23.5 デバッグ・モードの使用

デバッグ・モードを使用して、予期しないアプリケーション動作を追跡します。

関連項目:

『Oracle APEX APIリファレンス』「APEX_DEBUG」

23.5.1 アプリケーションのデバッグ・モードの有効化および無効化

アプリケーション定義で「デバッグ」属性を編集して、エンド・ユーザーがアプリケーションをデバッグ・モードで実行できるかどうかを構成します。

デバッグ・モードでのアプリケーションの実行は、アプリケーションが開発中の場合に役立ちます。本番アプリケーションの場合は、デバッグを無効にし、ユーザーがアプリケーション・ロジックを参照できないようにすることをお薦めします。

アプリケーションが存在するワークスペースにログインしている開発者は、常にアプリケーションをデバッグ・モードで実行できます。このデバッグ設定に関係なく、プログラムでデバッグを有効にすることもできます。

エンド・ユーザーのデバッグ・モードを有効または無効にするには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホームページが表示されます。

  3. アプリケーションのホームページから、「アプリケーション定義」ページに、次の2通りの方法でアクセスできます。
    • 「アプリケーション定義の編集」ボタン:
      1. アプリケーション名の右側にある「アプリケーション定義の編集」をクリックします。

      2. 「ユーザー・インタフェース」タブをクリックします。

    • 「共有コンポーネント」からの場合:
      1. 「共有コンポーネント」をクリックします。

      2. 「アプリケーション・ロジック」で、「アプリケーション定義」をクリックします。

  4. 「プロパティ」で、「デバッグ」属性を編集します。
    • はい: 実行時にブラウザを使用してアプリケーション・デバッグ・モードを有効にします。

    • いいえ: 実行時にブラウザを使用してアプリケーション・デバッグ・モードを無効にします。

23.5.2 実行時のページのデバッグ・モードの制御

実行時開発者ツールバーの「デバッグ」をクリックして、現在のページおよびセッションのデバッグ・モードを制御します。

実行時開発者ツールバーの「デバッグ」をクリックして、現在のページおよびセッションのデバッグ・モードを有効または無効にします。

デバッグ・モードが有効な場合、デバッグ・データはバックグラウンドで取得されます。ブラウザのタブまたはウィンドウが開いているかぎり、現在のデバッグ・モードおよびレベルを使用します。

実行時にページのデバッグ・モードを有効または無効にするには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 必要なアプリケーションを選択します。
  3. アプリケーションを実行します。
    実行時開発者ツールバーは、編集可能なページの下部に表示されます。
  4. 実行時開発者ツールバーで、「デバッグ」をクリックします。使用可能なオプションは次のとおりです。
    • デバッグの有効化: 「デバッグの表示」をクリックしたときに含まれる詳細のレベルを指定します。

      • デバッグなし: デバッグ・モードを有効または無効にします

      • 情報(デフォルト): デバッグ・ログに、デフォルトまたは通常の情報量を含めます。これは、ログ・レベル4およびデバッグURL引数のYESに対応しています。

      • アプリケーション・トレース: デバッグ・ログに、レベル6までのメッセージを含めます。これは、デバッグURL引数のLEVEL6に対応しています。

      • 完全トレース: ログに最大量の情報を含めます。これは、デバッグURL引数のLEVEL9に対応しています。「完全トレース」では、リクエスト処理に時間がかかる場合がありますが、最大量の詳細が提供されます。

    • デバッグの表示: 現在のページのデバッグ情報が表示されます。

関連項目:

23.5.3 実行時のデバッグ・メッセージの表示

実行時開発者ツールバーで「デバッグ」、「デバッグの表示」の順にクリックして、実行時にデバッグ・メッセージを表示します

実行時に現在のページおよびセッションのデバッグ・メッセージを表示するには:

実行時に現在のページおよびセッションのデバッグ・レポートを表示するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 必要なアプリケーションを選択します。
  3. アプリケーションを実行します。
    実行時開発者ツールバーは、編集可能なページの下部に表示されます。
  4. 実行時開発者ツールバーで、「デバッグ」「デバッグの表示」の順にクリックします。
    デバッグ・ページが表示されます。
  5. 表示するセッションの左にある「ビュー識別子」をクリックします。

    デバッグ・ページが表示されます。

  6. 最も時間がかかったステップを表示するには、レポートの上のグラフのステップにカーソルを合わせます。

    ステップの詳細が表示されます。

  7. レポートのそのステップに移動するには、棒グラフをクリックします。

    ノート:

    レポートにリストされているデバッグ・セッションは最低2週間存続し、アクティビティ・ログと一緒にエージ・アウトされます。これは通常、デバッグ目的では十分な期間です。

23.5.4 ユーティリティからのデバッグ・メッセージの表示

「ユーティリティ」ページから、アプリケーションによって生成されたすべてのデバッグ・メッセージを表示します。

「ユーティリティ」ページからアプリケーションのデバッグ・メッセージを表示するには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 必要なアプリケーションを選択します。
  3. 「ユーティリティ」をクリックします。
  4. ユーティリティ・ページで、「デバッグ・メッセージ」をクリックします。
    「デバッグ・メッセージ」ページが表示されます。
  5. 表示するセッションの左にある「ビュー識別子」をクリックします。

    デバッグ・メッセージ・データ・ページが表示されます。

  6. 最も時間がかかったステップを表示するには、レポートの上のグラフのステップにカーソルを合わせます。

    ステップの詳細が表示されます。

  7. レポートのそのステップに移動するには、棒グラフをクリックします。

    ノート:

    レポートにリストされているデバッグ・セッションは最低2週間存続し、アクティビティ・ログと一緒にエージ・アウトされます。これは通常、デバッグ目的では十分な期間です。

23.5.5 デバッグ・モードにアクセスするためのf?p構文の使用について

f?p構文を使用してアプリケーションをデバッグ・モードで実行します。

f?p構文を使用してデバッグ・モードでアプリケーションを実行するには、ページをコールし、デバッグ引数をYESまたはLEVELnに設定するだけです(nは1 (最も詳細でない)から9 (最も詳細)の間です)。次に例を示します。

f?p=100:1:&APP_SESSION.::YES

23.5.6 アプリケーションのデバッグ・メッセージの表示

「検索」アイコンをクリックして、アプリケーションのデバッグ・メッセージを表示します。

アプリケーションのデバッグ・メッセージにアクセスするには:

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 必要なアプリケーションを選択します。
  3. ページ上部のツールバーから、「検索」アイコンをクリックします。

    「アイテム・ファインダ」が表示されます。

  4. 「デバッグ」タブをクリックします。
  5. 表示するセッションの左にある「ビュー識別子」をクリックします。

    デバッグ・ページが表示されます。

  6. 最も時間がかかったステップを表示するには、レポートの上のグラフのステップにカーソルを合わせます。

    ステップの詳細が表示されます。

  7. レポートのそのステップに移動するには、棒グラフをクリックします。

    ノート:

    レポートにリストされているデバッグ・セッションは最低2週間存続し、アクティビティ・ログと一緒にエージ・アウトされます。これは通常、デバッグ目的では十分な期間です。