4 OEDAコマンドライン・インタフェース

oedacliプログラムを実行すると、OEDAコマンドライン・インタフェースが起動します。

4.1 OEDAコマンドライン・インタフェースについて

OEDAコマンドライン・インタフェース(OEDACLI)を使用して、Exadataライフ・サイクル管理タスクを実行できます。

サポートされるタスクを次に示します。

  • VMクラスタでのノードの追加と削除

  • Oracle Databaseホーム・ディレクトリの追加または削除

  • ストレージ・セルの追加または削除

  • Oracle ASMディスク・グループのサイズ変更

  • その他のデータベースの追加または削除

    ノート:

    Exadataでデータベースを作成するには、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)またはOEDAコマンドライン・ユーティリティ(OEDACLI)を使用することをお薦めします。どちらのユーティリティもExadataシステム構成の最新のExadataベスト・プラクティス構成設定を実装します。Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)は、Oracle Databaseソフトウェア・バンドルでも使用できます。ただし、DBCAはOEDA XML構成ファイル(es.xml)と統合されず、推奨されるExadata固有の構成設定を実装しない可能性があるため、Exadataでの新規データベース作成にはお薦めしません。

    「ADD DATABASE」を参照してください。

OEDACLIでは、Oracle Exadataシステムのライフ・サイクル管理タスクのみをサポートしています。OEDACLIでは、Oracle SuperClusterおよびOracle Zero Data Loss Recovery Appliance (ZDLRA)でのライフ・サイクル管理操作をサポートしていません。

OEDACLIでは、既存のExadata構成ファイル (es.xml)を更新できます。更新はアクションと呼ばれます。アクションは、単一のアトミックなタスクです。

アクションには多数のサブ・コマンドがある場合があります。ただし、ほとんどのアクションは単一コマンドです。複数コマンド・ステップの例としては、CLONE GUESTおよびCLONE CELLがあります。

OEDACLIには、次に示す2つの動作モードがあります。

  • 編集モード:

    • install.shコマンド・ステップを実行するに、es.xmlファイルに対して使用されます。

    • XMLファイルの編集に使用されます。たとえば、2つ目のデータベース・ホームを追加してからXMLファイルを保存するなどです。

    • デプロイメントの前にesモデルのための論理XMLエディタとして使用できます。

  • デプロイ・モード:

    • install.shコマンド・ステップを実行したに、es.xmlファイルの編集に使用されます。

    • Oracle VMゲストのクローニングや、Oracle ASMディスク・グループの拡張または縮小に使用できます。

    • サポートされている変更のリストは、編集モードよりも小さくなります。

    • 初期デプロイメント後に論理XMLエディタおよびデプロイメント・ツールとして使用できます。

編集モードのワークフロー

  1. コマンドライン・インタフェースは、起動すると、作業対象となるes.xmlファイルがないためまずes.xmlファイルをロードします。

    LOAD FILE name=es.xml
  2. es.xmlのインメモリー・バージョンを変更します。デプロイメント中に実行する、他のアクションを指定しますたとえば、新規ゲストへのOracle VMゲストのクローニングです。

    clone guest srcname=asd
    set privnet name1='test08adm01-priv1',ip1='192.168.216.102',name2='testadm01-priv2',ip2='192.168.216.103'
    set parent name='test08adm01a'
    set adminnet name='test08adm01vm02',ip='10.128.218.70'
    set clientnet name='test08client01vm02',ip='10.128.196.63'
    set vipnet name='test08client01vm02-vip',ip='10.128.196.71'
  3. アクションのためのすべてのコマンドを指定した後、コマンドライン・インタフェース内の処理するアクションのリストにそのアクションを保存します。この時点では、es.xmlファイル内のデータはまだ更新されていません。

    SAVE ACTION
  4. FORCEキーワードを使用して、es.xmlのインメモリー・コピーの本体にアクションをマージします。

    MERGE ACTIONS FORCE
  5. 入力ファイルを上書きするか、指定した新規ファイルに書き込み、es.xmlのメモリー・コピーを保存します。

    SAVE FILE [name=new_es.xml]

デプロイ・モードのワークフロー

  1. コマンドライン・インタフェースは、起動すると、作業対象となるes.xmlファイルがないためまずes.xmlファイルをロードします。

    LOAD FILE name=es.xml
  2. es.xmlのインメモリー・バージョンを変更します。実行するアクションを指定します。

  3. アクションのためのすべてのコマンドを指定した後、コマンドライン・インタフェース内の処理するアクションのリストにそのアクションを保存します。この時点では、es.xmlファイル内のデータはまだ更新されていません。

    SAVE ACTION
  4. es.xmlのインメモリー・コピーの本体にアクションをマージします。

    MERGE ACTIONS
  5. es.xmlファイルの本体にアクションをデプロイします。このステップでは、新規Oracle VMゲストの作成など、指定したアクションが実行されます。

    DEPLOY ACTIONS
  6. 入力ファイルを上書きするか、指定した新規ファイルに書き込み、es.xmlのメモリー・コピーを保存します。

    SAVE FILE [name=new_es.xml]

4.2 OEDACLIユーティリティの起動

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)の2017年8月リリースからは、Exadataでの様々なルーチン・タスクのためにコマンドライン・ユーティリティoedacliを使用できます。

前提条件

oedacliを使用するには、次に示す要件を満たす必要があります。

  • OEDAの2017年8月リリース以降をダウンロードする。Oracle Linuxでは、OEDAの2017年8月リリースのみがサポートされています。

  • デプロイメントに元のOEDA構成XMLファイルを使用してある。

  • クラスタ内のノード上でデフォルト・パスワードを使用する(rootoracleおよびgridユーザーの場合)。

ノート:

ご使用の環境で、指定されたユーザーにデフォルト・パスワードを使用しない場合は、My Oracle Support Doc ID 2163751.1を参照してください。

ファイル・パス

OEDAダウンロードからの解凍済ファイルを含むディレクトリ。たとえば、/u01/joc/linux-x64です。

構文

./oedacli

使用上のノート

ヘルプ出力を表示するには、次のいずれかを使用します。

  • HELP

  • HELP コマンド名

4.2.1 OEDACLIのヘルプ出力の表示

HELPコマンドを使用して、OEDACLIユーティリティの構文ヘルプを表示できます。

例4-1 OEDACLIのヘルプ出力

この例では、OEDACLI 18c (18.1.0)リリースで使用可能なオブジェクトおよびコマンドをリストする、ヘルプ出力を示します。

oedacli> HELP
 HELP [topic]
   Available Objects:
 ACFSVOLUME
        LIST ACFSVOLUMES
 CELL
        LIST CELLS
 CLUSTER
        LIST CLUSTERS
 DISKGROUP
        LIST DISKGROUPS
 DATABASE
        LIST DATABASES
 DATABASEHOME
        LIST DATABASEHOMES
 DOM0
        LIST DOM0S
 GUEST
        CLONE GUEST
        DELETE GUEST
        LIST GUESTS
 ILOM
        LIST ILOMS
 MACHINE
        LIST MACHINES
 NETWORK
        LIST NETWORKS
 SCAN
        LIST SCANS
 SWITCH
        LIST SWITCHES
 VIP
        LIST VIPS
 CLI COMMANDS
        LOAD FILE
        SAVE FILE
        SAVE FILES
        LIST XMLACTIONS
        SAVE ACTION
        MERGE ACTIONS
        DEPLOY ACTIONS

4.2.2 OEDACLIコマンドのヘルプ出力の表示

この例では、OEDACLI ALTER DATABASEコマンドをリストするヘルプ出力を示します。

例4-2 OEDACLI ALTER DATABASEコマンドのヘルプ出力

この例では、OEDACLIのALTER DATABASEコマンドの構文を表示する方法を示します。ヘルプ出力は、18c (18.1.0)リリースについて表示されます。

oedacli> HELP ALTER DATABASE
 Usage:
 ALTER DATABASE
  BLOCKSIZE = <blocksize> |
  CHARSET = <characterset> |
  DATADG = <datadg> |
  DBLANG = <dblang> |
  DBNAME = <dbname> |
  DBTEMPLATE = <dbtemplate> |
  DBTYPE = <dbtype> |
  HOSTNAMES = <hostnames> |
  RECODG = <recodg>
 WHERE
  ID = <databaseid> |
  CLUSTERNUMBER = <clusternumber> DATABASENAME = <databasename> |
  CLUSTERNAME = <clustername> DATABASENAME = <databasename> |
  CLUSTERID = <clusterid> DATABASENAME = <databasename>
 
 Purpose:
   Alters an existing database
 Arguments:
   <blocksize>    :  Default: 8192,  not required for PDB
   <characterset> :  Default: AL32UTF8,  not required for PDB
   <datadg>       : *The DATA diskgroup, not required for PDB
   <dblang>       :  Default: all_langs, not required for PDB
   <dbname>       : *Database name
   <dbtemplate>   :  Default: ADMIN, otherwise ADMIN or DW, not required for PDB
   <dbtype>       :  Default: normal DB, otherwise CDB or PDB
   <hostnames>    :  Default:  list of nodes from db home
   <recodg>       : *The RECO diskgroup, not required for PDB
 Where:
   <databaseid>    : The es xml id of the database
   <clusternumber> : The cluster number in the es xml, starting at 1
   <clustername>   : The name of the cluster
   <clusterid>     : The es xml id of the cluster
   <databasename>  : The name of the database in the cluster

4.3 OEDACLIコマンド・リファレンス

これらのOEDACLIコマンドは、それらが作用するオブジェクト別に整列されています。

4.3.1 ACFSVOLUME

Oracle ACFSボリュームを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.1.1 ADD ACFSVOLUME
このコマンドは、Oracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)ボリュームを追加します。

構文

ADD ACFSVOLUME
   VOLUMENAME=volume_name 
   VOLUMESIZE=volume_size 
   MOUNTPATH=mount_path 
WHERE
   { DISKGROUPID=diskgroup_id |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
     CLUSTERID=cluster_id DISKGROUPNAME=diskgroup_name }

引数

新規Oracle ACFSボリュームについて次の属性を指定します。

  • VOLUMENAME : 新規ボリュームの一意の名前を指定します。

  • VOLUMESIZE : 新規ボリュームのサイズ(GB)を指定する数値です。

  • MOUNTPATH : 新規ボリュームのファイル・システム・マウント・パスを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • DISKGROUPID : コンテナ・ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPNAME : コンテナ・ディスク・グループの名前を指定します。

4.3.1.2 ALTER ACFSVOLUME
このコマンドは、既存のOracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)ボリュームを変更します。

構文

ALTER ACFSVOLUME
   { VOLUMENAME=volume_name |
     VOLUMESIZE=volume_size |
     MOUNTPATH=mountpath } ...
WHERE
   { ID=acfs_volume_id |
     DISKGROUPID=diskgroup_id VOLUMENAME=volume_name |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DISKGROUPNAME=diskgroup_name VOLUMENAME=volume_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name DISKGROUPNAME diskgroup_name VOLUMENAME=volume_name |
     CLUSTERID=cluster_id DISKGROUPNAME=diskgroup_name VOLUMENAME=volume_name }

引数

Oracle ACFSボリュームについて次の属性を変更できます。

  • VOLUMENAME : 新しい一意のボリューム名を指定します。

  • VOLUMESIZE : ボリュームの新しいサイズ(GB)を指定する数値です。

  • MOUNTPATH : ボリュームの新しいファイル・システム・マウント・パスを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : 既存のOracle ACFSボリュームのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPID : コンテナ・ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPNAME : コンテナ・ディスク・グループの名前を指定します。

  • VOLUMENAME : 既存のOracle ACFSボリュームの名前を指定します。

4.3.1.3 DELETE ACFSVOLUME
このコマンドは、既存のOracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)ボリュームを削除します。

構文

DELETE ACFSVOLUME
WHERE
   { ID=acfs_volume_id |
     DISKGROUPID=diskgroup_id VOLUMENAME=volume_name |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DISKGROUPNAME=diskgroup_name VOLUMENAME=volume_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name DISKGROUPNAME=diskgroup_name VOLUMENAME=volume_name |
     CLUSTERID=cluster_id DISKGROUPNAME=diskgroup_name VOLUMENAME=volume_name }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : Oracle ACFSボリュームのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPID : コンテナ・ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPNAME : コンテナ・ディスク・グループの名前を指定します。

  • VOLUMENAME : 既存のOracle ACFSボリュームの名前を指定します。

4.3.1.4 LIST ACFSVOLUMES
このコマンドは、Oracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)ボリュームをリストします。

構文

LIST ACFSVOLUMES
[ WHERE
     { ID=acfs_volume_id |
       DISKGROUPID=diskgroup_id |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number [ DISKGROUPNAME=diskgroup_name ] |
       CLUSTERNAME=cluster_name [ DISKGROUPNAME=diskgroup_name ] |
       CLUSTERID=cluster_id [ DISKGROUPNAME=diskgroup_name ] }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : Oracle ACFSボリュームのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPID : コンテナ・ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPNAME : コンテナ・ディスク・グループの名前を指定します。

4.3.2 ACTION

OEDACLIアクションを保存、マージおよびデプロイできます。

4.3.2.1 SAVE ACTION
このコマンドを使用して、現在のアクションをエンジニアド・システムXML構成のインメモリー・コピーに保存します。

構文

SAVE ACTION [FORCE]

引数

FORCEを指定して、アクションをエンジニアド・システム・モデルに自動マージします。

ノート:

エンジニアド・システム構成は、後続のSAVE FILEコマンドを使用してファイルとして保存する必要があります。
4.3.2.2 MERGE ACTIONS
このコマンドを使用して、現在のアクションをエンジニアド・システム・モデルにマージします。

構文

MERGE ACTIONS [FORCE]

引数

このアクションがDEPLOY ACTIONSコマンドで処理されないようにする場合は、FORCEを指定します。

ノート:

エンジニアド・システム構成は、後続のSAVE FILEコマンドを使用してファイルとして保存する必要があります。
4.3.2.3 DEPLOY ACTIONS
このコマンドを使用して、エンジニアド・システムXMLファイルからのすべてのアクションを実行します。

構文

DEPLOY ACTIONS

例4-3 データベースを追加するアクションのデプロイ

oedacli> DEPLOY ACTIONS 
Deploying Action ID : 4 add database dbname='testdb' DATADG='DATAC1' RECODG='RECOC1' where DBHOMEID='c0_databaseHome' 
Deploying ADD DATABASE 
Running datapatch on database 'testdb' 
Done... 
Done

4.3.3 ALERT

Oracleアラートを作成、変更、削除またはリストできます。

4.3.3.1 ALTER ALERT
このコマンドは、Oracleアラートを作成または変更します。

構文

ALTER ALERT
   { RECIPIENTS='recipients'
     FROMNAME='from_name'
     FROMEMAIL=from_email
     SMTPHOST=smtp_host
     [ SSL=uses_ssl ]
     [ PORT=smtp_port ]
   | SNMPHOST=snmp_host
     [ PORT=snmp_port ]
     [ COMMUNITY=snmp_community ]
   | ASRHOST=asr_host
     CONTACT=asr_contact
     EMAIL=asr_email
     MOSACCOUNT=asr_mos_account
     [ PROXYHOST=asr_proxy_host ]
     [ PROXYPORT=asr_proxy_port ]
     [ PROXYUSER=asr_proxy_user ] 
   | [ EMAIL=ocm_email ]
     [ HUBHOST=ocm_hub_host ]
     [ HUBUSER=ocm_hub_user ]
     [ PROXYHOST=ocm_proxy_host ]
     [ PROXYPORT=ocm_proxy_port ]
     [ PROXYUSER=ocm_proxy_user ]
   | EMBASE=em_base
     [ OMSHOST=oms_host ]
     PORT=oms_port }
WHERE
   { ID=alert_id |
     TYPE=alert_type |
     HOSTNAME=host_name TYPE=alert_type |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number TYPE=alert_type |
     CLUSTERNAME=cluster_name TYPE=alert_type |
     CLUSTERID=cluster_id TYPE=alert_type }

引数

アラート・タイプに応じて様々な属性を指定できます。

  • SMTPアラートの場合:

    • RECIPIENTS:電子メール・アドレスのリストを指定します。リスト・エントリはスペースまたはカンマで区切り、リストは一重引用符で囲みます。

    • FROMNAME:電子メール送信ユーザーの名前を一重引用符で囲んで指定します。

    • FROMEMAIL:電子メール送信ユーザーの電子メール・アドレスを指定します。

    • SMTPHOST: SMTP電子メール・サーバーのホスト名を指定します。

    • SSL: オプションで、SSLを使用する場合はtrueに設定します。デフォルト値はfalseです。

    • PORT: オプションで、SMTP電子メール・サーバー・ポートを指定します。デフォルト値は25です。

  • SNMPアラートの場合:

    • SNMPHOST: SNMPサーバーのホスト名を指定します。

    • PORT: オプションで、SNMPサーバー・ポートを指定します。デフォルト値は162です。

    • COMMUNITY: オプションで、SNMPコミュニティ値を指定します。デフォルト値はpublicです。

  • Oracle Auto Service Request (ASR)アラートの場合:

    • ASRHOST: ASRサーバーのホスト名を指定します。

    • CONTACT: ASRの担当者名を指定します。

    • EMAIL: ASRの電子メール・アドレスを指定します。

    • MOSACCOUNT: ASR My Oracle Support (MOS)の電子メール・アドレスを指定します。

    • PROXYHOST:オプションで、ASRサーバーに接続するためのプロキシ・ホスト名を指定します。

    • PROXYPORT: オプションで、ASRサーバーに接続するためのプロキシ・ポートを指定します。

    • PROXYUSER: オプションで、ASRサーバーに接続するためのプロキシ・ユーザー名を指定します。

  • Oracle Configuration Manager (OCM)アラートの場合:

    • EMAIL: OCM電子メール・アドレスを指定します。

    • HUBHOST: OCMハブのホスト名を指定します。

    • HUBUSER: OCMハブ・ユーザー名を指定します。

    • PROXYHOST: オプションで、OCMハブに接続するためのプロキシ・ホスト名を指定します。

    • PROXYPORT: オプションで、OCMハブに接続するためのプロキシ・ポートを指定します。

    • PROXYUSER: オプションで、OCMハブに接続するためのプロキシ・ユーザー名を指定します。

  • Oracle Enterprise Manager (EM)アラートの場合:

    • EMBASE: オプションで、EMベース・ディレクトリを指定します。デフォルト値は/u01/app/oracle/product/EMbaseです。

    • OMSHOST: Oracle Management Server (OMS)のホスト名を指定します。

    • PORT: オプションで、OMSサーバー・ポートを指定します。デフォルト値は4900です。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: 既存のアラートのes.xml IDを指定します。

  • TYPE: アラート・タイプ(SNMPSMTPASROCMまたはEM)を指定します。

  • HOSTNAME: ターゲット・サーバーのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

4.3.3.2 DELETE ALERT
このコマンドは、特定のアラートを削除します。

構文

DELETE ALERT
WHERE
   { ID=alert_id |
     HOSTNAME=host_name [ TYPE=alert_type ] |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number [ TYPE=alert_type ] |
     CLUSTERNAME=cluster_name [ TYPE=alert_type ] |
     CLUSTERID=cluster_id [ TYPE=alert_type ] }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: 既存のアラートのes.xml IDを指定します。

  • HOSTNAME: ターゲット・サーバーのホスト名を指定します。

  • TYPE: アラート・タイプ(SNMPSMTPASROCMまたはEM)を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

4.3.3.3 LIST ALERTS
このコマンドは、アラートをリストします。

構文

LIST ALERTS
[ WHERE
     { ID=alert_id |
       TYPE=alert_type |
       HOSTNAME=host_name [ TYPE=alert_type ] } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: 既存のアラートのes.xml IDを指定します。

  • TYPE: アラート・タイプ(SNMPSMTPASROCMまたはEM)を指定します。

  • HOSTNAME: ターゲット・サーバーのホスト名を指定します。

4.3.4 CELL

Oracle Exadataストレージ・セルをクローニング、削除またはリストできます。

4.3.4.1 CLONE CELL
このコマンドは、既存のストレージ・セルをクローニングします。

ノート:

