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検査の管理方法

Oracle ManufacturingとOracle Quality Managementの統合は、工程での検査実施と、検査したトランザクションの受入または否認の助けとなります。 ユーザーが入力する検査結果と検査プランに設定された仕様限度が、工程のシリアルまたは数量が受け入れ可能なものか、あるいは否認すべきものかを決定します。

企業で生産オペレータの作業に使用するジョブ・ロールが割り当てられており、検査結果の編集(QA_EDIT_INSPECTION_RESULTS_PRIV)権限が割り当てられている場合は、特定の作業オーダー工程に対してすでに設定されている検査プランを使用して検査を実行できます。 ユーザーは、一定の検査基準に基づいて工程を検査することができます。 検査結果が、その工程の数量を完了させるか、否認するか、またはオプションで廃棄するかの判断の助けとなるのは、工程検査の終了後に限ります。

検査プランは、その組織内で生産される品目または品目カテゴリに関連付けることができます。 検査は、部分組立品の中間工程や、完成品の最終工程で行うことができます。 現在、プロセス製造は、生産される製品の作業方法で決定されたように、ショップ型製造と同じ工場で処理できます。 この機能を使用すると、生産の各ステージに適切な製造方法を使用して、資材およびプロセスのモデル化、追跡および原価計算を行うことができます。 ショップ型製造と同様に、プロセス製造も、重要なビジネス・イベントの電子レコードおよび電子署名を使用可能にするオプションを使用して標準製品の社内製造および外注加工に対して同様の機能をサポートしています。 作業定義を使用した生産プロセスの設計、資材有効数量チェックと作業オーダー・ピッキングを使用した生産の管理、品質検査や生産例外を使用した生産の実行、および原価積上と原価会計の実行が可能です。

ノート: 検査は、原価計上ポイント社内工程に対してのみ行うことができます。 サプライヤ工程、自動処理工程またはオプション工程で検査を行うことはできません。

品質管理に設定できる製造関連の検査は、3種類あります。

  • 仕掛検査

  • リソース検査

  • 在庫検査

仕掛サンプリング

Quality Inspection Managementの仕掛サンプリングでは、ショップ型製造作業オーダーまたはプロセス製造作業オーダーの工程数量から代表的なサンプルを選択して、非シリアル管理仕掛(WIP)の品質を判断できます。 仕掛検査要件を定義するときに、使用するサンプリングのタイプを指定できます。 これは、非シリアル追跡工程のインライン検査でのみサポートされています。 シリアル追跡工程の検査では、引き続きその工程で個々のシリアルを検査する必要があります。 検査の単位を使用して、サンプル当たりの数量を定義できます。

WIPサンプリングは、工程トランザクションの実行中にインライン検査でサポートされます。

WIPサンプリングの設定の詳細は、『Quality Managementの使用』ガイドを参照してください。

作業オーダー工程の検査

「作業手配リストのレビュー」タスクへナビゲートし、作業手配リストから必要な工程を選択することによって、工程の検査を開始します。 検査を開始して、検査結果に基づく廃棄に対応する工程トランザクションを完了させることができます。 親トランザクションが正常に終了した場合は、自動的に検査結果が保存されます。

特定作業オーダー工程の検査結果を表示するには、「作業実行」作業領域、または「作業オーダーの編集」ページの「検査履歴の表示」リンクから、「検査」タスクを選択します。

作業オーダー工程のトランザクションを実行できるようにするには、品質管理でいくつかのステップを完了させる必要があります。 品質管理で以下の設定を行ってください。

  • 検査特性

  • 適切な基準を持つ承認検査プラン

「作業手配リストのレビュー」タスクへナビゲートすると、「準備完了」または「否認」ステータスにある作業オーダー工程のレコードを確認できます。 検査は、シリアル追跡工程と非シリアル追跡工程の両方について行うことができます。 検査結果を入力してトランザクションを完了させる際には、「クイック完了」または「詳細付きで完了」を選択できます。

