19.6.4 タスクの詳細の管理

タスク・インスタンスを開くと、タスクの詳細が表示されます。

19.6.4.1 タスク詳細ページについて

タスク詳細ページには、特定のタスク・インスタンスの値が表示されます。

タスク詳細ページには、特定のタスク・インスタンスに関する情報が含まれています。APEXでは、タスク定義の作成時にタスク詳細ページを生成します。デフォルトでは、タスク詳細ページには、タスクを実行するための次のボタンがあります。
  • 承認: タスクを承認し、状態を「完了」に設定します。
  • 却下: タスクを却下し、状態を「完了」に設定します。
  • 要求: タスクを要求し、「未割当て」から「割当て済」に設定して、現在のユーザーを実際の所有者に変更します。
  • 委任: タスクを別の潜在的所有者に排他的に割り当て、その所有者が実際の所有者になります。
  • リリース: タスクを解放し、「割当て済」から「未割当て」に設定して、他の潜在的所有者が要求できるようにします。
  • 優先度: タスクの優先度を更新します。
  • コメントの追加: タスクにコメントを追加します。
ページ・デザイナを使用して、タスク詳細ページにボタンをさらに追加できます。
  • 潜在的所有者の追加: 別のユーザーを潜在的所有者として追加します。
  • 取消: タスクを取り消し、「完了」に設定します。

19.6.4.2 タスク詳細ページの編集

ページ・デザイナを使用してタスク詳細ページを編集します。

タスク詳細ページは、要件に応じてカスタマイズできる生成済のページです。「統合タスク・リスト」レポートでタスクが選択されると表示されます。

タスク詳細ページを編集するには:

  1. アプリケーションを選択します。
  2. ページ・デザイナで、タスク詳細ページを選択します。
    タスク定義で「タスク詳細ページのURL」を見つけることもできます。
  3. ページ・デザイナで「タスクの詳細」を編集します。

19.6.4.3 「潜在的所有者の追加」ボタンの追加

ビジネス管理者が1人以上の潜在的所有者をタスク・インスタンスに追加できるように、「潜在的所有者の追加」ボタンをタスク詳細ページに追加します。

タスク詳細ページで「潜在的所有者の追加」ボタンを有効にすると、ビジネス管理者は1人以上の潜在的所有者を既存のタスク・インスタンスに追加できます。この機能を構成する方法は多数ありますが、この例では、新しい潜在的所有者を指定するテキスト・フィールドが含まれる新しいリージョンを作成するとします。

「潜在的所有者の追加」ボタンを追加するには:

  1. アプリケーションを選択します。
  2. ページ・デザイナで、タスク詳細ページを選択します。
    タスク定義で「タスク詳細ページのURL」を見つけることもできます。
  3. Add Potential Ownerというタイトルの新しいリージョンを作成します。
    1. リージョンにボタンを追加します。「識別」で、「ボタン名」をADD_POTENTIAL_OWNERに設定します。
      ボタンの作成の詳細は、「ボタンの作成」を参照してください。
    2. テキスト・フィールド・アイテムをP2_ADD_POTENTIAL_OWNERという新しいリージョンに追加し、ラベルをAdd Potential Ownerに設定します。
  4. 「プロセス」タブで、「プロセス」を右クリックして「プロセスの作成」を選択します。
  5. 「指定」で、次の項目を指定します。
    1. 名前: Add Potential Owner
    2. タイプ: 「ヒューマン・タスク - 管理」を選択します。
  6. 「設定」で、次の項目を指定します。
    1. タイプ: 「参加者の招待」を選択します。
    2. タスクIDアイテム: P2_TASK_ID
    3. 宛先ユーザー・アイテム: P2_ADD_POTENTIAL_OWNER
  7. 「実行オプション」で、「成功メッセージの設定」および「ダイアログを閉じる」より前に「順序」が設定されていることを確認します。これを行うには、「順序」を手動で設定するか、「プロセス」タブでプロセスを上にドラッグします。
    「タスクの取消」のデフォルトの位置は、既存の「成功メッセージの設定」および「ダイアログを閉じる」プロセスの後にあることに注意してください。この順序が更新されていない場合、構成が正しくてもタスクは取り消されません。
  8. 「サーバー側の条件」で、「ボタン押下時」をADD_POTENTIAL_OWNERに設定します。
  9. 残りのプロセスを構成します。
    詳細は、「ページ・プロセスの作成」を参照してください。
  10. 「レンダリング」タブで、「潜在的所有者の追加」ボタンをクリックします。
  11. 「サーバー側の条件」で、次のようにします。
    1. タイプ: 式
    2. 言語: PL/SQL
    3. PL/SQL式:
      この例では、:P2_TASK_IDはタスクID変数の値です。
      apex_approval.is_allowed (
          p_task_id => :P2_TASK_ID,
          p_operation =>
      apex_approval.c_task_op_add_owner)
  12. 「保存」をクリックします。
実行時に、ビジネス管理者がこのボタンを使用して新しい潜在的所有者をタスクに追加すると、特定のタスク・インスタンスの参加者のリストのみが変更されることに注意してください。基礎となるタスク定義の参加者のリストは変更されません。

19.6.4.4 「取消」ボタンの追加

「取消」ボタンをタスク詳細ページに追加して、タスクを開始したユーザーが不要になったタスクを取り消すことができるようにします。

タスク詳細ページで「取消」ボタンを有効にすると、タスクを開始したユーザーもタスクを取り消すことができます。「取消済」は最終状態であり、取り消されたタスクに対してこれ以上のアクションまたは操作を実行できません。

「取消」ボタンを追加するには:

  1. アプリケーションを選択します。
  2. ページ・デザイナで、タスク詳細ページを選択します。
    タスク定義で「タスク詳細ページのURL」を見つけることもできます。
  3. ボタンを作成します。
    1. 「識別」で、「ボタン名」をCANCEL_TASKに設定します。
    2. ボタンを既存のリージョンに追加するか、ボタンのために新しいリージョンを作成します。
    ボタンの作成の詳細は、「ボタンの作成」を参照してください。
  4. 「プロセス」タブで、「プロセス」を右クリックして「プロセスの作成」を選択します。
  5. 「指定」で、次の項目を指定します。
    1. 名前: プロセスの名前を指定します。
    2. タイプ: 「ヒューマン・タスク - 管理」を選択します。
  6. 「設定」で、次の項目を指定します。
    1. タイプ: 「取消」を選択します。
    2. タスクIDアイテム: P2_TASK_ID
  7. 「実行オプション」で、「成功メッセージの設定」および「ダイアログを閉じる」より前に「順序」が設定されていることを確認します。これを行うには、「順序」を手動で設定するか、「プロセス」タブでプロセスを上にドラッグします。
    「タスクの取消」のデフォルトの位置は、既存の「成功メッセージの設定」および「ダイアログを閉じる」プロセスの後にあることに注意してください。この順序が更新されていない場合、構成が正しくてもタスクは取り消されません。
  8. 「サーバー側の条件」で、「ボタン押下時」をCANCEL_TASKに設定します。
  9. 残りのプロセスを構成します。
    詳細は、「ページ・プロセスの作成」を参照してください。
  10. 「レンダリング」タブで、タスクの取消ボタンをクリックします。
  11. 「サーバー側の条件」で、次のようにします。
    1. タイプ: 式
    2. 言語: PL/SQL
    3. PL/SQL式:
      この例では、:P2_TASK_IDはタスクID変数の値です。
      apex_approval.is_allowed (
          p_task_id => :P2_TASK_ID,
          p_operation => apex_approval.c_task_op_cancel)
  12. 「保存」をクリックします。