このコマンドは非推奨であり、CLONE NEWCELLに置き換えられています。

構文

CLONE CELL 
   SRCNAME=source_cell 
   [ TGTNAME=new_cell_name ]
   [ WAIT=wait ]
   [ POWER=power ]
[ WHERE STEPNAME=step ]
SET ADMINNET NAME=admin_name IP=admin_ip  [ NETMASK=netmask ] [ GATEWAY=gatewayip ]
SET PRIVNET NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2
SET ILOMNET NAME=ilom_name IP=ilom_ip [ NETMASK=netmask ] [ GATEWAY=gatewayip ]
SET RACK NUM=rack_number ULOC=ulocation

引数

  • SRCNAME: 新規セルの元になる既存のセルの名前を指定します。

  • TGTNAME: 追加する新しいセルの名前を指定します。

  • WAIT: デフォルトはtrueで、その場合、コマンドは完了前にASMリバランス操作の完了を待機します。必要に応じて、falseに設定し、ASMリバランス操作を待機せずに制御を戻します。
  • POWER: オプションで、ASMリバランス指数制限を指定します。有効値の範囲は、1 - 1024です。

  • STEPNAME: 実行するデプロイメント・ステップを指定します。次のうちのいずれかになります。

    • CONFIG_CELL
    • CREATE_GRIDDISKS
    • ADD_DISKS_TO_ASM
    • REBALANCE

クローンのセルには、次のオプションを設定できます。

  • ADMINNET : 管理ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。また、オプションで管理ネットワークのネットマスクとゲートウェイも指定できます。

  • PRIVNET : 1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。この名前には、オプションでドメイン名を含めることができます。

  • ILOMNET : ILOMネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。また、オプションでILOMネットワークのネットマスクとゲートウェイも指定できます。

  • RACK: マルチ・ラック構成でのラック番号を指定します。ここで1は1つ目のラックであり、ラック内のセルの物理的な位置(スロット番号)です。

次の例は、dbm01celadm09をクローニングして、セルdbm01celadm14を追加する場合のコマンド・シーケンスを示しています。

# Clone
CLONE CELL SRCNAME=dbm01celadm09 TGTNAME=dbm01celadm14 where STEPNAME=CONFIG_CELL
SET ADMINNET NAME=dbm01celadm14 IP=203.0.161.160
SET PRIVNET NAME1=dbm01celadm14-priv1 IP1=192.168.160.19 NAME2=dbm01celadm14-priv2 IP2=192.168.160.20
SET ILOMNET NAME=dbm01celadm14-ilom IP=203.0.161.182
SET RACK NUM=1, ULOC=12

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

# Create Griddisks
CLONE CELL SRCNAME=dbm01celadm09 TGTNAME=dbm01celadm14 where STEPNAME=CREATE_GRIDDISKS

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

# Add Griddisks to ASM Diskgroups
CLONE CELL SRCNAME=dbm01celadm09 TGTNAME=dbm01celadm14 where STEPNAME=ADD_DISKS_TO_ASM

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

# Rebalance ASM Diskgroups
CLONE CELL SRCNAME=dbm01celadm09 TGTNAME=dbm01celadm14 where STEPNAME=REBALANCE

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS
4.3.4.2 CLONE NEWCELL
このコマンドは、既存のストレージ・セルをクローニングします。

このコマンドは、非推奨のCLONE CELLコマンドに代わるものです。STEPNAME引数を使用するかわりに、CLONE NEWCELLALTER CLUSTER ADDCELLSコマンドと組み合せて既存のクラスタに新しいストレージを追加します。

構文

CLONE NEWCELL
   SRCNAME=source_cell 
   TGTNAME=new_cell_name 
   [ TYPE=cell_type ]
SET ADMINNET NAME=admin_name IP=admin_ip  [ NETMASK=netmask ] [ GATEWAY=gatewayip ]
SET PRIVNET NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2
SET ILOMNET NAME=ilom_name IP=ilom_ip [ NETMASK=netmask ] [ GATEWAY=gatewayip ]
SET RACK NUM=rack_number ULOC=ulocation

引数

  • SRCNAME: 新規セルの元になる既存のセルの名前を指定します。

  • TGTNAME: 追加する新しいセルの名前を指定します。

  • TYPE: オプションでセル・タイプを指定します。このオプションは、クローン・ソースが高容量(HC)ストレージ・サーバーで、ターゲットが拡張(XT)ストレージ・サーバーの場合にのみ使用します。許容される値は次のとおりです。

    • X8XT:ターゲットがInfiniBandネットワーク・ファブリックを使用したXTストレージ・サーバーであることを指定します。
    • X8MXT:ターゲットがRoCEネットワーク・ファブリックを使用したXTストレージ・サーバーであることを指定します。

クローンのセルには、次のオプションを設定できます。

  • ADMINNET : 管理ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。また、オプションで管理ネットワークのネットマスクとゲートウェイも指定できます。

  • PRIVNET : 1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。この名前には、オプションでドメイン名を含めることができます。

  • ILOMNET : ILOMネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。また、オプションでILOMネットワークのネットマスクとゲートウェイも指定できます。

  • RACK: マルチ・ラック構成でのラック番号を指定します。ここで1は1つ目のラックであり、ラック内のセルの物理的な位置(スロット番号)です。

次の例は、dbm02celadm01をクローニングして、セルdbm02celadm06を追加する場合のコマンド・シーケンスを示しています。

# Clone
CLONE NEWCELL SRCNAME=dbm02celadm01 TGTNAME=dbm02celadm06
SET ADMINNET NAME=dbm02celadm06 IP=203.0.96.17
SET PRIVNET NAME1=dbm02cell06vm1str-priv1 IP1=192.168.3.47 NAME2=dbm02cell06vm1str-priv2 IP2=192.168.3.48
SET ILOMNET NAME=dbm02celadm06-ilom IP=203.0.10.103
SET RACK NUM=1 ULOC=12

SAVE ACTION

# Add Cell to Cluster
ALTER CLUSTER ADDCELLS='dbm02celadm06' POWER=4 WHERE CLUSTERNUMBER=1

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS
4.3.4.3 DELETE CELL
このコマンドは、OEDA XML構成ファイル(es.xml)からセルを削除します。

構文

DELETE CELL
WHERE
   SRCNAME=cell_hostname

引数

  • SRCNAME: 削除するセルのホスト名を指定します。

使用上のノート

  • このコマンドはデプロイメント・アクションを実行せず、デプロイされたセルは影響を受けません。

  • SAVE ACTION FORCEを使用して、XML構成ファイルへの変更を保存してください。

  • デプロイされたセルを削除するには、DELETE CELLのかわりにALTER CLUSTERコマンドを使用します。

4.3.4.4 DELETE NEWCELL
このコマンドは、OEDA構成ファイル(es.xml)からセルを削除します。

構文

DELETE NEWCELL
WHERE
   { SRCNAME=cell_host_name |
     SRCNAMES=cell_host_names }

引数

WHERE句の引数:

  • SRCNAME: es.xmlから削除するセルのホスト名を指定します。

  • SRCNAMES: es.xmlから削除するセルのホスト名をカンマ区切りリストで指定します。

使用上のノート

es.xmlの変更のみを保存するには、SAVE ACTION FORCEを使用します。デプロイメント・アクションは実行されません。

4.3.4.5 LIST CELLS
このコマンドは、ストレージ・セルをリストします。

構文

LIST CELLS

使用上のノート

このコマンドは非推奨です。かわりに次のものを使用します。

LIST MACHINES WHERE TYPE=CELL

4.3.5 CLUSTER

Oracle Exadata Database Machine上のOracle RAC Clusterを変更またはリストできます。

4.3.5.1 ALTER CLUSTER
このコマンドは、Oracle Grid Infrastructure (GI)クラスタ属性を変更します。

構文

ALTER CLUSTER
   { CLUSTERNAME=cluster_name |
     GIVERSION=grid_version |
     GIHOMELOC=grid_home_location |
     INVLOC=inventory_location |
     BASEDIR=oracle_base_dir |
     PATCHLIST=patch_list |
     VCPU=vcpu |
     VMEM=vmem |
     ASMSCOPEDSECURITY=asm_scoped_security |
     HOMESIZE=home_size |
     INSTALLTYPE={ CLONE | ZIP }
   } ...
WHERE
   { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERNAME=cluster_name |
     ID=cluster_id }
ALTER CLUSTER
   { ADDCELLS='add_cells' | DROPCELLS='drop_cells' } 
      [ DISKGROUPS='asm_diskgroups' ] [ POWER=power ] [ WAIT={ TRUE | FALSE }]  
WHERE
   { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERNAME=cluster_name |
     ID=cluster_id }
   [ STEPNAME=step_name ]

引数

GIクラスタについて次の属性を変更できます。

  • CLUSTERNAME: クラスタの新しい一意の名前を指定します。

  • GIVERSION: リリース更新(RU)を含めてクラスタウェア・バージョンを指定します。たとえば: 12.1.0.2.170418

  • GIHOMELOC: Gridホームの場所の新規パスを指定します

  • INVLOC: ソフトウェア・インベントリの新規パスを指定します

  • BASEDIR: Oracleベース・ディレクトリの新規パスを指定します。

  • PATCHLIST: パッチのカンマ区切りリストを指定します。リストは、一重引用符で囲む必要があります。デフォルトでは、パッチ・リストは、GIVERSIONに含まれるRUから導出されます。

  • VCPU: VMクラスタ内の各仮想マシン(VM)の仮想CPUの数を指定します。このオプションは、VMデプロイメント内のクラスタにのみ適用されます。

  • VMEM: VMクラスタ内の各仮想マシン(VM)のメモリー量(GB)を指定します。このオプションは、VMデプロイメント内のクラスタにのみ適用されます。

  • ASMSCOPEDSECURITY: trueを指定してASMスコープのセキュリティを有効にします。デフォルト値はfalseです。

  • HOMESIZE: クラスタ・ホームのサイズ(GB)を指定します。

  • INSTALLTYPE: 使用するソフトウェア・インストール方法を指定します。オプションは次のとおりです。

    • CLONE: イメージ・ファイルを使用して、ソフトウェア・インストールをクローニングします。イメージ・ファイルにはベース・ソフトウェア・リリースが含まれ、追加のパッチや更新が含まれる場合もあります。この方法では、イメージ・ファイルに更新を含めることで、デプロイメント時間が短縮され、デプロイメントの一貫性が向上します。

      CLONEソフトウェア・インストール方法は、仮想マシン(VM)デプロイメントのクラスタについてサポートされている唯一の方法です。このオプションは、物理(ベア・メタル)デプロイメントのクラスタにも使用できます。

    • ZIP: ソフトウェア・リリースを含む圧縮(zip)ファイルを使用して、フレッシュ・ソフトウェア・インストールを実行します。この方法には、追加のパッチや更新は含まれません。

      ZIPソフトウェア・インストール方法は、物理(ベア・メタル)デプロイメントのクラスタに使用されるデフォルトの方法です。このオプションは、仮想マシン(VM)デプロイメントのクラスタには使用できません。

  • ADDCELLS: ディスク・グループに追加するセルのカンマ区切りリストを指定します。リストは、一重引用符で囲む必要があります。複数のセルが指定されている場合、それらはすべて1つの操作で追加され、データのリバランスはプロセスの最後に1回実行されます。

  • DROPCELLS: ディスク・グループから削除するセルのカンマ区切りリストを指定します。リストは、一重引用符で囲む必要があります。複数のセルが指定されている場合、それらはすべて1つの操作で削除され、データのリバランスはプロセスの最後に1回実行されます。

  • DISKGROUPS: ADDCELLSまたはDROPCELLSで指定したセルを追加または削除するディスク・グループのカンマ区切りリストを指定します。リストは、一重引用符で囲む必要があります。指定しない場合、指定したセルはすべてのディスク・グループに追加されるか、すべてのディスク・グループから削除されます。

  • POWER: ASMリバランス指数制限を指定します。有効値の範囲は、1 - 1024です。

  • WAIT: ADDCELLSまたはDROPCELLS操作のADD_DISKS_TO_ASMステップで発生するASMリバランス操作の完了を待機するかどうかを指定します。このオプションは、WHERE句にSTEPNAME=ADD_DISKS_TO_ASMが含まれている場合にのみ適用できます。

    ASMリバランス操作の完了を待機せずに続行するには、falseを指定します。ASMリバランス操作の完了を待機するには、trueを指定します。デフォルト値はtrue

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

  • STEPNAME: ADDCELLSまたはDROPCELLS操作に対して次のいずれかのステップを指定します。

    • CONFIG_CELL

    • CREATE_GRIDDISKS

    • ADD_DISKS_TO_ASM

    ADDCELLS操作の場合、ステップは次の順序で実行されます。

    1. CONFIG_CELL: セル接続やセル・ディスクの作成など、ストレージ・サーバーを構成します。

    2. CREATE_GRIDDISKS: 指定したクラスタで使用するグリッド・ディスクを作成します。

    3. ADD_DISKS_TO_ASM: 新しく作成したグリッド・ディスクを、指定したクラスタに関連付けられたASMディスク・グループに追加します。

    DROPCELLS操作の場合、ステップは逆の順序で実行されます。

    1. ADD_DISKS_TO_ASM: 指定したクラスタに関連付けられたASMディスク・グループからグリッド・ディスクを削除します。

    2. CREATE_GRIDDISKS: 指定したクラスタに関連付けられたグリッド・ディスクを削除します。

    3. CONFIG_CELL: ストレージ・サーバー上のセル構成を削除します。

例4-4 クラスタ変更のデプロイ

次の例は、ALTER CLUSTERコマンドを使用するOEDACLIセッションを各ステップでの一般的な出力とともに示しています。

oedacli> alter cluster clustername=cluster-c1 where id=Cluster-c6e838fe4-e317-ee1a-dd89-53f0b49a689b_id
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : alter cluster clustername=cluster-c1 where id=Cluster-c6e838fe4-e317-ee1a-dd89-53f0b49a689b_id
 Merging ALTER CLUSTER
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 1 alter cluster clustername=cluster-c1 where id=Cluster-c6e838fe4-e317-ee1a-dd89-53f0b49a689b_id
 Deploying ALTER CLUSTER
 Done...
 Done
4.3.5.2 CREATE CLUSTER

このコマンドを使用して、Oracle RACデータベースを構成およびデプロイするステップを含む、仮想マシン(VM)クラスタの仮想ゲストを作成します。

構文

CREATE CLUSTER 
   [ STEPS='step_short_names' [ DELETEDB={ true | false } ] |
     SKIPSTEPS='step_short_names' [ DELETEDB={ true | false } ] |
     DELETEDB={ true | false } ]
[ WHERE
     { CLUSTERNAME=cluster_name |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number | 
       ID=cluster_id } ]

引数

  • STEPS: オプションで、実行するステップを指定します。

    リストはスペース区切りのステップ短縮名で構成され、リスト全体が一重引用符で囲まれます。

    LIST STEPSコマンドを使用して、使用可能なステップを表示します。

  • SKIPSTEPS: オプションで、スキップするステップを指定します。

    リストはスペース区切りのステップ短縮名で構成され、リスト全体が一重引用符で囲まれます。

    LIST STEPSコマンドを使用して、使用可能なステップを表示します。

  • DELETEDB: オプションで、trueを指定して、クラスタの作成後にデフォルトのOracle RACデータベースを削除します。デフォルト値はfalseです。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: クラスタのes.xml IDを指定します。

使用上のノート

  • このコマンドで作成できるのは、VMデプロイメント内のクラスタのみです。このコマンドを使用して、物理(ベアメタル)デプロイメントにクラスタを作成することはできません。

  • このコマンドの最も簡単な形式では、引数は必要ありません。ただし、XML構成ファイル(es.xml)に複数のクラスタが含まれている場合、WHERE句は必須です。

例4-5 CREATE CLUSTERでのSTEPSパラメータの使用

次のコマンドを使用して、Cluster-c1クラスタのゲスト・ドメインのみを作成します。

CREATE CLUSTER STEPS='CREATEVM' WHERE CLUSTERNAME=Cluster-c1 

例4-6 CREATE CLUSTERでのSKIPSTEPSおよびDELETEDBパラメータの使用

次のコマンドを使用して、指定したSKIPSTEPSをスキップし、デフォルト・データベースを削除して、Cluster-c1クラスタを作成します。

CREATE CLUSTER SKIPSTEPS='VALIDATE CALIBRATE RESECURE' DELETEDB=true WHERE CLUSTERNAME=Cluster-c1
4.3.5.3 DESTROY CLUSTER

このコマンドは、実行中の仮想マシン(VM)クラスタを1回の操作で正常に削除するために使用します。

構文

DESTROY CLUSTER 
[ WHERE 
     { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
       CLUSTERNAME=cluster_name | 
       CLUSTERID=cluster_id } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: クラスタのes.xml IDを指定します。

使用上のノート

  • XMLファイルにクラスタが1つしか含まれていない場合、WHERE句は必要ありません。

  • MERGEステップは、破棄されるマシンと影響を受けるセルを示します。

例4-7 DESTROY CLUSTERコマンドの使用

次の例は、XMLファイル内に1つのクラスタのみがある最も単純なケースを示しています。

oedacli> DESTROY CLUSTER
oedacli> SAVE ACTION 
oedacli> MERGE ACTIONS
oedacli> DEPLOY ACTIONS
4.3.5.4 DOWNGRADE CLUSTER

このコマンドを使用して、以前にアップグレードしたクラスタをダウングレードします。

構文

DOWNGRADE CLUSTER
WHERE
   { CLUSTERNAME=cluster_name [ STEPNAME=step_name ] | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number [ STEPNAME=step_name ] | 
     ID=cluster_id [ STEPNAME=step_name ] }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

  • STEPNAME: オプションで、個々のダウングレード・ステップを指定します。

    1. RUN_ROOTSCRIPT
    2. CONFIG_HOME
    3. ADD_HOME

使用上のノート

  • このコマンドを使用するには、アップグレードされたクラスタが含まれるes.xmlを使用する必要があります。

  • このコマンドでダウングレードできるのは、VMデプロイメント内のクラスタのみです。このコマンドを使用して、物理(ベアメタル)デプロイメントでクラスタをダウングレードすることはできません。

  • このコマンドは、アップグレードされたクラスタでDELETE_OLDHOMEステップが実行されていない場合にのみ実行できます。

例4-8 クラスタのダウングレード

次の例は、DOWNGRADE CLUSTERコマンドを使用するOEDACLIセッションを各ステップでの一般的な出力とともに示しています。

oedacli> downgrade cluster where clusternumber=1
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : downgrade cluster where clusternumber=1
 Merging DOWNGRADE CLUSTER
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 4 downgrade cluster where clusternumber=1
 Deploying DOWNGRADE CLUSTER
 Downgrading Cluster
 Validating Target cluster version 12.2.0.1
 Validating Target Clusterware Home.. /u01/app/12.2.0.1/grid
 Checking Cluster status...
 Checking status of cluster...
 Checking clustereware file system /u01/app/12.2.0.1/grid
 Validating active cluster version.
 Active cluster version found on cluster ovmClus8 is 18.0.0.0
 Validating Inventory...
 Clusterware Home /u01/app/12.2.0.1/grid validation completed successfully
 Downgrading clusterware to 12.2.0.1
 Running rootcrs.sh on node dbm01adm01vm08.example.com
 Running rootcrs.sh on node dbm01adm02vm08.example.com
 Deregistering Clustereware Home /u01/app/18.13.0.0/grid from oracle inventory
 Registering Clusterware Home /u01/app/12.2.0.1/grid with oracle inventory
 Starting Clusterware stack using software home /u01/app/12.2.0.1/grid
 Removing /u01/app/18.13.0.0/grid from Oracle inventory...
 Updating inventory on dbm01adm01vm08.example.com
 Updating inventory on dbm01adm02vm08.example.com
 Unmounting file systems.....
 Unmounting file system /u01/app/18.13.0.0/grid on dbm01adm01vm08.example.com
 Unmounting file system /u01/app/18.13.0.0/grid on dbm01adm02vm08.example.com
 Updating /etc/fstab entries...
 Active cluster version after downgraded 12.2.0.1.0
 Clusterware successfully downgraded to 12.2.0.1.190115
4.3.5.5 LIST CLUSTER

