1. X7-2デプロイメントおよびユーザーズ・ガイド
  2. Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

16 Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

コマンドライン・インタフェースには、Oracle Database Applianceを管理するために、様々な種類のツールがあります。

Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェースについて

Oracle Database Applianceでは、デプロイメント、ライフサイクル管理およびシステム管理を実行するために、3種類のツールを使用できます。

コマンドライン・インタフェース(CLI)は、一部のアプライアンス構成およびパッチ適用タスクやデータベース管理、ジョブ・アクティビティでOracle Database Applianceブラウザ・ユーザー・インタフェースのかわりに使用できます。

Oracle Database Applianceは、ロールベースのコマンドライン・インタフェースを使用します。odacliコマンドを使用してライフサイクル管理タスクを実行し、odaadmcliコマンドを使用してストレージおよびハードウェアの監視のメンテナンスを実行します。Oracle Databasesの管理に関連する多くのタスクは、Oracle Database Applianceのデータベースでも必要です。Oracle Databaseに共通のタスクは、Oracle Databaseのドキュメント・ライブラリに記載されています。ただし、タスクを単純化するために、Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェースを使用します。odacliおよびodaadmcliユーティリティは、SYSデータベース管理者ロールとオペレーティング・システム・スーパーユーザー(rootユーザー)の機能を結合します。常にOracle Database Applianceブラウザ・ユーザー・インタフェースまたはCLIユーティリティを使用して管理タスクを実行してください。

次の種類のコマンドを使用できます。

  • デプロイメントおよび構成: デプロイメントおよび構成コマンドをアプライアンスの初期デプロイメントの一部として使用し、CPUコアを構成します。

  • ライフサイクル管理: odacliコマンドを使用して、アプライアンスのデータベースおよびシステム管理タスクを実行します。odacliコマンドは、アプライアンスのライフ・サイクル・アクティビティを実行するプライマリ・インタフェースです。

  • 管理: odaadmcliコマンドを使用して、アプライアンスのハードウェア管理タスクを実行します。odaadmcliコマンドは、アプライアンスのハードウェア・コンポーネント、ストレージおよびVLANの管理に必要な不定期の管理アクティビティ用インタフェースです。

次のデプロイメントおよび構成タスクを実行できます。

  • アプライアンスの最初のネットワークの構成

  • Oracle Database Applianceソフトウェアの正しい場所への解凍およびコピー

  • システムのCPUコア数の設定

odacliコマンドを使用して、次のアプライアンス・ライフサイクル・タスクを実行できます。

  • アプライアンスの作成および詳細表示

  • データベースの作成、リスト表示、詳細表示および削除

  • Oracle Databaseホームの作成、リスト表示、詳細表示および削除

  • ネットワークの作成、リスト表示および詳細表示

  • ジョブのリストおよび詳細の表示

odaadmcliコマンドを使用して、次のアプライアンス管理タスクを実行できます。

  • ストレージ、ディスク、ディスクグループおよびコントローラの表示

  • ディスクおよびNVM Express (NVMe)に対するストレージ診断の表示

  • サーバー、メモリー、プロセッサ、電源、冷却装置およびネットワークの詳細の表示

Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、odacliコマンドの一部を使用できない場合があります。Oracle Appliance Managerおよびハードウェアのバージョンでサポートされているコマンドを確認するには、odacliのヘルプ・コマンドodacli -hを実行します。

コマンドライン・インタフェースの構文

コマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは、大文字と小文字が区別されます。

odacliまたはodaadmcliコマンドでは次のコマンド構文を使用します。 

odacli command [options]

  • commandは、アプライアンスに対して実行するアクションです。たとえば、odacli list-networksやodacli describe-jobsです。

  • optionsは、odacliコマンドのオプション部分です。オプションは、オブジェクトに対して実行されるodacliコマンドの使用を拡張する1つ以上のオプションで構成されます。オプションには、オブジェクトで実行するアクションに関する追加情報が含まれます。オプションの名前には、前にダッシュをつけます。オプションによっては、遂行するアクションを実行するために、コマンドにオブジェクトの名前を必要とするものがあります。オプションの前に* (アスタリスク)が付いている場合、コマンドを発行するには、その情報が必須です。-jをodacliコマンドに追加すると、出力がJSONフォーマットで返されます。ヘルプ・オプション(-h)は、ほぼすべてのコマンドで使用可能なオプションです。-hオプションを指定すると、実行するコマンドに関する追加情報を取得できます。

例16-1 コマンドライン・インタフェース構文

# odacli create-database -h 

Usage: create-database [options]   
Options:   
 * --adminpassword, -m
       Password for SYS,SYSTEM and PDB Admin
  --backupconfigid, -bi
       Backup Config ID     
  --cdb, -c
       Create Container Database (Inverse option: --no-cdb/-no-c)    
  --characterset, -cs
       Character Set (default:AL32UTF8)        Default: AL32UTF8     
  --databaseUniqueName, -u
       database unique name     
  --dbclass, -cl
       Database Class EE: OLTP/DSS/IMDB, SE: OLTP     Default: OLTP
  --dbconsole, -co
       Enable Database Console (Inverse option: --no-dbconsole/-no-co)     
  --dbhomeid, -dh
       Database Home ID (Use Existing DB Home)     
  --dblanguage, -l
       Datbase Language (default:AMERICAN)        Default: AMERICAN   
* --dbname, -n
       Database Name     
  --dbshape, -s
       Database Shape{odb1s,odb1,odb2,etc.}        Default: odb1
  --dbstorage, -r
       Database Storage {ACFS|ASM}        Default: ACFS  
  --dbterritory, -dt
       Database Territory (default:AMERICA)        Default: AMERICA     
  --dbtype, -y
       Database Type: SI        Default: SI     
  --help, -h
       get help
  --instanceonly, -io
       Create Instance Only (For Standby)    
  --json, -j
       json output 
  --nlscharacterset, -ns
       NLS Character Set (default:AL16UTF16)        Default: AL16UTF16
   --no-cdb, -no-c        
    Won't create Container Database (Inverse option: --cdb/-c)
    --no-dbconsole, -no-co
    Disable Database Console (Inverse option: --dbconsole/-co)
  --pdbadmin, -d
       Pluggable Database Admin User     
  --pdbname, -p
       Pluggable Database Name     
  --version, -v
       Database Version

Oracle Database Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプ

Oracle Database Applianceで使用可能なすべてのコマンドの使用方法の情報を表示するには、-hコマンドを実行します。次に例を示します。 

odacli -h

特定のコマンドについて詳細なヘルプを表示するには、odacli command -hまたはodacliadm command -hを実行します。たとえば、odacli describe-dbhomeコマンドの詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを使用します。 

odacli describe-dbhome -h

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

SUDOを使用したODACLI権限およびセキュリティの管理

Oracle Appliance Managerコマンドライン・ユーティリティでは、ほとんどの管理アクションでrootシステム権限を必要とします。システムの監査とセキュリティ・ポリシーの一部として、SUDOを使用できます。

ほとんどのタスクで、rootとしてログインし、Oracle Database ApplianceでOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用することをお薦めします。rootとしてログインしていない場合は、アプライアンスでほとんどのアクションを実行できません。たとえば、rootとしてログインしていない場合は、ストレージの情報を確認できますが、ストレージを変更できません。

SUDOを使用したrootユーザー・アクセスの許可

システムの管理がデータベースの管理とは別のグループによって行われる環境であったり、セキュリティへの強い懸念がある環境では、rootユーザーのアカウントやパスワードへのアクセスを制限することがあります。SUDOにより、システム管理者は特定のユーザー(またはユーザー・グループ)にrootとしてコマンドを実行できる権限を与えられます。そして同時に、セキュリティとコンプライアンスの手順として、すべてのコマンドと引数をログに記録できます。

SUDOセキュリティ・ポリシーを構成するには、ファイル/etc/sudoersを使用します。sudoersファイルの中でユーザー・グループやコマンド・セットを構成すると、SUDOコマンドを使用したサーバーの管理を簡素化して監査できます。

注意:

ユーザーが任意の操作を実行できるようにSUDOを構成することは、そのユーザーにroot権限を与えることに相当します。これがセキュリティのニーズに適しているかどうかを慎重に検討してください。

例16-2 SUDOの例1: ユーザーに対する、任意のODACLI操作の実行の許可

この例では、ユーザーが任意のODACLI操作を実行できるようにSUDOを構成する方法を示します。これを行うには、/etc/sudoersファイルのコマンドのセクションに数行追加します。 

## The commands section may have other options added to it.
##
Cmnd_Alias ODACLI_CMDS=/opt/oracle/dcs/bin/odacli *
jdoe ALL = ODACLI_CMDS

この例では、ユーザー名は jdoeです。ファイル・パラメータ設定ALL= ODACLI_CMDSは、コマンド別名ODACLI_CMDSで定義されたすべてのodacliコマンドの実行権限をユーザーjdoeに付与します。構成後、1つのsudoersファイルを複数のホストにコピーできます。また、ホストごとに異なるルールを作成することもできます。

ノート:

データベース作成の前に、各サーバーのrootユーザーにSSHのユーザー等価性を設定する必要があります。ユーザーの等価性を設定せずサーバーごとにSSHを構成すると、データベースの作成中、各サーバーのrootパスワードを指定するよう求めるプロンプトが表示されます。

ユーザーのsudoerファイルを構成した後、ユーザーjdoeは、コマンド別名ODACLI_CMDSで構成された一連のodacliコマンドを実行できます。次に例を示します。 

odacli create-database --dbname newdb -m
Enter new 'SYS, SYSTEM and PDB Admin user' password: 
Confirm 'SYS, SYSTEM and PDB Admin user' password:

Job details 
----------------------------------------------------------------
                     ID: 1bc31577-f910-4d3f-b6ff-8e3fccd30141
            Description: Database service creation with db name: newdb
                 Status: Created
                Created: November 30, 2018 9:23:57 AM PST
                Message: 

Task Name Start Time End Time Status 
-----------------------------------------------------------

例16-3 SUDOの例2: ユーザーに対する、選択したODACLI操作のみの実行の許可

ユーザーが選択されたODACLI操作のみを実行できるようにSUDOを構成するには、/etc/sudoersファイルのコマンド・セクションに、次のように行を追加します。 

## DCS commands for oracle user 
Cmnd_Alias DCSCMDS = /opt/oracle/dcs/bin/odacli describe-appliance
oracle  ALL=       DCSCMDS
$ sudo /opt/oracle/dcs/bin/odacli describe-appliance

Appliance Information
----------------------------------------------------------------
                     ID: a977bb04-6cf0-4c07-8e0c-91a8c7e7ebb8
               Platform: OdaliteL
        Data Disk Count: 6
         CPU Core Count: 20
                Created: October 24, 2017 6:51:52 AM HDT

System Information
----------------------------------------------------------------
                   Name: systeml001
            Domain Name: example.com
              Time Zone: America/Adak
             DB Edition: EE
            DNS Servers: 10.200.76.198 10.200.76.199 192.0.2.254
            NTP Servers: 10.200.0.1 10.200.0.2

Disk Group Information
----------------------------------------------------------------
DG Name                   Redundancy                Percentage
------------------------- ------------------------- ------------
Data                      Normal                    90
Reco                      Normal                    10

この例では、ユーザーjdoe2がsudo odacli list-databasesコマンドを実行しようとしていますが、これはそのユーザーに対して構成したコマンド・セットの中にありません。SUDOにより、jdoe2はそのコマンドを実行できません。 

[jdoe2@servernode1 ~]$ sudo /opt/oracle/dcs/bin/odacli list-databases

Sorry, user jdoe2 is not allowed to execute '/opt/oracle/dcs/bin/odacli list-databases' as root on servernode1.

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

Oracle Database Applianceでのマルチユーザー・アクセスに伴うODACLIコマンドの変更

マルチユーザー・アクセスを有効にした場合のODACLIコマンドの変更について説明します。

マルチユーザー・アクセスを有効にした場合のODACLIコマンドの使用方法および権限要件

ノート:

マルチユーザー・アクセスを有効にしてある場合は、odaadminとしてログインした後、KVMおよびDBシステムでサポートされているすべてのODACLIコマンドを実行できます。

ノート:

ODACLIセッション管理用の認証トークン・サポートは、マルチユーザー・アクセスのユーザー・アカウントにリンクされています。rootはオペレーティング・システム管理ユーザーであり、マルチユーザー・アクセスのユーザーではないため、ユーザーがrootとしてログインしている場合は認証トークン・ベースのセッション管理システムはサポートされません。そのため、ODACLIコマンドを実行するには、Oracle Database Applianceアカウントのユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。
次の表では、マルチユーザー・アクセスについて変更があるODACLIコマンドと、それらのコマンドを実行するために必要な権限について説明します。
ODACLIコマンド 必要なロール コマンド・オプションの変更
odacli configure-firstnet ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-network ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli delete-network ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli delete-networkinterface ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-network ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli describe-networkinterface ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-networks ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-networkinterfaces ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli update-network ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli cleanup-patchrepo ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli create-prepatchreport ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli describe-prepatchreport ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-prepatchreports ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli delete-prepatchreport ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-availablepatches ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli describe-component ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli describe-latestpatch ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-agentconfig-parameters ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-agentconfig-parameters ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli delete-agentconfig-parameters ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-dbhome ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ODA-ADMINISTRATORロールを持つユーザーodaadminは、任意のデータベース・ホームを更新できます。ODA-DBロールを持つカスタム・ユーザーは、(作成者として)プライマリ・アクセス権を持つデータベース・ホームまたは(odaadminによってアクセス権を付与されたユーザーとして)共有アクセス権を持つデータベース・ホームのみを更新できます。
odacli update-dcsadmin ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-dcsagent ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-dcscomponents ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-registry 任意のロールを持つユーザー 変更なし
odacli update-repository ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli update-server ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-storage ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odaadmcli orachk ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli set-credential ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB マルチユーザー・アクセスが有効になっている場合はサポートされません。マルチユーザー・アクセスが有効になっている場合は、カスタム・ユーザーとしてログインし、かわりにodacli change-passwordを使用します。
odacli create-appliance ODA-ADMINISTRATOR "isMultiUserAccessEnabled":trueという属性をprovision.jsonファイルに追加します。このコマンドを実行すると、odaadmin、oracleおよびgridユーザーのパスワードの入力と確認を求められ、プロビジョニング・ジョブが発行されます。
odacli describe-system 任意のロールを持つユーザー 変更なし
odacli list-featuretracking ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-backup ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli create-backupconfig ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ObjectStoreSwiftに基づいてbackupconfigを作成する場合、ユーザーはObjectStoreSwiftの作成者である必要があります。
odacli create-objectstoreswift ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli delete-backup ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、バックアップを削除するデータベースでプライマリ・アクセス権(そのデータベースの作成者)または共有アクセス権(odaadminによって付与される)を持っている必要があります。
odacli delete-backupconfig ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli describe-backupreport ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli delete-objectstoreswift ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli describe-schedule ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli irestore-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli list-backupconfigs ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli list-backupreports ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli list-objectstoreswifts ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli list-schedules ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-tdebackupreports ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli recover-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli restore-archivelog ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli restore-tdewallet ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli update-backupconfig ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・アクセス権または共有アクセス権が必要です
odacli update-schedule ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli configure-dataguard ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの作成者は、同じユーザーでも異なるユーザーでもかまいません。デフォルトはoda-adminです。
odacli deconfigure-dataguard ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの作成者は、同じユーザーでも異なるユーザーでもかまいません。デフォルトはoda-adminです。
odacli describe-dataguardstatus ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli failover-dataguard ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-dataguardstatus ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli reinstate-dataguard ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli switchover-dataguard ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli list-cpucores ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-cpucore ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-cpucore ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-cpupool ODA-ADMINISTRATOR それを作成できるのはodaadminのみですが、ODA-DBロールを持つ非管理者ユーザーはそれらを使用できます。
odacli remap-cpupools ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-cpupools ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ODA-DBロールを持つ非管理者ユーザーは、odacli list-cpupoolsコマンドを実行して、使用可能なすべてのCPUプールを表示できます。
odacli describe-cpupool ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ODA-DBロールを持つ非管理者ユーザーは、odacli describe-cpupoolコマンドを実行して、CPUプールの詳細を表示できます。
odacli modify-cpupool ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli delete-cpupool ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-auditrecords ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-auditrecord ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli clone-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、データベース・ホームおよびクローニングするソース・データベースに対するプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っている必要があります。ソース・データベースに対する共有アクセス権を持つユーザーは、クローン・データベースに対する共有アクセス権のみを取得します。したがって、この場合は、ソース・データベースのプライマリ所有者が引き続きクローン・データベースのプライマリ所有者となります。
odacli create-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 既存のデータベース・ホームでデータベースを作成する場合、ユーザーはデータベース・ホームに対するプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っている必要があります。データベース・ホームに対する共有アクセス権を持つユーザーは新しいデータベースに対する共有アクセス権のみを取得し、そのプライマリ所有者はデータベース・ホームのプライマリ所有者のままです。既存のデータベース・ストレージを新しいデータベースに使用する場合、ユーザーはそのデータベース・ストレージに対するプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っている必要があります。
odacli delete-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベースにのみアクセスできます
odacli describe-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベースにのみアクセスできます
odacli list-databases ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、プライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベースのリストのみを表示できます。すべてのデータベースを表示し、アクセスを要求するには、-allオプションを使用します。
odacli modify-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、データベースおよびアタッチされているbackupconfigに対するプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っている必要があります。さらに、データベースとbackupconfigのプライマリ所有者(作成者)が同じである必要があります。
odacli move-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、移動するソース・データベースとターゲット・データベース・ホームに対するプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っている必要があります。さらに、ソース・データベース・ホームとターゲット・データベース・ホームのプライマリ所有者が同じである必要があります。
odacli register-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、このデータベースを登録するデータベース・ホームのプライマリ所有者(作成者)である必要があります。
odacli upgrade-database ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーは、ソース・データベース(アップグレードするデータベース)とターゲット・データベース・ホームに対するプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っている必要があります。さらに、ソース・データベース・ホームとターゲット・データベース・ホームの所有者が同じである必要があります。
odacli configure-dbhome-storage ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-dbhome-storages ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-dbhome-storage ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli modify-dbhome-storage ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-dbhome ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベース・ホームにのみアクセスできます。
odacli delete-dbhome ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベース・ホームにのみアクセスできます。
odacli describe-dbhome ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベース・ホームにのみアクセスできます。
odacli list-dbhomes ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているデータベース・ホームにのみアクセスできます。すべてのデータベース・ホームを表示し、アクセスを要求するには、-allオプションを使用します。
odacli create-dbstorage ODA-ADMINISTRATOR ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているdbstorageにのみアクセスできます。
odacli delete-dbstorage ODA-ADMINISTRATOR ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているdbstorageにのみアクセスできます。
odacli describe-dbstorage ODA-ADMINISTRATOR ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているdbstorageにのみアクセスできます。
odacli list-dbstorages ODA-ADMINISTRATOR ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているdbstorageにのみアクセスできます。
odacli modify-dbstorage ODA-ADMINISTRATOR ユーザーがプライマリ・アクセス権または共有アクセス権を持っているdbstorageにのみアクセスできます。
odacli update-dgstorage ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-jobdata-retention-policy ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-purge-jobdata-job ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli delete-jobdata-retention-policy ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-job 任意のロールを持つユーザー 変更なし
odacli list-jobs 任意のロールを持つユーザー 変更なし
odacli list-jobdata-retention-policy ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-purge-jobdata-job ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-scheduled-executions ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odaadmcli manage diagcollect ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-auto-logclean-policy ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli create-logcleanjob ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-logcleanjob ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-auto-logclean-policy ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-logcleanjobs ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-logspaceusage ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli configure-asr ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli delete-asr ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli describe-asr ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli test-asr ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-asr ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli list-osconfigurations ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odacli update-osconfigurations ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odaadmcli show cooling root 変更なし
odaadmcli show env_hw root 変更なし
odaadmcli show fs root 変更なし
odaadmcli show memory root 変更なし
odaadmcli show network root 変更なし
odaadmcli show power root 変更なし
odaadmcli show processor root 変更なし
odaadmcli show server root 変更なし
odaadmcli asmops diskgroup root 変更なし
odaadmcli expand storage root 変更なし
odacli list-dgdisks ODA-ADMINISTRATOR、ODA-DB 変更なし
odacli validate-storagetopology ODA-ADMINISTRATOR 変更なし
odaadmcli power disk root 変更なし
odaadmcli show controller root 変更なし
odaadmcli show disk root 変更なし
odaadmcli show diskgroup root 変更なし
odaadmcli show raidsyncstatus root 変更なし
odaadmcli show storage root 変更なし
odaadmcli stordiag root 変更なし

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacliネットワーク・コマンド

odacli networkコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェースのリストおよび詳細を表示します。

  • odacli configure-firstnet
    電源をラックに取り付けてネットワーク・ケーブルを接続した後、コマンドconfigure-firstnetを使用して、アプライアンスに最初のネットワークを構成します。
  • odacli configure-pmem
    odacli configure-pmemコマンドを使用して、システムのPMEMを構成します。
  • odacli create-network
    odacli create-networkコマンドを使用して、ネットワークを作成します。
  • odacli delete-network
    コマンドodacli delete-networkを使用して、ネットワークを削除します。
  • odacli delete-networkinterface
    コマンドodacli delete-networkinterfaceを使用して、Oracle Database Appliance X8-2ハードウェア・モデルのネットワーク・インタフェースを削除します。
  • odacli describe-network
    odacli describe-networkコマンドを使用して、特定のネットワークの詳細を表示します。
  • odacli describe-networkinterface
    odacli describe-networkinterfaceコマンドを使用して、任意のネットワーク・インタフェースの詳細を表示します。
  • odacli list-networks
    odacli list-networksコマンドを使用して、ネットワークを表示します。
  • odacli list-networkinterfaces
    odacli list-networkinterfacesコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェースを表示します。
  • odacli update-network
    odacli update-networkコマンドを使用して、既存のネットワーク構成を更新します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli configure-firstnet

電源をラックに取り付けてネットワーク・ケーブルを接続した後、コマンドconfigure-firstnetを使用して、アプライアンスに最初のネットワークを構成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  # /opt/oracle/dcs/bin/odacli configure-firstnet

使用上のノート

このコマンドによって、ネットワークでシステムを使用できることが保証され、Oracle Appliance Managerブラウザ・ユーザー・インタフェースを介してデプロイメントを管理できるようになります。

  • 結合ネットワーク構成: 結合デュアルポート・インタフェース。結合構成では、いずれかのインタフェースのみを有効にすることができます。結合構成ではVLANがサポートされています。結合ネットワーク構成は、X8-2以外のOracle Database Applianceハードウェア・モデルではbtbond1を使用します。Oracle Database Appliance X8-2では、結合ネットワーク構成はbtbond1からbtbond6を使用します。これがデフォルトの設定です。

  • 非結合ネットワーク構成(X8-2以外のOracle Database Applianceハードウェア・モデル): 2つの別個の物理ネットワーク・インタフェース。この構成ではVLANはサポートされていません。非結合ネットワーク構成は、パブリック・インタフェースとしてem2およびem3を使用します。Oracle Database Appliance X8-2では、非結合ネットワーク構成はサポートされていません。

  • 非結合ネットワーク構成を結合構成に変更するには、Oracle Database Applianceクリーン・アップ・スクリプトを実行し、アプライアンスを再デプロイします。

例16-4 最初のネットワークを結合ネットワークとして構成

最初のネットワークは、DHCPを構成せずにbtbond1インタフェースを使用するように構成します。IPアドレス、ネットマスク・アドレスおよびゲートウェイ・アドレスを指定します。

指定する必要がある値は、イタリック体で示されています。ただし、net1ゲートウェイ・アドレスを除きます。ゲートウェイIPアドレスはプログラムで取得されます。このゲートウェイ・アドレスは、他のIPアドレスに指定したネットワーク情報を使用して導出されます。アプライアンス・コマンドライン・インタフェースで検出されるデフォルトとは異なる代替ゲートウェイ・アドレスをネットワーク管理者が指定していない場合は、この値を受け入れます。

単一ノード・プラットフォームにおけるコマンドの例を次に示します。

# /opt/oracle/dcs/bin/odacli configure-firstnet

Select the Interface to configure the network on (btbond1): btbond1
Configure DHCP on btbond1 (yes/no): no
INFO: You have chosen Static configuration
Enter the IP address to configure: 10.1.10.2
Enter the Netmask address to configure: 255.255.255.0
Enter the Gateway address to configure: 10.1.10.1
INFO: Plumbing the IPs now
INFO: Restarting the network
Shutting down interface btbond1: bonding: btbond1: Removing slave em2. 
bonding: btbond1: releasing active interface em2 
bonding: btbond1: making interface em3 the new active one. 
bonding: btbond1: Removing slave em3. 
bonding: btbond1: releasing active interface em3 
::::::::::

例16-5 最初のネットワークを非結合ネットワークとして構成

次に、非結合構成の例を示します。非結合構成の場合は、結合パブリック・インタフェースの使用についてnoを指定します。Oracle Database Appliance X8-2では、非結合ネットワーク構成はサポートされていません。 

# /opt/oracle/dcs/bin/odacli configure-firstnet
Using bonding public interface (yes/no) [yes]: no
INFO: Breaking the bonding on btbond1
INFO: remove bonding module: rmmod bonding
INFO: remove slave setup in /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-em2
INFO: remove slave setup in /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-em3
INFO: Restarting the network
Shutting down interface em1: [ OK ]
Shutting down loopback interface: [ OK ]
Bringing up loopback interface: [ OK ]
Bringing up interface em1: [ OK ]
Bringing up interface em2: [ OK ]
Bringing up interface em3: [ OK ]
INFO: Restarting the DCS agent
initdcsagent stop/waiting
initdcsagent start/running, process 57629
Select the Interface to configure the network on (em2 em3) [em2]:
Configure DHCP on em2 (yes/no) [no]:
INFO: You have chosen Static configuration
Enter the IP address to configure : 10.31.102.101
Enter the Netmask address to configure : 255.255.240.0
Enter the Gateway address to configure[10.31.96.1] :
INFO: Plumbing the IPs now
INFO: Restarting the network
Shutting down interface em1: [ OK ]
Shutting down interface em2: [ OK ]
Shutting down interface em3: [ OK ]
Shutting down loopback interface: [ OK ]
Bringing up loopback interface: [ OK ]
Bringing up interface em1: [ OK ]
Bringing up interface em2: Determining if ip address 10.31.102.101 is already in use for device em2...
[ OK ]
Bringing up interface em3: [ OK ]

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli configure-pmem

odacli configure-pmemコマンドを使用して、システムのPMEMを構成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli configure-pmem [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • デフォルトでは、PMEMはMemoryModeで構成されます。
  • PMEMがMemoryModeで実行されている場合、様々なタイプのデータベースに基づいてsysctl.confのhugepageパラメータを設定できます。
    • OLTP: 合計メモリーの50%
    • インメモリー: 合計メモリーの50%
    • DSS: 合計メモリーの25%
    • TimesTen: 合計メモリーの80%

例16-6 PMEMの構成

# odacli configure-pmem
Configure PMEM in the system.
INFO: PMEM is configured in 'MemoryMode' mode.
Please select the database type - 1) OLTP 2) In-memory 3) DSS 4) TimesTen [4] 3
Setup the system to use PMEM in 'MemoryMode' mode for 'DSS' type database
The system will be reboot after finish the setup
Do you want to continue [Y/N] y

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli create-network

odacli create-networkコマンドを使用して、ネットワークを作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli create-network [-d|-no-d] -n interface -p ipaddress  -w {Public|Dataguard|Database|Management|Backup|Other} -s subnetmask -g 
gateway[-h] [-sip] [-sn] [-vs] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--defaultnetwork、-d

デフォルト・ネットワークを識別します。

--gateway、-g

ネットワーク・ゲートウェイを定義します。デフォルト・ネットワークにはゲートウェイが必要です。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--interface、-n        

ネットワーク・インタフェースの名前を定義します。

--interfacetype、-t

ネットワーク・インタフェース・タイプ{BOND|PHYSICAL|VLAN|INTERNAL}を定義します(大文字と小文字は区別されません)。
--ipaddress、-p ネットワークIPアドレスを定義します。これは、IPAddressまたはnodeNumber0:IPAddress0,nodeNumber1:IPAddress1,...の形式で指定できます

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--networktype、-w

ネットワークのタイプを定義します。オプションは{Public|Dataguard|Database|Management|Backup|Other}です。デフォルトはOtherです。
--name、-m ネットワークの名前。

--no-defaultnetwork、no–d

ネットワークを非デフォルト・ネットワークとして識別します。デフォルト・ネットワークを識別するには--defaultnetwork -dを使用します。

--subnetmask、-s

ネットワーク・サブネット・マスクを定義します。
--scanips、-sip SCAN IPアドレスを定義します(形式: scanip0,scanip1,...)
--scanname、-sn SCAN名を定義します。
--nodeNumber、-u 高可用性デプロイメントのノード番号を定義します。ノート: このオプションは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなります。
--vips、-vs 仮想IPアドレスのリスト。これらは、vipname0:nodeNumber0:vip0,vipname1:nodenumber1:vip1,...の形式で指定できます

--vlanid、-v

VLANを新しいネットワークとして追加します。このオプションは、高可用性デプロイメントに使用できます。

使用上のノート

  • publicタイプのネットワークは、アプライアンスをデプロイするとき、または初期プロビジョニング中にodacli configure-firstnetを実行するときにのみ定義できます。
  • このコマンドを使用して、create-applianceでは作成されない追加のネットワークを作成します。
  • ネットワークを作成できるのは、ボンディング・インタフェースのみです。
  • Oracle Database Applianceの非高可用性システムでは、仮想IPアドレスを指定できません。仮想IPアドレスは、IPアドレスと同じ値に設定されます。
  • 単一クライアント・アクセス名(SCAN)をOracle Database Applianceの非高可用性システムで設定することはできません。

例16-7 ネットワークの作成

次の例は、新しいネットワークsfpbond1をIPアドレス192.0.2.15で作成します。ネットワークは、サブネット・マスク255.255.255.0を使用する追加のネットワークで、デフォルト・ネットワークではありません。 

# odacli create-network -n sfpbond1 -p 192.0.2.15 -w Backup -s 255.255.255.0 -no-d

例16-8 VLANネットワークの作成

odacli create-network -g 10.31.131.129 -n btbond1 -t VLAN -p 0:10.31.131.132,1:10.31.131.133 -m vlan150 -w Database -no-d -sip 10.31.131.134,10.31.131.135 -sn scaoda702c1-vlan150-scan -s 255.255.255.128 -vs scaoda702c1n1-vlan150-vip:0:10.31.131.136,scaoda702c1n2-vlan150-vip:1:10.31.131.137 -v 150

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli delete-network

コマンドodacli delete-networkを使用して、ネットワークを削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ネットワークを削除するには、次のコマンドを実行します。

odacli  delete-network -i id [-m] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

ネットワーク・アイデンティティを定義します。
--name、-m ネットワーク名を指定します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

システムのデプロイ後にパブリック・ネットワークまたはプライベート・ネットワークを削除することはできません。

高可用性システムでは、odacli delete-networkコマンドでノード番号を指定しない場合、両方のノードのネットワークが削除されます。

例16-9 ネットワークの削除

次の例では、ネットワークIDが55db39db-d95c-42c5-abbd-b88eb99b83ecのバックアップ・ネットワークを削除します。

# odacli delete-network -i 55db39db-d95c-42c5-abbd-b88eb99b83ec 


"jobId" : "c26d217e-419b-4a91-8680-7b06bcfe9828",   
"status" : "Running",   
"message" : null,   
"reports" : [ {
     "taskId" : "TaskSequential_137",
     "taskName" : "deleting network",
     "taskResult" : "Running",
     "startTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT",
     "endTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT",
     "status" : "Running",
     "taskDescription" : null,
     "parentTaskId" : "TaskSequential_135",
     "jobId" : "c26d217e-419b-4a91-8680-7b06bcfe9828",
     "tags" : [ ],
     "reportLevel" : "Info",
     "updatedTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT"
   },{     
   "taskId" : "TaskZJsonRpcExt_142",
     "taskName" : "Setting up Network",
     "taskResult" : "Network setup success",
     "startTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT",
     "endTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT",
     "status" : "Success",
     "taskDescription" : null,
     "parentTaskId" : "TaskParallel_141",
     "jobId" : "c26d217e-419b-4a91-8680-7b06bcfe9828",
     "tags" : [ ],
     "reportLevel" : "Info",
     "updatedTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT"   } ],
   "createTimestamp" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT",
   "description" : "Network service delete",
   "updatedTime" : "December 8, 2021 23:14:32 PM EDT"
 }

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli delete-networkinterface

コマンドodacli delete-networkinterfaceを使用して、Oracle Database Appliance X8-2ハードウェア・モデルのネットワーク・インタフェースを削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ネットワーク・インタフェースを削除するには、次のコマンドを実行します。

odacli  delete-networkinterface id [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-id

ネットワーク・インタフェース名を定義します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

スロット7のネットワーク・インタフェース・カードを削除することはできません。

例16-10 ネットワーク・インタフェースの削除

[root@oak ~]/opt/oracle/dcs/bin/odacli delete-networkinterface -m btbond4
{
"jobId" : "a81066e2-417e-4df6-b810-08df24c646c1",
"status" : "Running",
"message" : null,
"reports" : ,
"createTimestamp" : "December 8, 2021 00:01:09 AM UTC",
"resourceList" : ,
"description" : "Network Interface Deletion with name btbond4",
"updatedTime" : "December 8, 2021 00:01:09 AM UTC"
}

例16-11 btbond1ネットワーク・インタフェースの削除は許可されていない

[root@oak ~]# /opt/oracle/dcs/bin/odacli delete-networkinterface -m btbond1
DCS-10001:Internal error encountered: Delete operation is not allowed on network interface : btbond1.

例16-12 ネットワークが存在するときにネットワーク・インタフェースを削除することは許可されていない

[root@oak ~]# opt/oracle/dcs/bin/odacli delete-networkinterface -m btbond3
DCS-10001:Internal error encountered: Delete operation is not allowed – networks {[Public-network]} found on interface btbond3. Pleae delete the network first.

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli describe-network

odacli describe-networkコマンドを使用して、特定のネットワークの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

特定のネットワークの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

 odacli  describe-network -i id [-j][-u][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

ネットワークIDを識別します。odacli list-networksコマンドを使用して、idを取得します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--name、-m ネットワーク名を指定します。

--nodeNumber、-u

(オプション)指定したノードのネットワーク・インタフェース情報を表示します。ノート: このオプションは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなります。

例16-13 ネットワークの詳細の表示

パブリック・ネットワークの詳細を表示するには、次のコマンドを入力します。

# odacli describe-network -m Public-network

Network details                      
----------------------------------------------------------------
                     ID:  a11573f1-cad4-41fc-9dd0-3ba958b605f8
                   Name:  Public-network
                    NIC:  btbond1
         Interface Type:  BOND
            Subnet Mask:  255.255.255.0
                Gateway:  10.31.116.1
                VLAN ID:  
                   Type:  Public 
                Default:  true
                Created:  March 30, 2020 8:37:00 AM PDT
                Updated:  March 30, 2020 10:25:27 AM PDT
                 Status:  Configured
          Node Networks:  [IP Address on node0: 10.31.117.60, IP Address on node1: 10.31.117.62]
              Scan Name:  scaoda1-scan
               Scan Ips:  10.31.117.64 10.31.117.65
                   Vips:  [scaoda1-vip on node0: 10.31.116.61, scaoda2-vip on node1: 10.31.116.63]
   Associated Databases: odacn db122a db122b db122c db122d

例16-14 ネットワークの詳細の表示

ネットワークID 93c07043-3002-494a-8fa0-f3ae932fb4c5の詳細を表示するには、次のコマンドを入力します。

# odacli describe-network -i 93c07043-3002-494a-8fa0-f3ae932fb4c5 -u 1

Network details                                                  
----------------------------------------------------------------
                     ID:  93c07043-3002-494a-8fa0-f3ae932fb4c5
                   Name:  Private-network
                    NIC:  ibbond0
          InterfaceType:  BOND
             IP Address:  192.168.16.25
            Subnet Mask:  255.255.255.0
                Gateway:  
                 VlanId:  
                   Type:  Private 
                Default:  false
                Created:  November 18, 2018 10:54:16 PM PST

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli describe-networkinterface

odacli describe-networkinterfaceコマンドを使用して、任意のネットワーク・インタフェースの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

特定のネットワーク・インタフェースの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

 odacli describe-networkinterface -i id [-j][-h][-u]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

ネットワーク・インタフェースIDを識別します。odacli list-networksコマンドを使用して、idを取得します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--nodeNumber、-u

(オプション)指定したノードのネットワーク・インタフェース情報を表示します。ノート: このオプションは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなります。

使用上のノート

デフォルトでは、このコマンドは常にローカル・ノードのネットワーク・インタフェースの詳細を表示します。別のノードの詳細を表示するには、ノード番号オプション(-u)を指定します。

例16-15 ネットワークの詳細の表示

ID fe1bf0a7-f56e-44cd-9a84-f374c0aa4b61のネットワーク・インタフェースの詳細を表示するには、次のコマンドを入力します。

# /opt/oracle/dcs/bin/odacli describe-networkinterface  
-i fe1bf0a7-f56e-44cd-9a84-f374c0aa4b61 -u 1 

Network Interface details 
---------------------------------------------------------------- 
                     ID:  fe1bf0a7-f56e-44cd-9a84-f374c0aa4b61 
                   Name:  eth2 
                    NIC:  eth2 
                   Type:  PHYSICAL 
                Members:  eth2 
        Slave Interface:  true 
                Created:  October 16, 2018 1:16:59 PM PDT

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli list-networks

odacli list-networksコマンドを使用して、ネットワークを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

 odacli list-networks  [-j] [-h] 

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--nodeNumber、-u

(オプション)指定したノードのネットワーク・インタフェース情報を表示します。ノート: このオプションは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなります。

例16-16 ネットワークのリストの表示

odacli list-networksコマンドを使用して、ネットワークのリストを表示します。 

# odacli list-networks
ID Name NIC Interface Type Subnet Mask Gateway VLAN ID Node Networks 
-------------------------------------- -------------------- ------------ --------------- ------------------ ------------------ -------- -----------------------
30012eeb-1205-4cb6-9fc0-488972b2e420 Private-network priv0 INTERNAL 255.255.255.240 [IP Address on node0: 192.168.16.24]
75d01d4f-e940-4d0f-a4fe-ee04f5a90c73 Public-network btbond1.370 VLAN 255.255.255.0 10.209.10.241 370 [IP Address on node0: 10.209.10.244]

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli list-networkinterfaces

odacli list-networkinterfacesコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェースを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-networkinterfaces  [-j] [-h] [-u]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--nodeNumber、-u

(オプション)指定したノードのネットワーク・インタフェース情報を表示します。ノート: このオプションは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなります。

例16-17 ネットワーク・インタフェースのリストの表示

ネットワーク・インタフェースのリストを表示するには、次のodacli list-networkinterfacesコマンドを使用します。 

# odacli list-networkinterfaces -u 1
ID                                       Name                 NIC           Type      
---------------------------------------- --------------------  
d5907a23-1c5d-48c7-8d47-2c188ed43ddd     bond0                bond0         BOND       
4f7ea558-9a43-42a9-8e08-6bfdf3a33229     bond1                bond1         BOND       
743ced8d-bbe5-4987-b316-5fdf95d5e60b     eth0                 eth0          PHYSICAL   
a4121f9e-e694-4852-a521-44efc6ef3fde     eth1                 eth1          PHYSICAL   
c62c5f04-aa93-4783-a3a7-275bf9fab2d9     eth2                 eth2          PHYSICAL   
bda21dad-5c1c-4073-89e5-798b8fce8533     eth3                 eth3          PHYSICAL   
0141f1ac-5c34-4393-8b99-76094b6f795c     ib0                  ib0           PHYSICAL   
e8cb138a-087f-4739-bb8d-90b1d903aeb6     ib1                  ib1           PHYSICAL   
a31cfd63-fb90-4cbb-a2fb-382c5e33983b     ibbond0              ibbond0       BOND

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacli update-network

odacli update-networkコマンドを使用して既存のネットワーク構成を更新します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ネットワークを更新するには、次のコマンドを実行します。

odacli  update-network -i id [-p IP address] [-w {Public|Dataguard|Database|Management|Backup|Other} ] [-s  network subnet mask] [-g network gateway] [-sip] [-sn] [-vs]
[-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

ネットワーク・アイデンティティを定義します。

--gateway、-g

(オプション)ネットワーク・ゲートウェイを定義します。

--ipaddress、-p

(オプション)ネットワークIPアドレスを定義します。これは、IPAddressまたはnodeNumber0:IPAddress0,nodeNumber1:IPAddress1,...の形式で指定できます

