ユーザーへの共有ダッシュボードの提供

この項では、ユーザーへの共有ダッシュボードの提供について説明します。内容は次のとおりです。

共有ダッシュボードのカタログ構造について

共有ダッシュボードの「マイ・フォルダ」および「共有フォルダ」のカタログ構造について学習します。

Oracle BIプレゼンテーション・カタログには、次の2つのメイン・フォルダがあります。

  • 「マイ・フォルダ」には、個々のユーザーの個人用ストレージが含まれます。計算された項目やグループなどのオブジェクトを保存する「サブジェクト・エリアのコンテンツ」フォルダが含まれます。

  • 「共有フォルダ」には、ユーザー間で共有されるオブジェクトやフォルダが含まれます。ユーザー間で共有されるダッシュボードは、/「共有フォルダ」フォルダの下にある共通サブフォルダの下の「ダッシュボード」サブフォルダに保存されます

ノート:

Oracle BIプレゼンテーション・カタログの分析に対するパーミッションがユーザーに付与されていても、その分析が参照するサブジェクト領域のパーミッションがユーザーに付与されていない場合、このユーザーはBIサーバーで分析を実行できません。

共有ダッシュボードの作成

Oracle BIプレゼンテーション・カタログをセットアップし、権限を設定した後、他のユーザーが使用できるように、共有ダッシュボードとコンテンツを作成できます。

共有ダッシュボードを作成するメリットの1つは、共有ダッシュボード内で作成するページが再利用できる点です。ユーザーは、共有ダッシュボードのページや自分で作成した新しいページを使用して専用のダッシュボードを作成できます。ページおよびコンテンツを追加できます(Oracle Analytics Serverでのデータのビジュアル化の説明を参照してください)。

複数のユーザーにデフォルトの共有ダッシュボードの変更を許可する予定の場合は、これらのユーザーをアプリケーション・ロールに入れることを検討してください。たとえば、Salesというアプリケーション・ロールとSalesHomeというデフォルトのダッシュボードを作成するとします。Salesアプリケーション・ロールを割り当てたユーザー40人のうち、SalesHomeダッシュボードのコンテンツの作成/変更権限が必要なユーザーは3人です。最初のSalesアプリケーション・ロールと同じ権限を持つSalesAdminアプリケーション・ロールを作成します。SalesHomeダッシュボードとコンテンツの変更が許可されたユーザー3人を、この新しいSalesAdminアプリケーション・ロールに追加し、Oracle BIプレゼンテーション・カタログで、該当する権限をこのロールに付与します。これにより、この3人のユーザーは、SalesHomeダッシュボードのコンテンツの作成と変更が許可されます。ダッシュボードのコンテンツの変更権限がユーザーに不要になった場合は、そのユーザーのロール割当てをSalesに変更できます。既存のSalesロール・ユーザーにダッシュボードのコンテンツの作成権限が必要になった場合は、そのユーザーのロール割当てをSalesAdminに変更できます。

ダッシュボードのテスト

ユーザー・コミュニティにダッシュボードとコンテンツをリリースする前に、いくつかのテストを実行します。

  1. 適切な権限を持つユーザーが目的のコンテンツに正しくアクセスして表示していることを確認します。
  2. 適切な権限を持たないユーザーがダッシュボードにアクセスできないことを確認します。
  3. スタイル、スキンおよびテーマが予想どおりに表示され、その他のビジュアル要素も予想どおりであることを確認します。
  4. 検出された問題をすべて修正して再度テストします。満足のいく結果が得られるまでこのプロセスを繰り返します。

ユーザー・コミュニティへのダッシュボードのリリース

テスト完了後の作業。

ダッシュボードが使用可能であることをユーザー・コミュニティに通知し、関連するネットワーク・アドレスを確実に提供します。