このコマンドは、特定のExadataクラスタをリストします。

構文

LIST CLUSTER
WHERE
   { NAME=cluster_name |
     ID=cluster_id }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • NAME: クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

4.3.5.6 LIST CLUSTERS

このコマンドは、既存のExadataクラスタをリストします。

構文

LIST CLUSTERS
[ WHERE
     { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
       CLUSTERNAME=cluster_name |
       ID=cluster_id } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

使用上のノート

WHERE句はオプションです。

例4-9 LIST CLUSTERSコマンドの使用

この例では、ホスト上のOracle RACクラスタを識別する方法を示します。

OEDACLI> LIST CLUSTERS
  version : "CloneInstall"
  clusterName : "DBMclu1"  
  clusterOwner : "grid"
  clusterVersion : "19.3.0.0.190416"
  clusterHome : "/u01/app/19.0.0.0/grid"
  inventoryLocation : "/u01/app/oraInventory"
  asmScopedSecurity : "false"
4.3.5.7 UPGRADE CLUSTER

このコマンドを使用して、Oracle Grid Infrastructureクラスタをアップグレードします。

構文

UPGRADE CLUSTER
   GIVERSION=Grid_relnum
   GIHOMELOC=Grid_home_dir
WHERE 
   { CLUSTERNAME=cluster_name [ STEPNAME=step_name ] | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number [ STEPNAME=step_name ] | 
     ID=cluster_id [ STEPNAME=step_name ] }

引数

  • GIVERSION: リリース更新(RU)を含む、アップグレード後のOracle Grid Infrastructureソフトウェアのバージョン。たとえば: 12.1.0.2.170418

  • GIHOMELOC: Oracle Grid Infrastructureホーム・ディレクトリのターゲットの場所

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

  • STEPNAME: オプションで、個々のアップグレード・ステップを指定します。

    1. ADD_HOME
    2. CONFIG_HOME
    3. RUN_ROOTSCRIPT
    4. DELETE_OLDHOME

使用上のノート

  • このコマンドでダウングレードできるのは、VMデプロイメント内のクラスタのみです。このコマンドを使用して、物理(ベアメタル)デプロイメントでクラスタをダウングレードすることはできません。

  • STEPNAMEの指定がない場合は、ADD_HOMEおよびCONFIG_HOMEステップが実行されます。

  • RUN_ROOTSCRIPTステップでは、すべてのノードで、ローリング・モードでrootupgrade.shスクリプトが順番に実行されます。また、このステップでは各ノードのデータベース・インスタンスが再起動されます。

  • DELETE_OLDHOMEステップを実行すると、後でDOWNGRADE CLUSTERコマンドを使用できなくなります。

例4-10 UPGRADE CLUSTERコマンドの使用

この例は、ステップバイステップのクラスタ・アップグレードにおける最初の3つのステップ(ADD_HOMECONFIG_HOMEおよびRUN_ROOTSCRIPT)を示しています。この例の最後に、クラスタはアップグレードされますが、DELETE_OLDHOMEステップが実行されていないため、ダウングレードはまだ可能です。

oedacli> upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=add_home
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=add_home
 Merging UPGRADE CLUSTER
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 1 upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=add_home
 Deploying UPGRADE CLUSTER
 Upgrading Cluster
 Performing Upgrade Validations...
 Validating target Clusterware version 18.13.0.0...
 Validating source Clusterware version 12.2.0.1.190115...
 Checking Cluster status...
 Checking status of cluster...
 Active cluster version on cluster ovmClus8 is 12.2.0.1.0
 Validating Target Clusterware Home.. /u01/app/18.13.0.0/grid
 Checking to see if /u01/app/18.13.0.0/grid is already mounted
 SUCCESS: 18.13.0.0 is supported version for upgrade.
 SUCCESS: Current Cluster Version 12.2.0.1.190115 is supported for Upgrade using this Utility.
 SUCCESS: 
 SUCCESS: Required Image Version 21.2.0.0.0 for Oracle18c found on dbm01adm01vm08
 SUCCESS: Required Image Version 21.2.0.0.0 for Oracle18c found on dbm01adm02vm08
 SUCCESS: Cluster verification completed successfully
 SUCCESS: Find the valid upgrading version from 12.2.0.1 to 18.13.0.0
 SUCCESS: Target Cluster Version is valid..
 SUCCESS: Target Clusterware Home /u01/app/18.13.0.0/grid is not already mounted.
 SUCCESS: Found valid target clusterware version.
 SUCCESS: Valid Bundle Patch / RU Version found.
 Validating required files...
 Extracting files..
 Copying files...
 Creating new disk image file..
 Attaching disk image to Virtual Machine dbm01adm01vm08.example.com
 Attaching disk image to Virtual Machine dbm01adm02vm08.example.com
 Completed adding new Clusterware home /u01/app/18.13.0.0/grid on  Cluster  ovmClus8
 Done...
 Done
oedacli> upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=config_home
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=config_home
 Merging UPGRADE CLUSTER
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 2 upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=config_home
 Deploying UPGRADE CLUSTER
 Upgrading Cluster
 Configuring new clusterware home at /u01/app/18.13.0.0/grid
 Running Cluster Verification Utility for upgrade readiness..
 Pre-upgrade Validation completed successfully.
 Setting up new clusterware home...
 Relinking binaries with RDS /u01/app/18.13.0.0/grid
 Upgrading software..
 Completed configuring new Clusterware home /u01/app/18.13.0.0/grid
 Done...
 Done
oedacli> upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=RUN_ROOTSCRIPT
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=RUN_ROOTSCRIPT
 Merging UPGRADE CLUSTER
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 3 upgrade cluster giversion=18.13.0.0.210119 gihomeloc=/u01/app/18.13.0.0/grid where clusternumber=1 stepname=RUN_ROOTSCRIPT
 Deploying UPGRADE CLUSTER
 Upgrading Cluster
 Running Cluster Verification Utility for upgrade readiness..
 Pre-upgrade Validation completed successfully.
 Running rootupgrade.sh on node dbm01adm01vm08.example.com
 Checking file root_dbm01adm01vm08.example.com_2021-05-07_16-35-47-279774287.log on node dbm01adm01vm08.example.com
 Checking status of cluster on dbm01adm01vm08.example.com
 Running rootupgrade.sh on node dbm01adm02vm08.example.com
 Checking file root_dbm01adm02vm08.example.com_2021-05-07_16-55-09-777507261.log on node dbm01adm02vm08.example.com
 Checking status of cluster on dbm01adm02vm08.example.com
 Running Configuration Assistants on dbm01adm01vm08.example.com
 Active cluster version after upgrade 18.0.0.0.0
 Clusterware successfully upgraded to 18.13.0.0.210119
 Applying Security Fixes...
 Done...
 Done

4.3.6 COMPUTE

物理計算ノードをクラスタ・メンバーとして追加または削除するには、次のコマンドを使用します。

4.3.6.1 CLONE COMPUTE

このコマンドは、既存の物理計算クラスタ・ノードをクローニングするために使用します。

構文

CLONE COMPUTE
   { SRCNAME=source_compute_node TGTNAME=target_compute_node | 
     TGTNAMES=target_compute_nodes }
[ WHERE 
     STEPNAME=stepname ]
SET ADMINNET NAME=admin_name IP=admin_ip
SET PRIVNET NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 [ NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2 ]
[ SET INTERCONNECT NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 [ NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2 ] ]
[ SET CLIENTNET NAME=client_name IP=client_ip ]
[ SET VIPNET NAME=vip_name IP=vip_ip ]
[ SET BACKUP NAME=backup_name IP=backup_ip ]
SET ILOMNET NAME=ilom_name IP=ilom_ip
SET RACK NUM=rack_number ULOC=ulocation

引数

  • SRCNAME: 計算サーバーの生成元にする既存の計算サーバーの名前を指定します。

  • TGTNAME: 追加する新しいコンピュート・サーバーの名前を指定します。

  • TGTNAMES: 追加する新しいコンピュート・サーバーのカンマ区切りリストを指定します。

  • STEPNAME: オプションで実行するデプロイメント・ステップを指定します。次のうちのいずれかになります。

    • CREATE_USERS
    • CELL_CONNECTIVITY
    • ADD_NODE
    • EXTEND_DBHOME
    • ADD_INSTANCE

    STEPNAMEの指定がない場合は、すべてのステップが実行されます。

クローンの計算ノードには次のオプションを設定できます。

  • ADMINNET : 管理ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • PRIVNET : 1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。この名前には、オプションでドメイン名を含めることができます。

  • INTERCONNECT: 計算ノードがExadata Secure RDMA Fabric IsolationまたはInfiniBandセキュリティ(PKEYS)で構成されている場合にのみ必要です。1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。この名前には、オプションでドメイン名を含めることができます。

  • CLIENTNET : クライアント・ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。仮想マシン(VM)ホスト(Oracle Linux KVMまたはOracle VM)には不要です。

  • VIPNET: 仮想IP (VIP)ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。仮想マシン(VM)ホスト(Oracle Linux KVMまたはOracle VM)には不要です。

  • BACKUP : バックアップ・ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。バックアップ・ネットワークのないサーバーには不要です。

  • ILOMNET: ILOMネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • RACK: マルチ・ラック構成でのラック番号を指定します。番号1は1つ目のラックであり、ラック内のサーバーの物理的な位置(スロット番号)です。

使用上のノート

  • Exadata Secure RDMA Fabric IsolationまたはInfiniBandセキュリティ(PKEYS)による構成の場合、INTERCONNECTではデータベース・ノードを接続するプライベート・ネットワークを定義し、PRIVNETではプライベート・ストレージ・ネットワークを定義します。
  • TGTNAMESを使用して、DEPLOY ACTIONSで複数のコンピュート・サーバーを同時にクローニングします。追加のSET文を指定せずにTGTNAMESを使用します。この引数を使用する前にSAVE ACTION FORCEを使用します。次の例を参照してください。

例4-11 計算ノードのクローニング

この例では、dbadm13コンピュート・サーバーを新しいサーバーdbadm14にクローニングします。

CLONE COMPUTE srcname=dbadm13 tgtname=dbadm14
SET ADMINNET name=dbadm04 ip=10.128.161.192
SET PRIVNET name1=dbadm04-priv1 ip1=192.168.161.195 name2=dbadm04-priv2 ip2=192.168.161.196
SET CLIENTNET name=dbadm04-client ip=198.51.100.112
SET VIPNET name=dbadm04-vip ip=10.128.177.116
SET ILOMNET name=dbadm04-ilom ip=10.128.161.203
SET RACK num=1 uloc=17

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

例4-12 TGTNAMESを使用した複数のコンピュート・ノードのクローニング

この例では、dbadm23をクローニングし、新しいコンピュート・サーバーdbadm24およびdbadm25を作成します。TGTNAMES引数を使用すると、新しいノードはいずれも最終のDEPLOY ACTIONSで同時にデプロイされます。

CLONE COMPUTE SRCNAME='dbadm23' TGTNAME='dbadm24'
SET ADMINNET name=dbadm24 ip=10.128.161.192
SET PRIVNET name1=dbadm24-priv1 ip1=192.168.161.195 name2=dbadm24-priv2 ip2=192.168.161.196
...
SAVE ACTION FORCE

CLONE COMPUTE SRCNAME='dbadm23' TGTNAME='dbadm25'
SET ADMINNET name=dbadm25 ip=10.128.161.193
...
SAVE ACTION FORCE

CLONE COMPUTE TGTNAMES='dbadm24,dbadm25'

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

例4-13 ステップを使用した計算ノードのクローニング

この例では、個別のステップを実行して、dbadm33コンピュート・サーバーを新しいサーバーdbadm34にクローニングします。この例では、最初の3つのステップのみを示します。コンピュート・ノードのクローニングに関連するすべてのステップを示すわけではありません。

CLONE COMPUTE srcname=dbadm33 tgtname=dbadm34 WHERE STEPNAME=CREATE_USERS
SET ADMINNET name=dbadm04 ip=10.128.161.192
SET PRIVNET name1=dbadm04-priv1 ip1=192.168.161.195 name2=dbadm04-priv2 ip2=192.168.161.196
SET CLIENTNET name=dbadm04-client ip=198.51.100.112
SET VIPNET name=dbadm04-vip ip=10.128.177.116
SET ILOMNET name=dbadm04-ilom ip=10.128.161.203
SET RACK num=1 uloc=17

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

CLONE COMPUTE compute  srcname=dbadm33 tgtname=dbadm34 WHERE STEPNAME=CELL_CONNECTIVITY

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

CLONE COMPUTE srcname=dbadm33 tgtname=dbadm34 WHERE STEPNAME=ADD_NODE

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

...
4.3.6.2 DELETE COMPUTE

このコマンドは、既存の計算ノードを削除し、クラスタからインスタンス、ホームおよびクラスタウェアを削除します。

構文

DELETE COMPUTE 
WHERE 
   { SRCNAME=host_name [ STEPNAME=step_name ] |
     SRCNAMES=host_names [ STEPNAME=step_name ] }

引数

SRCNAMEでは、削除するゲストのホスト名を指定します。

SRCNAMESでは、削除するゲストのホスト名のカンマ区切りリストを指定します。

STEPNAMEは、失敗したCREATE COMPUTEコマンドのステップをクリーン・アップするために使用します。元に戻す個々の作成ステップの名前を指定します。step_nameの値は、次のとおりです。

  • ADD_INSTANCE
  • EXTEND_DBHOME
  • ADD_NODE
  • CELL_CONNECTIVITY
  • CREATE_USERS

例4-14 計算ノードの削除 - 単純なケース

この例では、クラスタからdbadm04計算ノードを削除します。

LOAD FILE NAME=4-4compute.xml
DELETE COMPUTE where srcname=dbadm04
SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY  ACTIONS
SAVE FILE name=3-4compute.xml

例4-15 個別のステップを指定した計算ノードの削除

この例では、各ステップを個別に実行して、クラスタからdbadm04計算ノードを削除します。この例では、計算ノードの削除に関連するすべてのステップが示されるわけではありません。

LOAD FILE NAME=4-4compute.xml
DELETE COMPUTE where srcname=dbadm04 stepname=ADD_INSTANCE
SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

DELETE COMPUTE where srcname=dbadm04 stepname=EXTEND_DBHOME
SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

DELETE COMPUTE where srcname=dbadm04 stepname=ADD_NODE
SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS
...

4.3.7 CURRENTACTION

OEDACLIの現在のアクションをクリアまたはリストできます。

4.3.7.1 CLEAR CURRENTACTION
OEDACLIの現在のアクションをクリアします。

構文

CLEAR CURRENTACTION
4.3.7.2 LIST CURRENTACTION
OEDACLIの現在のアクションをリストします。

構文

LIST CURRENTACTION

4.3.8 DATABASE

Oracleデータベースを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.8.1 ADD DATABASE
このコマンドは、Oracleデータベース(非コンテナ・データベース(非CDB)、コンテナ・データベース(CDB)、またはプラガブル・データベース(PDB))を既存のCDBに追加します。

構文

ADD DATABASE 
   [ BLOCKSIZE=blocksize ]
   [ CHARSET=database_character_set
   DATADG=data_diskgroup
   [ DBLANG=database_language ]
   DBNAME=database_name
   [ UNIQUENAME=database_unique_name ] 
   [ DBTEMPLATE=database_template ] 
   [ DBTYPE=database_type ]
   [ HOSTNAMES='host_names' ] 
   RECODG=reco_diskgroup
WHERE
   { DBHOMEID=database_home_id |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DBHOMELOC=database_home_location |
     CLUSTERNAME=cluster_name DBHOMELOC=database_home_location |
     CLUSTERID=cluster_id DBHOMELOC=database_home_location |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number CDBNAME=container_database_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name CDBNAME=container_database_name |
     CLUSTERID=cluster_id CDBNAME=container_database_name }

引数

新規Oracleデータベースについて次の属性を指定できます。

  • BLOCKSIZE: オプションで、新規データベースのブロック・サイズを指定します。デフォルト値は8192です。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • CHARSET: オプションで、新規データベースで使用する文字セットを指定します。デフォルト値は、AL32UTF8です。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DATADG: 新規データベースのDATAディスク・グループの名前を指定します。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBLANG: オプションで、新規データベースで使用する言語を指定します。デフォルト値は、all_langsです。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBNAME: 新規データベースの名前を指定します。

  • UNIQUENAME: 新規データベースの一意の名前を指定します。デフォルト値はdbnameです。

  • DBTEMPLATE : 新規データベースの作成時に使用するテンプレートADMINまたはDWを指定します。デフォルト値は、ADMINです。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBTYPE: オプションで、作成するデータベースのタイプを指定します。

    • normal DB: 非コンテナ・データベース(非CDB)を追加します。これはデフォルト値です。

    • CDB: コンテナ・データベースを追加します。

    • PDB: プラガブル・データベースを既存のCDBに追加します。

  • HOSTNAMES:オプションで、データベースを実行する必要があるホストの名前を示すカンマ区切りリストを指定します。デフォルト値は、データベース・ホームに登録されているノードのリストです。

  • RECODG: 新規データベースのRECOディスク・グループの名前を指定します。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • DBHOMEID : データベース・ホームのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DBHOMELOCATION : ターゲット・データベース・ホームのパスを指定します。

  • CDBNAME : コンテナ・データベースのデータベース名を指定します。この引数は、DBTYPE=PDBの場合のみ必要です

例4-16 OEDACLIの使用による新規Oracleデータベースの追加

この例では、新規データベースを構成に追加する方法を示します。

  1. OEDA XML構成ファイルをロードします。

    oedacli> LOAD FILE NAME=Oracle-test.xml 
    SUCCESS - file loaded OK 
    Customer : ora07adm01 - Oracle
  2. コマンドLIST DATABASEHOMESを使用して、ターゲット・データベース・ホームに関連付けられているdatabasehome_idを識別します。このデータベース・ホームは、新規データベースの作成に使用されます。

    oedacli> LIST DATABASEHOMES
    version : "CloneInstall" 
    cluster : 
    id : "c0_clusterHome" 
    databaseHomeName : "c0_DbHome_0" 
    databaseSwOwner : "c0_oracle" 
    databaseVersion : "12.2.0.1.170718" 
    databaseHomeLoc : "/u01/app/oracle/product/12.2.0.1/dbhome_1" 
    inventoryLocation : "/u01/app/oraInventory" 
    language : "all_langs" 
    machines : 
    machine : ... 
    ... 
    patches : 
    patch : 
    patchNumber : "26133434" 
    basedir : "/u01/app/oracle" 
    useZfs : "false" 
    id : "c0_databaseHome1"
  3. 新規データベースを作成するためのアクションを作成します。新規データベースの名前、および新規データベースで使用する必要があるDATAおよびRECOディスク・グループの名前を指定する必要があります。また、前のステップで取得したIDを使用して、このデータベースを作成するOracleホームを指定します。

    oedacli> ADD DATABASE DBNAME='testdb' DATADG='DATAC1' RECODG='RECOC1' 
    WHERE DBHOMEID='c0_databaseHome'
  4. アクションを保存します。

    oedacli> SAVE ACTION
  5. すべてのアクションをマージします。

    oedacli> MERGE ACTIONS
    processMerge 
    processMergeActions 
    Merging Action : add database dbname='testdb' DATADG='DATAC1' RECODG='RECOC1' 
    where DBHOMEID='c0_databaseHome' 
    Merging ADD DATABASE 
    Action Validated and Merged OK
  6. 新しいエンジニアド・システムXML構成ファイルにアクションを保存します。

    oedacli> SAVE FILE NAME ='cli-test-2databases.xml' 
    File : cli-test-2databases.xml saved OK
  7. アクションをデプロイします。

    oedacli> DEPLOY ACTIONS 
    Deploying Action ID : 4 add database dbname='testdb' DATADG='DATAC1' RECODG='
    RECOC1' where DBHOMEID='c0_databaseHome' 
    Deploying ADD DATABASE 
    Running datapatch on database 'testdb' 
    Done... 
    Done
4.3.8.2 ALTER DATABASE
このコマンドは、既存のOracleデータベース定義を変更します。