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--networktype、-w

(オプション)ネットワークのタイプを定義します。{Public|Dataguard|Database|Management|Backup|Other}
--scanips、-sip SCAN IPアドレスを定義します(形式: scanip0,scanip1,...)
--scanname、-sn SCAN名を定義します。

--subnetmask、-s

(オプション)ネットワーク・サブネット・マスクを定義します。
--vips、-vs 仮想IPアドレスのリスト。これらは、vipname0:nodeNumber0:vip0,vipname1:nodenumber1:vip1,...の形式で指定できます

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • システムのデプロイ後にパブリック・インタフェースまたはプライベート・インタフェースを変更することはできません。
  • Oracle Database Applianceの非高可用性システムでは、仮想IPアドレスを更新できません。仮想IPアドレスは、IPアドレスと同じ値に設定されます。
  • 単一クライアント・アクセス名(SCAN)をOracle Database Applianceの非高可用性システムで設定することはできません。
  • Oracle Database Applianceの高可用性システムでは、データベース・タイプのネットワークを他のタイプのネットワーク(バックアップ、管理など)に更新することはできません。ただし、すべてのネットワーク・タイプについてIPアドレス、仮想IPアドレス、ゲートウェイおよびサブネット・マスクを更新できます。
  • システムにはSFP+と10GBaseTの両方の結合ペアがあり、そのうちの一方がパブリックに使用されます。追加の接続が必要な場合は、デプロイメント後にもう一方を構成できます。たとえば、バックアップ・ネットワークが必要な場合などです。

例16-18 ネットワークの更新

次の例では、ネットワークID 192.0.0.2を更新し、ネットワークをバックアップ・ネットワークとして指定します。 

# odacli update-network -i 192.0.0.2 -w Backup

親トピック: odacliネットワーク・コマンド

odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacliコマンドを使用して、アプライアンスのマルチユーザー・アクセスを有効にします。

ノート:

Oracle Database Applianceリリース19.13では、スタンドアロンのOracle Database Applianceシステムでマルチユーザー・アクセス機能を使用できます。プロビジョニング中、単一のドメインおよびテナンシがデフォルトで作成され、すべてのユーザーがデフォルトのドメインおよびテナンシ内に作成されます。
  • odacli list-domains
    odacli list-domainsコマンドを使用して、すべてのマルチユーザー・アクセス・ドメインのリストを表示します。
  • odacli describe-domain
    odacli describe-domainコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・ドメインの詳細を表示します。
  • odacli list-tenants
    odacli list-tenantsコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・ドメイン内のすべてのテナントのリストを表示します。
  • odacli describe-tenant
    odacli describe-tenantコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・ドメイン内のテナントの詳細を表示します。
  • odacli create-user
    odacli create-userコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーを作成します。
  • odacli activate-user
    odacli activate-userコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーをアクティブ化します。
  • odacli list-users
    odacli list-usersコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべてのユーザーのリストを表示します。
  • odacli describe-user
    odacli describe-userコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザーの詳細を表示します。
  • odacli authorize-user
    マルチユーザー・アクセス・システムでodacli authorize-userコマンドを使用して、ログイン試行に何度も失敗したか、パスワードの期限が切れたためにロックされているユーザー・アカウントのロックを解除し、パスワードをリセットしてアカウントを再アクティブ化することをユーザーに認可します。
  • odacli delete-user
    マルチユーザー・アクセス・システムでodacli delete-userコマンドを使用して、ユーザー・アカウントを削除します。
  • odacli list-user-roles
    odacli list-user-rolesコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザー・ロールのリストを表示します。
  • odacli describe-user-role
    odacli describe-user-roleコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザー・ロールの詳細を表示します。
  • odacli list-user-entitlements
    odacli list-user-entitlementsコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべての権限のリストを表示します。
  • odacli describe-user-entitlement
    odacli describe-user-entitlementコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の権限の詳細を表示します。
  • odacli list-user-operations
    odacli list-user-operationsコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべての操作のリストを表示します。
  • odacli describe-user-operation
    odacli describe-user-operationコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の操作の詳細を表示します。
  • odacli list-resources-access
    odacli list-resources-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対するアクセス権のリストを表示します。
  • odacli describe-resource-access
    odacli describe-resource-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対するアクセス権の詳細を表示します。
  • odacli grant-resource-access
    odacli grant-resource-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対する共有アクセス権を付与します。
  • odacli revoke-resource-access
    odacli revoke-resource-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対するアクセス権を取り消します。
  • odacli reset-password
    odacli reset-passwordコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでロックの解除後にユーザーのパスワードをリセットします。
  • odacli change-password
    odacli change-passwordコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーのパスワードを変更します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli list-domains

odacli list-domainsコマンドを使用して、すべてのマルチユーザー・アクセス・ドメインのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-domains [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • odaadminユーザーは、このコマンドを実行してすべてのマルチユーザー・アクセス・ドメインを表示できます。

例16-19 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-domains
ID                                   Name         Description    Is Active
---------------------------------------------------------------------------
811f176a-26c9-4480-afb3-2c735d565d91 odalocal.com Default domain true

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-domain

odacli describe-domainコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・ドメインの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-domain -dn domain_name [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--domain-name、-dn

(必須)マルチユーザー・アクセス・ドメインを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • odaadminユーザーは、このコマンドを実行してマルチユーザー・アクセス・ドメインの詳細を表示できます。

例16-20 

# odacli describe-domain -dn odalocal.com
Domain details
----------------------------------------------------------------
                     ID: 811f176a-26c9-4480-afb3-2c735d565d91
                   Name: odalocal.com
            Description: Default domain
              Is Active: true
                Created: November 22, 2021 7:39:50 PM UTC
           Last Updated: November 22, 2021 7:39:50 PM UTC

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli list-tenants

odacli list-tenantsコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・ドメイン内のすべてのテナントのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-tenants -dn domain_name [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--domain-name、-dn

(オプション)マルチユーザー・アクセス・ドメイン名を指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • odaadminユーザーは、このコマンドを実行してマルチユーザー・アクセス・ドメイン内のテナントを表示できます。

例16-21 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-tenants
ID Domain Name                       Tenant Name  Tenant   Description    Is Active
---------------------------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------- ----------
1656723b-f614-4539-9634-d9013e611015 odalocal.com odalocal Default tenant true

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-tenant

odacli describe-tenantコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・ドメイン内のテナントの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-tenant -tn tenant_name -dn domain_name [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--tenant-name、-tn

(必須)マルチユーザー・アクセス・テナント名を指定します。

--domain-name、-dn

(オプション)マルチユーザー・アクセス・ドメイン名を指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • odaadminユーザーは、このコマンドを実行してマルチユーザー・アクセス・ドメイン内のテナントの詳細を表示できます。

例16-22 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-tenant -tn odalocal
Tenant details
----------------------------------------------------------------
                     ID: 1656723b-f614-4539-9634-d9013e611015
            Domain Name: odalocal.com
            Tenant Name: odalocal
     Tenant Description: Default tenant
              Is Active: true
                Created: November 22, 2021 7:39:50 PM UTC
           Last Updated: November 22, 2021 7:39:50 PM UTC

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli create-user

odacli create-userコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーを作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli create-user -u user_id -r roles [-gc] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--user-id、-u

(必須)詳細を作成するユーザーを指定します。

--user-roles、-r

(必須)ユーザーに割り当てるロールを指定します。複数のロールを指定するには、カンマを使用します。

--generate-cert、-gc

(オプション)このオプションは、証明書のペア(一方はクライアントのもので、もう一方はサーバー(DCSエージェント)のもの)を生成および登録します。これらの証明書が相互に交換されて認証されると、クライアントとサーバーは、mTLS (相互トランスポート層セキュリティ)を使用して相互に通信できます。この属性はオプションであり、Basic認証に加えてmTLSを使用してDCSエージェントに接続する必要がある場合にのみ有効にする必要があります。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーを作成します。odaadminがユーザーを作成し、一時ログイン資格証明を生成した後、新しいユーザーは、一時パスワードを使用してアプライアンスに接続することにより、アカウントをアクティブ化する必要があります。odacli activate-userコマンドを実行し、一時パスワードを入力した後、新しいパスワードを指定します。ブラウザ・ユーザー・インタフェースからユーザーをアクティブ化することもできます。

例16-23 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli create-user -u dcsdb2 -r ODA-DB
Enter ODA account password for user 'dcsdb2':
Retype ODA account password for user 'dcsdb2':

Job details
----------------------------------------------------------------
                     ID: 856b3d79-8ae1-427c-a77a-8893254a451f
            Description: User creation(dcsdb2)
                 Status: Running
                Created: November 29, 2021 7:01:54 AM UTC
                Message:

Task Name Start Time End Time Status
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-job -i 856b3d79-8ae1-427c-a77a-8893254a451f
Job details
----------------------------------------------------------------
                     ID: 856b3d79-8ae1-427c-a77a-8893254a451f
            Description: User creation(dcsdb2)
                 Status: Success
                Created: November 29, 2021 7:01:54 AM UTC
                Message:

Task Name Start Time End Time Status
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli activate-user

odacli activate-userコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーをアクティブ化します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli activate-user [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーをアクティブ化します。ユーザーをアクティブ化するには、アクティブ化するユーザーがSSHを介してOracle Database Applianceシステムに接続した後、コマンドを実行する必要があります。

例16-24 

[dcsdb2@oda1 bin]$ odacli activate-user
Enter your ODA account password:
Enter new password for your ODA account:
Retype new password for your ODA account:
User 'dcsdb2' activated successfully.

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli list-users

odacli list-usersコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべてのユーザーのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-users [-d domain_name] [-t tenant_name] [-u user_id] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--user-id、-u

(オプション)リストを生成するユーザーを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • odaadminユーザーは、このコマンドを実行してマルチユーザー・アクセス・システム内のすべてのユーザーを表示できます。

例16-25 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-users

ID                                   DCS User Name  OS User Name Role(s)           Account Status  User Type
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------- ---------------
13b64a36-23f8-4ba2-9af3-e0a17a16b376 dcsdb2         dcsdb2       ODA-DB            Active          Custom
5006da5b-0fc0-4d6f-9115-17d89ad235e4 oakdroot       oakdroot     ODA-OAKDROOT      Active          System
7af066af-55bd-48a9-8db5-c0d3049a1541 ugrid          ugrid        ODA-GRID          Active          System
8361ca4b-8747-4687-9459-799c6a17d1b1 uoracle        uoracle      ODA-DB            Active          System
a205ce98-2675-49a2-81e2-4e1c7540f023 odaadmin       odaadmin     ODA-ADMINISTRATOR Active          System

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-user

odacli describe-userコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザーの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-user [-u user_id] [-d domain_name] [-rd] [-t tenant_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--user-id、-u

(必須)詳細を表示するユーザーを指定します。

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--role-details、-rd

(オプション)ユーザー・ロールに関連付ける権限および操作を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザーに関する詳細を表示します。

例16-26 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-user -u dcsdb1

User details
----------------------------------------------------------------
                     ID: be3182b4-9933-44a8-89b8-02b883db9d30
            DCS User ID: dcsdb1
             OS User ID: dcsdb1
       Primary OS Group: uoinstall
    Secondary OS Groups: uasmdba,dcsdb1_dba,dcsdb1_dbaoper,dcsdb1,dcsagent
                Role(s): ODA-DB
         Account Status: Active
         Account Status: Custom
                Created: November 25, 2021 12:21:16 PM UTC
           Last Updated: November 25, 2021 12:27:31 PM UTC

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli authorize-user

マルチユーザー・アクセス・システムでodacli authorize-userコマンドを使用して、ログイン試行に何度も失敗したか、パスワードの期限が切れたためにロックされているユーザー・アカウントのロックを解除し、パスワードをリセットしてアカウントを再アクティブ化することをユーザーに認可します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli authorize-user -u user_id [-d domain_name] [-t tenant_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--user-id、-u

(必須)アカウントがロックされているユーザーを指定します。

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーを認可します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-27 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli authorize-user -u dcsdb2
Enter your ODA account password:
Enter new password for user 'dcsdb2':
Retype new password for user 'dcsdb2':
User 'dcsdb2' authorized successfully. 
User can now login with the temporary password assigned to them by the system administrator 
and reset their password by executing 'odacli reset-password' command or via BUI.

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli delete-user

マルチユーザー・アクセス・システムでodacli delete-userコマンドを使用して、ユーザー・アカウントを削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli delete-user -u user_id [-d domain_name] [-t tenant_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--user-id、-u

(必須)削除するユーザー・アカウントを指定します。

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーを削除します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。
  • ユーザーを削除できるのは、その名前で現在保持されているリソースがない場合のみです。

例16-28 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli delete-user -u dcsdb2

Job details
----------------------------------------------------------------
                     ID: a8724a04-3225-43b3-9484-a949bce1c5c0
            Description: User deletion(dcsdb2)
                 Status: Success
                Created: November 19, 2021 11:44:35 AM UTC
                Message:

Task Name Start Time End Time Status dcs
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-job -i a8724a04-3225-43b3-9484-a949bce1c5c0

Job details
----------------------------------------------------------------
                     ID: a8724a04-3225-43b3-9484-a949bce1c5c0
            Description: User deletion(dcsdb2)
                 Status: Success
                Created: November 19, 2021 11:44:35 AM UTC
                Message:

Task Name Start Time End Time Status
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli list-user-roles

odacli list-user-rolesコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザー・ロールのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-user-roles [-n role_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--role-name、-n

(オプション)指定したロールのリストを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべてのロールを表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-29 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-user-roles

Role Name         Role Description                                 Is Admin Role Is Internal Is Active
------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------ --------------- --------------- ----------
ODA-DB            Role with DB provisioning related entitlements   false         false       true
ODA-GRID          Role with GRID provisioning related entitlements false         true        true
ODA-DBVMINFRA     Role with DBVM user related entitlements false   true          true
ODA-ADMINISTRATOR System Administrator role with all entitlements  true          true        true
ODA-OAKDROOT      Role with OAKD related entitlements              false         true        true

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-user-role

odacli describe-user-roleコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザー・ロールの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-user-role [-n role_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--role-name、-n

(必須)詳細のリストを表示するユーザー・ロールを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のユーザー・ロールの詳細を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-30 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-user-role -n ODA-DB
Role details
----------------------------------------------------------------
                   Name: ODA-DB
            Description: Role with DB provisioning related entitlements
          Is Admin Role: false
            Is Internal: false
              Is Active: true
  Mapped Entitlement(s): PROVISIONDB-MGMT,BACKUPDB-MGMT,PATCHDB-MGMT,DATAGUARD-MGMT,DBSTORAGE-MGMT,OBJSTORESWIFT-MGMT,RMANREPORT-MGMT,SCHEDULE-MGMT,ORACHK-MGMT,ASM-RDBMS-INSTANCE-MGMT,CPUPOOLVIEW-MGMT,COMMON-ALL

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli list-user-entitlements

odacli list-user-entitlementsコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべての権限のリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-user-entitlements [-ao] [-n entitlement_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--active-only、-ao

(オプション)アクティブな権限のリストを表示します。

--entitlement-name、-n

(オプション)指定した権限のリストを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべての権限を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-31 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-user-entitlements

Entitlement Name        Entitlement Description                                                Is Active
----------------------------------- ---------------------------------------------------------------------
TOKEN-MGMT              Entitlement for performing user token management operations            true
OSCONFIGS-MGMT          Entitlement for performing os configurations related operations        true
FEATURETOGGLE-MGMT      Entitlement for performing feature enable/diable management operations true
SERVER-MGMT             Entitlement for performing server related operations                   true
HAT-MGMT                Entitlement for performing HAT Administrative operations               true
ASM-RDBMS-INSTANCE-MGMT Entitlement for performing ASM/RDBMS instance related operations       true
RMANREPORT-MGMT         Entitlement for performing RMAN report(s) related operations           true
DBHOME-MGMT             Entitlement for performing DBHomes (on ACFS) related operations        true
DCSCOMPS-MGMT           Entitlement for performing DCS component related operations            true
KVM-MGMT-INTERNAL       Entitlement for performing blackbox KVM related internal operations    true
...

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-user-entitlement

odacli describe-user-entitlementコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の権限の詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-user-entitlement -n entitlement_name [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--entitlement-name、-n

(必須)指定した権限の詳細を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の1つの権限を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-32 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-user-entitlement -n PROVISIONDB-MGMT

Entitlement details
----------------------------------------------------------------
                   Name: PROVISIONDB-MGMT
            Description: Entitlement for performing DB provision related operations
              Is Active: true
    Mapped Operation(s): clone-database,create-database,delete-database,describe-database,list-databases,modify-database,move-database,register-database,update-database,upgrade-database,create-dbhome,delete-dbhome,describe-dbhome,list-dbhomes,describe-netsecurity,update-netsecurity,list-supported-dbversions,get-db-shapes,restore-archivelog,restore-tdewallet,modify-dbfileattributes

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli list-user-operations

odacli list-user-operationsコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のすべての操作のリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-user-operations [-ao] [-n operations_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--active-only、-ao

(オプション)アクティブなマルチユーザー・アクセス操作のリストを表示します。

--operation-name、-n

(オプション)指定した操作のリストを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の操作を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-33 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-user-operations

Operation Name           Operation Description      Is Active
----------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------- ----------
migrate-ovm2kvm          Migrate OVM to KVM         true
list-orachkreports       List orachkreports         true
list-osconfigurations    List os configurations     true
describe-database        Describe database          true
retrieveall-resources    Retrieve all resources     true
modify-dbsystem-vm       Modify DB System VMs       true
list-backupconfigs       List backup configurations true

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-user-operation

odacli describe-user-operationコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の操作の詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-user-operation [-n operation_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--operation-name、-n

(オプション)指定した操作の詳細を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の1つの操作を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-34 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-user-operation -n create-database
Operation details
----------------------------------------------------------------
                   Name: create-database
            Description: Create database
              Is Active: true

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli list-resources-access

odacli list-resources-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対するアクセス権のリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-resources-access [-ao] [-rn resource_name] [-rt resource_type] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--active-only、-ao

(オプション)アクティブなリソースのリストを表示します。

--resource-name、-rn

(オプション)リソース名別にリストを表示します。

--resource-type、-rt

(オプション)指定したリソース・タイプ(oda_dbhome、oda_db、oda_dbstorage、oda_objstoreswift、oda_backupconfigなど)のリストを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のリソースに対するアクセス権を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-35 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli list-resources-access

Resource ID                          Resource Name    Resource Location                                          Resource Type    Primary Owner Shared Access Is Active
---------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------- ----------
cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06 asmtde1          53f434fe-598e-46a0-bbdc-a456404da0c9                       ODA_DB            odadb1       odaadmin      true
1dd795e1-b582-49f1-b1fb-eb3d77eb158b bkpcfg_o1        ObjectStore                                                ODA_BACKUPCONFIG  odadb1       odaadmin      true
06682f78-8f5f-4dd2-a918-7935e00bf0c4 o1               https://swiftobjectstorage.us-phoenix-1.oraclecloud.com/v1 ODA_OBJSTORESWIFT odadb1       odaadmin      true
53f434fe-598e-46a0-bbdc-a456404da0c9 OraDB19000_home1 /u01/app/odaorahome/odadb1/product/19.0.0.0/dbhome_1       ODA_DBHOME        odadb1       odaadmin      true
abc9a670-493e-4226-b186-6bc91ea48b9a default          Disk                                                       ODA_BACKUPCONFIG  uoracle      odaadmin      true
2360eebc-8899-471c-828f-c008e56fefea asmtde1          DATA,RECO,RECO                                             ODA_DBSTORAGE     odadb1       odaadmin      true

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli describe-resource-access

odacli describe-resource-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対するアクセス権の詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-resource-access [-ri resource_ID] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--resource-ID、-ri

(必須)リソースIDを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内の1つのリソースに対するアクセス権を表示します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-36 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-resource-access -ri cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06

Resource Access details
----------------------------------------------------------------
            Resource ID: cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06
          Resource Name: asmtde1
      Resource Location: 53f434fe-598e-46a0-bbdc-a456404da0c9
          Resource Type: ODA_DB
          Primary Owner: odadb1
          Shared Access: odaadmin
              Is Active: true
                Created: November 17, 2021 1:31:55 PM UTC
           Last Updated: November 17, 2021 1:31:55 PM UTC

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli grant-resource-access

odacli grant-resource-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対する共有アクセス権を付与します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli grant-resource-access [-ri resource_ID] [-u user_ID] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--resource-ID、-ri

(必須)リソースIDを指定します。

--user-ID、-u

(必須)共有アクセス権を付与するユーザー名を指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のリソースに対するアクセス権を付与します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-37 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli grant-resource-access -ri cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06 -u odadb2
Shared access of resource granted to user successfully...
[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-resource-access -ri cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06
Resource Access details
----------------------------------------------------------------
            Resource ID: cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06
          Resource Name: asmtde1
      Resource Location: 53f434fe-598e-46a0-bbdc-a456404da0c9
          Resource Type: ODA_DB
          Primary Owner: odadb1
          Shared Access: odaadmin,odadb2
              Is Active: true
                Created: November 17, 2021 1:31:55 PM UTC
           Last Updated: November 19, 2021 12:46:55 PM UTC

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli revoke-resource-access

odacli revoke-resource-accessコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のDCSリソースに対するアクセス権を取り消します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli revoke-resource-access [-ri resource_ID] [-u user_ID] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--resource-ID、-ri

(必須)リソースIDを指定します。

--user-ID、-u

(必須)共有アクセス権を取り消すユーザー名を指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システム内のリソースに対するアクセス権を取り消します。このコマンドを実行するために必要な権限を持っているのは、システム管理者odaadminのみです。

例16-38 

[odaadmin@oda1 bin]$ odacli revoke-resource-access -ri cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06 -u dcsdb2
Shared access of resource to the user revoked successfully...
[odaadmin@oda1 bin]$ odacli describe-resource-access -ri cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06
Resource Access details
----------------------------------------------------------------
            Resource ID: cfc65e00-5d9e-4c00-a7a0-f7ea37884e06
          Resource Name: asmtde1
      Resource Location: 53f434fe-598e-46a0-bbdc-a456404da0c9
          Resource Type: ODA_DB
          Primary Owner: odadb1
          Shared Access: odaadmin
              Is Active: true
                Created: November 17, 2021 1:31:55 PM UTC
           Last Updated: November 19, 2021 12:53:43 PM UTC

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli reset-password

odacli reset-passwordコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでロックの解除後にユーザーのパスワードをリセットします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli reset-password [-d domain_name] [-t tenant_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーのパスワードをリセットします。ログイン試行に何度も失敗したためにユーザー・アカウントがロックされたとき、またはパスワードの期限が切れた場合は、ユーザーのパスワードをリセットする必要があります。まず、odaadminがodacli authorize-userコマンドを実行して、ユーザー・アカウントのロックを解除する必要があります。その後、ユーザーは、odaadminによって割り当てられた一時パスワードを使用してログインし、odacli reset-passwordコマンドを実行して、一時パスワードを入力した後、新しいパスワードを指定できます。ブラウザ・ユーザー・インタフェースからパスワードをリセットすることもできます。

例16-39 

[dcsdb2@oda1 bin]$ odacli reset-password
Enter your ODA account password:
Enter new password for your ODA account:
Retype new password for your ODA account:
Password reset for user 'dcsdb2' successful...

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacli change-password

odacli change-passwordコマンドを使用して、マルチユーザー・アクセス・システムでユーザーのパスワードを変更します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli change-password [-d domain_name] [-t tenant_name] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--domain-name、-d

(オプション)ユーザーが存在するドメインの名前を指定します。

--tenant-name、-t

(オプション)ユーザーが存在するテナンシを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドは、パスワードを変更するアクティブなユーザーが実行する必要があります。ロックされたアカウントまたは期限切れのアカウントのパスワードをリセットするには、odacli reset-passwordコマンドを使用します。

例16-40 

[dcsdb2@oda1 bin]$ odacli reset-password
Enter your ODA account password:
Enter new password for your ODA account:
Retype new password for your ODA account:
Password reset for user 'dcsdb2' successful...

親トピック: odacliマルチユーザー・アクセス・コマンド

odacliパッチ適用および更新コマンド

コマンドodacli updateおよびapply patchを使用して、パッチを適用し、アプライアンスを更新します。

  • odacli cleanup-patchrepo
    odacli cleanup-patchrepoコマンドを使用して、不要なパッチや古いパッチをリポジトリから削除します。
  • odacli create-prepatchreport
    odacli create-prepatchreportコマンドを使用して、パッチ適用の事前チェックを実行します。
  • odacli describe-prepatchreport
    odacli describe-prepatchreportコマンドを使用して、実行された事前チェックのステータスおよびコメントを含むリストとともに、事前チェック・レポートを表示します。
  • odacli list-prepatchreports
    odacli list-prepatchreportsコマンドを使用して、実行された事前チェックのステータスおよびコメントを含むリストとともに、すべての事前チェック・レポートを表示します。
  • odacli delete-prepatchreport
    odacli delete-prepatchreportコマンドを使用して、任意の事前チェック・レポートを削除します。
  • odacli list-availablepatches
    odacli list-availablepatchesコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの使用可能なパッチをすべて表示します。
  • odacli describe-component
    odacli describe-componentコマンドを使用して、インストールされているバージョンと使用可能な最新バージョンをそれぞれのコンポーネントについて表示します。
  • odacli describe-latestpatch
    odacli describe-latestpatchコマンドを使用して、それぞれのコンポーネントについてサポートされている最新のパッチ・バージョンのリストを表示します。
  • odacli list-agentconfig-parameters
    odacli list-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数のリストを表示します。
  • odacli update-agentconfig-parameters
    odacli update-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数を変更します。
  • odacli delete-agentconfig-parameters
    odacli delete-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数を削除します。
  • odacli update-dbhome
    odacli update-dbhomeコマンドを使用して、特定のデータベース・ホームを最新のパッチ・バンドル・バージョンに更新します。
  • odacli update-dcsadmin
    odacli update-dcsadminコマンドを使用して、ZookeeperのアップグレードのためにDCS管理コンポーネントを更新します。
  • odacli update-dcsagent
    odacli update-dcsagentコマンドを使用してエージェントを更新します。
  • odacli update-dcscomponents
    odacli update-dcscomponentsコマンドを使用して、DCSエージェントやZookeeperなどのDCSコンポーネントを更新します。
  • odacli update-registry
    odacli update-registryコマンドを使用して、パッチを手動で適用するときにコンポーネントのレジストリを更新します。
  • odacli update-repository
    odacli update-repositoryコマンドを使用して、新しいOracle Database Applianceソフトウェアでリポジトリを更新します。
  • odacli update-server
    odacli update-serverコマンドを使用して、オペレーティング・システム、ファームウェア、Oracle Appliance Kit、Oracle Clusterware、および他のすべてのインフラストラクチャ・コンポーネントを更新します。
  • odacli update-storage
    odacli update-storageコマンドを使用して、ストレージを更新します。
  • odaadmcli orachk
    odaadmcli orachkコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントの構成設定をチェックします。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli cleanup-patchrepo

odacli cleanup-patchrepoコマンドを使用して、不要なパッチや古いパッチをリポジトリから削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli cleanup-patchrepo [-cl clones] | [-v version [-comp component]]| [-l local|-n NodeID]

パラメータ

パラメータ 説明

--clones、-cl

リポジトリ/opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/clones/からクローン・ファイル(DBおよびGI)をクリーン・アップするには、このオプションを指定します。

--version、-v

削除するOracle Database Applianceリリースを定義します。初期または現在のリリース・ファイルを削除することはできません。

たとえば、12.2.1.4.0です。

--component、-comp

 特定のOracle Database Applianceパッチ・バージョンについてクリーン・アップするコンポーネントのカンマ区切りリスト({DB,GI})。デフォルトは、{DB,GI}の両方です。

--local、-l

(オプション)ローカル・ノード上のリポジトリをクリーン・アップします。

--node、-n

(オプション)指定したノード上のリポジトリをクリーン・アップします。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドを使用して、パッチ・リポジトリの領域を解放します。
  • このコマンドでは、現在のパッチまたはインストールされている最新のパッチ・リポジトリは削除されません。

例16-41 特定のリリースのRDBMSおよびGIコンポーネントの削除

# odacli cleanup-patchrepo -cl -comp db,gi -v 12.2.1.4.0
{
"jobId" : "d915ffc0-c7f6-49cf-8ddd-ab5d2ad9072f",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : ,
"createTimestamp" : "April 17, 2019 06:44:28 AM UTC",
"resourceList" : ,
"description" : "Cleanup patchrepos",
"updatedTime" : "April 17, 2019 06:44:28 AM UTC"

例16-42 クローン・ファイルの削除

# odacli cleanup-patchrepo -cl
{
"jobId" : "5d8549a2-1a5e-4b4f-9867-c1f671c659c4",
"status" : "Created",
"message" : null,
"reports" : ,
"createTimestamp" : "April 17, 2019 06:43:45 AM UTC",
"resourceList" : ,
"description" : "Cleanup patchrepos",
"updatedTime" : "April 17, 2019 06:43:45 AM UTC"
}

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli create-prepatchreport

odacli create-prepatchreportコマンドを使用して、パッチ適用の事前チェックを実行します。

パッチ適用の事前チェックは、パッチ適用を試行する前に問題を特定して修正するのに役立ち、すべてのコンポーネントを確実に更新可能な状態にすることができます。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli create-prepatchreport [-d] [-i] [-f] [-l] [-n] [-v] [-h] [-s] [-r] [-st] [-c os [-local]]

パラメータ

パラメータ 説明
--dbhome、–d

(オプション)事前チェックを実行するデータベース・ホーム・コンポーネントを指定します。
--dbhomeid、–i

(オプション)事前チェックを実行するデータベース・ホームのIDを指定します。

--files、-f

(オプション)リポジトリを更新するために必要なファイルを指定します。複数のファイルが必要な場合はカンマで区切ります。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--operating-system、-os

(オプション)オペレーティング・システム・コンポーネントを指定します。オペレーティング・システムのアップグレードを実行するには、このオプションを使用します。-cを指定する場合、オプションはosのみです。-c osを指定する場合は、-localも指定できます(オプション)。

--node、–n

(オプション)指定したノードでパッチ事前チェックを実行します。
--repo、–r

(オプション)リポジトリ・コンポーネントのパッチ事前チェックを実行するには、このオプションを指定します。
--server、–s

(オプション)サーバー・コンポーネントのパッチ事前チェックを実行するには、このオプションを指定します。
--storage、–st

(オプション)ストレージ・コンポーネントのパッチ事前チェックを実行するには、このオプションを指定します。
--version、–v

(オプション)事前チェックを実行するバージョンを指定します。

使用上のノート

odacli create-prepatchreportコマンドを使用して、事前チェック・レポートを生成します。

例16-43 事前チェック・レポートの作成

# odacli create-prepatchreport -v 19.14.0.0.0 -s

Job details 
----------------------------------------------------------------
                     ID: e07993d5-0a06-44e7-819a-36d708c52bb6
            Description: Patch pre-checks for [OS, ILOM, GI, ORACHKSERVER]
                 Status: Created
                Created: April 20, 2020 1:01:59 AM PDT
                Message: Use 'odacli describe-prepatchreport -i e07993d5-0a06-44e7-819a-36d708c52bb6' to check details of results

Task Name Start Time End Time Status   
---------------------------------------- ----------------------------------- -----------------------------

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli describe-prepatchreport

odacli describe-prepatchreportコマンドを使用して、実行された事前チェックのステータスおよびコメントを含むリストとともに、事前チェック・レポートを表示します。

パッチ適用の事前チェックは、パッチ適用の試行前に問題を特定して修正するのに役立ち、すべてのコンポーネントを確実に更新可能な状態にすることができます。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-prepatchreport -i

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--jobid、-i

事前チェック・レポートのジョブIDを指定します。

使用上のノート

odacli describe-prepatchreportコマンドを使用して、事前チェック・レポートを表示します。

事前チェック・レポートには、サーバーのパッチ適用をローリング方式にすることができるかどうかが示されます。

例16-44 ローリング・モードのパッチ適用がサポートされているときのパッチ事前チェック・レポート(エクスパンダまたはコントローラのアップグレードが不要な場合)


[root@node1 bin]# odacli describe-prepatchreport -i 83e41cc6-bd0e-4c53-a9fe-c3f6b7ecd47b
 
Patch pre-check report                                           
------------------------------------------------------------------------
                 Job ID:  83e41cc6-bd0e-4c53-a9fe-c3f6b7ecd47b
            Description:  Patch pre-checks for [STORAGE]
                 Status:  SUCCESS
                Created:  September 3, 2021 2:51:29 PM UTC
                 Result:  All pre-checks succeeded
 
Node Name       
---------------
node1
 
Pre-Check                      Status   Comments                              
------------------------------ -------- -------------------------------------- 
__STORAGE__ 
Validate patching tag           Success   Validated patching tag: 19.12.0.0.0.  
Patch location validation       Success   Verified patch location               
Patch tag validation            Success   Verified patch tag                    
Storage patch tag validation    Success   Verified storage patch location       
Verify ASM disks status         Success   ASM disks are online                  
Validate rolling patch          Success   Rolling mode patching allowed as      
                                          there is no expander and controller   
                                          upgrade.                              
Validate command execution      Success   Validated command execution           
 
Node Name       
---------------
node2
 
Pre-Check                      Status   Comments                              
------------------------------ -------- -------------------------------------- 
__STORAGE__ 
Validate patching tag           Success   Validated patching tag: 19.12.0.0.0.  
Patch location validation       Success   Verified patch location               
Patch tag validation            Success   Verified patch tag                    
Storage patch tag validation    Success   Verified storage patch location       
Verify ASM disks status         Success   ASM disks are online                  
Validate rolling patch          Success   Rolling mode patching allowed as      
                                          there is no expander and controller   
                                          upgrade.                              
Validate command execution      Success   Validated command execution

例16-45 ローリング・モードのパッチ適用がサポートされていないときのパッチ事前チェック・レポート(エクスパンダまたはコントローラのアップグレードが必要な場合)


[root@node1 bin]# odacli describe-prepatchreport -i 4a3bef2b-687e-41f2-b3d7-cbda79e63877
 
Patch pre-check report                                           
------------------------------------------------------------------------
                 Job ID:  4a3bef2b-687e-41f2-b3d7-cbda79e63877
            Description:  Patch pre-checks for [STORAGE]
                 Status:  SUCCESS
                Created:  September 7, 2021 12:30:57 PM UTC
                 Result:  All pre-checks succeeded
 
Node Name       
---------------
node1
 
Pre-Check                      Status   Comments                              
------------------------------ -------- -------------------------------------- 
__STORAGE__ 
Validate patching tag           Success   Validated patching tag: 19.12.0.0.0.  
Patch location validation       Success   Verified patch location               
Patch tag validation            Success   Verified patch tag                    
Storage patch tag validation    Success   Verified storage patch location       
Verify ASM disks status         Success   ASM disks are online                  
Validate rolling patch          Alert     Rolling mode patching not allowed as  
                                          there is expander and controller   
                                          upgrade.                              
Validate command execution      Success   Validated command execution           
 
Node Name       
---------------
node2
 
Pre-Check                      Status   Comments                              
------------------------------ -------- -------------------------------------- 
__STORAGE__ 
Validate patching tag           Success   Validated patching tag: 19.12.0.0.0.  
Patch location validation       Success   Verified patch location               
Patch tag validation            Success   Verified patch tag                    
Storage patch tag validation    Success   Verified storage patch location       
Verify ASM disks status         Success   ASM disks are online                  
Validate rolling patch          Alert     Rolling mode patching not allowed as  
                                          there is expander and controller   
                                          upgrade.                              
Validate command execution      Success   Validated command execution

例16-46 オペレーティング・システム、Oracle Grid InfrastructureおよびORAchkのパッチ事前チェック・レポートの表示


# odacli describe-prepatchreport -i e07993d5-0a06-44e7-819a-36d708c52bb6

Patch pre-check report                                          
------------------------------------------------------------------------
                 Job ID:  e07993d5-0a06-44e7-819a-36d708c52bb6
            Description:  Patch pre-checks for [OS, ILOM, GI, ORACHKSERVER]
                 Status:  FAILED
                Created:  April 20, 2020 1:01:59 AM PDT
                 Result:  One or more pre-checks failed for [OS, ORACHK]

Node Name      
---------------
node1

Pre-Check                      Status   Comments                             
------------------------------ -------- --------------------------------------
__OS__
Validate supported versions     Success   Validated minimum supported versions.
Validate patching tag           Success   Validated patching tag: 19.6.0.0.0.  
Is patch location available     Success   Patch location is available.         
Validate if ODABR is installed  Failed    ODABR utility is not installed on 
                                          node: scaoda8m004.                   
Space checks for OS upgrade     Success   Validated space checks.              
Install OS upgrade software     Success   Extracted OS upgrade patches into    
                                          /root/oda-upgrade. Do not remove this
                                          directory untill OS upgrade completes.
Verify OS upgrade by running    Success   Results stored in:                   
preupgrade checks                         '/root/preupgrade-results/           
                                          preupg_results-200420010731.tar.gz' .
                                          Read complete report file            
                                          '/root/preupgrade/result.html' before
                                          attempting OS upgrade.               
Validate custom rpms installed  Success   No additional RPMs found installed on
                                          node:scaoda8m004.                    
Scheduled jobs check            Failed    Scheduled jobs found. Disable        
                                          scheduled jobs before attempting OS  
                                          upgrade.
__ILOM__
Validate supported versions     Success   Validated minimum supported versions.
Validate patching tag           Success   Validated patching tag: 19.6.0.0.0.  
Is patch location available     Success   Patch location is available.         
Checking Ilom patch Version     Success   Successfully verified the versions   
Patch location validation       Success   Successfully validated location      

__GI__
Validate supported GI versions  Success   Validated minimum supported versions.
Validate available space        Success   Validated free space under /u01      
Verify DB Home versions         Success   Verified DB Home versions            
Validate patching locks         Success   Validated patching locks             
Validate clones location exist  Success   Validated clones location            
Validate ODABR snapshots exist  Success   No ODABR snaps found on the node.    

