支払プロセス要求の処理方法
支払プロセス要求を発行すると、要求は様々な処理ステージを通過します。要求のステータスは、各ステージで異なる場合があります。ユーザーの処理を必要とするステータスもあります。支払概要ページを使用して支払プロセス要求を確認し、処理を実行できます。
支払プロセス要求の処理に影響を及ぼす設定
支払プロセス要求の自動化レベルを制御できます。これを行うには、「支払プロセス要求の発行」および「支払プロセス要求テンプレートの作成」ページで次のオプションを設定します。
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貸方に対するゼロ金額支払の適用
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賦払のレビュー
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提案済支払のレビュー
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支払ファイルの即時作成
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文書および支払の検証失敗の処理
これらのオプションの設定によっては、処理を完了させるために支払プロセス要求に入力が必要になる場合があります。支払処理中に発生した問題によって、これらのオプションの設定にかかわらず、入力が必要になることもあります。
支払プロセス要求の処理方法
この表は、支払プロセス要求のステージおよびステータスを示し、ユーザーの処理が必要かどうかを示しています。
ステージ |
ステータス |
ステータスの説明 |
ユーザーの処理が必要か |
---|---|---|---|
賦払選択 |
待ち状態 |
処理を開始するために必要なシステム・リソースの準備が整っていません。 |
いいえ |
賦払選択 |
賦払待ちレビュー |
賦払をレビューするオプションがアクティブであるため、手動レビューが必要です。 |
はい |
賦払選択 |
欠落している支払換算レート |
支払換算レート・タイプが「ユーザー」で、支払換算レートが欠落しています。 |
はい |
賦払選択 |
欠落している相互通貨レート |
相互通貨レートまたは相互通貨レート・タイプが欠落しています。 |
はい。ただし、「ユーザー」以外のレート・タイプが欠落している場合は除きます。 |
賦払選択 |
賦払選択済 |
賦払が支払対象として選択されています。 |
いいえ |
文書検証 |
必要な情報を完了するための処理待ち |
文書内に、支払銀行口座、支払プロセス・プロファイルなどの必要な情報が欠落しています。 |
はい |
文書検証 |
割当完了 |
すべての文書内に必要な情報が含まれています。 |
いいえ |
文書検証 |
文書検証エラーに対応するための処理待ち |
一部の賦払の検証に失敗し、文書検証失敗の処理オプションの値が「レビューのためにプロセスを停止」です。手動レビューが必要です。 |
はい |
文書検証 |
文書検証を再試行 |
文書は検証を再試行する準備ができています。 |
いいえ |
文書検証 |
文書検証済 |
文書がいくつか却下されて検証されました。これは、短期間の一時的なステータスです。 |
いいえ |
支払検証 |
支払検証エラーに対応するための処理待ち |
一部の支払で検証に失敗し、支払検証失敗の処理オプションの値が「レビューのためにプロセスを停止」です。手動レビューが必要です。 |
はい |
支払検証 |
支払作成の再試行 |
支払プロセス要求は、別の支払作成および検証を開始する準備ができています。 |
いいえ |
支払検証 |
提案済支払レビューの待ち状態 |
支払が作成されました。提案済支払をレビューするオプションがアクティブなため、手動レビューが必要です。 |
はい |
支払ファイル作成 |
支払ファイル処理の待機 |
支払が1つ以上の支払ファイルに含まれているか、選択されるのを待機しています。たとえば、「支払ファイルの作成」プロセスがスケジュールされているが、まだ開始されていない場合などです。このステータスは、アクティブな支払プロセス要求のすべての有効な支払が完了するまで変更されません。 |
支払ファイルのステータスに応じて異なります。 |
終了 |
終了 |
支払プロセス要求が終了しました。 |
いいえ |
終了 |
使用可能な賦払なし |
支払対象として選択基準を満たす賦払がありません。 |
いいえ |
終了 |
文書検証失敗 |
次のいずれかの状況が発生しています。
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いいえ |
終了 |
支払検証失敗 |
次のいずれかの状況が発生しています。
|
いいえ |
賦払選択の絞込み
支払要求プロセス中に賦払をフィルタするように支払プロセス・ファイルおよび当方銀行口座を構成することで、賦払の選択を強化します。支払要求プロセスでは、ビジネス・ユニット、通貨および支払方法に基づいて賦払が選択されます。また、値と支払プロセス・プロファイルで定義された使用ルールが一致していることも確認されます。選択基準としてビジネス・ユニットおよび通貨を当方銀行口座に追加して、選択プロセスを絞り込みます。支払要求プロセスで当方銀行口座を使用すると、これらのビジネス・ユニットと通貨の組合せを持つ賦払のみが選択されます。選択プロセスを改善することで効率が向上します。これにより、支払作成プロセス中の賦払拒否も防止できます。賦払属性が支払プロセス・プロファイルまたは当方銀行口座と一致しない場合に、拒否が発生する可能性があります。