構文

ALTER DATABASE 
   { { BLOCKSIZE=blocksize |
       CHARSET=database_character_set |
       DATADG=data_diskgroup |
       DBLANG=database_language |
       DBNAME=database_name |
       UNIQUENAME=database_unique_name | 
       DBTEMPLATE=database_template | 
       DBTYPE=database_type |
       HOSTNAMES='host_names' | 
       RECODG=reco_diskgroup } ... |
     { DBHOMELOC=new_dbhome_loc | DBHOMEID=new_dbhome_id } }
WHERE
   { ID=database_id |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DATABASENAME=database_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name DATABASENAME=database_name |
     CLUSTERID=cluster_id DATABASENAME=database_name }

引数

次の属性を変更できます。

  • BLOCKSIZE: 新規データベースのブロック・サイズ。デフォルト値は8192です。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • CHARSET: 新規データベースで使用する文字セット。デフォルト値は、AL32UTF8です。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DATADG: 新規データベースのDATAディスク・グループの名前。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBLANG: 新規データベースで使用する言語。デフォルト値は、all_langsです。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBNAME: 新規データベースの名前。

  • UNIQUENAME: 新規データベースの一意の名前。デフォルト値はdbnameです。

  • DBTEMPLATE: 新規データベースの作成時に使用するテンプレートADMINまたはDW。デフォルト値は、ADMINです。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBTYPE: 作成するデータベースのタイプ。

    • normal DB: 非コンテナ・データベース(非CDB)を指定します。これはデフォルト値です。

    • CDB: コンテナ・データベースを指定します。

    • PDB: 既存のCDBへのプラガブル・データベースを指定します。

  • HOSTNAMES: データベースを実行する必要があるホストの名前を示すカンマ区切りリスト。デフォルト値は、データベース・ホームに登録されているノードのリストです。

  • RECODG: 新規データベースのRECOディスク・グループの名前。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBHOMELOC: データベースの移動先となるデータベース・ホームの場所。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

  • DBHOMEID: データベースの移動先となるデータベース・ホームのes.xml ID。この引数は、プラガブル・データベースには必要ありません。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : データベースのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DATABASENAME : クラスタ内のデータベースの名前を指定します。

使用上のノート

別のデータベース・ホームを使用するようにデータベースを移動するには、新しいホームの場所(DBHOMELOC)または新しいデータベース・ホームのID (DBHOMEID)のみを指定します。

4.3.8.3 DELETE DATABASE
このコマンドは、既存のOracleデータベースを削除します。

構文

DELETE DATABASE 
WHERE
   { ID=database_id |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DATABASENAME=database_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name DATABASENAME=database_name |
     CLUSTERID=cluster_id DATABASENAME=database_name }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : データベースのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DATABASENAME : クラスタ内のデータベースの名前を指定します。

例4-17 OEDACLIの使用によるOracleデータベースの削除

この例では、既存のデータベースを構成から削除する方法を示します。

  1. OEDA XML構成ファイルをロードします。

    oedacli> LOAD FILE NAME=Oracle-test.xml  
    SUCCESS - file loaded OK  
    Customer : ora07adm01 - Oracle
  2. XML構成ファイルに含まれているデータベースをリストします。それにより、削除が必要なデータベースに関連付けられているデータベースIDを識別できます。

    oedacli> LIST DATABASES
    version : "2" 
    databaseOwner : "c0_oracle" 
    databaseSid : "dbm01" 
    databaseBlockSize : "8192" 
    characterset : "AL32UTF8" 
    databaseHome : 
    id : "c0_databaseHome" 
    machines : 
    machine : 
    ..... 
    ..... 
    diskGroups : 
    diskGroup : 
    id : "c0_datadg" 
    id : "c0_recodg" 
    id : "c0_dbm01" 
    ..... 
    ..... 
    databaseHome : 
    id : "c0_databaseHome3" 
    machines : 
    machine : 
    .... 
    .... 
    databaseTemplate : "OLTP" 
    databaseStyle : "ADMIN" 
    language : "all_langs" 
    diskGroups : 
    diskGroup : 
    id : "c0_datadg" 
    id : "c0_recodg" 
    id : "c0_testdb01" 
  3. ターゲット・データベースを削除するアクションを作成します。前のステップで識別したデータベースIDを使用します。

    oedacli> delete database where id='c0_testdb01'
  4. アクションを保存します。

    oedacli> SAVE ACTION
  5. すべてのアクションをマージします。

    oedacli> MERGE ACTIONS 
    processMerge  
    processMergeActions  
    Merging Action : delete database where id='c0_testdb01'  
    Merging DELETE DATABASE  
    Action Validated and Merged OK
  6. 現在の構成にアクションをデプロイします。

    oedacli> DEPLOY ACTIONS 
    Deploying Action ID : 1 delete database where id='c0_testdb01' 
    Deploying DELETE DATABASE 
    Deleting database testdb 
    Done... 
    Done
4.3.8.4 LIST DATABASES
このコマンドは、既存のOracleデータベースをリストします。

構文

LIST DATABASES 
[ WHERE
     { ID=database_id |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number  |
       CLUSTERNAME=cluster_name  |
       CLUSTERID=cluster_id } ] 

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : データベースのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

4.3.9 DATABASEHOME

Oracle Databaseホームを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.9.1 ADD DATABASEHOME
このコマンドは、Oracleデータベース・ホームを既存のクラスタに追加します。

構文

ADD DATABASEHOME 
   OWNER=owner 
   DBVERSION=version
   DBHOMELOC=database_home_path 
   [ DBHOMENAME=database_home_name ] 
   [ INVLOC=inventory_location ] 
   [ DBLANG=database_language ]
   [ MACHINELIST='machine_list' ] 
   [ PATCHLIST='patch_list' ]
   [ BASEDIR=base_directory ] 
   [ VOLUMESIZE=volume_size ]
   [ INSTALLTYPE={ CLONE | ZIP } ]
WHERE
   { CLUSTERNUMBER=cluster_number | 
     CLUSTERNAME=cluster_name |
     CLUSTERID=cluster_id }

引数

新規Oracleデータベース・ホームについて次の属性を指定できます。

  • OWNER : (必須) Oracleホームを所有するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

  • DBVERSION: (必須)リリース更新(RU)を含めて、データベース・ホーム内のソフトウェアのバージョンを指定します。たとえば、12.1.0.2.170418です。

  • DBHOMELOC : (必須)新規Oracleデータベース・ホーム・ディレクトリのファイル・システム・パスを指定します。

  • DBHOMENAME : 新規データベース・ホームの名前を指定します。デフォルト値は、標準テンプレート名です。たとえば、dbhome_1です。

  • INVLOC : Oracleインベントリ・ディレクトリの場所を指定します。デフォルト値は、クラスタ・ホームから導出されます。

  • DBLANG : Oracleホームで使用する言語を指定します。デフォルト値は、all_langsです。

  • MACHINELIST : Oracleホームを作成するノードのリストを指定します。デフォルト値は、Gridホームに登録されているノードのリストです。

  • PATCHLIST : データベース・ホームのパッチを示すカンマ区切りリストを指定します。デフォルト値は、DBVERSIONから導出されます。

  • BASEDIR : Oracleベース・ディレクトリの場所を指定します。デフォルト値は、OWNERから導出されます。

  • VOLUMESIZE : ホーム・ディレクトリ・ボリュームのサイズを指定します。デフォルト値は、50GBです。この引数は、Oracle VMクラスタのデータベース・ホームの場合のみ適用できます。

  • INSTALLTYPE: 使用するソフトウェア・インストール方法を指定します。オプションは次のとおりです。

    • CLONE: イメージ・ファイルを使用して、ソフトウェア・インストールをクローニングします。イメージ・ファイルにはベース・ソフトウェア・リリースが含まれ、追加のパッチや更新が含まれる場合もあります。この方法では、イメージ・ファイルに更新を含めることで、デプロイメント時間が短縮され、デプロイメントの一貫性が向上します。

      CLONEソフトウェア・インストール方法は、仮想マシン(VM)デプロイメントのデータベース・ホームについてサポートされている唯一の方法です。このオプションは、物理(ベア・メタル)デプロイメントのデータベース・ホームにも使用できます。

    • ZIP: ソフトウェア・リリースを含む圧縮(zip)ファイルを使用して、フレッシュ・ソフトウェア・インストールを実行します。この方法には、追加のパッチや更新は含まれません。

      このオプションは、仮想マシン(VM)デプロイメントのデータベース・ホームには使用できません。

    INSTALLTYPE設定を指定しない場合、デフォルトの設定は、所属するクラスタのINSTALLTYPE設定と一致します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

例4-18 OEDACLIの使用によるデプロイメントへのデータベース・ホームの追加

この例では、新規Oracleホームの追加方法を示します。dbversionでは、ベース・バージョンとターゲット・リリース更新(RU)を両方とも指定する必要があります。この例では、12.1.0.2.170418を指定して新規Oracleデータベース・ホームを設定しています。ソフトウェアは、/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2の下にインストールされます。

./oedacli

oedacli> LOAD FILE NAME=Oracle-test12.xml
SUCCESS - file loaded OK 
Customer : ora07adm01 - Oracle

oedacli> ADD DATABASEHOME OWNER='oracle' DBVERSION='12.1.0.2.170418' DBHOMELOC='/u0
1/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2' WHERE CLUSTERNUMBER=1

oedacli> SAVE ACTION

oedacli> MERGE ACTIONS
processMerge 
processMergeActions 
Merging Action : add databasehome owner='oracle' dbversion='12.1.0.2.170418' 
dbhomeloc='/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2' where clusternumber=1 
Merging ADD DATABASEHOME 
Action Validated and Merged OK

oedacli> DEPLOY ACTIONS
Deploying Action ID : 1 add databasehome owner='oracle' dbversion='12.1.0.2.170418'
 dbhomeloc='/u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2' where clusternumber=1 
Deploying ADD DATABASEHOME 
Checking local files.. 
Required files are: 
SUCCESS: Required file /scratch/cpabba/Oeda/main/linux-x64/WorkDir/p26022196_121020
_Linux-x86-64.zip exists... 
SUCCESS: Required file /scratch/cpabba/Oeda/main/linux-x64/WorkDir/p26027162_121020
_Linux-x86-64.zip exists... 
SUCCESS: Required file /scratch/cpabba/Oeda/main/linux-x64/WorkDir/p6880880_122010_
Linux-x86-64.zip exists... 
SUCCESS: Required file /scratch/cpabba/Oeda/main/linux-x64/WorkDir/linuxamd64_12102
_database_2of2.zip exists... 
SUCCESS: Required file /scratch/cpabba/Oeda/main/linux-x64/WorkDir/linuxamd64_12102
_database_1of2.zip exists... 
Copying required files... 
Checking status of remote files... 
Checking status of existing files on remote nodes... 
Getting status of local files... 
Copying file: linuxamd64_12102_database_1of2.zip to node node1adm01.example.com 
Copying file: linuxamd64_12102_database_2of2.zip to node node1adm01.example.com 
Copying file: p26022196_121020_Linux-x86-64.zip to node node1adm01.example.com 
Copying file: p26027162_121020_Linux-x86-64.zip to node node1adm01.example.com 
Copying file: p26022196_121020_Linux-x86-64.zip to node node1adm02.example.com 
Copying file: p26027162_121020_Linux-x86-64.zip to node node1adm02.example.com 
Completed copying files... 
Extracting files... 
Completed extracting files... 
Validating nodes for database readiness... 
Installing database software ... 
Running database installer on node node1adm01.example.com ... Please wait... 
After running database installer... 
Patching... 
Done... 
Done
4.3.9.2 ALTER DATABASEHOME
このコマンドは、既存のOracleデータベース・ホームを変更します。

構文

ALTER DATABASEHOME 
   { OWNER=owner |
     DBVERSION=version |
     DBHOMELOC=database_home_path | 
     DBHOMENAME=database_home_name |
     INVLOC=inventory_location |
     DBLANG=language |
     MACHINELIST='machine_list' |
     PATCHLIST='patch_list' |
     BASEDIR=base_directory |
     INSTALLTYPE={ CLONE | ZIP } } ...
WHERE
   { ID=database_home_id | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DBHOMELOC=database_home_path |
     CLUSTERNAME=cluster_name DBHOMELOC=database_home_path |
     CLUSTERID=cluster_id DBHOMELOC=database_home_path }

引数

Oracleデータベース・ホームについて次の属性を変更できます。

  • OWNER : Oracleホームを所有するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

  • DBVERSION: リリース更新(RU)を含めて、データベース・ホーム内のソフトウェアのバージョンを指定します。たとえば、12.1.0.2.170418です。

  • DBHOMELOC : 新規Oracleデータベース・ホーム・ディレクトリのファイル・システム・パスを指定します。

  • DBHOMENAME : データベース・ホームの新しい名前を指定します。データベース・ホーム名は、クラスタ内で一意である必要があります。

  • INVLOC : Oracleインベントリ・ディレクトリの場所を指定します。

  • DBLANG : Oracleホームでのサポート対象言語を指定します。

  • MACHINELIST : ノードのリストを指定します。これらのノードは、クラスタ内に存在する必要があります。

  • PATCHLIST : データベース・ホームのパッチを示すカンマ区切りのカスタム・リストを指定します。

  • BASEDIR : Oracleベース・ディレクトリの場所を指定します。

  • INSTALLTYPE: 使用するソフトウェア・インストール方法を指定します。オプションは次のとおりです。

    • CLONE: イメージ・ファイルを使用して、ソフトウェア・インストールをクローニングします。イメージ・ファイルにはベース・ソフトウェア・リリースが含まれ、追加のパッチや更新が含まれる場合もあります。この方法では、イメージ・ファイルに更新を含めることで、デプロイメント時間が短縮され、デプロイメントの一貫性が向上します。

      CLONEソフトウェア・インストール方法は、仮想マシン(VM)デプロイメントのデータベース・ホームについてサポートされている唯一の方法です。このオプションは、物理(ベア・メタル)デプロイメントのデータベース・ホームにも使用できます。

    • ZIP: ソフトウェア・リリースを含む圧縮(zip)ファイルを使用して、フレッシュ・ソフトウェア・インストールを実行します。この方法には、追加のパッチや更新は含まれません。

      このオプションは、仮想マシン(VM)デプロイメントのデータベース・ホームには使用できません。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : データベース・ホームのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DBHOMELOC : データベース・ホーム・ディレクトリのパスを指定します。

4.3.9.3 DELETE DATABASEHOME
このコマンドは、既存のOracleデータベース・ホームを削除します。

構文

DELETE DATABASEHOME 
WHERE
   { ID=database_home_id | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DBHOMELOC=database_home_path |
     CLUSTERNAME=cluster_name DBHOMELOC=database_home_path |
     CLUSTERID=cluster_id DBHOMELOC=database_home_path }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : データベース・ホームのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DBHOMELOC : データベース・ホーム・ディレクトリのパスを指定します。

使用上のノート

削除するデータベース・ホームには、従属するデータベースが存在しないようにする必要があります。

例4-19 既存のOracleデータベース・ホームの削除

この例では、既存のOracleデータベース・ホーム・ディレクトリを削除する方法を示します。

oedacli> LOAD FILE NAME=Oracle-test12.xml 
SUCCESS - file loaded OK 
Customer : ora07adm01 - Oracle

oedacli> DELETE DATABASEHOME WHERE id='c0_databaseHome1' 

oedacli> SAVE ACTION 

oedacli> MERGE ACTIONS 
processMerge 
processMergeActions 
Merging Action : delete databasehome where id='c0_databaseHome1' 
Merging DELETE DATABASEHOME 
Action Validated and Merged OK 

oedacli> DEPLOY ACTIONS 
Deploying Action ID : 3 delete databasehome where id='c0_databaseHome1' 
Deploying DELETE DATABASEHOME 
Validating Oracle home.. 
Deinstalling database home c0_DbHome_1 
Unmounting file system.. 
Updating /etc/fstab entries... 
Done... 
Done
4.3.9.4 LIST DATABASEHOMES
このコマンドは、既存のOracleデータベース・ホームをリストします。

構文

LIST DATABASEHOMES
[ WHERE
     { ID=database_home_id | 
       CLUSTERNUMBER=cluster_number [ NAME=database_home_name ] |
       CLUSTERNAME=cluster_name [ NAME=database_home_name ] |
       CLUSTERID=cluster_id [ NAME=database_home_name ] } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ターゲット・データベース・ホームのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • NAME : ターゲット・データベース・ホームの名前を指定します。

4.3.10 DISKGROUP

Oracle ASMディスク・グループを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.10.1 ADD DISKGROUP
このコマンドは、Oracle ASMディスク・グループを追加します。

構文

ADD DISKGROUP 
   [ ACFSNAME=acfs_name ]
   [ ACFSPATH=acfs_path ]
   [ ACFSSIZE=acfs_size ]
   [ CELLLIST='cell_list' ]
   DISKGROUPNAME=diskgroup_name 
   [ DISKGROUPLOCATION=diskgroup_location ] 
   DISKGROUPSIZE=diskgroup_size
   [ OCRVOTE=ocr_voting_disks_included ] 
   [ QUORUMDISK=quorum_disks_included ]
   REDUNDANCY=redundancy_level
   SLICESIZE=slice_size 
   [ SPARSE=sparse ]
   [ TYPE=diskgroup_type [ DATABASENAME=database_name ]]
WHERE
   { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERNAME=cluster_name |
     CLUSTERID=cluster_id }

引数

新規Oracle ASMディスク・グループについて次の属性を指定できます。

  • ACFSNAME: このディスク・グループ上のOracle ACFSボリュームの名前を指定します。

  • ACFSPATH : Oracle ACFSファイル・システムのパスを指定します。

  • ACFSSIZE : このディスク・グループ上のOracle ACFSボリュームのサイズを指定します。

  • CELLLIST : 一重引用符で囲みカンマで区切ってこのディスク・グループのセルを示すリストです。

  • DISKGROUPNAME : (必須)ディスク・グループの名前を指定します。

  • DISKGROUPLOCATION: ディスク・グループが存在するメディア・タイプを指定します。有効な値はFLASHDISKまたはHARDDISKです。デフォルト値はHARDDISKです。

    Exadata構成ファイル(es.xml)内のすべてのクラスタにわたるすべての非RECOディスク・グループには、同じディスク・グループの場所をお薦めします。RECOディスク・グループの場所がFLASHDISKの場合、FLASHDISKがすべてのディスク・グループにお薦めの場所です。

  • DISKGROUPSIZE : (必須)ディスク・グループのサイズを指定します。

  • OCRVOTE : ブール変数です。ここでのTRUEは、ディスク・グループがクラスタのOCRおよび投票ディスクを格納する必要があることを示します。

  • QUORUMDISK : ブール変数です。ここでのTRUEは、ディスク・グループがクォーラムを必要とすることを示します。

  • REDUNDANCY : (必須)ディスク・グループの冗長性レベルを指定します。有効な値は、NORMALまたはHIGHです。

  • SLICESIZE : (必須)このディスク・グループのグリッド・ディスクごとにディスク上のスライス・サイズを指定します。

  • SPARSE : ブール変数です。ここでのTRUEは、これがスパース・ディスク・グループである必要があることを示します。

  • TYPE: ディスク・グループ・タイプを指定します。DATARECODBFSまたはOTHERを指定できます。デフォルト値は、OTHERです。データベースでこのディスク・グループを使用する必要がある場合は、タイプをDATAまたはRECOに設定する必要があります。

  • DATABASENAME : タイプDATAまたはRECOのディスク・グループのターゲット・データベースの名前を指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

