物理ディスク・パーティションの作成

Cockpit管理者は、「ストレージ」ページを使用して、新規または既存の物理ディスク・デバイスのストレージ領域(ハード・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、RAIDデバイス、既存のボリューム・グループに含まれているディスク・デバイスなど)をパーティション分割できます。

ディスク・パーティションの作成には、次のステップが含まれます:
  1. 新しいパーティション表の作成 - Cockpitのドライブの初期化ダイアログで、パーティション分割形式を定義して、ドライブに既存のデータをすべて消去します。新しく作成したパーティション表により、ドライブの各パーティションのサイズと場所を追跡します。
  2. 新しいパーティションの作成 - Cockpitの「新規パーティションの作成」ダイアログでは、パーティションのサイズ、ファイル・システム・タイプ、およびパーティションのマウントおよび暗号化のためのプロパティを定義できます。この操作を実行するには、ドライブの空き領域が使用できる必要があります。

前提条件

ステップ

Cockpit Webコンソールを使用して、ホスト・ディスク・デバイスにディスク・パーティションを作成するには、次のステップを実行します

  1. Cockpitのナビゲーション・ペインで、「ストレージ」をクリックします。「ストレージ」ページが表示されます。
  2. 「ストレージ」ページで、次のいずれかの操作を実行します:
    • 新しいディスク・デバイスをパーティション分割するには、そのデバイスを「デバイス」表から選択します。ストレージ[デバイス名]ページが表示されます。ステップ3に進みます。
    • 既存のディスクを再パーティション分割するには、そのデバイスを「ドライブ」表から選択します。ストレージ[デバイス名]ページが表示されます。ステップ3に進みます。
    • 新しいパーティションをディスク・デバイスに追加して、既存のパーティション表を使用するには、そのデバイスを「ドライブ」表から選択します。ストレージ[デバイス名]ページが表示されます。ステップ4に進みます。
  3. ストレージ[デバイス名]ページで、次の操作を実行します:
    1. デバイス情報の下側にある表に移動して、新規パーティションの作成オプションを見つけてクリックします。

      重要:

      このページの表タイトルは、「パーティション」見出しまたは「コンテンツ」見出しとともに表示されることがあります。新規パーティションの作成オプションは、新しいパーティションの作成をサポートするデバイスで空き領域が使用できる場合にのみ表示されます。
    2. 新規パーティションの作成ダイアログで、次のプロパティを指定します:
      サイズ 新しいパーティションのサイズを指定します。

      ノート:

      LVM構成の場合は、ディスク全体の単一パーティションを作成して、LVM物理ボリュームとしてラベル付けすることを検討してください。システム・ハードウェアの追跡は、各実ディスクが1回だけ表示されると容易になります。
      タイプ 「タイプ」ドロップダウン・ボックスで、ファイル・システムのフォーマット・タイプを選択します。次に例を示します:
      • XFS (推奨)。Oracle Linuxシステムのディスク・デバイスに向けたデフォルトの高パフォーマンスでスケーラブルなファイル・システム形式です。

        このファイル・システム・タイプは、大規模論理ボリュームに対して、停止のない物理ドライブのオンライン切替え、および既存のファイル・システムの拡大に対応しています。

      • EXT4。ext3ファイル・システムのスケーラブルな拡張です。

        このファイル・システムは、論理ボリュームに対して、停止のない物理ドライブのオンライン切替え、および既存のファイル・システムの拡大と縮小に対応しています。

      • ファイル・システムなし。ファイル・システムの作成なしでパーティションを作成します。
      データの上書き 次のいずれかを実行します。
      • 「上書き」チェック・ボックスをクリアします。このオプションは既存のデータを上書きすることなく、ヘッダーのみを上書きします。

        ノート:

        ヘッダーのみの上書きは、より高速なプロセスとみなされていますが、削除したデータがリカバリ可能になることがあるために安全性は低下します。
      • 「上書き」チェック・ボックスを選択します。選択すると、削除されたデータはゼロで上書きされ、削除したデータの回復ができなくなります。

        ノート:

        上書きプロセスは時間がかかりますが、削除されたすべてのデータがゼロで上書きされるために安全性の高いオプションとみなされています。
      マウント・ポイントとオプション 適切なマウント・ポイント・ディレクトリと、パーティションをマウントするときに適用可能なオプションを指定します。
      暗号化 (このストレージ・デバイス構成でオプションが使用可能な場合) 「暗号化」ドロップダウン・リスト・ボックスで、適切な暗号化オプションを選択します。

      詳細は、「LUKSによるブロック・デバイスの暗号化」を参照してください。

    3. 「作成」をクリックします。

      新しいファイル・システムのパーティションのフォーマットには数分かかる場合があり、選択したパーティション・サイズとフォーマット・タイプによって異なります。完了すると、新しいパーティションをシステムで(指定したマウント・オプションに応じて)使用できます。

    4. (オプション)別のパーティションを収容できる十分な領域がディスク・デバイスで使用可能な場合は、ステップ4を繰り返して追加のパーティションを定義できます。