4.3.2 同期型のサービス呼出し

リクエストや応答などのトランザクションは、JoltRemoteServiceオブジェクト(JoltRemoteServiceクラスのインスタンス)を使用して処理されます。各JoltRemoteServiceオブジェクトは、エクスポートされたOracle Tuxedoのリクエスト/応答サービスを参照します。JoltRemoteServiceオブジェクトを使用する前には、サービス名とJoltSessionオブジェクトを指定して、JoltRemoteServiceオブジェクトをインスタンス化しておく必要があります。

JoltRemoteServiceオブジェクトを使用するには:

  1. 入力パラメータを設定します。
  2. サービスを呼び出します。
  3. 出力パラメータを検証します。

効率を高めるため、Joltでは入力パラメータ・オブジェクトはコピーされません。オブジェクトへの参照(文字列とバイト配列)だけが保存されます。JoltRemoteServiceオブジェクトは、ステートフル・オブジェクトです。そのため、このオブジェクトの入力パラメータとリクエスト属性は、オブジェクトの寿命がある限り維持されます。JoltRemoteServiceオブジェクトを再利用する前に、clear()メソッドを使用して、属性や入力パラメータをリセットできます。

Joltはマルチスレッド環境用に設計されているので、Javaのマルチスレッド機能を使用して複数のJoltRemoteServiceオブジェクトを同時に呼び出すことができます。詳細は、「マルチスレッド・アプリケーション」を参照してください。