例4-20 ディスク・グループの追加

次の例は、ADD DISKGROUPコマンドを使用するOEDACLIセッションを各ステップでの一般的な出力とともに示しています。

oedacli> add diskgroup diskgroupname=OTHER7 diskgroupsize=1TB  redundancy=HIGH celllist='dbm01celadm07.example.com,dbm01celadm08.example.com,dbm01celadm09.example.com'  where clustername=Cluster-c1
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : add diskgroup diskgroupname=OTHER7 diskgroupsize=1TB  redundancy=HIGH celllist='dbm01celadm07.example.com,dbm01celadm08.example.com,dbm01celadm09.example.com'  where clustername=Cluster-c1
 Merging ADD DISKGROUP
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 3 add diskgroup diskgroupname=OTHER7 diskgroupsize=1TB  redundancy=HIGH celllist='dbm01celadm07.example.com,dbm01celadm08.example.com,dbm01celadm09.example.com'  where clustername=Cluster-c1
 Deploying ADD DISKGROUP
 Diskgroup OTHER7 will be created on Storage Servers  [dbm01celadm07.example.com, dbm01celadm08.example.com, dbm01celadm09.example.com]
 Validating free space....
 Creating Grid Disks for ASM Disk Group OTHER7
 Creating ASM Disk Group OTHER7
 Updating ASM Diskstring...
 Checking ASM Disk Group status...
Completed creation of ASM Disk Group OTHER7
Done...
Done
4.3.10.2 ALTER DISKGROUP
このコマンドは、既存のOracle ASMディスク・グループについて属性を変更します。

構文

ALTER DISKGROUP
   { ACFSNAME=acfs_name |
     ACFSPATH=acfs_path |
     ACFSSIZE=acfs_size |
     CELLLIST='cell_list' |
     DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
     DISKGROUPLOCATION=diskgroup_location |
     DISKGROUPSIZE=diskgroup_size |
     OCRVOTE=ocr_voting_disks_included |
     QUORUMDISK=quorum_disks_included |
     REDUNDANCY=redundancy_level |
     SLICESIZE=slice_size |
     SPARSE=sparse } ...
WHERE 
  { ID=diskgroup_id |
    CLUSTERNUMBER=cluster_number DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
    CLUSTERNAME=cluster_name DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
    CLUSTERID=cluster_id DISKGROUPNAME=diskgroup_name }

引数

Oracle ASMディスク・グループについて次の属性を変更できます。

  • ACFSNAME: このディスク・グループ上のOracle ACFSボリュームの新しい名前を指定します。

  • ACFSPATH : Oracle ACFSファイル・システムの新しいパスを指定します。

  • ACFSSIZE: このディスク・グループ上のOracle ACFSボリュームの新しいサイズを指定します。

  • CELLLIST : 一重引用符で囲みカンマで区切ってこのディスク・グループのセルを示すリストです。

  • DISKGROUPNAME : ディスク・グループの新しい名前を指定します。

  • DISKGROUPLOCATION: ディスク・グループが存在するメディア・タイプを指定します。有効な値はFLASHDISKまたはHARDDISKです。デフォルト値はHARDDISKです。

    Exadata構成ファイル(es.xml)内のすべてのクラスタにわたるすべての非RECOディスク・グループには、同じディスク・グループの場所をお薦めします。RECOディスク・グループの場所がFLASHDISKの場合、FLASHDISKがすべてのディスク・グループにお薦めの場所です。

  • DISKGROUPSIZE : ディスク・グループの新しいサイズを指定します。

  • OCRVOTE : ブール変数です。ここでのTRUEは、ディスク・グループがクラスタのOCRおよび投票ディスクを格納する必要があることを示します。

  • QUORUMDISK : ブール変数です。ここでのTRUEは、ディスク・グループがクォーラムを必要とすることを示します。

  • REDUNDANCY : ディスク・グループの冗長性レベルを指定します。有効な値は、NORMALまたはHIGHです。

  • SLICESIZE : このディスク・グループのグリッド・ディスクごとにディスク上のスライス・サイズを指定します。

  • SPARSE : ブール変数です。ここでのTRUEは、これがスパース・ディスク・グループである必要があることを示します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPNAME : ディスク・グループの名前を指定します。

使用上のノート

  • ALTER DISKGROUPコマンドを使用すると、既存のディスク・グループに次の変更のみをデプロイできます。

    • DISKGROUPSIZE属性を設定することで、既存のディスク・グループのサイズを変更できます。

    • ディスク・グループを含むストレージ・サーバーを変更するには、CELLLIST属性を設定します。ただし、ディスク・グループからストレージ・サーバーを削除する場合は、残りのストレージ・サーバーに既存のデータを格納するのに十分な領域があることを確認する必要があります。

    その他のすべてのディスク・グループ属性に対する変更は、OEDA XML構成ファイル(es.XML)にのみ保存される可能性があります。したがって、ALTER DISKGROUPコマンドをDEPLOY ACTIONSコマンドとともに使用して、たとえば既存のディスク・グループの名前を変更することはできません。

  • 冗長性を変更する場合、ボリューム・サイズは維持されますが、スライス・サイズは再計算されます。

例4-21 OEDACLIの使用によるOracle ASMディスク・グループのサイズ変更

この例では、OEDACLIを使用して既存のOracle ASMディスク・グループのサイズを変更する方法を示します。

  1. OEDA XML構成ファイルをロードします。

    oedacli> LOAD FILE NAME=Oracle-test.xml 
    SUCCESS - file loaded OK 
    Customer : ora07adm01 - Oracle
  2. コマンドLIST DISKGROUPSを使用してディスク・グループ詳細を表示します。

    oedacli> LIST DISKGROUPS
    version : "PhysicalLayoutLegacy" 
    diskGroupName : "DBFS_DG" 
    redundancy : "NORMAL" 
    sliceSize : "default" 
    machines : 
    machine : 
    ... 
    ... 
    cellDisks : "ALL" 
    diskGroupSize : "436G" 
    ocrVote : "true" 
    quorumDisk : "false" 
    id : "c0_dbfsdg" 
    version : "PhysicalLayoutLegacy" 
    diskGroupName : "DATAC1" 
    redundancy : "NORMAL" 
    sliceSize : "2953G" 
    machines : 
    .. 
    .. 
    cellDisks : "ALL" 
    diskGroupSize : "53154G" 
    ocrVote : "false" 
    quorumDisk : "false" 
    id : "c0_datadg" 
    version : "PhysicalLayoutLegacy" 
    diskGroupName : "RECOC1" 
    redundancy : "NORMAL" 
    sliceSize : "ALL" 
    machines : 
    .. 
    .. 
    cellDisks : "ALL" 
    diskGroupSize : "13284G" 
    ocrVote : "false" 
    quorumDisk : "false" 
    id : "c0_recodg"
  3. ディスク・グループのサイズを変更するためのアクションを作成します。

    oedacli> ALTER DISKGROUP DISKGROUPSIZE='2500G' WHERE CLUSTERNUMBER=1 DISKGROUPN
    AME='DATAC1'
  4. アクションを保存します。

    oedacli> SAVE ACTION
  5. すべてのアクションをマージします。

    oedacli> MERGE ACTIONS
    processMerge 
    processMergeActions 
    Merging Action : alter diskgroup diskgroupsize='2500G' where diskgroupname='DAT
    AC1' clusternumber=1 
    Merging ALTER DISKGROUP
    Action Validated and Merged OK
  6. アクションをデプロイします。

    oedacli> DEPLOY ACTIONS 
    Deploying Action ID : 3 alter diskgroup diskgroupsize='2500G' where diskgroupna
    me='DATAC1' 
    Deploying ALTER DISKGROUP 
    Deploying Action ID : 4 alter diskgroup diskgroupsize='2500G' where diskgroupna
    me='DATAC1' clusternumber=1 
    Deploying ALTER DISKGROUP 
    Validating ASM Disk status.. 
    Disks in ASM Disk Group DATAC1 have valid status 
    Shrinking Disk Group size to 2500 GB 
    Resizing ASM Disk Group.. 
    Checking Reblance operations in disk group DATAC1 
    Rebalance operations completed in disk group DATAC1 
    Original Grid Disk Size 2953 GB, new size 138 GB on node1celadm02.example.com 
    Original Grid Disk Size 2953 GB, new size 138 GB on node1celadm03.example.com 
    Original Grid Disk Size 2953 GB, new size 138 GB on node1celadm01.example.com 
    Updated/New Disk Group size 2484 GB, original size 53154 GB. 
    Done... 
    Done
4.3.10.3 ALTER DISKGROUPS
このコマンドは、既存のOracle ASMディスク・グループについてディスク・グループ・サイズ設定属性を変更します。

構文

ALTER DISKGROUPS 
   DATASPLIT=data_split_percent 
   RECOSPLIT=reco_split_percent
   DATAREDUNDANCY=data_redundancy_level
   RECOREDUNDANCY=reco_redundancy_level 
   SPLITDISK=percent_of_cell_disk
WHERE
   DATADG=data_diskgroup
   RECODG=reco_diskgroup 
   { CLUSTERNAME=cluster_name | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number | 
     CLUSTERID=cluster_id }

引数

DATAおよびRECO Oracle ASMディスク・グループについて次のサイズ設定属性を変更できます。

  • DATASPLIT : DATAディスク・グループに割り当てられているOracle ASMボリュームの割合を指定します。DATASPLITRECOSPLITの合計が100を超えないようにしてください。

  • RECOSPLIT : RECOディスク・グループに割り当てられているOracle ASMボリュームの割合を指定します。DATASPLITRECOSPLITの合計が100を超えないようにしてください。

  • DATAREDUNDANCY : DATAディスク・グループの冗長性レベルを指定します。使用可能な値は、NORMALまたはHIGHです。

  • RECOREDUNDANCY : RECOディスク・グループの冗長性レベルを指定します。使用可能な値は、NORMALまたはHIGHです。

  • SPLITDISK : DATAおよびRECOディスク・グループに割り当てるセル・ディスクの割合を指定します。指定値は、1から100までの整数である必要があります。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • DATADG : クラスタ内のDATAディスク・グループの名前を指定します。

  • RECODG : クラスタ内のRECOディスク・グループの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

4.3.10.4 DELETE DISKGROUP
このコマンドは、既存のOracle ASMディスク・グループを削除します。

構文

DELETE DISKGROUP 
WHERE
   { ID=diskgroup_id |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name DISKGROUPNAME=diskgroup_name |
     CLUSTERID=cluster_id DISKGROUPNAME=diskgroup_name }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • DISKGROUPNAME : ディスク・グループの名前を指定します。

例4-22 ディスク・グループの削除

次の例は、DELETE DISKGROUPコマンドを使用するOEDACLIセッションを各ステップでの一般的な出力とともに示しています。

oedacli> delete diskgroup where id=10dff870-b824-cdb7-0542-8a03a88e9653
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : delete diskgroup where id=10dff870-b824-cdb7-0542-8a03a88e9653
 Merging DELETE DISKGROUP
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 4 delete diskgroup where id=10dff870-b824-cdb7-0542-8a03a88e9653
 Deploying DELETE DISKGROUP
 Dropping ASM Disk Group DATAC1
 ASM Disk Group DATAC1  does not exist..
 Grid Disks for Disk Group DATAC1 exist on cells dbm01celadm07.example.com
 Grid Disks for Disk Group DATAC1 exist on cells dbm01celadm08.example.com
 Grid Disks for Disk Group DATAC1 exist on cells dbm01celadm09.example.com
 Dropping Grid Disks on [dbm01celadm07.example.com, dbm01celadm08.example.com, dbm01celadm09.example.com]
 Deleting quorum devices...
 Completed dropping ASM Disk Group DATAC1
 Done...
 Done
4.3.10.5 LIST DISKGROUPS
このコマンドは、既存のOracle ASMディスク・グループをリストします。

構文

LIST DISKGROUPS 
[ WHERE
     { ID=diskgroup_id |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number |
       CLUSTERNAME=cluster_name |
       CLUSTERID=cluster_id } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ディスク・グループのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

4.3.11 DOM0

Oracle VM管理ドメイン(dom0s)をリストできます。

4.3.11.1 LIST DOM0S
このコマンドは、Oracle VM管理ドメイン(dom0s)をリストします。

構文

LIST DOM0S

使用上のノート

このコマンドは非推奨です。かわりに次のものを使用します。

LIST MACHINES WHERE TYPE=DOM0

4.3.12 DOMAIN

ライブ情報は、ドメインから取得できます。

4.3.12.1 GET DOMAIN
このコマンドは、実行中のシステムからライブ・ドメイン情報を表示します。

構文

GET DOMAIN
   ACTION=action
WHERE
   { ID=id |
     HOSTNAME=hostname |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } |
     CLUSTERNAME=cluster_name { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } |
     CLUSTERID=cluster_id { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } }

引数

ACTION: コマンドが返す情報を指定します。

アクションがゲストに適用されると、コマンドはゲストの特定の情報を表示します。

アクションがホストに適用されると、コマンドはハイパーバイザの情報を表示します。

  • LISTIMAGES: イメージ・ファイルの詳細を表示します。

  • LISTDOMAIN: ドメインの詳細を表示します。

  • LISTMEMORY: メモリーの詳細を表示します。

  • LISTVCPU: CPUの詳細を表示します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ターゲット・マシンのes.xml IDを指定します。

  • HOSTNAME : ターゲット・マシンの現在のホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内のes.xml計算ノード番号を指定します。

  • STORAGENUMBER: 1から始まる、クラスタ内のes.xmlストレージ・サーバー番号を指定します。

4.3.13 ES

エンジニアド・システムを検出したり、エンジニアド・システムの限られた数の属性を変更できます。

4.3.13.1 ALTER ES

このコマンドは、エンジニアド・システムの属性を変更します。

構文

ALTER ES 
   PAAS = 'pass_mode' |
   CUSTOMERNAME = customer_name |
   CUSTOMERDEPT = customer_dept 

引数

エンジニアド・システムについて次の属性を変更できます。

  • PAAS : ブール値TRUEまたはFALSE。これは、PaaSモードを有効にするかどうかを指定します。

  • CUSTOMERNAME : 顧客名を指定します。

  • CUSTOMERDEPT : 顧客の部門を指定します。

4.3.13.2 DISCOVER ES

このコマンドは、エンジニアド・システムの既存の構成を検出します。

構文

DISCOVER ES 
   HOSTNAMES = host_names 
   LOCATION = directory_name 

引数

エンジニアド・システムの構成を検出する場合は、次の引数を使用できます。

  • HOSTNAMES: 各ホスト名を「,」またはスペースで区切って、検出するノードのリストを指定します。リストは引用符で囲む必要があります(たとえば、'node1,node2'または'node1 node2')。ユーザー・ドメインがある仮想環境の場合は、管理ドメイン(dom 0)のホスト名およびストレージ・サーバーのみのリストを提供する必要があります。

  • LOCATION: ファイルを作成するターゲット・ディレクトリを指定します。

使用上のノート

DISCOVER ESコマンドの要件と制限は次のとおりです。

  • Exadataでのみサポートされます。ZDLRAはサポートされません。
  • すべてのホストに同じrootパスワードが設定されている必要があります。
  • 検出は、カスタムのオペレーティング・システム・プロファイルおよびカスタマイズしたSQL*Plusプロンプトでは動作しません。
  • RACデータベースのみが検出されます。単一インスタンス・データベースおよびSIHAデータベースは検出されません。
  • Oracle Clusterwareを実行している必要があります。
  • オンライン・データベースのみが検出されます。
  • DISCOVER ESがオペレーティング・システムの認証を使用してSYSDBAとしてデータベースにログインできなかった場合、データベースはスキップされます。
  • Oracle Clusterwareに登録されているデータベース・リソースのみが検出されます。
  • 実行中でない仮想マシンは検出されません。
4.3.13.3 VALIDATE ES
OEDA XML構成ファイル(es.xml)の特定の側面を検証します。

構文

VALIDATE ES

4.3.14 EXITONERROR

OEDACLIの終了ステータスを設定できます。

4.3.14.1 SET EXITONERROR

このコマンドは、エラーが発生した場合にOEDACLIの終了ステータスを制御します。

構文

SET EXITONERROR ENABLE={ true | false }

引数

  • ENABLE: ENABLE=trueの場合、ランタイム・エラーによってOEDACLIは終了コード1で終了します。このオプションは、スクリプト内でOEDACLIを使用する場合に便利です。

4.3.15 FILE

エンジニアド・システムXMLファイル(es.xml)を管理できます。

4.3.15.1 LOAD FILE
このコマンドを使用して、さらに使用するためにエンジニアド・システムXMLファイル(es.xml)をOEDACLIメモリーにロードします。

構文

LOAD FILE NAME=file_name

引数

  • NAME: 既存のエンジニアド・システムXMLファイルの名前を指定します

例4-23 編集のためのOEDACLIへのファイルのロード

oedacli> LOAD FILE NAME=Oracle-test12.xml 
SUCCESS - file loaded OK 
Customer : testadm01 - Oracle
4.3.15.2 MERGE FILES
このコマンドを使用して、複数のエンジニアド・システムXMLファイルを新しいファイルにマージします。

構文

MERGE FILES
   INPUT='input_files'
   OUTPUT=output_file

引数

  • INPUT: マージするエンジニアド・システムXMLファイルのスペース区切りリストを指定します。入力ファイルのリストは、一重引用符(')で囲みます。

  • OUTPUT: 新しいターゲット・エンジニアド・システムXMLファイルを指定します。ファイルがすでに存在する場合は上書きされます。

4.3.15.3 SAVE FILE
このコマンドを使用して、現在の一連のアクションをエンジニアド・システムXMLファイルに保存します。

構文

SAVE FILE
   [ NAME=file_name ]
   [ MAC={ true | false } ]

引数

  • NAME: オプションで、新しいエンジニアド・システムXMLファイルの名前を指定します。NAME引数を指定しない場合は、ソース・ファイルが上書きされます。

  • MAC: MAC=trueの場合、OEDACLIはシステム・コンポーネントのMACアドレスを使用してエンジニアド・システムXMLファイルを更新します。この操作には、ILOMインタフェースが使用可能である必要があります。

4.3.15.4 SAVE FILES
このコマンドを使用して、OEDA構成ファイルのフルセットを生成します。

構文

SAVE FILES
   LOCATION=dir_name
   [ MAC={ true | false } ]

引数

  • LOCATION: ファイルを作成するターゲット・ディレクトリの名前を指定します。

  • MAC: MAC=trueの場合、OEDACLIはシステム・コンポーネントのMACアドレスを使用してエンジニアド・システムXMLファイルを更新します。この操作には、ILOMインタフェースが使用可能である必要があります。

使用上のノート

指定したLOCATIONディレクトリがまだ存在しない場合は、作成されます。

4.3.16 GUEST

Oracle VMゲストをクローニングまたは削除できます。

4.3.16.1 CLONE GUEST

このコマンドは、既存のVMゲストをクローニングし、ストレージ、ユーザーおよびOracle RACインスタンスを含む完全に機能する新しいゲストを作成します。

前提条件

仮想マシン(VM)ゲストをクローニングする前に、My Oracle Supportから適切なソフトウェア・イメージをダウンロードして、ファイルを抽出する必要があります。Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの抽出された"klone.zip"ファイルを、新しいゲスト・クローンが作成されるVMホストの/EXAVMIMAGES/onecommand/<platform>/WorkDirディレクトリに配置します。

構文

CLONE GUEST
   { SRCNAME=source_guest TGTNAME=target_guest | 
     TGTNAMES=target_guests }
[ WHERE
     STEPNAME=stepname ]
SET PARENT NAME=parent_name 
[ SET ADMINNET NAME=admin_name IP=admin_ip [ GATEWAY=gateway NETMASK=netmask ] ]
[ SET BACKUPNET NAME=backup_name IP=backup_ip ]
SET PRIVNET NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2 
[ SET INTERCONNECT NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2 ]
SET CLIENTNET NAME=client_name IP=client_ip [ NATHOSTNAME=nat_host_name NATIP=nat_ip NATDOMAINNAME=nat_domain_name, NATNETMASK=nat_netmask ]
SET VIPNET NAME=vip_name,IP=vip_ip
[ SET VCPU COUNT=guest_cpu ]
[ SET VMEM SIZE=guest_memory ]

引数

  • SRCNAME: 新しいゲストVMの生成元にする既存のゲストVMの名前を指定します。
  • TGTNAME: クローン操作で作成する新しいゲストVMのホスト名を指定します。
  • TGTNAMES: 追加する新しいゲストVMのカンマ区切りリストを指定します。

  • STEPNAME: 実行するデプロイメント・ステップを指定します。次のうちのいずれかになります。

    • CREATE_GUEST
    • CREATE_USERS
    • CELL_CONNECTIVITY
    • CONFIG_CLUSTERWARE
    • RUN_ROOTSCRIPT
    • EXTEND_DBHOME
    • ADD_INSTANCE

