クラッシュ・ダンプのターゲットの場所の変更
Cockpit管理者は、Webコンソールのカーネル・ダンプ・ページを使用して、Kdumpクラッシュのターゲットの場所を必要に応じて変更できます。
前提条件
- Cockpit Webコンソールがインストールされていて、アクセスできる必要があります。
詳細は、トピック「Cockpitのインストールおよび有効化」と「Cockpit Webコンソールへのログイン」を参照してください。
- Kdumpパッケージ(
kexec-tools
)がホストにインストールされていること。ノート:
Kdumpパッケージをインストールするためのオプションは、Oracle Linuxのインストール設定時に表示されます。このパッケージがインストールされていない場合は、『Oracle Linux 8: システムのモニタリングおよびチューニング』または『Oracle Linux 9: システムのモニタリングおよびチューニング』のKdumpのインストールを参照してください cockpit-kdump
パッケージがインストールされていること。通常、このパッケージはデフォルトでインストールされます。Cockpitパッケージのインストールの詳細は、「アドオン・アプリケーションのインストールと管理」を参照してください。
- 管理者権限。
ステップ
Cockpit Webコンソールを使用して、カーネル・クラッシュ・ダンプ情報を保存するためのホスト・ターゲットの場所を変更するには、次の手順を実行します。
- Cockpitのナビゲーション・ペインで、カーネル・ダンプをクリックします。カーネル・クラッシュ・ダンプ・ページが表示されます。
- カーネル・クラッシュ・ダンプ・ページで、クラッシュ・ダンプの場所プロパティの横にあるリンクをクリックします。
重要:
デフォルトでは、Kdumpクラッシュ・ファイルは、var/crash
ホスト・システム・ディレクトリにローカルに格納されます。クラッシュ・ダンプの場所ダイアログが表示されます。
- クラッシュ・ダンプの場所ダイアログで、次のいずれかのプロパティを変更してから、「保存」をクリックして変更を適用します。
場所 「場所」ドロップダウン・メニューをクリックして、次のいずれかのオプションを選択します: - ローカル・ファイル・システム(デフォルト): このオプションは、Kdumpクラッシュ・ファイルをホスト・システムのローカル・ディレクトリに保存する場合に選択します。
- SSHによるリモート: このオプションは、セキュア・シェル接続によってKdumpクラッシュ・ファイルを転送する場合に選択します。次のSSHの構成プロパティが必要です:
ノート:
セキュア・シェル・オプションには、SSHクライアントとサーバーの構成が必要です。 OpenSSHサーバー構成の詳細は、『Oracle Linux: OpenSSHを使用したリモート・システムへの接続』を参照してください。- サーバー: SSHサーバーへの接続を確立するには、ユーザー名とサーバー名を指定します(例: username@servername.com)。
- SSHキー: SSHサーバーを識別するには、公開RSAキーへのパスを入力します(例: root/SSH/kdump_id_rsa)。
- NFSによるリモート: このオプションは、構成済の共有ネットワークの場所にKdumpクラッシュ・ファイルをエクスポートする場合に選択します。次のNFSの構成プロパティが必要です:
- サーバー: NFSホスト・サーバーの名前を入力します(例: nfsserver.example.com)
- エクスポート: NFS共有エクスポート・ディレクトリ・パスを入力します(例: /export/cores)
Oracle Linux NFS構成の詳細は、Oracle LinuxでのNFSサーバーの作成を参照してください。
ディレクトリ 「ディレクトリ」テキスト・ボックスに、Kdumpクラッシュ・ファイルが格納されるターゲット・ディレクトリを入力します。たとえば、/var/crash。 圧縮 (オプション) このオプションは、領域の節約のためにクラッシュ・ダンプを圧縮するチェック・ボックスを選択することで有効にします。