ノート: トランザクションには、一定の既存基準に基づく「クイック完了」処理が適しています。

検査結果が入力されると、処分が決定されます。 完了させることができるのは、検査に合格した数量またはシリアルだけです。 いずれかの数量またはシリアルが検査不合格となった場合は、ユーザーの権限に応じて、否認トランザクションまたは廃棄トランザクションを実行できます。 さらにオプションで、否認数量を廃棄へ移動することができます。

ノート: 否認がある場合は、自動的に非適合出庫(NC)が発行されます。

否認済数量は、「否認」ステータスから再加工の上、再度検査することができます。 「否認」ステータスからの検査には、異なる検査プランを設定できます。

プロセス製造作業オーダーの場合、出力数量は、検査によって承認されたトランザクション数量に基づいて計算されます。

検査の作成

スタンドアロン検査の場合は、「検査の作成」タスクを選択して、作業オーダー工程、リソースまたは在庫の検査を実施できます。 ユーザーは、どの作業オーダー工程、リソース、または在庫を検査したいかを手動で指定する必要があります。すでにプランが設定されている場合は、それを使用できます。 それ以外の場合は、独自の特性または特性グループを指定し、それに応じて検査を行うことができます。

「作業実行」作業領域から「検査の作成」タスクを選択して、次のフィールドに必要事項を入力します。

  • 次の考慮事項に基づき、「タイプ」として「仕掛」、「リソース」または「在庫」を選択します。

    • オーダーなしトランザクションを通じて作成された在庫品目を検査するには、「在庫」を選択します。 「在庫」タイプの場合は在庫品目を選択します。

    • 装置使用の想定温度などのリソースまたはプロセスを検査するには、「リソース」を選択します。 「リソース」タイプの場合は「リソース」を選択します。

    • シリアル追跡工程または非シリアル追跡工程を検査するには、「仕掛」を選択します。 「仕掛」タイプの場合は、検査したい作業オーダーを選択します。

  • 他の詳細を入力して、より効率的に検索を行うこともできます。

    ノート: フィールドは、ユーザーが「タイプ」にどんな値を指定したかに応じて動的に変化します。

    ユーザーが「タイプ」に何を選択したかに応じて、一定のフィールドが必須フィールドになります。

  • 作業オーダー工程行に対して検査詳細のレポート・アイコンをクリックすることで、作業オーダー工程に対する仕掛検査を作業手配リストから開始できます。 作業オーダーおよび工程の詳細がデフォルトで設定されます。 工程に複数の出力品目がある場合、1つの出力品目を選択できます。

  • 指定したタイプに応じて、品目、ワーク・センター、または工程フィールドに値を入力します。

  • 「ロット」フィールドのドロップダウン・リストに移入されている事前割当ロット番号を入力します。

    事前割当ロット番号を使用すると、ショップ型作業オーダーの最後の工程で、事前割当済ロットに対するスタンドアロンWIP検査が可能になります。

    事前割当ロット番号を使用すると、プロセス作業オーダーの任意の工程で、ロット管理製品または副産物の事前割当済ロットに対するスタンドアロンWIPが可能になります。

  • 必要な検査数量を入力します。

    承認済検査プランがすでに存在する場合は、それを選択して検査結果を入力することができます。 「OK」をクリックします。

  • 検査プランが定義されていない場合は、検査に進み、「追加」アイコンを選択して、検査の「特性」または「特性グループ」を指定します。

検査結果を入力したら、「保存」をクリックして変更を保存します。 トランザクションが正常に完了すると、確認メッセージが表示されます。

ノート: 「検査」に対応する問題タイプが「ユーザー定義」オプションまたは「親からの継承」オプションに設定されている場合、それらの作成プロセスは失敗します。 したがって、これらの設定はレガシー・データ・インポート(存在する場合)にのみ使用するようにしてください。 常に「生成済連番」に設定することをお薦めします。プロセス製造作業オーダーにはスタンドアロン検査を使用する必要があります。