1.2.3 WebLogic Serverの起動

WebLogic標準に基づくピュアJavaアプリケーション・サーバーは、分散型Javaアプリケーションのアセンブリ、デプロイ、および管理を行います。このサーバーは、Enterprise JavaBeans、Remote Method Invocation (RMI)、分散型JavaBeans、およびJava Database Connect (JDBC)など、分散型コンポーネント・サービスおよびエンタープライズ・データベース・アクセスをサポートしています。

WebLogic Serverの管理サーバーには、JavaBeanに似たオブジェクトである、Sun MicrosystemのJava Management Extension (JMX)標準が設定されています。これらのオブジェクトにより、ドメインのリソースに対して管理アクセスを実行できます。

管理サーバーには、構成MBeanとランタイムMBeanがあります。MBeanは、構成属性へのSET (書込み)アクセスとGET (読取り)アクセスの両方を提供します。ランタイムMBeanは、現在のHTTPセッションやJDBCセッション・プールのロードなど、ドメインのリソースに関する情報のスナップショットを提供します。ドメイン内の特定のリソース(Jolt接続プールなど)がインスタンス化されると、そのリソースに関する情報を収集するためのMBeanが作成されます。

ノート:

構成MBeanおよびランタイムMBeanの詳細は、『Oracle WebLogic Server管理者ガイド』を参照してください。

WebLogic Serverは、起動時にconfig.xmlファイルによって、セッション・プールを初期化するように設定されます。特殊なスタートアップ・クラスPoolManagerStartUpが、いくつかのパラメータを設定したWebLogic Serverによって呼び出されます。このクラスには、次の機能があります。

  • セッション・プール・マネージャがない場合はそれを作成する
  • 指定されたパラメータに従ってセッション・プールを作成する
  • プール・マネージャに新しいセッション・プールを追加する

ノート:

JSLポートが非SSLとして構成され、Jolt 22cが使用されている場合は、Javaプロパティ-DTM_ALLOW_NOTLS=YをWebLogicサーバー起動スクリプトで設定する必要があります。そうしないと、JSLへの接続の確立に失敗します。Joltサーバーは、セッション・プールを作成する前に起動してください。作成後に起動すると、スタートアップ・クラスは異常終了し、再コミットは行われません。

作成されるセッション・プールの数は、config.xmlファイルで設定されているJoltConnectionPoolsの数によって決まります。