__ORACHK__
Running orachk                  Failed    Orachk validation failed: .          
Verify diagsnap configuration   Failed    diagsnap or pstack are configured to 
                                          collect first failure diagnostic     
Software home                   Failed    Software home check failed

例16-47 成功したパッチ事前チェック・レポートの例

# odacli describe-prepatchreport -i aec9373c-96aa-43ce-9aae-8091ec9cd4eb
Patch pre-check report                                           
----------------------------------------------------------------
                 Job ID:  aec9373c-96aa-43ce-9aae-8091ec9cd4eb
            Description:  Pre-Check report for patching [DB]
                 Status:  COMPLETED
                 Result:  All pre-checks succeeded
Node Name       
---------------
node1
Pre-Check                      Status     Comments                           
------------------------------ ---------- ----------------------------------- 
__DB__ 
Validate patching tag           Success     Validated patching tag: 12.2.1.2.0
Validate available space        Success     Validated free space required      
                                            under /u01                         
Is system provisioned           Success     Verified system is provisioned     
Is patch location available     Success     Patch location is available        
Validate minimum agent version  Success     Validated minimum agent version    
Verify DBHome patch tag         Success     Verified DB Home patch tag         
Is GI upgraded                  Success     Validated GI is upgraded           
Patch location validation       Success     Successfully validated location    
Patch verification              Success     Patch 26710464 not applied on DB   
                                            home                               
Is patch rollback required      Success     No DB patch is required to rollback
Opatch updation                 Success     Successfully updated the opatch in 
                                            DbHome                             
Patch conflict check            Success     No patch conflicts found on DBHome

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli list-prepatchreports

odacli list-prepatchreportsコマンドを使用して、実行された事前チェックのステータスおよびコメントを含むリストとともに、すべての事前チェック・レポートを表示します。

パッチ適用の事前チェックは、パッチ適用の試行前に問題を特定して修正するのに役立ち、すべてのコンポーネントを確実に更新可能な状態にすることができます。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-prepatchreports [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

odacli list-prepatchreportsコマンドを使用して、すべての事前チェック・レポートを表示します。

例16-48 すべてのパッチ事前チェック・レポートの表示

# odacli list-prepatchreports 
ID   Description  Created                             Status    

------------- ----------------------------------- ----------

8a8a14b5-1b5e-4eeb-8ba9-c8136fb4eea1     Patch pre-checks for [DB]: DbHome is OraDB12102_home1  
May 16, 2018 7:00:56 PM PDT         Running   

2c9a747d-a452-4e48-bcab-9c7cd9f5f35b     Patch pre-checks for [STORAGE]      
May 16, 2018 6:53:23 PM PDT         Success   

f3b9c7c1-3061-4577-848d-645669d71f72     Patch pre-checks for [OS, ILOM, GI]
May 16, 2018 7:00:56 PM PDT         Running

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli delete-prepatchreport

odacli delete-prepatchreportコマンドを使用して、任意の事前チェック・レポートを削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli delete-prepatchreport -i Report ID

パラメータ

パラメータ 説明

Report ID

 削除するレポートのIDを示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

odacli delete-prepatchreportコマンドを使用して、事前チェック・レポートを削除します。

例16-49 パッチ事前チェック・レポートの削除

# odacli delete-prepatchreport -i 741f635b-7c75-4832-8813-782367f1e6fd

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli list-availablepatches

odacli list-availablepatchesコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの使用可能なパッチをすべて表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-availablepatches [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

odacli list-availablepatchesコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの使用可能なパッチをすべて表示します。

例16-50 ベア・メタル・システムでの使用可能なすべてのパッチの表示

# odacli list-availablepatches
-------------------- ------------------------- ------------------------- ------------------------------
ODA Release Version  Supported DB Versions     Available DB Versions     Supported Platforms           
-------------------- ------------------------- ------------------------- ------------------------------
19.14.0.0.0          21.5.0.0.220118           21.5.0.0.220118           DB System                      
                     19.14.0.0.220118          19.14.0.0.220118          Bare Metal, DB System          
                     12.2.0.1.220118           12.2.0.1.220118           Bare Metal                    
                     12.1.0.2.220118           12.1.0.2.220118           Bare Metal                    
                        
19.11.0.0.0          19.11.0.0.210420          19.11.0.0.210420          Bare Metal, DB System          
                     18.14.0.0.210420          18.14.0.0.210420          Bare Metal                    
                     12.2.0.1.210420           12.2.0.1.210420           Bare Metal                    
                     12.1.0.2.210420           12.1.0.2.210420           Bare Metal

例16-51 DBシステムでの使用可能なすべてのパッチの表示

# odacli list-availablepatches
-------------------- ------------------------- ------------------------- ------------------------------
ODA Release Version  Supported DB Versions     Available DB Versions     Supported Platforms           
-------------------- ------------------------- ------------------------- ------------------------------
19.14.0.0.0          21.5.0.0.220118           21.5.0.0.220118           DB System                      
                     19.14.0.0.220118          19.14.0.0.220118          Bare Metal, DB System          
                     12.2.0.1.220118           12.2.0.1.220118           Bare Metal                    
                     12.1.0.2.220118           12.1.0.2.220118           Bare Metal                    
                        
19.11.0.0.0          19.11.0.0.210420          19.11.0.0.210420          Bare Metal, DB System          
                     18.14.0.0.210420          18.14.0.0.210420          Bare Metal                    
                     12.2.0.1.210420           12.2.0.1.210420           Bare Metal                    
                     12.1.0.2.210420           12.1.0.2.210420           Bare Metal

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli describe-component

odacli describe-componentコマンドを使用して、インストールされているバージョンと使用可能な最新バージョンをそれぞれのコンポーネントについて表示します。

Oracle Database Applianceに複数のDBホームがインストールされている場合は、インストールされているそれぞれのホームについてバージョンの詳細が出力に表示されます。このコマンドを使用して、パッチの適用後にコンポーネント・バージョンをチェックできます。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-component [-d][-j][-h][-s][-v][-l][-n]

パラメータ

パラメータ 説明
--dbhomes、–d

(オプション)データベース・ホームのバージョンと使用可能なバージョンのリストを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--local、-l

(オプション)ローカル・ノードのコンポーネントの詳細を表示します。マルチノードの高可用性(HA)システムのローカル・ノードに関する詳細を表示する場合に使用します。このオプションは、単一ノード・システムのコンポーネントの詳細を表示する場合には必要ありません。

--node、–n

(オプション)高可用性(HA)システムの特定のノードに関するコンポーネントの詳細を表示します。このオプションは、単一ノード・システムのコンポーネントの詳細を表示する場合には必要ありません。{0|1}
--server、–s

(オプション)サーバー・コンポーネントおよびバージョンと、パッチを適用できる使用可能なバージョンのリストを表示します。
--systemversion、–v (オプション)システム・バージョンのみを表示します。このオプションは、高可用性システムでのみ使用できます。

使用上のノート

odacli describe-componentコマンドを使用して、コンポーネントの詳細を取得します。マルチノード環境では、このコマンドによって、すべてのノードにわたる詳細が提供されます。特定のノードに関するコンポーネントの詳細を取得するには、--nodeまたは--localオプションを使用します。

odacli describe-componentコマンドでは、ローカルと共有のストレージ・コンポーネントおよびそれらに必要な更新が個別に表示されます。

例16-52 ローカルと共有のストレージ・コンポーネントおよび必要な更新を表示

[root@node1 ~]# odacli describe-component
System Version  
---------------
19.13.0.0.0

System node Name 
---------------
node1

Local System Version 
---------------
19.13.0.0.0 

Component                                Installed Version    Available Version   
---------------------------------------- -------------------- --------------------
OAK                                       19.13.0.0.0           up-to-date          

GI                                        19.13.0.0.211019      up-to-date          

DB {
[ OraDB19000_home1,OraDB19000_home2,      19.13.0.0.211019      up-to-date          
OraDB19000_home3 ]                                                                  
[ OraDB12201_home1 ]                      12.2.0.1.211019       up-to-date          
[ OraDB12102_home1 ]                      12.1.0.2.211019       up-to-date          
} 

DCSCONTROLLER                             19.13.0.0.0           up-to-date          

DCSCLI                                    19.13.0.0.0           up-to-date          

DCSAGENT                                  19.13.0.0.0           up-to-date          

DCSADMIN                                  19.13.0.0.0           up-to-date          

OS                                        7.9                   up-to-date          

ILOM                                      5.0.2.24.r141466      up-to-date     

BIOS                                      52050300              up-to-date            

SHARED CONTROLLER FIRMWARE                16.00.08.00           up-to-date          

FIRMWAREEXPANDER                          0310                  up-to-date          

LOCAL DISK FIRMWARE                       1132                  up-to-date          

SHARED DISK FIRMWARE {
[ c0d0,c0d1,c0d2,c0d3,c0d4,c0d5,c1d0,     RXA0                  up-to-date          
c1d1,c1d2,c1d3,c1d4,c1d5 ]                                                          
[ c0d6,c0d7,c0d8,c0d9,c0d10,c0d11,c0d12,  A144                  up-to-date          
c0d13,c0d14,c0d15,c0d16,c0d17,c0d18,                                                
c0d19,c0d20,c0d21,c0d22,c0d23,c1d6,c1d7,                                            
c1d8,c1d9,c1d10,c1d11,c1d12,c1d13,c1d14,                                            
c1d15,c1d16,c1d17,c1d18,c1d19,c1d20,                                                
c1d21,c1d22,c1d23 ]                                                                 
[ c2d0,c2d1 ]                             1132                  up-to-date          
} 
HMP                                       2.4.8.0.600           up-to-date

例16-53 1つのリリースについて高可用性Oracle Database Applianceシステムのコンポーネントに関するパッチの詳細を表示

# /opt/oracle/dcs/bin/odacli describe-component -v
System Version
---------------
18.8.0.0.0

System node Name
---------------
node1

Local System Version
---------------
18.8.0.0.0

Component                                Installed Version    Available Version
---------------------------------------- -------------------- --------------------
OAK                                       18.8.0.0.0            up-to-date

GI                                        18.8.0.0.191015       up-to-date

DB                                        18.8.0.0.191015       up-to-date

DCSAGENT                                  18.8.0.0.0            up-to-date

ILOM                                      4.0.4.41.r130359      up-to-date

BIOS                                      25080100              up-to-date

OS                                        6.10                  up-to-date

FIRMWARECONTROLLER                        11.05.03.00           up-to-date

FIRMWAREEXPANDER                          0018                  001e

FIRMWAREDISK {
[ c0d0,c0d1 ]                             A7E0                  up-to-date
[ c1d0,c1d1,c1d2,c1d3,c1d4,c1d5,c1d6,     A72A                  a7e0
c1d7,c1d8,c1d9,c1d10,c1d11,c1d12,c1d13,
c1d14,c1d15,c1d16,c1d17,c1d18,c1d19,
c2d0,c2d1,c2d2,c2d3,c2d4,c2d5,c2d6,c2d7,
c2d8,c2d9,c2d10,c2d11,c2d12,c2d13,c2d14,
c2d15,c2d16,c2d17,c2d18,c2d19 ]
[ c1d20,c1d21,c1d22,c2d20,c2d21,c2d22 ]   944A                  up-to-date
}

System node Name
---------------
node2

Local System Version
---------------
18.8.0.0.0

Component                                Installed Version    Available Version
---------------------------------------- -------------------- --------------------
OAK                                       18.8.0.0.0            up-to-date

GI                                        18.8.0.0.191015       up-to-date

DB                                        18.8.0.0.191015       up-to-date

DCSAGENT                                  18.8.0.0.0            up-to-date

ILOM                                      4.0.2.27.b.r125869    4.0.4.41.r130359

BIOS                                      25060400              25080100

OS                                        6.10                  up-to-date

FIRMWARECONTROLLER                        11.05.03.00           up-to-date

FIRMWAREEXPANDER                          0018                  001e

FIRMWAREDISK {
[ c0d0,c0d1 ]                             A7E0                  up-to-date
[ c1d0,c1d1,c1d2,c1d3,c1d4,c1d5,c1d6,     A72A                  a7e0
c1d7,c1d8,c1d9,c1d10,c1d11,c1d12,c1d13,
c1d14,c1d15,c1d16,c1d17,c1d18,c1d19,
c2d0,c2d1,c2d2,c2d3,c2d4,c2d5,c2d6,c2d7,
c2d8,c2d9,c2d10,c2d11,c2d12,c2d13,c2d14,
c2d15,c2d16,c2d17,c2d18,c2d19 ]
[ c1d20,c1d21,c1d22,c2d20,c2d21,c2d22 ]   944A                  up-to-date
}

例16-54 DBホームの詳細のリストを表示

# odacli describe-component -d

System Version
---------------
18.7.0.0.0

System node Name
---------------
node1

Local System Version
---------------
18.7.0.0.0

Component                                Installed Version    Available Version
---------------------------------------- -------------------- --------------------
DB                                        12.2.0.1.190716       up-to-date

System node Name
---------------
node2

Local System Version
---------------
18.7.0.0.0

Component                                Installed Version    Available Version
---------------------------------------- -------------------- --------------------
DB                                        12.2.0.1.190716       up-to-date

例16-55 サーバー・コンポーネントおよびバージョンのリストを表示

# odacli describe-component -s
System Version
---------------
18.7.0.0.0

System node Name
---------------
node1

Local System Version
---------------
18.7.0.0.0

Component                                Installed Version    Available Version
---------------------------------------- -------------------- --------------------
OAK                                       18.7.0.0.0            up-to-date

GI                                        18.7.0.0.190716       up-to-date

ILOM                                      4.0.4.38.r130206      up-to-date

BIOS                                      52010400              up-to-date

OS                                        6.10                  up-to-date

System node Name
---------------
node2

Local System Version
---------------
18.7.0.0.0

Component                                Installed Version    Available Version
---------------------------------------- -------------------- --------------------
OAK                                       18.7.0.0.0            up-to-date

GI                                        18.7.0.0.190716       up-to-date

ILOM                                      4.0.4.38.r130206      up-to-date

BIOS                                      52010400              up-to-date

OS                                        6.10                  up-to-date

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli describe-latestpatch

odacli describe-latestpatchコマンドを使用して、それぞれのコンポーネントについてサポートされている最新のパッチ・バージョンのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-latestpatch [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

例16-56 サポートされている最新バージョンのリストの表示

#  odacli describe-latestpatch
 
ComponentType   availableVersion
--------------- --------------------
gi              18.7.0.0.190716
db              18.7.0.0.190716
db              12.2.0.1.190716
db              12.1.0.2.190716
oak             18.7.0.0.0
asr             18.3.1
ilom            3.0.16.22.f.r100119
ilom            4.0.2.31.r126282
ilom            4.0.4.41.r130359
ilom            4.0.4.37.r130617
ilom            4.0.0.24.r121140
ilom            4.0.4.40.r130348
ilom            4.0.4.38.r130206
os              6.10
bios            17140300
bios            30150300
bios            25080100
bios            41060300
bios            38130200
bios            39090000
bios            52010400
firmwareexpander 0342
firmwareexpander 001e
firmwareexpander 0306
firmwaredisk    a901
firmwaredisk    0r3q
firmwaredisk    a29a
firmwarecontroller 11.05.03.00
firmwarecontroller qdv1rf30
firmwarecontroller vdv1ry03
firmwarecontroller 20.08.01.14
firmwarecontroller 2.11.1280
firmwarecontroller 13.00.00.00
firmwarecontroller 4.650.00-7176
firmwarecontroller kpyair3q
dcsagent        18.7.0.0.0
firmwaredisk    a7e0
firmwaredisk    a4c0
firmwaredisk    a72a
firmwaredisk    a880
firmwaredisk    a122
firmwaredisk    a38k
firmwaredisk    c122
firmwaredisk    944a
firmwaredisk    9440
firmwaredisk    e12b
firmwaredisk    5g08
firmwaredisk    a902
firmwaredisk    a140
firmwaredisk    sa03
firmwaredisk    0b25
firmwaredisk    sf04
firmwaredisk    c38k
firmwaredisk    a3a0
firmwaredisk    pd51
firmwaredisk    m554
firmwaredisk    0121
firmwaredisk    xc311102

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli list-agentconfig-parameters

odacli list-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数のリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-agentconfig-parameters [-h] [-j] [-n] [-t]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--name、-n

パラメータの名前を指定します。

--type、-t

(オプション)指定したタイプの構成値を示します。デフォルト値はPUBLICです。

使用上のノート

odacli list-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数のリストを表示します。

例16-57 HttpProxyPortの表示 


./odacli list-agentconfig-parameters -n HttpProxyPort

Name      Value      Description      Updated                            
------------------------------------------------------
HttpProxyPort  Http proxy server port    December 8, 2021 4:14:10 AM UTC

例16-58 エージェント構成の表示


# odacli list-agentconfig-parameters

Name          Value     Description   Updated                            
------------------------------ ----------------------------------------------------------------- 
HttpProxyHost   Http proxy server host  December 8, 2021 4:14:10 AM UTC       
HttpProxyPort   Http proxy server port   December 8, 2021 4:14:10 AM UTC       
HttpsProxyHost   Https proxy server host  December 8, 2021 4:14:10 AM UTC       
HttpsProxyPort  Https proxy server port  December 8, 2021 4:14:10 AM UTC

例16-59 Oracle ASMの構成の表示


# odacli list-agentconfig-parameters -t ASM
Name                Value  Description  Updated   
------------------------------ ----------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- -----------------------------------
asm_power_limit        4  June 22, 2021 12:13:10 AM UTC

関連項目

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-agentconfig-parameters

odacli update-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数を変更します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli update-agentconfig-parameters

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--append、-a

(オプション)パラメータ値を追加します。例: -n p1 -v v1 -n p2 -v v2 -a。

--all-dbsystems、-adbs

(オプション)すべてのDBシステムの動的パラメータ更新。

--bm-only、-bm

(オプション)ベア・メタル・システムのみの動的パラメータ更新。

--comment、-c

(オプション)パラメータのコメントを指定します。

--dbsystem、-dbs

(オプション)動的パラメータ更新のDBシステム名。

--description、-d

(オプション)パラメータの説明を指定します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--name、-n

パラメータの名前を指定します。複数のパラメータ値は、-n p1 -v v1 -n p2 -v v2の形式で指定してください。

--reset、-r

パラメータをデフォルト値にリセットします。例: -n p1 -n p2 -r。

--update、-u

指定した値でパラメータを置き換えます。例: -n p1 -v v1 -n p2 -v v2 -u。

--value、-v

パラメータの値を指定します。複数のパラメータ値は、-n p1 -v v1 -n p2 -v v2の形式で指定してください。

--type、-t

(オプション)パラメータのタイプを指定します。

使用上のノート

odacli update-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数を変更します。サポートされている構成パラメータは、HttpsProxyHostおよびHttpsProxyPortです。

複数の値を指定できます。高可用性モデルの場合、このコマンドは、クラスタ内の両方のノードでパラメータ値を設定します。

DBシステムについては、-dbsフラグを使用して指定された動的パラメータ値の方が、-adbsフラグを使用して指定されたパラメータ値よりも優先され、さらにこれは、ベア・メタル・システムからいずれのフラグも使用せずにパラメータが更新された場合よりも優先されます。

例16-60 複数のパラメータの設定

# odacli update-agentconfig-parameters -n HttpsProxyPort -v 80 -d "Http proxy port" 
-n HttpsProxyPort -v 80 -d "Https proxy port" -u

update-agentconfig-parameters -n HttpsProxyPort -n HttpProxyPort -r

update-agentconfig-parameters -n HttpsProxyHost -v 90 -a

update-agentconfig-parameters -n OSPatchRepos -v

例16-61 Oracle RDBMSパラメータの設定

# odacli update-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes -v 300 -u
The value of processes will be set to 300 in BM and all the DBVMs.

#  odacli list-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes

Name               Value     Description     Updated                            
----------------------------------------------------------------------------------------------
processes          300                       November 22, 2021 5:24:45 PM UTC

例16-62 ベア・メタル・システムですべてのDBシステムのRDBMSパラメータを更新

# odacli update-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes -v 400 -u -adbs

ベア・メタル・システムでは、processesパラメータの値は変更されません。 

# odacli list-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes

Name               Value        Description       Updated                            
------------------------------ ----------------------------------------------------------------- ------------
processes           300                           November 10, 2021 12:08:15 AM UTC

すべてのDBシステムで、processesの値が変更されます。 

# odacli list-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes

Name               Value        Description       Updated                            
------------------------------ ----------------------------------------------------------------- ------------
processes          400                           November 10, 2021 12:08:15 AM UTC
特定のDBシステムについて値を設定できます。
# odacli update-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes -v 700 -u -dbs DBSYSTEM1
DBSYSTEM1で値が変更されます。
# odacli list-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes   

Name               Value        Description       Updated                            
------------------------------ ----------------------------------------------------------------- ------------
processes           700                          November 10, 2021 12:08:15 AM UTC

関連項目

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli delete-agentconfig-parameters

odacli delete-agentconfig-parametersコマンドを使用して、アプライアンスで使用されている構成変数を削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli delete-agentconfig-parameters -n name_param [-adbs] [-bm] [-dbs dbs_param] [-t type_param] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--name、-n

(必須)パラメータの名前を指定します。

--type、-t

(オプション)指定したタイプの構成値を削除します。

--all-dbsystems、-adbs

(オプション) odacli update-agentconfig-parametersコマンドで-adオプションを使用してDBシステムについて更新された動的パラメータを削除します。

--bm-only、-bm

(オプション)ベア・メタル・システムからのみ動的パラメータを削除します。

--dbsystem、-dbs

(オプション)特定のDBシステムの動的パラメータを削除します。

使用上のノート

odacli delete-agentconfig-parametersコマンドを使用して、構成値を削除します。高可用性モデルの場合、このコマンドは、クラスタ内の両方のノードでパラメータ値を削除します。

例16-63 構成パラメータの削除

# odacli delete-agentconfig-parameters -n HttpProxyHost

Job details                                                
----------------------------------------------------------------
                     ID:  c6e123c6-1b76-48f8-973d-63c8dab65545
            Description:  delete configuration parameter HttpProxyHost
                 Status:  Running
                Created:  December 8, 2021 9:45:39 AM PDT
                Message:  
Task Name                                Start Time                          End Time                            Status    
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------

例16-64 processes構成パラメータの削除

# odacli delete-agentconfig-parameters -t rdbms -n processes
odacli list-agentconfig-parameters -t RDBMS -n processes
No result found

Note: Parameters updated using -adbs, -dbs flags should be deleted using the same corresponding flags.

# odacli delete-agentconfig-parameters -t rdbms -n processes -dbs DBSYSTEM1

# odacli delete-agentconfig-parameters -t rdbms -n processes -adbs

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-dbhome

odacli update-dbhomeコマンドを使用して、特定のデータベース・ホームを最新のパッチ・バンドル・バージョンに更新します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli update-dbhome -i dbhomeid -v version [-f] [-imp] [-p] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--dbhomeid、-i

更新するOracle Databaseホームを定義します。

--help-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

  

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--precheck、–p

(オプション)パッチを分析します。

--force、–f

(オプション)事前チェック・エラーを無視し、操作を強制的に実行します。

--version、-v

更新するOracle Database Applianceのバージョンを定義します。たとえば、19.11.0.0.0です。

----ignore-missing-patch、-imp

(オプション)欠落パッチ・エラーを無視し、操作を強制的に実行します。

使用上のノート

  • odacli update-dbhomeコマンドを実行する前に、パッチ適用の事前チェックを少なくとも1回実行する必要があります。失敗した事前チェックを分析し、それらを修正して、事前チェックを再実行します。いずれかの事前チェックが失敗した場合は、-fオプションを指定してodacli update-dbhomeコマンドを実行します。

  • update-dbhomeコマンドは、Oracle Databaseホームに最新のリリース更新(RU)を適用します。

  • 最新パッチで更新するためには、データベースが実行中であることが必要です。

  • Configured ステータスのデータベースのみ更新されます。odacli list-databaseコマンドを使用して構成済データベースのリストを表示します。他のステータスのデータベースは、更新時にスキップされます。

例16-65 Oracle Databaseホームの更新

最新のパッチ・バンドルを適用してOracle Databaseを更新するには、次のコマンドを実行します。

# odacli update-dbhome -i ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743 -v 19.14.0.0.0

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-dcsadmin

odacli update-dcsadminコマンドを使用して、ZookeeperのアップグレードのためにDCS管理コンポーネントを更新します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli update-dcsadmin  -v version  [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--version、-v

更新後にOracle Database Applianceのバージョンを定義します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

update-dcsadminコマンドは、dcsadminおよびその他のコンポーネントを設定します。update-dcsadminコマンドは、DCSエージェントを更新した後にのみ実行してください。

例16-66 DCS管理の更新


# odacli update-dcsadmin -v 18.7.0.0.0
{
  "jobId" : "4c238b93-e641-4f9d-9f86-93d0574dd234",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "July 12, 2019 03:11:53 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "DcsAdmin patching",
  "updatedTime" : "July 12, 2019 03:11:53 AM UTC"
}

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-dcsagent

odacli update-dcsagentコマンドを使用してエージェントを更新します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli update-dcsagent  -v version  [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--version、-v

更新後にOracle Database Applianceのバージョンを定義します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

update dcsagentコマンドは、dcs-agentをlocationにあるRPMパッケージに更新し、dcs-agentを再起動します。更新が適用された後、エージェントは自動的に起動します。dcs-agentへの接続には数分かかります。エージェントが停止して再起動が完了するまで待ってから、タスクを実行します。

ノート:

エージェントを更新する前に、更新中に実行中または保留中のジョブがないようにしてください。

例16-67 エージェントの更新

dcs-agentをバージョン19.14に更新するには、次のコマンドを実行します。 


# odacli update-dcsagent -v 19.14
{
  "jobId" : "77e454d3-eb68-4130-a247-7633f8d6192b",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "December 8, 2021 14:09:24 PM CST",
  "description" : "DcsAgent patching",
  "updatedTime" : "December 8, 2021 14:09:24 PM CST"
}

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-dcscomponents

odacli update-dcscomponentsコマンドを使用して、DCSエージェントやZookeeperなどのDCSコンポーネントを更新します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli update-dcscomponents  -v version  [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--version、-v

更新後にOracle Database Applianceのバージョンを定義します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

update-dcscomponentsコマンドは、Zookeeperなどのdcscomponentsを設定します。

例16-68 DCSコンポーネントの更新


# odacli update-dcscomponents -v 18.7.0.0.0
{
  "jobId" : "4c238b93-e641-4f9d-9f86-93d0574dd234",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "July 12, 2019 03:11:53 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "DcsComponents patching",
  "updatedTime" : "July 12, 2019 03:11:53 AM UTC"
}

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-registry

odacli update-registryコマンドを使用して、パッチを手動で適用するときにコンポーネントのレジストリを更新します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli update-registry  -n component  [-f] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--component、-n

レジストリ更新のOracle Database Applianceコンポーネントを定義します。値はsystem {gihome, dbnode, sysinstance}またはall {dbhome, db, dbstorage, asr}です。リフレッシュする個々のコンポーネントを指定することもできます。

ノート: すべてのコンポーネントをリフレッシュする前に、システム・コンポーネントをリフレッシュしてください。

-f

(オプション)指定したコンポーネントがアプライアンス・レジストリ・メタデータにすでに存在する場合でも、それを強制的にリフレッシュします。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

update-registryコマンドは、パッチを手動で適用するときにコンポーネントのレジストリを更新します。

コンポーネントは、system、dbhome、db、dbstorageの順に更新する必要があります。そうしないと、update-registryコマンドでエラーが表示されます。すべてのコンポーネントを更新するには、update-registryコマンドでコンポーネントをallとして指定します。

update-registryコマンドは、次のDCSコンポーネント・リソースのみを再検出します。

  • システム・リソース: Oracle Grid Infrastructure (gihome)、Oracle Databaseノード(dbnode)、システム・インスタンス(sysinstance)
  • データベース・ホーム(dbhome)
  • データベース(db)
  • データベース・ストレージ(dbstorage)
  • Oracle ASR

update-registryコマンドは、リストに記載されていない他のコンポーネントは再検出しません。

Oracle Database Applianceツールを使用せずにTDEデータベースが作成され、データベース・コンポーネントについてのレジストリが更新された場合は、このデータベースがDCSメタデータに追加されます。データベースの「TDE Wallet Management」がODAの場合、DCSメタデータ内のそのデータベースのTDEパスワードを、TDEパスワードの変更に使用するのと同じオプションを指定してデータベースを変更することで更新する必要があります。現在のTDEパスワードと新しいTDEパスワードの両方に同じパスワードを指定することで、DCSメタデータ内のTDEパスワードを確実に更新できます。

例16-69 -forceオプションを指定したレジストリの更新

# odacli update-registry -n system
DCS-10112:Specified components are already discovered.

Using force flag option to rediscover and update the sytem components though it already exists in appliance registry 
# odacli update-registry -n system -f

Job details 
----------------------------------------------------------------
                     ID: 752b56d8-2bcd-4a29-ab96-196925fc5c13
            Description: Discover System Components : system
                 Status: Created
                Created: July 31, 2019 1:02:51 PM UTC
                Message: 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------

# odacli describe-job -i 752b56d8-2bcd-4a29-ab96-196925fc5c13

Job details 
----------------------------------------------------------------
                     ID: 752b56d8-2bcd-4a29-ab96-196925fc5c13
            Description: Discover System Components : system
                 Status: Success
                Created: July 31, 2019 1:02:51 PM UTC
                Message: 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ----------
Rediscover SysInstance July 31, 2019 1:02:51 PM UTC July 31, 2019 1:03:24 PM UTC Success 
Rediscover DBNode July 31, 2019 1:03:24 PM UTC July 31, 2019 1:03:24 PM UTC Success 
Rediscover GiHome July 31, 2019 1:03:24 PM UTC July 31, 2019 1:03:26 PM UTC Success

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-repository

odacli update-repositoryコマンドを使用して、新しいOracle Database Applianceソフトウェアでリポジトリを更新します。

前提条件

リポジトリを更新する前に、Oracle Database Applianceソフトウェアをアプライアンスにアップロードする必要があります。パッチに複数のzipファイルが含まれている場合は、リポジトリを更新する前に、zipファイルを抽出して連結します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

パッチ・バンドルをファイル・システム内の適切な場所に解凍してコピーするには、次のコマンドを実行します。

odacli update-repository  -f filename [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--filename、–f

My Oracle Supportからダウンロードしたパッチ・バンドルまたはRDBMSクローンのzipファイル名を定義します。エンド・ユーザーおよびパッチ・バンドルの絶対ファイル・パスのカンマ区切りリストを指定します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • リポジトリを更新する前に、更新中に実行中または保留中のジョブがないようにしてください。

  • Node0のdom0にパッチをアップロードします。マルチノード・システムでは、DCSエージェントによってパッチがNode1にコピーされ、両方のノードでパッチ・リポジトリが更新されます。

  • Oracle Database Applianceリリース19.12以降、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのクローン・ファイルを格納するための新しいOracle ACFSファイル・システムが作成されます。DATAディスク・グループによって、ファイル・システムに150 GBの領域が提供されます。Oracle Database Applianceリリース19.12でシステムをプロビジョニングする場合、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアが構成された後にファイル・システムが作成されます。Oracle Database Applianceリリース19.12でシステムにパッチを適用する場合、odacli update-serverコマンドを実行するときにファイル・システムが作成されます。プロビジョニングまたはパッチ適用中にこのファイル・システムが構成された後にコマンドodacli update-repositoryを実行すると、Oracle Clusterwareが実行されていない場合、odacli update-repositoryコマンドは失敗します。次のエラーが表示されます。
    DCS-10626:Cannot update the repository as the Clusterware is down. Some files need to be stored on an ACFS file system.

例16-70 リポジトリの更新

サーバー・パッチのzipファイルは/u01/tmpdirディレクトリにあります。次の例では、最新のサーバー・パッチでリポジトリを更新した後、ジョブのリストを表示して、更新が成功したことを確認します。 

# /opt/oracle/dcs/bin/odacli update-repository -f /tmp/oda-sm-19.14.0.0.0-date-server.zip,/tmp/oda-sm-19.14.0.0.0-date-server.zip
{
  "jobId" : "d3510276-da05-447b-990e-6d30964f8f79",
  "status" : "Created",
  "message" : "/u01/tmpdir/oda-sm-12.2.1.1.0-171031-server.zip",
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "December 8, 2021 14:13:45 AM CST",
  "description" : "Repository Update",
  "updatedTime" : "December 8, 2021 14:13:45 AM CST"
}
[root@oak1 tmpdir]# ./odacli list-jobs
# odacli list-jobs
ID                                    Description       Created                             Status
----------------------------          ----------------  ----------------------------        -------
6f27a29a-959f-44e1-b984-7473e3c918ad  Server Patching   December 8, 2021 14:19:05 AM CST    Success

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-server

odacli update-serverコマンドを実行して、オペレーティング・システム、ファームウェア、Oracle Appliance Kit、Oracle Clusterware、および他のすべてのインフラストラクチャ・コンポーネントを更新します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli update-server [-p] [-c] -v version [-f][-ng] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
--precheck、–p

(オプション)パッチを分析します。

--version、–v

(必須)更新するバージョンを定義します。
--component、–c (オプション)アップグレードするコンポーネント。サポートされている値はOSです。
--nogrid、–ng (オプション) Oracle Grid Infrastructureのアップグレードをスキップします。
--skip-orachk、–sko

(オプション) ORAchkエラーをスキップし、パッチ適用操作を続行します。
--force、–f

(オプション)事前チェック・エラーを無視し、パッチ適用操作を強制的に実行します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • update-serverコマンドは、パッチを様々なインフラストラクチャ・コンポーネントとOracle Clusterwareに適用します。

    更新が適用された後、エージェントは自動的に起動します。サーバーへの再接続には数分かかります。エージェントが停止して再起動が完了するまで待ってから、タスクを実行します。少なくとも2分間経過してから、次のコマンドを実行してください。

  • odacli update-serverコマンドを実行する前に、パッチ適用の事前チェックを少なくとも1回実行する必要があります。失敗した事前チェックを分析し、それらを修正して、事前チェックを再実行します。いずれかの事前チェックが失敗した場合は、-fオプションを指定してodacli update-serverコマンドを実行します。

ノート:

サーバーを更新する前に、更新中に実行中または保留中のジョブがないようにしてください。サーバーにパッチを適用する前にodacli create-prepatchreportコマンドを実行する必要があります。そうしないと、odacli update-serverコマンドは失敗し、パッチ適用の事前チェックを実行するよう求めるエラー・メッセージが表示されます。-fオプションを使用すると、事前チェックの失敗をオーバーライドし、サーバーのパッチ適用を完了できます。

例16-71 サーバーの更新

odacli update-serverコマンドを実行して、サーバーを19.14.0.0.0に更新します。高可用性システムでは、1つのノードでコマンドを実行します。パッチは自動的に両方のノードに適用されます。 

# odacli update-server -v 19.14.0.0.0
{
  "jobId" : "6f27a29a-959f-44e1-b984-7473e3c918ad",
  "status" : "Created",
  "message" : "Success of Server Update may trigger reboot of node after 4-5 minutes. 
Please wait till node restart",
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "December 8, 2021 14:13:45 PM CST",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Server Patching",
  "updatedTime" : "December 8, 2021 14:13:45 PM CST"
}

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacli update-storage

odacli update-storageコマンドを使用して、ストレージを更新します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli update-storage -v version [-h] [-j] [-r]

パラメータ

パラメータ 説明
--version、–v

更新するバージョンを定義します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--rolling、-r

(オプション) Oracle Clusterwareを停止せずに、ローリング方式で共有ディスクにパッチを適用できるようにします。共有ディスクはオンラインである必要があります。

使用上のノート

  • FIRMWAREEXPANDERのInstalled VersionがAvailable Version以下の場合、ローリング・モードを使用してストレージを更新することはできません。
  • FIRMWARECONTROLLERのInstalled VersionがAvailable Version以下の場合、ローリング・モードを使用してストレージを更新することはできません。

例16-72 ストレージの更新

# odacli update-storage -v 19.14.0.0.0

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odaadmcli orachk

odaadmcli orachkコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントの構成設定をチェックします。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

コンポーネントの診断チェックを実行するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli orachk [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

-a、-acchk、-applypatch、-autostopなどのコンポーネント

(オプション)データを収集するコンポーネントのカンマ区切りリストを指定します。このコマンドでチェックするコンポーネントを指定してください。次に例を示します。

# odaadmcli orachk -a

--verbose

詳細なメッセージを表示します。

使用上のノート

odaadmcli orachkコマンドは、ディレクトリopt/oracle.SupportTools/orachkからorachkを起動します。

例16-73 odaadmcli orachkの実行

[root@oak bin] # ./odaadmcli orachk
INFO: 2019-09-04 16:41:26: Running orachk under /opt/oracle.SupportTools/orachk

例16-74 1つのコンポーネントに対するodaadmcli orachkの実行

[root@oak bin] # ./odaadmcli orachk -a
INFO: 2019-09-19 10:45:16: Running orachk under /usr/bin/orachk
Checking ssh user equivalency settings on all nodes in cluster for root

親トピック: odacliパッチ適用および更新コマンド

odacliアプライアンス・コマンド

odacli applianceコマンドを使用して、アプライアンスのライフサイクル・アクティビティを実行します。

  • odacli set-credential
    odacli set-credentialコマンドを使用して、oda-adminユーザーの資格証明を変更します。
  • odacli create-appliance
    odacli create-applianceコマンドをJSONファイル形式で使用して、Oracle Database Applianceをプロビジョニングします。
  • odacli describe-system
    odacli describe-systemコマンドを使用して、システムにインストールされているコンポーネントに関する詳細を表示します。
  • odacli list-featuretracking
    odacli list-featuretrackingコマンドを使用して、最新の機能トラッキング・レポートを表示します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli set-credential

odacli set-credentialコマンドを使用して、oda-adminユーザーの資格証明を変更します。

構文

非アクティブ・モードでoda-adminユーザー資格証明をリセットするには、次のコマンドを実行します。 

  odacli set-credential --username username [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--username、-u

 Oracle Appliance Managerブラウザ・ユーザー・インタフェースにアクセスするために必要なユーザー名。デフォルトのユーザー名はoda-adminです。

--json、-j

  

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

rootユーザーのみがoda-adminユーザー資格証明をリセットできます。

例16-75 非対話モードでのoda-adminパスワードのリセット

対話モードでoda-adminユーザーのパスワードを新しいパスワードにリセットするには、次のコマンドを実行します。 

# odacli set-credential --username oda-admin
Enter 'user' password: 
Retype 'user' password:

親トピック: odacliアプライアンス・コマンド

odacli create-appliance

odacli create-applianceコマンドをJSONファイル形式で使用して、Oracle Database Applianceをプロビジョニングします。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli create-applianceコマンドのヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。 

   odacli create-appliance  -r requestjson [-j] [-h]

ノート:

odacli create-applianceコマンドは、JavaScript Object Notation (JSON)ファイル形式のみをサポートしています。JSONファイルの例およびreadmeは、このドキュメントの付録および/opt/oracle/dcs/sampleディレクトリにあります。

パラメータ

パラメータ 説明

--requestjson、-r

アプライアンスを作成するためのJSON入力。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

親トピック: odacliアプライアンス・コマンド

odacli describe-system

odacli describe-systemコマンドを使用して、システムにインストールされているコンポーネントに関する詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli describe-system [-h] [-b] [-d] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--bom、-b

(オプション)アプライアンスにインストールされているコンポーネントの部品表を表示します。

--details、-d

(オプション)アプライアンスにインストールされているすべてのコンポーネントの詳細をコマンドラインに表示します。

使用上のノート

-bと-dの両方のオプションをコマンドで同時に指定しないでください。

例16-76 ベア・メタル・デプロイメントのコマンドラインから部品表を表示するコマンドの例

# odacli describe-system -b
ODA Components Information 
------------------------------
Component Name                Component Details                                             
---------------               ----------------------------------------------------------------------------------------------- 
NODE                          Name : oda1 
                              Domain Name :  
                              Time Stamp : April 29, 2020 7:00:12 PM UTC 

  
RPMS                          Installed RPMS : acl-2.2.49-7.el6_9.1.x86_64,
                                               aide-0.14-11.el6.x86_64,
                                               alsa-lib-1.1.0-4.el6.x86_64,
                                               at-3.1.10-49.el6.x86_64,
                                               atk-1.30.0-1.el6.x86_64,
                                               attr-2.4.44-7.el6.x86_64,
                                               audit-2.4.5-6.el6.x86_64,
                                               audit-libs-2.4.5-6.el6.x86_64,
                                               audit-libs-python-2.4.5-6.el6.x86_64,
                                               augeas-libs-1.0.0-10.el6.x86_64,
                                               authconfig-6.1.12-23.el6.x86_64,
                                               avahi-libs-0.6.25-17.el6.x86_64,
                                               b43-openfwwf-5.2-10.el6.noarch,
                                               basesystem-10.0-4.0.1.el6.noarch,
                                               bash-4.1.2-48.el6.x86_64,
                                               bc-1.06.95-1.el6.x86_64,
                                               bind-libs-9.8.2-0.62.rc1.el6_9.5.x86_64,
                                               bind-utils-9.8.2-0.62.rc1.el6_9.5.x86_64,
                                               binutils-2.20.51.0.2-5.47.el6_9.1.x86_64,
                                               biosdevname-0.7.2-1.el6.x86_64,
                                               bridge-utils-1.2-10.el6.x86_64,
                                               busybox-1.15.1-21.el6_6.x86_64,
                                               bzip2-1.0.5-7.el6_0.x86_64,
                                               bzip2-libs-1.0.5-7.el6_0.x86_64,
                                               ca-certificates-2017.2.14-65.0.1.el6_9.noarch,
                                               cairo-1.8.8-6.el6_6.x86_64,
                                               celt051-0.5.1.3-0.el6.x86_64,
                                               checkpolicy-2.0.22-1.el6.x86_64,
                                               chkconfig-1.3.49.5-1.el6.x86_64,
                                               cloog-ppl-0.15.7-1.2.el6.x86_64,
                                               compat-libcap1-1.10-1.x86_64,
                                               compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.x86_64,
                                               compat-readline5-5.2-17.1.el6.x86_64,
                                               compat-sap-c++-4.8.2-16.el6.x86_64,
                                               ConsoleKit-0.4.1-6.el6.x86_64,
                                               ConsoleKit-libs-0.4.1-6.el6.x86_64,
                                               ConsoleKit-x11-0.4.1-6.el6.x86_64,
                                               coreutils-8.4-46.0.1.el6.x86_64,
                                               coreutils-libs-8.4-46.0.1.el6.x86_64,
                                               cpio-2.10-13.el6.x86_64,
                                               cpp-4.4.7-18.el6.x86_64,
                                               cpupowerutils-1.3-2.el6.x86_64,
                                               cpuspeed-1.5-22.0.1.el6.x86_64,
                                               cracklib-2.8.16-4.el6.x86_64,
                                               cracklib-dicts-2.8.16-4.el6.x86_64,
                                               crash-7.1.4-1.0.1.el6_7.x86_64,
                                               crda-3.13_2015.10.22-3.el6.x86_64,
                                               createrepo-0.9.9-27.el6_9.noarch,
                                               cronie-1.4.4-16.el6_8.2.x86_64,
                                               cronie-anacron-1.4.4-16.el6_8.2.x86_64,
                                               crontabs-1.10-33.el6.noarch,
                                               cryptsetup-luks-1.2.0-11.el6.x86_64,
                                               cryptsetup-luks-libs-1.2.0-11.el6.x86_64,
                                               cups-libs-1.4.2-78.el6_9.x86_64,

....
....
....