WHERE STEPNAME=CREATE_GUEST句にCLONE GUESTを指定したとき、またはWHERE STEPNAME句を使用しないでCLONE GUESTを指定したときには、次の追加設定を指定できます。

  • PARENT: 新しいゲストをホストする仮想マシン(VM)ホスト(Oracle Linux KVMまたはOracle VM)の名前を指定します。

  • ADMINNET : 管理ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。また、オプションで管理ネットワークのゲートウェイとネットマスクを指定します。

  • BACKUPNET: バックアップ・ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。バックアップ・ネットワークのないゲストには不要です。

  • PRIVNET : 1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。

  • INTERCONNECT: 計算ノードがExadata Secure RDMA Fabric IsolationまたはInfiniBandセキュリティ(PKEYS)で構成されている場合にのみ必要です。1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。

  • CLIENTNET : クライアント・ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。ネットワーク・アドレス変換(NAT)をサポートするために、ホスト名、IPアドレス、ドメイン名およびネットマスクの詳細をオプションとして含めることができます。

  • VIPNET: 仮想IP (VIP)ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。

使用上のノート

  • Exadata Secure RDMA Fabric IsolationまたはInfiniBandセキュリティ(PKEYS)による構成の場合、INTERCONNECTではデータベース・ノードを接続するプライベート・ネットワークを定義し、PRIVNETではプライベート・ストレージ・ネットワークを定義します。

  • ゲスト・ドメインのクローニング時に使用するXML構成ファイルをロードする場合、XMLファイルには、定義されているがゲスト・ドメインに拡張されているクラスタには割り当てられていないソースVMの管理ドメイン(dom0)ノードが必要です。

  • 新しいゲスト・ドメインの追加を反映する新しいXMLファイルを使用できるように、アクションをマージした後に、変更したXMLファイルを保存する必要があります。

  • CLONE GUESTコマンドを使用して、同じクラスタにVMがすでに含まれているサーバーにVMを追加できます。そのため、1つのVMホストに、同じクラスタのメンバーである複数のVMが含まれる構成を作成できます。ただし、この機能は、Exadata Secure RDMA Fabric Isolationで構成されていないシステムでのみ使用できます。

  • デプロイメント時に、クローンのゲストは、クライアント・ネットワーク構成やバックアップ・ネットワーク構成(存在する場合)など、ソース・ゲストから様々な構成属性を継承します。

    すべてのKVMホストに同じネットワーク構成がある場合、継承された属性は期待どおりに機能します。

    ただし、新しいKVMホストで別の物理ネットワーク構成が使用されている場合、クローンのゲストのデプロイメントは失敗します。この状況は、Exadataシステムに異なるバージョンの計算ノード・ハードウェアが含まれている場合に最も発生しやすくなります。たとえば、X10MサーバーをX8M-2ラックに追加する場合です。

    この場合、デプロイメントの前にALTER NETWORKコマンドを使用して、関連するネットワーク定義を手動で調整する必要があります。詳細はOracleサポートにお問い合せください。

例4-24 ゲストVMのクローニング

この例では、クラスタ内の既存のノードから新しいゲストをクローニングする方法を示します。この例では、ソース・ノード名はexa01adm01vm01.example.comで、新しいノードはexa01adm03vm01.example.comです。一連のSETコマンドを使用して、新しいゲストVMの構成を指定します。

この例の最初にロードされたXMLファイルにはdom0ノード(host01adm01.example.com)が定義されていますが、ゲストに拡張されているクラスタに割り当てられていません。

oedacli> LOAD FILE NAME=exa01-pre-cloning-node3.xml
oedacli> CLONE GUEST SRCNAME='exa01adm01vm01.example.com' TGTNAME='exa01adm03vm01.example.com'
oedacli> SET PARENT NAME='exa01adm03.example.com'
oedacli> SET ADMINNET NAME='exa01adm03vm01.example.com' IP='10.xxx.xx.x'
oedacli> SET CLIENTNET NAME='exa01client03vm01.example.com' IP='10.xxx.xx.x'
oedacli> SET PRIVNET NAME1='exa01adm03vm01-priv' IP1='192.168.16.8' NAME2='exa01adm01vm03-priv2' IP2='192.168.16.9'
oedacli> SET VIPNET NAME='exa01client03m01-vip.example.com' IP='10.xxx.xx.x'
oedacli> SAVE ACTION
oedacli> MERGE ACTIONS
oedacli> SAVE FILE NAME='exa01-cloned-node3-rac.xml'
oedacli> DEPLOY ACTIONS

例4-25 TGTNAMESを使用した複数のゲストのクローニング

この例では、dbguest23をクローニングし、新しいゲストdbguest24およびdbguest25を作成します。TGTNAMES引数を使用すると、新しいゲストはいずれも最終のDEPLOY ACTIONSで同時にデプロイされます。

CLONE GUEST SRCNAME='dbguest23' TGTNAME='dbguest24'
SET ADMINNET name='dbguest24' ip='10.128.161.202'
...
SAVE ACTION FORCE

CLONE GUEST SRCNAME='dbguest23' TGTNAME='dbguest25'
SET ADMINNET name='dbguest25' ip='10.128.161.203'
...
SAVE ACTION FORCE

CLONE GUEST TGTNAMES='dbguest24,dbguest25'

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS

関連項目

4.3.16.2 DELETE GUEST

このコマンドは既存のOracle VMゲストを削除し、その構成(インスタンス、ソフトウェア・インストール、ストレージおよびクラスタのユーザー)をすべて削除します。

構文

DELETE GUEST 
WHERE 
   { SRCNAME=node_name [ STEPNAME=stepname ] |
     SRCNAMES='node_names' [ STEPNAME=stepname ] }

引数

  • SRCNAMEでは、削除する既存DomUのホスト名を指定します。

  • SRCNAMESでは、削除する既存ゲストのホスト名のカンマ区切りリストを指定します。指定したホスト名のリストは、引用符で囲む必要があります。

  • STEPNAMEを使用すると、クローン操作の個々のステップを元に戻すことができます。

    stepnameの値には、次のいずれかを指定できます。

    • ADD_INSTANCE
    • EXTEND_DBHOME
    • RUN_ROOTSCRIPT
    • CONFIG_CLUSTERWARE
    • CELL_CONNECTIVITY
    • CREATE_USERS
    • CREATE_GUEST

    DELETE GUESTとともに使用する場合は、STEPNAME句をCLONE GUESTのステップと逆の順序で使用する必要があり、ステップをスキップしないでください。たとえば、ADD_NODEステップとADD_INSTANCEステップを元に戻す場合は、次のコマンドを使用します。

    DELETE GUEST WHERE SRCNAME=node_name STEPNAME=ADD_INSTANCE
    DELETE GUEST WHERE SRCNAME=node_name STEPNAME=EXTEND_DBHOME
    DELETE GUEST WHERE SRCNAME=node_name STEPNAME=ADD_NODE

例4-26 ゲストの削除

次の例は、DELETE GUESTコマンドを使用するOEDACLIセッションを各ステップでの一般的な出力とともに示しています。

oedacli> delete guest where srcname='dbm01vm103.example.com'
oedacli> save action
oedacli> merge actions
 processMerge
 processMergeActions
 Merging Action : delete guest where srcname='dbm01vm103.example.com'
 Merging DELETE GUEST
 Action Validated and Merged OK
oedacli> deploy actions
 Deploying Action ID : 1 delete guest where srcname='dbm01vm103.example.com'
 Deploying DELETE GUEST
 Delete Guest
 Removing Cell Connectivity...
 Deleting cellip.ora and cellinit.ora on node dbm01vm103.example.com
 Done deleting cellip.ora and cellinit.ora on dbm01vm103.example.com
 Successfully completed removing cell connectivity [elapsed Time [Elapsed = 5018 mS [0.0 minutes] Wed May 05 10:29:51 PDT 2021]]
 Deleting users on dbm01vm103.example.com ...
 Deleting cluster users on node dbm01vm103.example.com
 Deleting cluster users...
 Deleting groups...
 Done deleting users and groups on node dbm01vm103.example.com
 Successfully completed deleting users on node(s) dbm01vm103.example.com[elapsed Time [Elapsed = 6043 mS [0.0 minutes] Wed May 05 10:29:57 PDT 2021]]
 Deleting KVM Guest dbm01vm103.example.com from dom0 dbm01adm03.example.com
 KVM Guest dbm01vm103.example.com deleted successfully.
 Done...
 Done

4.3.17 ILOM

ロードしたes.xmlファイル内のILOMSを変更またはリストできます。

4.3.17.1 ALTER ILOM
このコマンドは、ILOMの属性を変更します。

構文

ALTER ILOM 
   { DNSSERVERS='dns_servers' |
     NTPSERVERS='ntp_servers' |
     TIMEZONE=timezone } ...
WHERE
   { ID=ilom_id | 
     HOSTNAME=host_name |
     ILOMNAME=ilom_host_name }

引数

ILOMについて次の属性を指定できます。

  • DNSSERVERS : 一重引用符で囲んでDNSサーバーを示す、カンマ区切りリストを指定します。

  • NTPSERVERS : 一重引用符で囲んでNTPサーバーを示す、カンマ区切りリストを指定します。

  • TIMEZONE : ILOMの有効なタイムゾーンを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ターゲットILOMのes.xml IDを指定します。

  • HOSTNAME : ターゲット・マシンの現在のホスト名を指定します。

  • ILOMNAME : ILOMの現在のホスト名を指定します。

4.3.17.2 LIST ILOMS
このコマンドは、es.xmlファイル内のILOMをリストします。

構文

LIST ILOMS 
[ WHERE 
     { ID = ilom_id | 
       HOSTNAME = hostname |
       ILOMNAME = ilom_hostname } ] 

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : ターゲットILOMのes.xml IDを指定します。

  • HOSTNAME : ターゲット・マシンの現在のホスト名を指定します。

  • ILOMNAME : ILOMの現在のホスト名を指定します。

使用上のノート

WHERE句を指定しない場合、このコマンドでは、es.xmlファイル内のすべてのILOMがリストされます。

4.3.18 LOGIN

マシンまたはクラスタへのリモート・ログインを確認できます。

4.3.18.1 CHECK LOGIN
このコマンドは、マシンまたはクラスタへのリモート・ログインをチェックします。

構文

CHECK LOGIN  
WHERE  
   { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERNAME=cluster_name |
     CLUSTERID=cluster_id |
     HOSTNAME=host_name }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

  • HOSTNAME: 個々のホストの名前を指定します。

4.3.19 MACHINE

es.xmlファイル内のマシンを変更またはリストできます。

4.3.19.1 ALTER MACHINE
このコマンドは、物理サーバーまたは仮想マシン(VM)ゲストであるエンジニアド・システム・マシンの属性を変更します。

構文

ALTER MACHINE
   { { DNSSERVERS='dnsservers' | 
       GATEWAYADAPTER=gatewayadapter |
       HOSTNAMEADAPTER=hostnameadapter | 
       NTPSERVERS='ntpservers' |
       TIMEZONE=timezone | 
       VSWITCH={ true | false } |
       TYPE=newmachinetype |
       ORADISKSIZE=oradisksize |
       ORADISKPATH=oradiskpath }...
     | ACTION={ START [ WAIT={ true | false } ] |
                  STOP [ WAIT={ true | false } ] |
                  RESTART [ WAIT={ true | false } ] |
                  CREATEIMAGE  IMAGEFILE=imagefile SIZE=size [ FILESYSTEM=filesystem ] [ ZIPFILE=zipfile ] |    
                  ATTACHDISK IMAGEFILE=imagefile MOUNTPATH=mountpath [ FILESYSTEM=filesystem ] |
                  DETACHDISK IMAGEFILE=imagefile [ DELETE=delete ] |
                  SETVCPU [ VCPU=vcpu ] [ MAXVCPU=maxvcpu ] [ REBOOT={ true | false } ] |
                  SETVMEM VMEM=vmem [ REBOOT={ true | false } ] } } 
WHERE
   { ID=id | 
     HOSTNAME=hostname |     
     CLUSTERNUMBER=clusternumber { COMPUTENUMBER=computenumber | STORAGENUMBER=storagenumber }  |
     CLUSTERNAME=clustername { COMPUTENUMBER=computenumber | STORAGENUMBER=storagenumber } |
     CLUSTERID=clusterid { COMPUTENUMBER=computenumber | STORAGENUMBER=storagenumber } }

引数

マシンについて次の引数を指定できます。

  • DNSSERVERS: マシンのDNSサーバーのカンマ区切りリスト。リストを一重引用符(')で囲みます。

  • GATEWAYADAPTER: マシン・ゲートウェイに使用するネットワーク・アダプタ(ADMINまたはCLIENT)

  • HOSTNAMEADAPTER: マシン・ホスト名に使用するネットワーク・アダプタ(ADMINまたはCLIENT)

  • NTPSERVERS: マシンのNTPサーバーのカンマ区切りリスト。リストを一重引用符(')で囲みます。

  • TIMEZONE: マシンのタイムゾーン指定

  • VSWITCH: マシンがvswitchに接続されるかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

  • TYPE: マシンを新しいタイプとして設定します。たとえば: X8XT

  • ORADISKSIZE: Oracleソフトウェア・ボリュームのサイズ(GB) (通常は/u01)。デフォルトは20、最小値は10です。

  • ORADISKPATH: Oracleソフトウェア・ボリュームのマウント・ポイント。デフォルトは/u01です。デフォルト以外の値については、細心の注意を払って他のパスが設定と互換性があることを確認してください。

  • ACTION: 指定されたVMゲスト・マシンに対して実行するアクション。次のいずれか1つを使用します。

    • START: 指定されたゲストを起動します。マシンのSSH接続の準備が完了すると、アクションは完了します。マシンがすでに起動されている場合、エラーは発生しません。

    • STOP: 指定されたゲストを停止します。マシンが停止すると、アクションは完了します。マシンがすでに停止されている場合、エラーは発生しません。

    • RESTART: 指定されたゲストを停止してから起動します。マシンのSSH接続の準備が完了すると、アクションは完了します。マシンがすでに停止されている場合、エラーは発生しません。

    • CREATEIMAGE: 後続のATTACHDISKコマンド用のディスク・イメージをハイパーバイザに作成します。

    • ATTACHDISK: ハイパーバイザから実行中のゲストにディスク・イメージをアタッチし、ゲストにファイル・システムをマウントします。デフォルト(xfs)を使用しない場合、FILESYSTEMを指定する必要があります。

    • DETACHDISK: ファイル・システムをアンマウントし、ゲストからディスク・イメージをデタッチし、オプションでディスク・イメージを削除します。

    • SETVCPU: ゲストのCPUリソース割当てを変更します。このアクションでは、vm.cfgファイルのmaxcpu値で指定された制限内で割当ての増減が可能です。このアクションは、実行中のゲストに対して機能できます。変更を有効にするために再起動は必要ありません。

    • SETVMEM: ゲストのRAMリソース割当てを変更します。変更を有効にするには、再起動が必要です。

    使用できるACTION引数は、次のとおりです。

    • WAIT: オプションで、関連付けられたアクションが完了するまで待機するかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。WAIT=falseを指定すると、アクションは非同期的に開始され、コマンドはすぐに戻り、成功の兆候を示すことも保証することもありません。

    • IMAGEFILE: ディスク・イメージ・ファイルの名前

    • SIZE: ディスク・イメージ・ファイルのサイズ(GB)

    • FILESYSTEM: ディスク・イメージで使用されるファイル・システム・タイプ。デフォルトはxfsです。代替はext4です。

    • ZIPFILE: オプションで新しいディスク・イメージの移入に使用されるzipファイル

    • MOUNTPATH: ディスク・イメージのマウントに使用されるゲスト・ディレクトリ

    • DELETE: オプションで、ディスク・イメージを削除するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

    • VCPU: ゲスト・マシンに割り当てられた仮想CPUの数

    • MAXVCPU: ゲスト・マシンに割り当てられた仮想CPUの最大数

    • VMEM: ゲスト・マシンに割り当てられたRAMの量(GB)

    • REBOOT: オプションで、ゲストを自動的に再起動するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンの識別子を指定します

  • HOSTNAME: ターゲット・マシンの現在のホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタ番号

  • CLUSTERNAME: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタの名前

  • CLUSTERID: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタのID

  • COMPUTENUMBER: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたコンピュート・ノード番号。コンピュート・ノードの採番は、クラスタごとに1から始まります。

  • STORAGENUMBER: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたストレージ・サーバー番号。ストレージ・サーバーの採番は、クラスタごとに1から始まります。

例4-27 ACTIONの例

次の各例では、ACTION引数を使用するコマンドを示します。

  • ゲストの起動:
    ALTER MACHINE ACTION=START WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ゲストの停止:
    ALTER MACHINE ACTION=STOP WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ゲストの再起動:

    ALTER MACHINE ACTION=RESTART WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ディスク・イメージの作成:

    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 WHERE HOSTNAME=node1hostname
    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 ZIPFILE=data.zip WHERE HOSTNAME=node1hostname 
    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 FILESYTEM=ext4 WHERE HOSTNAME=node1hostname 
    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 FILESYTEM=ext4 ZIPFILE=data.zip WHERE HOSTNAME=node1hostname 
  • ディスク・イメージのアタッチ:

    ALTER MACHINE ACTION=ATTACHDISK IMAGEFILE=/EXAVMIMAGES/example.img MOUNTPATH=/u02 WHERE HOSTNAME=node1hostname
    ALTER MACHINE ACTION=ATTACHDISK IMAGEFILE=/EXAVMIMAGES/example.img MOUNTPATH=/u02 FILESYSTEM=ext4 WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ディスク・イメージのデタッチ:

    ALTER MACHINE ACTION=DETACHDISK IMAGEFILE=example.img WHERE HOSTNAME=node1hostname
    ALTER MACHINE ACTION=DETACHDISK IMAGEFILE=example.img DELETE=true WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • CPUリソース割当ての変更:

    ALTER MACHINE ACTION=SETVCPU MAXVCPU=12 VCPU=12 WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • RAMリソース割当ての変更:

    ALTER MACHINE ACTION=SETVMEM VMEM=9 WHERE HOSTNAME=node1hostname
4.3.19.2 ALTER MACHINES
このコマンドは、エンジニアド・システム・マシンのコレクションの属性を変更します。

構文

ALTER MACHINES
   { ORADISKSIZE=oradisksize |
     ORADISKPATH=oradiskpath |
     IMAGEVERSION=imageversion }...
WHERE
   { CLUSTERNUMBER=clusternumber |
     CLUSTERNAME=clustername |
     CLUSTERID=clusterid |
     TYPE=GUESTS }

引数

マシンについて次の引数を指定できます。

  • ORADISKSIZE: Oracleソフトウェア・ボリュームのサイズ(GB) (通常は/u01)。デフォルトは20、最小値は10です。

  • ORADISKPATH: Oracleソフトウェア・ボリュームのマウント・ポイント。デフォルトは/u01です。デフォルト以外の値については、細心の注意を払って他のパスが設定と互換性があることを確認してください。

  • IMAGEVERSION: ゲスト・マシンにデプロイするイメージのバージョン。この引数はゲスト・マシン(WHERE TYPE=GUEST)にのみ適用されます。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタ番号

  • CLUSTERNAME: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタの名前

  • CLUSTERID: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタのID

  • TYPE=GUEST: すべてのゲスト・マシンに変更を適用します。このオプションは、IMAGEVERSIONを設定する場合にのみ適用できます。

4.3.19.3 LIST MACHINES
このコマンドは、エンジニアド・システムのためのes.xmlファイル内の使用可能なマシンをリストします。

構文

LIST MACHINES  
[ WHERE  
     { TYPE=type |
       ID=machine_id | 
       CLUSTERNUMBER=cluster_number [ TYPE=type ] |
       CLUSTERNAME=cluster_name [ TYPE=type ] |
       CLUSTERID=cluster_id [ TYPE=type ] } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • TYPE : マシン・タイプを指定します。有効な値は、COMPUTECELLSTORAGEDOM0GUESTDOMUKVMまたはKVMGUESTです。

  • ID : 個々のマシンのes.xml IDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID : クラスタのes.xml IDを指定します。

