RUNNING       | 254226 | 5000 | 24.2.0.0.0 | 240200020240226222853 |
'------------+---------------+--------+------+------------+-----------------------'

Running TFA Inventory...

Adding default users to TFA Access list...

.----------------------------------------------------------------.
|                  Summary of AHF Configuration                  |
+-----------------+----------------------------------------------+
| Parameter       | Value                                        |
+-----------------+----------------------------------------------+
| AHF Location    | /opt/oracle.ahf                              |
| TFA Location    | /opt/oracle.ahf/tfa                          |
| Exachk Location | /opt/oracle.ahf/exachk                       |
| Data Directory  | /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data                 |
| Repository      | /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/repository      |
| Diag Directory  | /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/scam02db01/diag |
'-----------------+----------------------------------------------'

Starting EXAchk Scheduler from AHF

AHF binaries are available in /opt/oracle.ahf/bin

AHF is successfully Installed

Do you want AHF to store your My Oracle Support Credentials for Automatic Upload ? Y|[N] :

Moving /tmp/ahf_install_242000_240604_2024_02_27-22_32_31.log to /EXAVMIMAGES/oracle.ahf/data/scam02db01/diag/ahf/

これにより、ローカルdom0にのみAHFスケジューラがインストールされます。すべてのdom0sにAHFスケジューラをインストールした後、いずれかのノードでtfactl syncnodes -nodes comma-delimited-list-of-remote-dom0sコマンドを実行してOracle Trace File Analyzerを同期します。 

# tfactl syncnodes -nodes node2
Current Node List in TFA :
1. node1
Node List in Cluster :
1. node2
Node List to sync TFA Certificates :
     1  node2
Syncing TFA Certificates on node2 :
TFA_HOME on node2 : /opt/oracle.ahf/tfa
DATA_DIR on node2 : /opt/oracle.ahf/data/node2/tfa
Shutting down TFA on node2...
Copying TFA Certificates to node2...
Copying SSL Properties to node2...
Sleeping for 5 seconds...
Starting TFA on node2...
Trying to add node2 to TFA...
.------------------------------------------------------------------------------------------------------.
| Host          | Status of TFA | PID    | Port | Version    | Build ID             | Inventory Status |
+---------------+---------------+--------+------+------------+----------------------+------------------+
| node1         | RUNNING       | 148216 | 5000 | 22.1.0.0.0 | 22100020220411155753 | COMPLETE         |
| node2         | RUNNING       |  95897 | 5000 | 22.1.0.0.0 | 22100020220405120331 | COMPLETE         |
'---------------+---------------+--------+------+------------+----------------------+------------------'

すべてのExadata dom0上のAHFスケジューラ - 推奨

すべてのExadata dom0でAHFスケジューラを実行し、ノードahf_setup -scheduler -nodes comma-delimited-list-of-remote-dom0sを同期します。 

# ahf_setup -scheduler -nodes node2
AHF Installer for Platform Linux Architecture x86_64
AHF Installation Log : /tmp/ahf_install_221000_239748_2022_04_05-05_08_14.log
Starting Autonomous Health Framework (AHF) Installation
AHF Version: 22.1.0 Build Date: 202204051203
Default AHF Location : /opt/oracle.ahf
Do you want to install AHF at [/opt/oracle.ahf] ? [Y]|N :
AHF Location : /opt/oracle.ahf
AHF Data Directory stores diagnostic collections and metadata.
AHF Data Directory requires at least 5GB (Recommended 10GB) of free space.
Please Enter AHF Data Directory : /opt/oracle.ahf
AHF Data Directory : /opt/oracle.ahf/data
Do you want to add AHF Notification Email IDs ? [Y]|N : n
AHF will also be installed/upgraded on these Cluster Nodes :
1. node2
The AHF Location and AHF Data Directory must exist on the above nodes
AHF Location : /opt/oracle.ahf
AHF Data Directory : /opt/oracle.ahf/data
Extracting AHF to /opt/oracle.ahf
Configuring TFA Services
Discovering Nodes and Oracle Resources
Successfully generated certificates.
Starting TFA Services
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/oracle-tfa.service to /etc/systemd/system/oracle-tfa.service.
Created symlink from /etc/systemd/system/graphical.target.wants/oracle-tfa.service to /etc/systemd/system/oracle-tfa.service.