親トピック: odacliアプライアンス・コマンド

odacli list-featuretracking

odacli list-featuretrackingコマンドを使用して、最新の機能トラッキング・レポートを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-featuretrackingコマンドを使用して、最新の機能トラッキング・レポートを表示します。 

   odacli list-featuretracking [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-77 コマンドラインから機能レポートを表示するコマンドの例


# odacli list-featuretracking
                                    DCS Feature Tracking Report

Last collection date:   10/26/18 15:35
Report version:         1.0

-------------------------------------------------------------------
DCS Feature Usage Summary

                                                          Currently Detected    Total     Last Usage
Feature Name                                              Used        Usages  Samples           Time
--------------------------------------------------------- --------- 
Object Store                                              TRUE            12       12 10/26/18 15:35
Automatic Service Request (ASR)                           FALSE            0       12               
Storage Expansion Shelf                                   FALSE            0       12               


-------------------------------------------------------------------
DCS High Water Mark Statistics

Measured Feature Name                                        High Water Mark       Category         
------------------------------------------------------------ 
Maximum usage of CPU                                         8.12 %                DCS Agent        
Maximum usage of Memory                                      437.12 MB             DCS Agent        
Maximum number of threads                                    150                   DCS Agent        
Maximum number of open file descriptors                      257                   DCS Agent        
Maximum number of Databases                                  1                     Database         
Maximum number of EE Databases                               1                     Database         
Maximum number of SE Databases                               0                     Database         
Maximum number of CDBs                                       1                     Database         
Maximum number of non-CDBs                                   0                     Database         
Maximum number of RAC Databases                              1                     Database         
Maximum number of RAC One Databases                          0                     Database         
Maximum number of Single Instance Databases                  0                     Database         
Maximum number of PDBs                                       0                     Database         
Maximum number of Datafiles                                  7                     Database         
Maximum number of Database Homes                             1                     Database         
Maximum number of Flashback Databases                        0                     Database         
Maximum size of a Database                                   6.40 GB               Database         
Minimum Database version                                     18.0.0.0.0            Database         
Maximum Database version                                     18.0.0.0.0            Database         
Maximum number of Backups                                    12                    Database         
Maximum number of NFS Backups                                0                     Database         
Maximum number of Object Store Backups                       12                    Database         
Maximum number of Disk Backups                               0                     Database         
Maximum number of Regular-L0 Backups                         0                     Database         
Maximum number of Regular-L1 Backups                         1                     Database         
Maximum number of ArchiveLog Backups                         9                     Database         
Maximum number of Longterm Backups                           2                     Database         
Maximum interval between Database Backups                    0 Day(s), 01:01:06    Database         
Maximum number of Object Store tenants                       1                     Object Store     
Maximum number of enabled CPU cores                          12                    Server           
Maximum number of disks                                      24                    Storage          
Maximum number of ASM Disks Groups                           3                     Storage          
Maximum size of ASM Disk Groups                              11.46 TB              Storage          
Maximum usage of ASM Disk Groups                             1.70 %                Storage          
Maximum number of ASM Disks Groups with redundancy 'NORMAL'  0                     Storage          
Maximum number of ASM Disks Groups with redundancy 'HIGH'    3                     Storage          
Maximum number of ASM Disks Groups with redundancy 'EXTERN'  0                     Storage          
Maximum number of ASM Disks Groups with redundancy 'FLEX'    0                     Storage          
Maximum ASM Disk Groups compatibility                        18.0.0.0.0            Storage          
Minimum ASM Disk Groups compatibility                        18.0.0.0.0            Storage          
Maximum number of non-ACFS file systems                      4                     Storage          
Maximum size of non-ACFS file systems                        98.31 GB              Storage          
Maximum usage of non-ACFS file systems                       82.71 %               Storage          
Maximum number of ACFS file systems                          1                     Storage          
Maximum size of ACFS file systems                            5.00 GB               Storage          
Maximum usage of ACFS file systems                           12.19 %               Storage

親トピック: odacliアプライアンス・コマンド

odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

Oracle Cloud Infrastructure Object Storage、ディスクまたはNFSとの間でバックアップやリストアを実行するには、odacliのバックアップとリカバリのコマンドを使用します。

  • odacli create-backup
    コマンドodacli create-backupを使用して、レベル0、レベル1、archivelogまたは長期バックアップを作成します。
  • odacli create-backupconfig
    コマンドodacli create-backupconfigを使用して、バックアップ構成を作成します。
  • odacli create-objectstoreswift
    コマンドodacli create-objectstoreswiftを使用して、Oracle Object Storeへのバックアップに必要なOracle資格証明の詳細を作成および格納します。
  • odacli delete-backup
    不要なバックアップおよびバックアップ・レポートを削除するには、コマンドodacli delete-backupを使用します。
  • odacli delete-backupconfig
    コマンドodacli delete-backupconfigを使用して、バックアップ構成を削除します。
  • odacli describe-backupreport
    コマンドodacli describe-backupreportを使用して、特定のバックアップ・レポートの詳細を表示します。
  • odacli delete-objectstoreswift
    コマンドodacli delete-objectstoreswiftを使用して、ObjectStoreアカウントの資格証明を削除します。
  •  odacli describe-schedule
    コマンドodacli describe-scheduleを使用して、特定のスケジュールの詳細を表示します。
  • odacli irestore-database
    コマンドodacli irestore-databaseを使用して、BackupReportに基づいて外部FRA (NFS)またはObject Storeの場所からシステム間でデータベースをリストアします。
  • odacli list-backupconfigs
    コマンドodacli list-backupconfigsを使用して、すべてのバックアップ構成のリストを表示します。
  • odacli list-backupreports
    コマンドodacli list-backupreportsを使用して、すべてのバックアップ・レポートのリストを表示します。
  • odacli list-objectstoreswifts
    コマンドodacli list-objectstoreswiftsを使用して、ObjectStoreアカウントの資格証明のリストを表示します。
  •  odacli list-schedules
    コマンドodacli list-schedulesを使用して、データベース・バックアップ・スケジュールや一部の内部メンテナンス・スケジュールを含め、システム内のすべてのスケジュールを表示します。
  • odacli list-tdebackupreports
    odacli list-tdebackupreportsコマンドを使用して、TDEウォレットのバックアップ・レポートを表示します。
  • odacli recover-database
    odacli recover-databaseコマンドを使用して、バックアップからデータベースをリカバリまたはリストアします。
  • odacli restore-archivelog
    odacli restore-archivelogコマンドを使用して、あるSCNから別のSCNに、またはあるタイムスタンプから別のタイムスタンプにarchivelogをリストアします。
  • odacli restore-tdewallet
    odacli restore-tdewalletコマンドを使用して、バックアップの場所からTDEウォレットをリストアします。
  • odacli update-backupconfig
    コマンドodacli update-backupconfigを使用して、バックアップ構成を更新します。
  • odacli update-objectstoreswift
    コマンドodacli update-objectstoreswiftを使用して、ObjectStoreアカウントの資格証明を変更します。
  •  odacli update-schedule
    コマンドodacli update-scheduleを使用して、データベースのスケジュールを更新したり、データベース・バックアップ・スケジュールを無効にします。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli create-backup

コマンドodacli create-backupを使用して、レベル0、レベル1、archivelogまたは長期バックアップを作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  create-backup [-i Database Resource ID | -in Database Resource Name] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--backupType、-bt {Regular-L0|Regular-L1|Longterm|archivelog}

バックアップのタイプを定義します。オプションでは、大文字と小文字は区別されません。
--component、-c {Database|TDEWallet}

(オプション)コンポーネントを定義します。サポートされているオプションは、DatabaseとTDE Walletです。オプションの大/小文字は区別されません。デフォルト値はDatabaseです。値をDatabaseとして指定した場合、データベースとTDEウォレットの両方のバックアップが作成されます。
--dbName、-in

データベース名を定義します。
--dbid、-i

データベース・リソースIDを定義します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--keep-archivelog、-ka

アーカイブ・ログを保持します。
--keepDays、-k

保持日数を定義します。長期バックアップ・タイプの場合のみ。
--tag、-t

バックアップの名前を定義します。タグは30文字までの英数字です。長期バックアップ・タイプの場合は必須。特殊文字を使用する場合は、タグを一重引用符で囲む必要があります。

使用上のノート

  • 指定したデータベース・リソースIDにコマンドodacli create-backupを使用し、バックアップ名のタグを指定します。バックアップ名のタグには30文字までの英数字を使用します。次に示す3つのタイプのバックアップを使用できます。

    • レベル0: バックアップ対象のデータ・ファイル内のすべてのデータ・ブロックをバックアップするRMAN増分バックアップ。レベル0の増分バックアップの内容は全体バックアップと同じですが、全体バックアップとは異なり、レベル0バックアップは増分バックアップ計画の一部です。

    • レベル1: 親バックアップの作成以降に変更されたブロックのみを含むRMAN増分バックアップ。親バックアップは、レベル0バックアップである場合もあれば、レベル1バックアップである場合もあります。

    • 長期: 長期バックアップは、NFS (外部FRA)またはOracle Cloud Infrastructure Object Storage (Oracle Object Storage)にバックアップする場合に使用できます。

    • archivelog: このオプションは、バックアップの保存先(内部FRA、外部FRA (NFSの場所)、Object Storeなど)にまだバックアップされていないすべてのarchivelogのバックアップを実行する場合に使用します。

  • odacli create-backupコマンドの実行時には、ほとんどの場合、バックアップ・タイプを指定する必要があります。バックアップ・コンポーネントがTDEウォレットである場合、バックアップ・タイプを指定する必要はありません。

  • このコマンドでは、リソースIDを使用してバックアップ・レポートを作成します。IDを取得するには、コマンドodacli describe-job -i job_id -jを使用し、resourceListでresourceId属性を探します。

例16-78 手動データベース・バックアップの作成

90日間保持される、q12018HRという名前の長期バックアップを作成します。

  # odacli  create-backup -i Database Resource ID -bt Longterm -c database -k 90 -t q12018HR

例16-79 レベル0のデータベース・バックアップの作成

リソースID 20576eb1-bc32-4e34-bf97-fda0b60ca15bについて2017Dec22ProductionLevel0という名前のレベル0バックアップを作成します

# odacli  create-backup -i 20576eb1-bc32-4e34-bf97-fda0b60ca15b -bt Regular-L0 -t 2017Dec22ProductionLevel0

例16-80 TDEウォレットのみのバックアップの作成

# odacli create-backup -in testdb -c TDEWallet

例16-81 データベースとTDEウォレットのバックアップの作成

# odacli create-backup -in testdb -bt regular-l0

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli create-backupconfig

コマンドodacli create-backupconfigを使用して、バックアップ構成を作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  create-backupconfig  -n backup configuration name -d backup destination{Disk|ObjectStore|NFS|None} [-c] [-cr] [-h] [-j] [-no-cr] [-o] [-w] [-f] [-ca] [-dc] [-ec] [-on]

パラメータ

パラメータ 説明
--backupdestination、–d {Disk|ObjectStore|NFS|None}

バックアップの保存先を定義します。オプションでは、大文字と小文字は区別されません。
--container、-c

(オプション)オブジェクト・ストア・コンテナを定義します。
--crosscheck、-cr

(オプション)クロスチェックを有効にします。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--name、-n

バックアップ構成名を定義します。
--no-crosscheck、-no-cr

(オプション)クロスチェックを無効にします。
--objectstoreswiftId、-o

(オプション) swiftオブジェクト・ストア資格証明IDを定義します。

--tde-container、-f

(オプション) TDEウォレットをバックアップするコンテナまたはバックアップの場所を定義します。バックアップ・ターゲットがNFSである場合は親ディレクトリへの絶対パスである必要があり、バックアップ・ターゲットがオブジェクト・ストアである場合はコンテナ名である必要があります。

--recoverywindow、-wDisk: {1-14} | ObjectStore: {1-31}

(オプション)リカバリ・ウィンドウを日数で定義します。ディスクの場合は{1-14}日、クラウドのオブジェクト・ストレージの場合は{1-31}日です。

--compression-algo、-ca

(オプション)RMANで使用する必要がある圧縮アルゴリズム{basic|low|medium|high}を定義します。(デフォルト: basic(ディスク/NFS)、medium(ObjectStore))
--disable-compression、-dc

(オプション)バックアップに対して圧縮を無効にします。デフォルトでは圧縮は有効になっています。

--enable-compression、-ec

(オプション)バックアップに対して圧縮を有効にします。デフォルトでは圧縮は有効になっています。
--objectstoreswiftName、-on

(オプション)Object Store Swiftリソース名を定義します。Object Store Swiftリソース名またはObject Store Swift IDを指定します。

使用上のノート

  • TDE対応データベースをバックアップするには、別個のTDEウォレット・バックアップの場所とデータベース・バックアップの場所を指定したバックアップ構成が必須です。
  • 非TDEデータベースをバックアップするには、いずれか1つのデータベース・バックアップの場所を指定したバックアップ構成、またはデータベース・バックアップの場所とTDEウォレット・バックアップの場所の両方を指定したバックアップ構成を使用できます。
  • ディスクのバックアップ構成の場合、TDEウォレット・バックアップの場所はデフォルトで高速リカバリ領域(FRA)になりますが、FRA内のデータベース・バックアップ・パスとは別のパスにあります。したがって、ディスクのバックアップ構成を作成する際にTDEウォレット・バックアップの場所を指定する必要はありません。

  • バックアップ構成で定義したリカバリ・ウィンドウによって、バックアップが不要になったとみなされる時期が決まります。ガイドラインは次のとおりです。

    • ディスク: 1-14日

    • オブジェクト・ストレージ: 1-31日

例16-82 ディスクのバックアップ構成の作成

14日間のリカバリ・ウィンドウでディスクにバックアップする、productionという名前のバックアップ構成を作成します。 

# odacli create-backupconfig -d Disk -n production -w 14

例16-83 NFSの場所のバックアップ構成の作成

2日間のリカバリ・ウィンドウでNFSにバックアップするバックアップ構成を作成します。

# odacli create-backupconfig -d NFS -n NfsPolicy1 -c /tmp/Nfsbackps -w 2

例16-84 データベース・バックアップとTDEウォレット・バックアップに別個のバックアップの場所を指定したバックアップ構成の作成

# odacli create-backupconfig -n bcfg1 -d Objectstore -w 1 -c location1-on oss1 -f location2

例16-85 データベース・バックアップに1つのバックアップの場所を指定したバックアップ構成の作成

# odacli create-backupconfig -n bcfg2 -d Objectstore -w 1 -c testb2 -on oss2

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli create-objectstoreswift

コマンドodacli create-objectstoreswiftを使用して、Oracle Object Storeへのバックアップに必要なOracle資格証明の詳細を作成および格納します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli create-objectstoreswift -e swift end point URL [-h] [-j] -n Object Store Swift name -t Object Store tenant name -u Object Store user name

パラメータ

パラメータ 説明
--endpointurl、–e

swiftエンド・ポイントURLを定義します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--name、-n

Object Store Swift名を定義します。
--tenantname、-t

Object Store Swiftテナント名を定義します。
--username、-u

Object Store Swiftユーザー名を定義します。

使用上のノート

このコマンドは、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageの資格証明の詳細をシステムで作成および格納し、暗号化されたOracleウォレットにそのパスワードを格納します。1つ以上のバックアップ構成に資格証明をアタッチできます。

それらの資格証明は、Object Storeバックアップ構成作成の間に、エンドポイントURLおよびテナンシに対して検証されます。

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli delete-backup

不要なバックアップおよびバックアップ・レポートを削除するには、コマンドodacli delete-backupを使用します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  delete-backup -i Database Resource ID -in [-br] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--backupreport、-br

(オプション)バックアップ・レポートを定義します。長期バックアップを削除するには、バックアップ・レポートのJSON入力ファイルを使用します。

--dbid、-i

データベース・リソース識別子(ID)を定義します。不要なレベル0バックアップ、レベル1バックアップおよびアーカイブ・ログ・バックアップと、バックアップ・レポートを削除するには、データベース・リソースIDを使用します。
--dbName、-in

データベース・リソース名を定義します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

  • データベース・リソースIDを使用して、不要になった古いレベル0バックアップ、レベル1バックアップおよびアーカイブ・ログ・バックアップと、バックアップ・レポートを削除します。バックアップ構成で定義したリカバリ・ウィンドウによって、バックアップが不要になったとみなされる時期が決まります。

  • --backupreportオプションを指定し、JSONファイルを使用してバックアップ場所のOracle Object StorageまたはNFSから長期バックアップとバックアップ・レポートを削除します。

  • データベースIDを確認するには、ブラウザ・ユーザー・インタフェースでデータベースを表示するか、コマンドodacli list-databasesを使用します。

例16-86 レベル0またはレベル1バックアップの削除

# odacli delete-backup -i 20576eb1-bc32-4e34-bf97-fda0b60ca15b

例16-87 長期バックアップ・レポートの削除

バックアップ・レポートのJSON入力ファイルを使用して長期バックアップを削除します。この例では、backupreport.jsonがバックアップ・レポートのJSON入力です。

# odacli delete-backup -i 20576eb1-bc32-4e34-bf97-fda0b60ca15b -br backupreport.json

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli delete-backupconfig

コマンドodacli delete-backupconfigを使用して、バックアップ構成を削除します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  delete-backupconfig  -i backup configuration id [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--id、-i

バックアップ構成識別子(ID)を定義します。
--backupconfigname、-in

バックアップ構成名を定義します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

データベースにアタッチされている場合、バックアップ構成を削除することはできません。

例16-88 バックアップ構成の削除

productionという名前のバックアップ構成を削除します

# odacli delete-backupconfig -in production

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli describe-backupreport

コマンドodacli describe-backupreportを使用して、特定のバックアップ・レポートの詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli  describe-backupreport  [-h] [-j] [-i]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--id、-i

バックアップ・レポートIDを定義します。

例16-89 特定のバックアップ・レポートの詳細の表示

#  odacli  describe-backupreport -i 2d82460c-d648-4e75-8c7d-72cc90bc442a
{
  "id" : "2d82460c-d648-4e75-8c7d-72cc90bc442a",
  "dbResId" : "b5fc646e-01a6-4c8b-8286-7633346c4329",
  "tag" : null,
  "dbId" : "2717054291",
  "dbName" : "ExampleDB",
  "dbUniqueName" : "ExampleDBu",
  "backupType" : "REGULAR-L1",
  "keepDays" : null,
  "backupLocation" : "https://swiftobjectstorage.example.com/v1/dbaasimage/backupbucket",
  "cfBackupHandle" : "c-2717054291-20180108-04",
  "spfBackupHandle" : "c-2717054291-20180108-04",
  "pitrTimeStamp" : "January 08, 2018 12:43:14 PM UTC",
  "pitrSCN" : "1175058",
  "resetLogsTimeStamp" : "January 08, 2018 09:55:34 AM UTC",
  "resetLogsSCN" : "1112268",
  "oraHomeVersion" : "12.2.0.1.170814 (26723265, 26609817)",
  "sqlPatches" : "25811364,26609817",
  "backupLogLoc" : "https://swiftobjectstorage.example.com/v1/dbaasimage/backupbucket/scaoda702c1n1/rmanlog/ExampleDBu/2717054291/2018-01-08/rman_backup_2018-01-08_12-42-41.0545.log",
  "tdeWalletLoc" : null,
  "dbConfigLoc" : "https://swiftobjectstorage.example.com/v1/dbaasimage/backupbucket/scaoda702c1n1/dbconfig/ExampleDBu/2717054291/2018-01-08/DBCONFIG_TAG20180108T124407_2018-01-08_12-44-07.0533.tar.gz",
  "name" : "Backup_Report_ExampleDB",
  "createTime" : "January 08, 2018 12:42:08 PM UTC",
  "state" : {
    "status" : "CONFIGURED"
  },
  "updatedTime" : "January 08, 2018 12:44:12 PM UTC",
  "backupReportLogDetail" : "https://swiftobjectstorage.example.com/v1/dbaasimage/backupbucket/scaoda702c1n1/rmandetaillogreport/ExampleDBu/2717054291/2018-01-08/rman_list_backup_detail_2018-01-08_12-44-04.0362.log",
  "dbInfo" : {
    "dbClass" : "OLTP",
    "dbType" : "RAC",
    "dbShape" : "odb1",
    "dbEdition" : "EE",
    "dbStorage" : "ASM"
  },
  "dbDataSize" : "1542M",
  "dbRedoSize" : "16403M"
}

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli delete-objectstoreswift

コマンドodacli delete-objectstoreswiftを使用して、ObjectStoreアカウントの資格証明を削除します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli  delete-objectstoreswift -i Object Store Swift id -in Object Store Swift name  [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--objectstoreswiftid、-i

Object Store Swift識別子(ID)を定義します。
--objectstoreswiftName、-in

Object Store Swift名を定義します。

使用上のノート

バックアップ構成にアタッチされている場合、Object Store資格証明を削除することはできません。

例16-90 Oracle Object Store資格証明の削除

# odacli  delete-objectstoreswift -i Object Store Swift id

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

 odacli describe-schedule

コマンドodacli describe-scheduleを使用して、特定のスケジュールの詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

#  odacli  describe-schedule  [-h] [-j] [-i]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--scheduleid、-id

識別子(ID)を使用してスケジュールを定義します。

例16-91 スケジュールの詳細の表示

#  odacli  describe-schedule -i scheduleid

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli irestore-database

コマンドodacli irestore-databaseを使用して、BackupReportに基づいて外部FRA (NFS)またはObject Storeの場所からシステム間でデータベースをリストアします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

 odacli irestore-database -r [-n] [-bp] [-cl] [-nn] [-co] [-s] [-ro] [-dr] [-y] [-c] [-oid] [-tf] [-bl] [-t] [-tl] [-cp] [-dh] [-dn] [-de] [-f] [-rd] [-on] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--backupPassword(s)、-bp

(オプション)リカバリ用のRMANパスワードを定義します。複数のパスワードを指定できますが、パスワードをカンマ(,)で区切る必要があります。
--backupReport、-r

バックアップ・レポートのJSON入力。

--dbClass、-cl {EE: OLTP/DSS/IMDB, SE: OLTP}

(オプション)データベース・クラスを定義します。
--dbConsoleEnable、-co

(オプション)データベース・コンソールを有効にします。

--dbShape、-s {odb1、odb2など}

(オプション)データベース・シェイプを定義します。

--dbStorage、-dr {ACFS|ASM}

(オプション)データベース・ストレージを定義します。データベース・ストレージ{ACFS|ASM} (大文字と小文字は区別されません)。デフォルトはASMです。
--dbType、-y

(オプション)データベースのタイプを定義します。高可用性デプロイメントの場合、値はRAC|RACOne|SIで、デフォルトはRACです。単一ノード・デプロイメントの場合、値はSIです。
--dbEdition、-de

(オプション)データベース・エディション(SEまたはEE)を定義します。
--databaseHome、-dh

(オプション)データベース・ホームを定義します。
--dbName、-n

(オプション)データベース名を定義します。
--dbUniqueName、-u

(オプション)データベースの一意の名前を定義します。

--dbDomainName、-dn

データベース・ドメイン名を定義します。

--dbrole、-ro

Oracle Data Guard操作のデータベース・ロールを定義します。オプションはPRIMARY|STANDBYです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--enable-tde、-t

(オプション)ターゲット・データベースでTDEを有効にするかどうかを指定します。

--tde-backup-location、-tl

(オプション) TDEウォレットのバックアップの場所を指定します。
--noOfRmanChannels、-c

(オプション) RMANチャネルの数(並列度)を定義します。デフォルト: SE Edition: 1、その他のEnterprise Edition: 5 
--objectStoreId、-oid

Swift Object Store資格証明IDを定義します。
--objectStoreName、-on

Swift Object Storeリソース名を定義します。
--backuplocation、-bl

(オプション)バックアップがあるNFSまたはローカル・ディレクトリのパスを指定します。

--dbRedundancy、-rd

データベース冗長性の値({HIGH|MIRROR})を指定します。Oracle ASMまたはACFSストレージ・ベースのデータベースにdbRedundancyオプションを指定するには、FLEX冗長性のディスク・グループが少なくとも1つ存在する必要があります。Oracle ASMストレージ・データベースにdbRedundancyオプションを指定するには、dbVersionまたはdbHomeVersionが12.2以上である必要があります。

dbRedundancyの設定に関する優先順位ロジックは次のとおりです。

  1. irestore-databaseコマンドで指定されたdbRedundancy。

  2. バックアップ・レポートのdbRedundancy。

  3. ディスク・グループの冗長性がFLEXである場合、dbRedundancyのデフォルト値はMIRRORです。

--associated-networks、-nn

関連付けられたネットワーク名を指定します(形式: networkName1,networkName2,...)。

--dbOnFlashStorage、-f

(オプション)フラッシュ・ストレージのデータを有効にするかどうかを指定します。

--no-dbOnFlashStorage、-no-f

(オプション)フラッシュ・ストレージのデータを無効にするかどうかを指定します。

--cpupool、-cp

(オプション) CPUプール名を指定します。

使用上のノート

注意:

透過的データ暗号化(TDE)を有効にしてデータベースを作成すると、TDEウォレットのパスワードを設定するよう求めるプロンプトが表示されます。セキュリティ準拠のための強力なパスワードを指定します。パスワードを慎重に設定し、データベース管理操作のために常にこのパスワードを使用できるようにします。プロンプトが表示されたときにTDEウォレットのパスワードを指定しないと、暗号化されたデータへのアクセス中にエラーが発生します。

  • コマンドodacli irestore-databaseは、Oracle Object Storeまたは外部FRA (NFS)の場所にあるバックアップ・レポートを使用して、データベースをシステムにリストアします。ソース・データベースが削除された後、あるアプライアンスから別のアプライアンスにデータベースをリストアすることも、同じアプライアンスにデータベースをリストアすることもできます。

  • Oracle Object Storeのバックアップにアクセスするには、Oracleウォレット(ObjectStoreSwift資格証明)を作成する必要があります。このコマンドは、データベースをOracle Database Applianceシステムにリストアするために必要な環境チェック、検証チェックおよびタスクを実行します。

  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されている場合、データベースは特定のCPUプールに関連付けられます。
  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されていない場合、かつ、関連付けられたCPUプールに関する情報がバックアップ・レポートにある場合、このコマンドは、バックアップ・レポートで指定されたCPUプールを検証します。検証が失敗した場合は、エラー・メッセージが表示されます。
  • 関連付けられたCPUプールに関する情報がバックアップ・レポートにない場合、データベースは、いずれのCPUプールにも関連付けられずに作成されます。
  • TDE対応データベースをリストアするには、TDEウォレットのパスワードを指定する必要があります。
  • ソース・データベースでTDEが有効な場合、リストアされたターゲット・データベースでもTDEが有効になります。
  • バックアップ・レポートでTDEウォレットの場所が指定されていない場合、またはバックアップ・レポートにアクセスできなかったり、バックアップ・レポートを使用できない場合は、TDEウォレットの場所を指定します。

例16-92 同じシステムへのデータベースのリストア

バックアップ・レポートを使用してコマンドodacli irestore-databaseを実行します。要求されたら、SYSユーザー・パスワードを入力します。 

# odacli irestore-database -r backupreport.json -oid Object Store ID

例16-93 別のシステムへのデータベースのリストア

別のシステムにリストアするには、バックアップ・レポートを他のマシンの\binフォルダにコピーし(またはバックアップ・レポートへの完全なパスを指定し)、バックアップ・レポートを使用してコマンドodacli irestore-databaseを実行します。要求されたら、SYSユーザー・パスワードを入力します。 

# odacli irestore-database -r backupreport.json -oid Object Store ID

例16-94 バックアップ・レポートからのTDEウォレット・バックアップを使用したデータベースのリストア

# odacli irestore-database -r backupreport.json -on oss1 -t
Enter SYS user password:
Retype SYS user password:
Enter TDE wallet password:

例16-95 CLIで指定したTDEウォレット・バックアップを使用したデータベースのリストア

# odacli irestore-database -r backupreport.json -tl https://swiftobjectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/v1/paas_test/tde_Backups/test2-c/database/91276171/tdbacf2/tdewallet/ewallet_2020021714442745.p12 -on oss2 -p -m 
Enter SYS user password:
Retype SYS user password:
Enter TDE wallet password:

例16-96 Oracle Data Guardが構成されている場合のスタンバイ・データベースへのリストア

# odacli irestore-database -r backup_report.json -u dbUniqueName -ro STANDBY

例16-97 CPUプールに関連付けられたデータベースのリカバリ

# odacli irestore-database -n irmendb3 -r dbcpupllong.json -on ostore -bp -dh 45156cc5-e768-4817-8b52-2a0a482be18f
Enter SYS user password: 
Retype SYS user password: 
Enter RMAN backup encryption password: 
Do you want to provide another RMAN backup encryption password? [y/n] (default 'n'): n
{
  "jobId" : "31af6cc8-5e04-459b-8017-271c55b8c99b",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "August 10, 2020 11:20:08 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Database service recovery with db name: irmendb3",
  "updatedTime" : "August 10, 2020 11:20:08 AM UTC"
}

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli list-backupconfigs

コマンドodacli list-backupconfigsを使用して、すべてのバックアップ構成のリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  list-backupconfigs  [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

例16-98 バックアップ構成のリストの表示

バックアップ構成のリストを表示します。

# odacli list-backupconfigs

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli list-backupreports

コマンドodacli list-backupreportsを使用して、すべてのバックアップ・レポートのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

#  odacli  list-backupreports  [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

コマンドodacli create-backupから生成されたすべてのデータベース・バックアップ・レポートのリストを表示します。

例16-99 すべてのバックアップ・レポートのリストの表示

#  odacli  list-backupreports 

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli list-objectstoreswifts

コマンドodacli list-objectstoreswiftsを使用して、ObjectStoreアカウントの資格証明のリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli list-objectstoreswifts [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

例16-100 ObjectStore Swift資格証明のリストの表示

# odacli list-objectstoreswifts

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

 odacli list-schedules

コマンドodacli list-schedulesを使用して、データベース・バックアップ・スケジュールや一部の内部メンテナンス・スケジュールを含め、システム内のすべてのスケジュールを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

#  odacli  list-schedules  [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

このコマンドは、データベース・バックアップ・スケジュールや一部の内部メンテナンス・スケジュールを含め、システム内のすべてのスケジュールのリストを表示します。

例16-101 スケジュールされたデータベース・バックアップのリストの表示

スケジュールされたすべてのデータベース・バックアップおよび詳細のリストを表示します。

#  odacli  list-schedules 
ID                                       Name                      Description                                        CronExpression                 Disabled
---------------------------------------- ------------------------- -------------------------------------------------- ------------------------------ --------
201672f6-c80c-4ff9-99be-2bc8be480e66     metastore maintenance     internal metastore maintenance                     0 0 0 1/1 * ? *                true   
e86ff1e9-8607-41f8-8d0a-cf59dc1e52a9     AgentState metastore cleanup internal agentstateentry metastore maintenance     0 0 0 1/1 * ? *                true   
17640773-aa8b-4b4f-b170-3a68d5329cbb     bom maintenance           bom reports generation                             0 0 1 ? * SUN *                true   
cae98cb1-e8ab-48c6-aaf9-22d9ab4097b1     Big File Upload Cleanup   clean up expired big file uploads.                 0 0 1 ? * SUN *                true   
745333ad-8845-4444-b591-7ca7d19a4d91     feature_tracking_job      Feature tracking job                               0 0 20 ? * WED *               true   
42b6894f-f680-4316-9958-f4ecf501d781     Log files Cleanup         Auto log file purge bases on policy                0 0 3 1/1 * ? *                true

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli list-tdebackupreports

odacli list-tdebackupreportsコマンドを使用して、TDEウォレットのバックアップ・レポートを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli list-tdebackupreports [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

TDEバックアップ・レポートには、TDE対応データベースについてデータベース・バックアップまたはTDEウォレット・バックアップが作成されたときに、そのデータベースの最新のTDEウォレット・バックアップの場所が保存されます。

例16-102 TDEバックアップ・レポートの表示

# odacli list-tdebackupreports
DbResID                                  OraDbId              BackupLocation                          
---------------------------------------- -------------------- ----------------------------------------
49772c1b-e4e4-401b-a5f0-16c7992d6766     1080131389           https://swiftobjectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/v1/paastest/TestLtBackupFailur/test2-c/database/1080131389/tddb3/tdewallet/ewallet_2020053120350968.p12
f1043fa4-b1ee-461b-84d6-8541e4f6f053     1052183392           /u01/NFS_TDE/orabackups/test2-c/database/1052183392/tddb4/tdewallet/ewallet_2020060102471941.p12
944a5613-2a1f-41fb-b7b1-91d35e3e8530     1002460890           /u03/app/oracle/fast_recovery_area/TDDB5/tdewallet/ewallet_2020060103125231.

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli recover-database

odacli recover-databaseコマンドを使用して、バックアップからデータベースをリカバリまたはリストアします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  recover-database [-i] [-br] [-i] [-h] [-j] [-r] [-t] [-p] [-s] [-in] [-tp] [-tl] [-tz] [-cp]

パラメータ

パラメータ 説明
--backupReport、-br{Regular-L0|Regular-L1|Longterm}

(オプション)バックアップ・レポートのJSON入力。

--dbName、-in

データベース名を定義します。
--dbid、-i

データベース・リソースIDを定義します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--tde-backup-location、-tl

(オプション) TDEウォレットのバックアップの場所を指定します。指定しない場合は、認識されている最新のTDEバックアップの場所が使用されます。
--recoveryTimeStamp、-r

(オプション)バックアップの日時を定義します。リカバリがPoint-in-Timeリカバリ(PITR)である場合、リカバリ・タイムスタンプ(形式: mm/dd/yyyy hh:mm:ss)は必須です。

--recoverytype、-t {Latest|PITR|SCN}

(オプション)リカバリ・タイプを定義します。バックアップ・レポートを定義する場合は、リカバリ・タイプを指定しないでください。
--rmanrecoverypassword(s)、-p

(オプション)リカバリ用のパスワードを定義します。複数のパスワードを指定できますが、パスワードを一重引用符で囲み、カンマ(,)で区切る必要があります。
--scn、-s

(オプション) SCNリカバリ・タイプを定義します。RecoveryTypeがSCNである場合は必須です。

--cpupool、-cp

(オプション) CPUプール名を指定します。

--timeZone、-tz

(オプション)リカバリのタイム・ゾーンを{area}/{city}のような形式で指定します(たとえば、america/los_angeles)。このオプションは、リカバリ・タイプがPoint-in-Timeリカバリ(PITR)である場合に必要です。

使用上のノート

入力に従ってデータベースを最新、Point-in-Timeリカバリ(PITR)またはシステム変更番号(SCN)にリカバリします。JSON入力ファイルとして指定したバックアップ・レポートからデータベースをリカバリすることもできます。

このコマンドは、データベースのリカバリが成功したことの確認を試行するために、様々な環境チェックおよび検証チェックを実行します。非TDEデータベースのバックアップがObject Storeにある場合、データベースをリカバリするにはRMANリカバリ・パスワードが必要です。これには、RMANリストアおよびリカバリが含まれます。

このコマンドは、常に完全RMANデータベース・リストアおよびリカバリを実行します。このコマンドは、データベースが完全に失われた場合やデータベース・ファイルの大半が失われた場合に最も便利です。完全RMANリストアを必要としない場合は、手動リカバリを実行できます。たとえば、単一のデータ・ファイルの損失や制御ファイルの損失などの場合です。
  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されている場合、リカバリされたデータベースは特定のCPUプールに関連付けられます。
  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されていない場合、かつ、関連付けられたCPUプールに関する情報がバックアップ・レポートにある場合、リカバリされたデータベースも同じCPUプールに関連付けられます。
  • 元のデータベースにいずれのCPUプールも関連付けられていない場合、リカバリされたデータベースもいずれのCPUプールにも関連付けられません。

例16-103 Point-in-Timeへのデータベースのリカバリ

# odacli recover-database -i b5fc646e-01a6-4c8b-8286-7633346c4 -t PITR -r 11/08/2017 12:57:33 –p

例16-104 最新へのデータベースのリカバリ

# odacli recover-database -i b5fc646e-01a6-4c8b-8286-7633346c4 -t Latest -p

例16-105 SCNへのデータベースのリカバリ

# odacli recover-database -i b5fc646e-01a6-4c8b-8286-7633346c4 -t SCN -s 392375947

例16-106 TDEウォレットが失われた場合に、データベース・リカバリの実行中にTDEウォレットをリストア

# odacli recover-database -in db1 -t latest -tp -tl /u01/NFS_TDE/testbackups/test2-c/database/91276171/tdbacf2/tdewallet/ewallet_2020021714442745.p12
Enter TDE wallet password:

例16-107 CPUプールに関連付けられたデータベースのリカバリ

# odacli recover-database -t latest -in irmendb4  -cp testcpupool3
{
  "jobId" : "b09f2d3f-2b01-4dbb-9797-122ba786e0e4",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "August 10, 2020 14:56:57 PM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Create recovery-latest for db : irmendb4",
  "updatedTime" : "August 10, 2020 14:56:57 PM UTC"
}

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli restore-archivelog

odacli restore-archivelogコマンドを使用して、あるSCNから別のSCNに、またはあるタイムスタンプから別のタイムスタンプにarchivelogをリストアします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli restore-archivelog -fs from_scn -ts to_scn -ft from_timestamp -tt to_timestamp [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--dbname、-in

データベース名を指定します。

--dbid、-i

(オプション)データベース・リソースIDを指定します。

--from-scn、-fs

(オプション) archivelogリストアの開始SCNを指定します。

--from-timestamp、-ft

(オプション) archivelogリストアの開始時間を指定します(形式: mm/dd/yyyy hh:mi:ss)。

--to-scn、-ts

(オプション) archivelogリストアの終了SCNを指定します。

--to-timestamp、-tt

(オプション) archivelogリストアの終了時間を指定します(形式: mm/dd/yyyy hh:mi:ss)。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

Oracle Database Applianceリリースでサポートされているすべてのデータベース・バージョンおよびデータベース・タイプについてarchivelogをリストアできます。

例16-108 アーカイブ・ログのリストア

# odacli restore-archivelog -fs from_scn -ts to_scn
# odacli restore-archivelog -ft from_timestamp -tt to_timestamp

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli restore-tdewallet

odacli restore-tdewalletコマンドを使用して、バックアップの場所からTDEウォレットをリストアします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  restore-tdewallet [-in] [-tl] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--dbname、-in

データベース名を指定します。

--tde-backup-location、-tl

(オプション) TDEウォレットのバックアップの場所を指定します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

注意:

透過的データ暗号化(TDE)を有効にしてデータベースを作成すると、TDEウォレットのパスワードを設定するよう求めるプロンプトが表示されます。セキュリティ準拠のための強力なパスワードを指定します。パスワードを慎重に設定し、データベース管理操作のために常にこのパスワードを使用できるようにします。プロンプトが表示されたときにTDEウォレットのパスワードを指定しないと、暗号化されたデータへのアクセス中にエラーが発生します。
  • このコマンドでは、TDEウォレット・パスワードの入力を求められます。求められたら、TDEウォレットのパスワードを入力してください。このパスワードは、自分が作成したか、modify-databaseコマンドを使用して最後に更新したものです。
  • TDEウォレット・バックアップの場所はオプションです。TDEウォレット・バックアップの場所が指定されていない場合は、システムに認識されているデータベースの最新のTDEウォレット・バックアップがTDEウォレットのリストアに使用されます。

例16-109 バックアップの場所からのデータベースのTDEウォレットのリストア

# odacli restore-tdewallet -in testdb -tl /u01/NFS_TDE/testbackups/test2-c/database/91276171/tdbacf2/tdewallet/ewallet_2020021714442745.p12
Enter TDE wallet password:

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli update-backupconfig

コマンドodacli update-backupconfigを使用して、バックアップ構成を更新します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli  update-backupconfig [-i] [-in] [-ca] -d backup destination{Disk|ObjectStore|None} [-c] [-cr] [-h] [-j] [-no-cr] [-dc] [-ec] [-o][-w]

パラメータ

パラメータ 説明
--backupconfigid、-i

バックアップ構成IDを定義します。
--backupconfigname、-in

バックアップ構成名を定義します。
--backupdestination、–d{Disk|ObjectStore|None}

バックアップの保存先を定義します。オプションでは、大文字と小文字は区別されません。システム・タイプのバックアップ構成に適用可能です。
--compression-algo、–ca{BASIC|LOW|MEDIUM|HIGH}

RMANで使用する必要がある圧縮アルゴリズムを定義します。デフォルトは、ディスクおよびNFSバックアップの場合はBASIC、ObjectStoreバックアップの場合はMEDIUMです。
--container、-c

(オプション)バックアップ用のオブジェクト・ストア・コンテナまたはNFS宛先の親ディレクトリへの絶対パスを定義します。
--crosscheck、-cr

(オプション)クロスチェックを有効にします。データベース・タイプのバックアップ構成に適用可能です。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--name、-n