使用上のノート

WHERE句を指定しない場合、このコマンドでは、es.xmlファイル内で定義されているすべてのマシンがリストされます。

4.3.20 NETWORK

XML構成ファイル内で定義されているネットワークを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.20.1 ADD NETWORK
このコマンドは、ネットワーク・レコードを既存の構成内のマシンに追加します。

構文

ADD NETWORK 
   NETWORKTYPE=network_type
   HOSTNAME=hostname
   IP=ip_addr 
   NETMASK=netmask
   DOMAINNAME=domain_name
   MASTER=master 
   [ MTU=mtu ]
   [ GATEWAY=gateway ]
   [ SSHENABLED={ true | false } ]
   [ MAC=mac_addr ]
   [ LINKSPEED=nic_speed ]
   [ SLAVE='slave' ]
   [ PKEY=pkey ] 
   [ PKEYNAME=pkey_name ]
   [ STATUS = status ]
   [ LACP={ true | false } ]
   [ VLANID=vlan_id ]
   [ INTERFACENAME=interface_name ] 
   [ DESCRIPTION='network_description' ]
   [ VSWITCHNETWORKPARAMS='vswitchnetwork_parameters' ]
   [ NATHOSTNAME=nat_host_name ]
   [ NATIP=nat_ip_addr ]
   [ NATDOMAINNAME=nat_domain_name ] 
   [ NATNETMASK=nat_mask ] 
WHERE
   { HOSTNAME=hostname | 
     CLUSTERNAME=cluster_name { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_name { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } }

引数

ネットワークの追加時に次の属性を指定できます。

  • NETWORKTYPE: ネットワークのタイプを指定します。ADMINCLIENTBACKUPPRIVATEOTHERINGESTVIPREPLICATIONVIPまたはILOMを指定できます。

  • HOSTNAME: ネットワークの短縮ホスト名を指定します。

  • IP: ネットワークのIPアドレスを指定します。

  • NETMASK: ネットワーク・ネットマスクを指定します

  • DOMAINNAME: ネットワークのドメイン名を指定します。

  • MASTER: プライマリ・アダプタ名を指定します

  • MTU: ネットワークMTU (最大転送ユニット)を指定します。PRIVATEまたはILOMネットワークには適用されません。

  • GATEWAY: ネットワーク・サブネット・ゲートウェイを指定します。

  • SSHENABLED: TRUEは、このアダプタに対してSSHを有効にする必要があることを示します

  • MAC: MACアドレスを指定します。

  • LINKSPEED: 10000または25000。X7-2以降の2ソケット・コンピュート・ノードの場合のみ。

  • SLAVE: 一重引用符で囲んで結合ネットワークのセカンダリ・デバイスを示す、スペース区切りリストを指定します。

  • PKEY: PRIVATEネットワークに対してのみ、pkeyを指定します

  • PKEYNAME: PRIVATEネットワークに対してのみ、pkey名を指定します

  • STATUS: ネットワークのステータスを指定します。

  • LACP: TRUEは、LACPを有効にする必要があることを示します

  • VLANID: VLAN識別子を指定します。ネットワークがプライベート以外のVLANネットワークであるか、KVMゲストのVLANネットワークである場合に適用されます。

  • INTERFACENAME: KVMゲストおよびセルに対応するVLANのプライベート・ネットワークの名前(clre[0-1]またはstre[0-1])。

  • DESCRIPTION: このネットワークについてのテキスト説明(一重引用符で囲みます)。

  • VSWITCHNETWORKPARAMS: 仮想スイッチに必要なパラメータ(一重引用符で囲みます)。

  • NATHOSTNAME: NATホスト名を指定します。

  • NATIP: NAT IPアドレスを指定します。

  • NATDOMAINNAME: NATドメイン名を指定します。

  • NATNETMASK: NATネットマスクを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • HOSTNAME: 既存の計算ノードのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: 既存のクラスタの名前を指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の既存の計算ノードの番号を指定します。

  • STORAGENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の既存のストレージ・セルの番号を指定します。

4.3.20.2 ALTER NETWORK
このコマンドは、既存の構成内のマシンのネットワーク・レコードを変更します。

構文

ALTER NETWORK 
   { HOSTNAME=hostname |
     IP=ip_addr |
     NETMASK=netmask |
     DOMAINNAME=domain_name |
     MASTER=master |
     GATEWAY=gateway | 
     SSHENABLED={ true | false } |
     MAC=mac_addr |
     MTU=mtu |
     LINKSPEED=nic_speed |
     SLAVE='slave' |
     PKEY=pkey |
     PKEYNAME=pkey_name |
     STATUS=status |
     LACP={ true | false } |
     VLANID=vlan_id |
     INTERFACENAME=interface_name |
     DESCRIPTION='network_description' |
     VSWITCHNETWORKPARAMS='vswitchnetwork_parameters' |
     NATHOSTNAME=nat_host_name | 
     NATIP=nat_ip_addr |
     NATDOMAINNAME=nat_domain_name |
     NATNETMASK=nat_mask } ... 
WHERE 
   { ID=network_id |  
     NETWORKHOSTNAME=network_hostname | 
     NATHOSTNAME=nat_hostname |
     HOSTNAME=hostname NETWORKTYPE=network_type [ PRIVATEID=private_id ] |
     CLUSTERNAME=cluster_name { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } NETWORKTYPE=network_type [ PRIVATEID=private_id ] | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } NETWORKTYPE=network_type [ PRIVATEID=private_id ] }

引数

ネットワークの変更時に次の属性を指定できます。

  • HOSTNAME: ネットワークの短縮ホスト名を指定します。

  • IP: ネットワークのIPアドレスを指定します。

  • NETMASK: ネットワークのネットマスクを指定します。

  • DOMAINNAME: ネットワークのドメイン名を指定します。

  • MASTER: プライマリ・アダプタ名を指定します

  • GATEWAY: ネットワーク・サブネット・ゲートウェイを指定します。

  • SSHENABLED: TRUEは、このアダプタに対してSSHを有効にする必要があることを示します

  • MAC: MACアドレスを指定します。

  • MTU: ネットワークMTU (最大転送ユニット)を指定します。PRIVATEまたはILOMネットワークには適用されません。

  • LINKSPEED: 10000または25000。X7-2以降の2ソケット・コンピュート・ノードの場合のみ。

  • SLAVE: 一重引用符で囲んで結合ネットワークのセカンダリ・デバイスを示す、スペース区切りリストを指定します。

  • PKEY: PRIVATEネットワークに対してのみ、pkeyを指定します

  • PKEYNAME: PRIVATEネットワークに対してのみ、pkey名を指定します

  • STATUS: ネットワークのステータスを指定します。

  • LACP: TRUEは、LACPを有効にする必要があることを示します

  • VLANID: VLAN識別子を指定します。ネットワークがプライベート以外のVLANネットワークであるか、KVMゲストのVLANネットワークである場合に適用されます。

  • INTERFACENAME: KVMゲストおよびセルに対応するVLANのプライベート・ネットワークの名前(clre[0-1]またはstre[0-1])。

  • DESCRIPTION: このネットワークについてのテキスト説明(一重引用符で囲みます)。

  • VSWITCHNETWORKPARAMS: 仮想スイッチに必要なパラメータ(一重引用符で囲みます)。

  • NATHOSTNAME: NATホスト名を指定します。

  • NATIP: NAT IPアドレスを指定します。

  • NATDOMAINNAME: NATドメイン名を指定します。

  • NATNETMASK: NATネットマスクを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: XML構成ファイル内のターゲット・ネットワークのIDを指定します。

  • NETWORKHOSTNAME: マシンのホスト名ではなく、ネットワーク・オブジェクトのホスト名を指定します。

  • NATHOSTNAME: 既存の計算ノードのNATホスト名を指定します。

  • HOSTNAME: 既存の計算ノードのホスト名を指定します。

  • NETWORKTYPE: ネットワークのタイプを指定します。ADMINCLIENTBACKUPPRIVATEOTHERINGESTVIPREPLICATIONVIPまたはILOMを指定できます。

  • PRIVATEID: プライベート・ネットワークのIDを指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: 既存のクラスタの名前を指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の既存の計算ノードの番号を指定します。

  • STORAGENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の既存のストレージ・セルの番号を指定します。

4.3.20.3 ALTER NETWORKS
このコマンドは、指定されたマシンのVLAN番号を変更します。

構文

ALTER NETWORKS
   VLANID=vlan_id
WHERE 
   HOSTNAMES=hostnames
   NETWORKTYPE=network_type

引数

  • VLANID: VLAN識別子を指定します。

  • HOSTNAMES: ホスト名のカンマ区切りリストを指定します

  • NETWORKTYPE: ネットワークのタイプを指定します。ADMINCLIENTBACKUPPRIVATE (ストレージ・プライベート・ネットワーク)またはCLUSTERPRIVATEを指定できます。

使用上のノート

  • 対応するMERGE ACTIONS処理中、指定されたホストに既存のVLANがない場合でも、VLAN識別子が設定されます。

  • 対応するDEPLOY ACTIONS処理中、ストレージ・セルはパラレルで再起動して新しいVLAN識別子を有効にします。

4.3.20.4 DELETE NETWORK
このコマンドは、マシンのネットワーク・レコードを削除します。

構文

DELETE NETWORK 
WHERE 
   { ID=network_id |  
     HOSTNAME=network_hostname [ NETWORKTYPE=network_type ] | 
     CLUSTERNAME=cluster_name { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } [ NETWORKTYPE=network_type ] |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } [ NETWORKTYPE=network_type ] |
     CLUSTERID=cluster_id { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } [ NETWORKTYPE=network_type ] }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : XML構成ファイル内のネットワーク・オブジェクトのIDを指定します。

  • HOSTNAME : 既存の計算ノードのホスト名を指定します。

  • NETWORKTYPE : ネットワークのタイプを指定します。ADMINCLIENTBACKUPPRIVATEOTHERINGESTVIPREPLICATIONVIPまたはILOMを指定できます。

  • CLUSTERNAME : 既存のクラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERID : XML構成ファイル内のクラスタIDを指定します。

  • COMPUTENUMBER : 1から始まる、クラスタ内の既存の計算ノードの番号を指定します。

  • STORAGENUMBER : 1から始まる、クラスタ内の既存のストレージ・セルの番号を指定します。

4.3.20.5 LIST NETWORKS
このコマンドは、ネットワーク詳細をリストします。

構文

LIST NETWORKS 
[ WHERE
     { ID=network_id |
       HOSTNAMES=ALL [ NETWORKTYPE=network_type ] |
       HOSTID=host_id [ NETWORKTYPE=network_type ] |
       HOSTNAME=network_hostname [ NETWORKTYPE=network_type ] | 
       CLUSTERNAME=cluster_name { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } [ NETWORKTYPE=network_type ] |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number { COMPUTENUMBER=compute_number | STORAGENUMBER=storage_number } [ NETWORKTYPE=network_type ] } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : XML構成ファイル内のネットワーク・オブジェクトのIDを指定します

  • HOSTNAMES=ALL: すべてのホストを指定します

  • NETWORKTYPE : ネットワークのタイプを指定します。ADMINCLIENTBACKUPPRIVATEまたはILOMを指定できます。

  • HOSTID: XML構成ファイルにホストIDを指定します

  • HOSTNAME : 既存の計算ノードのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNAME : 既存のクラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERID : XML構成ファイル内のクラスタIDを指定します。

  • COMPUTENUMBER : 1から始まる、クラスタ内の既存の計算ノードの番号を指定します。

  • STORAGENUMBER : 1から始まる、クラスタ内の既存のストレージ・セルの番号を指定します。

4.3.21 PASSWORD

デフォルトのパスワードを指定できます。

4.3.21.1 ALTER PASSWORD

デフォルトのパスワードを指定するOEDAプロパティを変更します。

構文

ALTER PASSWORD
   [ PASSWORD=new_password ]
WHERE
   USER={ ROOT | NONROOT }

引数

  • PASSWORD: 新しいパスワードを指定します。

  • USER: ユーザー・タイプ(ROOTまたはNONROOT)を指定します。

使用上のノート

PASSWORD引数を指定しない場合、ユーザーはパスワードを指定して確認するように対話形式で求められます。

4.3.22 PROPERTY

OEDAプロパティを設定できます。

4.3.22.1 ALTER PROPERTY

OEDAプロパティ・パラメータを変更します。

構文

ALTER PROPERTY
   NAME=property_name
   VALUE=value
WHERE
   [ OS=os_name ]

引数

  • NAME: 変更するプロパティの名前を指定します。使用可能なプロパティを表示するには、LIST PROPERTIESを参照してください。

  • VALUE: 新しいプロパティ値を指定します

  • OS: オプションで、プロパティに関連付けられているオペレーティング・システムを指定します。指定可能な値は、LINUXSPARCWINDOWSMACOVMまたはWEBです。

使用上のノート

OS引数が指定されていない場合、メインのes.propertiesファイルのプロパティが更新されます。

4.3.22.2 LIST PROPERTIES

OEDAプロパティに関する情報を表示します。

構文

LIST PROPERTIES
[ WHERE
     OS=os_name ]

引数

  • OS: オプションで、プロパティに関連付けられているオペレーティング・システムを指定します。指定可能な値は、LINUXSPARCWINDOWSMACOVMまたはWEBです。

使用上のノート

OS引数が指定されていない場合、メインのes.propertiesのプロパティが表示されます。

4.3.23 RACK

エンジニアド・システム・ラックを管理できます。

4.3.23.1 ADD RACK

エンジニアド・システムXMLファイルに新しいラックを追加します。

構文

ADD RACK
   TYPE=ELASTIC
   MODEL={ X7 | X8 | X8M }
   SRCRACK=srcrack
SET ADMIN NAME=admin_name IP=admin_ip
SET LEAF1 NAME=leaf1_name IP=leaf1_ip
SET LEAF2 NAME=leaf2_name IP=leaf2_ip
[ SET SPINE NAME=spine_name IP=spine_ip ]
[ SET PDU1 NAME=pdu1_name IP=pdu1_ip ]
[ SET PDU2 NAME=pdu2_name IP=pdu2_ip ]

引数

  • TYPE: ELASTICラック・タイプを指定します。

  • MODEL: ラック・モデルを指定します。指定可能な値は、X7X8またはX8Mです。

  • SRCRACK: 新しいラックのテンプレートとして使用される既存のラックのes.xml識別子を指定します。

新しいラックには次のオプションを設定できます。

  • ADMIN: 管理ネットワーク・スイッチに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • LEAF1: 1つ目のリーフ・スイッチに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • LEAF2: 2つ目のリーフ・スイッチに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • SPINE: オプションで、スパイン・スイッチに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • PDU1: オプションで、1つ目のPDUに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

  • PDU2: オプションで、2つ目のPDUに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。

4.3.23.2 ALTER RACK

エンジニアド・システムXMLファイルでラックを変更します。

構文

ALTER RACK
   ULOC={ ulocation | 0 | GENERATE }
WHERE
   RACKNUMBER=rack_number
   [ HOSTNAME=host_name ] 
ALTER RACK
   { DESCRIPTION=description |
     RACKID=rack_type } ...
WHERE
   RACKNUMBER=rack_number

引数

次の属性を変更できます。

  • ULOC: 次のようにラックの場所(uloc)を設定します。

    • ULOC=ulocation: 特定のホストまたはスイッチのラックの場所を指定します。

    • ULOC=0: 指定されたラック内のすべてのホストおよびスイッチについて、ラックの場所を0 (ゼロ)に設定します。

    • ULOC=GENERATE: 指定されたラック内のすべてのホストおよびスイッチに有効なラックの場所を割り当てます。

  • DESCRIPTION: ラックの説明を設定します。

  • RACKID: ラック・タイプを設定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • RACKNUMBER: 1から始まる、エンジニアド・システムXMLファイルでのラックの番号を指定します。

  • HOSTNAME: 特定のホストまたはスイッチのホスト名を指定します。

使用上のノート

ULOC引数を使用して特定のラックの場所(ULOC=ulocation)を指定する場合は、WHERE句にHOSTNAME=host_nameを指定する必要があります。

4.3.23.3 LIST RACKS

エンジニアド・システムXMLファイルのラックに関する情報を表示します。

構文

LIST RACKS
4.3.23.4 LIST RACKDESCRIPTION

OEDAでサポートされるラック・タイプに関する情報を表示します。

構文

LIST RACKDESCRIPTION
[ WHERE
     TYPE=rack ]

引数

TYPE: オプションで、コマンド出力を制限するために使用するラック・モデルを指定します。

使用上のノート

WHERE句を省略すると、すべてのラック・タイプが表示されます。

4.3.24 REQUIREDFILES

必要なファイルに関する情報を表示できます。

4.3.24.1 LIST REQUIREDFILES

Oracle Grid InfrastructureまたはOracle Databaseに必要なインストール・ファイルに関する情報を表示します。

構文

LIST REQUIREDFILES
   { GRID |
     DATABASE |
     GIVERSION='<giversion>' |
     DBVERSION='<dbversion>' }

引数

  • GRID: Oracle Grid Infrastructureに必要なファイルに関する情報を表示します

  • DATABASE: Oracle Databaseに必要なファイルに関する情報を表示します

  • GIVERSION: リリース更新(RU)を含めてOracle Grid Infrastructureのバージョンを指定します。たとえば: 12.1.0.2.170418

  • DBVERSION: リリース更新(RU)を含めてOracle Databaseのバージョンを指定します。たとえば: 12.1.0.2.170418

使用上のノート

  • es.xmlファイルがロードされていない場合は、GIVERSIONまたはDBVERSIONを使用します。

  • LIST SOFTWAREVERSIONS { GRID | DATABASE }を使用して、ソフトウェア・バージョンに関する情報を表示します。

4.3.25 REMOTE

リモート・ホストでコマンドを実行できます。

4.3.25.1 EXEC REMOTE

リモート・ホストでコマンドを実行します。

構文

EXEC REMOTE
   COMMAND='command'
WHERE
   HOSTNAMES='host_names'

セクション・タイトル

  • COMMAND: 指定されたホストで実行するコマンドを指定します。

  • HOSTNAMES: リモート・ホストのカンマ区切りリストを指定します。

4.3.26 SCAN

クラスタのSCANを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.26.1 ADD SCAN
このコマンドは、Oracle Grid InfrastructureクラスタにSCANを追加します。

構文

ADD SCAN
   SCANNAME=scan_name
   [ SCANPORT=scan_port ]
   SCANIPS='scan_ip_addrs'
WHERE
   { CLUSTERNAME=cluster_name |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERID=cluster_id }

引数

新規SCANについて次の属性を指定できます。

  • SCANNAME : SCANのDNS名を指定します。

  • SCANPORT : オプションで、SCANのポートを指定します。デフォルト値は1521です。

  • SCANIPS : 一重引用符で囲んでSCANのIPアドレスを示す、カンマ区切りリストです

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERID : XML構成ファイル内のクラスタのIDを指定します。

4.3.26.2 ALTER SCAN
このコマンドは、Oracle Grid InfrastructureクラスタのSCANの属性を変更します。

構文

ALTER SCAN 
   { SCANNAME=scan_name |
     SCANPORT=scan_port | 
     SCANIPS='scan_ip_addrs' } ...
WHERE
   { CLUSTERNAME=cluster_name |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERID=cluster_id }

引数

SCANについて次の属性を変更できます。

  • SCANNAME : SCANのDNS名を指定します。

  • SCANPORT : SCANのポートを指定します

  • SCANIPS : 一重引用符で囲んでSCANのIPアドレスを示す、カンマ区切りリストです

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERID : XML構成ファイル内のクラスタのIDを指定します。

4.3.26.3 DELETE SCAN
このコマンドは、Oracle Grid InfrastructureクラスタのSCANを削除します。

構文

DELETE SCAN 
WHERE
   { CLUSTERNAME=cluster_name |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERID=cluster_id }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERID : XML構成ファイル内のクラスタのIDを指定します。

4.3.26.4 LIST SCANS
このコマンドは、すべてのOracle Grid Infrastructureクラスタまたは個々のクラスタについてSCANの詳細をリストします。

構文

LIST SCANS 
[ WHERE
     { ID=scan_id | 
       CLUSTERNAME=cluster_name |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number |
       CLUSTERID=cluster_id } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : XML構成ファイル内のSCANオブジェクトのIDを指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERID : XML構成ファイル内のクラスタのIDを指定します。

