Google Sheetsにおける自然言語

自然言語問合せを使用して、Oracle Autonomous Database for Google Sheets"アドオン"の「自然言語」メニューを使用してOracle Autonomous Databaseを問い合せることができます。

前提条件

AIプロファイルの準備が完了すると、Data Studioツールでは「Data Studio設定」メニューでこれらのプロファイルを使用して、大規模言語モデル(LLM)へのアクセスを構成し、自然言語プロンプトに基づいてSQLを生成、実行および説明するための設定を行います。これにより、LLMとのチャットも可能になります。

ノート:

自然言語問合せは、分析ビューではなく表に対して実行できます。

自然言語から表に対するSQL問合せを生成する

自然言語を使用したデータベース・データとの対話が、Oracle Autonomous DatabaseのGoogleスプレッドシート用アドオンで実現できるようになりました。

つまり、自然言語(標準的な英語など)を使用してデータベースを問い合せることができます。データと対話するためにSQLコードのかわりに自然言語プロンプトを指定できます。自然問合せからのSQLの生成アイコンを選択すると、アドオンによって自然言語がSQLに変換されます。

アドオンを使用して自然問合せを実行するには:
  1. Googleスプレッドシートで、メニュー項目「Oracle Autonomous Database」を選択します。
  2. 「自然言語」を選択します。「自然言語」を選択すると、「自然言語」ウィザードが開きます。
  3. 「自然言語」ウィザードで、問合せの実行対象となると、使用するAIプロファイルをドロップダウンからそれぞれ選択します。

    ノート:

    これは、「Data Studio設定」で構成したAIプロファイルと同じです。



    この例では、MOVIESALES_WEEKEND_USAの名前、OCI_PROFILEAIプロファイルです。

  4. 売上が最も高い製品の詳細が必要だとします。問合せ表示領域に次の自然言語問合せを入力します:
    show movie with highest sales
  5. 「自然問合せからのSQLの生成」を選択して、下部の問合せ表示領域に同等のSQL問合せを生成します。

    下部のSQLコード領域に次のコードが表示されます。

    SELECT
        *
    FROM
        "MOVIESTREAM"."MOVIESALES_WEEKEND_USA" MS
    WHERE
        MS."SALES_AMT" = (
            SELECT
                MAX("SALES_AMT")
            FROM
                "MOVIESTREAM"."MOVIESALES_WEEKEND_USA"
        )
    



  6. 自然問合せからのSQLの生成アイコンを選択すると、自然言語問合せの結果もGoogle Sheetsに表示されます。

    「ワークシートの選択」ドロップダウンの横にある「+」記号をクリックして、結果を新しいワークシートに表示できます。

  7. 「問合せ内容のクリア」をクリックして、自然言語問合せ領域およびSQLコード問合せ領域に表示される内容をクリアします。

SQLコード領域から実行できるアクション:



  • SQLの実行: SQLコードを実行し、問合せ結果をGoogle Sheetsに表示します。
  • シートからの問合せの取得:

    Google Sheetsに表示されたSQL問合せを自然問合せのSQLコード領域に取得できます。

    この機能では、将来の日付でデータベースから最新データを取得します。たとえば、翌日に表から最新データを受信する場合、接続は非アクティブですが、引き続きインスタンスに接続し、シートから問合せを取得し、「SQLの実行」を選択してGoogle Sheetsに最新の問合せ結果を表示できます。



  • SQL問合せの説明機能: SQLコードを自然言語形式で説明します。

    このアイコンは、ユーザーが理解できる自然言語にSQL問合せを翻訳する場合に選択します。自然言語問合せは、ウィザードの自然言語問合せ表示領域に表示されます。

チャットによる質問

Oracle Autonomous Database for Google Sheetsのチャット・オプションは、アドオンが自然言語を使用してAutonomous Databaseを問い合せたり対話する、ユーザーとアドオン間の対話型の会話を指します。

この例で使用するデータは、映画販売データを分析するためのOracle MovieStreamという会社のものです。

「チャット」には、選択したデフォルト表の推奨事項が表示されます。

Moviestream社のストリーミング映画上位5つを週末興行収入別に見てみましょう:
  1. 質問の入力を開始する...テキスト・フィールドにテキストを入力します。
    What are the top 5 movies by Weekend Gross?
  2. [Enter]を押します。

  3. チャットでは、上位5つの映画が週末興行収入別に表示されます。



    結果の同等のSQLコードも表示されます。

    「SQL」をクリックしてSQLを展開します。



    「クリップボードにコピー」をクリックして、SQLをコピーします。

    「SQLの実行」をクリックして生成されたSQL問合せを実行し、問合せ結果をGoogle Sheetsに表示します。

    チャット・オプションは、以前のチャット履歴のコンテキストを記憶します。

    たとえば、テキスト・フィールドにnow show me top 10と入力したとします。

    上位10映画が週末興行収入別に表示されます。すべて入力しなくてもフェッチする上位10メトリックを記憶しています。

    「新規チャット」を選択して、現在の会話を削除します。

    メイン・ホームページに戻るには、「ホーム」を選択します。

ノート:

LLMは人間の言語から意図を推察する点で優れており、常に改善されていますが、完璧ではありません。結果を確認することは非常に重要です。