バックアップ構成名を定義します。
--no-crosscheck、-no-cr

(オプション)クロスチェックを無効にします。
--objectstoreswiftId、-o

(オプション) swiftオブジェクト・ストア資格証明IDを定義します。
--recoverywindow、-w

ディスク: {1-14}

ObjectStore: {1-30}

(オプション)リカバリ・ウィンドウを日数で定義します。ディスクの場合は{1-14}日、オブジェクト・ストアの場合は{1-30}日です。データベース・タイプのバックアップ構成に適用可能です。
--disable-compression、-dc

(オプション)バックアップに対して圧縮を無効にします。
--enable-compression、-ec

(オプション)バックアップに対して圧縮を有効にします。
--objectstoreswiftname、-on

(オプション) Swift Object Store資格証明名を示します。

使用上のノート

  • バックアップ構成で定義したリカバリ・ウィンドウによって、バックアップが不要になったとみなされる時期が決まります。ガイドラインは次のとおりです。

    • ディスク: 1-14日

    • CasperのObjectStore: 1-30日

例16-110 ディスクのバックアップ構成の改訂

14日間のリカバリ・ウィンドウでディスクにバックアップする、productionという名前のバックアップ構成を作成します。 

# odacli update-backupconfig -d Disk -in production -w 14

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli update-objectstoreswift

コマンドodacli update-objectstoreswiftを使用して、ObjectStoreアカウントの資格証明を変更します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli  update-objectstoreswift [-h] [-j] [-in] [-i] [-p] [-u] Object Store user name

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--objectstoreswiftid、-i

Object Store Swift識別子(ID)を定義します。
--objectstoreswiftName、-in

Object Store Swift名を定義します。
--swiftpassword、-p

(オプション) Object Store Swiftパスワードを定義します。
--username、-u

(オプション) Object Store Swiftユーザー名を定義します。

使用上のノート

このコマンドを使用して、ObjectStoreアカウントに対してパスワードが変更されたときにそれを更新します。このコマンドは、Oracle ObjectStoreの資格証明の詳細をシステムで更新し、暗号化されたOracleウォレットにそのパスワードを格納します。

資格証明は、objectstoreを宛先として指定したコマンドodacli update-backupconfigの実行中に検証されます。資格証明は、エンドポイントURLおよびテナンシに照らして検証されません。

例16-111 Oracle Casper ObjectStoreパスワードの変更

# odacli  update-objectstoreswift -i Object Store Swift id -p

例16-112 Oracle ObjectStoreユーザー名の変更

# odacli  update-objectstoreswift -i Object Store Swift id -u Object Store user name

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

 odacli update-schedule

コマンドodacli update-scheduleを使用して、データベースのスケジュールを更新したり、データベース・バックアップ・スケジュールを無効にします。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

#  odacli  update-schedule  [-x] [-t] [-d] [-e] [-h] [-j] [-id]

パラメータ

パラメータ 説明
--cronExpression、-x

(オプション)更新の日時を定義します。

--description、-t

(オプション)更新スケジュールの説明を入力します。

--disable、-d

(オプション)スケジュールを無効にします。
--enable、-e

(オプション)無効になっているスケジュールを有効にします。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--scheduleid、-id

識別子(ID)を使用してスケジュールを定義します。

使用上のノート

バックアップによってシステムにオーバーヘッドが発生します。可能であれば、ユーザーがデータにアクセスしようとしているときにバックアップを実行するようにスケジュールしないでください。

有効なcron式を生成するには、www.croncronmaker.comなどのユーティリティを使用します。

例16-113 バックアップの実行時間の変更

cron式を編集して、指定したスケジュールIDのスケジュール済バックアップの時間を変更します。

#  odacli  update-schedule -i scheduleid  -x "0 0 13 1/1 * ? *" -e

例16-114 スケジュール済データベース・バックアップの無効化

#  odacli  update-schedule -i scheduleid  -d

親トピック: odacliバックアップおよびリカバリ・コマンド

odacli Oracle Data Guardコマンド

ODACLIコマンドを使用して、Oracle Database ApplianceデプロイメントでOracle Data Guardを構成および管理します。

  •  odacli configure-dataguard
    コマンドodacli configure-dataguardを使用して、Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを構成します。
  •  odacli deconfigure-dataguard
    コマンドodacli deconfigure-dataguardを使用して、Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardの構成を解除します。
  •  odacli describe-dataguardstatus
    コマンドodacli describe-dataguardstatusを使用して、Oracle Database ApplianceのOracle Data Guardステータスを表示します。
  •  odacli failover-dataguard
    スタンバイ・システムでコマンドodacli failover-dataguardを使用して、Oracle Data Guardプライマリ・データベースをスタンバイ・データベースにフェイルオーバーします。
  •  odacli list-dataguardstatus
    コマンドodacli list-dataguardstatusを使用して、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方のOracle Data Guardステータスを確認します。
  •  odacli reinstate-dataguard
    新しいプライマリ・システムでコマンドodacli reinstate-dataguardを使用して、障害が発生したプライマリ・データベースをフェイルオーバー後に回復し、それを新しいスタンバイ・データベースに変換します。
  •  odacli switchover-dataguard
    プライマリ・システムでコマンドodacli switchover-dataguardを使用して、Oracle Database ApplianceのOracle Data Guardプライマリ・データベース・ロールとスタンバイ・データベース・ロールをリバースします。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

 odacli configure-dataguard

コマンドodacli configure-dataguardを使用して、Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardを構成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli configure-dataguard [-h] [-j] [-i] [-r] [-s]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--requestjson、-r

(オプション)アプライアンスを作成するためのJSONファイルを指定します。
--skip-password-copy、-s

(オプション)プライマリ・データベースからスタンバイ・データベースにパスワードをコピーするステップをスキップできることを指定します。

使用上のノート

データベースのorapwdファイルが通常の場所にない場合、構成プロセスでエラーが発生することがあります。そのような場合は、事前にorapwdファイルをプライマリ・データベースからスタンバイ・データベースに手動でコピーし、--skip-password-copyオプションを指定してOracle Data Guardを構成します。

例16-115 コマンドラインでの対話形式によるOracle Data Guardの構成

# odacli configure-dataguard
Standby site address: test_domain
BUI username for Standby site (default: oda-admin): 
BUI password for Standby site: 
TrustStore path for Standby DCS server: /cacerts.a
TrustStore password for Standby DCS server: <TrustStore_Password>
Database name for Data Guard configuration: cpub
Primary database syspassword: 
***********************************************************************************
Data Guard default settings
Primary site network for Data Guard configuration: Public-network
Standby site network for Data Guard configuration: Public-network
Primary database listener port: 1521
Standby database listener port: 1521
Transport type: ASYNC
Protection mode: MAX_PERFORMANCE
Data Guard configuration name: pcpub_scpub
Active Data Guard: disabled
Do you want to edit this Data Guard configuration? (Y/N, default:N): 
The TrustStore of the Standby site should be removed unless it is necessary for some other purpose. Do you want to delete it? (Y/N, default:Y): n
As a requirement, Standby database's SYS password will be set to Primary database's after Data Guard configuration. Are you sure you want to proceed with Data Guard configuration? (Y/N): y
*******************************************************************************************
Configure Data Guard pcpub_scpub started
*******************************************************************************************
Step 1: Validate Data Guard configuration request (Primary site)
Description: Validate DG Config Creation
Job ID: bafb8ef4-d3c9-4421-84a1-4c75d73e71a0
Started August 25, 2020 05:51:20 UTC
Validate create Data Guard configuration request
Finished August 25, 2020 05:51:27 UTC
*******************************************************************************************
Step 2: Validate Data Guard configuration request (Standby site)
Description: Validate DG Config Creation
Job ID: a7b80880-40ab-4dbf-b8be-22717ae87711
Started August 25, 2020 05:51:27 UTC
Validate create Data Guard configuration request
Finished August 25, 2020 05:51:33 UTC
*******************************************************************************************
Step 3: Download password file from Primary database (Primary site)
Description: Download orapwd file from Primary database
Started August 25, 2020 05:51:33 UTC
Prepare orapwd file for Primary database cpub
Finished August 25, 2020 05:51:38 UTC
*******************************************************************************************
Step 4: Upload password file to Standby database (Standby site)
Description: Upload orapwd file to Standby database
Started August 25, 2020 05:51:38 UTC
Write orapwd file to Standby database cpub
Finished August 25, 2020 05:51:47 UTC
*******************************************************************************************
Step 5: Configure Primary database (Primary site)
Description: DG Config service creation - ConfigurePrimary
Job ID: b6726f76-0a3a-4bb1-8fec-a3eb311531cf
Started August 25, 2020 05:51:47 UTC
Configure host DNS on primary env
Configure Data Guard Tns on primary env
Enable Data Guard related Db parameters for primary env
Enable force logging and archivelog mode in primary env
Enable FlashBac
Configure network parameters for local listener on primary env
Restart listener on primary env
Create services for primary db
Finished August 25, 2020 05:52:10 UTC
*******************************************************************************************
Step 6: Configure Standby database (Standby site)
Description: DG Config service creation - ConfigureStandby
Job ID: e6b552be-fef0-4cd6-a61d-81292f957a6e
Started August 25, 2020 05:52:10 UTC
Configure Data Guard Tns on standby env
Configure host DNS on standby env
Clear Data Guard related Db parameters for standby env
Enable Data Guard related Db parameters for standby env
Enable force logging and archivelog mode in standby env
Populate standby database metadata
Configure network parameters for local listener on standby env
Reset Db sizing and hidden parameters for ODA best practice
Restart Listener on standby env
Create services for standby db
Finished August 25, 2020 05:53:40 UTC
*******************************************************************************************
Step 7: Configure and enable Data Guard (Primary site)
Description: DG Config service creation - ConfigureDg
Job ID: 0b79511f-794a-4bc2-936d-5c651110467f
Started August 25, 2020 05:53:40 UTC
Config and enable Data Guard
Post check Data Guard configuration
Finished August 25, 2020 05:55:06 UTC
*******************************************************************************************
Step 8: Enable Flashback (Standby site)
Description: DG Config service creation - EnableFlashback
Job ID: b526445e-67df-4c35-a7ca-8420298b8bd2
Started August 25, 2020 05:55:06 UTC
Enable FlashBack
Finished August 25, 2020 05:55:17 UTC
*******************************************************************************************
Step 9: Re-enable Data Guard (Primary site)
Description: DG Config service creation - ReenableDg
Job ID: 4833133f-da65-44a9-beb7-2c4d347c9120
Started August 25, 2020 05:55:23 UTC
Re-enable Data Guard if inconsistent properties found
Post check Data Guard configuration
Finished August 25, 2020 05:55:29 UTC
*******************************************************************************************
Step 10: Create Data Guard status (Primary site)
Description: DG Status service creation - NewDgconfig
Job ID: 430d0613-bcd3-4e34-9418-c5f4dfddc052
Started August 25, 2020 05:55:33 UTC
Create Data Guard status
Finished August 25, 2020 05:55:37 UTC
*******************************************************************************************
Step 11: Create Data Guard status (Standby site)
Description: DG Status service creation - NewDgconfig
Job ID: 93bcdd39-657f-4d7c-b893-c50dc5e708c4
Started August 25, 2020 05:55:40 UTC
Create Data Guard status
Finished August 25, 2020 05:55:43 UTC
*******************************************************************************************
Configure Data Guard pcpub_scpub completed
*******************************************************************************************

例16-116 JSONファイルを使用したOracle Data Guardの構成

# odacli configure-dataguard -r configdg_ODA_HA.json 
Standby machine address: 192.214.108.19
BUI username for Standby machine (default: oda-admin): 
BUI password for Standby machine: 
TrustStore path for Standby DCS server (copy from /opt/oracle/dcs/dcscli/cacerts on Standby machine to this machine and set file permissions to 400): /cacerts.a
TrustStore password for Standby DCS server: (can be found in /opt/oracle/dcs/dcscli/dcscli.conf)
Primary database syspassword: 
Standby database syspassword (default: same as primary): 
The TrustStore of the Standby machine should be removed unless it is necessary for some other purpose. Do you want to delete it? (Y/N, default:Y): n
As a requirement, Standby database’s SYS password will be set to Primary database’s after Data Guard configuration. Are you sure you want to proceed? (Y/N): y
Data Guard configuration for database 'test' started
*******************************************************************************************
Step 1: Validate Data Guard configuration request (Primary machine)
.....

例16-117 Oracle Database Appliance高可用性デプロイメントでOracle Data Guardを構成するためのJSONのサンプル

{
  "name": "pink1_pink7",
  "protectionMode": "MAX_PERFORMANCE",
  "enableFlashback": true,
  "enableActiveDg": false,
  "replicationGroups": [
    {
      "sourceEndPoints": [
        {
          "endpointType": "PRIMARY",
          "hostName": "test_domain1",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "pink1",
          "ipAddress": "192.214.96.214"
        },
    {
      "endpointType": "PRIMARY",
      "hostName": "test_domain2",
      "listenerPort": 1521,
      "databaseUniqueName": "pink1",
      "ipAddress": "192.214.96.215"
    }
      ],
      "targetEndPoints": [
        {
          "endpointType": "STANDBY",
          "hostName": "test_domain1",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "pink7",
          "ipAddress": "192.214.108.19"
        },
        {
          "endpointType": "STANDBY",
          "hostName": "test_domain2",
          "listenerPort": 1521,
          "databaseUniqueName": "pink7",
          "ipAddress": "192.214.108.20"
        }
      ],
      "transportType": "ASYNC"
    }
  ]
}

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

 odacli deconfigure-dataguard

コマンドodacli deconfigure-dataguardを使用して、Oracle Database ApplianceでOracle Data Guardの構成を解除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli deconfigure-dataguard [-h] [-j] [-i]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--dgconfigid、-i

Oracle Data Guard構成IDを指定します。

使用上のノート

Oracle Data Guardを構成解除するには、Oracle Data Guard構成IDを指定する必要があります。odacli list-dataguardstatusコマンドを実行して、Oracle Data Guard構成IDを検索します。

例16-118 プライマリ・マシンでのOracle Data Guardの構成の解除

# odacli deconfigure-dataguard -i 8396aac4-f7e7-42e4-a2e8-0cbbc89ce31b
Standby site address: test_domain
BUI username for Standby site (default: oda-admin): 
BUI password for Standby site: 
TrustStore path for Standby DCS server : /cacerts.a
TrustStore password for Standby DCS server: TrustStore_Password
The TrustStore of the Standby site should be removed unless it is necessary for some other purpose. Do you want to delete it? (Y/N, default:Y): n
Standby database will be deleted after Data Guard configuration is removed. Are you sure you want to proceed? (Y/N): y
Deconfigure Dataguard Started
*******************************************************************************************
Step 1: Deconfigure Data Guard (Primary site)
Description: Deconfigure DG service
Job ID: 8deb3e4c-09cd-4593-8184-f7706dd2ec8a
Started
Deconfigure Data Guard service
Cleanup broker resources
Finished
*******************************************************************************************
Step 2: Delete Data Guard status (Primary site)
Description: DG Status service creation - UpdateDgconfig
Job ID: 59c61629-6c7d-474c-8c29-c0a9565d91a3
Started
Update Data Guard status
Finished
*******************************************************************************************
Step 3: Delete Data Guard status (Standby site)
Description: DG Status service creation - UpdateDgconfig
Job ID: 93dcf4cd-1019-4bcd-984a-d3efeb3fae6e
Started
Update Data Guard status
Finished
*******************************************************************************************
Step 4: Delete Standby database (Standby site)
Description: Database service deletion with db name: panda with id : 30dd49da-a54f-4a9a-abbf-d3a4e39abee5
Job ID: 0b1cb921-fd41-4e01-86df-beff3adb6de0
Started
Validate db 30dd49da-a54f-4a9a-abbf-d3a4e39abee5 for deletion
Database Deletion
Unregister Db From Cluster
Kill Pmon Process
Database Files Deletion
Deleting Volume
Delete File Groups of Database panda
Finished
*******************************************************************************************
Data Guard configuration is removed

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

 odacli describe-dataguardstatus

コマンドodacli describe-dataguardstatusを使用して、Oracle Database ApplianceのOracle Data Guardステータスを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli describe-dataguardstatus [-h] [-j] [-i]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--dgid、-i

Oracle Data GuardステータスIDを指定します。

使用上のノート

例16-119 Oracle Data Guard構成ステータスの表示

# odacli describe-dataguardstatus -i 5f0ed48a-366d-454c-a389-fe367772dbb7

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

 odacli failover-dataguard

スタンバイ・システムでコマンドodacli failover-dataguardを使用して、Oracle Data Guardプライマリ・データベースをスタンバイ・データベースにフェイルオーバーします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli failover-dataguard [-h] [-j] [-i] [-u]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--dgid、-i

Oracle Data GuardステータスIDを指定します。
--databaseUniqueName、-u

フェイルオーバー先のデータベースの一意の名前を指定します。

使用上のノート

フェイルオーバーを実行したら、odacli list-dataguardstatusコマンドを使用してステータスを表示します。

例16-120 Oracle Data Guardのフェイルオーバーの実行

# odacli failover-dataguard -i 75f23ce0-006a-4aeb-ba6d-b4b60275c19 -u houdg02

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

 odacli list-dataguardstatus

コマンドodacli list-dataguardstatusを使用して、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方のOracle Data Guardステータスを確認します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli list-dataguardstatus [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

例16-121 プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースのOracle Data Guardステータスの表示

# odacli list-dataguardstatus

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

 odacli reinstate-dataguard

新しいプライマリ・システムでコマンドodacli reinstate-dataguardを使用して、障害が発生したプライマリ・データベースをフェイルオーバー後に回復し、それを新しいスタンバイ・データベースに変換します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli reinstate-dataguard [-h] [-j] [-i] [-u]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--dgid、-i

Oracle Data GuardステータスIDを指定します。
--databaseUniqueName、-u

(オプション)回復するデータベースの一意の名前を指定します。

使用上のノート

回復操作が完了したら、odacli list-dataguardstatusコマンドを使用してステータスを表示します。

例16-122 Oracle Data Guardに対する回復操作の実行

# odacli reinstate-dataguard -i 75f23ce0-006a-4aeb-ba6d-b4b60275c19 -u houdg02

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

 odacli switchover-dataguard

プライマリ・システムでコマンドodacli switchover-dataguardを使用して、Oracle Database ApplianceのOracle Data Guardプライマリ・データベース・ロールとスタンバイ・データベース・ロールをリバースします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli switchover-dataguard [-h] [-j] [-i] [-u]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--dgid、-i

Oracle Data GuardステータスIDを指定します。
--databaseUniqueName、-u

(オプション)スイッチオーバー先のデータベースの一意の名前を指定します。

使用上のノート

スイッチオーバーを実行したら、odacli list-dataguardstatusコマンドを使用してステータスを表示します。

例16-123 Oracle Data Guardのスイッチオーバー

# odacli switchover-dataguard -i 75f23ce0-006a-4aeb-ba6d-b4b60275c19 -u houdg02

親トピック: odacli Oracle Data Guardコマンド

odacli CPUコア・コマンド

CPUコア・コマンドを使用してCPUコアを有効にし、現在および過去のCPUコアの構成を表示します。

  • odacli list-cpucores
    odacli list-cpucoresコマンドを使用してシステムでのコア構成の変更履歴をリストします。
  • odacli describe-cpucore
    odacli describe-cpucoreコマンドを使用して、現在のコア構成と変更日時を表示します。
  • update-cpucore
    odacli update-cpucoreコマンドを使用してシステム内のCPUコアの数を有効にします。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli list-cpucores

odacli list-cpucoresコマンドを使用してシステムでのコア構成の変更履歴をリストします。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-cpucores  [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-124 コアのリストの表示

# odacli list-cpucores  

Node  Cores  Modified                       Job Status 
----- ------ ------------------------------ --------------- 
0     10     July 22, 2016 12:06:08 PM SGT  Configured 
0     8      July 25, 2016 9:39:59 AM SGT   Configured

親トピック: odacli CPUコア・コマンド

odacli describe-cpucore

odacli describe-cpucoreコマンドを使用して、現在のコア構成と変更日時を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

 odacli describe-cpucore  [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-125 現在のコア構成の表示

# odacli describe-cpucore  

Node  Cores  Modified                       Job Status
----- ------ ------------------------------ --------------- 
0      8     July 25, 2016 9:39:59 AM SGT   Configured

親トピック: odacli CPUコア・コマンド

update-cpucore

odacli update-cpucoreコマンドを使用してシステム内のCPUコアの数を有効にします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

 odacli update-cpucore  -c cores [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--cores、-c

システムで有効にするコアの数を定義します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • 有効にするコアの数は2の乗数であることが必要です。

  • 初期構成の後に、コアの数を削減することはできません。コアの数は増やことのみ実行できます。

  • このコマンドを実行すると、次のメッセージが表示されて操作の確認を求められます。
    Modifying the enabled number of CPU requires a reboot of all nodes in the ODA system. Are you sure you want to proceed with this operation? (Y/N):
  • BIOSでコアを変更した後、ノードが再起動されます。クラスタ内のすべてのノードが同時に再起動されるため、これによってデータベースが停止することに注意してください。システムが再起動されると、正しいコア数でシステムが更新されます。

例16-126 CPUコアの有効化

次のコマンドでは、8個のCPUコアが有効になります。

# odacli update-cpucore -c 32
Modifying the enabled number of CPU requires a reboot of all nodes in the ODA system. Are you sure you want to proceed with this operation? (Y/N): y
{
  "jobId" : "1a59d182-79f0-4847-81e6-ab3ebf779096",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "June 30, 2021 10:29:37 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "CPU cores service update",
  "updatedTime" : "June 30, 2021 10:29:37 AM UTC"
}
WARNING: Reducing the number of enabled cores may set offline any of the CPUs
used by a CPU Pool. Thus, please review the status of all the CPU Pools after
this operation using the 'describe-cpupool' command. In case of any CPU from
a CPU Pool was offline please run 'modify-cpupool' to update the list of CPUs
and use only online CPUs.
WARNING: All the nodes in this ODA system will reboot after this operation

親トピック: odacli CPUコア・コマンド

ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

Oracle Database Applianceでリソース割当てを管理するための、ベア・メタル・デプロイメントおよびKVMデプロイメント用のodacliコマンドを使用します。

CPUプールを使用すると、ベア・メタル環境とKVM環境の両方でCPUリソースを管理できます。CPUプールには、BMとVMの2つのタイプがあります。

ベア・メタル・ホストのデータベースが、CPUプールで指定されたCPUのみに基づいて実行されるようにするには、BM CPUプールを使用します。

仮想マシンのワークロードに対するCPUリソース割当てをケージングおよび管理するには、VM CPUプールを使用します。ワークロードを分離するには、CPUプールを作成して特定のCPUプールに仮想マシンを割り当てるか、ピン留めします。CPUプールに仮想マシンをピン留めすると、仮想マシンがそのCPUプールのCPUのみを使用するようになります。

CPUプール内のリソースは重複できません。つまり、CPUプールはCPUを共有できません。

  • odacli create-cpupool
    odacli create-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントに新しいCPUプールを作成します。
  • odacli remap-cpupools
    odacli remap-cpupoolsコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントでCPUプールをNUMA割当てに再マップします。
  • odacli list-cpupools
    odacli list-cpupoolsコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのすべてのCPUプールのリストを表示します。
  • odacli describe-cpupool
    odacli describe-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプールを詳細表示します。
  • odacli modify-cpupool
    odacli modify-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプール構成を変更します。
  • odacli delete-cpupool
    odacli delete-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceカーネルベースの仮想マシン(KVM)のCPUプール構成を削除します。
  • odacli list-auditrecords
    odacli list-auditrecordsコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプールの監査レコードをリストします。
  • odacli describe-auditrecord
    odacli describe-auditrecordコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプールの監査レコードを詳細表示します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli create-cpupool

odacli create-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントに新しいCPUプールを作成します。

構文

 odacli create-cpupool -n name -c number_of_cores {-bm|-vm} -nn node_name -s socket -dbs [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--name、-n

CPUプール名を指定します。

--cores、-c

CPUプールのコアを指定します。

--bm、-bm

CPUプールをベア・メタルとして指定します。

--vm、-vm

CPUプールを仮想マシンとして指定します。

--dbsystem、-dbs

CPUプール・タイプをDBシステムとして指定します。

--socket、-s

使用するソケットを指定します。指定しない場合は、使用可能なすべてのソケットを使用します。

--node-name、-nn

(オプション) CPUプールが作成されるノードを指定します。高可用性デプロイメントで、このオプションを指定しない場合は、両方のノードにCPUプールが作成されます。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • BM CPUプールをデータベースにアタッチします。ベア・メタルCPUプールは複数のデータベースに割り当てることができます。
  • VM CPUプールのVMゲスト・マシンをアタッチします。VM CPUプールは複数のVMに割り当てることができます。
  • dbsystem CPUプールをdbsystemにアタッチします。dbsystem CPUプールは複数のdbsystemに割り当てることができます。dbsystem CPUプールを作成したら、create-dbsystem jsonファイルに新しいCPUプールのパラメータを追加して、このCPUプールを使用して新しいdbsystemを作成することも、modify-dbsystemを実行して既存のdbsystemにCPUプールをアタッチすることもできます。
  • CPUプール内のリソースは重複できません。つまり、CPUプールはCPUを共有できません。
  • BM CPUプールを作成したら、create-databaseコマンドまたはmodify-databaseコマンドを使用して、このCPUプールをデータベースに関連付けることができます。
  • VM CPUプールを作成したら、create-vmコマンドまたはmodify-vmコマンドを使用して、このCPUプールをVMに関連付けることができます。
  • コア数は、2から、システムで使用可能なコアの合計数までの偶数である必要があります。
  • リリース19.12以降では、デフォルトで、CPUプール内のCPUは2つのソケットから割り当てられます。オプションで、ソケット番号(0または1)に基づいてCPUを割り当てるように選択できます。これは、Standard Editionライセンスをサポートする場合に特に役立ちます。デフォルトの割当てを使用することをお薦めします。2つのタイプの割当てを混在させないでください。

例

6つのコアが関連付けられているcpupool1という名前のBM CPUプールを作成します。
# odacli create-cpupool -n cpupool1 -c 6 -bm
6つのコアが関連付けられているcpupool2という名前のVM CPUプールを作成します。
# odacli create-cpupool -n cpupool2 -c 6 -vm
6つのコアが関連付けられているcpupool3という名前のDBシステムCPUプールを作成します。
# odacli create-cpupool -n cpupool3 -c 6 -dbs
ソケット0からCPUの4つのコアが割り当てられたcpupool4という名前のDBシステムCPUプールを作成します。 
# odacli create-cpupool -n cpupool4 -dbs -s 0 -c 4

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli remap-cpupools

odacli remap-cpupoolsコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントでCPUプールをNUMA割当てに再マップします。

構文

 odacli remap-cpupools -f -urc [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--force、-f

(オプション)操作を強制的に実行することを指定します。

--use-reserved-cores、-j

(オプション)予約されたCPUコアを使用することを指定します。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

odacli remap-cpupoolsコマンドがエラーDCS-10001:Internal error encountered: Not enough physical CPUs available for CPU Pool 'cpupool_name' on node 'node_name'で失敗した場合は、--use_reserved-coresオプションを指定してodacli remap-cpupoolsコマンドを再度実行します。

NUMAが有効になっているとしてCPUプールがマークされている場合でも、--forceオプションを使用してCPUプールを再マップします。CPUコア番号の変更に対してコマンドodacli update-cpucoresを使用してベア・メタルCPUコアを更新した後は、odacli remap-cpupoolsコマンドを実行する必要があります。

デフォルトでは、最適なパフォーマンスを実現するために、ソケットの最初のコアは予約されており、VMおよびDBシステムのCPUプールでは使用できません。--use-reserved-coresオプションを使用して、VMおよびDBシステムのCPUプールのソケットの最初のコアを使用できるようにします。

例

# odacli remap-cpupools

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli list-cpupools

odacli list-cpupoolsコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのすべてのCPUプールのリストを表示します。

構文

 odacli list-cpupools [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例

# odacli list-cpupools

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli describe-cpupool

odacli describe-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプールを詳細表示します。

構文

 odacli describe-cpupool -n name [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--name、-n

CPUプールの名前を指定します。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例: cpupool1という名前のCPUプールの詳細表示

# odacli describe-cpupool -n cpupool1

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli modify-cpupool

odacli modify-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプール構成を変更します。

構文

 odacli modify-cpupool -n name -c cores -f -l [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--name、-n

CPUプール名を指定します

--cores、-c

新しいCPUコア数を指定します

--force、-f

(オプション)操作を強制的に実行します

--live、-l

(オプション)実行中のVMに変更を適用します

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

VM CPUプールでは、--liveが指定されていない場合、変更はVM構成ファイルに適用され、次にVMが起動されたときにアクティブ化されます。--liveを指定した場合、変更はVM構成ファイルと実行中のVMの両方に適用されます。

例

CPUプールcpupool1のサイズを10に設定します。--liveが指定されていない場合、変更はVM構成ファイルに適用され、次にVMが起動されたときにアクティブ化されます。 

# odacli modify-cpupool -n cpupool1 -c 10

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli delete-cpupool

odacli delete-cpupoolコマンドを使用して、Oracle Database Applianceカーネルベースの仮想マシン(KVM)のCPUプール構成を削除します。

構文

 odacli delete-cpupool -n name -f [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--name、-n

削除するCPUプールの名前を指定します

--force、-f

(オプション)強制的に削除します。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例

cpupool1という名前のCPUプールを削除します。 

# odacli delete-cpupool -n cpupool1

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli list-auditrecords

odacli list-auditrecordsコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプールの監査レコードをリストします。

構文

 odacli list-auditrecords -du dcs-username -f from_date-range -l latest -n node_ID -ot operation_type -ou OS_username -rn resource_name -rt resource_type -t to_date-range [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--dcs-user、-du

(オプション) DCSユーザー名を指定します。

--from、-f

(オプション) CPUプールの監査レコードの日付範囲の開始日を指定します。

--latest、-l

(オプション) CPUプールの監査レコードの最新の数を指定します。

--node-id、-n

(オプション)ノードIDを指定します。

--op-type、-ot

(オプション)操作のタイプを指定します。

--os-user、-ou

(オプション)オペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

--rsc-name、-rn

(オプション)リソース名を指定します。

--rsc-type、-rt

(オプション)リソース・タイプを指定します。

--to、-t

(オプション) CPUプールの監査レコードの日付範囲の終了日を指定します。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例

# odacli list-auditrecords
ID                                    Resource type         Resource name         Operation type   DCS username     OS username      Timestamp              
------------------------------------  --------------------  --------------------  ---------------  ---------------  ---------------  -----------------------
41295d99-f263-4284-b6d9-2aff1ae0f850  BM_CPU_POOL           testbmpool            CREATE           oda-admin        root             2020-10-08 13:27:05 UTC
0f07a013-5bb4-4cd8-bd49-04dc61fcd454  BM_CPU_POOL           pool_9f74a8e9-        DELETE           oda-admin        root             2020-10-08 12:26:30 UTC
d858269b-6c28-4bc2-af71-79004f3561e6  BM_CPU_POOL           pool_9f74a8e9-        CREATE           oda-admin        root             2020-10-08 12:24:36 UTC
9d7852c1-93fb-410e-9e0c-8c0a95ed3f0c  VM_CPU_POOL           pool_d48e81e4-        DELETE           oda-admin        root             2020-10-08 12:06:45 UTC
0235cc84-9345-40bc-ac4f-7de3f63202e2  VM_CPU_POOL           pool_4fe0b4f4-        DELETE           oda-admin        root             2020-10-08 12:06:45 UTC
762f7263-7bd9-4b12-b891-48305165bf36  VM_CPU_POOL           pool_4fe0b4f4-        MODIFY           oda-admin        root             2020-10-08 12:06:22 UTC
0bd2a25d-2327-4918-bd47-8c00f7406f92  VM_CPU_POOL           pool_4fe0b4f4-        MODIFY

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacli describe-auditrecord

odacli describe-auditrecordコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのベア・メタル・デプロイメントまたはカーネルベースの仮想マシン(KVM)デプロイメントのCPUプールの監査レコードを詳細表示します。

構文

 odacli describe-auditrecord -i [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

監査レコードのIDを示します。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例

# odacli describe-auditrecord -i 41295d99-f263-4284-b6d9-2aff1ae0f850
Audit Record details                                                            
--------------------------------------------------------------------------------
 Event details            
--------------------------
                Record ID:  41295d99-f263-4284-b6d9-2aff1ae0f850
         Record timestamp:  2020-10-08 13:27:05 UTC
             DCS username:  oda-admin
              OS username:  root
               Cluster ID:  test_cluster-c
                  Node ID:  test_cluster

 Resource/Operation       
--------------------------
            Resource type:  BM_CPU_POOL
              Resource ID:  b17cb623-bf79-491f-86d8-d8502987e26c
            Resource name:  testbmpool
           Operation type:  CREATE
    Operation description:  Created with '2' cores and allocation 'test_cluster:1-2,17-18'

親トピック: ベア・メタルおよびKVM用のodacli CPUプール・コマンド

odacliデータベース・コマンド

odacli databaseコマンドを使用して、データベース・ライフサイクル操作を実行します。

  • odacli clone-database
    odacli clone-databaseコマンドを使用して、ソース・データベースから新しいデータベースをクローニングします。
  • odacli create-database
    odacli create-databaseコマンドを使用して、新しいデータベースを作成します。
  • odacli delete-database
    odacli delete-databaseコマンドを使用して、データベースを削除します。
  • odacli describe-database
    odacli describe-databaseコマンドを使用して、データベースの詳細を表示します。
  • odacli list-databases
    odacli list-databasesコマンドを使用して、アプライアンスのすべてのデータベースのリストを表示します。
  • odacli modify-database
    データベースの構成(バックアップ構成、データベース・クラス、データベース・タイプなど)を変更するには、およびTDEウォレット管理をEXTERNALからODAに変更するには、odacli modify-databaseコマンドを使用します。
  • odacli move-database
    コマンドodacli move-databaseを使用して、あるOracleホームから同じデータベース・バージョンの別のホームにデータベースを移動します。
  • odacli register-database
    odacli register-databaseコマンドを使用して、移行したデータベースをアプライアンスに登録します。
  • odacli upgrade-database
    odacli upgrade-databaseコマンドを使用すると、サポートされているリリースからデータベースをアップグレードできます。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli clone-database

odacli clone-databaseコマンドを使用して、ソース・データベースから新しいデータベースをクローニングします。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli clone-database [-u] [-n] [-s] [-t] [-j] [-f] [-nn] [-p] [-h] [-sh|-no-sh] [-cp]

パラメータ

パラメータ 説明

--databaseUniqueName、-u

データベースの一意の名前を定義します。

--dbname、-n

新しいデータベースに割り当てる名前(dbname)を定義します。

--dbshape、-s

(オプション)データベース・シェイプ(テンプレート)を識別し、データベースに割り当てられる合計メモリー量を決定します。たとえば、odb1およびodb2を指定します。デフォルトはodb1です。

--dbtype、-t [RAC|RACOne|SI]

(オプション)データベース・タイプを定義します。オプションを指定しない場合、デフォルトのデータベース・タイプはソース・データベース・タイプです。高可用性デプロイメントの場合、値はRAC|RACOne|SIで、デフォルトはRACです。単一ノード・デプロイメントの場合、値はSIです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--sourcedbname、-f

ソース・データベースの名前を指定します

--associated-networks、-nn

(オプション)関連付けられたネットワーク名を指定します(形式: networkName1,networkName2,...)。

--disable-seha、-no-sh

(オプション) Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを無効にするかどうかを指定します。

--enable-seha、-sh

(オプション) Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを有効にするかどうかを指定します。

--cpupool、-cp

(オプション) CPUプール名を指定します。

--tdepassword、-p

(オプション)ソース・データベースのTDEパスワードを指定します。

使用上のノート

  • ソース・データベースは稼働している必要があります。

  • ソース・データベースで、Oracle ACFSストレージを使用する必要があります。

  • ソース・データベースとしてマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)を指定することはできません

  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されている場合、クローン・データベースは特定のCPUプールに関連付けられます。
  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されていない場合、かつ、親データベースにCPUプールが関連付けられている場合、クローン・データベースも親データベースのものと同じCPUプールに関連付けられます。
  • コマンドの一部として-cpパラメータが指定されていない場合、かつ、親データベースにいずれのCPUプールも関連付けられていない場合、クローン・データベースもいずれのCPUプールにも関連付けられません。

例16-127 データベースのクローニング

次の例では、ソース・データベースacfsdb1からクローン・データベースsnap1を作成します。

# /opt/oracle/dcs/bin/odacli clone-database -n snap1 -u snap1u -f acfsdb1

例16-128 データベースのクローニングおよび親データベースと同じCPUプールへの関連付け

# odacli clone-database -f dbcpupin -n dbclone -u dbcloneUnique
Enter new 'SYS user' password: 
Confirm 'SYS user' password: 
{
  "jobId" : "74a80586-3523-4367-93a0-38401647c5a0",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "August 09, 2020 10:25:40 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Snap Database service creation with db name: dbclone",
  "updatedTime" : "August 09, 2020 10:25:40 AM UTC"
}

例16-129 データベースのクローニングおよび異なるCPUプールへの関連付け

# odacli clone-database -f dbcpupin -n db1clone -u db1cloneUnique -cp testdbcpupool2
Enter new 'SYS user' password: 
Confirm 'SYS user' password: 
{
  "jobId" : "2fe285b5-2e3b-4e80-9121-e7c8380952b3",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "August 09, 2020 10:36:55 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Snap Database service creation with db name: db1clone",
  "updatedTime" : "August 09, 2020 10:36:55 AM UTC"
}

例16-130 TDE対応データベースのクローニング

# odacli clone-database --sourcedbname tdbacf2 --dbname tdbacf2c --databaseUniqueName tdacf2cu -p
Enter SYS user password:
Retype SYS user password:
Enter TDE wallet password of source database:

関連項目

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli create-database

odacli create-databaseコマンドを使用して、新しいデータベースを作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli create-database -n database_name -cs characterset -cl {OLTP|DSS|IMDB}
-l dblanguage -s dbshape -r {ACFS|ASM} -dt dbterritory 
-y dbtype -ns nationalscharacterset -d pdbadmin -p pdbname -v version 
[-u databaseUniqueName] [-dh Database Home ID] [-c|-no-c] [-co|-no-co]
[-bi backupconfigid] [-io] [-dn] [-j] [-nn] [-h] [-rd] [-sh|-no-sh] [-t] [-cp]

パラメータ

パラメータ 説明

--backupconfigid、-bi

(オプション)将来使用するバックアップ構成識別子を定義します。

--cdb、-c

(オプション)データベースをコンテナ・データベースとして作成します。コンテナ・データベースを作成するには-c フラグを使用し、非CDBデータベースを作成するには-no-cフラグを使用します。デフォルト値は-no-cです。

--characterset、-cs

文字セットを定義します。デフォルト値はAL32UTF8です。

--databaseUniqueName、-u

(オプション)データベースの一意の名前を定義します。

--dbdomainname、-dn

データベース・ドメイン名を定義します。

--cpupool、-cp

CPUプール名を定義します。CPUプールのタイプはベア・メタル(BM)である必要があります。

--dbEdition、-de

データベース・エディションを定義します。

--dbclass、-cl {OLTP|DSS|IMDB}

データベース・クラスを定義します。デフォルトはOLTPです。オプションは次のとおりです。

  • Enterprise Edition: OLTP、DSSまたはIMDB。

  • Standard Edition: OLTP

--dbconsole、-co

(オプション)データベース・コンソールを有効にします。データベース・コンソールを無効にするには-no-co フラグを使用します。選択しない場合、デフォルトはデータベース・コンソールなしです。

--dbhomeid、-dh

(オプション)既存のデータベース・ホームIDを識別します。

--dblanguage、-l

データベース言語を定義します。デフォルトの言語はAMERICANです。

--dbname、-n

新しいデータベースに割り当てる名前(dbname)を定義します。

--dbshape、-s

データベース・シェイプ(テンプレート)を識別し、データベースに割り当てられる合計メモリー量を決定します。たとえば、odb1およびodb2を指定します。デフォルトはodb1です。インスタンス専用のデータベースを作成する場合、データベース・シェイプを指定することはできません。

--dbstorage、-r{ACFS|ASM}

データベース・ストレージをOracle ACFSまたはOracle ASMのいずれかに定義します。デフォルト値はOracle ASMです。

--dbterritory、-dt

データベース・テリトリを定義します。データベース・テリトリはAMERICAです。

--dbtype、-y [RAC|RACOne|SI]

データベース・タイプを定義します。高可用性デプロイメントの場合、値はRAC|RACOne|SIで、デフォルトはRACです。単一ノード・デプロイメントの場合、値はSIです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--instanceonly、-io