使用上のノート

WHERE句を指定しない場合、このコマンドでは、XML構成ファイル内のすべてのクラスタのすべてのSCANSについて詳細がリストされます。

4.3.27 SECURITY

セキュリティ設定を管理できます。

4.3.27.1 SET SECURITY

このコマンドでは、セキュリティ関連のアクション(OEDACLIセッションに対するデフォルト以外のrootパスワードの設定やパスワード・ベースの認証の制御など)を実行します。

前提条件

このコマンドを使用するときにENABLEPASSWORDLOGINオプションを指定する場合は、その前に、ターゲット・システムでSSHキー・ベースの認証を構成しておく必要があります。「DEPLOY SSHKEYS」を参照してください。

構文

SET SECURITY 
   PASSWORD=root_password
SET SECURITY 
   ENABLEPASSWORDLOGIN={ true | false } 
   [ HOSTNAMES="host1[,host2[,host3 ...]]" ]

引数

  • PASSWORD: OEDACLIセッションに対するデフォルト以外のrootパスワードを指定します
  • ENABLEPASSWORDLOGIN: rootユーザーのパスワード・ベースの認証を有効にするか無効にするかを指定します
  • HOSTNAMES: オプションで、操作対象のホスト名のリストを指定します

使用上のノート

HOSTNAMES引数が指定されていない場合、コマンドは現在ロードされているエンジニアド・システムXMLファイルに対して機能します。

4.3.28 SOFTWAREVERSIONS

サポートされているソフトウェアのバージョンを確認できます。

4.3.28.1 LIST SOFTWAREVERSIONS

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのサポートされているバージョンに関する情報を表示します。

構文

LIST SOFTWAREVERSIONS [ GRID | DATABASE ]

引数

  • GRID: Oracle Grid Infrastructureのサポートされているバージョンに関する情報を表示します

  • DATABASE: Oracle Databaseのサポートされているバージョンに関する情報を表示します

使用上のノート

  • どちらの引数(GRIDまたはDATABASE)も指定されていない場合、LIST SOFTWAREVERSIONSは、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのサポートされているソフトウェアのバージョンに関する情報を表示します。

4.3.29 SSHKEYS

Oracle Exadataラックrootユーザー認証用に、SSHキーを生成してデプロイできます。

4.3.29.1 DEPLOY SSHKEYS

このコマンドでは、エンジニアド・システムXMLファイル(es.xml)内のすべてのホストまたはコマンドに指定された名前のホストで、SSHキー・ベースの認証を構成します。

構文

DEPLOY SSHKEYS 
   [ PASSWORD=root_password ]
   [ ENABLEPASSWORDLOGIN={ true | false } ]
   [ HOSTNAMES="host1[,host2[,host3 ...]]" ]

引数

  • PASSWORD: オプションで、SSHキー・アクセスを設定するホストに接続するためのデフォルト以外のrootパスワードを指定します
  • ENABLEPASSWORDLOGIN: オプションで、SSHキー・アクセスの設定後にrootユーザーに対してパスワード・ベースの認証を有効にするか無効にするかを指定します
  • HOSTNAMES: オプションで、SSHキーをデプロイするホストの名前のリストを指定します

使用上のノート

  • SSHキーのペアがOEDA WorkDir内で見つからない場合、このコマンドはキー・ペアの生成も実行します。

  • HOSTNAMES引数が指定されていない場合、コマンドは現在ロードされているエンジニアド・システムXMLファイルに対して機能します。

例4-28 XMLファイルに含まれるすべてのホストに対するSSHキーのデプロイ

oedacli> LOAD FILE NAME=es.xml
SUCCESS - file loaded
edacli> DEPLOY SSHKEYS ENABLEPASSWORDLOGIN=false

例4-29 指定したホストに対するSSHキーのデプロイ

oedacli> DEPLOY SSHKEYS ENABLEPASSWORDLOGIN=false PASSWORD="password" HOSTNAMES="dbm01adm05.example.com,dbm01adm06.example.com"
4.3.29.2 GENERATE SSHKEYS

このコマンドでは、エンジニアド・システムXMLファイル(es.xml)内のすべてのホストまたはコマンドに指定された名前のホストについて、SSHキー・ペアを生成します。このキーは、OEDA WorkDirに保存されます。

構文

GENERATE SSHKEYS [ HOSTNAMES="host1[,host2[,host3 ...]]" ]

引数

  • HOSTNAMESはオプションです。SSHキーを生成するホストの名前のリストを指定します。

使用上のノート

  • HOSTNAMES引数が指定されていない場合、コマンドは現在ロードされているエンジニアド・システムXMLファイルに対して機能します。

例4-30 XMLファイルに含まれるすべてのホストに対するSSHキーの生成

oedacli> LOAD FILE NAME=es.xml
SUCCESS - file loaded
edacli> GENERATE SSHKEYS
Creating SSH Key Pairs for hosts [dbm01adm01.example.com, dbm01adm02.example.com, ...]... 
Generated SSH Keys for [dbm01adm01.example.com, dbm01adm02.example.com, ...]

例4-31 指定したホストに対するSSHキーの生成

oedacli> GENERATE SSHKEYS HOSTNAMES="dbm02adm05.example.com,dbm02adm06.example.com"
Creating SSH Key Pairs for hosts [dbm02adm06.example.com, dbm02adm05.example.com]... 
Generated SSH Keys for [dbm02adm06.example.com, dbm02adm05.example.com]
4.3.29.3 SET SSHKEYS

このコマンドでは、OEDACLIから実行するリモート・コマンドのSSHキー・ベースの認証を有効化または無効化します。

前提条件

このコマンドを使用する前に、ターゲット・システムでSSHキー・ベースの認証を構成しておく必要があります。「DEPLOY SSHKEYS」を参照してください。

構文

SET SSHKEYS ENABLE={ true | false }

引数

  • ENABLEでは、OEDACLIから実行するリモート・コマンドのSSHキー・ベースの認証を有効にするか無効にするかを指定します。

4.3.30 STEPS

仮想CREATE CLUSTERデプロイメントのステップを表示できます。

4.3.30.1 LIST STEPS

このコマンドは、仮想CREATE CLUSTERデプロイメントのステップをリストします。

各ステップには、Create Virtual Machineなどの名前が付けられます。各ステップには、CREATEVMなどの1つの単語の識別子もあります。短い名前の識別子は、CREATE CLUSTERコマンドなどの他のコマンドにSTEPSまたはSKIPSTEPSを指定するときに使用します。

クラスタの有効なステップのリストは、クラスタに対して選択された機能によって異なります。リストされたステップは、識別されたクラスタに対して有効です。XMLファイルに1つのクラスタのみが含まれている場合は、クラスタを明示的に指定する必要はありません。

リストされるステップ番号は、クラスタに実装されている機能によって変わることがありますが、短い名前の識別子は特定のステップに対して常に同じです。

構文

LIST STEPS
[ WHERE
   { CLUSTERNUMBER=cluster_number |
     CLUSTERNAME=cluster_name |
     ID=cluster_id } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER : 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME : クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

例4-32 特定のクラスタのステップのリスト

oedacli> LIST STEPS WHERE CLUSTERNAME = Cluster-c1 
{
  "step" : [ {
    "stepName" : "Validate Configuration File",
    "shortName" : "VALIDATE",
    "id" : "1"
  }, {
    "stepName" : "Create Virtual Machine",
    "shortName" : "CREATEVM",
    "id" : "2"
  }, {
    "stepName" : "Create Users",
    "shortName" : "USERS",
    "id" : "3"
  }, {
    "stepName" : "Setup Cell Connectivity",
    "shortName" : "CELLCONN",
    "id" : "4"
  }, {
    "stepName" : "Calibrate Cells",
    "shortName" : "CALIBRATE",
    "id" : "5"
  }, {
    "stepName" : "Create Cell Disks",
    "shortName" : "CELLDISKS",
    "id" : "6"
  }, {
    "stepName" : "Create Grid Disks",
    "shortName" : "GRIDDISKS",
    "id" : "7"
  }, {
    "stepName" : "Install Cluster Software",
    "shortName" : "INSTALLGI",
    "id" : "8"
  }, {
    "stepName" : "Initialize Cluster Software",
    "shortName" : "INITGI",
    "id" : "9"
  }, {
    "stepName" : "Install Database Software",
    "shortName" : "INSTALLDB",
    "id" : "10"
  }, {
    "stepName" : "Relink Database with RDS",
    "shortName" : "RELINK",
    "id" : "11"
  }, {
    "stepName" : "Create ASM Diskgroups",
    "shortName" : "ASMDG",
    "id" : "12"
  }, {
    "stepName" : "Create Databases",
    "shortName" : "DATABASE",
    "id" : "13"
  }, {
    "stepName" : "Apply Security Fixes",
    "shortName" : "APPLYFIXES",
    "id" : "14"
  }, {
    "stepName" : "Install Exachk",
    "shortName" : "EXACHK",
    "id" : "15"
  }, {
    "stepName" : "Create Installation Summary",
    "shortName" : "INSTALLSUMMARY",
    "id" : "16"
  }, {
    "stepName" : "Resecure Machine",
    "shortName" : "RESECURE",
    "id" : "17"
  } ]
}

4.3.31 SWITCH

スイッチを表示および管理できます。

4.3.31.1 ADD SWITCH

エンジニアド・システムXMLファイル内のラックに新しいスイッチを追加します。

構文

ADD SWITCH
WHERE
   { RACKID=rack_id |
     RACKNUMBER=rack_number }
SET ADMINNET NAME=admin_name, IP=admin_ip [ , GATEWAY=gateway, NETMASK=netmask ]
SET DESCRIPTION VALUE=description
[ SET IBPARTITIONMEMBERSHIP VALUE=pkey_membership ]
[ SET ULOC VALUE=ulocation ]
[ SET TIMEZONE VALUE=timezone ]
[ SET DNSSERVERS IP1=dns_ip1, IP2=dns_ip2, IP3=dns_ip3 ]
[ SET NTPSERVERS IP1=ntp_ip1, IP2=ntp_ip2, IP3=ntp_ip3 ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • RACKID: XML構成ファイル内のラック識別子を指定します

  • RACKNUMBER: XML構成ファイル内のラック番号を指定します

新しいラックには次のオプションを設定できます。

  • ADMINNET: 管理ネットワークの詳細を指定します。

  • DESCRIPTION: スイッチの説明を指定します

  • IBPARTITIONMEMBERSHIP: スイッチpkeyメンバーシップを指定します

  • ULOC: スイッチの物理的なラックの場所を指定します

  • TIMEZONE: スイッチの有効なタイムゾーンを指定します

  • DNSSERVERS: スイッチ構成に設定するDNSサーバーを指定します

  • NTPSERVERS: スイッチ構成に設定するNTPサーバーを指定します

4.3.31.2 ALTER SWITCH
このコマンドは、個々のスイッチの属性を変更します。

構文

ALTER SWITCH
   { DNSSERVERS='dns_servers' | 
     NTPSERVERS='ntp_servers' |
     TIMEZONE=time_zone | 
     DESCRIPTION=description | 
     ULOC=ulocation | 
     IBPARTITIONMEMBERSHIP=pkey_membership } ... 
WHERE 
   { ID=switch_id | 
     HOSTNAME=switch_name }

引数

スイッチについて次の属性を変更できます。

  • DNSSERVERS: 一重引用符で囲んでDNSサーバーを示す、カンマ区切りリストを指定します

  • NTPSERVERS: 一重引用符で囲んでNTPサーバーを示す、カンマ区切りリストを指定します

  • TIMEZONE: スイッチの有効なタイムゾーンを指定します

  • DESCRIPTION: スイッチの説明を指定します

  • ULOC: スイッチの物理的なラックの場所を指定します

  • IBPARTITIONMEMBERSHIP: スイッチpkeyメンバーシップを指定します

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: XML構成ファイル内のスイッチ識別子を指定します

  • HOSTNAME: スイッチのホスト名を指定します。

4.3.31.3 LIST SWITCHES
このコマンドは、すべてのスイッチまたは個々のスイッチの詳細を表示します。

構文

LIST SWITCHES 
[ WHERE 
     { ID=switch_id | 
       HOSTNAME=switch_name } ]

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID : XML構成ファイル内のスイッチ識別子を指定します

  • HOSTNAME : スイッチのホスト名を指定します。

使用上のノート

WHERE句を指定しない場合、このコマンドは、すべてのスイッチについて詳細を表示します。

4.3.32 SU

suコマンドの使用を制御します。

4.3.32.1 SET SU

このコマンドでは、非rootコマンドをOEDACLIからリモート実行する際に、rootユーザーによるsuの使用を有効または無効にします。

構文

SET SU ENABLE={ true | false }

引数

  • ENABLE: 非rootコマンドのリモート実行の際に、OEDACLIでrootユーザーからのsuを使用するかどうかを指定します。

4.3.33 ULOC

ラックの項目の場所を表示できます。

4.3.33.1 LIST ULOC
このコマンドは、定義されたラックの項目と新しいラックの項目の場所を表示します。

構文

LIST ULOC
   [ NEWCOMPUTES={ new_computes_count | 'new_computes_list' } ]
   [ NEWCELLS={ new_cells_count | 'new_cells_list' } ]
[ WHERE 
     RACKUMBER=rack_number ]

引数

  • NEWCOMPUTES: オプションで、追加する新しいコンピュート・ノードの数または新しいコンピュート・ノードのホスト名のカンマ区切りリストを指定します。デフォルトは0です。

  • NEWCELLS: オプションで、追加する新しいストレージ・セルの数または新しいストレージ・セルのホスト名のカンマ区切りリストを指定します。デフォルトは0です。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • RACKNUMBER: XML構成ファイル内のラック番号を指定します

使用上のノート

WHERE句を指定しない場合、このコマンドは、ラック番号1について詳細を表示します。

4.3.34 VIP

Oracle ClusterwareのVIPを追加、変更、削除またはリストできます。

4.3.34.1 ADD VIP
このコマンドは、クラスタ内の個々のノードのVIPを追加します。

用途

このコマンドでは、VIPがさらに追加されることはありません。このコマンドは、DELETE VIPコマンドを発行した後にのみ使用する必要があります。

構文

ADD VIP
   NAME=vip_name
   DOMAINNAME=domain_name
   IP=vip_ip_addr 
WHERE
   { HOSTNAME=host_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name COMPUTENUMBER=compute_number |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number COMPUTENUMBER=compute_number |
     CLUSTERID=cluster_id COMPUTENUMBER=compute_number }

引数

VIPの追加時に次の属性を指定する必要があります。

  • NAME: VIPの短縮DNS名を指定します。

  • DOMAINNAME: VIPのドメイン名を指定します。

  • IP: VIPのIPアドレスを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • HOSTNAME: クラスタ内の計算ノードのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: クラスタのes.xml IDを指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の計算ノード番号を指定します。

使用上のノート

VIPを計算ノードに追加する場合は、そのノードに定義されているVIPがない状態である必要があります。

4.3.34.2 ALTER VIP
このコマンドは、クラスタ内の個々のノードについてVIPの属性を変更します。

構文

ALTER VIP
   { NAME=vip_name |
     DOMAINNAME=domain_name | 
     IP=vip_ip_addr } ...
WHERE 
   { HOSTNAME=host_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name COMPUTENUMBER=compute_number |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number COMPUTENUMBER=compute_number |
     CLUSTERID=cluster_id COMPUTENUMBER=compute_number }

引数

VIPについて次の属性を変更できます。

  • NAME: VIPの短縮DNS名を指定します。

  • DOMAINNAME: VIPのドメイン名を指定します。

  • IP: VIPのIPアドレスを指定します。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • HOSTNAME: クラスタ内の計算ノードのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: クラスタのes.xml IDを指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の計算ノード番号を指定します。

4.3.34.3 DELETE VIP
このコマンドは、クラスタ内の個々のノードからVIPを削除します。

構文

DELETE VIP  
WHERE 
   { ID=vip_id |
     HOSTNAME=host_name |
     CLUSTERNAME=cluster_name COMPUTENUMBER=compute_number |
     CLUSTERNUMBER=cluster_number COMPUTENUMBER=compute_number |
     CLUSTERID=cluster_id COMPUTENUMBER=compute_number }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: XML構成ファイル内のVIPのIDを指定します。

  • HOSTNAME: クラスタ内の計算ノードのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: XML構成ファイル内のクラスタのIDを指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の計算ノード番号を指定します。

4.3.34.4 LIST VIPS
このコマンドは、すべてのクラスタ、またはクラスタ内の個々のノードについて、VIPをリストします。

構文

LIST VIPS  
[ WHERE 
     { HOSTNAME=host_name |
       CLUSTERNAME=cluster_name [ COMPUTENUMBER=compute_number ] |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number [ COMPUTENUMBER=compute_number ] |
       CLUSTERID=cluster_id [ COMPUTENUMBER=compute_number ] }

引数

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: XML構成ファイル内のVIPのIDを指定します。

  • HOSTNAME: クラスタ内の計算ノードのホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、XML構成ファイル内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: XML構成ファイル内のクラスタのIDを指定します。

  • COMPUTENUMBER: 1から始まる、クラスタ内の計算ノード番号を指定します。

使用上のノート

WHERE句を指定しない場合、このコマンドでは、すべてのクラスタについてVIPがリストされます。

4.3.35 VOLUME

ストレージ・ボリュームを表示および管理できます。

4.3.35.1 ADD VOLUME
このコマンドは、KVMゲストにストレージ・ボリュームを追加します。

構文

ADD VOLUME
   MOUNTPATH=mount_path
   SIZE=size
WHERE
   HOSTNAME=host_name

引数

ボリュームの追加時に次の属性を指定する必要があります。

  • MOUNTPATH: ボリュームのマウント・ポイント・ディレクトリを指定します

  • SIZE: ボリューム・サイズをGBで指定します。整数値である必要があります。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • HOSTNAME: KVMゲストのホスト名を指定します

使用上のノート

このコマンドを使用すると、/u01ファイルシステムに対してカスタム・サイズ・ボリュームを追加できます。

4.3.35.2 DELETE VOLUME
このコマンドは、KVMゲストからストレージ・ボリュームを削除します。

構文

DELETE VOLUME  
WHERE 
   HOSTNAME=host_name
   MOUNTPATH=mount_path

引数

WHERE句には、次の引数が必要です。

  • HOSTNAME: KVMゲストのホスト名を指定します

  • MOUNTPATH: ボリュームのマウント・ポイント・ディレクトリを指定します

4.3.35.3 LIST VOLUMES
このコマンドは、個々のKVMゲストに定義されているボリュームをリストします。

構文

LIST VOLUMES  
WHERE 
   HOSTNAME=host_name

引数

WHERE句には、次の引数が必要です。

  • HOSTNAME: KVMゲストのホスト名を指定します

4.3.36 XMLACTION

エンジニアド・システムXMLファイルに関連するアクションを管理できます。

4.3.36.1 ALTER XMLACTION
このコマンドは、特定のOEDACLIアクションを変更します。

構文

ALTER XMLACTION
   ID=action_identifer
   CMDID=command_identifer
   CMD=command

引数

  • ID: アクション識別子を指定します。LIST XMLACTIONSの出力を参照してください。

  • CMDID: コマンド識別子を指定します。LIST XMLACTIONSの出力を参照してください。

  • CMD: アクションのコマンドを指定します。

4.3.36.2 DELETE XMLACTION
このコマンドは、特定のOEDACLIアクションを削除します。

構文

DELETE XMLACTION
   ID=action_identifer

引数

ID: アクション識別子を指定します。LIST XMLACTIONSの出力を参照してください。

4.3.36.3 LIST XMLACTION
このコマンドは、特定のOEDACLIアクションをリストします。

構文

LIST XMLACTION
   ID=action_identifer

引数

ID: アクション識別子を指定します。LIST XMLACTIONSの出力を参照してください。

4.3.36.4 LIST XMLACTIONS
このコマンドは、OEDACLIによって作成された現在のアクションをリストします。

構文

LIST XMLACTIONS