15.3 ページ・プロセスの理解

ページ・プロセスを作成して、ページのレンダリング中または送信中の指定されたポイントでアクションを実行します。

15.3.1 ページ・プロセスについて

1つのページ・プロセスは、ページのレンダリング中または送信中の指定されたポイントで1つのアクションを実行します。

たとえば、ページ・プロセスを作成して、ロジックを実行したり、APEXエンジンをコールできます。ページ・プロセスは、ページのロードや送信など、特定のイベントが発生したときに実行するロジックの単位です。

ファンクションの観点からみると、ページ・レベルのプロセスとアプリケーション・レベルのプロセスに違いはありません。これらの2つのプロセス・タイプの違いは、プロセスが定義された場所(ページ・レベルかアプリケーション・レベルか)です。

15.3.2 ページ・プロセスの作成

ページ・デザイナでページ・プロセスを作成します。

ページ・プロセスを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。

      ページ・デザイナが表示されます。

  2. 「レンダリング」または「プロセス」タブで、プロセスが発生するノードを探します。右クリックして、「プロセスの作成」を選択します。
  3. ページ・デザイナでは、次に行う処理が示されます。エラーがある場合は、「メッセージの表示」アイコンがページ開発者ツールバーに表示されます。
    1. ページ・デザイナ・ツールバーの「メッセージの表示」アイコンをクリックします。
      「メッセージ」ダイアログに、対処する必要があるエラーが表示されます。
    2. エラーを選択すると、プロパティ・エディタの関連する属性がハイライトされます。
  4. 「指定」で、次のステップを実行します。
    1. 名前 - プロセスの名前を入力します。
    2. タイプ - 実行するプロセス・タイプを指定します。選択したタイプによって、表示される設定属性が決定されます。
  5. プロセス・タイプが「コードを実行」の場合は、「ソース」を指定します。
    1. 位置 - プロセスが実行される場所を選択します。「ローカル・データベース」または「REST対応SQL」を選択します。
    2. 言語 - 入力されたコードの実行に使用される言語を選択します。
    3. PL/SQL - 実行するPL/SQLコードを入力します。
  6. 「設定」で、適切な属性を編集します。使用可能なオプションは、プロセス・タイプによって異なります。
  7. 「実行オプション」で、次のステップを実行します。
    1. 順序 - この計算の順序を指定します。これによって実行の順序が決まります。

      2つのコンポーネントの順序値が同じである場合は、アプリケーションを別の環境にエクスポートおよびインポートするときに、異なる順序で実行されることがあります。

    2. ポイント - このプロセスが実行されるポイントを選択します。
    3. プロセスの実行 - このプロセスが実行される頻度を選択します。
  8. 「成功メッセージ」で、次のステップを実行します。
    1. 成功メッセージ - このプロセスの成功メッセージを入力します。

      プロセスが実行され、エラーが発生しない場合は、表示される結果のページの通知セクションに、このプロセス成功メッセージが表示されます。

  9. 「エラー」で、次のステップを実行します。
    1. エラー・メッセージ - このプロセスのエラー・メッセージを入力します。

      未処理例外が発生した場合、このメッセージが表示されます。エラー・プロセスが停止した後は、常にロールバックが実行され、エラー・メッセージが表示されます。

    2. 表示位置 - このプロセスが正常に完了しなかった場合のこのプロセス・エラー・メッセージの表示場所を選択します。
  10. 「保存」をクリックします。

15.3.3 ページ・プロセス属性の編集

ページ・デザイナでページ・プロセスを編集します。

既存のページ・プロセスを編集するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。

      ページ・デザイナが表示されます。

  2. 左ペインで「プロセス」タブをクリックします。
  3. 「レンダリング」または「プロセス」タブで、ノードを展開し、プロセスを見つけて選択します。

    プロセス属性がプロパティ・エディタに表示されます。属性は、グループに編成されます。

    グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

  4. 対象となる属性を編集します。

    ヒント:

    属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

15.3.4 ページ・プロセスを実行するタイミングの制御

「順序」属性と「ポイント」属性を編集して、プロセスを実行するタイミングを制御します。

プロセスを実行するタイミングを制御するには、「順序」属性と「ポイント」属性を編集します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 左ペインで「プロセス」タブをクリックします。
  3. 「レンダリング」または「プロセス」タブで、ノードを展開し、プロセスを見つけて選択します。

    プロセス属性がプロパティ・エディタに表示されます。属性は、グループに編成されます。

  4. 次の属性を編集します。
    1. 実行オプション順序 - このコンポーネントの順序を指定します。これによって実行の順序が決まります。
    2. 実行オプションポイント - このブランチ・アクションが考慮される処理内のポイントを選択します。
  5. 「保存」をクリックします。

15.3.5 ページ・プロセスの成功メッセージとエラー・メッセージの作成

プロセスの実行時に表示する成功メッセージとエラー・メッセージの両方を定義します。

プロセスの実行時に表示する成功メッセージとエラー・メッセージの両方を定義できます。エラー・メッセージの表示方法は、プロセス・ポイントによって異なります。「送信時 - 計算および検証の前」または「送信時 - 計算および検証の後」プロセス・ポイントを持つプロセスでは、カレント・ページにインラインでエラー・メッセージを表示するか(デフォルト)、別のページに表示するかを指定できます。他のすべてのページ・プロセスでは、エラー・メッセージは別のエラー・ページに表示されます。

ページ・プロセスのエラー・メッセージまたは成功メッセージを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 左ペインで「プロセス」タブをクリックします。
  3. 「レンダリング」または「プロセス」タブで、ノードを展開し、プロセスを見つけて選択します。

    プロセス属性がプロパティ・エディタに表示されます。属性は、グループに編成されます。

  4. 次の属性を編集します。
    1. 成功メッセージ成功メッセージ - このプロセスの成功メッセージを入力します。プロセスが実行され、エラーが発生しない場合は、表示される結果のページの通知セクションに、このプロセス成功メッセージが表示されます。URLリダイレクトを介して別のページにブランチする場合は、成功メッセージの保存属性を選択する必要があります。
    2. エラーエラー・メッセージ - このプロセスのエラー・メッセージを入力します。未処理例外が発生した場合、このメッセージが表示されます。エラー・プロセスが停止した後は、常にロールバックが実行され、エラー・メッセージが表示されます。
    3. エラー表示位置 - このプロセスが正常に完了しなかった場合のこのプロセス・エラー・メッセージの表示場所を選択します。

      オプションは次のとおりです。

      • 通知でインライン表示: プロセス・エラー・メッセージが「通知」領域(ページ・テンプレートの一部として定義)に表示されます。
      • エラー・ページ: エラーは別のエラー・ページに表示されます。
  5. 「保存」をクリックします。

15.3.6 ページ・プロセスを条件付きにする

「サーバー側の条件」属性を編集して、条件付きのページ・プロセスを作成します。

条件付きのページ・プロセスを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 左ペインで「プロセス」タブをクリックします。
  3. 「レンダリング」または「プロセス」タブで、ノードを展開し、プロセスを見つけて選択します。

    プロセス属性がプロパティ・エディタに表示されます。属性は、グループに編成されます。

  4. 次の属性を編集します。
    1. サーバー側の条件ボタン押下時: このページ処理コンポーネントを、指定したボタンがクリックされたときのみ実行する場合、リストからボタンを選択します。このボタンの条件を他の条件と統合し、このページ処理コンポーネントがいつ実行されるかをさらに絞り込むことができます。
    2. サーバー側の条件実行スコープ: 編集可能対話グリッドにのみ適用されます。次のようにして、実行スコープを指定します。
      • 作成済および変更済の列: 表形式フォームで作成および変更した行でのみ検証を実行します。
      • すべての送信済の列: 送信したすべての行で検証を実行します。
    3. サーバー側の条件タイプ: このコンポーネントをレンダリングまたは処理するために満たす必要がある条件タイプをリストから選択します。
  5. 「保存」をクリックします。