(オプション)データベース・インスタンス、パスワード・ファイルおよび基礎となるOracle ACFSマウント・ポイントを作成します。インスタンスをRMAN複製の補助インスタンスとして使用できます。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--nationalscharacterset、-ns

NLS各国語文字セットを定義します。デフォルト値はAL16UTF16です。

--no-cdb、-no-c

(オプション)コンテナ・データベースではないデータベースを作成します。非CDBデータベースを作成する場合にこのフラグを使用します。-cフラグを使用してコンテナ・データベースを作成します。

--no-dbconsole、-no-co

(オプション)データベース・コンソールを無効にします。-co フラグを使用してデータベース・コンソールを有効にします。

--pdbadmin、-d

プラガブル・データベース(PDB)管理ユーザーを定義します。

--pdbname、-p

プラガブル・データベース(PDB)名を定義します。デフォルト値はpdb1です。

--version、-v

データベース・バンドル・パッチ番号を定義します。リリースの最新バンドル・パッチをインストールするには、リリース・バージョンを指定します。

特定のサポートされるバンドルを指定するには、5桁のフォーマットを使用します。

--dbRedundancy、-rd

データベース冗長性の値({HIGH|MIRROR})を指定します。Oracle ASMまたはACFSストレージ・ベースのデータベースにdbRedundancyオプションを指定するには、すべてのディスク・グループにFLEX冗長性が必要です。Oracle ASMストレージ・データベースにdbRedundancyオプションを指定するには、dbVersionまたはdbHomeVersionが12.2以上である必要があります。

--associated-networks、-nn

関連付けられたネットワーク名を指定します(形式: networkName1,networkName2,...)。

--enable-tde、-t

ソフトウェア・キーストアを使用する透過的データ暗号化(TDE)を有効にするかどうかを指定します。

--disable-seha、-no-sh

Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを無効にするかどうかを指定します。

--enable-seha、-sh

Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを有効にするかどうかを指定します。

--targethost、-th

(オプション)ターゲット・ホスト名を指定します(サポートされている場合、Oracle RAC One Nodeデータベースおよび単一インスタンスのOracle Databaseにのみ適用可能)。

--targetnode、-g

(オプション)ターゲット・ノード番号を指定します(サポートされている場合、Oracle RAC One Nodeデータベースおよび単一インスタンスのOracle Databaseにのみ適用可能)。値は0または1です。

--levelzerobackupday、-lb

(オプション)レベル・ゼロ・バックアップの曜日を指定します。値はMonday|Tuesday|Wednesday...|Sundayです。デフォルトはSundayです。

--backupconfigname、-bn

(オプション)バックアップ構成の名前を指定します。

--bkuppassword、-bp

(オプション) RMANバックアップ暗号化パスワードを指定します。

--enableFlashCache、-fc

(オプション)フラッシュ・キャッシュを有効にするかどうかを指定します。

--no-enableFlashCache、-no-fc

(オプション)フラッシュ・キャッシュを無効にするかどうかを指定します。

--dbOnFlashStorage、-f

(オプション)フラッシュ・ストレージのデータを有効にするかどうかを指定します。

--no-dbOnFlashStorage、-no-f

(オプション)フラッシュ・ストレージのデータを無効にするかどうかを指定します。

使用上のノート

  • ディスク・グループの冗長性がFLEXである場合、dbRedundancyのデフォルト値はMIRRORです。

  • フラッシュ・キャッシュは、デフォルトでは無効になっています。

  • 同じアプライアンスにOracle Database Standard EditionとEnterprise Editionのデータベースは混在できません。

  • Standard EditionのOracle Database 19c以降では、Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースのいずれも作成できません。Standard Editionの場合、高可用性が有効になっているかどうかに関係なく、単一インスタンスのOracle Databaseのみをデプロイできます。
  • 透過的データ暗号化(TDE)は、Oracle Database Enterprise Editionで使用可能なアドバンスト・セキュリティ・オプション(ASO)です。
  • TDEは、デフォルトではデータベースの作成中に構成されません。
  • dbnameとdatabaseUniqueNameは、アンダースコア(-)、小文字と大文字のアルファベット(a-zA-Z)、および数字(0-9)を含むことができ、アルファベットで始める必要があり、長さが8文字を超えることはできません。また、dbnameとdatabaseUniqueNameにOracleの予約キーワードを指定することもできません。

  • --cdbまたは--no-cdbフラグを使用して、データベースがコンテナ・データベースかどうかを指定します。どちらのフラグも指定しない場合、作成されるデフォルト・データベースは非CDBデータベースです。

  • --dbhomeidを指定しない場合、create-databaseコマンドで新しいOracle Databaseホームが作成されます。

  • --dbhomeidを指定すると、create-databaseコマンドによって既存のOracleホームを使用してデータベースが作成されます。odacli list-dbhomesコマンドを使用して、dbhomeidを取得します。

  • このコマンドを使用してインスタンス専用のデータベースを作成する場合、データベース・シェイプ(テンプレート)を指定することはできません。

  • --versionと--dbhomeidの両方を指定すると、バージョンは無視されて、データベースは既存のデータベース・ホームに対して作成されます。

  • Oracle Database 12.1以降は、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)およびOracle ASM Cluster File System (ACFS)の両方でサポートされています。デフォルトはOracle ASMです。

  • Oracle ACFSで複数のデータベースが作成される場合、各データベースは、データファイルごとに独自のOracle ACFSファイル・システムで構成され、/u02/app/db user/oradata/db unique nameのネーミング規則が使用されます。このマウント・ポイントのデフォルト・サイズは100 GBです。

    ノート:

    複数の異なるデータベースでマウント・ポイントを共有しないことをお薦めします。

  • オンライン・ログは/u03/app/db user/redo/ディレクトリに保存されます。

  • Oracleの高速リカバリ領域(FRA)は、/u03/app/db user/fast_recovery_areaディレクトリに配置されます。

  • バージョンについては、データベース・バージョン(19.11.0.0、18.8.0.0、12.2.0.1、12.1.0.2など)を指定することも、5桁の形式を使用して特定のパッチ・バンドル・バージョンを指定することもできます。バンドル・パッチ番号を指定せずにデータベース・バージョンを使用すると、最新のバンドル・パッチが使用されます。

注意:

透過的データ暗号化(TDE)を有効にしてデータベースを作成すると、TDEウォレットのパスワードを設定するよう求めるプロンプトが表示されます。セキュリティ準拠のための強力なパスワードを指定します。パスワードを慎重に設定し、データベース管理操作のために常にこのパスワードを使用できるようにします。プロンプトが表示されたときにTDEウォレットのパスワードを指定しないと、暗号化されたデータへのアクセス中にエラーが発生します。

例16-131 TDE対応データベースの作成

# odacli create-database -n test -t
Enter new 'SYS, SYSTEM and PDB Admin user' password: 
Confirm 'SYS, SYSTEM and PDB Admin user' password: 
Enter new 'TDE wallet' password: 
Confirm 'TDE wallet' password:

例16-132 対話モードでのデータベースの作成

この例では、シェイプodb2を使用してhrdbという名前の19.14.0.0.0 OLTPコンテナ・データベースを作成し、パスワードを対話方式で指定できます。 

# odacli create-database -n hrdb -c -cl OLTP -s odb2 -p pdb1 

Enter new 'SYS, SYSTEM and PDB Admin user' password: 
Confirm 'SYS, SYSTEM and PDB Admin user' password: 
{
   "jobId" : "f12485f2-dcbe-4ddf-aee1-de24d37037b6",
   "status" : "Created",
   "message" : null,
   "reports" : [ ],
   "createTimestamp" : "December 8, 2021 03:54:03 AM EDT",
   "description" : "Database service creation with db name: hrdb",
   "updatedTime" : "December 8, 2021 03:54:03 AM EDT" 
}

例16-133 別のバージョンに対するデータベースの作成

次のいずれかの文で、Oracle Database Bundleが適用されているホームに対してデータベースを作成します。

# odacli create-database -n hrmsdb1 -v 19.14.0.0.0       
# odacli create-database -n hrmsdb2 -v 19.14.0.0.220118

次の文では、特定のOracle Database Bundleが適用されているホームに対して新しいデータベースを作成します。

# odacli create-database -n hrmsdb3 -v 19.14.0.0.220118

例16-134 CPUプールに関連付けられたデータベースの作成

次のコマンドでは、CPUプールに関連付けられた新しいデータベースを作成します。

# odacli create-database -j -n dbcpupl -r ACFS -cp testdbcpupool

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli delete-database

odacli delete-databaseコマンドを使用して、データベースを削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

データベースを削除するには、次のコマンドを実行します。

odacli delete-database -i dbid  [-ea] [-h] [-j] [-fd]

パラメータ

パラメータ 説明

--dbid、-i

表示するデータベース・ホーム識別子(ID)を識別します。

odacli list-databasesコマンドを使用して、--dbidを取得します。

--force、-fd

(オプション)削除操作を強制的に実行します。

--eraseAll、-ea

(オプション)すべてのファイルを削除します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用方法

ノート:

odacli delete-databaseコマンドは、データベース、ファイル・システム、データベースに割り当てられている基礎となるadvmボリュームを削除します。たとえば、hrdbという名前のデータベースを削除すると、ファイル・システム/u02/app/oracle/oradata/hrdbも削除されます。このデータベース・ファイルの場所に他のファイルを保持しないでください。削除するデータベースの静的エントリをlistener.oraファイルに手動で追加した場合は、odacli delete-databaseコマンドを実行する前にそれらのエントリを削除してください。

例16-135 hrmsdbという名前のデータベースの削除

この例では、hrmsdbという名前のデータベースを削除します。データベースを削除する前に、データベース・ホーム識別子(dbid)を知っておく必要があります。この例では、odacli list-databasesコマンドを実行してデータベースとそれらに関連付けられているdbidのリスト方法、およびデータベースhrmsdbの削除方法を示します。 

# odacli list-databases   

ID                                     DB Name  DB Version   CDB  Class 	
-------------------------------------  -------	----------   ----  ----- 	
a3f4a6c0-a0c9-4c79-bad7-898afcf9de46   hrmsdb  12.1.0.2      true   OLTP
7e28bf52-1a09-49fd-9391-841838d2c42f   crmdb   12.1.0.2      false  OLTP

(continued)
Shape 	Storage  Status 
------  ------   ---------- 
odb1 	ACFS 	 Configured
odb1 	ACFS 	 Configured

# odacli delete-database -i a3f4a6c0-a0c9-4c79-bad7-898afcf9de46

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli describe-database

odacli describe-databaseコマンドを使用して、データベースの詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

データベースの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli describe-database -i dbid [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--dbid、-i

表示するデータベース・ホーム識別子(ID)を識別します。

odacli list-databasesコマンドを使用して、dbidを取得します。

--json、-j

  

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-136

データベースの情報を表示します。

# odacli describe-database -i odacn

Database details                                                  
---------------------------------------------------------------- 
                     ID: 896238139
            Description: odacn
                DB Name: odacn
             DB Version: 19.6.0.0.200114
                DB Type: Si
                DB Role: PRIMARY
    DB Target Node Name: node1
             DB Edition: EE
                   DBID: 896238139
 Instance Only Database: false
                    CDB: false
               PDB Name: 
    PDB Admin User Name: 
           SEHA Enabled: false
                  Class: Oltp
                  Shape: Odb1
                Storage: Asm
          DB Redundancy: MIRROR
           CharacterSet: AL32UTF8
  National CharacterSet: AL16UTF16
               Language: AMERICAN
              Territory: AMERICA
                Home ID: bcc3991a-0ffc-4d29-86ae-40f2b8721dc4
        Console Enabled: false
     Level 0 Backup Day: Sunday
     AutoBackup Enabled: true
                Created: March 30, 2020 9:33:09 AM PDT
         DB Domain Name: domain.com
    Associated Networks: Public-network

例16-137 データベースの詳細の表示

ac48e0d2-a7b0-4ffd-a27e-f8e42b028c5fという名前のデータベースの情報を表示します。 

# odacli describe-database -i ac48e0d2-a7b0-4ffd-a27e-f8e42b028c5f

Database details                                                   
----------------------------------------------------------------
ID: ac48e0d2-a7b0-4ffd-a27e-f8e42b028c5f
Description: rdb1
DB Name: rdb1
DB Version: 19.14.0.0.0
DBID: 1339792271
CDB: true
PDB Name: r1pdb1
PDB Admin User Name: pdbadmin
Class: OLTP
Shape: odb2
Storage: ASM
CharacterSet: DbCharacterSet(characterSet=AL32UTF8, nlsCharacterset=AL16UTF16, dbTerritory=AMERICA, dbLanguage=AMERICAN)
Home ID: fe87f30c-b810-45d1-8b96-13996ad7a255
Console Enabled: true
Created: December 8, 2021, 2016 6:21:14 PM

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli list-databases

odacli list-databasesコマンドを使用して、アプライアンスのすべてのデータベースのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

すべてのデータベースのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

 odacli list-databases [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

-all

(オプション)このオプションは、マルチユーザー・アクセスが有効になっている場合にのみ使用できます。システム内のすべてのデータベースを読取り専用で表示します。

例16-138 データベースのリストの表示

データベースのリストを表示します。

# odacli  list-databases

ID                                     DB Name     DB Version  CDB
------------------------------------   ----------  ----------  ----
ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743   rdb121a     19.14.0.0.0    true
fb4d02f3-2413-47ca-8584-a768e23ec2e7   ee12db      19.14.0.0.0    false

(Continued)
Class	Shape  Storage  Status
------ -------  ----------
OLTP	odb1   ACFS     Configured
IMDB	odb1   ASM      Configured

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli modify-database

データベースの構成(バックアップ構成、データベース・クラス、データベース・タイプなど)を変更するには、およびTDEウォレット管理をEXTERNALからODAに変更するには、odacli modify-databaseコマンドを使用します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli modify-database [-i] [-dn] [-no-sh] [-sh] [-lb] [-no-bkp] [-th] [-g] [-cl] [-rd] [-s] [-an] [-ctm] [-bi] [-bin] [noab] [-bp] [-id] [-in] [-y] [-cp] [-no-cpupool] [-rkt] [-ctp] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--databaseid、-id

データベース識別子を定義します。
--dbName、-in

更新するデータベース名を定義します。--dbNameまたは--dbidのいずれかを指定してください。

--dbid、-i

更新するデータベースIDを定義します。--dbNameまたは--dbidのいずれかを指定してください。

--dbRedundancy、-rd

(オプション)データベース冗長性の値({HIGH|MIRROR})を指定します。Oracle ASMまたはACFSストレージ・ベースのデータベースにdbRedundancyオプションを指定するには、FLEX冗長性のディスク・グループが少なくとも1つ存在する必要があります。Oracle ASMストレージ・データベースにdbRedundancyオプションを指定するには、dbVersionまたはdbHomeVersionが12.2以上である必要があります。

--levelzerobackupday、-lb

(オプション)レベル・ゼロ・バックアップの曜日を指定します。例: Monday|Tuesday|Wednesday...|Sunday

--backupconfigid、-bi

(オプション)将来使用するバックアップ構成識別子を定義します。

--backupconfigname、-bin

(オプション)バックアップ構成の名前を指定します。

--bkuppassword、-bp

(オプション) RMANバックアップ暗号化パスワードを指定します。
--no-autobackup、-noab

(オプション)自動データベース・バックアップを無効にします。

--no-backup、-no-bkp

(オプション)データベース・バックアップを無効にします。データベース・バックアップおよびarchivelogバックアップのスケジューラも削除するには、このオプションを指定します。

データベース・バックアップを再度有効にするには、backupconfigオブジェクトでデータベースを更新する必要があります。

--dbclass、-cl

(オプション)データベース・クラスを定義します。デフォルトはOLTPです。オプションはOLTP、DSSまたはIMDBです。

--dbshape、-s

(オプション)データベース・シェイプ(テンプレート)を識別し、データベースに割り当てられる合計メモリー量を決定します。たとえば、odb1およびodb2を指定します。デフォルトはodb1です。インスタンス専用のデータベースについてはデータベース・シェイプを指定できません。

--attachnetworks、-an

(オプション)アタッチするネットワークの名前を指定します。network_name1, network_name1, network_name1の形式でネットワークを指定します。

--detachnetworks、-dn

(オプション)デタッチするネットワークの名前を指定します。network_name1, network_name1, network_name1の形式でネットワークを指定します。

--dbtype、-y

新しいデータベース・タイプを定義します。オプションはSIのみです。単一インスタンス・データベースへの変換は、Oracle Database Standard Editionでのみ使用できます。

--disable-seha、-no-sh

単一インスタンスのOracle Database 19c以降についてStandard Edition高可用性を無効にします。

--enable-seha、-sh

単一インスタンスのOracle Database 19c以降についてStandard Edition高可用性を有効にします。

--targethost、-th

(オプション)ターゲット・ホスト名を指定します(サポートされている場合、Oracle RAC One Nodeデータベースおよび単一インスタンスのOracle Databaseにのみ適用可能)。

--targetnode、-g

(オプション)ターゲット・ノード番号を指定します(サポートされている場合、Oracle RAC One Nodeデータベースおよび単一インスタンスのOracle Databaseにのみ適用可能)。値は0または1です。

--cpupool、-cp

(オプション) CPUプール名を指定します。CPUプールを使用していないデータベースにCPUプールを関連付けたり、データベースについてCPUプールの既存の関連付けを新しいCPUプールに変更するには、このオプションを使用します。

--no-cpupool

(オプション)アタッチされているCPUプールを削除します。

--change-tde-password、-ctp

(オプション)指定した場合、現在および新規のTDEウォレット・パスワードの入力を求められます。

--change-tdewallet-mgmt、-ctm

(オプション)指定すると、TDEウォレットがexternalからODAに変更されます。

--rekey-tde、-rkt

(オプション)指定した場合、TDEマスター暗号化キーを更新するために現在のTDEウォレット・パスワードの入力を求められます。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

注意:

透過的データ暗号化(TDE)が有効になっているデータベースについてTDEウォレット・パスワードを変更する場合、TDEウォレットのパスワードを設定するよう求められます。セキュリティ準拠のための強力なパスワードを指定します。パスワードを慎重に設定し、データベース管理操作のために常にこのパスワードを使用できるようにします。プロンプトが表示されたときにTDEウォレットのパスワードを指定しないと、暗号化されたデータへのアクセス中にエラーが発生します。

例16-139 データベース・シェイプ(テンプレート)およびデータベース・クラスの変更

# odacli modify-database -s database_shape  -cl database_class -i dbid
odacli modify-database -i 1941d594-c777-4eca-9fce-18b778d5c153 -s odb2 -cl DSS
{
  "jobId" : "833d43a7-bcc6-48a7-9f98-b42ffdab3fe1",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "August 26, 2019 06:48:58 AM UTC",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "modify-database service with db ids: 1941d594-c777-4eca-9fce-18b778d5c153",
  "updatedTime" : "August 26, 2019 06:48:58 AM UTC"
}

例16-140 単一インスタンスOracle DatabaseへのOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの変換

# odacli modify-database -in db18 -y SI
For moving a database between homes please use the command 'move-database'.
{
  "jobId" : "4b548365-dac5-4557-a6a8-2f65c2b725e7",
  "status" : "Created",
  "message" : "Modify database",
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "April 21, 2020 00:32:55 AM UTC",
  "resourceList" : [ {
    "resourceId" : "de2a7959-e31b-4dee-b600-6b16dfb78c34",
    "resourceType" : "DB",
    "resourceNewType" : null,
    "jobId" : "4b548365-dac5-4557-a6a8-2f65c2b725e7",
    "updatedTime" : "April 21, 2020 00:32:55 AM UTC"
  } ],
  "description" : "Modify database : db18",
  "updatedTime" : "April 21, 2020 00:32:55 AM UTC"
}

例16-141 データベースの変換時のターゲット・ノードの指定

# odacli modify-database -in db18 -y SI -g node_number
# odacli modify-database -in db18 -y SI -th node_name

例16-142 TDEウォレット・パスワードの変更

# odacli modify-database -in testdb -ctp
Enter current 'TDE wallet' password: 
Enter new 'TDE wallet' password: 
Confirm 'TDE wallet' password:

例16-143 TDEマスター暗号化パスワードのキー更新

# odacli modify-database -in testdb -rkt
Enter current 'TDE wallet' password:

例16-144 CPUプールの削除

# odacli modify-database -in dbcpupin  -cp testdbcpupool2
DB will be restarted as part of CPU Pool operation. Do you want to continue [y/n]:y
For moving a database between homes please use the command 'move-database'.
{
  "jobId" : "c1d05fb3-828a-4644-af9a-9d82b4ef5a89",
  "status" : "Created",
  "message" : "Modify database",
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "August 09, 2020 16:18:54 PM UTC",
  "resourceList" : [ {
    "resourceId" : "ff9c138b-a003-40cf-b1fc-0b33cd955ebf",
    "resourceType" : "DB",
    "resourceNewType" : null,
    "jobId" : "c1d05fb3-828a-4644-af9a-9d82b4ef5a89",
    "updatedTime" : "August 09, 2020 16:18:54 PM UTC"
  } ],
  "description" : "Modify database : dbcpupin",
  "updatedTime" : "August 09, 2020 16:18:54 PM UTC"
}

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli move-database

コマンドodacli move-databaseを使用して、あるOracleホームから同じデータベース・バージョンの別のホームにデータベースを移動します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  odacli move-database [-i dbid] [-in dbname] [-dh dest-dbhome-id][-dhn dest-dbhome-name][-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
--dbid、-i

(オプション)データベースIDを定義します。
--dbName、-in

(オプション)データベース名を定義します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--dest-db-home-id、-dh

(オプション)宛先データベース・ホームのIDを定義します。
--dest-dbhome-name、-dhn

(オプション)宛先データベース・ホームの名前を定義します。

使用上のノート

例16-145 Oracleホーム間でのデータベースの移動 

# ./odacli move-database -i database_ID -dh destination_database_home_ID

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli register-database

odacli register-databaseコマンドを使用して、移行したデータベースをアプライアンスに登録します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli register-database  -c {OLTP|DSS|IMDB} -s dbshape -t dbtype SI|RACOne|RAC -o hostname -sn servicename [-bi backupconfigid] [-co|-no-co] [-nn] [-tp] [-h] [-j] [-sh|-no-sh]

パラメータ

パラメータ 説明

--backupconfigid、-bi

(オプション)将来使用するバックアップ構成識別子を定義します。

--dbclass、-c {OLTP|DSS|IMDB}

データベース・クラスを定義します。データベース・クラス設定によって、データベースのSGAメモリーとインスタンスのPGAメモリーの構成を指定します。オプションは次のとおりです。

  • Enterprise Edition: OLTP、DSSまたはIMDB。

  • Standard Edition: OLTP

--dbconsole、-co

(オプション)データベース・コンソールを有効にします。データベース・コンソールを無効にするには-no-coフラグを使用します。選択しない場合、デフォルトはデータベース・コンソールなしです。

--dbshape、-s

データベース・シェイプ(テンプレート)を識別し、データベースに割り当てられる合計メモリー量を決定します。たとえば、odb1およびodb2を指定します。デフォルトはodb1です。

--dbtype、-t [SI|RACOne|RAC]

データベースのタイプを定義します。高可用性デプロイメントの場合、値はRAC|RACOne|SIで、デフォルトはRACです。単一ノード・デプロイメントの場合、値はSIです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--hostname、-o

ホスト名を定義します。デフォルト値: ローカル・ホスト名

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--no-dbconsole、-no-co

(オプション)データベース・コンソールを無効にします。-coフラグを使用してデータベース・コンソールを有効にします。

--servicename、-sn

データベース・サービス名を定義します。このサービス名を使用して、データベースに接続するためのEZCONNECT Stringが導出されます。たとえば、hostname:port/servicenameとなります。

ポート番号は、デプロイメントの一部であるリスナー用に構成されているポートです。

--associated-networks、-nn

関連付けられたネットワーク名を指定します(形式: networkName1,networkName2,...)。

--disable-seha、-no-sh

Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを無効にするかどうかを指定します。

--enable-seha、-sh

Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを有効にするかどうかを指定します。

--tde-wallet-passwd、-tp

TDEウォレットのパスワードを指定します。

使用上のノート

ノート:

データベースを登録する前に、簡易接続(EZCONNECT)を使用してデータベース接続をテストすることをお薦めします。

sysユーザーとしてログインし、次のコマンドを入力します。 

sqlplus sys/password@//hostname:1521/service name
  • odacli register-databaseコマンドは、プライマリ・データベースでのみサポートされています。

  • 移行したデータベースは、アプライアンスのプロビジョニング中に構成されたリスナーに登録されます。登録を成功させるためには、移行したデータベースが読取り書込みモードと読取り専用モードであることが必要です。

  • register-databaseコマンドでdatafileとログ・ファイルの場所を検証して、controlfileとspfileを適切な場所に移動します。

  • 一部のinit.oraパラメータが、登録の一部として設定またはリセットされます。登録前および登録後のパラメータの変更を確認します。

    以下に、登録の一部として実装される変更の例を示します。

    • memory_targetがリセットされる。

    • sga_target/pga_aggregate_target/log_buffer/inmemory_sizeが登録時に使用されるデータベース・クラスとデータベース・シェイプの設定に基づいて構成される。

    • 登録プロセスによって、推奨されるアプライアンス固有のパラメータが設定またはリセットされる。

  • 登録されているデータベースはOracle Managed Filesを使用する必要があり、ファイルの場所はodacli describe-dbstorageコマンドのDATA Location、REDO LocationおよびRECO Locationと一致している必要があります。

  • 登録プロセスの一部として、データベースがOracle Clusterwareに登録されます。プライマリ・データベースのみがOracle Clusterwareに登録されます。

  • TDE対応のデータベースも登録できます。TDEがソフトウェア・キーストアを使用して構成されており、データベース・バージョンが18c以上である場合、TDEウォレット管理も、Oracle Database Applianceフレームワークを使用して作成されたTDEデータベースと同様にサポートされます。

例16-146 移行したデータベースの登録

シェイプodb1を使用する単一インスタンスOLTPデータベースを登録する構文は次のとおりです。 

odacli register-database -c OLTP -s odb1 -sn crmdb.example.com
Enter new 'SYS user' password: 
Confirm 'SYS user' password:
{
  "jobId" : "317b430f-ad5f-42ae-bb07-13f053d266e2",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "December 8, 2021 05:55:49 AM EDT",
  "description" : "Database service registration with db service name: crmdb.example.com",
  "updatedTime" : "December 8, 2021 05:55:49 AM EDT"
}
rpandrap: ]# odacli describe-job -i "317b430f-ad5f-42ae-bb07-13f053d266e2"

Job details
----------------------------------------------------------------
                     ID: 317b430f-ad5f-42ae-bb07-13f053d266e2
            Description: Database service registration with db service name: crmdb.example.com
                 Status: Success
                Created: December 8, 2021 5:55:49 AM EDT
                Message:

Task Name                       Start Time                  
----------------------------- ------------------------------ 
restore control file           December 8, 2021 5:55:49 AM EDT 
move spfile to right location  December 8, 2021 5:56:08 AM EDT  
register DB with clusterware   December 8, 2021 5:56:13 AM EDT  
reset db parameters            December 8, 2021 5:57:05 AM EDT  
Running DataPatch              December 8, 2021 5:57:36 AM EDT  

(Continued)
  End Time                     Status
------------------------------- --------
December 8, 2021 5:56:08 AM EDT   Success
December 8, 2021 5:56:13 AM EDT   Success
December 8, 2021 5:57:05 AM EDT   Success
December 8, 2021 5:57:36 AM EDT   Success
December 8, 2021 5:57:49 AM EDT   Success

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli upgrade-database

odacli upgrade-databaseコマンドを使用すると、サポートされているリリースからデータベースをアップグレードできます。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

Oracle Databaseをアップグレードするには、次のコマンドを実行します。

 odacli upgrade-database -i Comma separated list of database ids -from source dbhome id -to destination dbhome id [-ctm] [-j] [-h] [-sh|-no-sh]

パラメータ

パラメータ 説明

--databaseids、-i

(オプション)アップグレードするデータベースIDを定義します。データベースIDのカンマ区切りリストを使用できます。

--destDbHomeId、-to

宛先データベース・ホームのDB HOME ID。

--sourceDbHomeId、-from

ソース・データベース・ホームのDB HOME ID。

--change-tdewallet-mgmt、-ctm

(オプション)指定すると、TDE wallet management属性がExternalからODAに変更されます。

--json、-j

  (オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--disable-seha、-no-sh

(オプション) Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを無効にするかどうかを指定します。

--enable-seha、-sh

(オプション) Oracle Database Standard Edition 19c以降の単一インスタンス・データベースについてStandard Edition High-Availabilityを有効にするかどうかを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

Oracle RACまたはOracle RAC One NodeデータベースをStandard Edition 19c以降の宛先データベース・ホームにアップグレードすることはできません。まず、odacli modify-databaseコマンドを使用してOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを単一インスタンスのOracle Databaseに変換してから、単一インスタンスのOracle DatabaseをStandard Edition 19c以降の宛先データベース・ホームにアップグレードする必要があります。

アップグレードするデータベースを定義するには、次のオプションがあります。

  • 1つのデータベースIDを定義すると、ソース・データベース・ホームのそのデータベースのみがアップグレードされます。

  • 複数のデータベースIDを定義すると、ソース・データベース・ホームのそれらのデータベースのみがアップグレードされます。

  • データベースIDを定義しない場合、ソース・データベース・ホームのすべてのデータベースがアップグレードされます。

次のリリースのデータベースをアップグレードできます。
  • Oracle Database 12.2から19cへ
  • Oracle Database 12.1から19cへ
  • Oracle Database 12.1から12.2へ

例16-147 Oracle Databaseのアップグレード

この例では、1つのデータベースがアップグレードされます。コマンドodacli list-databasesを使用してデータベースIDを表示した後、コマンドodacli upgrade-databasesを使用してデータベースをアップグレードします。アップグレードが完了したら、コマンドodacli list-databasesを再度実行してアップグレードを確認できます。 

# odacli  list-databases

ID                                     DB Name     DB Version  CDB
------------------------------------   ----------  ----------  ----
fb4d02f3-2413-47ca-8584-a768e23ec2e7   ee12db      12.1.0.2    false

(Continued)
Class	Shape    Storage  Status
------ -------  --------  ----------
OLTP	  odb1      ACFS     Configured
IMDB	  odb1      ASM      Configured


# odacli upgrade-database -i ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743 -from fa4321f5-0543-477d-bb54-a429dcc8ee8d -to d752df28-ecdd-4af4-9454-38085ea17f8b
{
   "jobId" : "1bbe8boe-acb0-4296--9c8b-473b69da0c18",
   "status" : "Created",
   "message" : null,
   "reports" : [ ],
   "createTimestamp" : "October 24, 2017 03:54:03 AM EDT",
   "description" : "Database service upgrade with db ids: [ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743]",
   "updatedTime" : "October 24, 2017  03:54:03 AM EDT" 
}

# odacli  list-databases

ID                                     DB Name     DB Version  CDB
------------------------------------   ----------  ----------  ----
ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743   rdb121a     12.1.0.2    true
fb4d02f3-2413-47ca-8584-a768e23ec2e7   ee12db      12.1.0.2    false

(Continued)
Class	Shape    Storage  Status
------ -------  --------  ----------
OLTP	  odb1      ACFS     Configured
IMDB	  odb1      ASM      Configured

関連項目

親トピック: odacliデータベース・コマンド

odacli DBHomeコマンド

odacli DBHomeコマンドを使用して、データベース・ホーム操作を管理します。

  • odacli configure-dbhome-storage
    odacli configure-dbhome-storageコマンドを使用して、データベース・ホーム・ストレージを構成します。
  • odacli list-dbhome-storages
    odacli list-dbhome-storagesコマンドを使用して、ORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEのボリュームが作成された後にデータベース・ホーム・ストレージ・リソースを表示します。
  • odacli describe-dbhome-storage
    odacli describe-dbhome-storageコマンドを使用して、使用可能な領域の量などの情報を(ボリューム・レベルまたはディスクグループ・レベルで)表示します。
  • odacli modify-dbhome-storage
    odacli modify-dbhome-storageコマンドを使用して、データベース・ホーム・ストレージを変更し、ディスク領域を追加します。
  • odacli create-dbhome
    odacli create-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームを作成します。
  • odacli delete-dbhome
    odacli delete-dbhomeコマンドを使用して、データベースに関連付けられていないデータベース・ホームを削除します。
  • odacli describe-dbhome
    odacli describe-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームの詳細を表示します。
  • odacli list-dbhomes
    odacli list-dbhomesコマンドを使用して、Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli configure-dbhome-storage

odacli configure-dbhome-storageコマンドを使用して、データベース・ホーム・ストレージを構成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli configure-dbhome-storage -dg disk_group [-s volume_size] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--diskgroup、-dg

(必須)ディスク・グループの名前を定義します。

--size、-s

(オプション) ORACLE_HOMEボリュームのサイズをGB単位で定義します。デフォルトは80 GBです。指定できる最小値は25GBで、最大値は1024GBです。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • --diskgroupオプションの有効な値は、ハードウェアによって異なります。X5-2、X6-2およびX7-2 HAプラットフォームについては、DATAまたはRECOディスクグループを選択できます。X8-2など、他のすべてのプラットフォームについては、DATAディスクグループのみを選択する必要があります。それ以降のハードウェアでも、引き続きodacli configure-dbhome-storageコマンドを実行する必要があります。

  • このコマンドを実行して新しいデータベース・ホームを作成すると、データベース・ホームを保持するボリュームも作成されます。ボリュームが作成されるまで、odacli configure-dbhome-storageコマンドを実行して、ディスクグループまたはボリュームの初期サイズを変更できます。この機能のボリュームが作成された後に、このコマンドを実行するとエラーが発生します。 

    # odacli configure-dbhome-storage -dg RECO
DCS-10606:Database homes storage has already been created, no changes are allowed.

例16-148 データベース・ホーム・ストレージの作成

# odacli configure-dbhome-storage -dg DATA
{
  "jobId" : "553bfeb9-0092-4d73-bbd4-43fcb590886f",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "May 11, 2021 06:48:12 AM GMT",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Configure database home storage",
  "updatedTime" : "May 11, 2021 06:48:12 AM GMT"
}

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli list-dbhome-storages

odacli list-dbhome-storagesコマンドを使用して、ORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEのボリュームが作成された後にデータベース・ホーム・ストレージ・リソースを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-dbhome-storages [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • Oracle Database Applianceリリース19.14以降、Oracle Databaseホームはローカル・ディスクに作成されなくなります。新しいOracle Databaseホームは、Oracle ACFS管理ファイル・システムに作成されます。Oracle ACFSファイル・システムを作成するために、ADVMボリュームが作成されます。

  • このコマンドは、リソースID、ボリュームが作成されるノード、およびボリュームが作成されるディスクグループのリストを表示します。

例16-149 単一ノード・システムでのデータベース・ホーム・ストレージのリストの表示

# odacli list-dbhome-storages

============================================================================================================= 
ID                                     Node Description          Disk Group Volume      Size(GB)   Status 
-------------------------------------- ---- -------------------- ---------- ----------- ---------- ----------
6801cabb-4e45-41d7-9f20-c75dc7cf30c2   0    ORACLE_HOME          DATA       orahome_sh  80         CONFIGURED
f5ad1258-a4a1-4cc1-980c-e2eeca738d99   0    ORACLE_BASE          DATA       odabase_n0  80         CONFIGURED
=============================================================================================================

例16-150 高可用性システムでのデータベース・ホーム・ストレージのリストの表示

# odacli list-dbhome-storages

=============================================================================================================
ID                                     Node Description          Disk Group Volume      Size(GB)   Status
-------------------------------------- ---- -------------------- ---------- ----------- ---------- ----------
67622ce6-0a00-4fec-b948-7a0ba7922311   0,1  SHARED ORACLE_HOME   DATA       orahome_sh  200        CONFIGURED
ac813348-2935-4903-b9a6-eb4f0d9637b3   0    ORACLE_BASE          DATA       odabase_n0  80         CONFIGURED
c8153e7b-6ab7-4a55-90ad-20d4196d2ac4   1    ORACLE_BASE          DATA       odabase_n1  80         CONFIGURED
=============================================================================================================

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli describe-dbhome-storage

odacli describe-dbhome-storageコマンドを使用して、使用可能な領域の量などの情報を(ボリューム・レベルまたはディスクグループ・レベルで)表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-dbhome-storage -i db_home_id [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--ohomeid、-i

(必須) Oracleホーム・ストレージIDを指定します。これは、odacli list-dbhome-storagesコマンドの出力に記載されているIDです。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-151 データベース・ホーム・ストレージの詳細の表示

odacli describe-dbhome-storage -i 67622ce6-0a00-4fec-b948-7a0ba7922311
ORACLE_HOME storage details:
================================================================
                     ID: 67622ce6-0a00-4fec-b948-7a0ba7922311
                  State: CONFIGURED
                Created: February 11, 2021 5:30:10 AM UTC
                Updated: February 18, 2021 4:33:30 PM UTC

Volume Details
--------------
                   Name: ORAHOME_SH
             Disk Group: DATA
            Description: SHARED ORACLE_HOME
            Node Number: 0,1
        Allocated Space: 200.0 GB
             Used Space: 12.10 GB
             Free Space: 187.89 GB
               Location: /u01/app/odaorahome

DiskGroup Details
-----------------
                   Name: DATA
        Allocated Space: 15.52 TB
             Used Space: 2.69 TB
             Free Space: 12.83 TB
================================================================

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli modify-dbhome-storage

odacli modify-dbhome-storageコマンドを使用して、データベース・ホーム・ストレージを変更し、ディスク領域を追加します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli modify-dbhome-storage -i db_home_id -s size[-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--ohomeid、-i

(必須) Oracleホーム・ストレージIDを指定します。これは、odacli list-dbhome-storagesコマンドの出力に記載されているIDです。

--size、-s

(必須)新しいサイズをGB単位で指定します。指定できる最小値は25GBで、最大値は1024GBです。

--json、-j

(オプション)出力をJSON形式で表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-152 データベース・ホーム・ストレージの変更

odacli modify-dbhome-storage -i 9b9c9e0f-db04-4985-be48-3f1e263cd73a -s 30
{
  "jobId" : "badfad81-cfc1-4c82-a181-69ebdfb11c22",
  "status" : "Created",
  "message" : null,
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "May 11, 2021 14:04:09 PM CST",
  "resourceList" : [ ],
  "description" : "Modify database home storage",
  "updatedTime" : "May 11, 2021 14:04:09 PM CST"
}

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli create-dbhome

odacli create-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームを作成します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

Oracle Databaseホームを作成するには、次のコマンドを実行します。

 odacli create-dbhome -v version [-j] [-h]    

パラメータ

パラメータ 説明

-v version number

データベース・バンドル・パッチ番号を定義します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

バージョン番号については、データベース・バージョン(18.7.0.0、18.5.0.0、12.2.0.1、12.1.0.2など)を指定することも、5桁の形式を使用して特定のパッチ・バンドル・バージョンを指定することもできます。たとえば、19.14.0.0.220118です。バンドル・パッチ番号を指定せずにデータベース・バージョンを使用すると、最新のバンドル・パッチが使用されます。

例16-153 Oracle Databaseホームの作成

次の例は、Oracle Databaseホーム・バージョン19.14.0.0.220118を作成します。 

# odacli  create-dbhome -v 19.14.0.0.220118

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli delete-dbhome

odacli delete-dbhomeコマンドを使用して、データベースに関連付けられていなデータベース・ホームを削除します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli delete-dbhome  -i [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

データベース識別子(ID)を使用してデータベース・ホームを識別します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • odacli list-dbhomesコマンドを使用して識別子を確認します。

  • データベース・ホーム(dbhome)を削除またはアンインストールするためには、dbhomeに関連付けられているデータベースを保持することはできません。

  • odacli delete-databaseコマンドを使用して既存のデータベースを削除します。

例16-154 空のデータベース・ホームの削除

# odacli delete-dbhome -i 0ce547ca-3df2-4178-a7e6-eefa613aeab4

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli describe-dbhome

odacli describe-dbhomeコマンドを使用して、Oracle Databaseホームの詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

Oracle Databaseホームの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

  odacli describe-dbhome -i dbhomeid [-h] [-j] [-v]

パラメータ

パラメータ 説明

-i dbhomeid

データベース・ホームIDを識別します。odacli list-dbhomesコマンドを使用して、dbhomeidを取得します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

-vdbversion

(オプション)データベース・ホームのバージョンを識別します。odacli list-dbhomes -vコマンドを使用して、dbversionを取得します。

例16-155 Oracle Databaseホームの詳細の表示

次の出力は、Oracle Databaseホームの詳細を表示するコマンドの使用例です。

# odacli  describe-dbhome -i b727bf80-c99e-4846-ac1f-28a81a725df6 

DB Home details ----------------------------------------------------------------
                            ID: b727bf80-c99e-4846-ac1f-28a81a725df6
                          Name: OraDB12102_home1 
                        Version: 12.1.0.2
               Home Location: /u01/app/orauser/product/12.1.0.2/dbhome_1
                       Created: Jun 2, 2016 10:19:23 AM

