6.1.3 DPLサービスのデータ変換

Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステムは、リモートCICSサービスを分散プログラム・リンク(DPL)プログラムとしてサポートします。DPLのサポートは、ATMIサービスをピアのCICS/ESAサービスであるものとみなして実行されます。

DPLプログラムでは、アプリケーションをすべての分散トランザクション処理(DTP)から保護します。DPLのアプリケーションはリクエスト/レスポンス・サービスであり、すべてのデータ通信がCOMMAREAの受渡しによって実行されます。

基本的なDPLリクエストのAPIは次のようになります。

EXEC CICS LINK

      PROGRAM()
      DATALENGTH()
      LENGTH()
      COMMAREA()

前の例で、リクエスト元がDATALENGTHサイズのCOMMAREAを送信し、受信側アプリケーションがLENGTHのサイズのCOMMAREAデータ・コンテンツをバッファに受信します。DATALENGTHのサイズはLENGTHサイズより小さくてもかまいませんが、リクエスト元は元のCOMMAREAバッファへの受信対象としてLENGTHサイズのレスポンスを想定しています。

DPLプログラムとATMIサービスの違いは、受信側のATMIサービスが応答バッファをサイズ変更できるのに対してDPLプログラムでは指定したサイズの応答バッファが必要な点です。また、ATMIリクエスト元では、サイズ変更されたバッファを元の応答バッファとは異なるバッファに受信することも可能です。

Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアは、次の項に記載されている操作を実行して、両タイプのアプリケーションの要件にあうようスムーズに調整できます。