4.4.4 VIEWバッファ・タイプを使用する

VIEWはOracle Tuxedo組込みのバッファ型です。VIEWは、Oracle TuxedoシステムでC構造体およびCOBOLレコードを使用するために提供されています。この型付きバッファにより、Oracle Tuxedoのランタイム・システムは、実行時に読み込まれるview記述に基づいてCの構造体やCOBOLのレコードのフォーマットを認識します。

VIEWを割り当てると、アプリケーションはバッファ・タイプとしてVIEWを指定し、viewの名前(view記述ファイル内の名前)を示すサブタイプを指定します。また、パラメータ名とview内のフィールド名は一致していなければなりません。Oracle Tuxedoのランタイム・システムは構造体のサイズに応じて必要な空間を割り当てるため、アプリケーション側でバッファ長を指定する必要はありません。また、ランタイム・システムは、リクエストまたはレスポンスの際に送信されるデータ量の計算や、異なるマシン間で送受信されるメッセージのエンコードやデコードを自動的に行います。

次は、Joltクライアントとサーバー側アプリケーションがある環境でのVIEWバッファ・タイプの使い方の例です。

  • 「simpview.javaのサンプル・コード」のリストはOracle Tuxedoに接続するためのコードが記述されたJoltクライアント・コードであり、バッファ・タイプとしてVIEWが指定されています。
  • 「simpview.v16のフィールド定義」のリストには、Oracle TuxedoのVIEWフィールド定義が記述されています。
  • 「simpview.cのサンプル・コード」のリストには、Joltクライアントからの入力情報を処理するサーバー側のCコードが記述されています。

Joltクライアントでは、VIEWバッファの文字列に含まれるnull文字は行末文字として扱われ、null文字の後の文字列は切り捨てられます。