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacli list-dbhomes

odacli list-dbhomesコマンドを使用して、Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli  list-dbhomes  [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

-all

(オプション)このオプションは、マルチユーザー・アクセスが有効になっている場合にのみ使用できます。システム内のすべてのデータベース・ホームを読取り専用で表示します。

例16-156 Oracleホーム・ディレクトリのリストの表示

次のコマンドを使用して、Oracleホーム・ディレクトリのリストを表示します。

# odacli list-dbhomes
ID                                   Name               DB Version  
------------------------------------ -----------------  ----------  
b727bf80-c99e-4846-ac1f-28a81a725df6 OraDB12102_home1  12.1.0.2     

(continued)
Home Location
-----------------------------------------
/u01/app/orauser/product/12.1.0.2/dbhome_1

親トピック: odacli DBHomeコマンド

odacliデータベース・ストレージ・コマンド

データベース・ストレージ・コマンドを使用して、Oracleデータベース・ストレージのリストと詳細を表示したり、ストレージの作成および削除を実行します。

  • odacli create-dbstorage
    odacli create-dbstorageコマンドを使用して、データベース移行対象のファイル・システムを作成します。
  • odacli delete-dbstorage
    odacli delete-dbstorageコマンドを使用して、データベースに関連付けられていないデータベース・ストレージを削除します。
  • odacli describe-dbstorage
    odacli describe-dbstorageコマンドを使用して、ストレージ構成の詳細を表示します。
  • odacli describe-dgstorage
    odacli describe-dgstoragesコマンドを使用して、ディスク・グループ情報を表示します。
  • odacli list-dbstorages
    odacli list-dbstoragesコマンドを使用してアプライアンスに構成されているデータベース・ストレージのリストを表示します。
  • odacli list-dgstorages
    odacli list-dgstoragesコマンドを使用して、ディスク・グループ情報を表示します。
  • odacli modify-dbstorage
    odacli modify-dbstorageコマンドを使用して、データベース・ストレージのサイズを変更します。
  • odacli update-dgstorage
    odacli update-dgstorageコマンドを使用して、ディスクを解放します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli create-dbstorage

odacli create-dbstorageコマンドを使用して、データベース移行対象のファイル・システムを作成します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli create-dbstorage  -n dbname -s dataSize -u databaseUniqueName -r [ASM|ACFS] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--dbname、-n

データベースの名前を定義します。

--dataSize、-s

(オプション)データベース・ファイルと一時ファイルを格納するファイルシステムのサイズをGB単位で定義します。デフォルトは100 GBです。最小サイズは10 GBです。サイズを入力する場合は、GBを含めないでください。たとえば、50 GBの場合は、50を使用します。

--databaseUniqueName、-u

(オプション)データベースの一意の名前を定義します。データベースの一意の名前がデータベース名と異なる場合にのみ指定します。このコマンドで、マウント・ポイント/u02/app/oracle/oradata/db unique nameが作成されます。

--dbstorage、-r [ASM|ACFS]

(オプション)データベース・ストレージのタイプとして、ASMまたはACFSを定義します。ASMを選択すると、データベース以外のファイルを格納するサポート・ディレクトリ構造のみ作成されます。デフォルトはASMです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • odacli create-dbstorageコマンドは、Appliance Managerにストレージ・メタデータを登録します。

  • Oracle Database は、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)およびOracle ASM Cluster File System (ACFS)の両方でサポートされています。デフォルトはOracle ASMです。

  • ACFSデータベース・ストレージを作成する場合は、このコマンドで別のACFSファイル・システムが作成されて、アーカイブやオンライン・ログなどの他のデータベース・ファイルのディレクトリ構造が作成されます。

  • ASMデータベース・ストレージを作成する場合は、データベース以外のファイルの対応するディレクトリのみ作成されます。

例16-157 データベース・ストレージの作成

次の文では、APPSDBデータベース用に50 GBのACFSデータベースが作成されます。

# odacli create-dbstorage -n APPSDB -s 50 -r ACFS 
{
   "jobId" : "fc6bf8fd-60c2-44f3-b8b7-efd0e9a2149f",
   "status" : "Created",
   "message" : null,
   "reports" : [ ],
   "createTimestamp" : "August 09, 2016 06:19:35 AM WSST",
   "description" : "Database storage service creation with db name: APPSDB",
   "updatedTime" : "August 09, 2016 06:19:35 AM WSST" 
}

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli delete-dbstorage

odacli delete-dbstorageコマンドを使用して、データベースに関連付けられていないデータべージ・ストレージを削除します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli delete-dbstorage  -i [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

データベース識別子(ID)を使用してデータベース・ストレージを識別します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • ストレージがデータベースに関連付けられていない場合のみdelete-dbstorageを使用できます。

  • delete-databaseコマンドを使用して、既存のデータベースを削除します。

  • list-dbstoragesコマンドを使用して識別子を確認します。

例16-158 空のデータベース・ストレージの削除

# odacli delete-dbstorage  -i 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli describe-dbstorage

odacli describe-dbstorageコマンドを使用して、ストレージ構成の詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-dbstorage  -i [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--id、-i

データベース・ストレージを識別します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • odacli list-dbstoragesコマンドを使用してデータベース・ストレージ識別子(ID)を取得します。

  • DATA Locationはinit.oraパラメータdb_create_file_destと一致します。

  • RECO Locationはinit.oraパラメータdb_recovery_file_destと一致します

  • REDO Locationはinit.oraパラメータdb_create_online_log_dest_1と一致します

例16-159 データベースのOracle ACFSストレージの詳細の表示

次の例では、Oracle ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)のストレージの詳細を表示します。

# odacli describe-dbstorage -i 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b 

DBStorage details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b 
DB Name: rdb121a 
DBUnique Name: rdb121a 
DB Resource ID: ad6c7326-e460-411e-94df-230dedbef743 
Storage Type: Acfs 
DATA Location: /u02/app/oracle/oradata/rdb121a 
RECO Location: /u03/app/oracle/fast_recovery_area/ 
REDO Location: /u03/app/oracle/redo/ 
State: ResourceState(status=Configured) 
Created: July 22, 2016 12:07:12 PM SGT 
UpdatedTime: July 22, 2016 12:26:39 PM SGT

例16-160 データベースのOracle ASMストレージの詳細の表示

次の例では、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)のストレージの詳細を表示します。

# odacli describe-dbstorage -i 4f2a1b59-ca66-4d80-951c-425ab7b0acae 

DBStorage details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 4f2a1b59-ca66-4d80-951c-425ab7b0acae 
DB Name: ee12db 
DBUnique Name: ee12db 
DB Resource ID: fb4d02f3-2413-47ca-8584-a768e23ec2e7 
Storage Type: Asm 
DATA Location: DATA 
RECO Location: RECO 
REDO Location: RECO 
State: ResourceState(status=Configured) 
Created: July 22, 2016 1:13:51 PM SGT 
UpdatedTime: July 22, 2016 1:13:52 PM SGT

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli describe-dgstorage

odacli describe-dgstoragesコマンドを使用して、ディスク・グループ情報を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli describe-dgstorage  -d diskgroup -h

パラメータ

パラメータ 説明

--diskgroup、-d

情報を表示するディスク・グループを指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

このコマンドは、システムに存在するそれぞれのディスク・グループについて、ディスク・グループによってバックアップされるすべてのデータベースのストレージ情報を表示します。

例16-161 ディスク・グループ・ストレージの表示

# odacli list-dgstorages –r  redundancy
Diskgroup storage details

-----------------------------------------------------------------------------------

Diskgroup: DATA

                  Redundancy: extern|normal|high|flex

                  Physical Free Space: wGB

                  Physical Total Space: xGB

                  Database Unique Name: rdbx




                                    Location: /u02/app/test/test1/rdbx

                                    Used Space: dGB  (acfsutil.total – acfsutil.freespace)

                                    Free Space: dGB  (acfsutil.freespace) 

                 Database Unique Name: rdby

                                    Location: +DATA/rdby

                                    Used Space: zGB  (v$asm_file.bytes)

                                    Free Space: xGB   (PhyFree/redundancy) 

                                    Physical Space: vGB(v$asm_diskgroup.total_mb)

                                    Physical Used : wGB (v$asm_file.space)

                                    Physical Free : uGB(v$asm_diskgroup.free_mb)

                                    Physical Reserved : uGB(Lookup Table)

Diskgroup: RECO

                  Redundancy: normal|high|flex

                  Physical Free Space: wGB

                  Physical Total Space: xGB

                  Database Unique Name: rdbx

                                    Location: /u02/app/test/fast_recovery_area




                                    Used Space: dGB  (acfsutil.total – acfsutil.freespace)

                                    Free Space: dGB  (acfsutil.freespace) 

                 Database Unique Name: rdby

                                    Location: +DATA/rdby

                                    Used Space: zGB  (v$asm_file.bytes)

                                    Free Space: xGB   (PhyFree/redundancy) 

                                    Physical Space: vGB(v$asm_diskgroup.total_mb)

                                    Physical Used : wGB (v$asm_file.space)

                                    Physical Free : uGB(v$asm_diskgroup.free_mb)

                                    Physical Reserved : uGB(Lookup Table)

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli list-dbstorages

odacli list-dbstoragesコマンドを使用してアプライアンスに構成されているデータベース・ストレージのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli list-dbstorages  [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

このコマンドは、create-databaseコマンドとcreate-dbstorageコマンドを使用して構成されているすべてのファイルシステムのリストを表示します。

例16-162 すべてのデータベース・ストレージのリストの表示

# odacli list-dbstorages  

ID Type                               DBUnique  Name         Status 
------------------------------------  --------  ----------- ---------- 
9fe39332-cc1a-4b4b-8393-165524a6ef6b  Acfs       rdb121a     Configured 
4f2a1b59-ca66-4d80-951c-425ab7b0acae  Asm        ee12db      Configured 
0266edac-c729-4539-861f-3f3d543be9e4  Acfs       db12SE      Configured

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli list-dgstorages

odacli list-dgstoragesコマンドを使用して、ディスク・グループ情報を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-dgstorages  -r redundancy -h

パラメータ

パラメータ 説明

--redundancy、-r

FLEXディスク・グループのディスク・グループ冗長性を指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

  • このコマンドは、システムに存在するすべてのディスク・グループのストレージ関連情報を表示します。

  • 冗長性オプションは、FLEXディスク・グループについてのみ有効です。FLEX以外のすべてのディスク・グループについては、CLIオプションではなくv$asm_diskgroupから取得された冗長性を使用して、論理空き領域が計算されます。

  • 冗長性オプションは、値MIRROR | HIGHを取ることができます。これらのいずれかのオプションを使用して、FLEXディスク・グループのデータベース冗長性を指定します。

  • 次の例で、Physical Total Spaceはディスク・グループの合計領域です。(V$ASM_DISKGROUP.total_mb) Physical Reserved Spaceは、ディスク障害を処理するために必要な予約領域です。Physical Free Spaceは、ディスク・グループの空き領域です。(V$ASM_DISKGROUP.free_mb) Logical Free Spaceは、ディスクグループの論理空き領域です。(V$ASM_DISKGROUP.free_mb / redundancy)

このコマンドは、システムに存在するそれぞれのディスク・グループについて、ディスク・グループによってバックアップされるすべてのデータベースのストレージ情報を表示します。

例16-163 ディスク・グループ・ストレージの表示

# odacli list-dgstorages –r  redundancy
Diskgroup  Redundancy   Physical Total Space  Physical Reserved Space Physical Free Space  Logical Free
 Space 

--------------   -----------------    -----------------------------   ---------------------------------
DATA          FLEX                xGB                              yGB                                 
        zGB                                 uGB

REDO         HIGH                xGB                              yGB                                 
        zGB                                 uGB

RECO         NORMAL         xGB                              yGB                                       
  zGB                                 uGB

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli modify-dbstorage

odacli modify-dbstorageコマンドを使用して、データベース・ストレージのサイズを変更します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli modify-dbstorage [-ds] [-in] [-fs] [-rcs] [-rds] [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--datasize、-ds

(オプション) DATAボリュームの拡張可能なサイズをGB単位で指定します。FLASH、RECO、REDOまたはDATAボリュームから少なくとも1つのサイズを指定してください。
--dbname、-in

ボリュームを拡張するデータベース名を定義します。

--flashsize、-fs

(オプション) FLASHボリュームの拡張可能なサイズをGB単位で指定します。

--recosize、-rcs

(オプション) RECOボリュームの拡張可能なサイズをGB単位で指定します。

--redosize、-rds

(オプション) REDOボリュームの拡張可能なサイズをGB単位で指定します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドでは、DATA、RECO、REDOおよびFLASHボリュームのサイズを変更できます。
  • データベース名は必須パラメータです。他のパラメータはすべてオプションですが、いずれかのボリュームのサイズを指定する必要があります。DATAサイズのみを指定した場合、DCSエージェントによって、指定したDATAサイズに応じた推奨RECOサイズが内部で計算されます。その後、推奨値を使用してストレージが拡張されます。
  • マウント済のOracle ACFSおよびその基礎となるOracle ADVMストレージは、指定した新しいサイズに合うようにサイズ変更されます。
  • サイズ変更操作の結果をチェックするには、odacli list-dbstoragesコマンドを使用します。
  • データベースのサイズ変更操作が完了したら、odacli describe-dbstorageコマンドを使用してストレージ構成の詳細を表示します。

例16-164 データベース・ストレージの変更

# odacli modify-dbstorage -ds 10 -rcs 15 -n amdb1
{ 
 "jobId" : "e6d54155-ed4c-4fd6-a3f6-454120fa5c18", 
 "status" : "Created",
 "message" : null,
 "reports" : [ ],
 "createTimestamp" : "June 03, 2019 06:06:42 AM UTC",
 "resourceList" : [ ],
 "description" : "Database storage modify operation",
 "updatedTime" : "June 03, 2019 06:06:42 AM UTC"
}

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacli update-dgstorage

odacli update-dgstorageコマンドを使用して、ディスクを解放します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ディスクを解放するには、次のコマンドを実行します。

   odacli update-dgstorage [-h] [-f] [-rd] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--force、-f

(オプション)指定したディスクを強制的に解放します。このオプションを指定すると、すべてのディスク・グループが現在のノードにマウントされていることを確認するチェックがスキップされます。

--release-disk、-rd

解放するディスクを指定します。通常は、異なるディスク・グループにパーティションがある1つのストレージ・デバイスを指定します。解放するディスクのカンマ区切りリストを指定することもできます。

使用上のノート

  • odacli update-dgstorageコマンドを実行する前に、odacli list-dgdisksを実行してディスクの詳細を表示します。
  • odacli update-dgstorageコマンドは、すべてのディスク・グループがノードにマウントされていることを確認する事前チェックを実行します。-fオプションを使用すると、事前チェックをオーバーライドできます。

例16-165 2つの異なるディスク・グループに2つの論理パーティションがある物理ディスクHDD_E0_S10_577135552の解放

# odacli update-dgstorage -rd HDD_E0_S10_577135552
Job details                                                      
----------------------------------------------------------------
                    ID:  46bc736c-417b-4ac2-826e-aa857db50e29
            Description:  Release disks: [HDD_E0_S10_577135552]
                 Status:  Running
                Created:  July 7, 2020 6:24:27 PM PDT
                Message:  Release ASM disks

Verifying the result of the Release Disks operation:
# odacli describe-job -i 46bc736c-417b-4ac2-826e-aa857db50e29
Job details                                                      
----------------------------------------------------------------
                     ID:  46bc736c-417b-4ac2-826e-aa857db50e29
            Description:  Release disks: [HDD_E0_S10_577135552]
                 Status:  Success
                Created:  July 7, 2020 6:24:27 PM PDT
                Message:  Release ASM disks

親トピック: odacliデータベース・ストレージ・コマンド

odacliジョブ・コマンド

odacli list-jobsおよびodacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブの詳細を表示します。

  • odacli create-jobdata-retention-policy
    odacli create-jobdata-retention-policyコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ保存ポリシーを作成します。
  • odacli create-purge-jobdata-job
    odacli create-purge-jobdata-jobコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのデータを削除するジョブを作成します。
  • odacli delete-jobdata-retention-policy
    odacli delete-jobdata-retention-policyコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ保存を削除します。
  • odacli describe-job
    odacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、タスク、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、特定のジョブに関する詳細を表示します。
  • odacli list-jobs
    odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、ジョブのリストを表示します。
  • odacli list-jobdata-retention-policy
    odacli list-jobdata-retention-policyコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ保存ポリシーのリストを表示します。
  • odacli list-purge-jobdata-job
    odacli list-purge-jobdata-jobコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ・パージのリストを表示します。
  • odacli list-scheduled-executions
    コマンドodacli list-scheduled-executionsを使用して、実行されたジョブのリストを表示します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli create-jobdata-retention-policy

odacli create-jobdata-retention-policyコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ保存ポリシーを作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブ・データ保存ポリシーを作成するには、次のコマンドを実行します。

   odacli create-jobdata-retention-policy [-j] [-h] [-w] [-s]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--retentionWindow、-w

(オプション)ジョブ・データを保存する時間間隔を示します。指定しない場合、デフォルトは30日です。

--retentionWindowUnit、-u

(オプション) retentionWindowの単位を示します。使用可能な値はDay|Hour|Minuteです。値を指定しない場合、デフォルトはDayです。

--scheduleIds、-s

(オプション) odacli list-schedulesの結果と同様のスケジュール・ジョブのIDをカンマで区切って指定します。すべてのDCSジョブの場合はDefaultを使用します。

使用上のノート

  • ポリシーが作成されると、定義した保存ポリシーに基づいて、DCSジョブ・レコードのパージを定期的に(たとえば、毎日午前4時に)開始する自動スケジュール・ジョブが作成されます。

例16-166 30日より古いすべてのジョブおよびスケジュール済実行をパージするデフォルト・ポリシーの作成

# odacli create-jobdata-retention-policy 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 36d00489-39b1-425f-81bf-6d6e3bfede8b 
Description: set job data retention policy 
Status: Created 
Created: April 23, 2020 3:32:09 PM PDT 
Message: 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
[root@oda1]# ./odacli describe-job -i c40c17f0-4185-40fe-a126-30fe1f0e5cdd 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: c40c17f0-4185-40fe-a126-30fe1f0e5cdd 
Description: set job data retention policy 
Status: Success 
Created: April 23, 2020 5:42:28 PM PDT 

Message: 
Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
set job data retention policy   April 23, 2020 5:42:28 PM PDT   April 23, 2020 5:42:28 PM PDT   Success 
create auto job data schedule   April 23, 2020 5:42:28 PM PDT   April 23, 2020 5:42:28 PM PDT   Success

例16-167 スケジュール'archive_log_backup'の10日間の保存ポリシーの設定 

# odacli create-jobdata-retention-policy -s 284a22b5-41e6-4be1-a916-048eac74e076 -w 10 -u Day 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: ea68a90e-a8e2-4fc4-a4f1-75461e12c387 
Description: set job data retention policy 
Status: Created 
Created: April 23, 2020 6:22:14 PM PDT 

Message: 
Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
[root@oda1]# ./odacli list-jobdata-retention-policy 

Schedule Id     Retention Window    Unit    Modified 
-------------------- -------------------- -------------------- ------------------------- 
Default     20      Day     April 23, 2020 6:16:59 PM PDT
284a22b5-41e6-4be1-a916-048eac74e076    10  Day     April 23, 2020 6:22:14 PM PDT

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli create-purge-jobdata-job

odacli create-purge-jobdata-jobコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのデータを削除するジョブを作成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブ・データ・パージを作成するには、次のコマンドを実行します。

   odacli create-purge-jobdata-job [-j] [-h] [-i] [-o] [-u] [-s]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--jobIds、-i

(オプション)指定したカンマ区切りのDCSジョブIDのデータをパージします。

--olderThan、-o

(オプション)指定した時間より古いジョブ・データをパージします。指定しない場合は、既存のretentionWindow値を使用します。

--olderThanUnit、-u

(オプション) OlderThanオプションの単位を示します。使用可能な値はDay|Hour|Minuteです。指定しない場合は、既存のretentionWindow値を使用します。

--scheduleIds、-s

(オプション) odacli list-schedulesの結果と同様のスケジュール・ジョブのIDをカンマで区切って指定します。

例16-168 ジョブ・データをパージするジョブの作成

# odacli create-purge-jobdata-job 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: e43dbd56-dc7c-4812-b653-0fc3208e0929 
Description: purge job data 
Status: Created 
Created: April 23, 2020 6:27:40 PM PDT 

Message: 
Task Name Start Time End Time Status
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
[root@oda1]# odacli describe-job -i e43dbd56-dc7c-4812-b653-0fc3208e0929 
Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: e43dbd56-dc7c-4812-b653-0fc3208e0929 
Description: purge job data 

Status: Success 
Created: April 23, 2020 6:27:40 PM PDT 
Message: Purged 21 metadata records and 10 files. Purge policies are: 
Purge all jobs and scheduled executions older than 30 Days 
Purge scheduled executions for ID:284a22b5-41e6-4be1-a916-048eac74e076 older than 10 Day 

Task Name   Start Time  End Time    Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
purge job data  April 23, 2020 6:27:40 PM PDT   April 23, 2020 6:27:40 PM PDT   Success

例16-169 すべてのジョブおよびスケジュール済実行に関連するレコードを含む、5時間より古いジョブ・データのパージ

# odacli create-purge-jobdata-job -o 5 -u Hour 
Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95 
Description: purge job data 
Status: Created 
Created: April 23, 2020 1:55:59 PM PDT 
Message:  
Task Name Start Time End Time Status 

---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
[root@oda1]# odacli describe-job -i 4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95 
Description: purge job data 
Status: Success 
Created: April 23, 2020 1:55:59 PM PDT 
Message: Purged 242 metadata records and 0 files. Purge policies are: 
Purge all jobs and scheduled executions older than 5 Hour 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
purge job data      April 23, 2020 1:55:59 PM PDT       April 23, 2020 1:55:59 PM PDT       Success

例16-170 複数のジョブのジョブ・データをパージ

# odacli create-purge-jobdata-job -i 87a926cd-a243-49e0-ba02-9d8968e1de1e,0e2a38c0-041a-41d8-91ad-7f9f7c646f12 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 217cbdbf-15a5-47d3-9582-3f26d6b5eebf 
Description: purge job data 
Status: Created 
Created: April 23, 2020 2:01:25 PM PDT 
Message: Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 

[root@oda1]# odacli describe-job -i 217cbdbf-15a5-47d3-9582-3f26d6b5eebf 
Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: 217cbdbf-15a5-47d3-9582-3f26d6b5eebf 
Description: purge job data 
Status: Success 
Created: April 23, 2020 2:01:25 PM PDT 
Message: Purged 11 metadata records and 0 files. Purge policies are: 
Purge job with ID:87a926cd-a243-49e0-ba02-9d8968e1de1e 
Purge job with ID:0e2a38c0-041a-41d8-91ad-7f9f7c646f12 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
purge job data      April 23, 2020 2:01:25 PM PDT       April 23, 2020 2:01:25 PM PDT       Success

例16-171 5日より古い特定のジョブ・データ・スケジュールのジョブ・データをパージ

# odacli create-purge-jobdata-job -s 39cc86d6-30c2-4744-bfbc-e62535e2aa67,31b3a83b-76ca-44d3-9268-b4dac948e217 -o 5 -u Day 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: be839a81-a79b-43ce-bf70-c8aba1a9cc91 
Description: purge job data 
Status: Created 
Created: April 23, 2020 2:44:54 PM PDT 
Message: 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
[root@oda1]# ./odacli describe-job -i be839a81-a79b-43ce-bf70-c8aba1a9cc91 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: be839a81-a79b-43ce-bf70-c8aba1a9cc91 
Description: purge job data 
Status: Success 
Created: April 23, 2020 2:44:54 PM PDT 
Message: Purged 0 metadata records and 0 files. Purge policies are: 
Purge scheduled executions for ID:39cc86d6-30c2-4744-bfbc-e62535e2aa67 older than 5 Day 
Purge scheduled executions for ID:31b3a83b-76ca-44d3-9268-b4dac948e217 older than 5 Day 
Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
purge job data April 23, 2020 2:44:54 PM PDT April 23, 2020 2:44:54 PM PDT Success

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli delete-jobdata-retention-policy

odacli delete-jobdata-retention-policyコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ保存を削除します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブ・データ保存を削除するには、次のコマンドを実行します。

   odacli delete-jobdata-retention-policy [-j] [-h][-s]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--scheduleIds、-s

(オプション)ジョブ・データ保存ポリシーによって適用されたIDを指定します。指定しない場合は、既存のすべてのポリシーを削除します。

例16-172 ジョブ・データ保存ポリシーの削除

# odacli delete-jobdata-retention-policy 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: ab819d57-9e35-4f55-bd5e-d26fc6372448 
Description: delete job data retention policy 
Status: Running 
Created: April 23, 2020 7:34:05 PM PDT 

Message: 
Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
remove job data retention policy entries        April 23, 2020 7:34:05 PM PDT       April 23, 2020 7:34:05 PM PDT       Running 

[root@oda1]# odacli describe-job -i ab819d57-9e35-4f55-bd5e-d26fc6372448 

Job details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: ab819d57-9e35-4f55-bd5e-d26fc6372448 
Description: delete job data retention policy 
Status: Success 
Created: April 23, 2020 7:34:05 PM PDT 
Message: 

Task Name Start Time End Time Status 
---------------------------------------- ----------------------------------- ----------------------------------- ---------- 
remove job data retention policy entries        April 23, 2020 7:34:05 PM PDT       April 23, 2020 7:34:05 PM PDT       Success 
remove auto job data schedule                   April 23, 2020 7:34:05 PM PDT       April 23, 2020 7:34:05 PM PDT       Success 

[root@oda1]# odacli list-jobdata-retention-policy 

DCS-10032:Resource JobDataRetentionPolicy is not found.

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli describe-job

odacli describe-jobコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、タスク、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、特定のジョブに関する詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

特定のジョブ、ステータスおよびタスクを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli describe-job   -i jobid [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--jobid、-i jobid

ジョブを識別します。ジョブID(jobid)を取得するには、list-jobsコマンドを実行します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-173 ジョブの詳細の表示

ジョブIDが02df22c8-c21f-4162-8265-97f7826c243aである特定のジョブの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。 

 # odacli describe-job -i 02df22c8-c21f-4162-8265-97f7826c243a

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli list-jobs

odacli list-jobsコマンドを使用して、ジョブID、ステータス、ジョブの作成日とタイムスタンプなど、ジョブのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-jobs [-j] [-h] [-o] [-f] [-t] [-hd] [-tl] [-k] [-s]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--for、-o

(オプション)特定の日付に作成されたジョブの詳細を表示します。形式はYYYY-MM-DD (2018-01-01など)です。

例:

# odacli list-jobs -o 2018-08-09

--from、-f

(オプション)特定の日付以降に作成されたジョブの詳細を表示します。形式はYYYY-MM-DDまたはYYYY-MM-DD HH:mm:ss (2018-01-01や2018-01-01 01:00:00など)です。

例:

# odacli list-jobs -f 2018-08-27
# odacli list-jobs -f "2018-08-27 03:00:00"

--head、-hd

(オプション)表示する古いジョブの最大数を示します。値は1から200です。

例:

odacli list-jobs -hd 10

--to、-t

(オプション)特定の日付より前に作成されたジョブの詳細を表示します。形式はYYYY-MM-DDまたはYYYY-MM-DD HH:mm:ss (2018-01-01や2018-01-01 01:00:00など)です。

例:

# odacli list-jobs -t 2018-08-07

--tail、-tl

(オプション)表示する最新のジョブの最大数を示します。値は1から200です。

例:

# odacli list-jobs -tl 10

--keyword、-k

(オプション)ジョブの説明に含まれるキーワードを指定します。

例:

# odacli list-jobs -k OraDB

--status、-s

(オプション) Created、Scheduled、Running、Failure、Success、InternalError、Waitingなど、ジョブのステータスを指定します。

例:

# odacli list-jobs -s Success

例16-174 ジョブのリストの表示

ジョブのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odacli list-jobs

ID                           Description            Created
---------------------------- ---------------------  ----------------------------
a6084067-72a1-4625-bea7-efd  Provisioning service   creation Jun 2, 2018 10:19:23 AM

(Continued)
Status
-------
Success

例16-175 指定した数の古いジョブの表示

指定した数の古いジョブを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odacli list-jobs -hd 5
ID Description Created Status 
--- --- --
643c6186-a667-43d7-847f-d756a96fa072 Create detailed Backup Report 
August 5, 2018 12:36:26 AM UTC Success 
f29cb82c-6150-487d-aaff-52d65f6ab972 Create recovery-pitr : time '08/05/2018 07:16:12' 
for db : igIyoz August 5, 2018 1:01:39 AM UTC Success 
cfe19337-ab2f-4ef3-85b5-24601ba31be2 Create detailed Backup Report 
August 5, 2018 1:17:46 AM UTC Success 
3749b5e2-240e-4df5-b3c1-32d345243b25 Create detailed Backup Report 
August 5, 2018 2:01:07 AM UTC Success 
64828852-bb16-4f06-aca9-4bdf9fe7b6f2 Create regular-5 Backup with TAG-iD5UNjBZ8HN2FYL 
for Db:igIyoz August 5, 2018 2:14:19 AM UTC Success

例16-176 日付範囲内のジョブの表示

時間枠内に作成されたジョブを表示するには、次のコマンドを実行します。

# ./odacli list-jobs -f 2018-08-07 -t 2018-08-08
ID Description Created Status 
--- --- --
1fc5ef97-a9db-49b2-9664-7c551bd005f4 Authentication key update for test_user August 7, 2018 12:56:58 AM UTC Success 
e24f86cf-bb2e-4ebe-84e0-da5cedb27ad4 Provisioning service creation August 7, 2018 1:00:54 AM UTC Success 
7f67efd6-cce5-47b4-8dc4-fdb732491f99 CPU cores service update August 7, 2018 1:41:05 AM UTC Success 
0ae9a312-bac8-43be-8a64-5a12c24c2a02 SSH keys update August 7, 2018 1:42:59 AM UTC Success 
af41fdc1-87ff-46cd-bc41-26615e115ae7 SSH key delete August 7, 2018 1:44:56 AM UTC Success 
79e4cbb0-b474-48ab-9e04-d3d602bc0ed2 DcsCli patching August 7, 2018 1:50:18 AM UTC Success 
edd55e7d-f81f-4a10-942d-1121aef0bff3 DcsCli patching August 7, 2018 1:50:32 AM UTC Success 
acc22c60-3476-4566-8faa-4d36b116eded create backup config:aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa August 7, 2018 2:01:46 AM UTC Success 
d89efedf-9110-429a-a3b2-ccd6a53f8564 Database Home OraDB12201_home2 creation with version :12.2.0.1 August 7, 2018 2:36:05 AM UTC Success 
2a5532ae-41fa-47c2-bc90-010a5f26d6b2 Database service creation with db name: my122 August 7, 2018 3:52:38 AM UTC Success 
c4e533e9-c596-478f-92db-2f11f1384075 Discover Components : all August 7, 2018 4:07:09 AM UTC Success 
149e89b5-27d3-4c7c-9c03-f029ca3dd495 Discover Components : all August 7, 2018 4:08:45 AM UTC Success 
21d4c37b-49ad-48dd-a1db-1f25d9288312 Database Home OraDB11204_home1 creation with version :11.2.0.4 August 7, 2018 4:19:32 AM UTC Success 
b61dbbca-edc1-4a4a-9db2-82b0bdcb64e6 Database service deletion with db name: myTestDb with id : 6400c81d-5837-480c-b4a1-7c01591ee144 August 7, 2018 4:24:50 AM UTC Success 
d4a104df-5796-4e37-9173-82f0e263d642 create backup config:bkfgd August 7, 2018 4:28:54 AM UTC Success 
a121d40b-f33b-47a4-8fc6-4e3b84173f44 Database service creation with db name: my112 August 7, 2018 6:51:13 PM UTC Success 
42dd661f-9ba0-4877-ace9-39d3f212c071 Discover Components : all August 7, 2018 7:12:56 PM UTC Success 
2f648f5a-c9c5-42ec-adb0-98cf6497c89e Discover System Components : system August 8, 2018 3:28:12 AM UTC Success 
a5755f43-509d-4d4c-b7ef-9f99660c4de7 DB Home Patching: Home Id is 97df26b3-42f2-4189-805b-82d1b38737d0 August 8, 2018 3:52:08 AM UTC Success 
79b0e697-065f-4630-a524-8d072a4e139a Database Home OraDB12102_home1 creation with version :12.1.0.2 August 8, 2018 4:34:30 AM UTC Success 
112b75bc-3512-4c28-a479-3e0317eb0dc4 Database service creation with db name: mynew121 August 8, 2018 8:02:51 AM UTC Failure 
09f56fb0-1e91-4b02-a9b8-5add11a8da32 Database service creation with db name: my121a August 8, 2018 9:13:01 AM UTC Success 
5633ded9-07ea-4bf9-9533-31eb65789fe7 Database service deletion with db name: mynew121 with id : 24be4362-16c8-476f-903a-f6f2ef59f5e4 August 8, 2018 9:24:31 AM UTC Success 
458d1c45-02dc-456c-ae88-5da613faaa66 Database service creation with db name: mynew121 August 8, 2018 9:27:31 AM UTC Success 
f178f378-a9d7-4d5c-b6f5-6f62ea4e05bb Database service deletion with db name: myTestDb with id : ef50387b-0c62-4446-b210-f8d070e2a043 August 8, 2018 9:40:43 AM UTC Success 
7fab740f-a711-466a-ba6d-dd5643374c28 Database service deletion with db name: myTestDb with id : 6632a083-558a-4eb4-8c2b-af0710179980 August 8, 2018 9:41:04 AM UTC Success 
3121529d-2b9d-4bbe-bf58-996c2cf46996 Database service creation with db name: mydss August 8, 2018 9:42:06 AM UTC Success 
3d0a9261-19d7-42bb-8b92-00fcc4f8c41e Discover Components : db August 8, 2018 10:17:22 AM UTC Success

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli list-jobdata-retention-policy

odacli list-jobdata-retention-policyコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ保存ポリシーのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-jobdata-retention-policy [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-177 すべてのジョブ保存ポリシーのリストの表示

# odacli list-jobdata-retention-policy 

Schedule Id Retention Window Unit Modified 
---------------------------------------- -------------------- -------------------- ------------------------- 
Default     30  Days     April 23, 2020 6:16:59 PM PDT 
284a22b5-41e6-4be1-a916-048eac74e076    10  Days     April 23, 2020 6:22:14 PM PDT

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli list-purge-jobdata-job

odacli list-purge-jobdata-jobコマンドを使用して、デフォルトのDCSジョブおよび特定の自動スケジュール・ジョブのジョブ・データ・パージのリストを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブ・データ・パージ・ポリシーのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-purge-jobdata-job [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

このコマンドは、パージされたファイル、パージされた数、パージされたファイル・サイズおよびパージの時間を表示します。

例16-178 ジョブ・データ・パージ・ジョブの履歴、統計およびルールのリストの表示

# odacli list-purge-jobdata-jobs 

Purge By Job                             Purged Object             Count      Size       Type            Purged Time         
---------------------------------------- ---------------------- ---------- ---------- --------------- --------------------
4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95        TaskReport              102                 Metadata        April 23, 2020 1:55:59 PM PDT 
4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95        ServiceJobReport        24                  Metadata        April 23, 2020 1:55:59 PM PDT 
4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95        LogCleanupSummary       2                   Metadata        April 23, 2020 1:55:59 PM PDT 
4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95        JobExecutionResource    93                  Metadata        April 23, 2020 1:55:59 PM PDT 
4d065c96-a8eb-4974-a446-573b5ad3cb95        JobDataPurgeResult      21                  Metadata        April 23, 2020 1:55:59 PM PDT

親トピック: odacliジョブ・コマンド

odacli list-scheduled-executions

コマンドodacli list-scheduled-executionsを使用して、実行されたジョブのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

   odacli list-scheduled-executions [-e] [-1] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
--executionid、-e

(オプション)実行IDを表示します。
--scheduleid、-i

(オプション)スケジュールIDを表示します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

例16-179 スケジュール済および実行済のジョブのリストの表示

スケジュール済タスク、ステータス、およびタスクが実行された日時のリストを表示します。次の例では、3つのスケジュール済タスクが実行されました。1つのタスク(スケジュールID 04b5750c-0d13-42cf-aba3-85416e8edafb)は2回実行されました。

# odacli list-scheduled-executions

ID                                     ScheduledId                            JobId                                  
-------------------------------------- -------------------------------------- -------------------------------------- 
9890508c-ff6d-4307-972f-7962ec390871   04b5750c-0d13-42cf-aba3-85416e8edafb                                          
10a33e08-695c-4d13-b970-7dc7215f3cdd   7ee1e2aa-80a8-4297-97f7-365b84bcce4d                                          
4a9e9796-4bed-4df7-af1e-de49362dda97   04b5750c-0d13-42cf-aba3-85416e8edafb

(Continued)
Status    Executed Time
--------- -------------------------------
Executed  February 4, 2018 12:00:00 AM UTC
Executed  February 4, 2018 12:00:00 AM UTC
Executed  February 5, 2018 12:00:00 AM UTC

スケジュールされたバックアップの詳細を確認するには、コマンドodacli list-schedulesを実行します。出力には、各タスクのID、名前、説明およびスケジュールが表示されます。 

 # odacli list-schedules

ID                                       Name                         Description                                   
--------------------------------------- ---------------------------- -----------------------------------------------
d136cc72-4a80-4ab8-9f1e-120b995b2794    metastore maintenance         internal metastore maintenance                
04b5750c-0d13-42cf-aba3-85416e8edafb    AgentState metastore cleanup  internal agentstateentry metastore maintenance
7ee1e2aa-80a8-4297-97f7-365b84bcce4d    backupreport maintenance      backup reports deletion                       

(Continued)
CronExpression                 Disabled
------------------------------ --------
0 0 0 1/1 * ? *                true   
0 0 0 1/1 * ? *                false  
0 0 0 1/3 * ? *                false

親トピック: odacliジョブ・コマンド

ログ・コマンド

odacliログ・コマンドを使用して、ログを収集および削除するためのオプションを指定します。

  • odaadmcli manage diagcollect
    odaadmcli manage diagcollectコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントの診断ログを収集します。
  • odacli create-auto-logclean-policy
    odacli create-auto-logclean-policyコマンドを使用して、特定の条件が満たされたときに、指定した期間のログ・ファイルを自動的にパージするジョブのポリシーを作成します。
  • odacli create-logcleanjob
    odacli create-logcleanjobコマンドを使用して、指定した期間のログ・ファイルをパージするジョブを作成します。
  • odacli describe-logcleanjob
    odacli describe-logcleanjobコマンドを使用して、ログ・クリーン・アップ・ジョブの詳細を表示します。
  • odacli list-auto-logclean-policy
    odacli list-auto-logclean-policyコマンドを使用して、ログ・ファイルをパージするジョブのリストを表示します。
  • odacli list-logcleanjobs
    odacli list-logcleanjobsコマンドを使用して、ログ・ファイルをパージするジョブのリストを表示します。
  • odacli list-logspaceusage
    odacli list-logspaceusageコマンドを使用して、ログ・ファイルの使用状況を表示します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odaadmcli manage diagcollect

odaadmcli manage diagcollectコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントの診断ログを収集します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

コンポーネントの診断ログを収集するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli manage diagcollect [-h] [--dataMask] [--dataSanitize] [--fromTime] [--toTime] [--Components]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--dataMask

(オプション)機密データをマスクします。デフォルト値は「No」です。

--dataSanitize

(オプション)機密データをサニタイズ(リダクション)します。デフォルト値は「No」です。

--fromTime

(オプション)データの収集を開始する時間を指定します。タイムスタンプの形式は、mon/dd/yyyy hh:mm:ss、yyyy-mm-dd hh:mm:ss、yyyy-mm-ddThh:mm:ssまたはyyyy-mm-ddというタイプにすることができます。

--toTime

(オプション)データの収集を終了する時間を指定します。タイムスタンプの形式は、mon/dd/yyyy hh:mm:ss、yyyy-mm-dd hh:mm:ss、yyyy-mm-ddThh:mm:ssまたはyyyy-mm-ddというタイプにすることができます。

--Components

(オプション)データを収集するコンポーネントのカンマ区切りリストを指定します。サポートされている値は次のとおりです。

all、ips、oda、odalite、dcs、odabackup、odapatching、odadataguard、odaprovisioning、odaconfg、odasystem、odastorage、database、asm、crsclient、dbclient、dbwlm、tns、rhp、procinfo、afd、crs、cha、wls、emagent、oms、ocm、emplugins、em、acfs、install、cfgtools、os、ashhtml、ashtext、awrhtml、awrtext

--verbose

詳細なメッセージを表示します。

使用上のノート

次のタイプの機密情報は、--dataMaskまたは--dataSanitizeオプションを使用してリダクションできます。

  • ホスト名

  • IPアドレス

  • データベース名

  • 表領域名

  • サービス名

  • ポート

  • オペレーティング・システムのユーザー名

たとえば、--dataMaskオプションを使用すると、「payrolldb」というデータベース名などの機密名のすべてのインスタンスがTFA収集で「*********」に置換されます。

たとえば、--dataSanitizeオプションを使用すると、「payrolldb」というデータベース名などの機密名のすべてのインスタンスがTFA収集で「oCjlN7F8P」のような別の文字列に置換されます。

例16-180 ログ収集での機密データのマスキング

# /opt/oracle/oak/bin/odaadmcli manage diagcollect --dataMask
DataMask is set as true
TFACTL command is: /opt/oracle/tfa/tfa_home/bin/tfactl
Data mask is set.
Collect data within last 12 hours as default
Please wait for several minutes for the collection to complete.

親トピック: ログ・コマンド

odacli create-auto-logclean-policy

odacli create-auto-logclean-policyコマンドを使用して、特定の条件が満たされたときに、指定した期間のログ・ファイルを自動的にパージするジョブのポリシーを作成します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli create-auto-logclean-policy [-h] [-c] [-o] [-u] [-uMB] [-f] [-uPer]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--components、-c

(オプション)コンポーネントのカンマ区切りリストを指定します。値はgi|database|dcsです(例: gi|dcs)。

--olderthan、-o

(オプション)指定した時間間隔よりも古いログをクリーン・アップします。指定しない場合、デフォルトは30です。

--olderThanUnit、-u

(オプション) --olderthanパラメータの単位。指定しない場合、デフォルトはDayです。

--freeSpaceBelowPercentage、-f

空きディスク領域が合計パーティション・サイズの指定した割合を下回ったときにパージを開始します。有効な範囲は20-50です。デフォルトは20です。

--usageOverMB、-uMB

ログ使用量が指定したMB数を超えたときにパージを開始します。有効な範囲は、パーティション・サイズの10%-50%です。

--usageOverPercentage、-uPer

ログ使用量が合計パーティション領域の指定した割合を超えたときにパージを開始します。有効な範囲は10-50です。

例16-181 ログをパージする自動ジョブの作成

ログをパージする自動ジョブのポリシーを作成するには、次のコマンドを実行します。

# odacli create-auto-logclean-policy -c 'dcs' -o 30 -uPer 30
Component  UsageOverPercentage  freeSpaceBelowPercentage UsageOverMB OlderThan   OlderThanUnit       

-------------------- -------------- -------------------- -------------------- -------------
dcs                  30                   20                   0             30           Day

親トピック: ログ・コマンド

odacli create-logcleanjob

odacli create-logcleanjobコマンドを使用して、指定した期間のログ・ファイルをパージするジョブを作成します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli create-logcleanjob [-h] [-c] [-o] [-u]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--components、-c

(オプション)コンポーネントのカンマ区切りリストを指定します。値はgi|database|dcsです(例: gi,dcs)。

--olderthan、-o

(オプション)指定した時間間隔よりも古いログをクリーン・アップします。指定しない場合、デフォルトは30です。

--unit、-u

(オプション) --olderthanパラメータの単位。指定しない場合、デフォルトはDayです。

例16-182 ログをパージするジョブの作成

ログをパージするジョブを作成するには、次のコマンドを実行します。

# odacli create-logcleanjob
Job details                                                     
----------------------------------------------------------------

                     ID:  e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f

            Description:  log file cleanup

                 Status:  Created

                Created:  July 25, 2018 8:06:56 PM UTC

                Message:  




Task Name   Start Time End Time  Status    

---------------------------------------- ----------------------------------- -------------
# ./odacli describe-job -i e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f

Job details                                                      

----------------------------------------------------------------

                     ID:  e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f

            Description:  log file cleanup

                 Status:  Success

                Created:  July 25, 2018 8:06:56 PM UTC

                Message:  



Task Name    Start Time    End Time      Status   
---------------------------------------- ----------------------------------- -
Clean TFA logs     July 25, 2018 8:06:56 PM UTC July 25, 2018 8:06:59 PM UTC  Success   

Clean DCS logs   July 25, 2018 8:06:56 PM UTC  July 25, 2018 8:06:56 PM UTC        Success

親トピック: ログ・コマンド

odacli describe-logcleanjob

odacli describe-logcleanjobコマンドを使用して、ログ・クリーン・アップ・ジョブの詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli describe-logcleanjob [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--jobid、-i

指定したジョブIDのログ・クリーン・アップのサマリーを表示します。

例16-183 ログ・クリーン・アップ・ジョブの表示

ログ・クリーン・アップ・ジョブを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odacli describe-logcleanjob  -i e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f
JobId    Files Deleted  Size Freed   Component  Top Path   TimeStamp           

-------------------- -------------------- -------------------- -------------------- -----
e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f 0 0 bytes dcs /opt/oracle/dcs/log  July 25, 2018 8:06:56 PM UTC

e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f 0 0 bytes  gi /u01/app/12.2.0.1/grid July 25, 2018 8:06:59 PM UTC

親トピック: ログ・コマンド

odacli list-auto-logclean-policy

odacli list-auto-logclean-policyコマンドを使用して、ログ・ファイルをパージするジョブのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-auto-logclean-policy [-h] [-c]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--components、-c

(オプション)コンポーネントのカンマ区切りリストを指定します。値はgi|database|dcsです(例: gi,dcs)。

例16-184 ログをパージするジョブのリストの表示

ログをパージするジョブのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odacli list-auto-logclean-policy
Component  UsageOverPercentage  freeSpaceBelowPercentage UsageOverMB  OlderThan OlderThanUnit  
--- -------------------- -------------------- ------------------------------------------------
gi                   40                   20                   0                    60        Day     

database             40                   20                   0                    60      Day   

dcs                  30                   20                   0                    30     Day

親トピック: ログ・コマンド

odacli list-logcleanjobs

odacli list-logcleanjobsコマンドを使用して、ログ・ファイルをパージするジョブのリストを表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-logcleanjobs [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-185 ログをパージするジョブのリストの表示

ログをパージするジョブのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odacli list-logcleanjobs
JobId   Files Deleted    Size Freed   Component    Top Path  TimeStamp  

-------------------- -------------------- -------------------- -------------------- -------------------a8ef8315-02e8-4979-ab1f-30251818c6eb 0  0 bytes gi /u01/app/12.2.0.1/grid July 25, 2018 7:45:10 PM UTC

e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f 0 0 bytes  gi   /u01/app/12.2.0.1/grid July 25, 2018 8:06:59 PM UTC

e03d90b5-41dd-45e0-8b7a-1480d6d7f86f 0  0 bytes dcs  /opt/oracle/dcs/log  July 25, 2018 8:06:56 PM UTC

---------- ------------------------------------------------------------

親トピック: ログ・コマンド

odacli list-logspaceusage

odacli list-logspaceusageコマンドを使用して、ログ・ファイルの使用状況を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

ジョブのリストおよびジョブの詳細とステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-logspaceusage [-c] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--components、-c

コンポーネントのカンマ区切りリストを示します。値はgi|database|dcsです。例: gi,dcs。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-186 ログのリストの表示

コンポーネントのリストについてログ・ファイルの領域使用状況を表示するには、次のコマンドを実行します。

root@node1 ~]# odacli list-logspaceusage

              Timestamp: January 13, 2022 8:38:32 AM UTC
----------------------------------------------------------------

Node : node1
--------------------------------
Component Size(MB) Partition                          LogUsagePercentage PartitionFreePercentage
------------------------------------------------------------------------------------------------

dcs       685.00   /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt  0.76               84.00
gi        2293.76  /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01  1.63               79.00
database  744.14   /dev/asm/odabase_n0-159            7.27               83.00

Node : node2
--------------------------------
Component Size(MB) Partition                         LogUsagePercentage PartitionFreePercentage
----------------------------------------------------------------------------------------------------

dcs       174.00   /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt 0.19                85.00
gi        1863.68  /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01 1.32                79.00
database  299.36   /dev/asm/odabase_n1-159           2.92                90.00

親トピック: ログ・コマンド

odacli Oracle Auto Service Requestコマンド

Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)コマンドを使用して、システムでOracle ASRの構成、更新、テストおよび削除を実行します。

  • odacli configure-asr
    odacli configure-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。
  • odacli delete-asr
    odacli delete-asrコマンドを使用してシステムからOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成を削除します。
  • odacli describe-asr
    odacli describe-asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成の詳細を表示します。
  • odacli test-asr
    odacli test-asrコマンドを使用してOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成をテストします。
  • odacli update-asr
    odacli update-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)の構成の詳細を変更します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli configure-asr

odacli configure-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli  configure-asr  -u username [-r proxyserver] [-t proxyport] 
[-y proxyuser] [-s snmpversion] -i[asrip] -e [internal|external] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--asrip、-i

(オプション)外部Oracle ASR ManagerのIPアドレスを識別します。

--asrtype、-e {internal | external}

Oracle ASRの構成タイプを定義します。デフォルトはinternalです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--proxyport、-t

(オプション)プロキシ・サーバーのポートを定義します。

--proxyserver、-r

(オプション)プロキシ・サーバーのアドレスを定義します。

--proxyuser、-y

(オプション)プロキシ・サーバーを認証するために必要なプロキシ・ユーザー名を定義します。

--snmpversion、-s [V3]

(オプション) Simple Network Management Protocol (SNMP)バージョン3を定義します。

--username、-u

Oracle ASRユーザー名を定義します。ユーザー名は、サーバーが登録されているMy Oracle Supportユーザー名です。

使用上のノート

Oracle ASRのすべてのログ・ファイルは/var/opt/asrmanager/log/ディレクトリ内にあります。

外部Oracle ASR Managerを構成するには、Oracle ASR構成タイプを外部(-e external)として定義する必要があります。例: odacli configure-asr -e external -i 198.51.100.1

例16-187 プロキシ・サーバーでのOracle ASRの構成

この例では、ユーザー名scott.tiger@example.com用にOracle ASRを構成します。プロキシ・サーバーwww-proxy.example.com、およびポート80が定義されます。

# odacli configure-asr -u john.smithl@example.com -t 80 -r www-proxy.example.com 
Enter new 'ASR user' password: 
Confirm 'ASR user' password: 

Job details 
----------------------------------------------------------------                      
ID: d99559b6-d98d-4cb7-b44d-8577cab26667             
Description: Configure ASR                  
Status: Created                 
Created: December 8, 2021 6:12:19 AM WSST                 
Message:

Task Name         Start Time         End Time       Status
 ---------------- ---------------- ----------------- ----------

例16-188 外部Oracle ASRの構成

この例では、外部Oracle ASRインスタンスのIPアドレス10.20.30.40を使用するようOracle Database Applianceを構成します。

# odacli configure-asr --asrip 10.20.30.40 --asrtype External
{
  "jobId" : "ea054a2f-d18d-4253-83bc-b57434e3598e",
  "status" : "Created",
  "message" : "Please run the script '/tmp/activateExternalAssets.pl' on the ASRManager host once the current job is successful.",
  "reports" : [ ],
  "createTimestamp" : "December 8, 2021 22:12:34 PM EST",
  "description" : "Configure ASR",
  "updatedTime" : "December 8, 2021 22:12:34 PM EST"
}

ジョブが正常に完了したら、Oracle ASR Managerホストで/tmp/activateExternalAssets.plスクリプトを実行します。

親トピック: odacli Oracle Auto Service Requestコマンド

odacli delete-asr

odacli delete-asrコマンドを使用してシステムからOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成を削除します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli delete-asr [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-189 システムからのOracle ASRの削除

# odacli delete-asr
{ 
"jobId" : "5d70bd17-ec4a-48da-8196-1364105db99d", 
"status" : "Running", 
"message" : null, 
"reports" : [ ], 
"createTimestamp" : 1469409622451, 
"description" : "Delete ASR", 
"updatedTime" : 1469409622458 
}

親トピック: odacli Oracle Auto Service Requestコマンド

odacli describe-asr

odacli describe-asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成の詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  describe-asr [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-190 Oracle ASRの詳細の表示

# odacli describe-asr  

ASR details 
---------------------------------------------------------------- 
ID: e841d74a-687b-4e87-9548-1baa2090d48e 
Name: UserName: scott.tiger@example.com 
ProvyServerName: www-proxy.example.com 
ProxyPort: 80 
ProxyUserName: 
SnmpVersion: V3 
State: N/A 
Created: July 15, 2016 8:53:54 AM PST 
Updated: July 15, 2016 8:53:54 AM PST

親トピック: odacli Oracle Auto Service Requestコマンド

odacli test-asr

odacli test-asrコマンドを使用してOracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成をテストします。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

# odacli test-asr [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上のノート

このコマンドは、/SP/alertmgmt/rules/1 testrule=trueを呼び出してSNMPテスト・トラップを内部で呼び出します。

例16-191 Oracle ASR構成のテスト

# odacli test-asr

Job details
---------------------------------------------------------------- 
ID: ec6783f4-551d-4686-ab1b-22e2d9e59c98 
Description: Test ASR 
Status: Created 
Created: July 25, 2016 9:03:15 AM SGT 
Message:  

Task Name                     Start Time            End Time          Status
----------------------------- --------------------- ---------------- ----------

親トピック: odacli Oracle Auto Service Requestコマンド

odacli update-asr

odacli update-asrコマンドを使用して、アプライアンスのデプロイ後にOracle Auto Service Request (Oracle ASR)の構成の詳細を変更します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

  update-asr  -u username [-r proxyserver] [-t proxyport] [-y proxyuser] [-s snmpversion] -i[asrip] -e [internal|external] [-j] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--asrip、-i

(オプション)外部Oracle ASR ManagerのIPアドレスを識別します。

--asrtype、-e [internal | external]

Oracle ASRの構成タイプを定義します。デフォルトはinternalです。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--proxyport、-t

(オプション)プロキシ・サーバーのポートを定義します。

--proxyserver、-r

(オプション)プロキシ・サーバーのアドレスを定義します。

--proxyuser、-y

(オプション)プロキシ・サーバーを認証するために必要なプロキシ・ユーザー名を定義します。

--snmpversion、-s [v3]

(オプション) Simple Network Management Protocol (SNMP)バージョン3を定義します。

--username、-u

Oracle ASRユーザー名を定義します。ユーザー名は、サーバーが登録されているMy Oracle Supportユーザー名です。

使用上のノート

  • Oracle ASRの構成中にパスワードを入力します。

  • Oracle ASRのすべてのログ・ファイルは/var/opt/asrmanager/log/ディレクトリ内にあります。

  • update-asrコマンドを使用してOracle ASRタイプを変更することはできません。たとえば、内部から外部へ変更する場合です。Oracle ASRタイプを変更するには、odacli delete-asrを使用して既存の構成を削除した後に、odacli configure-asrコマンドを使用してOracle ASRを再構成します。

  • 外部Oracle ASR Managerを構成するには、Oracle ASR構成タイプを外部(-e external)として定義する必要があります。例: odacli update-asr -e external -i 198.51.100.1

例16-192 新しいプロキシ・サーバーでのOracle ASRの更新

この例では、ユーザー名scott.tiger@example.comのOracle ASRを更新します。パスワードはコマンドラインで定義されません。構成中にパスワードの入力を要求されます。プロキシ・サーバーがwww-proxy2.example.comに更新されます。

# odacli update-asr -u scott.tiger@example.com --proxyserver www-proxy2.example.com --proxyport 80 
Enter new 'ASR user' password: 
Confirm 'ASR user' password: 


Job details
---------------------------------------------------------
ID: 79cb2baa-1644-45c5-a004-a303e3111807 
Description: Update ASR 
Status: Created 
Updated: December 8, 2021 9:53:54 AM PST 
Message:  

Task Name         Start Time         End Time       Status
---------------- ---------------- ----------------- ----------

親トピック: odacli Oracle Auto Service Requestコマンド

odacli OSコマンド

odacli OSコマンドを使用して、オペレーティング・システム(OS)のパラメータをリストおよび更新します。

  • odacli list-osconfigurations
    コマンドodacli list-osconfigurationsを使用して、現在のHugePageおよびmemlock値を表示し、使用可能な合計領域に基づく推奨値を確認します。
  • odacli update-osconfigurations
    コマンドodacli update-osconfigurationsを使用して、HugePageおよびmemlock値を更新します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odacli list-osconfigurations

コマンドodacli list-osconfigurationsを使用して、現在のHugePageおよびmemlock値を表示し、使用可能な合計領域に基づく推奨値を確認します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli list-osconfigurations [-h] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。

使用上のノート

このコマンドは、/etc/sysctl.confおよび/etc/security/limits.confファイル内のHugePageおよびmemlockの構成値を表示します。使用可能な合計領域に基づいて、パラメータの推奨値が計算されます。

例16-193 構成済のMemlockおよびHugePageと推奨構成のリストの表示

# odacli list-osconfigurations

Parameter       User            ConfiguredValue                SuggestedValue
--------------- --------------- ------------------------------ ---------------
Memlock         grid            295971180KB                    289034355KB

Memlock         oracle          295971180KB                    289034355KB

HugeSpace       default         101430MB                       101161MB

親トピック: odacli OSコマンド

odacli update-osconfigurations

コマンドodacli update-osconfigurationsを使用して、HugePageおよびmemlock値を更新します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli update-osconfigurations [-h] [-hs] [-j] [-m]

パラメータ

パラメータ 説明
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
--hugespace、-hs

(オプション) HugePage値を更新します。
--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。デフォルトは、falseです。
--memlock、-m

(オプション) memlock値を更新します。

使用上のノート

このコマンドは、/etc/security/limits.confファイルのmemlockおよび/etc/sysctl.confファイルのHugePageを推奨値に更新します。

memlockまたはhugepageを更新できます。オプションを指定しない場合は、両方のパラメータが推奨値に更新されます。

例16-194 推奨値へのHugePageおよびMemlockパラメータの更新

odacli update-osconfigurations
{
"jobId" : "954cf7a5-9cad-451c-8820-3140a716af26",
"status" : "Created",
"message" : "Successfully submitted a request to configure OS
parameters.",
"reports" : [ ],
"createTimestamp" : "February 06, 2018 00:03:51 AM MST",
"resourceList" : [ ],
"description" : "Configuring OS Parameter",
"updatedTime" : "February 06, 2018 00:03:51 AM MST"
[root@rwsoda6s002 ~]# odacli describe-job -i
"954cf7a5-9cad-451c-8820-3140a716af26"
Job details
----------------------------------------------------------------
ID: 954cf7a5-9cad-451c-8820-3140a716af26
Description: Configuring OS Parameter
Status: Success
Created: February 6, 2018 12:03:51 AM MST
Message:
Task Name             Start Time                         End Time                          Status
--------------------  --------------------------------   --------------------------------  -------
Setting up memlock.   February 6, 2018 12:03:51 AM MST   February 6, 2018 12:03:51 AM MST  Success
Setting up HugeSpace  February 6, 2018 12:03:51 AM MST   February 6, 2018 12:03:51 AM MST  Success

親トピック: odacli OSコマンド

odaadmcliハードウェア監視コマンド

hardware monitoringコマンドを使用して、ハードウェア構成を表示します。

  • odaadmcli show cooling
    odaadmcli show coolingコマンドを使用して、冷却装置の詳細を表示します。
  • odaadmcli show env_hw
    odaadmcli show env_hwコマンドを使用して、環境およびハードウェアに関する情報を表示します。
  • odaadmcli show fs
    odaadmcli show fsコマンドを使用して、ファイルシステムの詳細を表示します。
  • odaadmcli show memory
    odaadmcli show memoryコマンドを使用して、メモリーの詳細を表示します。
  • odaadmcli show network
    odaadmcli show networkコマンドを使用して、ネットワークの詳細を表示します。
  • odaadmcli show power
    odaadmcli show powerコマンドを使用して、電源の詳細を表示します。
  • odaadmcli show processor
    odaadmcli show processorコマンドを使用して、プロセッサの詳細を表示します。
  • odaadmcli show server
    odaadmcli show serverコマンドを使用して、サーバーの詳細を表示します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odaadmcli show cooling

odaadmcli show coolingコマンドを使用して、冷却装置の詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

冷却装置の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

odaadmcli show cooling [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show env_hw

odaadmcli show env_hwコマンドを使用して、環境およびハードウェアに関する情報を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

環境およびハードウェアの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

odaadmcli show env_hw [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-195 環境およびハードウェアの詳細の表示

ハードウェアの詳細を表示するには、コマンドodaadmcli show env_hwを入力します。結果としてベア・メタルのOracle Database Applianceシステムが表示されています。 

# odaadmcli show env_hw 

BM X7-2 Medium

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show fs

odaadmcli show fsコマンドを使用して、ファイルシステムの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

ファイルシステムの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show fs [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-196 ファイルシステムの詳細の表示

# odaadmcli show fs

Type 	Total Space   Free Space  	Total DG Space  Free DG Space
ext3    30237M         7763M            -               -
ext3    484M            416M            -               -
ext3    60475M        38149M            -               -
ext3    100793M       22060M            -               -

acfs    102400M       102158M         4894016M        2418668M
acfs    102400M       100501M         4894016M        2418668M
acfs    102400M       100601M         4894016M        2418668M

(Continued)
Diskgroup Mount Point
          /
          /boot
          /opt
          /u01
DATA      /u02/app/oracle/oradata/ACFSDB1
DATA      /u02/app/oracle/oradata/ACFSDB2
DATA      /u02/app/oracle/oradata/EE12NCDB

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show memory

odaadmcli show memoryコマンドを使用して、メモリーの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

メモリーの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show memory [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-197 メモリーの詳細の表示

# odaadmcli show memory

NAME     HEALTH  HEALTH_DETAILS   PART_NO.         SERIAL_NO.
DIMM_0   OK       -               3A4K40BB1-CRC	    00CE01154602EADA96
DIMM_11  OK       -               3A4K40BB1-CRC	    00CE01154602EADADA
DIMM_3   OK       -               3A4K40BB1-CRC	    00CE01154602EADBC7
DIMM_8   OK       -               3A4K40BB1-CRC	    00CE01154602EADBA0

(Continued)
LOCATION MANUFACTURER  MEMORY_SIZE  CURR_CLK_SPEED  ECC_Errors
P0/D0    Samsung        32 GB       2400 MHz        0
P0/D1    Samsung        32 GB       2400 MHz        0
P0/D3    Samsung        32 GB       2400 MHz        0
P0/D8    Samsung        32 GB       2400 MHz        0

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show network

odaadmcli show networkコマンドを使用して、ネットワークの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

ネットワークの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

odaadmcli show network [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-198 ネットワークの詳細の表示

# odaadmcli show network
NAME 	       HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION PART_NO MANUFACTURER MAC_ADDRESS LINK_DETECTED DIE_TEMP 

Ethernet_NIC_0     OK     -              NET0     i210    INTEL        00:10:E0:DD:9D:14 no (em1) N/A 
Ethernet_NIC_1     OK     -              NET1     X710/X557-AT Intel   3C:FD:FE:78:93:92 no (p2p3) N/A 
Ethernet_NIC_2     OK     -              NET2     X710/X557-AT Intel   3C:FD:FE:78:93:91 yes (p2p2) N/A 
Ethernet_NIC_3     OK     -              NET3     X710/X557-AT Intel   3C:FD:FE:78:93:90 yes (p2p1) N/A 
Ethernet_NIC_4     OK     -              NET4     BCM57414 Broadcom    B0:26:28:3F:D8:B8 yes (p7p2) N/A 
Ethernet_NIC_5     OK     -              NET5     X710/X557-AT Intel   3C:FD:FE:78:93:93 no (p2p4) N/A 
Ethernet_NIC_6     OK     -              NET6     BCM57414 Broadcom    B0:26:28:3F:D8:B0 yes (p7p1) N/A

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show power

odaadmcli show powerコマンドを使用して、電源の詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

Oracle Database Appliance高可用性(HA)モデルの電源の詳細を表示するには、最初のノードで次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show power [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-199 電源の詳細の表示

# odaadmcli show power

NAME            HEALTH  HEALTH_DETAILS   PART_NO.  	SERIAL_NO.
Power_Supply_0  OK            -          7079395     476856Z+1514CE056G

(Continued)
LOCATION    INPUT_POWER   OUTPUT_POWER   INLET_TEMP         EXHAUST_TEMP
PS0         Present       112 watts      28.000 degree C    34.938 degree C

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show processor

odaadmcli show processorコマンドを使用して、プロセッサの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

プロセッサの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

odaadmcli show processor  [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-200 プロセッサの詳細の表示

# odaadmcli show processor 

NAME 	HEALTH HEALTH_DETAILS  PART_NO.  LOCATION   MODEL
CPU_0 	OK      -              060F P0   (CPU 0)    Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2630									

(Continued)
MAX_CLK_SPEED   TOTAL_CORES 	ENABLED_CORES
2.200 GHz        10              10

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

odaadmcli show server

odaadmcli show serverコマンドを使用して、サーバーの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

サーバーの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show server [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-201 サーバーの詳細の表示

# odaadmcli show server

Power State : On         
Open Problems : 0         
Model : ORACLE SERVER X7-2      
Type : Rack Mount         
Part Number : 7320190         
Serial Number : 1605NM10JJ         
Primary OS : Not Available         
ILOM Address : 10.209.8.215         
ILOM MAC Address : 00:10:E0:95:98:F0         
Description : Oracle Database Appliance X7-2 Small 1606NM1s02         
Locator Light : Off         
Actual Power Consumption : 135 watts         
Ambient Temperature : 24.250 degree C         
Open Problems Report : System is healthy

親トピック: odaadmcliハードウェア監視コマンド

ストレージ・コマンド

ストレージ操作および診断を実行するためのコマンドについて理解します。

  • odaadmcli asmops diskgroup
    odaadmcli asmops diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループを管理します。
  • odaadmcli expand storage
    odaadmcli expand storageコマンドを使用して、ストレージを拡張します。
  • odacli list-dgdisks
    odacli list-dgdisksコマンドを使用して、使用可能なディスクに関する詳細を表示します。
  • odacli validate-storagetopology
    odacli validate-storagetopologyコマンドを使用して、システム・コントローラとストレージ・シェルフの間のケーブル接続と、ストレージ拡張シェルフ(取り付けられている場合)へのケーブル接続を確認します。
  • odaadmcli power disk
    odaadmcli power diskコマンドを使用して、NVMeドライブについてのみディスクの電源をオンまたはオフにします。
  • odaadmcli show controller
    odaadmcli show controllerコマンドを使用して、コントローラの詳細を表示します。
  • odaadmcli show disk
    odaadmcli show diskコマンドを使用して、システムの単一のディスクまたはすべてのディスクのステータスを表示します。
  • odaadmcli show diskgroup
    odaadmcli show diskgroupコマンドを使用して、構成されているディスクグループのリストまたは特定のディスクグループの構成を表示します。
  • odaadmcli show raidsyncstatus
    odaadmcli show raidsyncstatusコマンドを使用して、RAID SYNCステータスを表示します。
  • odaadmcli show storage
    odaadmcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・コントローラ、エクスパンダおよびディスクを表示します。
  • odaadmcli stordiag
    odaadmcli stordiagコマンドを使用して、各ディスクまたはNVMeについて詳細な情報を収集します。

親トピック: Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース

odaadmcli asmops diskgroup

odaadmcli asmops diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループを管理します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

  odaadmcli asmops diskgroup -G diskgroup_name  -o {add|remove|offline|online} -p path -D disk_name -f -w -t timeout [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-G

(必須)ディスク・グループ名を指定します。
-o

(必須) Oracle ASMディスクで実行する操作を指定します。ディスクをディスク・グループに追加したり、ディスク・グループから削除したり、ディスクをオフラインまたはオンラインにします。
-p

(ディスクの追加の場合は必須) Oracleディスク・グループへのディスクの追加中にディスク・パスを指定します。
-D

(必須) Oracle ASMディスクの名前または別名を指定します。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
-f

(オプション)操作を強制的に実行するかどうかを指定します。
-w

(オプション)操作が完了するまで待機するかどうかを指定します。このオプションは、ディスクのオンライン操作に有効です。
-t

(オプション)ディスクのオフライン操作後にOracle ASMによってディスクが削除されるまでの期間を指定します。タイムアウト値は、35m、2hなどの形式で指定できます。このオプションは、ディスクのオフライン操作に有効です。

使用上のノート

このコマンドをOracle Database Applianceシステムで実行して、Oracle ASMディスク・グループを管理します。

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli expand storage

odaadmcli expand storageコマンドを使用して、ストレージを拡張します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

  odaadmcli expand storage -ndisk number of disks to be added -enclosure {0|1} [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
--enclosure {0|1}

JBODまたはシェルフ番号を定義します。ベース・ストレージ・シェルフは0です。ストレージ拡張シェルフは1です。

このオプションは、マルチノード・プラットフォームについてのみ使用できます。Oracle Database Applianceの単一ノード・プラットフォームではサポートされていません。
--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
-ndisk

エンクロージャに追加するディスクの数を定義します。

使用上のノート

高可用性(HA) Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでは、このコマンドを最初のノードでのみ実行します。

様々なストレージ・オプションを使用できます。マルチノード・プラットフォームでは、ベース・ストレージはSSDであり、SSDまたはHDDディスクを追加することを選択できます。ストレージ拡張シェルフを追加する場合は、すべてのディスクが同じタイプである必要があります(SSDディスクとHDDディスクを組み合せることはできません)。

ノート:

expand storageコマンドの確認に加えて、ストレージを追加するための手順に従うことが重要です。ケーブル接続の検証とディスクの配置が重要です。場合によっては、ストレージを正常に拡張するためにディスクを別のスロットに移動する必要があります。

親トピック: ストレージ・コマンド

odacli list-dgdisks

odacli list-dgdisksコマンドを使用して、使用可能なディスクに関する詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

使用可能なディスクの詳細のリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odacli list-dgdisks [-h] [-dg] [-dp] [-j]

パラメータ

パラメータ 説明

--json、-j

(オプション) JSON出力を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

--diskgroup、-dg

(オプション)指定したディスク・グループ内のすべてのディスクを表示します。使用可能な値は、ALL、DATA、RECO、REDO、FLASHです。値を指定しない場合は、すべてのディスクが表示されます。

--diskpath、-dp

(オプション)指定した値がパスに含まれるディスクをすべて表示します。値を指定しない場合は、すべてのディスクが表示されます。

使用上のノート

例16-202 システムにある使用可能なすべてのディスクのリストを表示

# odacli list-dgdisks -dg ALL

Name                      Group Mount St Group Num Mode St State    Redundancy Fail Grp                  Path                           Health Inc
------------------------- ----- -------- --------- ------- -------- ---------- ------------------------- ------------------------------ ------ ---
HDD_E0_S19_576667504P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S19_576667504P1    AFD:HDD_E0_S19_576667504P1     0      0 
HDD_E0_S08_577087696P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S08_577087696P1    AFD:HDD_E0_S08_577087696P1     0      0 
HDD_E0_S11_576021940P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S11_576021940P1    AFD:HDD_E0_S11_576021940P1     0      0 
HDD_E0_S13_576660012P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S13_576660012P1    AFD:HDD_E0_S13_576660012P1     0      0 
HDD_E0_S15_577131668P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S15_577131668P1    AFD:HDD_E0_S15_577131668P1     0      0 
HDD_E0_S09_576662448P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S09_576662448P1    AFD:HDD_E0_S09_576662448P1     0      0 
HDD_E0_S18_577136300P1    DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S18_577136300P1    AFD:HDD_E0_S18_577136300P1     0      0

例16-203 システムにある、指定したディスク・パスを持つディスクのリストを表示

# odacli list-dgdisks -dp HDD_E0_S10_577135552

Name                   Group Mount St Group Num Mode St State    Redundancy Fail Grp               Path                        Health Inc
---------------------- ----- -------- --------- ------- -------- ---------- ---------------------- --------------------------- ------ ---
HDD_E0_S10_577135552P1 DATA  CACHED   1         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S10_577135552P1 AFD:HDD_E0_S10_577135552P1  0      0  
HDD_E0_S10_577135552P2 RECO  CACHED   2         ONLINE  NORMAL   UNKNOWN    HDD_E0_S10_577135552P2 AFD:HDD_E0_S10_577135552P2  0      0

親トピック: ストレージ・コマンド

odacli validate-storagetopology

odacli validate-storagetopologyコマンドを使用して、システム・コントローラとストレージ・シェルフの間のケーブル接続と、ストレージ拡張シェルフ(取り付けられている場合)へのケーブル接続を確認します。

システムをデプロイする前にodacli validate-storagetopologyコマンドを実行して、ケーブル接続が正しいことを確認することをお薦めします。これにより、誤ったケーブル接続または欠如に起因するデプロイ時の問題を回避および防止できます。ケーブル接続が正しくない場合は、出力にエラーが表示されます。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/dcs/bin/odacli

構文

odacli validate-storagetopology [–h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli power disk

odaadmcli power diskコマンドを使用して、NVMeドライブについてのみディスクの電源をオンまたはオフにします。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

NVMeディスクの電源をオンまたはオフにするには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli power disk {on|off|status} disk_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

disk_name

ディスク・リソース名を定義します。リソース名の形式はpd_[0..3]です。

{on|off|status}

ディスクの電源をオンまたはオフにし、ステータスを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-204 ディスクの電源をオフにする

この例では、ディスクの電源をオフにする方法を説明します。

# odaadmcli power disk off pd_00 
Disk 'pd_00' is already part of ASM

Are you sure you want to power OFF the disk?: 'pd_00'? 
[yes/no]:
yes 
Powered OFF pd_00

例16-205 ディスクのステータスのチェック

この例では、ディスクpd_00のステータスを取得する方法を示します。

# odaadmcli power disk status pd_00 
The disk is powered ON

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli show controller

odaadmcli show controllerコマンドを使用して、コントローラの詳細を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

コントローラの詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show controller id [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

controller_id、id

コントローラを定義します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-206 コントローラの詳細の表示

 # odaadmcli show controller 1
Controller [1] information:
        sun-controller-id = nvme:1b:00.00
        sun-id = nvme:1b:00.00
        sun-controller-manufacturer = Samsung
        pci-vendor-id = 0x0000144d
        sun-controller-model = 0xa821
        pci-device-id = 0x0000a821
        sun-controller-type = NVMe
        sun-card-manufacturer = Sun Microsystems
        pci-subvendor-id = 0x0000108e
        sun-card-model = 0xa803
        pci-subdevice-id = 0x0000a803
        pci-address = 1b:00.0
        sun-version-firmware = KPYA7R3Q
        sun-serial-number = S2LHNAAH101008
        sun-product-name = MS1PC2DD3ORA3.2T
        pci-slot-number = 11
        nvme-power-control = 1
        sun-nac-name = /SYS/DBP/NVME1

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli show disk

odaadmcli show diskコマンドを使用して、システムの単一のディスクまたはすべてのディスクのステータスを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

システムのすべてのディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show  disk [-h]

単一のディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

  odaadmcli show disk disk_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

disk_name

(オプション)ディスク・リソース名を定義します。リソース名の形式はpd_[0..3]です。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-207 すべてのディスク・ステータスの表示

システムのすべてのディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odaadmcli show disk         
NAME		PATH 			TYPE 	STATE 	STATE_DETAILS          
pd_00 	/dev/nvme0n1 NVD 		ONLINE 	Good         
pd_01 	/dev/nvme1n1 NVD 		ONLINE 	Good

例16-208 単一のディスク・ステータスの表示

pd_00という名前のディスクのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。 

# odaadmcli show disk pd_00 

The Resource is : pd_00         
ActionTimeout : 1500         
ActivePath : /dev/nvme0n1        
 AsmDiskList : |data_00||reco_00|         
AutoDiscovery : 1         
AutoDiscoveryHi : |data:80:NVD||reco:20:NVD|         
CheckInterval : 300         
ColNum : 0         
CriticalWarning : 0         
DependListOpr : add        
 Dependency : |0|         
DiskId : 360025380144d5332         
DiskType : NVD         
Enabled : 1         
ExpNum : 19         
HbaPortNum : 10         
IState : 0         
Initialized : 0         
IsConfigDepende : false        
 ModelNum : MS1PC2DD3ORA3.2T        
 MonitorFlag : 1         
MultiPathList : |/dev/nvme0n1|         
Name : pd_00         
NewPartAddr : 0         
OSUserType : |userType:Multiuser|         
PlatformName : X7_1_LITE_S         
PrevState : Invalid         
PrevUsrDevName :         
SectorSize : 512         
SerialNum : S2LHNAAH000001         
Size : 3200631791616         
SlotNum : 0         
SmartDiskWarnin : 0        
SmartTemperatur : 37         
State : Online         
StateChangeTs : 1465263789         
StateDetails : Good         
TotalSectors : 6251233968         
TypeName : 0         
UsrDevName : NVD_S00_S2LHNAAH101026         
VendorName : Samsung         
gid : 0        
 mode : 660         
uid : 0

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli show diskgroup

odaadmcli show diskgroupコマンドを使用して、構成されているディスクグループのリストまたは特定のディスクグループの構成を表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

構成されているディスクグループのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show diskgroup [-h]

DATAの構成を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show diskgroup [DATA] [-h]

RECOの構成を表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show diskgroup [RECO] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

DATA

(オプション) DATAディスクグループの構成を表示します。

RECO

(オプション) RECOディスクグループの構成を表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-209 すべてのディスクグループのリストの表示

ディスクグループのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show diskgroup 

DiskGroups
---------- 
DATA
RECO

例16-210 DATAの構成の表示

DATAの構成を表示するには、次のコマンドを実行します。
# odaadmcli show diskgroup DATA

ASM_DISK  PATH                           DISK   STATE   STATE_DETAILS          
data_00   /dev/NVD_S00_S2LHNAAH101026p1  pd_00  ONLINE   Good         
data_01   /dev/NVD_S01_S2LHNAAH101008p1  pd_01  ONLINE   Good

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli show raidsyncstatus

odaadmcli show raidsyncstatusコマンドを使用して、RAID SYNCステータスを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

RAID SYNCのステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show raidsyncstatus [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-211 RAID SYNCステータスの表示

RAID SYNCの詳細およびステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。

# odaadmcli show raidsyncstatus

Raid Type  Raid Device  Raid Status  maintainPdFailHistory  Rebuildrate
H/W Raid    /dev/sda     Optimal       ON                    30%

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli show storage

odaadmcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・コントローラ、エクスパンダおよびディスクを表示します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

ストレージ・コントローラ、エクスパンダおよびディスクを表示するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli show storage [-h]    

ストレージ・エラーを表示するには、次のコマンドを使用します。

   odaadmcli show storage -errors [-h]   

パラメータ

パラメータ 説明

--errors

(オプション)ストレージ・エラーを表示します。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-212 ストレージ・デバイスの表示

次の例では、アプライアンス上のストレージ・デバイスに関する詳細を表示します。

# odaadmcli show storage

==== BEGIN STORAGE DUMP ======== 
Host Description: Oracle Corporation:ORACLE SERVER X6-2 
Total number of controllers: 2         
	Id = 0         
	Pci Slot = 10
	Serial Num = S2LHNAAH101026
     Vendor = Samsung
   Model = MS1PC2DD3ORA3.2T         
   FwVers = KPYA7R3Q         
   strId = nvme:19:00.00
      Pci Address = 19:00.0

      Id = 1
      Pci Slot = 11
      Serial Num = S2LHNAAH101008
      Vendor = Samsung         
	Model = MS1PC2DD3ORA3.2T         
	FwVers = KPYA7R3Q
     strId = nvme:1b:00.00         
  Pci Address = 1b:00.0  


Total number of expanders: 0 
Total number of PDs: 2         
   /dev/nvme0n1 Samsung NVD 3200gb slot: 0 pci : 19         
   /dev/nvme1n1 Samsung NVD 3200gb slot: 1 pci : 1 

==== END STORAGE DUMP =========

親トピック: ストレージ・コマンド

odaadmcli stordiag

odaadmcli stordiagコマンドを使用して、各ディスクまたはNVMeについて詳細な情報を収集します。

ファイル・パス

/opt/oracle/oak/bin/odaadmcli

構文

ディスクおよびNVM Express (NVMe)のストレージ診断を収集するには、次のコマンドを実行します。

   odaadmcli stordiag [-n] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-ndisk_name

ディスク・リソース名を定義します。リソース名の形式はpd_[0..3]です。

--help、-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-213 NVMeの詳細の表示

NVMe pd_00の詳細情報を表示するには、次のコマンドを実行します。 

# odaadmcli stordiag pd_00

親トピック: ストレージ・コマンド