回収効率指数メトリック
回収の効率メトリックを使用すると、様々なレベルで回収活動のパフォーマンスを測定および表示できます。
回収パフォーマンスのために、これらのメトリックを測定および計算する業界標準の算式が提供されます。これらの計算の結果は、長期間にわたる回収の取組みの効率を測定するために、パーセントで表示されます。パーセントが100に近ければ近いほど、回収の取組みがより効率的であることを意味します。
回収プロセスの効率、回収された金額およびこれから回収する金額を正確に測定し、個人、サブグループおよびグループ全体を評価できます。
ここで、メトリックのパラメータについて説明します。
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メトリック共通通貨: これは、レポートに使用されるデフォルト通貨です。これは、回収プリファレンスで定義できます。
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開始日: これは、顧客残高の計算を開始する日付です。開始日より前の残高は計算できません。開始日は、回収プリファレンスから設定できます。初めてメトリックの計算を開始する場合、開始日より前の未払のオープン・トランザクションはすべて、開始日の期首残高となることを忘れないでください。
たとえば、カレンダ年の2012年における顧客のオープン・トランザクションの合計が100,000 USDで、開始日が2013年1月1日に設定されているとします。この場合、2013年1月1日の時点での顧客の期首残高は100,000 USDということになります。
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活動日付: 活動日付によって、どの期間のバケットで文書をメトリックにグループ化するのかが決まります。各文書には対応する活動日付があります。文書には次のものが含まれます。
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請求書
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入金消込
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クレジット・メモ
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修正
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未消込入金
通常、活動日付は文書の会計日です。対応する文書の活動日付に基づき、残高およびメトリックを現在の時刻から期間開始日にまで遡って計算できます。
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次に、メトリック計算の算式についていくつか説明します。
回収効率指数の計算
回収効率指数(CEI)を使用すると、回収効率、回収する金額および実際に収集された金額を正確に測定できます。このメトリックを使用して、個人、サブグループおよびグループ全体を評価できます。
(期首残高 + 掛売-期末残高) / N / (期首残高 + 掛売-現在の売掛/未収金) / N * 100
ここで、Nは期間の日数です。
現在の売掛/未収金とは、係争中ではなく、期日も超過していない売掛/未収金トランザクションの現在の金額です。
現在の率と90日を超過した延滞の率の計算
現在の率=現在の売掛および未収金 / 期末残高 * 100
90日を超過した延滞の率=90日を超過した延滞の売掛および未収金 / 期末残高 * 100
90日を超過した延滞の計算
90日を超過した延滞とは、90日を超過して延滞している合計金額です。
期首残高と期末残高の計算
期首残高=期間開始時点での未回収売掛および未収金合計
期末残高=期間終了時点での未回収売掛および未収金合計
掛売の計算
顧客に許可している掛け売りによるエンティティの収益からすべての売上返品と売上値引を減算したものです。