12.3.20 ターゲット否認しきいの使用

ターゲット否認しきいは、ソース・データベースからターゲット・データベースにレコードを移動するときに許可される、エラーがあるレコードの数またはパーセントについて定義される値であり、これを超えると実行が失敗するように構成されています。これは、「Connector Properties」ウィンドウで絶対値またはパーセントとして入力できます。

AFCSでは、実行プロセス中にターゲット表名を複製し、それに_ERRを追加することにより、エラー表が作成されます。エラーがあるレコードはエラー表に記録され、有効なレコードはターゲット内の関連する表に移動されます。エラーのタイプには、ノーショナル、公開キー、データがあります。たとえば、ターゲット表名がSTG_CASAである場合、エラー表名はSTG_CASA_ERRとして作成されます。目的は、必要な数のエラーのみを記録し、それらをソース表で訂正することです。エラーを訂正したら、再実行します。このプロセスでは、エラーを繰り返し収集し、それらを訂正できるため、ソース表でエラーを訂正するタスクがはるかに簡単になります。

また、ファイル表からターゲット・データベースにレコードを移動することもでき、表の構造はファイル表と同じままで、5つの列が追加されます。たとえば、ファイル表名がEDD12_THRESHOLD_VOLUMETESTである場合、エラー表名はEDD12_THRESHOLD_VOLUMETEST_ERRとして作成されます。

次の例を使用して、このプロセスを理解しましょう。
  1. 「Target Rejection Threshold」フィールドに10と入力します。

    ノート:

    1. 実行に含まれるレコードの10パーセントとして値を指定するには、10%と入力します。
    2. このフィールドを空白のままにするか、0を入力した場合、AFCSではしきいが0とみなされ、エラーが1つ発生すると、実行は失敗します。

      プロセスの実行時に、AFCSでは、ターゲット表に対して処理する最大10個のエラーがあるレコードと任意の数の有効なレコードが許可されます。数が10を超えると、実行プロセスは失敗して停止します。エラーがあるレコードは、_ERRが追加されたターゲット表名で参照できます。

  2. SLAホーム・ページの任意のSLAで、「Data Ingestion」をクリックし、「View Data」を選択します。これにより、「Data Visualization」ウィンドウが表示され、_ERRが追加されたターゲット表名を検索できます。
  3. エラー表で詳細を確認します。

    エラー表の見方については、「エラー表の読取り」の項を参照してください。

  4. エラー表の詳細を確認したら、ソース表にナビゲートし、エラーをトラブルシューティングします。
  5. エラーを訂正したら、再実行します。
  6. このプロセスを繰り返し、エラーを訂正します。