.-----------------------------------------------------------------------------------.
| Host          | Status of TFA | PID    | Port | Version    | Build ID             |
+---------------+---------------+--------+------+------------+----------------------+
| node1         | RUNNING       | 261388 | 5000 | 22.1.0.0.0 | 22100020220405120331 |
'---------------+---------------+--------+------+------------+----------------------'

Running TFA Inventory...
Adding default users to TFA Access list...

.-----------------------------------------------------------.
|                Summary of AHF Configuration               |
+-----------------+-----------------------------------------+
| Parameter       | Value                                   |
+-----------------+-----------------------------------------+
| AHF Location    | /opt/oracle.ahf                         |
| TFA Location    | /opt/oracle.ahf/tfa                     |
| Exachk Location | /opt/oracle.ahf/exachk                  |
| Data Directory  | /opt/oracle.ahf/data                    |
| Repository      | /opt/oracle.ahf/data/repository         |
| Diag Directory  | /opt/oracle.ahf/data/node1/diag	|	
'-----------------+-----------------------------------------'

Starting exachk scheduler from AHF ...
AHF install completed on node1
Installing AHF on Remote Nodes :
AHF will be installed on node2, Please wait.
Installing AHF on node2 :
[node2] Copying AHF Installer
[node1] Running AHF Installer
[node2] Syncing TFA Certificates
[node2] Restarting TFA

.------------------------------------------------------------------------------------------------------.
| Host          | Status of TFA | PID    | Port | Version    | Build ID             | Inventory Status |
+---------------+---------------+--------+------+------------+----------------------+------------------+
| node1         | RUNNING       | 261388 | 5000 | 22.1.0.0.0 | 22100020220405120331 | COMPLETE         |
| node2         | RUNNING       | 113878 | 5000 | 22.1.0.0.0 | 22100020220405120331 | COMPLETE         |
'---------------+---------------+--------+------+------------+----------------------+------------------'

AHF binaries are available in /opt/oracle.ahf/bin
AHF is successfully installed
Do you want AHF to store your My Oracle Support Credentials for Automatic Upload ? Y|[N] : n
Moving /tmp/ahf_install_221000_239748_2022_04_05-05_08_14.log to /opt/oracle.ahf/data/node1/diag/ahf/

dom0上のCPUおよびメモリー・リソースの管理の詳細は、「CPU使用率およびメモリー使用量を制限するAHFCTLコマンドの実行」を参照してください。

関連トピック

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.6 Oracle Exachk結果ディレクトリおよびファイルのグループ権限

ノート:

Microsoft Windowsには適用されません。
  1. AHFのインストール中、インストーラは$ORACLE_HOME/bin/osdbagrpコマンドを実行してデフォルトのオペレーティング・システム・グループを取得し、デフォルトのオペレーティング・システム・グループに750の権限をuser_rootディレクトリまで付与します。
    # cat install.properties | grep EXACHK_DATA_DIR
EXACHK_DATA_DIR=/opt/oracle.ahf/data/adcs/exachk
    # ls -l /opt/oracle.ahf/data/adcs/exachk | grep user_root
drwxr-x--t 4 root dba  4096 May 18 14:34 user_root
  2. orachkまたはexachkを実行するたびに、
    • デフォルトのオペレーティング・システム・グループが、出力ディレクトリおよびその中のディレクトリに対する権限750で設定されます。
      # ls -l /opt/oracle.ahf/data/adcs/exachk/user_root | grep output
drwxr-x--t 5 root dba  4096 May 22 08:27 output
    • デフォルトのオペレーティング・システム・グループは、アップロード・ディレクトリで権限750で設定されます。
      # ls -lrt /opt/oracle.ahf/data/adcs/exachk/user_root/output/<collection_dir> | grep upload
drwxr-x--- 2 root dba  4096 May 23 06:32 upload
    • デフォルトのオペレーティング・システム・グループは、アップロード・ディレクトリ内のすべてのJSONファイルで権限640で設定されます。
      # ls -lrt /opt/oracle.ahf/data/adcs/exachk/user_root/output/exachk_adcs_rac19c_052322_063119/upload | grep .*.json
-rw-r----- 1 root dba  3068 May 23 06:32 exachk_summary.json
-rw-r----- 1 root dba  2463 May 23 06:32 adcs_exachk_valid_results.json
-rw-r----- 1 root dba  5675 May 23 06:32 check_env.json
  3. 必要に応じて、ahfctl setosgroupコマンドを使用してデフォルトのオペレーティング・システム・グループを変更します。このグループの変更は、user_rootディレクトリに反映されます。同様に、各実行には新しいグループが含まれます。
    ahfctl setosgroup [-h] [-group GROUP]

    たとえば、デフォルトのオペレーティング・システム・グループをdbaに設定するには、ahfctl setosgroup -group dbaコマンドを実行します。

  4. ahfctl getosgroupコマンドを使用して、構成されたデフォルトのオペレーティング・システム・グループを取得します。
    $ ahfctl getosgroup
os_group: dba

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール

2.5.1.7 AHFのインストールまたはアップグレード中のMOSアップロードの構成

-setupmosまたは-nosetupmosコマンド・オプションを使用して、AHFのインストールまたはアップグレード中にMOSアップロードを構成します。

ノート:

クラスタ・ノードでMOSアップロードをすでに構成している場合は、MOSアップロード構成の詳細を入力するよう求められません。

-setupmosまたは-nosetupmosコマンド・オプションを使用しないAHFのインストール:

ローカル: ./ahf_setup –local

クラスタ全体: ./ahf_setup

MOSアップロードを構成するかどうかを確認するように求められます。Yを入力して構成を確認すると、MOS構成の詳細、名前、ユーザー、パスワードおよびURLの入力を求められます。AHFが正常にインストールされたら、ahfctl getuploadコマンドを実行してMOSアップロード構成を確認します。

AHFをクラスタ全体にインストールし、MOSアップロードを構成すると、MOSアップロード構成はクラスタ内の他のノードと自動的に同期されます。

-setupmosコマンド・オプションを使用したAHFのインストール:

ローカル: ./ahf_setup –local -setupmos

クラスタ全体: ./ahf_setup -setupmos

MOS構成の詳細、名前、ユーザー、パスワードおよびURLの入力を求められます。AHFが正常にインストールされたら、ahfctl getuploadコマンドを実行してMOSアップロード構成を確認します。

AHFをクラスタ全体にインストールし、MOSアップロードを構成すると、MOSアップロード構成はクラスタ内の他のノードと自動的に同期されます。

-nosetupmosコマンド・オプションを使用したAHFのインストール:

ローカル: ./ahf_setup –local -nosetupmos

クラスタ全体: ../ahf_setup -nosetupmos

MOSアップロード構成の詳細の入力は求められません。

-setupmosまたは-nosetupmosコマンド・オプションを使用しないAHFのアップグレード:

ローカル: ./ahf_setup –local

クラスタ全体: ./ahf_setup

MOSアップロードを構成するかどうかを確認するように求められます。Yを入力して構成を確認すると、MOS構成の詳細、名前、ユーザー、パスワードおよびURLの入力を求められます。AHFが正常にインストールされたら、ahfctl getuploadコマンドを実行してMOSアップロード構成を確認します。

クラスタ全体でAHFをアップグレードし、MOSアップロードを構成すると、MOSアップロード構成はクラスタ内の他のノードと自動的に同期されます。

親トピック: Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール